■米国のミス・アメリカや10代ミスコン、水着審査を廃止|「きれい」から「美しい」へ女性に求める価値観が変わってきているために起きている!?
参考画像:Miss Teen USA ditches swimsuits|YouTubeスクリーンショット
(2016/6/30、CNN)
米国の10代を対象とするミスコンテスト、ミス・ティーンUSAの主催団体が、今年から水着審査をやめてスポーツウエアでの審査に切り替える方針を明らかにした。
同大会が始まってからの33年で、水着審査が廃止されるのは初めて。女性の地位向上や両性の平等を訴える風潮が強まる中で、近代化を図った。
米国の10代を対象とするミスコンテスト、ミス・ティーンUSAでは、水着審査を廃止する方針が決まったそうです。
【追記(2018/6/6)】
(2018/6/6、時事通信)
カールソン氏は「私たちはもはや美人コンテストではなく、(単なる)コンテストだ」とし、「出場者を今後、外見で判断しない」と述べ、全米50州からの出場者が審査されるのは「社会に影響をもたらす取り組みについて語る内容」だと語った。
「ミス・アメリカ(Miss America)」では、水着とイブニングガウンでの審査を廃止し、出場者を容姿で審査しない方針を示しました。
アリシア・キーズが始めた「#NOMAKEUP」ムーブメントの意味とは!?に代表されるように、最近は有名人が女性の美やフェミニズムについてコメントすることが増えてきたように感じます。
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こうしたムーブメントの前からもモデルのヤセ過ぎ問題がきっかけとなって、ファッション業界が女性の美について問われるようになり、モデルの選び方に変化が生まれるようになりました。
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ミスコンに対しては、古臭いという批判や女性蔑視につながるという批判が絶えない。
ミスコンというもの自体が時代にそぐわないという批判もあるそうで、ミスコンというイベントの意味合いが美を競うコンテストから目標を持って活動的に生きる女性を応援するコンテストへと移り変わっているようです。
こうした考えの背景にあるものは「美」というものの価値観に変化があったからだと考えられます。
「自分の中に毒を持て」(著:岡本太郎)では、「美しい」と「きれい」の言葉の違いについて書かれています。
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美しいというのはもっと無条件で、絶対的なものである。
きれいはあくまで相対的な価値である。つまり型にはまり、時代の基準に合っていなければならない。
現代に起きている女性の美の価値観の変化は、「きれい」から「美しい」ものへと女性に求める価値観が変わってきているために起きているのではないでしょうか。
Miss Teen USA ditches swimsuits
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