「Health」カテゴリーアーカイブ

#光る君へ 睡眠時無呼吸症候群の宣孝(佐々木蔵之介さん)が話題!睡眠時無呼吸症候群とはどんな病気?





NHK大河ドラマ「光る君へ」の宣孝の症状が「睡眠時無呼吸症候群」であるとしてXで話題になっています。

■睡眠時無呼吸症候群とは?

「熟睡感がない」という方はもしかするとこんな症状がありませんか?

  • 大きないびき(いびきがうるさいと言われる)
  • 眠っている間に呼吸が止まる
  • 日中の眠気
  • 熟睡感がない(よく眠れた感じがしない)
  • 起床時に頭痛やだるさを感じる
  • 睡眠中に何度も目が覚める

こういう症状がある人は、「睡眠時無呼吸症候群(SAS)」かもしれません。

■睡眠時無呼吸症候群の怖いところとは?

睡眠時無呼吸症候群は、簡単に言うと、眠っている間に呼吸が何度も止まってしまう病気のことを言います。

睡眠時無呼吸症候群の診断基準は、「10秒以上の無呼吸が1時間に5回以上ある」場合です。

睡眠時無呼吸症候群とメタボリックシンドロームによれば、睡眠時無呼吸症候群とメタボリックシンドロームとの合併率は高いそうです。

メタボリックの原因は、肥満であり、特におなかにたまる内臓脂肪が危険因子であり、また睡眠時無呼吸症候群の原因も、肥満によって上気道に脂肪がたまることで気道が狭くなり、無呼吸を起こしています。

メタボリックシンドロームは動脈硬化の原因となり、心筋梗塞などの心血管病の危険因子となることが知られています。

そして、睡眠時無呼吸症候群によって、さらに心筋梗塞などのリスクが高くなってしまうのだそうです。

→ 睡眠時無呼吸症候群(SAS)の症状・原因・検査・治療法 について詳しくはこちら

睡眠時無呼吸症候群(SAS)の方にはこのような治療が行われます。

減量・ダイエット

肥満が原因による睡眠時無呼吸症候群の治療・予防するためには、食生活の改善や運動不足の解消など生活習慣の改善が重要となります。

睡眠前の深酒に注意

アルコールは気道周辺の筋肉を弛緩させ、鼻づまりを引き起こしやすいので、いびきをかきやすくなります。

横向きに寝る

軽度のいびきなら、舌が喉に落ち込んで気道を塞がないよう、横向きに寝るようにしましょう。

腰枕

ファスナーを開いて背中にボールを装着できる腰枕を使うことで、横向きの姿勢を保つことができます。

パジャマの背中に袋を縫い付けて、中にテニスボールなどを入れるお手製腰枕もおすすめです。

ベッドの頭側を高くする

体を少し起こした姿勢にしておけば舌が落ち込みにくくなります。

マウスピース

中等症より軽いいびきには、舌や下あごを前に出させる特殊なマウスピースを使うと軽減することもあるそうです。

CPAP療法

中等症以上や重度のSAS患者の治療には、寝るときに呼吸用のマスクを付け、圧力をかけた空気を機械で持続的に送り込む「CPAP療法」が有効とされています。

睡眠時無呼吸症候群とメタボリックシンドロームによれば、「CPAP(Continuous Positive Airway Pressure=シーパップ)」は、睡眠中に装着した鼻マスクから圧力をかけた空気を送り込み、上気道を開いた状態に保って無呼吸をなくす方法です。

CPAP療法で治療すると無呼吸やいびき、日中の眠気が消失するだけでなく、高血圧や、メタボリックシンドロームのひとつの病態であるインスリンの効きが悪くなるインスリン抵抗性も改善します。

つまり、CPAP療法で睡眠時無呼吸症候群を治療すると、心筋梗塞などのリスクも低下します。

→ 睡眠時無呼吸症候群(SAS)の症状・原因・検査・治療法 について詳しくはこちら







【関連記事】

米国で発生したがんによる死亡者のほぼ半数は生活習慣の改善で予防できる可能性がある!




米国がん協会の研究によれば、がんと生活習慣の関係を調べたところ、2019年に米国で発生したがんによる死亡者のほぼ半数は生活習慣が要因になっている可能性があるそうです。

がんの危険因子には、喫煙、受動喫煙、肥満、アルコール摂取、赤肉および加工肉の摂取、果物や野菜、食物繊維、カルシウムの摂取不足、運動不足、紫外線(UV)、およびエプスタイン・バーウイルス(EBV)、ヘリコバクター・ピロリ、B型肝炎ウイルス(HBV)、C型肝炎ウイルス(HCV)、ヒトヘルペスウイルス8型(HHV-8、カポジ肉腫ヘルペスウイルスとも呼ばれる)、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)、およびヒトパピローマウイルス(HPV)による感染が含まれます。

つまり、がんを減らすためには、これらの危険因子に対して対処することにより、がんを減らすことが期待できます。

例えば、喫煙を減らすためにタバコに税をかけること、HPV感染のワクチン接種によって、予防策を実施することにより、がんの罹患率と死亡率を大幅に減らすことができます。

ただ行政や社会がどこまで個人の健康(肥満、不健康な食事、運動不足)に対して介入していくのか、それとも個人の自由に任せるのかがこれから問題になっていくでしょう。

その理由は「健康格差」です。

健康格差とは、所得や学歴など社会経済的な地位が低いと不健康が多くなるといわれている格差のことです。

【関連記事】

例えば、低所得者ほど穀類摂取が多く、野菜・肉類は少ない、喫煙者の割合が多いによれば、歯の本数が20本未満の人の割合が多いそうで、所得の高さと健康な歯の本数とには関連があると考えられそうです。

「所得」「地域」「雇用形態」「家族構成」の4つが「#健康格差」の要因|#NHKスペシャルによれば、低所得者は精神疾患肥満脳卒中骨粗しょう症になりやすいというデータがあるそうです。

所得が少ないと炭水化物中心の食事になり、カルシウムやビタミンなどの摂取量が少なくなることが指摘されています。

低所得者ほど生活習慣に問題=野菜食べず、運動しないによれば、低所得者ほど野菜を食べる量が少なかったり、運動の習慣がなかったりと、生活習慣に問題がある傾向があることがわかったそうです。

社会経済的な地位が低いと不健康が多くなることから社会全体で対応していこうという取り組みが始まっています。

【イギリスの事例】

例えば、イギリスではイギリス食品基準庁が塩分を減らすように食品の塩分量の目標値を設定したことにより、脳卒中や虚血性心疾患の死亡者数を8年間で4割減らすことに成功したそうです。

【東京都足立区の事例】

東京都足立区の平均年収は23区で最も低い300万円台前半(港区の3分の1程度)で、健康寿命は23区の平均よりも2歳短く、糖尿病の治療件数が最も多いそうです。

そこで足立区は区民が「自然と」健康になるようにする対策として行なったのが、飲食店にはお客のお通しに野菜を提供すること、肉のメニューと野菜のメニューを同時に頼まれても、必ず野菜から出してもらうようにお願いをし、また、区立のすべての保育園で野菜を食べる日を設け、調理は子ども自身が担当することで、楽しみながら野菜を摂取してもらうようにしたそうです。

この取り組みによって、足立区の1人当たりの野菜消費量は年間で5kg増えたそうです。

つまり、がんによる死亡者のほぼ半数は生活習慣が要因になっている可能性があり、このように行政が社会に介入することによって個人の健康問題は改善するという結果は出ているのですが、どこまで介入すべきなのかが課題になっていくのではないでしょうか?







【参考リンク】

【呪文】折坂悠太さん、生活を見直し健康になったことで生まれる音楽があった!




折坂悠太 – 呪文 Album Full (Official Visualizer)

折坂悠太が新たな風をまとって語る『呪文』。この世界に、しいて何か望むなら

(2024/6/24、NiEW)

去年の10月ぐらいに一度気持ちが落ちちゃったんですよね。「残りの人生、こんな感じで生きるのは嫌だ」と思って、生活を見直すことにしたんです。それ以降、走るようになったし、柔軟体操をするようになりました。あとはお酒を飲まなくなったり。

<中略>

最初はもうちょっとテクニカルに考えたんですよ。「こういう曲を書けばいいんじゃないか」とか「こういうステートメントのうえで何かをやったら抜け出せるんじゃないか」と思っていたんですけど、実際はそういうことじゃなくて、日々の健康が大事だった。身体の動きそのもので体得していくものが大きかったんです。

折坂悠太さんの楽曲政策のお話の中で、こういう曲を書こうと思って書くのではなくて、生活を見直して、走ったり、柔軟体操をしたり、お酒を飲まなくなり、心身ともに健康になったことで、生まれる音楽があるというのは面白いアプローチだと感じました。

なんとなく音楽というモノはヒリヒリとした極限の状態で書くのがカッコいいみたいなものがあるイメージがあったのですが、自分自身が健康だからこそもう一人の自分と向き合える準備ができて、そこで音楽が生まれることもあるんでしょうね。

例えばクリエイティブな職業の人がいるとして、「ちょっと仕事がスランプ気味かも?」という方もいるでしょう。

そういう時には才能が枯れてしまったからみたいな発想に行きがちですが、実は不健康なだけかもしれません。

体の不調が仕事の不調を生んでいるにもかかわらず、なぜか健康を忘れがちです。

もっと私たち自身が心身のヘルシーさを意識して行動することでいいものが生まれたり、いい仕事ができるようになるのではないでしょうか?







P.S.

昨年末にお話を伺ったとき、「最近アンビエントを聴いている」という話をされていましたが、音楽的なモードの変化も影響しているのでしょうか。

折坂:それはすごくあると思います。以前はその音楽がどういう文脈のなかにあるのか、考えながら聴いていたと思うんですよ。いまもそういう傾向はある一方で、私がアンビエントに感じる感覚というのは、家具や器から受け取るものに近いんです。

私の場合、家具や器に対して意義や文脈とかいちいち考えないで使っているわけですが、「この家具、好きだな」という肌触りだけがあるんですね。アンビエントも似たような感覚で、「この音の耳触りが好きだな、気持ちいいな」というだけなんです。

「こういう世界観/コンセプトにしないといけない」とかすべてを意味のあるものにしようとすると窮屈になってしまいます。

むしろこの感じ・感触好きだなみたいなものを集めたものを一つのアルバムにするというのも面白いですよね。

各地で「食中毒警報」発令中!食中毒警報はどんな条件の時に出されるの?食中毒予防の3原則とは?




各地で食中毒警報が発令されたというニュースを見て、食中毒警報について調べてみました。

三重県の食中毒警報によれば、次の気象条件が予想されるときに発令されます。

気温30℃以上が、10時間以上継続することが予想される場合(基準1)
気温25℃以上で相対湿度90%以上が、10時間以上継続することが予想される場合(基準2)
24時間以内に急激に気温が上昇し、その差が10℃を超えることが予想される場合(基準3)

この条件を見ると、気温の高さと湿度の高さが食中毒が発生しやすくなる条件になっているのがわかります。

食中毒は年間を通して発生するものの、細菌による食中毒は高温多湿になる夏に多く発生するため、夏季で気象条件が当てはまる際には食中毒警報を発令して注意喚起を行っているんですね。

食中毒予防の三原則を意識してやっていきましょう!

食中毒の原因となるO157の感染者が急増!|O157とは?|食中毒を防ぐ3つの原則|MIT、O157の検査をスマホでできる技術を開発によれば、食中毒を防ぐためには、細菌の場合は、細菌を食べ物に「つけない」、食べ物に付着した細菌を「増やさない」、食べ物や調理器具に付着した細菌を「やっつける」という3つのことが原則となります。

1.食中毒の原因菌を「つけない」

→洗う。分ける。

具体的に、手についた雑菌を食べ物につけないように、生の肉や魚、卵などを取り扱う前後や調理の途中で、トイレに行ったり、鼻をかんだりした後、おむつを交換したり、動物に触れたりした後には必ず手を洗いましょう。

2.食中毒の原因菌を「増やさない」

→低温(マイナス15℃以下では増殖が停止)で保存

3.食中毒の原因菌を「やっつける」

→加熱処理(肉料理は中心部を75℃で1分以上加熱する)

また、ふきんやまな板、包丁などの調理器具にも、細菌が付着するので、きちんと洗剤で洗ったり、熱湯をかけて殺菌しましょう。

おにぎりを握る時に手袋/ラップを使って握る?それとも素手で握る?あなたはどっち?【食中毒対策】

【追記】

牛肉の場合は、O157食中毒に注意|食品安全委員会によれば、牛肉の調理で特に怖いのが腸管出血性大腸菌O157で、安全に食べるためには、70℃なら3分間、75℃なら1分間のしっかりとした加熱殺菌が必要です。

また、このHPでは、牛モモ肉の加熱でも、十分な加熱かどうかを見た目では区別できないという箇所があるのですが、表面だけを焼いたほぼ生焼けのお肉は言わずもがなですよね。







コロナ後遺症の患者の8.5%が感染後も日常生活への影響が深刻




日常生活への影響深刻、8.5% コロナ後遺症の患者、半年後に(2024/7/1、共同通信)によれば、厚生労働省研究班は新型コロナウイルス感染後の後遺症患者のうち、8.5%に感染から約半年後も日常生活に深刻な影響があったとする研究結果を発表しました。

今回の発表では、新型コロナウイルス感染後の後遺症患者のうち、8.5%が日常生活に深刻な影響が出ていますが、気になるのは軽症の人と長く後遺症が続く人がいる人にどのような違いがあるかです。

【関連記事】

最初の時期にはコロナ後遺症と亜鉛不足に関係があるのではないかということが話題になりました。

もしかすると感染後の食生活で亜鉛を補給できている人とできていない人にその違いがあるのかもしれません。

ぜひこうした研究をしてほしいものですね。

→ 亜鉛|亜鉛を含む食べ物・食品|亜鉛不足チェック・摂取量 について詳しくはこちら







P.S.

ニュースの見方は様々で、同じような研究でも書き手によって、印象が変わってきます。

コロナ後遺症といっても人の受け取り方も様々でしょう。

米、コロナ後遺症の定義を発表!「症状が3カ月以上続く状態」という共通の定義で治療につなげるによれば、米科学・工学・医学アカデミーが発表した新型コロナウイルス感染の「後遺症」の定義は、「一つ以上の臓器で慢性的な症状が3カ月以上続く状態(最初の症状から連続しているか、治った後に出たかは問わず、3カ月以上症状が続く状態)」となっています。

人によっては2カ月たっても症状が続いているから後遺症があると思っていても、この定義によれば、3か月未満の場合はコロナ後遺症に当てはまらないことになります。

また、コロナ後遺症、感染から2年で6割が改善!によれば、コロナ後遺症で特徴的に見られる免疫系の異常な活性化は、感染から2年でおおむね鎮まることが示されており、長くコロナ後遺症の影響で悩まされている人にとっては少し安心するニュースと言えるのではないでしょうか?