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帯状疱疹ワクチン、2025年4月から定期接種へ 50代から急増し70代がピーク




厚生労働省は50代から急増する帯状疱疹(たいじょうほうしん)のワクチンの定期接種を高齢者を対象に実施することを決めました。

■帯状疱疹とは?

  • 帯状疱疹とは、水痘帯状疱疹ウイルスに最初に感染した後(いわゆる水ぼうそう)、神経に潜伏感染しているウイルスが、加齢、疲労、免疫力低下によって再活性化して起切る病気です。
  • 帯状疱疹は50代以降から罹患率が高くなり、ピークは70代と言われています。
  • 帯状疱疹の主な症状は疼痛(とうつう;痛みのこと)と水疱ができる皮膚病変。
  • 北海道での研究によれば、60歳代以上の帯状疱疹患者のうち、3.4%で入院を要したとされる。
  • 合併症として「帯状疱疹後神経痛(PHN;皮膚病変が治癒した後に疼痛が残り数ヶ月から数年持続し、帯状疱疹患者のうち20%程度が発症し、高齢になるほど罹患率が高いとされている)」がある。発症するとQOLが大きく損なわれる。
  • 帯状疱疹は皮膚に疼痛や水疱が出現するだけでなく、顔面神経麻痺を伴うramsay hunt症候群や眼合併症を引き起こしたり、まれに髄膜炎や脳炎を合併したりすることもある。
  • 宮崎スタディによれば、50代から急増すること、水痘の少ない夏に帯状疱疹が多く、水痘の多い冬は帯状疱疹が少ないという季節性があること、帯状疱疹患者の約7割が50歳以上であったことから、高齢者の増加が帯状疱疹患者数を引き上げている一因になっていると考えられる。
  • ただ2014年から水痘ワクチンが導入されて水痘患者が減少した結果、帯状疱疹の発症数が増加し、季節性が認められなくなっている。水痘の減少によってブースター効果(体内で一度作られた免疫機能が再度抗原に接触することで高まること)を得る機会が少なくなり、発症率が増加している。
  • 高齢化の進行や水痘患者の減少によるブースター効果の減弱によって帯状疱疹患者の増加が予測されるため、ワクチン接種で予防することが望まれる。

「顔面に麻痺の症状が」寺島しのぶ 帯状疱疹ウイルスで52歳の初入院を告白…“口出しする母”考え直すきっかけに(2025年2月19日、女性自身)によれば、寺島しのぶさんは帯状疱疹で顔面にまひの症状が現れ、右耳が聞こえづらくなったそうです。

【参考リンク】

■まとめ

帯状疱疹は、ヒトからヒトへ感染せず、かかった場合にも重篤化するおそれは大きくないのですが、一定割合で帯状疱疹後神経痛(PHN)を合併すること、そして発症早期の治療によって合併症の予防効果も期待できることから、帯状疱疹ワクチンによって帯状疱疹やPHNの発症を予防すれば、高齢者における重症化するリスクを避け、PHNの発症によるQOL低下を防ぐことができると考えたのではないでしょうか?







球形のチーズによる子どもの窒息に注意!どんな食べ物が窒息を起こしやすい食品なの?




球形のチーズによる子どもの窒息に注意!-1歳児の死亡事故が発生しました-(2024年12月20日、国民生活センター)によれば、1歳児が直径およそ2cmの球形のチーズを食べて窒息し、亡くなったことから、注意喚起を行っています。

予防策としては、丸くてつるっとしているものや粘着性の高いものは窒息を起こしやすい食品(今回のように球形のチーズだけでなく、飴やパン類、豆類、グミなどでも事故が起きています)なので、無理なく食べられるように小さく切ったり、つぶしたりしましょう。

また、国民生活センターによれば、窒息したと思ったら、直ちに救急要請し、背部叩打等による異物除去を試みるようにアドバイスしています。

■のどにモノが詰まった時の応急処置「ハイムリッヒ法」とは?

How to Give the Heimlich Maneuver | First Aid Training

How to Perform the Heimlich Maneuver (Abdominal Thrusts)

窒息(のどに物が詰まった時)の応急処置の方法「ハイムリッヒ法」を編み出した本人(96歳)が人生初めて「ハイムリッヒ法」で人命救助を行なった!?によれば、ハイムリッヒ法(腹部突き上げ法)とは、腹部を圧迫することでのどに物が詰まった時に吐き出させる応急処置の方法です。

  1. 救助者はのどに物が詰まった人の後ろに回り、腹部に両腕を回し、抱えるようにします。
  2. 片手で握りこぶしを作り、もう一方の手をその上に重ねて、みぞおちを避け、胸骨とへその中間あたりの下に当てます。
  3. 持ち上げるように強く圧迫して上に突き上げます。







料理研究家・ムラヨシマサユキさんが心筋梗塞で死去 46歳 NHK「きょうの料理」など出演

料理研究家のムラヨシマサユキさんが急性心筋梗塞のため亡くなりました。46歳でした。

■心筋梗塞とは?

動脈硬化や血管内のプラークと呼ばれる脂肪などの固まりが破れて血栓ができ、冠動脈が完全に詰まって心筋に血液が行かなくなった状態を心筋梗塞と呼びます。

心筋梗塞は発症からの時間の経過で異なっており、発症から3日以内(2週間以内の場合もある)の心筋梗塞を急性心筋梗塞と呼びます。

心筋梗塞の前兆には次のようなものがあります。

  • 胸の痛み
  • 呼吸困難
  • 吐き気
  • 左手小指の痛み
  • 肩や背中の痛み
  • 冷や汗

心筋梗塞の原因は、動脈硬化が進行することや血管内のプラークと呼ばれる脂肪などの固まりが破れて血栓ができてしまうことにあります。

■心筋梗塞と有名人

■まとめ

心筋梗塞を予防するためにも、動脈硬化にならないよう生活習慣を見直しましょう。

→ 心筋梗塞・急性心筋梗塞とは|心筋梗塞の症状・原因・前兆・予防 について詳しくはこちら

→ 動脈硬化 について詳しくはこちら

■心筋梗塞の予防方法

心筋梗塞を予防するためには、動脈硬化を予防する必要があります。

●食事・食生活の改善・バランスのとれた食事に

動脈硬化の予防には食事・食生活の改善は欠かせません。抗酸化食品に注目が集まっています。

バランスのとれた食事でミネラル・ビタミン補給しましょう。また、食事の量にも気をつけましょう。

→ 抗酸化食品 について詳しくはこちら

●食物繊維で脳卒中や心筋梗塞のリスク減

45歳以上の男女約8万7千人を約10年間、追跡調査を行い、食物繊維の摂取が多いグループは、そうでないグループに比べて、脳卒中や心筋梗塞などの循環器病の発症リスクが低かったそうです。

水溶性の食物繊維よりも不溶性食物繊維のほうが脳卒中のリスクを下げる効果が高かったそうです。

→ 食物繊維の多い食品 について詳しくはこちら

【参考記事】

食物繊維で脳卒中や心筋梗塞のリスク減 厚労省研究

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【関連記事】

伊集院光さんと佐久間宣行さんがダメ出し!テレビ東京の中根舞美アナがオードリー春日さんから伝授されたダイエット方法で仕事に支障が出ている?ダイエット方法自体とダイエットのやり方加減のどちらに原因があるの?




2024年12月14日に放送された「伊集院光&佐久間宣行の勝手にテレ東批評」に出演したテレビ東京の中根舞美アナは「オードリー」の春日俊彰さんから朝起きて何も食べずにウォーキングをするというダイエット法を伝授されて実践したところ、8キロやせたそうですが、共演者の伊集院さんに「ちょっと調子悪いんじゃない?ちょっとぼーっとしていない?」と思われるほど仕事に支障が出てしまっていて、「朝起きて寝ぼけた状態で5キロ歩いたら、もうヘトヘトで」と告白しました。

■朝食前に運動するほうがダイエットに効果的な理由

ダイエットのために効果的に運動するなら食前?食後?|#ためしてガッテン(#NHK)によれば、同じエクササイズをしても、食前に運動するほうがダイエット効果が高いことがわかったそうです。

食前運動のメリットは3つ。

(1)たまっていたエネルギーから消費する
(2)血糖値が上がって食事の量が減る
さらに、
(3)どうせなら食事を減らそう!という気持ちになる

朝食前のエクササイズがダイエットには最も効果的?その理由とは?で紹介した英グラスゴー大学の研究者Jason Gill博士とNor Farah博士が行った10人の太り過ぎの男性を対象に運動をせずに朝食を食べた場合と、朝食前に1時間ウォーキングをした場合、朝食後にウォーキングをした場合の体脂肪を測定する研究によれば、朝食後に運動するよりも、朝食前に運動したほうが脂肪が燃焼していることが分かりました。

つまり、朝食前に運動したほうがダイエットには効果的だということです。

【関連記事】

しかし、今回のケースは気になる点が2つあります。

それは、1)急激にダイエットをしすぎたことが原因なのか?、2)それとも朝起きて何も食べずにウォーキングをするというダイエット法のデメリットなのか?ということです。

つまり、ダイエット方法自体に問題があるのか?それともダイエット方法に問題はなくその加減に問題があるのか?という点です。

8キロダイエットをしていたということですが、どれくらいの期間で行ったのかがわからないので難しいのですが、それだけやせてしまうと体調に影響を与えそうですので、気を付けてほしいですね。







肝臓を悪くするのはお酒だけじゃない!甘い飲み物も摂りすぎると脂肪肝の原因になる!




超重要臓器・肝臓をボロボロにするのは酒だけではない…専門医がすぐにやめるべきと話す健康的な飲み物(2024年12月12日、プレジデントオンライン)で紹介されている医師の尾形哲さんによれば、砂糖や果糖ブドウ糖液糖を大量に含んだ甘い飲み物を日常的に飲んでいると、肝機能をじわじわと破壊し肝臓をボロボロにしてしまうそうです。

肝臓を悪くするのはお酒というイメージを持っている方が多いと思いますが、実は甘いものの摂りすぎも肝臓に負担をかけてしまうんです。

食後高脂血症|果糖のとりすぎは中性脂肪の増加につながる!?|ためしてガッテンによれば、果糖は、少量でも十分甘みを感じられる低カロリーの甘味料として、清涼飲料水や菓子類などによく使われており、果糖は摂取すると肝臓に取り込まれ、その一部が中性脂肪に変わる性質があり、また、果糖は、満腹感を感じにくいという特徴があるため、とりすぎてしまいがちなのです。

肝臓に中性脂肪たまっていくと、脂肪肝になり、動脈硬化を始めとするさまざまな生活習慣病を引き起こす恐れがあります。

つまり、「私はお酒を飲まないから(脂肪肝は)大丈夫」というわけではないんですね。

■まとめ

今回注目したのは「甘い飲み物」という視点です。

私たちは甘い食べ物ばかりに目が行きがちですが、じつはダイエットには食べ物より飲み物を見直す方がいい?によれば、ジョンズ・ホプキンス大学などによる研究によれば、食べ物(固形物)によるカロリー摂取よりも飲み物(液体)によるカロリー摂取の方が体重に与える影響は大きいそうです。

また、砂糖入り飲料を習慣的に飲むと糖尿病リスクが上昇する!?で紹介した英・ケンブリッジ大学の今村文昭氏らの大規模な調査によれば、砂糖入り飲料を習慣的に飲むことで糖尿病のリスクが高くなることがわかったそうです。

甘い飲み物を日常的に飲むと脂肪肝や糖尿病、肥満のリスクが高くなってしまいます。

でもどうしても甘いものを飲みたいという時もあると思います。

そんな人には飲む時間を意識することをお勧めします。

甘いものを食べるなら日中を選ぶと脂肪肝や高脂血症などのメタボになりにくい!|名古屋大学によれば、メタボリックシンドロームに関係する要因の一つとして、肝臓の脂質代謝を妨げ、脂肪肝を生じるショ糖の過剰摂取であると提唱されていますが、名古屋大学の小田裕昭准教授(時間栄養学)らの研究チームが米科学誌プロスワンに発表したラットを使った実験によれば、砂糖を日中に時間制限を行なって摂取するようにすれば、夜に同じ量を食べたとしても脂肪肝や高脂血症といったメタボリック症候群になりづらいということが分かったそうです。

どうしても飲みたいという方は、飲む時間を意識するのはどうでしょうか?