「Mental Health」カテゴリーアーカイブ

電車内でつながらないスマホの心理ストレスは「満員電車の2倍」

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by mrhayata(画像:Creative Commons)




スマホの“繋がらないストレス”は満員電車以上

(2011/10/22、oricon)

電車の乗客が空いている車内でもスマートフォンが繋がりにくいだけで、満員電車に乗っている時以上のストレスを感じることがわかった。

これは杏林大学の古賀良彦教授、ITジャーナリストの神尾寿氏が設立した「スマホストレスラボ」が21日、発表したもの。

電車内で携帯を操作するのが当たり前になった昨今、“繋がりにくさ”は乗客に余計なイライラを与えるようだ。

<中略>

その結果、通勤ラッシュ時の丸ノ内線(赤坂見附―新宿間)でスマホを使った場合の心理ストレスは、何もせずに満員電車に乗っている時に比べ2倍に上昇。

また、身体的ストレスも「針穴通しを10分以上続けるストレスに相当する」(同ラボ)という結果が出た。

また、空いているJR山手線で計測したところ、ほとんどの区間で“繋がりにくいストレス”を感じやすいことが判明。

特に品川~渋谷間は高いストレスが検出され、心理評価、唾液ストレスマーカー計測、心拍数のすべてで満員電車に乗った時以上のストレス数値に。

杏林大学の古賀良彦教授、ITジャーナリストの神尾寿氏が設立した「スマホストレスラボ」によれば、電車の乗客が空いている車内でもスマートフォンがつながりにくいだけで、満員電車に乗っている時以上のストレスを感じることがわかったそうです。

ストレスによる心の負担を考えれば、”速さ”よりも”つながりやすさ”をスマホ選びの基準にしたほうが良いのかもしれません。







消灯後の携帯使用、心に悪影響か 中高生1万8千人調査

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■消灯後の携帯使用、心に悪影響か 中高生1万8千人調査

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by m01229(画像:Creative Commons)

消灯後の携帯使用、心に悪影響か 中高生1万8千人調査

(2012/10/27、東京新聞)

中高生約1万8千人を対象にした大規模調査で、夜間、消灯後にメールや通話のため携帯電話を使う頻度が高いほど、心の健康状態が悪い傾向がみられるとの結果を、東京都医学総合研究所の西田淳志主任研究員(精神保健学)らのグループがまとめ、27日までに英国の専門誌に発表した。

就寝前に毎日携帯、睡眠障害リスク1・4倍にによれば、就寝前に毎日携帯電話を使用している生徒は、使っていない生徒に比べて、睡眠障害になるリスクが1.4倍高かったそうですが、今回の記事によれば、夜間、消灯後に携帯電話を使う頻度が高いほど、心の健康状態が悪い傾向が見られるという発表がされたそうです。

睡眠不足・不眠は「うつ」のサイン?によれば、睡眠不足が続く人は「うつ」状態になる率が高くなるそうで、睡眠不足・不眠と「うつ」には関連があるようです。

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睡眠不足・不眠は「うつ」のサイン?

睡眠不足が続く人は「うつ」状態になる率が高くなることが明らかになっています。

日本大学公衆衛生学教室が男女それぞれ1万人以上を対象にした調査によると、1日の平均睡眠時間が7時間より短くなればなるほど、また8時間より長くなればなるほどうつ状態の有病率が高くなっていました。

また別の工学系研究所で行った調査では、社員の17%に不眠があり、不眠がない群と比べ、不眠群ではうつ病と推測される人が男性で5倍、女性で2倍もみられたそうです。

なぜ夜ケータイを使用すると睡眠不足になりやすいのでしょうか?

質のいい睡眠のための3か条とはによれば、就寝前のメールチェックはエスプレッソ2杯分程度の覚醒作用があるといわれているそうです。

つまり、ケータイを使うことで頭が冴えてしまい眠れなくなってしまうということなんですね。

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iPadで不眠症? 可能性指摘する専門家も

ノースウエスタン大学の神経科学教授、フィリス・ジー氏は「可能性として、就寝前に(iPadやノートPCを)使えば、その光のせいで脳が刺激されて眠くなくなり、眠りにつくのが遅くなることはある。

起きる時間と寝る時間を決める脳の時計の概日リズムにも影響するかもしれない」と話す。

LEDの「青い光」、目に大きな負担

青い光は太陽光に多く含まれ、日中なら覚醒効果をもたらすが、夜に浴びると、睡眠を促す脳内物質メラトニンの分泌を抑え、睡眠・覚醒のリズムを狂わせる。

寝る子は「海馬」も育つによれば、若いうちに睡眠をしっかりとっておき海馬を大きくしておけばうつ病などの発症リスクを下げられる可能性があるそうです。

しっかりとした睡眠習慣を作りたいものですね。







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広がる子どもの睡眠障害|クローズアップ現代 (NHK)

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by Amanda Truss(画像:Creative Commons)

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2015年1月8日放送のNHKクローズアップ現代のテーマは「不登校12万人のかげで~広がる子どもの睡眠障害~」です。

子どもの寝不足|睡眠不足の原因・子どもの脳と睡眠の関係・睡眠不足を解消する方法でも取り上げましたが、子供の寝不足・睡眠不足が問題になっています。

睡眠不足の原因として考えられるのは、スマホ・ケータイ・タブレットなどを就寝前に見ることによって睡眠時間が削られるだけでなく、眠りづらくなっているということです。

また、健康上や経済上、人間関係で不安なことがあると睡眠不足になりやすいです。

なぜ、子どもに睡眠が必要なのでしょうか?

寝る子は「海馬」も育つによれば、よく寝る子どもほど「海馬」も育つということがわかったそうです。

また、うつ病やPTSD、高齢のアルツハイマー病患者では、海馬が縮小している場合があるので、若いうちに睡眠をしっかりとっておき海馬を大きくしておけばその発症リスクを下げられる可能性があるそうです。

低体温の子ども、「意欲」が低下によれば、低体温の傾向にある子供は、眠気やダルさ、頭痛や腹痛、学習や運動意欲の低下といった症状が出ているようです。

その原因としては、生活リズムの乱れから体温調節に関わるホルモンや自律神経の働きがおかしくなっていることが関係しているようです。

睡眠時間を確保するという生活リズムを整えることが、良い生活習慣作りの一歩になるのではないでしょうか。







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【産後うつ】産婦人科診療ガイドラインに具体的な対策を盛り込む方針|日産婦など

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by Mikel Garcia Idiakez(画像:Creative Commons)




■【産後うつ】産婦人科診療ガイドラインに具体的な対策を盛り込む方針|日産婦など

<産後うつ>問診で早期発見へ 日産婦など対策指針

(2016/2/22、毎日新聞)

日本産科婦人科学会(日産婦)と日本産婦人科医会は、産婦人科診療ガイドラインに、「産後うつ」に関する具体的な対策を盛り込む方針なのだそうです。

■産後うつとは?

産後うつとはどういうものなのでしょうか?

子どもを出産した後、ホルモンのバランスの急激な変化や育児への不安、社会的孤立など多様な要因から発症するうつ病の一種。出産後半年ごろまでに発症するとされる。

出産後には、ホルモンバランスの変化や育児への不安、社会から孤立するように感じるなどの原因からうつ症状を発症することがあります。

厚生労働省研究班によると、国内の出産後の女性の発症率は▽2001年=13.4%▽05年=12.8%▽09年=10.3%と1割程度で推移。一般の人がうつ病になる率(3~7%)より高い。

産後うつの発症率は約10%で、一般の人がうつ病になる率よりも高いそうです。

また、同省が児童虐待後の死亡例を調べた結果、母親の産後うつが原因と考えられる例が4.4%あった。

産後うつは子どもへの虐待や育児放棄、本人の自殺などにつながる恐れがあることなどを踏まえて、産後うつへの理解を広げると同時に、対策を行なっていくためにも、産婦人科診療ガイドラインに、「産後うつ」に関する具体的な対策を盛り込む方針としたようです。




■まとめ

「女は人生で三度、生まれ変わる(著:ローアン・ブリゼンディーン)」の中から今回の記事に関連した内容があります。

●母親の攻撃性が発動する。この小さな存在を守り育てようという決意と意欲が脳の回路を完全に支配する。

●自分と赤ん坊のためにもっと安定した家庭を築いてくれない夫に腹がたってたまらなくなった。彼女のニーズと現実が事実上一夜にして激変し、母親の脳の保護本能の矛先が夫の経済力に集中的に向けられたのだ。

●授乳には精神的な集中力の鈍化というマイナスが伴う。出産直後に頭がぼんやりすることはごく普通だが、授乳によってこのとろりとして穏やかな焦点の定まらない状態がひどくなり、長期化することがある。

●的を絞って集中する働きをする脳の部分は、出産後半年くらいは子供を見守り保護することに占領されてしまう。

だいたい新米の母親は睡眠不足だし、そのうえ女性の脳が元の大きさに戻るには産後半年かかる。

簡単に言えば、女性の脳は出産後「ママの脳」へと変化してしまうのです。

女性は出産後全てが新しくなるといっても言い過ぎではないでしょう。

そうした理解を家族だけでなく、社会としても理解していくことが重要なのではないでしょうか。

マザリーズ、母の脳活発に=産後うつの診断に応用も―理研によれば、「あんよ」や「ねんね」など、大人が赤ちゃんに話し掛ける際の高い声でゆっくりとしたリズムの話し方(マザリーズ)が、母親の産後うつの診断に応用できるのではないかと考えられているそうです。

研究チームは「産後うつの母親は平たんな口調になることが分かっている。マザリーズの脳機能が解明されたことで、産後うつの母親の診断などに応用できるのでは」としている。

産後うつになりそうな妊産婦を早い段階で見つけるための対策を行ない、支援していくことが必要ですね。







【参考リンク】

P.S.

父親となる男性の1割が「産後うつ」に=米研究によれば、母親になる女性では最大30%が「産後うつ」になり、父親になる男性は10%が産後うつになるそうです。

不妊更年期障害と同様に、産後うつも女性だけの問題ではないということを知っておく必要があります。

米加州議員が「痩せすぎモデル」規制法案、モデルの摂食障害を減らす取り組み

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by Trang Angels(画像:Creative Commons)




米加州議員が「痩せすぎモデル」規制法案、摂食障害のまん延懸念

(2016/2/23、ロイター)

マーク・レビン議員は今月19日、同州で働くことを希望するモデルに対して、健康な体重であり、摂食障害を患っていないことを証明する医師の診断書提出を義務付ける法案を提出した。

アメリカ・カリフォルニア州のマーク・レビン議員は、ファッションモデルの摂食障害を減らす取り組みとして、健康的な体重を保証する医師の診断書の提出を義務付ける法案を提出したそうです。

以前「痩せ過ぎ」モデルに健康的な体重を保証する医師の証明書の提出を義務付け|仏(2015/12/21)というニュースをお伝えしましたが、この動きは米カリフォルニア州にも広がっています。

【関連記事】

レビン議員は、ファッションモデルの40%が拒食症や過食症などの摂食障害に苦しんでいることを示すデータがある、と指摘している。

20代女性の5人に一人が「やせ」|摂取カロリーは終戦直後よりも少なくなっている!?によれば、20代女性の5人に一人が「やせ(BMI18.5未満)」という状態であるそうです。

また、2013年の20代女性の平均エネルギー摂取量は、終戦直後よりも少ないそうです。

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■まとめ

女性の摂食障害は大きな社会問題となっていますので、世界的にこの動きは広がっていくかもしれません。







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