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IoA(Internet of Ability)で「人間の能力」がネットワーク化される未来とは?|ヒューマンオーグメンテーション(Human Augmentation)




■IoA(Internet of Ability)で「人間の能力」がネットワーク化される未来とは?

rekimoto

参考画像:ARの次は『拡張人間』 東大 暦本純一教授の世界|スクリーンショット

ARの次は『拡張人間』 東大 暦本純一教授の世界

(2015/7/3、Sensors)

身体の拡張技術で私たちの生活はどのようにかわるのか。

疑似体験ではなく、実際の現実に影響を及ぼすので、「自分」ができたという感覚がもてることが特徴です。

ネットワーク越しに誰かが誰かを助ける共同作業などを想定するれば、初心者と熟練者の能力がネットワーク上でリンクする世界がやってきます。

今はIoTと呼ばれ人間とモノがつながる時代がきていますけど、

その次の世界、人間と人間、人間と人工知能がネットワーク上でつながる世界がくる。

それはつまり「人間の能力」がネットワーク化されることです。

私たちはそれをIoA(=Internet of Ability)と呼んでいます。

暦本純一×平野啓一郎対談「機械が進化しても、人間もテクノロジーで進化」

(2017/3/29、MIT Tech Review)

「私は人間が機械とつながり、さらに人間と人間がつながり、人間の存在・能力そのものが多様に拡張・編集される『IoA(Internet of Abilities)』がつくる未来を研究しています」

「IoT(人間と物とがつながる)」時代の次は、「IoA(人間や人工知能の能力がネットワークされて、人間の能力が拡張される)」時代になるというのが東京大学の暦本純一教授が予想する未来です。

そんな未来が本当に来るのかなと思いましたが、現実的に今の私たちは、スマホなどの携帯情報端末といったテクノロジーによって能力を拡張しています。

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そう考えると、自分の能力を熟練者の能力で補うようになるというのもおかしくない未来ですし、自分の持つ能力を他の人に使ってもらうというのもありえるのでしょう。

今はその人自身がその能力を時間を使ってビジネスを行なっていますが、未来はその能力自体を提供することがビジネスにもなるかも知れません。

そういうプラットフォームもいずれ出てくるでしょう。

私たちのこれからの未来はどうなるのか、わくわくしますね。

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【追記(2017/3/15)】

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フィットネスアプリ「Fysta」|パーソナルトレーナーが監修した運動プログラムの動画&体重管理・ランニング機能|キングソフト




【目次】

■フィットネスアプリ「Fysta」|パーソナルトレーナーが監修した運動プログラムの動画&体重管理・ランニング機能|キングソフト

参考画像:キングソフト、ヘルステック業界に進出。総合フィットネスアプリ「Fysta」リリース。(2017/7/10、キングソフト)|スクリーンショット

キングソフト株式会社は、ヘルステック業界に進出し、プロのパーソナルトレーナーが監修した筋トレやストレッチ、ヨガなど運動プログラムの動画を見ながら、いつでもどこでもエクササイズができ、体重のレコーディング機能やランニング機能を搭載した無料フィットネスアプリ「Fysta」をリリースしました。

フィットネスアプリ – Fysta – 何してキレイになる?

■「Fysta」の気になるポイント

フィットネスアプリは数年前から注目されているものですので、フィットネスアプリ自体に目新しさは感じません。

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【参考リンク】

気になったのはライブ動画配信アプリとのコラボです。

キングソフトのライブ動画配信アプリ「Live.me(ライブミー)」と「Fysta」のコラボレーション企画など、さらに多くの方々に価値ある情報を届けられる企業として、動画関連事業にも注力をしてまいります。

動画サイトでは、フィットネス関連の動画コンテンツは無料で見ることはできますし、こうしたフィットネスアプリに関心がある方はすでに体重のレコーディング機能を持つアプリやランニングを支援するウェアラブルデバイス(フィットネストラッカー)を持っている人もいると思います。

他のコンテンツとの違いを出せる点といえば、「どんなパーソナルトレーナーがいるのか」だと思います。

そして、そのパーソナルトレーナーとの親近感を出すうえで重要なのがライブ動画だと思ったのです。

同じような内容のフィットネスコンテンツであったとしても、身近に感じられる魅力的なパーソナルトレーナーが教えるコンテンツを選ぶと思うのです。




■あなたならどんな基準でパーソナルトレーナーを選びますか?

マドンナ(Madonna) 、Instagramでパーソナルトレーナーを募集|あなたならどんな基準でパーソナルトレーナーを選びますか?

ところで、あなたがパーソナルトレーナーを募集するとしたら、どんなことを選ぶ基準にしますか?

「男性に見られたくないから、女性専用のトレーニングジムがいいな」

「トレーニングウェア、靴、タオルなどが全てレンタルできて手ぶらでOKなところがいいな」

というように考えた人いませんか?

しかし、こうした基準で選んでしまうと、せっかくパーソナルトレーニングを受けようという気持ちを持っていたとしても、失敗に終わる確率が高いです。

それはなぜか?

パーソナルトレーナーやトレーニングジムを選ぶ上で最も大事な基準を間違えているからです。

選ぶ基準として考えられるのは、1.心的イメージを作り上げられること、2.フィードバックを与えることができること、です。

1.心的イメージを作り上げられること

「超一流になるのは才能か努力か?(Peak – secrets from the new science of expertise)」(著:アンダース・エリクソン)

超一流になるのは才能か努力か?

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練習の大部分はその技の瞬間ごとのあるべき姿またそれ以上に重要なこととして適切な身体の位置関係や動きがどんな感覚のものであるかと言う明確な心的イメージを形成することに費やされる。p98

1人で練習していると自分のパフォーマンスに目を光らせどこがおかしいかを判断するのに自分自身の心的イメージに頼らざるを得ない。不可能ではないが経験豊富な教師に見てもらいフィードバックをもらうのと比べてはるかに難しく効率が悪い。練習始めたばかりの段階では心的イメージがまだあやふやで正確であるため特に難しい。しっかりとしたイメージの基礎ができてしまえば、その上に新たな、より有効なイメージを独自に作っていくことができる。p200

「超一流になるのは才能か努力か?(Peak – secrets from the new science of expertise)」(著:アンダース・エリクソン)によれば、

心的イメージ(Mental representation)とは、

脳が今考えているモノ、概念、一連の情報など具体的あるいは抽象的な対象に対応する心的構造のこと p97

です。

つまり、今回のケースでいえば、マドンナさん自身に対して、どんな心的イメージを持っているかが重要だということになります。

2.フィードバックを与えることができること

一人でトレーニングを行なったり、多人数クラスで教えてもらう場合のデメリットとしては、フィードバックが得られにくいという点です。

フィードバックとは、ここでは、結果や行動を基に、その原因を突き止め、修正していくことをいいます。

一人でトレーニングをする場合には、自分自身で自分をチェックすることが難しかったり、どこが合ってるのか間違っているのかを判断する基準が自分にあるため、そもそも判断する基準が間違っていることが考えられます。

また、多人数で教えてもらう場合には、どうしてもトレーナーが自分につきっきりというわけにはいかないので、わからない部分が出てきているにもかかわらず、そのままにしてしまうケースがあるのではないでしょうか。

以前「一万時間の法則」という言葉が話題になりましたが、トレーニングというものはただ何時間もやればいいわけではありません。

一万時間の法則とは、どんな才能や技量も、10,000時間の練習を続ければ「本物」になるというマルコム・グラッドウェルが掲げた法則です。

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【関連記事】

「心を上手に透視する方法 」(著:トルステン・ハーフェナー)の中でドイツ人バイオリニストのアンネ=ゾフィー・ムターが練習時間の長さよりも重要にしていることが語られています。

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練習時間の長短よりも、私が大切にしていることがあります。

音や演奏技術のことでつまづいたら、そこから距離を置いて冷静に解決する方が良いということです。

つまり、単調な動きをひたすら繰り返して練習するよりも、分析を行なうことで解決するのです。

単調な動きは短時間やってみてしっくりこなければ、いくら繰り返しても無駄なのです。

ひたすら繰り返せば引けるようになるというのは大きな勘違いです。

ひたすら同じ練習を繰り返しても改善できるわけではなく、分析をして、修正を行うフィードバックが重要だということです。

フィードバックを得る上で最も効果的なのがコーチであったり、トレーナーの存在です。

揺らぐ“1万時間の法則”

(2014/3/11、ナショナルジオグラフィック)

「Psychology of Sport and Exercise」誌に3日付で掲載された論文によれば、プロのサッカー選手になった人とならなかった人を比較した場合、子供のころの練習時間に違いはなかったという。両者の大きな違 いは、良い指導を受けた量だった。

同じ練習時間であってもよい指導を受けたかどうかがプロになれるなれないの差に現れたという論文もあるそうです。

フィードバックに関するエピソードとしてフィギュアスケーターの羽生結弦選手のインタビューが印象的です。

羽生結弦選手インタビュー − キャノン・ワールドフィギュアスケートウェブ

自分としては同じイメージのつもりなんですが、ブライアン(コーチ)からは『毎回違うフォーム、違うタイミングで跳んでいる』と言われます。

<中略>

僕は跳ぶ直前に、バッって頭の中に成功する軌道とかのイメージが湧いて、そこに身体を乗っけていって跳ぶ。だから口で指導されてもダメ。視覚で伝わってくるものが良いんです。ビデオとかを繰り返し見て、イメージを記憶します。

羽生結弦選手はブランアンコーチからフィードバックを受けて、心的イメージを作り上げているのがわかるかと思います。

エクササイズやトレーニングが続かないというのは、その人自身に「やる気」がないからと言われてしまう人もいるかもしれません。

しかし、実際は「やる気」の問題ではなく、「本当に効果があるのかよくわからず、それを確認する手段がない」ことが問題なのです。

「超一流になるのは才能か努力か?(Peak – secrets from the new science of expertise)」(著:アンダース・エリクソン)

一般的に壁を乗り越える方法は「もっと頑張る」ことではなく「別の方法を試す」ことだ。テクニック、つまり、やり方の問題なのだ。p50

壁を乗り越えるのに1番良いのは別の方向から攻めてみることで教師やコーチの存在が役立つ理由の1つはここにある。p51

パーソナルトレーナー選びで悩むときには、「心的イメージを作り上げることができること」「きちんとしたフィードバックが与えることができること」を選ぶ基準にしてみてはいかがでしょうか?

■まとめ

何かにチャレンジする際に、あまりにやさしすぎると気持ちがたるんでしまったり、退屈だったり、やる気そのものがなくなってしまいます

また、そのチャレンジがあまりに難しすぎると、心配になったり、不安な気持ちになってしまいます。

大事なのは、自分の挑戦の度合いと自分の技術の高さがどの程度かを把握することであり、そんなときに力になってくれるのが「パーソナルトレーナー」の存在です。

Mihaly Csikszentmihalyi:ミハイ・チクセントミハイ: フローについて

(Feb 2004、TED Talk)

ミハイ・チクセントミハイ(Mihaly Csikszentmihalyi)が提唱する「フロー体験」とは、時間を忘れるほどのめりこんで没頭する状態であると解釈しました。

フローの状態を体験するには、チャレンジ(難易度)が平均よりも困難で、スキル(能力)も平均以上のものが求められている時に体験できるそうです。

参考画像:Mihaly Csikszentmihalyi:ミハイ・チクセントミハイ: フローについて(Feb 2004、TED Talk)|スクリーンショット

フィットネスによる良い結果を得るためにも、よいパーソナルトレーナーを選ぶようにしてくださいね。







【参考リンク】
続きを読む フィットネスアプリ「Fysta」|パーソナルトレーナーが監修した運動プログラムの動画&体重管理・ランニング機能|キングソフト

子どもに就いてほしい職業のトップ5に「医師」「薬剤師」「看護師」がランクイン!




■子どもに就いてほしい職業のトップ5に「医師」「薬剤師」「看護師」がランクイン!

子どもに就いてほしい職業|その職業に就いてほしい理由
子どもに就いてほしい職業|その職業に就いてほしい理由

参考画像:子どもの教育資金に関する調査2018(2018/1/25、ソニー生命)|スクリーンショット

子どもの教育資金に関する調査2018

(2018/1/25、ソニー生命)

自分の子どもに就いてほしい職業は何か聞いたところ、「公務員」(153件)がダントツ、2位「医師」(57件)、3位「会社員」(40件)、4位「薬剤師」(32件)、5位「看護師」(31件)という結果になり、子どもには公務員や医療関係の職業に就いてほしいと考える親が多いことがわかりました。

ソニー生命が、2017年11月24日~11月27日の4日間、大学生以下の子どもがいる20~59歳の男女1000名に対して行なった「子どもの教育資金に関する調査」によれば、自分の子供に就いてほしい職業として、2位「医師」、4位「薬剤師」、5位「看護師」が上位を占めていることから医療関係の職業に就いてほしいと考えている親が多いことがわかりました。




■まとめ

最近のニュースを見ると、医療には大きな変化の兆しが現れています。

年齢階級別一人当たり医療費(平成25年度)
国民医療費の約2割が80歳以上の医療費であり、その多くを入院費用が占めている。(年齢階級別一人当たり医療費(平成25年度))

参考画像:不安な個人、立ちすくむ国家~モデル無き時代をどう前向きに生き抜くか~|経済産業省PDF

厚生労働省「人口動態調査」, 「医療給付実態調査報告」, OECD Health Data 2014 OECD Stat Extractsによれば、国全体医療費の23%(9.2兆円)が80歳以上の医療費であり、その多くを入院費用が占めているそうです。

つまり、高齢化は今後も進んでいき、医療費の増大が見込まれることから、予防医療・予防医学・予測医療に取り組み、医療やヘルスケアにテクノロジーを積極的に導入して行く必要があると考えられます。

ICT医療においては、ICTを活用した個人の健康管理がスタートであり、カギとなります。

医療・健康分野におけるICT化の今後の方向性(平成25年12月、厚生労働省)によれば、

健康寿命を延伸するためには、ICTを利用した個人による日常的な健康管理が重要

だと書かれています。

ICTとは、Information and Communication Technology(インフォメーション・アンド・コミュニケーション・テクノロジー:情報通信技術)の略です。

ICTを活用した医療分野への活用の例としては次の通り。

  • 電子版お薬手帳や生活習慣病の個人疾病管理など患者・個人が自らの医療・健康情報を一元的、継続的に管理し活用する仕組み
  • 地域包括ケアシステム(電子カルテ情報を地域の診療所が参照する)
  • ICTを活用してレセプト等データを分析し全国規模の患者データベースを構築し、疾病予防を促進
健康・医療・介護データを経年的に把握できるリアルデータプラットフォームの構築|新産業構造ビジョン|経済産業省
健康・医療・介護データを経年的に把握できるリアルデータプラットフォームの構築|新産業構造ビジョン|経済産業省

参考画像:「新産業構造ビジョン」(2017/5/29、経済産業省)|スクリーンショット

経済産業省の「新産業構造ビジョン」によれば、個人が自らの生涯の健康・医療データを経年的に把握するため、また、最適な健康管理・医療を提供するための基盤として、健康・医療・介護のリアルデータプラットフォーム(PHR:Personal Health Record)を構築し、2020年度には本格稼働させていくことが必要と提案されています。

健康医療に係るリアルデータプラットフォーム|ICTを活用した「次世代型保健医療システム」の整備|新産業構造ビジョン|経済産業省
健康医療に係るリアルデータプラットフォーム|ICTを活用した「次世代型保健医療システム」の整備|新産業構造ビジョン|経済産業省

参考画像:「新産業構造ビジョン」(2017/5/29、経済産業省)|スクリーンショット

Layer1:つくる

  • 最新のエビデンスや診療データを、AIを用いてビッグデータ分析し、現場の最適な診療を支援する「次世代型ヘルスケアマネジメントシステム」(仮称)を整備。

Layer2:つなげる

  • 個人の健康な時から疾病・介護段階までの基本的な保健医療データを、その人中心に統合する。
  • 保健医療専門職に共有され、個人自らも健康管理に役立てるものとして、すべての患者・国民が参加できる「PeOPLe」(仮称)を整備。

Layer3:ひらく

  • 産官学のさまざまなアクターがデータにアクセスして、医療・介護などの保険医療データをビッグデータとして活用する。
  • 「PeOPLe」(仮称)や目的別データベースから産官学の多様なニーズに応じて、保険医療データを目的別に収集・加工(匿名化等)・提供できる「データ利活用プラットフォーム」(仮称)を整備。
医療現場における、IoTやAI等の革新的技術の利活用|遠隔診療・AIを活用した診療
医療現場における、IoTやAI等の革新的技術の利活用|遠隔診療・AIを活用した診療

参考画像:新産業構造ビジョン(2017/5/30、経済産業省)

新産業構造ビジョン(2017/5/30、経済産業省)によれば、患者のQOLの最大化に向けて、個人の健康・医療データを活かす新たなシステムが必要であるとして、患者自らが納得して選択できる医療、患者の満足度の高い医療、時間・場所を問わず、必要な医療が提供される環境の実現が必要とあり、その中でも「遠隔診療」、「AIを活⽤した診療」といったIoTやAI等の⾰新的技術を医療現場におけて利活用する取り組みが重要となるとあります。

このように、健康・医療・介護のデータを一元化して、ここからスタートしていき、IoTやAIなどのテクノロジーを活用した医療を行うようになっていくのです。

これからは「医師」「薬剤師」「看護師」がテクノロジーをもっと活用する機会が増えていくことでしょう。

そのため、もし親が医療関係の職業に就いてほしいと思うのであれば、テクノロジーへの関心も合わせて高めていくことが必要になるでしょう。







【医療ニュース 関連記事】
続きを読む 子どもに就いてほしい職業のトップ5に「医師」「薬剤師」「看護師」がランクイン!

Fitbit、従業員の健康管理とコーチングを推進するプラットフォーム「Twine Health」買収




■Fitbit、従業員の健康管理とコーチングを推進するプラットフォーム「Twine Health」買収

Twine Health
Twine Health

参考画像:Twine Health Introduction|YouTubeスクリーンショット

Fitbit, Inc. to Acquire Twine Health

(2017/2/13、Fitbit)

Fitbit, Inc. (NYSE: FIT) the leading global wearables brand, today announced that it will acquire Twine Health, an innovative, proven health coaching platform that empowers people to achieve better health outcomes and helps health systems, health plans and workplace health providers lower healthcare costs. A HIPAA-compliant connected health platform, Twine Health delivers an engaging and user-friendly experience to help people manage chronic conditions, such as diabetes and hypertension, and aid in lifestyle interventions, such as weight loss and smoking cessation, by making it easy for care teams of providers, coaches, friends and family to collaborate on care plans.

Fitbitはヘルスコーチングプラットフォーム「Twine Health」を買収しました。

「Twine Health」は、人々がより良い健康成果を達成できるようにし、保健システム、保健計画、職場保健医療従事者の医療費の削減に役立っているそうです。

HIPAAに準拠したヘルスプラットフォーム「Twine Health」は、糖尿病や高血圧症などの慢性疾患の管理や体重減少、​​禁煙などの生活習慣病の管理に役立つ、ユーザーフレンドリーなエクスペリエンスを提供しますと書かれています。

【補足】HIPAAとは?

米国のHIPAA法における個人情報等の保護に関する規定について|厚生労働省

1996年にHIPAA(Health Insurance Portabilityand Accountability Act of 1996;医療保険の携行性と責任に関する法律)が制定。

“Twine Health has delivered powerful results for patients managing conditions like diabetes and hypertension – two key focus areas for Fitbit, which together affect approximately 105 million people in the U.S. alone. When combined with our decade-plus of experience empowering millions of consumers to take control of their health and wellness, we believe we can help build stronger connections between people and their care teams by removing some of the most difficult barriers to behavior change,” said James Park, co-founder and CEO of Fitbit.

Fitbitの共同創設者であるジェームスパークCEOによれば、「Twine Healthは、Fitbitの主要分野である糖尿病や高血圧症などの病状を管理する患者にとって強力な結果をもたらしていて、アメリカだけでも約1億5千万人に影響を与えています。何百万人もの消費者が自分の健康とウェルネスをコントロールするための10年以上の経験と相まって、行動変容の最も困難な障壁を取り除くことで、人々とケアチームのより強固なつながりを築くことができると確信しています。」とコメントしています。

Twine Health Introduction

【参考リンク】




■Fitbitは企業の健康促進プログラムのプラットフォームとしての色合いが強くなる?

アマゾン、バークシャー、JPモルガンが新しいヘルスケア企業を設立 医療費削減を目指すによれば、アマゾン、バークシャーハザウェイ、JPモルガン・チュースが共同で米国で働く従業員を対象としたヘルスケアサービス会社を設立すると発表しましたが、アメリカでも医療費が膨らんでいることが問題となっており、多額の医療費(医療保険料)を企業が負担しているそうで、高齢化や医療の進歩に伴い、企業への負担が大きくなってきています。

Fitbit pushes into employee health care and coaching with Twine Health acquisition

(2017/2/13、VentureBeat)

Fitbit may be better known as a consumer technology brand, but it has long partnered with big businesses, including BP, Barclays, and Target, which have sought to encourage employee fitness by giving workers activity trackers for free.

Fitbit had made around five acquisitions before now, including a startup called Switch2Health that developed a wellness platform for tracking employees’ fitness efforts and rewarding them for maintaining healthy levels of activity.

Fitbitは一般消費者向けのフィットネストラッカーやウェアラブルデバイスの企業として有名ですが、VentureBeatによれば、BP、Barclays、Targetなどの大企業と長年にわたり協力してきており、また、これまでに従業員のフィットネス活動を追跡し、健康的レベルを維持することで報酬を与えるウェルネスプラットフォームを開発したスタートアップ「Switch2Health」を含む約5回の買収を行なっていることから、企業の健康促進プログラムのプラットフォームとしての色合いが強くなってくるのではないでしょうか?







【関連記事】
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スキンセンサーで計測された心電波形の動画を皮膚上に貼り付けたスキンディスプレイに表示できるセンサーシステム開発|東大・JST・DNP

【目次】




■スキンセンサーで計測された心電波形の動画を皮膚上に貼り付けたスキンディスプレイに表示できるセンサーシステム開発|東大・JST・DNP

スキンセンサーで計測された心電波形の動画を皮膚上に貼り付けたスキンディスプレイに表示できるセンサーシステム開発|東大・JST・DNP
スキンセンサーで計測された心電波形の動画を皮膚上に貼り付けたスキンディスプレイに表示できるセンサーシステム開発|東大・JST・DNP

参考画像:薄型で伸縮自在なスキンディスプレイの開発に成功 スキンセンサーで計測された心電波形を動画表示し、在宅ヘルスケア応用に期待(2018/2/19、大日本印刷プレスリリース)|スクリーンショット

薄型で伸縮自在なスキンディスプレイの開発に成功 スキンセンサーで計測された心電波形を動画表示し、在宅ヘルスケア応用に期待

(2018/2/19、大日本印刷プレスリリース)

スキンディスプレイは直接皮膚に貼り付けて、皮膚呼吸できるナノメッシュ電極(用語8、注1)と無線モジュールを組み合わせたスキンセンサーで計測した心電波形の動画をディスプレイに表示します。この心電波形は、スマートフォンで受信でき、リアルタイムでスマートフォンの画面で波形を確認したり、クラウドやメモリに保存したりすることができます。今回は、メモリに保存した心電波形の動画をスキンディスプレイに表示しました。
2017年7月に東京大学大学院工学系研究科染谷教授を中心とした研究グループ(注1)は、通気性と伸縮性を兼ね備えた皮膚貼り付け型ナノメッシュセンサーの開発に成功し、1週間連続して装着しても明らかな炎症反応を認めないことを確認しました(注2)。これまでナノメッシュ電極を活用して、温度、圧力、筋電を計測していましたが、今回、初めてナノメッシュ電極で心電波形の計測ができるようになりました。

今回のプレスリリースによれば、東京大学 染谷隆夫教授を中心とした東京大学と大日本印刷(DNP)の研究チームは、薄型で伸縮自在なスキンディスプレイ(薄型で伸縮自在のディスプレイで、皮膚に直接貼り付けて使用することができる)の製造に成功し、スキンセンサー(皮膚に直接貼り付けて使用する薄型で伸縮自在のセンサー)で計測された心電波形の動画を皮膚上に貼り付けたスキンディスプレイに表示できるセンサーシステムを開発したそうです。

脈拍数や血液中の酸素濃度などを表示し、肌に貼れる有機ELディスプレイを開発|東大(2016/4/19)では、東京大学の染谷隆夫教授らの研究グループは、センサーで検知した脈拍数や血液中の酸素濃度を表示できる、肌にフィットして貼っていることに気付かないほど違和感なく装着できる有機ELディスプレイを開発したというニュースを紹介しました。

皮膚貼り付け型ナノメッシュセンサーの開発に成功|1週間貼り続けても炎症反応がない|東大・JST・慶大・理研(2017/7/18)では、1週間皮膚に貼り続けても炎症反応がなく、装着していることを感じないほど超軽量で極薄のナノメッシュ電極の開発に成功したというニュースを紹介しました。

スキンセンサーで計測された心電波形の動画を皮膚上に貼り付けたスキンディスプレイに表示できるセンサーシステムはこの2つの研究を組み合わせたものといえそうですね。




■このセンサーシステムでどんなことができるの?

このセンサーシステムによってどのようなことが起きるのでしょうか?

皮膚貼り付け型のスキンセンサーとスキンディスプレイを一体化したシステムによって、生体信号の計測から情報の表示まで一連の流れをユーザーにとって自然な形で負担なく実現できます。医療分野における応用例として、病院と自宅をスムーズにつなぐ在宅ヘルスケア情報サービスが考えられます。例えば、心臓疾患のある高齢者が自宅にいながらにして、ナノメッシュ電極で不快感なく計測された医療グレードの心電波形が無線を介して医療クラウドに伝送され、病院の担当医が経時変化を含めて患者の状況を遠隔でモニターし、問題がなければ「いいね」マークを自宅のベッドで寝ている高齢者の手に貼り付けたスキンディスプレイに表示します。

心電図や脈拍などの生体データを計測して健康管理に活かすためのウェアラブルデバイスに関心が高まっており、さらに次世代型として薄膜フィルムやゴムシートを用いて皮膚に密着することにより高精度な生体データを計測するための血中酸素濃度計やタッチセンサーアレイ(人の指などが接触する位置情報をセンシングできるデバイス)の開発が進められています。

しかし、医療やスポーツで利用する場合には一週間以上の長期測定が必要であり、フィルムやゴムシート型のデバイスの場合、汗の分泌を阻害するため安全性についての問題がありました。

今回紹介した皮膚貼り付け型のスキンセンサーとスキンディスプレイを一体化したシステムであれば、介護や医療分野において、患者にとっては不快感なく、病院・医師にとっては患者の状態を遠隔でモニターすることができます。

これに加えて、複数の薬剤をコントロールして放出できるスマート包帯を開発|ネブラスカ大学リンカーン校、ハーバード大学医学部、MITで紹介した染を防止するための抗生物質や組織再生増殖因子、鎮痛剤などの複数の薬剤を収容し、放出できるスマート包帯を組み合わせれば、傷口を守りながら、皮膚の状態をモニタリングして、自律的にセンサーが判断して、複数の薬剤をベストなタイミングで放出できるようになるかもしれません。







【参考リンク】
続きを読む スキンセンサーで計測された心電波形の動画を皮膚上に貼り付けたスキンディスプレイに表示できるセンサーシステム開発|東大・JST・DNP