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「HemaApp」|採血なしでスマホで手軽に貧血チェックができるアプリを開発|ワシントン大学

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【目次】

■「HemaApp」|採血なしでスマホで手軽に貧血チェックができるアプリを開発|ワシントン大学

「HemaApp」|採血なしでスマホで手軽に貧血チェックができるアプリを開発|ワシントン大学
「HemaApp」|採血なしでスマホで手軽に貧血チェックができるアプリを開発|ワシントン大学

参考画像:HemaApp|YouTubeスクリーンショット

HemaApp screens for anemia, blood conditions without needle sticks

(2016/9/7、UW Today)

スマホで手軽に貧血チェック!ワシントン大学が開発したアプリ「HemaApp」は採血不要

(2016/9/14、techable)

その貧血について手早くスマホで診断できるアプリ「HemaApp」を、米国ワシントン大学の研究チームが開発した。フラッシュ部分に指を当てながら撮影してヘモグロビン(血色素)濃度を調べるというものだ。

米国ワシントン大学の研究チームが開発したアプリ「HemaApp」は、スマホのフラッシュ部分に指を当てながら撮影し、血液のヘモグロビン濃度を調べて貧血かどうかを判断することができるそうです。

HemaApp

【追記(2017/8/21)】

Google、スマホでヘモグロビン値を計測するSenosis Healthを買収

(2017/8/18、HealthTechNews)

Googleがシアトルのヘルスケアスタートアップ「Senosis Health」を買収したと、GeekWireが報じました。

Googleが「HemaApp」を開発したヘルスケアスタートアップ「Senosis Health」を買収したというニュースです。

Googleが買収したとありますが、Alphabet直下になるのか、Google直下になるのか、ヘルスケア部門のVerilyに所属するようになるのか、どこに所属されるようになるのかが気になるところです。




■スマホの機能を使った健康管理システム

スマホの機能を使って、健康を管理する技術が次々と研究されています。

スマホのフラッシュやカメラ機能を使い、血糖値管理ができる技術が研究されている!?で紹介したコーネル大学(Cornell University)ではスマートフォンのフラッシュ機能やカメラ機能を活用して、血糖値の検査を行ない、血糖値コントロールができないかという研究が行われているそうです。

スマホでがん診断する技術開発‐米研究で紹介した米マサチューセッツ総合病院(Massachusetts General Hospital)などの研究チームが開発した「D3」はスマホに接続することでガンを診断することができるそうで、D3システムは、がんが疑われる患者や高リスク患者の迅速なトリアージ(重症度・緊急度の判定)を可能にするそうです。

途上国に住む人の失明の危機をスマホで解決!?|スマホを使った目の検査システム『ピーク・ビジョン』で紹介したロンドン大学公衆衛生学・熱帯医学大学院の研究チームによれば、途上国でも簡単に目の検査を受けられるようためのスマホを使った目の検査システム『ピーク・ビジョン』を開発したそうです。

【関連記事】

スマホのカメラで耳の中を撮影して遠隔治療ができるようになる!?で紹介したCellScopeという企業が開発した「Oto Home」は、スマートフォンのカメラに取り付けて耳の中を撮影するキットで、スマホのカメラで耳の中を動画で撮影し、医師に診察してもらえるサービスがあるそうです。

スマホでHIVと梅毒を検査する技術を開発-米コロンビア大学で紹介した米コロンビア大学(Columbia University)の技術者らによる研究によれば、新たに開発されたスマートフォン向けのアクセサリー機器で、血液数滴を用いたHIVと梅毒の抗体検査が実施可能なのだそうです。

また、光で健康に関する数値を測定するという視点から見れば、指先に光を当てるだけで中性脂肪値が測定できる装置が開発される!?で紹介した産業技術総合研究所によれば、指先に光(「近赤外光」と呼ばれる可視光と赤外線の間の波長の光)を当てるだけで中性脂肪値を測定できる装置が開発されたそうです。




貧血によい食べ物・食事

低栄養の原因はアルブミン不足|ためしてガッテン(NHK) 4月28日によれば、高齢者の食生活は、年齢とともに肉類や油脂類を摂る量が減ってしまい、血清アルブミンや血色素(ヘモグロビンは、血液中の赤血球に含まれる色素で、酸素を全身に運ぶ働きがあり、減少すると貧血をまねき、生活機能が低下しやすくなる)の値が低くなっているようです。

【関連記事】

肉類

豚・鳥・牛など肉類のレバー・赤身の肉

魚介類

牡蠣(カキ)・シジミ・アサリなどの貝類やイワシ・煮干し・青魚

野菜

ひじき、青のり、パセリ、ほうれん草、海藻類、大豆

※野菜や海藻の鉄分は肉や魚よりも体内での吸収が悪いので、吸収を良くするための工夫としては、食後のデザートに柑橘系の果物を食べる。

鉄分の吸収を高める栄養を摂取する

ビタミンC(鉄の吸収を高める)や造血を助けるビタミンB群(B12や葉酸)、カルシウム(鉄分の吸収を助ける)、良質のタンパク質を摂りましょう。

■まとめ

現在の採血検査に取って代わるものとして開発されているわけではなく、さらに検査が必要かどうかを見極める一次検査ツールとしての活用を見込んでいる。

検査にかかるコストもリーズナブルなものになるだけに、特に発展途上国での利用を想定しているようだ。

現在のところは、採血することなく貧血をチェックすることができるため、発展途上国での一次検査ツールとしての活用が見込まれているそうです。

採血することなく、スマホのフラッシュ機能で貧血をチェックするようになれば、すごく手軽で便利ですね。

手軽にできる貧血チェックアプリとして普及しても良いように思います。

→ 貧血の症状 について詳しくはこちら

→ 貧血に良い食べ物・食事 について詳しくはこちら

→ 鉄分の多い食品 についてはこちら







【参考リンク】
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「ストレスの見える化」ができるツールやアプリに注目!|体の動き・皮膚ガス・皮膚の色の変化・声帯の変化・脈拍の変動




【目次】

■「あさチャン」で「ストレスの見える化」特集

Women In Tech - 85

by WOCinTech Chat(画像:Creative Commons)

2017年11月8日放送の「あさチャン」(TBS系)では「ストレスの見える化」について特集されていましたので、これまで紹介してきたストレスの見える化に関するニュース(ツール・アプリ)についてまとめてみたいと思います。

■体の動きでストレスチェックできるツール

スマホのセンサで測り、AIが解析する「組織の活性度(組織の幸福感)」をチェックするツールでできる2つの可能性|ストレス度チェック・イノベーション度チェック|日立

日立製作所は、名札型センサーを活用せずに、スマホに内蔵されている加速度センサーのデータを活用し、デスクワークなどで生じる体の揺れを感知し、そのデータを、AIが解析することで組織の幸福感(組織活性度)を計測する技術を開発しました。

このニュースで興味深いと感じた点はこちら。

「全体的なストレスが高い組織では、無意識に身体が静止してしまう確率が上がることがわかりました」

ストレスがかかっているという状況が体の動きを静止してしまっていることが予想されます。

ここから考えられることは、チームの元気度が計れると同時に、ストレス度もチェックできるのではないかという点です。

うつ病を見える化する光トポグラフィー検査とはどんな検査?によれば、光トポグラフィーは頭に近赤外線を当て、反射してくる光から脳血流の変化を読み取り、脳の活動状態を数値化する装置なのだそうで、健常者の場合は、脳の使い始めにどっと血流量が増え、活動中は高値で維持されるのに対し、うつ病患者は課題の始まりに反応するが、血流量がなかなか増えないという特徴があるそうです。

うつ病の疑いがあっても本人は気づかなかったり、言い出せなかったりする可能性がありますが、光トポグラフィー検査を使えばうつ病を見える化することができます。

この検査と同様に組織の元気度をチェックすることで、より早くストレスがかかっている状況を把握することができるのではないでしょうか。

■皮膚ガスでストレスチェックできるデバイス

皮膚ガスを検知して疲労度やストレス度を測るデバイスの開発|皮膚ガス分析による健康管理で病気予防|東海大学

東海大学関根嘉香教授は皮膚から出るアンモニアに着目し、体の一部に貼るだけで疲労度やストレス度を測るデバイスを開発したそうです。

【大学研究室Vol.8】皮膚から出るガスを疾病予防に役立てる

(2016/11/14、technologist’s magazine)

皮膚ガスの放散経路は、「血液中の化学物質が揮発して直接放散」「血液から汗腺を経由して放散」「皮膚表面で生成して放散」の3つ。皮膚ガスに含まれる化学物質の種類や量の分析により、健康状態の診断に利用できる可能性があるという。

「アルコールが代謝されると、血液中のアセトアルデヒドが揮発して皮膚から放散されます。筋肉が疲労すると乳酸やアンモニアがつくられ、乳酸は体内に溜まりますが、アンモニアは皮膚から揮発します」

皮膚ガスの分析によるストレスチェックなどの健康診断は、採血による精神的・肉体的負担が少なく、また、呼気分析のように、呼気量の多い少ないでガスの濃度が変化する心配や一日に何度も調べる面倒さがないのがメリットとして挙げられます。

【参考リンク】

【関連記事】




■皮膚の色の変化でストレスチェックできるアプリ

【#金スマ】自律神経を整える方法・自律神経測定アプリ(小林弘幸先生)

COCOLOLOはスマホのカメラに指先を当てて、皮膚の色変化から心拍の揺らぎを検知し、ストレスチェックを行うアプリ
スマホカメラに約30秒強、指先を当てて、皮ふの色変化から心拍のゆらぎを検出し、8タイプのキモチ(ストレス・リラックスの傾向、お疲れ具合等)を簡単に「見える化」するアプリで、ストレスチェックができます。

参考画像:COCOLOLO-心拍のゆらぎで8タイプのキモチをチェック-|App Storeスクリーンショット

スマホカメラに約30秒強、指先を当てて、皮ふの色変化から心拍のゆらぎを検出し、8タイプのキモチ(ストレス・リラックスの傾向、お疲れ具合等)を簡単に「見える化」するアプリで、ストレスチェックに最適です。

<中略>

2015年4月23日の「人間情報学会」にて、本アプリのスマホカメラでの測定精度が、専用センサと比較して、80%以上の高い相関を実現していることを、神戸大学、順天堂大学医学部との共同研究成果として発表しています。(なお、単なる心拍数であれば、ほぼ100%の相関を実現)

COCOLOLOはスマホのカメラに指先を当てて、皮膚の色変化から心拍の揺らぎを検知し、ストレスチェックを行うアプリなのだそうです。

【関連記事】

■声帯の変化でストレスチェック

日立システムズ、「音声こころ分析サービス」を開発|なぜ声帯の変化で心の状態の「見える化」ができるのか?|神奈川県が未病の早期発見に寄与するサービスを試験導入

日立システムズは、PSTが開発した声帯の変化(不随意反応)を分析して心の状態を「見える化」する未病音声分析技術MIMOSYS(ミモシス:MindMonitoring System)を利用し、スマホなどの音声データから心の状態の変化を捉え、病気の予防や兆候の早期発見につなげる「音声こころ分析サービス」を開発したそうです。

なぜ声帯の変化で心の状態の「見える化」ができるのか?|MIMOSYS(ミモシス:MindMonitoring System)の原理
なぜ声帯の変化で心の状態の「見える化」ができるのか?|MIMOSYS(ミモシス:MindMonitoring System)の原理

参考画像:日立システムズがPSTと協業し、「音声こころ分析サービス」を開発 神奈川県が未病の早期発見に寄与するサービスを試行導入(2017/2/3、日立システムズ)|スクリーンショット

日立システムズがPSTと協業し、「音声こころ分析サービス」を開発 神奈川県が未病の早期発見に寄与するサービスを試行導入

(2017/2/3、日立システムズ)

感情をつかさどる脳の大脳辺縁系(へんえんけい)は、神経で声帯と直接つながっているため、脳がストレスを感じると、声帯にシグナルが送られます。例えば、リラックスした状態では声帯は緩み声の周波数は低く、また緊張した状態では声帯は固くなり周波数が高くなります。このように心の状態は自分ではコントロールできない声帯の変化(不随意反応)として表れるため、その変化を解析して、心の状態を「見える化」します。

大脳辺縁系は神経で声帯と直接つながっており、声帯の変化は自分ではコントロールできないので、声帯の変化を分析することで、心の状態を「見える化」することができるそうです。

■顔画像から脈拍数を測定し、脈拍の変動からストレスレベルを推定するサービス

働き方の可視化を通じて生産性向上に貢献する「働き方改革支援サービス」を構築

(2017/10/2、パナソニックプレスリリース)

脈拍の変動から推定するストレスチェックサービス(レッツノート専用サービス)

本サービスは、PCのフロントカメラがとらえた顔画像から、リアルタイムに脈拍数を測定し、脈拍の変動からストレスレベルを推定するサービスです。「血管の容量変化に応じて光の吸収量が変化する」特性を利用し、反射光をカメラで観測することで脈拍を測定します。当社独自の撮影画像に含まれるノイズ除去技術により、手や体に触れずともカメラで観測するだけで、脈拍を測定できます。強いストレス状態と推定される従業員の健康管理にお役立ちできます。

血行状態が映る「魔法の鏡」開発|将来的には自律神経指標に基づく未病対策が目的|東北大学で紹介したビデオカメラとコンピューターを内蔵した鏡型ディスプレーの前に立つだけで、その時の血行状態などが分かる血行状態モニタリング装置「魔法の鏡」は、心拍数変動や脈波振幅変動などから得られる自律神経系指標に基づいた情報を直感的にわかりやすく表示することによって、自覚した体調の変化との関係をあわせることにより、病気のサインに気づくことが期待されると紹介しました。

Panasocicのサービスはこの発想に近い考え方で、PCのカメラでとらえた顔の画像から脈拍数を測定し、ストレスレベルを推定できるというものです。

■まとめ

スマートウォッチは病気の早期発見に役立つ|正常値とベースライン値の確立が重要|スタンフォード大で紹介したスタンフォード大学のマイケル・スナイダーの研究によれば、フィットネスモニターや他のウェアラブルバイオセンサーが心拍数、肌の温度などの異常が起きているかを知らせてくれることにより、病気になっていることを伝えてくれるそうです。

病気が発症してからではなく、健康な体が病気になりそうなサインを見つけるというアイデアは、東洋医学における「未病」という考え方に近いものです。

人によっては、健康診断などの検査結果で異常がないにもかかわらず、体がだるい、疲れやすい、頭痛、肩こり、めまい、眠れないなどといった体の不調に悩まされた経験もあるのではないでしょうか。

「はっきりとした症状はでていない」「数値には現れないけどなんだか体調がよくない」というときを、健康な体から病気の身体へと向かう途中だと考えるとすれば、その途中で起きる「サイン」に着目して、何らかの対処を行なうことが最も効果的な医療になっていくのではないでしょうか。

そのためにも、病気かそうではないかの「Baseline(ベースライン)」を見つける研究に注目が集まっていると考えられます。

フィットネストラッカーのデータから心房細動は脳卒中によるものと判断され救われたケースがあるによれば、すでにフィットネストラッカーをつけている人の心拍数のベースラインと異常値のデータを参考に病気を判断したケースがありました。

Fitbitのデータのおかげで、心房細動は脳卒中によって引き起こされたものであり、電気的除細動を行って良いことが確認されたということです。
フィットネストラッカー「Fitbit Charge HR」に記録されている心拍数のデータを参考に、医師は心房細動は脳卒中によって引き起こされたと判断し、電気的除細動を行なったそうです。

ウェアラブルデバイスで得た生体データによる病気の予兆を検知することで運転手の突然の体調変化による死亡事故を未然に防ぐシステムによれば、リストバンド型の血圧測定デバイスを運転手につけてもらい、脈拍、心電図、体温、呼吸数、血中酸素濃度をクラウド上でモニターすることで、病気の予兆を検知するサービスが考えられています。

また、福井の京福バスではIoTで交通事故を防ぐシステムの実証実験が行われているそうで、運転手がNTTと東レが開発した機能素材を使った衣類を着用することにより、心拍数をリアルタイムでチェックし、また運転手の動作(急ハンドル・急ブレーキ)や車の動きを総合して分析し、事故を未然に防止することを目的としています。

今回でいえば、ストレスにおけるベースラインによって健康管理を行っていくことが重要になっていくのではないでしょうか。
今後、様々な生体データのベースラインを見つけることができれば、スマートウォッチでの健康管理にもっと活かせるようになるのではないでしょうか。

落合陽一「魔法使いの研究室」直方体型人類とタイムマネジメント時代の終わり(前編)(2017/6/6、ほぼ日刊惑星開発委員会)によれば、落合陽一さんはタイムマネジメントからストレスマネジメントの時代へという考え方を提案していました。

これからは、その仕事をすることに対して、好きか嫌いかは別として、ストレスを感じやすい人とストレスを感じない人がいて、それを仕事を選ぶ際や採用する際の基準となっていき、それこそが適材適所につながるのかもしれません。







【ストレスサイン関連記事】
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糖尿病アプリで行動が変化し、空腹時血糖値や収縮期血圧が試験前より改善|東大病院

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【目次】

■糖尿病アプリで行動が変化し、空腹時血糖値や収縮期血圧が試験前より改善

糖尿病アプリ「dialbetics」で行動が変化し、空腹時血糖値や収縮期血圧が試験前より改善|東大病院
糖尿病アプリ「dialbetics」で行動が変化し、空腹時血糖値や収縮期血圧が試験前より改善|東大病院

参考画像:DialBetics ―ダイヤルベティクス―|YouTubeスクリーンショット

東大病院で見えた、糖尿病アプリの効果

(2016/9/20、日経デジタルヘルス)

ICT医療を研究する東大の健康空間情報学講座では、糖尿病患者向けに生活習慣の改善や糖尿病の自己管理のためのアプリ「DialBetics」を開発した。血糖値や血圧、歩数などの計測値に対して自動応答するもので、リスクの高いデータは「ドクターコール」として医師に転送するシステムである。東大の工学部と共同で開発しており、例えば、食事の記録に関しては、撮影画像を認識して料理を提示し、ユーザーの入力を補助する機能も備えた。

脇嘉代さん(東京大学大学院 医学系研究科 健康空間情報学講座 特任准教授)は、糖尿病患者向けの生活習慣の改善や糖尿病の自己管理のためのアプリ「DialBetics」を開発し、東京大学医学部附属病院の2型糖尿病患者を対象に、測定(DialBetics利用)・非測定(非利用)の2群に分けて、3カ月間のHbA1cなどの変化を比較するという実験を行なったそうです。

DialBetics ―ダイヤルベティクス―

試験の結果、体重や血圧、血糖値、運動などを記録した測定群では、食生活で食物繊維を多く摂取し、炭水化物は減らすなど行動変容が見られ、空腹時血糖値や収縮期血圧などが試験前より改善する傾向があった。

測定群では、食物繊維を多く摂取し、炭水化物は減らすなど生活習慣に変化が見られ、また測定結果も空腹時血糖値や収縮期血圧などが試験前より改善する傾向があったそうです。

被検者のアンケートからは、毎日の測定と測定結果へのフィードバックが、生活改善につながっていることが分かったとする。「医薬の試験は投与が終われば効果もなくなるが、行動変容が起きると、実験後も効果が続きやすい」(脇氏)。

この結果からどういうことが考えられるでしょうか。

  • どういう行動をするとどういう結果が出るのかというのが明確になったことで、健康的な生活習慣を選択するようになったのではないか。
  • 測定するということで、健康的な生活習慣を選びがちになるのではないか。

糖尿病予備軍に電話で予防のアドバイスを続けることで発症率が4割下がるで紹介した国立病院機構京都医療センターによれば、糖尿病予備軍の人に電話で予防のアドバイスを続けることで、発症率が4割下がったそうです。

保健指導で4人に1人が脱メタボに成功(2012/3/17)によれば、生活習慣病になりやすいメタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)と判定され、保健師らによる特定保健指導を受けた人を対象に、厚生労働省が行った大規模な追跡調査で、約4人に1人が1年間でメタボ状態を脱していたことがわかっています。

自分自身で意識的に行動を変えることやアドバイス・指導を受けることで行動を変えたことにより成果を出ているという例はいくつかあります。

しかし、それが長く続かないのが人間です。

脇さんによれば、「行動変容が起きると、実験後も効果が続きやすい」とありますが、肥満の人への減量指導効果は2年で失われる!?-筑波大(2014/12/9)によれば、肥満の人に半年間、専門家が集団での減量指導をした効果は2年で失われることがわかっています。

糖尿病患者の治療継続は半数にとどまるによれば、糖尿病の合併症を予防するには、医師と相談しながら、治療を継続していく必要があり、患者の大半もその治療方針を理解し、治療の重要性を認識しているのですが、糖尿病の治療を継続していくことができない人が半数もいるそうです。

つまり、自分自身ではどんなに治療の重要性を認識していても、継続するのは難しいのです。

人は忘れる生き物であり、また習慣の生き物です。

だからこそ、継続的に指導をすることが重要になってきます。

以上のことをまとめると、次のようになります。

一人だけの意志で治療継続するのは難しく、生活習慣の改善には何かの手助けが重要であるということ。

そして、保健指導は効果を発揮するものの、その指導効果は2年で失われるため、指導自体も継続することが必要なこと。




■ICTを活用した個人の健康管理がカギ!

医療・健康分野におけるICT化の今後の方向性(平成25年12月、厚生労働省)によれば、

健康寿命を延伸するためには、ICTを利用した個人による日常的な健康管理が重要

だと書かれています。

ICTとは、Information and Communication Technology(インフォメーション・アンド・コミュニケーション・テクノロジー:情報通信技術)の略です。

ICTを活用した医療分野への活用の例としては次の通り。

  • 電子版お薬手帳や生活習慣病の個人疾病管理など患者・個人が自らの医療・健康情報を一元的、継続的に管理し活用する仕組み
  • 地域包括ケアシステム(電子カルテ情報を地域の診療所が参照する)
  • ICTを活用してレセプト等データを分析し全国規模の患者データベースを構築し、疾病予防を促進

ICT医療においては、ICTを活用した個人の健康管理がスタートであり、カギとなります。

今回紹介したような糖尿病患者向けに生活習慣の改善や糖尿病の自己管理のためのアプリが活用される機会が増えていくのではないでしょうか。

→ 糖尿病の症状・初期症状 について詳しくはこちら

→ 糖尿病危険度チェック について詳しくはこちら







【ビッグデータ関連記事】
続きを読む 糖尿病アプリで行動が変化し、空腹時血糖値や収縮期血圧が試験前より改善|東大病院

CASH・ZOZOツケ払い・メルカリNOW・給料前借り(前払い)アプリ・サービス・・・今やりたい・買いたいことを我慢せずにお金を前借り、モノを現金化するサービスを利用してもいいの?




【目次】

■CASH・Payday・ZOZOツケ払い・メルカリ月イチ払い・・・今やりたい・買いたいことを我慢せずにお金を前借り、モノを現金化するサービスを利用してもよいのか?|マシュマロ実験と多動性の視点から

Close up of smartphone in hand

by Japanexperterna.se(画像:Creative Commons)

最近のインターネットビジネスでは、「ZOZOツケ払い」(2カ月間内で都合の良い時に支払いができる決済手段)や「メルカリ月イチ払い」(月次で購入した商品の代金をまとめて翌月に支払うことのできる)、「CASH」(モノをスマホで撮影し、即時入金される質屋アプリ)、「Payday」(給料を前借りして、後払いするサービス:現在は終了)のような今やりたい・買いたいことを我慢することなく、将来入ってくるであろうお金を前借りしたり、モノを現金化する仕組みが増えてきていると感じます。

→ 給与前払いサービスとは?従業員側・企業側のメリット|給料前借りアプリ「Payday」が注目のきっかけ!?人手不足で悩む2018年以降は給与前払いサービス(CYURICA(キュリカ)・Payme(ペイミー)・Advanced pay SAISON(アドバンストペイ セゾン)・enigma pay(エニグマペイ)・フレックスチャージ(三菱東京UFJ銀行)・アド給・速払いサービス(エーピーシーズ)が求人に応募するポイントになる? について詳しくはこちら

スピードが速くなる時代には、今やりたいことや買いたいことを優先するために、お金を融通することも必要であり、こうした仕組みを有効活用するのも一つの手段なのではないかとも思います。


【atone】サービス紹介映像

日経FinTechがイベント開催、給与前払いサービスやアルゴリズムトレードなどが登壇

(2017/6/29、TechCrunch)

現在スマホの普及で個人間取引や小規模事業者と個人との間での決済が増えているが、同時に売手には未回収リスクがある。そこで独自の与信データ・アルゴリズムにより数万円から数十万円のクレジットを買い手に与えるのがatoneの狙い。

ネットプロテクションズの「atone(アトネ)」は、個人向け審査不要、クレジットカードなし、コンビニ後払いサービスです。

スマホで買い物をする際に、atone(アトネ)によるコンビニ後払いを利用すると、ポイントがたまり、そのポイントがお買い物で活用できるメリットがあるそうです。

AIスコア・レンディング編

日本でも中国の芝麻信用のようなサービスが始まっているようで、J.Scoreが提供するAIスコア・レンディングサービス『スコアレンディング』は、個人に関するさまざまなデータをAIで分析、スコア化し、そのスコアをもとに適正金利で融資をするサービスなのだそうです。

みずほ銀行やソフトバンクとの取引情報などさまざまな情報を提供すればするほど可能性や信頼性が反映される仕組みになっています。

このように、スピードが重視される変化の速い現代では、今やりたいことや買いたいことを優先するために、お金を融通することも必要ではないかという考えが生まれていて、こうした仕組みを提供するところが増えています。

ただ、有名なマシュマロ実験によれば、我慢した子供のほうが、将来的にも成績がよく、問題行動も少ないという結果が出ているそうです。

Oh, The Temptation

スタンフォード大学ウォルター・ミッシェルが行なった実験によれば、マシュマロを食べずに長い時間我慢できた子のほうが、僅かな時間でマシュマロを食べてしまった子よりも、後の学校の成績がはるかによく、問題行動も大幅に少なかったそうです。

『「無意識」があなたの一生を決める 人生の科学』(著:デイヴィッド・ブルックス)

この実験で子供たちは、短期的な欲求と長期的な報酬の間の葛藤に直面することになる。より大きな長期的報酬を得るため、短期的な欲求を抑えることができる子かどうかが明らかになるのだ。

人生の科学: 「無意識」があなたの一生を決める

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マシュマロ実験に基づけば、最近生まれたサービスで我慢をせずに今やりたい・買いたいことをするという人は成功しないといえるかもしれません。

ただ、マシュマロ実験でいう問題行動とは、ADHD(注意欠陥多動性障害)の症状として挙げられる、集中できず忘れ物が多い(不注意)、落ち着きがなくじっとしていられない(多動性)、結果を考えずに思いつきの行動をする(衝動性)、のことではないかと考えられますが、多動性を持つ人の中には、創造的なひらめきを持ち成功している人もいます。

「フォーカス」(著:ダニエル・ゴールマン)

フォーカス

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創造的なひらめきが浮かぶ直前、マインド・ワンダリングに関係する脳の領域が活発になることがわかっている。そして、興味深いことに、注意欠如障害を持つ人たちの脳を調べてみると、この部分が非常に活発なのである。注意欠如障害を持つ成人の場合、そうでない人に比べて独創的思考のレベルが高く、実際に創造的な成果を達成するケースも多い。ヴァージン・グループを築き上げた実業家リチャード・ブランソンは、自らを注意欠如障害を持ちながらも成功した例であると公表している。

アメリカ疾病予防管理センターの統計では、子どもの10パーセント近くに多動性に関連した何らかの障害がみられるという。成人になると、多動性は消失し、注意欠如障害が残る。成人の4パーセント前後がこうした障害を持つと思われる。レンガの新しい用途を見つける、というような創造的課題を与えられると、注意欠如障害を持つ人たちは、集中力が続かないにもかかわらず(あるいは、集中力が続かないからこそ、というべきかもしれない)、優れた結果を出す。

※マインド・ワンダリング(心の徘徊)とは精神活動の対象から注意がそれて徘徊する心の動きのこと。

多動性を持つ人の中には、創造的なひらめきを持ち、様々な分野で成功した人が多いそうです。

一つの仕事をずっと続けることによってわかることがあるという考えがある一方、好奇心をもっていろんな分野にチャレンジしていくことでもわかることがあるのだと思うのです。

つまり、お互いがお互いのやり方を非難することなく、自分のやり方をやっていくことが重要なのだと思うのです。




■「返済の履歴」によって信用力を築く

ただ、先程紹介したサービスは、支払いができなくなることでクレジットスコア(信用情報)を失う恐れもあります。

先程紹介した仕組みが必要だと感じる一方で、返済が遅れたり、返済ができなかったりして、クレジットスコアが傷ついてしまい、将来のリスクを抱えてしまうことがあるため、注意喚起は必要だと思います。

アメックスから見た、日本人がクレジットカードを使わない理由

(2017/7/10、Newsweek)

日本では、カード履歴というと「借金の履歴」という捉え方をされることが多く、そのせいでクレジットカード利用にネガティブな感情を抱いている人が多いのかもしれません。でも実は、ちゃんと期日までに返しています、という「返済の履歴」でもあるわけです。

日本ではクレジットカードと聞くとなぜかネガティブなイメージで語られることが多いように感じます。

それはクレジットカードが「借金」というイメージを持っているからなのでしょう。

Newsweekの記事によれば、カード履歴は「借金の履歴」ではなく「返済の履歴」であり、借りたお金をきちんと期日までに支払うという「信用履歴(クレジットヒストリー」を作っているともいえるのです。

自分自身がローンの貸付を行う企業・銀行だと考えるとわかりやすいのですが、住宅ローンや自動車ローンを申し込まれたとして、「信用履歴」がなければ、何を判断材料にお金を貸すかの判断をすればよいのでしょうか。

だからこそ、借りたお金をきちんと期日までに支払うという「返済の履歴」によって信用力を築くことが将来お金を借りるかもしれない時に役立つのです。

人の信頼度を評価するシステムによって信頼自体がお金(通貨)のような価値をもつ時代になる!?によれば、中国では「芝麻信用」というクレジットスコアシステムが始まっているそうです。

中国では現金決済ではなくスマホ決済が日常生活に浸透していることにより、お金のやり取りに関わることのほとんどがデータ化されていると考えられます。

支払い履歴だけでなく、学歴や資産情報、人脈関係などによって信用度が格付けされる仕組みとなっているそうです。

すでに中国ではこの信用点数の評価によって、ホテルに泊まれない人がいたり、結婚や就職に影響しているということが起きているそうです。

それまでの信用度によってホテルの予約ができないということが起きていたり、毎回の客室の利用状況も記録されることで、顧客の評価がアップデートされるようになっているそうです。

もしも信頼が重視される時代が来た場合、子供のうちに支払いができなくなることでクレジットスコア(信用情報)を失ってしまうと、様々なサービスが利用できなくなるかもしれませんので、社会的に金融リテラシーを学ぶような仕組みを作る必要があるのではないでしょうか。




【関連記事】

P.S.

ロボアドバイザー(投資・資産運用アドバイスサービス)とは?|IT・金融の活用度が低い日本はフィンテックの手前!?|#Fintechでは日本のフィンテックは「貧テック」!?だと呼び、弱者から搾取する仕組みだと表現する人もいるようです。

ただこれを逆に考えると、それだけ多くの人が金融の仕組みからはじき出されているということではないでしょうか?

今の仕組みではある程度のまとまった金額を貸さないと企業としては合わない計算であるため、貧しい人々向けに少額の貸し出しなどをするマイクロファイナンス(小規模金融)の分野は手つかずのままでいるのではないでしょうか。

問題を抱えているかもしれませんが、金融の仕組みから外れた人が一定層いて、その人たちがさらに悪い状況にならないための手段として何らかのテクノロジーで解決するというのは考えるべきなのではないでしょうか。

【参考リンク】

【追記(2017/7/28)】

株式会社CAMPFIREが、融資サービス「CAMPFIRE レンディング」開始。 日本初となる「クラウドファンディングの支援者評価」による与信モデルを実装

(2017/7/28、CAMPFIRE PRTIMES)

この度の融資は、決算書などの評価だけではなく、CAMPFIRE独自の支援者による評価を軸とした「評価型与信モデル」を日本で初めて採用。評価型与信モデルとは、クラウドファンディングにおける支援(総額・人数)をスコアリングしたものを与信材料の一つとし、融資対象者へ信用供与するモデルを指します。

株式会社CAMPFIREは、クラウドファンディングで資金調達に成功したプロジェクト実行者を対象とした融資「CAMPFIRE レンディング」を始めるそうです。

ポイントはクラウドファンディングにおける支援(総額・人数)をスコアリングしたものを与信材料の一つとしている点です。




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ニコチン依存症治療アプリ「CureApp 禁煙」の日本初の「アプリの治験」の結果有効性が確認|CureApp(キュア・アップ)




■ニコチン依存症治療アプリ「CureApp 禁煙」の日本初の「アプリの治験」の開始を発表|CureApp(キュア・アップ)

ニコチン依存症治療アプリ「CureApp 禁煙」の日本初の「アプリの治験」の開始を発表|CureApp(キュア・アップ)
ニコチン依存症治療アプリ「CureApp 禁煙」の日本初の「アプリの治験」の開始を発表|CureApp(キュア・アップ)

参考画像:日本初の「アプリの治験」開始へ:ニコチン依存症治療アプリ「CureApp禁煙」の治験開始を発表(2017/10/3、キュア・アップ PR Times)|スクリーンショット

日本初の「アプリの治験」開始へ:ニコチン依存症治療アプリ「CureApp禁煙」の治験開始を発表

(2017/10/3、キュア・アップ PR Times)

ニコチン依存症治療アプリ「CureApp禁煙」は、スマートフォンを通じて個々の患者様の治療状況や体調の変化に応じてカスタマイズされたサポートを行い、正しい知識の習得や心理的依存を克服する為の支援を強化します。加えて、常に患者様の身近にあることができるスマートフォン・アプリの特性を最大限に活かし、在宅や勤務中などの現行医療制度における「治療空白」期間においても医学的なサポートを届けることで治療介入の頻度を増やし、よりきめ細やかにサポートすることを可能にします。

医学的エビデンス+人工知能による脂肪肝・NASH治療アプリが開発される!?|東大病院(2016/10/5)では、東京大学医学部附属病院 消化器内科とキュア・アップが共同開発したNASH(非アルコール性脂肪肝炎)の治療アプリの臨床研究を開始したというニュースを以前取り上げましたが、キュア・アップは医学的エビデンスに基づいた病気を治療するアプリの開発に取り組んでいるそうです。

CureApp(キュア・アップ)は、ニコチン依存症治療アプリ「CureApp 禁煙」について、日本初となる「アプリの治験」を開始すると発表しました。

■背景

喫煙によるニコチン依存症は、薬物依存症(精神疾患)の一種であり、「身体的依存」と「心理的依存」の2種類の依存があると言われています。そのうち「身体的依存」に対しては医薬品(禁煙補助薬)が有効である一方、「心理的依存」は長年の喫煙習慣によって身についたタバコを欲する習慣や癖からの離脱ができない心理状態が原因のため医薬品が効果を持たず、その克服に対しては医学的サポートが不足していると言われています。

また、禁煙外来での治療では3ヶ月のうち5回の診療の時にしか、医師・看護師による医学的サポートが受けられず、診療時以外の在宅や勤務中など多くの時間は自分一人での孤独な闘いとなってしまい、その間に生じる離脱症状の苦しさなどから断念してしまうことが多くあります。

禁煙治療においては、「身体的依存」に対する医薬品(禁煙補助薬)と「心理的依存」に対する習慣や癖から抜け出すためのサポートが必要になると考えられますが、禁煙外来における治療では、医学的サポートが受けられずに禁煙治療をあきらめてしまうということが起きているそうです。

そこで、治療ができない期間中に、ニコチン依存症治療アプリ「CureApp禁煙」による医学的サポートを行なうことで、治療継続に対するモチベーションの維持を行なっていくというのがこのアプリのポイントだと考えられます。

【参考リンク】

■治験の結果、アプリの有効性が確認

<日本初の「アプリの治験」結果を米国胸部学会議2019 で公表> 国内第Ⅲ相臨床試験で禁煙外来におけるニコチン依存症治療用アプリの有効性を確認(2019/5/30、キュア・アップ)によれば、慶應義塾大学医学部内科学(呼吸器)教室とキュア・アップで共同開発を行ったニコチン依存症治療用アプリの治験を行った結果、アプリの有効性が確認できたそうです。

2018 年12 ⽉に国内第Ⅲ相臨床試験が完了しており、先⽇⽶国ダラスで開催された⽶国胸部学会(ATS)2019 の Late Breaking Clinical Trials Session において、慶應義塾⼤学医学部内科学(呼吸器)教室の舘野博喜医師が本治験結果の発表を⾏いました。
禁煙治療における治療⽤アプリの有効性を検証するための主要評価項⽬として設定した9-24 週における継続禁煙率*は、対照群と⽐べ、治療⽤アプリを使⽤した治験治療群で統計学的有意に⾼く、ニコチン依存症治療⽤アプリが禁煙の継続に寄与したことが⽰されました。

■まとめ

オンライン診療と対面治療の組み合わせによる禁煙治療の治療継続効果は1.5倍にで取り上げたメドレーの川田裕美医師と自治医科大学 地域医療学センターの小谷和彦氏によって論文化が進められている臨床研究によれば、オンライン診療と対面診療を組み合わせた禁煙プログラムは、対面診療のみの治療と比べると治療継続効果が高いという結果が得られているそうです。

また、食道がんの予防や逆流性食道炎、胃食道逆流症の治療に禁煙が効果的といわれていますので、今回の治験の結果によっては、単なる禁煙治療だけではなく、病気の予防のためのサポートアプリとしての活用にもつながる可能性があります。

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治療空白期間中にこうしたアプリを活用して、治療継続へのモチベーションを維持させる仕組みはこれからのトレンドになっていくかもしれません。