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大阪府民は糖尿病の合併症の認知度が低い|全国の糖尿病リスク調査

Osaka

by Ryosuke Yamazaki(画像:Creative Commons)

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「大阪の意識低い」全国の糖尿病リスク調査で判明

(2010/7/31、msn産経)

医療用医薬品販売の「ノバルティス ファーマ」(東京都港区)が、糖尿病リスクのある全国の4700人(各都道府県の男女各50人計100人)に意識調査をしたところ、府民は全国平均に比べ合併症の認知度が低いことなどが分かった。

全国の人に糖尿病リスクへの意識調査をしたところ、大阪府が全国平均に比べて意識が低いということがわかったそうです。

糖尿病の3大合併症を問うたところ、網膜症の認知率は66%(全国40位)、腎症は41%(同45位)、神経障害は28%(同36位)と全国平均などと比べて低かったほか、動脈硬化脳梗塞(のうこうそく)、心筋梗塞(しんきんこうそく)の引き金になることを知っている人も3割以下だった。

糖尿病の3大合併症(糖尿病網膜症糖尿病腎症糖尿病神経障害)の認知度も全国平均に比べて低かったようです。

情報が集まり、また人が多い都市部である大阪でなぜ全国平均に比べて糖尿病リスクへの意識が低かったのでしょうか。

周りに糖尿病で悩んでいる方が少ないのでしょうか。

また、糖尿病以外の病気に関しても、同様の結果が出るのでしょうか。

<大阪の食文化>粉もん+ごはんを食べる頻度はやせている人より太っている人の方が高いで紹介した大阪府の調査によれば、大阪の食文化であるうどんとかやくごはん、お好み焼きとごはんなど主食を2種類同時に食べる食習慣の頻度は、やせている人より太っている人の方が高いという結果が出たそうです。

主食の重ね食べは肥満の原因となり、糖尿病になるリスクが高くなると考えられます。

徳島県が糖尿病死亡率最下位脱出|徳島県はどんな糖尿病対策を行なったのか?で紹介した徳島大学大学院心臓血管病態医学分野の島袋充生特任教授によれば、徳島県が糖尿病死亡率が高い理由として、「肥満」と「糖質摂取」を挙げています。

大阪府民のみなさん、身体には気を付けてくださいね。







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頭髪などの細胞を使って体内時計の状態を把握する測定方法を開発|佐賀大など

Time

by Ren Kuo(画像:Creative Commons)




体内時計の乱れ、毛髪で測定 佐賀大などが開発

(2010/8/24、日本経済新聞)

佐賀大学、山口大学、ソニーの共同チームによれば、頭髪などの細胞を使って体内時計の状態を把握する測定方法を開発したそうです。

体内時計の乱れはがんや心筋梗塞(こうそく)になるリスクを高めたり、うつ病や高血圧、睡眠障害の原因の一つになったりしている。

体内時計の乱れからくる体調の悪化の予測にも活用できるのではないでしょうか。

記事によれば、抗がん剤や降圧剤が最も効果を発揮する時間に薬を投与することができるようになることが期待されるようです。

体内時計 がん治療|たけしの家庭の医学 5月25日

■体内時計を使った最新がん治療

解説 横浜市立大学附属病院消化器・肝移植外科チーム(チームリーダー 遠藤格先生)

時間治療を取り入れて抗ガン剤治療を行なっている。

時間治療とは、最も優れた効果が期待できる時間を割り出して行う治療のこと。

時間治療は、抗がん剤の投与方法に秘訣がある。

一般的に、抗癌剤治療は、例えば24時間ずっと同じスピードで抗がん剤を点滴しているが、時間治療では、患者の体内時計に合わせて増減させる。

横浜市立大学附属病院では、時間治療を取り入れた抗癌剤治療によって、手術不可能な患者の80%が手術可能になったそうです。

時間治療の特徴は副作用がほとんどないこと。

※抗がん剤治療は、通常は吐き気や食欲不振等の副作用が出ることが多い。

夜10時に抗癌剤の投与がはじまることが時間治療最大のポイント。

夜10時から翌朝10時までの12時間だけ投与する。

そして、朝4時に最大値をとるように機械を設定する。

抗がん剤の総投与量が1.5倍を一気に投与する。

※通常の抗がん剤治療では一定量の薬を投与し続ける。

そもそも抗がん剤治療は、がん細胞が増えようと細胞分裂するときに攻撃し、増殖を防ぐという役割がある。

しかし、抗がん剤治療は、正常な細胞の分裂も攻撃し、その結果吐き気や倦怠感といった副作用が現れてしまう。

そこで、時間治療が注目したのは、正常な細胞の分裂活動。

がん細胞は一日中分裂しているが、正常な細胞の分裂は一日の中で大きく変化していることがわかったのです。

正常な細胞分裂の一日のリズムは、正午に最大になり、その後減少傾向に、そして午前4時前後に最も細胞分裂が減少する時間帯が訪れるようになっている。(出典:Smaaland R et al,Cancer Res,1993)

そのため、午前4時をピークに抗がん剤を投与するようにすれば、なるべく正常な細胞を傷つけずにガンを攻撃することができる。

通常の1.5倍の抗がん剤を投与しても副作用が少なかったのは、体内時計が司る細胞分裂のリズムを活用したおかげだったのです。

現在、横浜市立大学附属病院のがんの時間治療は、肝臓ガンのみ、転移がある場合に限る等様々な条件がある。

時間治療により、肝臓がんのがん細胞がすべて消えたケースもあるそうです。

時間治療を行った3割の方のがん細胞が全て消失したそうです。

※時間治療によるポイント

抗がん剤を排出させる酵素の活性率が最も高くなるのが午前4時。

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脂肪の幹細胞で肝臓修復、ウサギで成功|先端医療振興財団




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脂肪の幹細胞で肝臓修復、ウサギで成功 先端医療振興財団

(2010/7/4、神戸新聞)

ヒトの皮下脂肪から採取した幹細胞をウサギに投与し、遺伝性の病気「家族性高コレステロール血症」を改善させることに、先端医療振興財団(神戸市中央区)の松山晃文・膵島(すいとう)肝臓再生研究グループリーダーらが成功した。

幹細胞が肝細胞に変化し、病気の原因となる肝臓の欠損部分を修復した。

血友病など遺伝性の肝臓関連疾患への応用も期待できるという。

先端医療振興財団の松山晃文・膵島肝臓再生研究グループリーダーらによれば、人の皮下脂肪の幹細胞によって、遺伝性の病気である「家族性高コレステロール血症」の改善に成功したそうです。

今後、遺伝性の肝臓の病気ヘの応用が期待できるようです。

 

■家族性高コレステロール血症とは

同症は、肝臓内にある悪玉コレステロールを取り込む受容体が欠損し、血中に悪玉コレステロールがたまる。

若いうちから心筋梗塞(こうそく)などを発症しやすくなる。

患者は国内で500人に1人程度。

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骨粗鬆症の原因のたんぱく質(RANKL)で血管の石灰化も|阪大が確認




aching bones

by Elizabeth Ann Colette(画像:Creative Commons)

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<骨粗鬆症>原因のたんぱく質で血管の石灰化も 阪大が確認

(2010/7/2、毎日新聞)

高齢女性に多い骨粗鬆(こつそしょう)症を引き起こすたんぱく質が、血管を硬くする「石灰化」も引き起こしていることが大阪大大学院の森下竜一教授(老年医学)らの研究で分かった。

この物質の働きを薬などによって抑えれば、心筋梗塞(こうそく)などの危険が増す動脈硬化の予防が期待できるという。

大阪大大学院の森下竜一教授らの研究によれば、骨粗鬆症の原因となるたんぱく質(RANKL)が、血管の石灰化を引き起こしていることがわかったそうです。

この研究結果によって、動脈硬化の予防に活かされそうです。







飲酒は60以上の病気やケガの原因になりうる-WHO

Beer Keg BW

by Jenn Durfey(画像:Creative Commons)




「飲酒の健康影響」-(2)60以上の疾患に関係 肝臓病、がん、依存症

(2010/5/18、47ニュース)

世界保健機関 (WHO)は60以上の病気やけがの原因になり得ると指摘する。

世界保健機関によれば、酒(アルコール)は、60以上の病気や怪我の原因になりうるそうです。

 

■飲酒(アルコール)と肝臓の病気

その中でも特に多いのが、肝臓の病気(肝臓病)なのだそうです。

特に多いのが肝臓病だ。

アルコールは胃や小腸から吸収され、大部分がまず肝臓で分解される。

飲みすぎて負担が大きくなると脂肪肝になる。

さらに多量の飲酒が続くと、アルコール性肝炎や肝硬変の危険がある。

日本酒7合を毎日、15年以上飲み続けると、半数の人が肝硬変になるといわれる。

すべての肝臓病に占めるアルコール性疾患の比率は1961年に3%だったが、2002年には23%に上昇した。

肝臓に負担がかかってしまうと、脂肪肝になる恐れが高くなります。

脂肪肝 についてはコチラ。

さらには、アルコール性肝炎肝硬変になるリスクも高くなります。

記事によれば、肝臓病に占めるアルコール疾患の比率は、2002年には23%に上昇しているそうです。

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■飲酒(アルコール)とすい臓

消化やホルモン機能を担う膵臓にも影響が出る。

男性では急性膵炎の30%、慢性膵炎の65%が飲みすぎが原因で起きる。

急性膵炎になっても酒をやめられず、慢性膵炎に進む人も少なくない。

 

■飲酒(アルコール)と依存症

飲酒を続けると脳がアルコールに慣れて、以前ほど酔わなくなる。酒量が増え、やめようと思っても飲酒がコントロールできなくなると、アルコール依存症の疑いがある。

酔いがさめる際に手や体が震えたり不快な気分になる離脱症状が特徴。

国立病院機構久里浜アルコール症センターの樋口進・副院長らが08年に行った調査では、日本人男性の5・1%、女性の1・3%に依存症の疑いがあった。

 

■飲酒(アルコール)とがん

飲酒はがんとの関係も深い。

アルコールが肝臓で分解されてできるアセトアルデヒドは発がん性のある物質。

さらに酢酸に分解されるが、その過程で唾液中にも高濃度で分泌される。

アルコール依存症の患者に食道がんや口腔がんが多いことが知られ、WHOは大腸がん乳がんにも関係すると指摘している。

大腸がん予防方法・大腸がんの危険度チェック|たけしの健康エンターテイメント!みんなの家庭の医学では、飲酒が最もガン(大腸がん)になるリスクを高める習慣として紹介していました。

最もリスクが高いのは飲酒。

飲酒による大腸がんのリスク

一日に日本酒を

1合⇒1.4倍

2合⇒2.0倍

3合⇒2.2倍

4合⇒約3倍

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  • 1日1杯のアルコール、がんになるリスク高める可能性=研究
  • 飲酒はがんの原因なのか

 

■飲酒(アルコール)と急性アルコール中毒

短時間に大量の酒を飲んで起きるのが急性アルコール中毒。

代謝できないアルコールが脳に回って中枢神経をまひさせる。

■飲酒(アルコール)とケガ

飲酒が原因で起きる外傷も多い。

酒酔い運転による死亡事故は後を絶たず、職場や家庭での暴力も起きている。

 

■飲酒(アルコール)の健康効果

一方、適量の飲酒(1日に日本酒1合未満程度)をする中高年は、全く飲まない人に比べて心筋梗塞や脳梗塞が起きにくく、死亡リスクが低いことが知られている。

血液の凝固を抑える作用がアルコールにあるためらしい。

アルコールも適量であれば、健康にとっても問題ないと思いますが、飲みすぎると健康に影響を与えます。

ただ酒量が多いと高血圧や脳出血を招き、逆に死亡リスクが高まる。







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