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なぜ悪玉コレステロール(LDLコレステロール)値が高くなると、動脈硬化になりやすいのか?

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悪玉コレステロール(LDLコレステロール)値が高くなると、なぜ動脈硬化になりやすいといわれるのでしょうか?




【目次】

■悪玉コレステロール(LDLコレステロール)の働き

コレステロールには、次のような働きがあります。

細胞膜を作る

細胞は、細胞膜におおわれていて、細胞膜を通じて物質の出し入れを行なっているのですが、細胞膜は細胞内部を保護しながら、なおかつ細胞外にある物質やエネルギーの出入りをさせなければならないという実に繊細な作業を行う必要があります。

コレステロールはその膜の流動性を調節する働きを果たしています。

ホルモンの原材料

コレステロールは副腎で作られる副腎皮質ホルモンや睾丸で作られる男性ホルモンのアンドロゲン、卵巣で作られる女性ホルモンのエストロゲン、胎盤で作られる黄体ホルモンのプロゲステロンなどのホルモンの原材料になります。

栄養分の分解・栄養を吸収する胆汁酸の原材料

胆汁酸は肝臓でコレステロールから作られており、また、膵臓から出る消化酵素リパーゼを活性化し、脂肪の消化吸収を助ける働きをしています。

悪玉コレステロール(LDLコレステロール)はこれらの役割を持つコレステロールを体内に供給する役割があり、「悪玉」という悪いイメージがありますが、悪玉コレステロール(LDLコレステロール)は決して欠かすことができないものなのです。

【参考リンク】

■なぜ悪玉コレステロール(LDLコレステロール)値が高くなると、動脈硬化になりやすいの?

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by Matt Ritchie(画像:Creative Commons)

悪玉コレステロール(LDLコレステロール)は、コレステロールを体内に供給する役割をしていますが、増加しすぎると血管に溜まって、血管壁に付着してしまう恐れがあり、動脈硬化を進行させてしまいます。

動脈硬化とは、動脈にコレステロールや中性脂肪などがたまって、詰まったり、硬くなったりして弾力性や柔軟性を失った状態をいい、動脈硬化になると、スムーズに血液が流れなくなります。

食生活のバランスが崩れたりして、悪玉コレステロール(LDLコレステロール)が血液中に増え過ぎると、血管の壁の中にコレステロールが入り込んでしまいます。

すると、白血球の一種であるマクロファージがやってきてコレステロールを食べ、掃除しようとします。

しかし、マクロファージにはコレステロールを分解する力がなく、食べ過ぎたマクロファージは死んでしまい、どんどん血管の壁の中にたまっていきます。

こうしてできるのがプラークなのです。

動脈硬化や血管内のプラークが破れて血栓ができ、冠動脈が完全に詰まって心筋に血液が行かなくなったりすると心筋梗塞になったり、血栓がはがれ、血流にのって、脳の血管で詰まると、脳梗塞になります。




【補足】アテローム性動脈硬化症

アテローム性動脈硬化症とは、高血圧や高血糖などの理由により血管内膜が傷つき、その隙間から血管内膜の下に入り込んだコレステロールが白血球の一種であるマクロファージに捕食され、その死骸が溜まり、アテローム(粥状の塊)と呼ばれる沈着物(血液中の脂肪、コレステロール、カルシウムおよびその他の物質)が動脈の内側に蓄積した状態で、血管のしなやかさが失った状態です。

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■動脈硬化の目安となる「LH比」とは

最近の研究で、LDLコレステロールが140未満の人でも心筋梗塞になるケースがあり、またHDLコレステロールが高い人でもまれに動脈硬化を起こすこともわかってきたからです。

つまり、これまで推奨されてきた基準値内でも動脈硬化になる可能性があり、新たな診断基準が必要になってきたということです。

そこで、注目されたのが、「LH比」です。

動脈硬化が進んでいるかどうかの目安として、LDLコレステロールとHDLコレステロールの比率「LH比」と呼ばれる新しい指標が注目されています。

LH比は、「LDL(悪玉コレステロール)」÷「HDL(善玉コレステロール)」で求められます。

LH比はLDLコレステロール(悪玉コレステロール)値をHDLコレステロール(善玉コレステロール)値で割った数値で、2を超えてくると、動脈硬化のリスクが高くなります。

2・0以下が基準値で、それ以上は動脈硬化を起こしやすくなり、2.5以上になると、心筋梗塞などのリスクが急増します。

→ コレステロールの比率のLH比(LDLとHDLの比率)とは について詳しくはこちら

【関連記事】

■悪玉コレステロールを下げる食品

タウリン

肝機能が強くなければ、LDLコレステロールを処理することはできません。

肝臓の機能が低下すると、コレステロールは処理できなくなり、血液中に溜まってしまい、動脈硬化や高コレステロール血症などを引き起こしてしまうのです。

肝臓機能をアップさせる食品は、タウリンを含む食品です。

肝機能をアップさせ、コレステロール処理能力を高める働きを持っています。

→ タウリンを多く含む食品 についてはこちら

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大豆レシチン

大豆に含まれるレシチン・イソフラボンなどが悪玉コレステロールを下げる働きがあるそうです。

大豆レシチンを摂るには、『豆腐』を1日半丁食べるとよいそうです。

【関連記事】

ヨーグルト(乳酸菌)

毎日乳酸菌を摂っていた人は、悪玉コレステロールが減少し、総コレステロール値も下がったそうです。

→ 乳酸菌の多い食品 について詳しくはこちら

→ 毎日ヨーグルトを食べると悪玉コレステロールを減らせる!? について詳しくはこちら

りんご

オハイオ州立大学の調査によれば、毎日りんごを食べると1ヶ月で悪玉コレステロールが40%減少することがわかったそうです。

→ 毎日りんごを食べると、悪玉コレステロールを40%も減らせる? について詳しくはこちら

オメガ3脂肪酸(DHA・EPA)

悪玉コレステロールを減らす食事として、オメガ3脂肪酸(DHA・EPA)の多い食事にしましょう。

→ オメガ3脂肪酸を多く含む食品 について詳しくはこちら

ブロッコリー

グルコラファニンが多く含まれる「ベネフォルテ」と呼ばれるブロッコリーを食べたグループは普通のブロッコリーを食べたグループよりも悪玉コレステロール値が減少したそうです。

→ グルコラファニンが豊富なブロッコリーを食べると悪玉コレステロール値が下がる!? について詳しくはこちら

野菜(ブロッコリー・キャベツ)

ブロッコリーやキャベツに含まれる「SMCS」はLDLコレステロールを下げる効果があるによれば、アブラナ科のブロッコリーとキャベツに含まれる天然アミノ酸の「SMCS(S-メチルシステインスルホキシド)」が、コレステロールから胆汁酸への変換を促進して血中LDLコレステロールを低下させる効果があることがわかったそうです。

コレステロールは肝臓で酵素によって胆汁酸に変化し排出されますが、SMCSはその酵素の働きを活性化させる働きがあり、肝臓における胆汁酸の合成を促進し、胆汁酸に変化し排出されるコレステロールの量を増やします。

酒粕

酒粕に含まれるレジスタントプロテイン(消化されにくいたんぱく質)によって、動脈硬化の引き金になるLDLコレステロール値が平均で8.2低下したそうです。

→ 酒粕には動脈硬化の原因となるLDLコレステロールを下げる効果がある!? について詳しくはこちら

■まとめ

悪玉コレステロールと善玉コレステロールの比率に気を付けて、動脈硬化を予防しましょう。

→ 悪玉コレステロールを減らす方法|LDLコレステロールを下げる食品・食事 について詳しくはこちら

→ HDLコレステロールを増やす方法と善玉コレステロール吸う力をアップする方法 について詳しくはこちら







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冷や汗の原因・メカニズム|なぜ心筋梗塞になると冷や汗が出るのか?|心筋梗塞の症状

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心筋梗塞の症状・前兆には、「冷や汗」があります。

なぜ、心筋梗塞になると冷や汗が出るのでしょうか?




■なぜ心筋梗塞になると冷や汗が出るのか

Sweat

by Ryan Hyde(画像:Creative Commons)

心臓が突然停止する!まさかの奇跡の生還SP(2013/10/16、ためしてガッテン)を参考に心筋梗塞と冷や汗の関係についてまとめてみたいと思います。

心筋梗塞

→ 心臓のポンプ機能の低下

→ 血液量の減少

→ 末端の血管の収縮+心臓・脳など大事な臓器に優先的に血液が送られる

→ 汗腺の収縮

→ 冷や汗

心筋梗塞が起こると、心臓のポンプ機能が低下し、全身の血液量が減少します。

全身の血液量が減少すると、身体を守るために、心臓や脳といった大事な臓器に優先的に血液が送られるようになり、末端の血管が収縮します。

末端の血管が収縮するときに、汗腺も収縮することで、汗腺の先に溜まっている汗が「冷や汗」として出てくるのです。

汗は運動したり、暑くなったりすると出てくるものですが、そうした理由がないにもかかわらず、冷や汗が出たり、また、めまいや体のだるさ、顔面蒼白といった血液の循環がうまくいっていない症状が出る場合には、心筋梗塞の可能性があるかも知れません。




■まとめ

心筋梗塞のサインをまとめてみます。

  • 冷や汗(運動・暑さなどの原因がない)
  • めまい
  • 身体のだるさ
  • 顔面蒼白

→ 心筋梗塞の症状・原因・前兆・予防 について詳しくはこちら

→ 動脈硬化の症状・予防・原因・改善 について詳しくはこちら

→ 動脈硬化改善に良い食べ物 について詳しくはこちら







【関連記事】
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吐き気・嘔吐|なぜ心筋梗塞になると吐き気の症状が出るのか?

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心筋梗塞の症状・前兆には「吐き気」があります。

なぜ、心筋梗塞になると「吐き気」の症状が出るのでしょうか?

【目次】




■なぜ心筋梗塞になると吐き気の症状が出るのか

Rachel Waters

by Ethan Hickerson(画像:Creative Commons)

あなたと大切な家族を 突然死から守る方法 第3弾〜心筋梗塞・狭心症〜

(2012/11/19、主治医が見つかる診療所)

胸以外の場所が痛む場合、よくあるのはみぞおちの痛み
それは…
◆下壁の心筋梗塞
心臓の下の部分の筋肉が壊死する心筋梗塞
その時に刺激を受けるのが…
◆迷走神経
ほとんどの内臓にある知覚神経
心拍数や胃腸の動きにも関わる
ここが刺激されると吐き気が出る場合もそれで胃の症状と区別が付きにくい

【参考ワード】

迷走神経反射|日本救急医学会

ストレス,強い疼痛,排泄,腹部内臓疾患などによる刺激が迷走神経求心枝を介して,脳幹血管運動中枢を刺激し,心拍数の低下や血管拡張による血圧低下などをきたす生理的反応。

心臓の下壁の心筋梗塞(心臓の下の部分の筋肉が壊死する心筋梗塞)が起きると、迷走神経が刺激を受けます。

迷走神経は、ほとんどの内臓にある知覚神経で心拍数や胃腸の動きに関わっています。

そこで、心筋梗塞によって、迷走神経が刺激されると、吐き気・嘔吐の症状が現れます。

→ 心筋梗塞の症状・原因・前兆・予防 について詳しくはこちら

→ 動脈硬化の症状・予防・原因・改善 について詳しくはこちら

→ 動脈硬化改善に良い食べ物 について詳しくはこちら




■心筋梗塞を予防する方法

食事・食生活の改善・バランスのとれた食事に

動脈硬化の予防には食事・食生活の改善は欠かせません。抗酸化食品に注目が集まっています。

バランスのとれた食事でミネラル・ビタミン補給しましょう。

また、食事の量にも気をつけましょう。

→ 抗酸化食品 について詳しくはこちら。

食物繊維で脳卒中や心筋梗塞のリスク減

45歳以上の男女約8万7千人を約10年間、追跡調査を行い、食物繊維の摂取が多いグループは、そうでないグループに比べて、脳卒中や心筋梗塞などの循環器病の発症リスクが低かったそうです。

水溶性の食物繊維よりも不溶性食物繊維のほうが脳卒中のリスクを下げる効果が高かったそうです。

ただ、心筋梗塞を防ぐカギは悪玉善玉比(悪玉コレステロールと善玉コレステロールの比率)|みんなの家庭の医学 2月9日によれば、心筋梗塞を予防するには悪玉善玉比を改善することが重要であり、善玉コレステロールを増やす方法として、水溶性食物繊維を摂取することがおススメされていました。

→ 食物繊維の多い食品 について詳しくはこちら。

【参考記事】

野菜不足が気になる方に!

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ダイエットをして、肥満を解消する

肥満は動脈硬化の原因の一つだと考えられている。

オメガ3の多い食事を心がける

オメガ3脂肪酸の多い食事(青魚、えごま油、シソ油、亜麻仁油、くるみ、緑黄色野菜、豆類などの食品)を積極的にとる。

→ オメガ3脂肪酸とは|オメガ3の効果・効能・ダイエット|オメガ3の多い食べ物・食品 について詳しくはこちら。

オメガ3サプリ通販

EPAを含む青魚を食べる

EPAの8つの美容&健康効果によれば、青魚に含まれるEPAを摂取することで、中性脂肪値が著しく低下するといわれています。

→ EPAを含む食品 について詳しくはこちら。

脂身の多い肉など動物性脂肪の食べ過ぎに注意する

ストレスを解消する

ストレスは血圧にも影響を与える。自分にあったストレスを解消するリラックス方法を見つけましょう。

規則正しい睡眠で休息をとる

塩分の取りすぎに気をつける

塩分の摂りすぎは血圧を上昇させる。

運動

→ 糖尿病予備群の人が1日20分歩くだけで心筋梗塞や脳卒中の発症リスクが8%低くなる!? について詳しくはこちら

血糖値コントロール

なぜHBA1Cの値が高いと心筋梗塞や脳卒中のリスクが高まるのか?によれば、HbA1cが高いと動脈硬化が進み、心筋梗塞などの危険を高めると考えられるので、血糖値をコントロールし、動脈硬化を進まないようにしましょう。

お酒(アルコール)の飲みすぎに気をつける

タバコを控える

喫煙は血管を収縮させ、動脈硬化を促進させるので禁煙をする。

体重・血圧を測り、自己管理に心がける

肥満や血圧の高めな人は、体重計と血圧計を用意して、体重そして血圧の自己管理を心がけることも大切です。

ちょっとした食事などの生活習慣の改善が動脈硬化の予防に役立ちます。

定期的な検査

健診では、血圧、総コレステロール、中性脂肪、HDLコレステロールの値などを検査し、動脈硬化の進行度を診断します。

定期的な検査の中で、かかりつけの医師と良い関係を築き、生活・食事指導を受けましょう。

→ 心筋梗塞の症状・原因・前兆・予防 について詳しくはこちら







【心筋梗塞 関連記事】
続きを読む 吐き気・嘔吐|なぜ心筋梗塞になると吐き気の症状が出るのか?

胸の痛みが15分以上続いたら心筋梗塞の可能性が高い!?

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【目次】

■胸の痛みが15分以上続いたら心筋梗塞の可能性が高い!?

Polkadot

by David Simmonds(画像:Creative Commons)

胸の痛み長引いたら…心筋梗塞の恐れ

(2016/1/31、産経Health)

典型的な症状は、持続する胸の痛み。動脈硬化が起こると血管が狭くなるので、心臓への血液の供給が不足し、胸痛が生じる。体を動かしたときだけ胸が痛み、休むと治まるものは狭心症で、この場合はどんなに長く続いても痛みは15分程度で治まる。15分以上たっても治まらない場合は、心筋梗塞の可能性が高い。

心筋梗塞の代表的な症状は、「胸の痛み」です。

狭心症と心筋梗塞の違いは胸の痛みの持続時間

狭心症はどんなに長く続いても痛みは15分程度で治まるそうです。

15分以上たっても治まらない場合は、心筋梗塞の可能性が高いそうです。

→ 急性心筋梗塞の前兆で気をつけるべきなのは「狭心症」|狭心症の症状・原因・特徴 について詳しくはこちら

→ 「胸が痛い(胸痛)」という症状から考えられる病気 について詳しくはこちら

■心筋梗塞の症状

心筋梗塞は、胸痛以外にも肩や首、腹痛など胸部周囲に痛みが放散することもあり、冷や汗、嘔吐(おうと)、息切れ、動悸(どうき)、めまい、失神などの症状を呈することもある。

心筋梗塞の症状は、胸の痛み以外に、肩の痛み、首の痛み、腹痛など痛みが広がることがあり、その他にも、冷や汗や嘔吐、息切れ、動悸、めまい、失神などの症状があります。

→ 吐き気・嘔吐|なぜ心筋梗塞になると吐き気の症状が出るのか|心筋梗塞の症状 について詳しくはこちら

→ 冷や汗の原因|なぜ心筋梗塞になると冷や汗が出るのか|心筋梗塞の症状 について詳しくはこちら




■心筋梗塞の症状が全くないまま発症する人も10から20%いる!

ただし問題なのは、症状がまったくないまま発症する人も10~20%いることだ。

心筋梗塞の症状が全くないまま発症する人も10から20%いるそうです。

それでは、どのようにして心筋梗塞に気づけばよいのでしょうか?

「そもそも動脈硬化の危険因子は糖尿病、高血圧、脂質異常症、家族歴、加齢、ストレス、肥満、喫煙。これらの危険因子がないのに心筋梗塞を起こす人はほとんどいない」

動脈硬化のリスク要因がない人に心筋梗塞を起こす人はほとんどいないそうなので、まずはこれらのリスク要因を持っている人は注意したほうがいいということでしょう。

【補足】動脈硬化

動脈硬化が進行することや血管内のプラークと呼ばれる脂肪などの固まりが破れて血栓ができてしまうことにあります。

動脈硬化とは、動脈にコレステロール中性脂肪などがたまって、詰まったり、硬くなったりして弾力性や柔軟性を失った状態をいい、動脈硬化になると、スムーズに血液が流れなくなります。

コレステロールなど血液の脂質が、動脈にたまったり、酸素や栄養が不足したり、高血圧により常に血管に負担がかかったりしていると、動脈は弾力性を失い硬く、もろくなってしまいます

動脈硬化の危険因子には、高血圧脂質異常症高脂血症)、糖尿病肥満、喫煙、運動不足、偏った栄養バランスの食事、アルコール、加齢、ストレスの有無などがあり、動脈硬化が進行すると、日本人の死因の主な原因である心疾患(狭心症、心筋梗塞など)や脳血管疾患(脳梗塞、脳出血など)を引き起こす恐れがあります。

フィンランドのヘルシンキ大学病院の研究チームによれば、男性は40代になると、喫煙や高血圧コレステロール値、血糖値などの原因が脳卒中のリスクを高めるようになり、また、35歳から動脈硬化も増加し始めることが分かったそうです。

→ 動脈硬化とは|動脈硬化の症状・原因・改善方法 について詳しくはこちら

→ 動脈硬化改善・予防に良い食べ物 について詳しくはこちら

■心筋梗塞を予防する方法

食事・食生活の改善・バランスのとれた食事に

動脈硬化の予防には食事・食生活の改善は欠かせません。抗酸化食品に注目が集まっています。

バランスのとれた食事でミネラル・ビタミン補給しましょう。

また、食事の量にも気をつけましょう。

→ 抗酸化食品 について詳しくはこちら。

食物繊維で脳卒中や心筋梗塞のリスク減

45歳以上の男女約8万7千人を約10年間、追跡調査を行い、食物繊維の摂取が多いグループは、そうでないグループに比べて、脳卒中や心筋梗塞などの循環器病の発症リスクが低かったそうです。

水溶性の食物繊維よりも不溶性食物繊維のほうが脳卒中のリスクを下げる効果が高かったそうです。

ただ、心筋梗塞を防ぐカギは悪玉善玉比(悪玉コレステロールと善玉コレステロールの比率)|みんなの家庭の医学 2月9日によれば、心筋梗塞を予防するには悪玉善玉比を改善することが重要であり、善玉コレステロールを増やす方法として、水溶性食物繊維を摂取することがおススメされていました。

→ 食物繊維の多い食品 について詳しくはこちら。

【参考記事】

野菜不足が気になる方に!

青汁通販オンラインショップ

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ダイエットをして、肥満を解消する

肥満は動脈硬化の原因の一つだと考えられている。

オメガ3の多い食事を心がける

オメガ3脂肪酸の多い食事(青魚、えごま油、シソ油、亜麻仁油、くるみ、緑黄色野菜、豆類などの食品)を積極的にとる。

→ オメガ3脂肪酸とは|オメガ3の効果・効能・ダイエット|オメガ3の多い食べ物・食品 について詳しくはこちら。

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EPAを含む青魚を食べる

EPAの8つの美容&健康効果によれば、青魚に含まれるEPAを摂取することで、中性脂肪値が著しく低下するといわれています。

→ DHA・EPA|DHA・EPAの効果・効能・食品・摂取量 について詳しくはこちら。



脂身の多い肉など動物性脂肪の食べ過ぎに注意する

ストレスを解消する

ストレスは血圧にも影響を与える。自分にあったストレスを解消するリラックス方法を見つけましょう。

規則正しい睡眠で休息をとる

塩分の取りすぎに気をつける

塩分の摂りすぎは血圧を上昇させる。

運動

→ 糖尿病予備群の人が1日20分歩くだけで心筋梗塞や脳卒中の発症リスクが8%低くなる!? について詳しくはこちら

血糖値コントロール

なぜHBA1Cの値が高いと心筋梗塞や脳卒中のリスクが高まるのか?によれば、HbA1cが高いと動脈硬化が進み、心筋梗塞などの危険を高めると考えられるので、血糖値をコントロールし、動脈硬化を進まないようにしましょう。

お酒(アルコール)の飲みすぎに気をつける

タバコを控える

喫煙は血管を収縮させ、動脈硬化を促進させるので禁煙をする。

体重・血圧を測り、自己管理に心がける

肥満や血圧の高めな人は、体重計と血圧計を用意して、体重そして血圧の自己管理を心がけることも大切です。

ちょっとした食事などの生活習慣の改善が動脈硬化の予防に役立ちます。

定期的な検査

健診では、血圧、総コレステロール、中性脂肪、HDLコレステロールの値などを検査し、動脈硬化の進行度を診断します。

定期的な検査の中で、かかりつけの医師と良い関係を築き、生活・食事指導を受けましょう。

■まとめ

心筋梗塞の予防には、動脈硬化にならないような生活習慣をすることが重要だということですね。

→ 心筋梗塞・急性心筋梗塞とは|心筋梗塞の症状・原因・前兆・予防 について詳しくはこちら







【心筋梗塞 関連記事】
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【ガッテン】寝るだけ脈落としのやり方のポイント!「脈拍」を測ることで心筋梗塞や脳卒中など怖い病気の将来のリスクを予測できる!?

> 健康・美容チェック > 脳卒中 > 脳梗塞 > 脈拍 > 【ガッテン】「脈拍」を測ることで心筋梗塞や脳卒中など怖い病気の将来のリスクを予測できる!?|1月9日 




2019年1月9日放送のNHK「ガッテン」では「新発見“寿命がわかる数値”!?1分間で寿命点検SP」がテーマです。

今回ポイントとなるのが「脈拍」!

「脈拍が速ければ速いほど、その後、心筋梗塞や脳卒中などにかかりやすくなる」ことや「脈拍」を測ることによって、怖い病気の将来のリスクを予測できる可能性があること、そして寝ながらできる脈拍数を下げる方法も紹介するそうです。

そこで、放送前に予習をしてみたいと思います。

【目次】

■脈拍が速ければ速いほど、その後、心筋梗塞や脳卒中などにかかりやすくなる

脈拍の測り方
脈拍の簡単な測り方|手首の脈がとれない?脈はどの場所・位置を測ればいいの?

心拍数と心臓病|日本心臓財団によれば、高心拍数と高コレステロール、高血糖、高血圧、肥満、多血(赤血球数が多いこと)、高中性脂肪、低HDL(善玉)コレステロールなどと強い関係があることがわかったそうで、つまり、心拍数が高い人は病気になるリスクが高い可能性があるということです。

【関連記事】

■「脈拍」を測ることによって、怖い病気の将来のリスクを予測できる可能性がある

Apple Heart Study|Apple Watchの心拍センサーを使って心房細動を通知するアプリ スタンフォード大学と提携によれば、Appleは、スタンフォード大学と提携して、Apple Watchの心拍センサーを使って不規則な心臓リズムに関するデータを収集し、心房細動(AFib)を経験しているユーザーに通知するアプリ「Apple Heart Study」アプリを発表しました。

Appleによれば、脳卒中の主な原因である心房細動(AFib)は、毎年アメリカで約13万人の死者と75万人の入院患者の原因となっているそうです。

フィットネストラッカーのデータから心房細動は脳卒中によるものと判断され救われたケースがあるによれば、すでにフィットネストラッカーをつけている人の心拍数のベースラインと異常値のデータを参考に病気を判断したケースがありました。

フィットネストラッカー「Fitbit Charge HR」に記録されている心拍数のデータを参考に、医師は心房細動は脳卒中によって引き起こされたと判断し、電気的除細動を行なったそうです。

【関連記事】

【ガッテン】脈をとる習慣で心房細動に気づいて、巨大血栓による重症化しやすいタイプの脳梗塞を防ごう!によれば、「脳梗塞」は、血栓が脳の血管に詰まることで発症する病気ですが、寝たきりや重症化しやすいタイプの脳梗塞の割合が最近増えていることが分かってきているそうです。

重症化しやすいタイプの脳梗塞とは、血栓のサイズが大きいものの場合です。

通常の血栓のサイズは直径2-6mmなのですが、最大で3cmを超えるものもあるそうです。

なぜこれほどまで大きい血栓ができてしまうのでしょうか?

それは大きな血栓ができる場所が「心臓」であり、心臓の震えによって、直径数センチもの大きな血栓を作り出すからです。

この心臓の震えは「左心房(さしんぼう)」で起こり、「心房細動」といいます。

なぜ心房細動による脳梗塞が増えているのか?2つの理由によれば、高齢化に加えて、高血圧糖尿病などの生活習慣病の人が増加傾向にあるため、心房細動になる人が増えていると考えられるそうです。

重症化しやすいタイプの脳梗塞を防ぐには、この「心臓の震え」に気づくことが重要になります。

それでは、どのようにすれば、心臓の震え=「心房細動」に気づくことができるのでしょうか?

それは「脈をとること」!

心房細動になると、心臓は不規則に拍動するため、脈をとる習慣を持つことで、自分の脈のリズムを知ることができれば、心房細動に気づくことができます。

→ 脈をとって脳梗塞の原因となる心房細動を見つけよう! について詳しくはこちら

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■まとめ

スタンフォード大学医学部では「Precision Health(直訳すると、精密医療・高精度医療でしょうか?)」をスローガンとして掲げているようで、プレシジョン・ヘルスとは、病気の予防、病気の発症予測、健康とQOL(生活の質)をできる限り維持することを目的とし、データサイエンスツールを活用して膨大な研究と臨床データを患者や医師が利用できるようにすることを考えているようです。

スマートウォッチは病気の早期発見に役立つ|正常値とベースライン値の確立が重要|スタンフォード大で紹介したスタンフォード大学のマイケル・スナイダーの研究によれば、フィットネスモニターや他のウェアラブルバイオセンサーが心拍数、肌の温度などの異常が起きているかを知らせてくれることにより、病気になっていることを伝えてくれることについて取り上げており、現在進行中の研究の重要な要素は、正常値またはベースライン値を確立することということでした。

つまり、これからはいかに病気を判断するベースラインの値を確立することができるのか、そしてそのベースラインの値を基に病気を予防していくのかに注目が集まっていきます。

予防医療が広がることで、自分の健康状態を天気予報を見るようにダッシュボードで見て予測できるような未来になる!?でも紹介しましたが、これからは天気予報を見るような感じで、自分の健康状態の予測ができるようになる未来がくるでしょう。

また、スマートスピーカー×音声分析サービス×AIを活用した病気診断支援システムで予防医療【#HEALTHTECH】【#未来予測】でも取り上げましたが、スマートスピーカーと音声分析サービス、AIを活用した病気診断支援システムを組み合わせて、ユーザーがふとつぶやいた言葉(〇〇が痛い、ふらふらするなど)を記録しておき、その言葉がある一定以上の条件に当てはまると、医療情報が出てきたり、アプリの医療相談ができるような仕組みになっていくかもしれませんね。







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