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脂肪肝の主な原因はアルコールじゃない!?脂肪肝の主な原因とは?




脂肪肝と聞くとアルコールの飲みすぎというイメージがありますが、4000万人が脂肪肝!主原因はアルコールじゃなかった!? 権威に聞く“主犯”と「肝臓大復活3カ条」(2025年9月11日、OCEAN)で解説している3万人の肝臓を診てきた権威・栗原毅医師によれば、脂肪肝の主な原因は糖質のとりすぎと早食い、運動不足なのだそうです。

→ 脂肪肝とは|脂肪肝の症状・原因・治し方 について詳しくはこちら

■脂肪肝の原因1.糖質の摂りすぎ

糖質過剰摂取の予防策
[1]果糖ぶどう糖液糖の無意識摂取を避ける
[2]フルーツを毎日食べることは避ける
[3]主食の糖質は3食取ること。肥満気味なら量を1〜2割減らす

糖質は肝臓で体のエネルギー源である中性脂肪に合成されるので、適量の摂取は必要ですが、食べすぎは脂肪肝になってしまいます。

お菓子などの甘いものはもちろん、お米やパンなど炭水化物の食べすぎも注意が必要です。

脂肪肝になると突然死のリスクは35.8倍!?脂肪肝対策(鮭フレーク・卵かけごはん)|#林修の今でしょ講座によれば、ダイエット期間中にたんぱく質を避けて、果物を選ぶという人もいると思いますが、フルーツの果糖は脂肪肝の脂となってたまりやすいそうです。

■最も注意すべきは「果糖ブドウ糖液糖」

最も注意すべきは「果糖ブドウ糖液糖」です。加工食品の6割に使われている甘味料で、コーラなどの清涼飲料やスポーツドリンク、菓子パン、スナック、アイス、カップ麺、さらにはケチャップやドレッシング、麺つゆにも含まれています。

果糖のとりすぎは中性脂肪の増加につながる!?から果糖の特徴をまとめてみたいと思います。

  • 砂糖とは、「ぶどう糖」と「果糖」が結合したもの
  • 果糖はぶどう糖より2倍以上も甘い
  • 果糖は、少量でも十分甘みを感じられる低カロリーの甘味料として、清涼飲料水や菓子類などによく使われている
  • 果糖には、摂取すると肝臓に取り込まれ、その一部が中性脂肪に変わる性質がある
  • 果糖は、満腹感を感じにくいという特徴があるため、とりすぎてしまいがち

つまり、果糖の一部は中性脂肪に変わる性質があるものの、果糖には満腹感を感じにくいという特徴があるため、とりすぎてしまいがちなんですね。

果糖の取り過ぎで脂肪肝など生活習慣病にもで紹介した京都大大学院医学研究科の仲川孝彦・特定准教授らとスペインの大学との共同研究によれば、成人男性に1日200グラムの果糖を摂取してもらったところ、血圧の上昇・中性脂肪の増加・インスリン抵抗性といったメタボリックシンドロームの兆候が現れたそうです。

また、ラットに果糖を多く含む食事を10週間与えたところ、高血圧や脂質異常、高尿酸血症が多くなり、別のラットの実験によれば、果糖は腎臓機能にも影響を与えてしまうそうです。

つまり、果糖の過剰摂取は、肝臓で余った果糖が脂肪となって蓄積し、脂肪肝につながるだけでなく、糖尿病高血圧、腎障害にも関係するおそれがあるようです。

【関連記事】

■脂肪肝の原因2.早食い

食べる速度を遅くしたゆっくりした食事&就寝2時間前の食事を避けることで肥満予防|九州大学【論文・エビデンス】

満腹になるまで早食いをする人は、そうでない人に比べ3倍、太り過ぎになりやすい|大阪大で紹介した大阪大の磯博康さんの研究チームによれば、満腹になるまで早食いをする人は、そうでない人に比べ3倍、太り過ぎになりやすいそうです。

つまり、この研究は、食事の量や内容だけでなく、食べる早さが肥満になる要因になる可能性があることを示しています。

早食いの人は肥満になるリスクが4.4倍|岡山大が学生追跡調査で紹介した岡山大学の調査によれば、肥満でなかった人も、早食いを続けるうちに肥満になっていくということが確認されたそうで、早食いの人と早食いでない人を比較すると、早食いの人は肥満になるリスクが4.4倍もあるそうです。

早食いで満腹になるまで食べる習慣がある人は過体重リスクが3倍にで「British Medical Journal(BMJ)」オンライン版に掲載された研究によれば、早食いで満腹になるまで食べる習慣のある人では、過体重(overweight)になる率がそうでない人に比べて3倍高いことがわかったそうです。

<香川県>糖尿病による死亡者数ワースト3位|炭水化物(うどん)の重ね食べ・早食いなど県民の食習慣が原因?で紹介した#血糖値スパイク #グルコーススパイク が危ない!~見えた!糖尿病・心筋梗塞の新対策~|#NHKスペシャルによれば、糖分が「大量に」かつ「いっぺんに」体内に吸収されると、“血糖値スパイク(ジェットコースターのように血糖値が急上昇及び急降下すること)”が起きやすくなってしまいますが、うどんで副菜をとらない食習慣の場合、うどんという炭水化物を大量にいっぺんにかきこむ食べ方をすると、急激に食後の血糖値が上昇してしまいます。

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■脂肪肝の原因3.運動不足

週250分の運動で脂肪肝改善 「やせなくても効果あり」|筑波大【論文・エビデンス】で紹介した筑波大の研究グループによれば、肥満の人は、週250分以上早歩きなどのやや強めの運動をすると、体重が減らなくても、肝臓に蓄積した脂肪が減少したり、善玉コレステロールや肝臓の炎症を防ぐ物質「抗炎症性アディポカイン(adiponectin)」が増えていること、肝臓の貯蔵鉄(ferritin)と過酸化脂質(TBARS)の減少がわかったそうです。

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運動(HIAT)によって非アルコール性脂肪肝の脂肪蓄積と肝硬度は改善する!|筑波大【論文・エビデンス】で紹介した筑波大学の正田純一教授と田中喜代次教授らの研究グループが行なった研究によれば、運動習慣のない中年の肥満男性を対象に行なった3種類の運動プログラムが非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)の肝脂肪蓄積と肝硬度にどのような改善効果の違いが現れるかを調べる臨床試験を実施したところ、脂肪肝の肝脂肪蓄積は運動トレーニングの種類と強度に関わらず改善すること、そして、肝臓の硬さ(肝硬度)の改善には高強度インターバル有酸素性トレーニング(HIAT)のみが有効であることがわかりました。

このことから、脂肪肝を改善するためには、まずは規則的に運動を続けて、徐々に運動強度を上げていくことが重要であるということが示唆されました。

■肝臓の数値「ALT」に注意!

肝機能の検査結果の見方
・ALT(GPT)|基準値10〜30U/L 理想値5〜16U/L
・AST(GOT)|基準値10〜30U/L 理想値5〜16U/L
・γーGTP|基準値 男性10〜50U/L 女性10〜30U/L

肝臓に関心がある人は「ALT」を知っていると思いますが、今回紹介している医師はALTの「理想値」は5〜16Uとしています。

その理由は、以下の通り。

ALTが10台の後半でも脂肪蓄積が診られることが経験上、わかっています。30を少しでも超えたら「脂肪肝の疑いあり」であるのはもちろんですが、20を超えたら「隠れ脂肪肝」だと私は判断しています。

できるだけ厳しい設定にして、早めに生活習慣を見直してほしいためなのだそうです。

→ 肝臓の数値・検査値|ALT(GPT)・AST(GOT)・γ-GTP についてはこちら

→ ALT(GPT)の基準値|ALTが高い原因|肝臓(肝機能)の血液検査 についてはこちら

■まとめ

肝臓に脂肪が蓄積した脂肪肝になると、肝炎肝硬変などの肝臓の病気になるリスクが高まり、ついには肝臓がんを引き起こす可能性があるといわれています。

脂肪肝を予防するためにも、糖質に気を付けること、早食いを気を付けること、運動を継続して行うことを心掛けてくださいね。

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→ 脂肪肝の改善方法 についてはこちら







「脂肪肝があらゆる病気の出発点」というのは本当?




あらゆる病気の出発点とされる脂肪肝を防ぐ「緑茶」の健康効果…医師が激推しする効果抜群で意外な飲み方(2025年6月14日、集英社オンライン)では

いまや世界の医療界では「脂肪肝があらゆる病気の出発点」という見方が主流になっているという。

と書かれていますが、本当に「脂肪肝があらゆる病気の出発点」であるのか、気になったので調べてみました。

1. MASLD/MASHの概要と名称変更の背景

2023年に、非アルコール性脂肪肝疾患(NAFLD)と非アルコール性脂肪肝炎(NASH)は、それぞれ代謝機能障害関連脂肪性肝疾患(Metabolic Dysfunction-Associated Steatotic Liver Disease, MASLD)と代謝機能障害関連脂肪肝炎(Metabolic Dysfunction-Associated Steatohepatitis, MASH)に名称変更されました。

脂肪肝/NAFLD/NASHの名称が脂肪性肝疾患(SLD)/MASLD(マッスルディー)/MASH(マッシュ)に変わっていたの知ってましたか?

スティグマの軽減: 「非アルコール」や「脂肪」という言葉が患者に否定的な印象を与えるため、より中立的で病態を反映した名称が採用された。

※スティグマとは、個人や集団に対して、社会的に否定的なレッテルが貼られ、偏見や差別を受ける状態

病態の明確化: MASLDは、肝臓に脂肪が蓄積(肝脂肪症)し、少なくとも1つの心代謝リスク因子(例:肥満、2型糖尿病、高血圧、高トリグリセリド血症、低HDLコレステロール)を伴う状態と定義される。これにより、代謝異常との関連が強調された。

診断基準の進化: 新しい名称は、アルコール摂取量や他の肝疾患との共存を考慮し、より包括的な分類(例:MetALD=代謝異常とアルコール関連肝疾患)を可能にする。

MASLDは、単純な肝脂肪症(MASL)からMASH、さらには肝硬変や肝がんに至る疾患のスペクトラムを包含し、全世界で約30%の成人に影響を与える一般的な慢性肝疾患です。

※スペクトラムとは、連続的で明確な境界線がない状態。

2. 「脂肪肝があらゆる病気の出発点」は本当か?

MASLDが多くの慢性疾患(特に心血管疾患、2型糖尿病、慢性腎臓病、肝がんなど)と関連していることは、科学的コンセンサスとして広く認められています。

しかし、「あらゆる病気の出発点」という主張は、以下の理由から誇張と考えられます:

科学的証拠: MASLDは心代謝リスク因子と密接に関連し、心血管疾患の主要なリスク因子である(例:心疾患はMASLD患者の主な死因)。

また、2型糖尿病患者の65~90%にMASLDが見られ、肥満者では最大90%に達する。

しかし、がん、自己免疫疾患、精神疾患など、すべての疾患の直接的な原因とする証拠は不足している。

因果関係の限界: MASLDは代謝異常のマーカーであり、全身性の炎症やインスリン抵抗性を介して他の疾患リスクを高めるが、直接的な「出発点」と断定するには、さらなる因果関係の証明が必要(例:Byrne & Targher, 2015, Journal of Hepatology)。

学術界の見解: 国際的なガイドライン(例:AASLD、EASL)では、MASLDは「多臓器に影響を与える代謝疾患」と位置づけられているが、「あらゆる病気の出発点」とは記載されていない。

したがって、「主流」という表現は、MASLDの重要性を強調するためのメディアの誇張の可能性が高い。

実際、MASLDは心血管疾患や代謝疾患のリスク因子として重要だが、すべての病気の根本原因とするには科学的根拠が不十分です。

3. 参考になる最新の論文・情報源

Rinella, M. E., et al. (2023). “A multisociety Delphi consensus statement on new fatty liver disease nomenclature.” Hepatology, 78(6), 1966-1986.

内容: MASLD/MASHへの名称変更の経緯と診断基準を詳述。MASLDは心代謝リスク因子を伴う肝脂肪症、MASHは炎症と肝細胞障害を伴う進行型と定義。

ポイント: 新名称はスティグマ軽減と診断精度向上を目指す。MASLDは全世界で約30%の有病率を持ち、心血管疾患や糖尿病との関連が強い。

Younossi, Z. M., et al. (2018). “Global burden of NAFLD and NASH: Trends, predictions, risk factors and prevention.” Nature Reviews Gastroenterology & Hepatology, 15(1), 11-20.

内容: MASLD(旧NAFLD)の世界的な疫学とリスク因子をレビュー。2030年までにMASLD有病率が33.5%に増加し、MASHが27%に進展すると予測。

ポイント: MASLDは心血管疾患や肝疾患の主要なリスク因子だが、すべての疾患の原因とは言えない。

Targher, G., et al. (2020). “The complex link between NAFLD and type 2 diabetes mellitus—mechanisms and outcomes.” Nature Reviews Endocrinology, 16(11), 599-611.

内容: MASLDと2型糖尿病の双方向の関連を解説。MASLDは糖尿病のリスクを高め、逆に糖尿病はMASLDの進行を促進。

ポイント: MASLDは代謝疾患の重要なマーカーだが、「あらゆる病気」の直接的原因とする証拠は限定的。

AASLD Practice Guidance on MASLD (2023)

内容: MASLD/MASHの診断・管理に関する最新ガイドライン。肝生検や非侵襲的検査(例:FIB-4スコア、振動制御一過性エラストグラフィ)を推奨。

ポイント: MASLDは心血管リスクのスクリーニングが必要な疾患とされ、ライフスタイル改善(体重減少、運動)が主要な治療法。

EASL Clinical Practice Guidelines on MASLD (2024)

内容: MASLDの診断と管理について、FLIPアルゴリズムやNAFLD Activity Score(NAS)を用いた病態評価を推奨。

ポイント: MASLDは多臓器疾患と関連するが、すべての病気の「出発点」とは定義されていない。

Cleveland Clinic: MASLD Overview (2024)

内容: MASLDの原因(肥満、2型糖尿病など)や症状、治療法(体重減少、運動、アルコール回避)を解説。

ポイント: MASLDは無症状で進行することが多く、早期診断とライフスタイル改善が重要。

4. 最新の治療と研究動向

治療: 現在、MASLD/MASHの特異的治療薬は限られているが、2024年に米国FDAがMASH向けにレスメチロン(Rezdiffra®)を承認。これは線維化ステージ2~3のMASH患者の肝線維化を抑制する初の薬剤。また、チルゼパチド(GIP/GLP-1受容体作動薬)のMASLD/MASH治療への有効性が国際共同試験で示唆されている()。

ライフスタイル介入: 体重を10%減量することで肝脂肪や炎症が改善する。地中海式食事や低炭水化物食、150~300分の週当たり中強度運動が推奨される。

■まとめ

MASLD(旧NAFLD)は、心血管疾患、2型糖尿病、肝疾患の重要なリスク因子であり、全身性の代謝異常と関連する。

しかし、「あらゆる病気の出発点」という主張は誇張で、現在の科学的証拠ではすべての疾患の根本原因とは言えない。

MASLDが疑われる場合には、体重を10%減量することで肝脂肪や炎症が改善するので、食事や運動で予防・改善しましょう!

P.S.

メタボリックドミノを予防するカギは「腸と腎臓」!腸の炎症と慢性腎臓病を避けるにはどんな食事をするといいの?によれば、によれば、生活習慣の乱れから肥満になり、ドミノ倒しのように発症していくという考え方は一緒ですが、ポイントとなる考え方は「臓器同士の連関によって、次々と病気を発症していく」という考え方にアップデートされています。

そして、このメタボリックドミノを予防するカギとなるのが「腸と腎臓」なのだそうです。

糖分の過剰摂取
→腸内細菌の働きの抑制・腸内の免疫細胞の防御力が弱まる
→腸管の表面を覆う細胞によってつくられる防御壁が壊れる
→脂肪が体内に入りやすくなる
→炎症性サイトカインが大量に分泌
→腸の炎症
→メタボリックドミノの進行

今回の記事は「あらゆる病気の出発点」をポイントにしましたが、カギとなるのが「腸と腎臓」ではないかというのもぜひチェックしておいて下さいね。







痩せていても危ない!日本人を蝕む異所性脂肪を取り除く方法|#世界一受けたい授業

2011年7月9日放送の世界一受けたい授業では、「緊急解明!痩せていても危ない!日本人を蝕む 第3の脂肪」を取り上げました。




business trip, prague march 2006

by seier+seier(画像:Creative Commons)

  • 皮下脂肪は、腹筋/筋肉の外側にある脂肪で、比較的女性の方に皮下脂肪というのは貯まりやすい。皮膚と筋肉の間に貯まる。
  • 内臓脂肪は、見た目では分かりにくいが、お腹がプクっと出ている場合は、内臓脂肪が多い。大腸や小腸の周りにつく。
  • 食べ物を食べると、脂肪として体内に蓄積される。
    その蓄積場所が脂肪の容量によって違ってくる。
    第1段階 皮下脂肪:皮膚と筋肉の間に貯まる。
    第2段階 大腸や小腸の周りにつく。
    さらに食べ過ぎると、内臓脂肪がもうこれ以上増えなくなると、蓄積できなくなってしまう。
    内臓脂肪の容量を超えてしまったときには、脳以外の肝臓・筋肉・血管などに蓄積。
    内臓脂肪でも皮下脂肪でも内部分に貯まってしまうのが異所性脂肪。=第3の脂肪
  • 異所性脂肪というのは、臓器の中に蓄積しているので、本来の脂肪の毒性が直接伝わってしまう非常に恐ろしい脂肪。
  • 肝臓に異所性脂肪が貯まってしまった場合、ひどくなると脂肪肝になって、さらにはNASH になるおそれも。
    ※NASH:高脂肪・高カロリー食が原因でなる、日本で約150万人いる病気。
    これがそのまま悪化すると、組織の中に線維ができて、肝硬変肝臓がんのような取り返しの付かない病気になってしまうことが考えられる。
  • 異所性脂肪を減らすのは、運動。
    異所性脂肪はごく短期間の運動をするだけで、量が劇的に減ることが分かっている。
  • メッツ(METs metabolic equivalents)
    厚生労働省が定めた体内の脂肪を減らす運動量を示した数値)
    異所性脂肪を取り除くには、1週間に23メッツ・hが必要。
    ※身体活動の強度×身体活動実施時間(h)=身体活動の量(メッツ・h)
  • 一時間行ったときのメッツの量
    ボウリング 3メッツ・h
    洗車 4.5メッツ・h
    山登り 7.5メッツ・h
    自転車 8メッツ・h
    平泳ぎ 10メッツ・h
    掃除2時間 8メッツ・h
    筋トレ2時間 8メッツ・h(筋トレは激しく体が動くのはごく一瞬なので)
    散歩 3.5メッツ・h
    ギター演奏 2メッツ・h
    釣り 2.5メッツ・h
    ヨガ 2.5メッツ・h
    荷物の積み込み 3メッツ・h
    階段の昇り降り 3.5メッツ・h
    卓球 4メッツ・h
    バドミントン 4.5メッツ・h
    草むしり 4.5メッツ・h
    バレエ 4.8メッツ・h
    ドッジボール 5メッツ・h
    エアロビクス 6.5メッツ・h
    テニス 7メッツ・h
    サッカー 7メッツ・h
    ラグビー 10メッツ・h
  • ゆっくり自転車をこぐというような有酸素運動をするほうが効率よくメッツを獲得できることが分かっている。
  • 医学の進歩でこれまでよくわかっていなかった脂肪で生活習慣病が発症するという仕組みが明らかになってきている。

→ 内臓脂肪を減らすには|内臓脂肪の落とし方 について詳しくはこちら







【予習】
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ダイエット脂肪肝|ニキビ・虫歯・体の不調・・・免疫力低下の原因は肝臓にあった!|#世界一受けたい授業

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2012年4月21日放送の世界一受けたい授業では、「春が危ない! ニキビ・虫歯・体の不調・・・免疫力低下の原因は肝臓にあった!」を取り上げました。




■肝臓は免疫を司る臓器

Tulips

by erikwestrum(画像:Creative Commons)

  • 免疫力を司る臓器、それは肝臓。
    体の不調を見つけると治す指示を送る。
    ニキビや虫歯といった一見肝臓と関係ないものも肝臓がなければ治らない。
  • 人間は冬に溜め込んだ栄養分を春に消費しようとするため、肝臓の働きは一番過酷になると言われている。
    その上、新しい環境でストレス・緊張が激しくなったり、食生活のバランスが崩れてしまうため、肝臓への負担は更に大きくなってしまう。
    しかし、肝臓は沈黙の臓器と言われるくらい、(脂肪肝や肝硬変へと)悪化しても症状が表に出ないため、気づいた時には手遅れになっていることもある。
  • 私達の体の中のすべての血液は必ず肝臓を通るようにできている。
  • ニキビをキレイに治そうとすると肝臓が活躍しないといけない。
    ニキビが出来ると、そのシグナルが肝臓に伝わり、肝臓から「ニキビを治してください」という警報が血液を介して免疫が活性化されて、ニキビを治してくれる。
  • 正常→ 脂肪肝肝炎肝硬変肝臓がんになっていく人が増えている。
    手が赤紫色になる、斑点、黄疸(おうだん)が出るなどの症状が出る。
  • 暴飲暴食などで生活が乱れると、脂肪肝になりやすくなる。
    脂肪肝をきっかけに肝臓が壊れていく人が急に増えている。
  • 正常の肝臓は重さ約1kg、脂肪約3%
    脂肪肝の肝臓は重さ約3kg、脂肪70%以上
  • 脂肪肝になると血管が細くなって血流が緩やかになる。つまり、肝臓の活動が鈍くなっている。
  • 正常の肝臓では、免疫細胞がたくさんあるが、脂肪肝になるとほとんどなくなる。
  • 大人と同じように子供にも脂肪肝の子供がたくさんいる。
■ダイエット脂肪肝
  • 極端なダイエットを長期間続けてしまうと、肥満の人でなくてもひどい脂肪肝が起こってしまうことがある。
    非常に偏った体にとって大事な物質を極端に制限するようなダイエットを長期間続けてしまうと、脂肪を燃やすのに重要な栄養素まで欠乏してしまう。
    その状態で肝臓で脂肪が作られると、 肝臓に脂肪が溜まって脂肪肝になってしまう。
    例)お腹が膨れた飢餓の子供たち→脂肪肝が悪化すると水分がおなかにたまる。
  • 極端なダイエットをしてしまうと、体に十分な栄養が回らない。そうすると、体の方もその栄養の量に応じて節約しようとする。しかし、脳や心臓が使うエネルギーを節約するわけにはいかないので、髪が抜けやすくなったり、爪にシワが寄ったり、皮膚がかさかさしてくる(潤いがなくなる)。
■肝臓を助けるには?
  • 肝臓の指標AST・ALTは30以下が良好
  • 食べ物も大きな要因だが、運動や生活習慣も非常に大きな役割をする。
  • 十分睡眠をとることも大事なこと。
    肝臓は、昼は糖分を燃やし、夜は脂肪を燃やすというバイオリズムがある。
    毎日少しずつ脂肪が燃え残っていくと、脂肪肝になっていく。
  • 朝食には卵の白身がおすすめ。
    肝臓が糖分を分解するとき、必須アミノ酸をすべて含んだ完全たんぱく質の白身が助けてくれる。
  • 忙しい人におすすめなのは、コップ一杯の豆乳を飲むこと。
    豆乳も良質のタンパク質で、肝臓に必要なアミノ酸が入っている。

⇒ 肝臓とは|肝臓の機能・働き・位置(場所) については詳しくはコチラ。

⇒ 肝臓の病気|肝臓病の初期症状・種類・原因 については詳しくはコチラ。

→ 脂肪肝とは|脂肪肝の症状・原因・治し方 についてはこちら

⇒ 脂肪肝の改善方法 については詳しくはコチラ。







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【#世界一受けたい授業】寝ても寝ても疲れがとれないと、NASH・脂肪肝?

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2011年10月22日放送の世界一受けたい授業で「寝ても寝ても疲れがとれない!」場合には、脂肪肝・NASHのサインかも知れないと紹介されました。




Sleeping Beauty

by Marcelo Braga(画像:Creative Commons)

池谷 敏郎 先生「コレって病気!?見逃すと危ない体のサイン! 医学の常識・非常識」

寝ても寝ても疲れがとれない!

生活のリズムに不規則さがあると体内時計のバランスが崩れ、疲れがとれなかったり良質な睡眠がとれない事もあります。

その他にNASHと呼ばれる病態があります。

日本では成人の約1%、150万人くらいの人がこの状態にあるのではないかと言われています。

運動不足や甘い物のとり過ぎで、体の中の中性脂肪肝臓に溜まり、脂肪肝になります。

最初は症状も無いのですがエスカレートすると、全身倦怠感があって疲れているので寝る→起きて食べる→寝るというサイクルになってしまって脂肪肝はドンドン悪くなっていきます。

そして脂肪肝が肝炎に、肝炎が肝硬変になり、肝臓がんに繋がってしまう事もあります。

寝ても寝ても疲れが取れない場合には、脂肪肝・NASHの恐れがあり、最悪の場合は、肝炎⇒肝硬変⇒肝臓がんになってしまうことが考えられます。

ぜひ一度生活習慣をみなしましょう。

→ 脂肪肝とは|脂肪肝の症状・原因・治し方 について詳しくはこちら







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