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腹水|なぜ肝臓が悪くなるとお腹に水がたまるのか?その原因|肝臓の病気(肝硬変)の症状

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なぜ肝臓の病気の症状に「腹水(ふくすい)」があるのでしょうか。

まずは「腹水」とは何かについて説明します。




【目次】

■腹水とは

腹水とは、わかりやすく言えば、おなかに体液がたまることを言います。

もう少し正確にいえば、臓器と臓器の隙間にある「腹腔(ふくくう)」に血管やリンパから染み出したタンパク質や電解質といった栄養分を含んだ体液が通常よりもたまった状態です。

健康な人にも、一定量の腹水は溜まっていて、潤滑油のような役割をしているのですが、それが何らかの原因によって、たまる量が増えてしまうのです。

何が原因なのでしょうか。




■腹水がたまる原因

Fat man in the market

by Tom Graham(画像:Creative Commons)

●アルブミンの低下

アルブミンの働き|日本血液製剤協会

アルブミンの働きは、主に次に述べる①水分を保持し、血液を正常に循環させるための浸透圧の維持と、②体内のいろいろな物と結合し、これを目的地に運ぶ運搬作用があります。

肝臓で作られる血液中の「アルブミン」というたんぱく質には、血液中の水分を一定に保つ役割があるのですが、肝臓の機能が低下すると、アルブミンの量が減ることで、浸透圧が下がり、血管から水分が出ていってしまい、腹水やむくみが起こります。

→ 肝臓の病気|肝臓病の初期症状・種類・原因 について詳しくはこちら

→ 肝炎とは|肝炎(B型・C型・アルコール性)の症状・原因・チェック について詳しくはこちら

→ 肝硬変とは|肝硬変の症状・原因・食事 について詳しくはこちら

→ 肝臓がん|肝臓がんの症状(初期・末期) について詳しくはこちら

●門脈の流れが悪くなる

門脈圧亢進症|日本小児外科学会

門脈は,腸管からの静脈(上腸間膜静脈と下腸間膜静脈)と脾臓からの静脈が肝臓に流れ込む大きな静脈の通り道です (図).肝臓に運ばれる血流の3割が肝動脈から,7割が門脈を経由して運ばれます.この多くの血流を肝臓に運ぶ門脈の流れが悪くなると門脈の圧が高くなり ます.門脈圧が高くなると血液が脾臓にたまって脾臓が大きくなったり(脾腫),食道を経由して心臓に流れる血流が増えて食道の静脈が拡張したり(食道静脈 瘤),静脈から血液中の血球以外の成分(獎液)が漏れ出てお腹にたまる(腹水)が発生します.

門脈の流れが悪くなる原因にはいくつかありますが、肝臓の病気に関していえば、肝硬変になると、肝臓が硬くなることによって、門脈の血流を受け入れられなくなり、静脈から血液中の血球以外の成分(獎液)が漏れ出て、腹水がたまってしまいます。

■まとめ

腹水がたまると、腹部膨満感や体重の増加などが起こります。

腹水の症状だけでなく、その他の症状が当てはまったり、血液検査で肝臓の数値に異常があるなど気になることがあった場合には、専門医に診てもらうことをお勧めいたします。

→ 肝臓の数値|γ-GTP・GOT(AST)・GPT(ALT)|肝臓の検査 について詳しくはこちら







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続きを読む 腹水|なぜ肝臓が悪くなるとお腹に水がたまるのか?その原因|肝臓の病気(肝硬変)の症状

肝機能の低下がわかるセルフチェックと肝臓病の初期症状の12のサイン(赤い湿疹・斑点など)!

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肝臓の機能が低下すると様々な症状が現れてきます。

脂肪肝や肝炎、肝硬変などの肝臓の病気が気になるあなたも、脂肪肝の段階で改善できれば、健康で長生きができ、ワクワク楽しい生活ができますので、肝機能の低下がわかるチェックリストと肝臓病の初期症状の12のサインでチェックして、当てはまる方もそうでない方も健康的な生活習慣に変えていきましょう!




【目次】

■肝機能の低下がわかるチェックリスト

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by peteselfchoose(画像:Creative Commons)

肝臓病に立ち向かう<上>脂肪肝で食い止めよ

(2016/3/28、読売新聞)

  • 体が重くてだるい

  • 熱っぽい

  • 脂っこいものを食べたくない

  • 食欲がない

  • おなかが張る

  • すぐ息切れをする

  • 体がかゆい

  • お酒が急に弱くなった

  • 皮膚が荒れ、シミが増えた

  • 風邪が治りにくい

  • 足がむくむ

肝臓独特の症状がないため、ここに挙げたリストは、肝臓が正常でも、ふだんからよく出る症状ばかりですが、時々、こういう症状が出て、3項目以上が引っかかる人は、やはり血液検査を受けて、肝臓をチェックしていただいた方がいいでしょう。

症状が一時的に出る場合には心配する必要はありませんが、上記に挙げたような症状がひんぱんに出る場合には注意が必要です。

→ 肝臓の病気(肝臓病)の初期症状・原因 について詳しくはこちら

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■肝臓病の初期症状のサイン

増え続けるアルコール性の肝臓病(東京都福祉保健局東京都監察医務院)では肝臓病を早期発見する症状が紹介されています。

これから挙げる症状に当てはまる方は、アルコ-ル性肝障害、肝硬変の可能性があるので、病院で診てもらうことをおすすめしています。

1 疲れやすく、全身がだるくなり、何をする気も起きなくなった

→ 疲れやすい・体がだるい(倦怠感)|肝臓の病気になるとなぜ疲れやすくなるのか?

2 上腹部右側が硬くて重苦しい。

肝臓の機能・働き・位置によれば、肝臓の位置は、腹部の右上で、横隔膜の下にあります。

3 からだが黄色くなる(黄疸症状)。

黄疸(おうだん)

顔色や手の色では黄疸は分かりにくいので、目の白目の部分を見て、黄色くなっていれば、黄疸です。

黄疸の原因は、主に肝臓や胆管に原因がある場合が多いと考えられますが、その他に、赤血球が破壊されることによって起こる貧血である溶血性貧血(溶血により血液中のビリルビン値が上昇して黄疸になる)など別の病気が原因となっている可能性もあります。

→ 黄疸(おうだん)|なぜ肝臓が悪くなると黄疸が現れるのか

4 紅茶色のような濃い尿が一日中出たり、ますます濃くなった場合。

尿の色が濃い

肝臓の機能が少し悪い時に、朝一番のお小水の色が少し赤いという人もいます。

尿の色が茶色っぽく濃くなる理由は、血液中のビリルビン値が高くなっていることが原因です。

血液中のビリルビン濃度が高くなると、尿の中に排泄されることによって、尿の色が茶色っぽく、濃くなります。

→ 尿の色が濃い|なぜ尿の色が茶色っぽく濃くなるのか

5 お酒がまずくなり飲めなくなる。

6 手のひらが赤くなる。(手掌紅斑)

肝臓病の初期症状として、親指の付け根と小指の付け根の膨らんだところが赤くなります。手のひら全体ではなく、真ん中は白いままで、その両脇が赤くなるのです。

親指と小指の付け根の膨らんだところが斑に赤くなる(赤紫色になる)場合には、脂肪肝より少し進んでいる場合があり、肝硬変や慢性肝炎の恐れがあるので、血液検査を受けたほうが良いそうです。

特徴としては、手の平全体が赤くなるのではなく、真ん中は白いままで、親指の付け根と小指の付け根の膨らんだところが赤くなります。

手掌紅斑の原因

肝臓では血管拡張作用があるエストロゲンの処理を行なっていますが、肝機能低下によって肝臓でエストロゲンの処理ができなくなり、血液中のエストロゲンが上昇することにより、掌が斑状に赤くなると考えられます。

手掌紅斑はクモ状血管拡張という症状が一緒に起こることが多い。

→ 手のひらが赤くなる|なぜ肝臓が悪くなると掌が赤くなるのか

7 からだに赤い斑点が出る。

肝機能の低下がわかるチェックリストと肝臓病の初期症状のサインによれば、肝臓病がかなり進んだときには、クモ状血管拡張といって、胸の上部や首、上腕などにクモの巣状の毛細血管が浮き出て、赤い斑点ができます。

→ クモ状血管拡張(くも状血管腫)の症状・原因

8 腹壁の血管がうき出たり、お腹が張って腹水がたまる。

腹水

肝臓病がかなり進んだときには、クモ状血管拡張といって、胸や首に、赤い斑点ができたり、お腹に水がたまり、下腹部が出っ張ったりする症状があります。

肝臓で作られる血液中の「アルブミン」というたんぱく質には、血液中の水分を一定に保つ役割があるのですが、肝機能が低下すると、アルブミンの量が減ることで、浸透圧が下がり、血管から水分が出ていってしまい、腹水やむくみが起こります。

→ 腹水|なぜ肝臓が悪くなるとおなかに体液がたまるのか

9 男性の乳房がふくらんだり、毛がうすくなり女性化する。

お酒を飲むと、女性ホルモンが増える!?・MEOS(メオス)|酒(アルコール)と肝臓と女性|ためしてガッテン 12月17日によれば、お酒を飲み過ぎ、肝機能が落ちると、女性ホルモンが肝臓で分解できず、体内に蓄積して、乳腺が発達し、男性の胸が女性のように膨らんでしまうことがあるそうです。

→ 女性化乳房|なぜ肝硬変になると男性の胸が女性のように膨らんでしまうのか|肝硬変の症状

10 かゆみが続いたり、皮膚から出血しやすくなる。

→ かゆみ|なぜ肝機能が低下するとかゆくなるのか?

肝臓は沈黙の臓器といわれ、自覚症状がないことが多いですが、進行すると全身倦怠感(体がだるい)・食欲不振・黄疸(おうだん)尿の色が濃いむくみ腹水(お腹が張る)・かゆみなどの症状が現れます。

11.便が白い・下痢便

肝臓がちゃんと働いて、胆汁色素が作られていると、便は黄色をしているのですが、肝機能低下によって便が白くなり、下痢便になると、肝臓が悪いことの兆候です。

便の色は、胆汁に含まれるビリルビンによるものなのですが、胆汁が腸内に流れてこなくなると、便の色が白っぽい色になります。

→ 便(うんち)で体調チェック について詳しくはこちら

■まとめ

食べ過ぎによる肥満やアルコールの飲みすぎが原因で脂肪肝が起こります。

しかし、生活習慣を改善することなくそのままの生活を続けてしまうと、さらに肝機能が低下して、脂肪肝からNASH肝炎肝硬変、ついには肝臓ガンを引き起こす可能性があるといわれています。

肝機能の低下がわかるチェックリストと肝臓病の初期症状のサインに当てはまるところがあり、最近体調が悪いと感じる方は、一度血液検査で数値をチェックしてみましょう。

→ 肝臓の数値・検査値|ALT(GPT)・AST(GOT)・γ-GTP について詳しくはこちら




→ 肝臓の病気(肝臓病)の初期症状・原因 について詳しくはこちら

→ 肝機能障害の症状・原因・食事・肝機能の数値 について詳しくはこちら




肝臓関連ワード

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腹水|肝機能低下によってお腹に体液がたまる理由・原因とは?|肝機能障害の症状

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なぜ肝機能が低下すると「腹水(ふくすい)」という症状が現れるのでしょうか。

まずは「腹水」とは何かについて説明します。




【目次】

■腹水とは

Fat man in the market

by Tom Graham(画像:Creative Commons)

腹水とは、わかりやすく言えば、おなかに体液がたまることを言います。

もう少し正確にいえば、臓器と臓器の隙間にある「腹腔(ふくくう)」に血管やリンパから染み出したタンパク質や電解質といった栄養分を含んだ体液が通常よりもたまった状態です。

健康な人にも、一定量の腹水は溜まっていて、潤滑油のような役割をしているのですが、それが何らかの原因によって、たまる量が増えてしまうのです。

何が原因なのでしょうか。




■腹水がたまる原因

●アルブミンの低下

腹水|なぜ肝臓が悪くなるとおなかに体液がたまるのか|肝臓の病気の症状によれば、肝臓で作られる血液中の「アルブミン」というたんぱく質には、血液中の水分を一定に保つ役割があるのですが、肝機能が低下すると、アルブミンの量が減ることで、浸透圧が下がり、血管から水分が出ていってしまい、腹水やむくみが起こります。

→ 肝機能障害の症状・原因・食事・肝機能の数値 について詳しくはこちら

●門脈の流れが悪くなる

門脈圧亢進症|日本小児外科学会

門脈は,腸管からの静脈(上腸間膜静脈と下腸間膜静脈)と脾臓からの静脈が肝臓に流れ込む大きな静脈の通り道です (図).肝臓に運ばれる血流の3割が肝動脈から,7割が門脈を経由して運ばれます.この多くの血流を肝臓に運ぶ門脈の流れが悪くなると門脈の圧が高くなり ます.門脈圧が高くなると血液が脾臓にたまって脾臓が大きくなったり(脾腫),食道を経由して心臓に流れる血流が増えて食道の静脈が拡張したり(食道静脈 瘤),静脈から血液中の血球以外の成分(獎液)が漏れ出てお腹にたまる(腹水)が発生します.

「門脈(もんみゃく)」の流れが悪くなる原因にはいくつかありますが、肝臓の病気に関していえば、肝硬変になると、肝臓が硬くなることによって、門脈の血流を受け入れられなくなり、静脈から血液中の血球以外の成分(獎液)が漏れ出て、腹水がたまってしまいます。

■まとめ

腹水がたまると、腹部膨満感や体重の増加などが起こります。

腹水の症状だけでなく、その他の症状が当てはまったり、血液検査で肝機能の数値に異常があるなど気になることがあった場合には、専門医に診てもらうことをお勧めいたします。

→ 肝機能障害の症状・原因・食事・肝機能の数値 について詳しくはこちら




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お腹が張る(腹部膨満感)の5つの原因とは?|お腹のガスを減らす方法

> 健康・美容チェック > 胃腸の病気 > お腹が張る(腹部膨満感)の5つの原因とは?|お腹のガスを減らすには?

男性の中には、「お腹が張る(お腹の張り)」の原因について悩んでいる人が多いようです。

お腹が張る(腹部膨満感)の5つの原因やお腹のガスを減らす方法についてまとめました。




【目次】

■おなかが張る(腹部膨満感)の5つの原因

Deadly Listeria Food Poisoning: Who are at Risk?

by James Palinsad(画像:Creative Commons)

《おなかが張る》ストレスも原因

(2015/12/14、朝日新聞)

お腹の不調の中には、「お腹が張る(腹部膨満感)」という症状がありますが、鳥居内科クリニックの鳥居明院長によれば、その原因としては次のものが挙げられます。

1.胃や腸にガスがたまる

ガスが溜まることによって、お腹が張る場合には、食事するときに空気を飲み込む呑気症や便秘によるガスだまりが考えられるそうです。

●腸内にたまるガスのもと1.口から飲み込んだ空気

おなかの張り・ガス、抑えたい 糖質の種類で改善も

(2016/12/10、日本経済新聞)

お腹の張りの原因の半分が口から飲み込んだ空気(窒素ガス)で、早食いの人やストレスで奥歯をかみしめる人は、空気を飲み込む量が増えやすいそうです。

そうした空気を外に出す手段であるげっぷを我慢するとお腹の張りの原因となってしまうので我慢しない方がよいようです。

●腸内にたまるガスのもと2.腸内のガス

ガス(おなら)を出して大ぜん動を促して便秘解消!うつ伏せゴロゴロ寝運動のやり方|#ガッテン(#NHK)によれば、健康な大腸の人はおならが1日に数回出るのですが、便秘の人はおならが出ないそうです。

そのために便秘の人はガスが出ないためにおなかが張ってしまい大蠕動が起こらなくなります。

大蠕動が起こらなくなると、腸内細菌がガスを発生させてガスがたまることによりおなかが張って、ますます大蠕動が起こらなくなってしまうのです。

【ぜんどう運動と大蠕動の違い】

  • ぜん動運動とは、大腸の壁から栄養や水分を吸収するために食べ物を動かす運動で、大腸にある内容物はゆっくりとしか動きません。
  • 大蠕動は、通常のぜん動運動と比べて200倍のスピードで一気に直腸まで運んでくれるそうです。
    しかし、大蠕動は副交感神経が優位の時しか起こらず、緊張しているときなど交感神経が優位の時には大蠕動は起こらないそうです。
    しっかり眠れていないときにも大蠕動は起きないので、しっかり寝ることも便秘対策には重要なのです。

また、そのおなかの痛み(腹痛)、腸閉塞かも?便秘が原因で腸閉塞になることがある!?によれば、慢性的に便秘の症状がある方は、おなかの張りがあるかと思いますが、おなかの張りに加えて、激しい痛みがある場合には、腸閉塞になっている恐れがあります。

腸が動かなくなることによって、便やガスなどが排泄されず、腸がふさがってしまう病気が腸閉塞です。

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2.おなかに液体がたまる腹水

腹水とは、臓器と臓器の隙間にある腹腔(ふくくう)に血管やリンパから染み出したタンパク質や電解質といった栄養分を含んだ体液が通常よりもたまった状態です。

肝臓で作られる血液中の「アルブミン」というたんぱく質には、血液中の水分を一定に保つ役割があるのですが、肝機能が低下すると、アルブミンの量が減ることで、浸透圧が下がり、血管から水分が出ていってしまい、腹水やむくみが起こります。

また、肝臓の病気に関していえば、肝硬変になると、肝臓が硬くなることによって、門脈の血流を受け入れられなくなり、静脈から血液中の血球以外の成分(獎液)が漏れ出て、腹水がたまってしまいます。

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3.腹部の腫瘍(しゅよう)

卵巣腫瘍によって、腹部膨満感(おなかの張り)があることがあるそうです。

また、最近では、ストレスによって、胃や腸に機能障害が起こることが分かってきています。

胃の場合は「機能性ディスペプシア」で、腸の場合は「過敏性腸症候群」です。

4.機能性ディスペプシア

食後の胃痛・胃もたれはもしかすると「機能性ディスペプシア」かもしれません

1.食後のつらい胃もたれ感

2.すぐおなかいっぱいになる早期満腹感

3.みぞおちの差し込むような痛みや、焼ける感じ

3つの症状のうち一つ以上の症状が半年以上前から始まり、その症状が3か月以上続いていて、かつ胃がん胃潰瘍など明らかな病変がない場合、「機能性ディスペプシア」と診断されるそうです。

5.過敏性腸症候群(IBS)

過敏性腸症候群(IBS)は、大腸や小腸に原因となる異常が見られないが、腹痛などの腹部症状に下痢や便秘といった便通異常を伴う疾患です。

過敏性腸症候群(IBS)の症状の中には、ガス(おなら・ゲップ)があり、おなかの張りという症状が現れることがあります

→ 過敏性腸症候群(IBS)の症状・原因・チェック・治し方 について詳しくはこちら

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■お腹のガスを減らす方法

●早食いの人は空気を飲み込む量が多いので、よく噛んで食べるようにしましょう。

●げっぷは、空気を外に出す手段なので、我慢しないようにしましょう。

●ガスを発生する食品を控えるようにしましょう。

■「低FODMAP(フォドマップ)食」

おなかの張り・ガス、抑えたい 糖質の種類で改善も

(2016/12/10、日本経済新聞)

ガスや腹痛、下痢などの原因になる特定の糖質を控える「低FODMAP(フォドマップ)食」が注目されています。

「発酵性のオリゴ糖」「二糖類」「単糖類」「ポリオール類」という糖質は小腸で吸収されにくく、小腸内での糖質の濃度が上がると水分が小腸内に引き込まれるため、お腹の不調が起こるそうです。

また、小腸で吸収されないものが大腸に移動して腸内細菌のエサとなり、分解する過程で多量の水素ガスが発生して、お腹の張りやおなら(ガス)が増えてしまうそうです。

「低FODMAP(Fermentable、Oligo-、Di-、Mono-saccaharides and Polyols:フォドマップ)食」では、FODMAPの食品を最小限のものにして、少しずつ摂取していき、おなかの不調の原因となる食品を見分けていきます。

つらいおなかの悩みを救う「低FODMAP」食事療法って?

(2016/12/10、Newsweek)

ミシガン大学の研究によれば、低FODMAP食によって、過敏性腸症候群(IBS)患者の50%以上でIBSに関連した腹痛の症状の改善が見られ、6週間の食事療法で61%の患者のQOLが改善したそうです。

【参考リンク(論文・エビデンス)】

「低FODMAP食」ではどのような食事を避ける必要があるのでしょうか?

●フルクタン・ガラクタン

小麦、ライ麦、大麦、玉ねぎ、にんにく、イヌリン、チコリの根、マメ科に属する植物のほとんど、アーティチョーク、豆乳、ライスミルク、ココナッツミルク

●ラクトース

牛乳、ヨーグルト、アイスクリーム、チーズ(カッテージチーズ、リコッタチーズ)

●フルクトース

コーンシロップ、はちみつ、アガベ、リンゴや梨(西洋なし)、すいかなどの果物

●ポリオール

堅い核のある果物(桃、プラム、さくらんぼ)、マッシュルーム、カリフラワー、シュガーレスガム・キャンディー

【参考リンク】

●ゴロゴロ寝転んで、ガスを移動させましょう。

ガス(おなら)を出して大ぜん動を促して便秘解消!うつ伏せゴロゴロ寝運動のやり方|#ガッテン(#NHK)

  1. 夜寝る前に、おなかのあたりに枕やクッション・座布団を敷いて、うつぶせの状態になり、この姿勢のまま10分間動かずにじっとします。
  2. 次に、体を左右にゴロゴロ転がします(5往復)。

※食後2,3時間は避けたほうが良いそうです。

■ここ15年で胃腸の病気に変化が見られる?

大きな要因は胃の中にいる細菌、ヘリコバクター・ピロリの除菌が進んだこと。以前は胃潰瘍(かいよう)や十二指腸潰瘍で「おなかが痛い」という患者が多かったが、除菌の普及で胃潰瘍などが減り、腸や食道の病気が目立つようになった。

最近はヘリコバクターピロリ菌の除菌が進んだことで、胃潰瘍などが減り、腸や食道の病気が目立つようになったそうです。

→ 胃潰瘍の症状(痛み)・原因・予防・食事 について詳しくはこちら

【関連記事】

■まとめ

おなかの張り(腹部膨満感)という症状がある場合には次のような病気の可能性があります。

1.胃や腸にガスがたまる

2.おなかに液体がたまる腹水

3.腹部の腫瘍(しゅよう)

4.機能性ディスペプシア

5.過敏性腸症候群(IBS)

→ 胃痛(胃が痛い)|胃の痛みから考えられる病気とその原因・特徴的な症状 について詳しくはこちら

→ 胃が痛い・胃の痛み|胃腸の病気の症状・原因・予防 について詳しくはこちら







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お腹が痛い|腹痛の部位(場所)と症状で病気がわかる

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「おなかが痛い」といっても、痛みの症状や痛みの部位によって、病気が変わってきます。




【目次】

■胃炎

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by The U.S. Army(画像:Creative Commons)

胃炎には急性胃炎(神経性胃炎・ストレス性胃炎)と慢性胃炎があります。

【症状】

  • 急激に激しい胃痛
  • 吐き気
  • 嘔吐(おうと:胃の中のものを吐いてもどすこと)
  • 胸やけ
  • 貧血

→ 胃炎(急性胃炎・慢性胃炎)の症状・原因・食事 について詳しくはこちら

■胃潰瘍

胃潰瘍とは、不摂生やピロリ菌の影響で保護膜が壊され、胃酸によって、胃の壁が浸食されえぐられているような状態で、痛みや出血を起こすことです。

【症状】

  • 胃が痛い(さしこむように痛い)
  • 食後の胃痛(食べ物が潰瘍を刺激することで痛みがある)
  • 胸やけ・呑酸(どんさん:すっぱい液体が口まで込み上げてくる)
  • おなかが張る(胃酸の分泌が低くなることで、腸の動きが鈍くなったり、ガスが増えたりする)
  • げっぷ
  • 吐き気がする
  • 食欲がない(食べ物が胃に残っているため)

→ 胃潰瘍の症状(痛み)・原因・予防・食事 について詳しくはこちら

急性胃腸炎(感染性胃腸炎)

急性胃腸炎とは、発症するまで前兆もなく、胃腸に急性の炎症が起こり、突然の嘔吐や下痢といった症状を伴う病気のこと。

急性胃腸炎の原因のほとんどが感染性胃腸炎であり、その多くがウイルス性(ロタウイルスやノロウイルスなど)です。

【症状】

  • 嘔吐
  • 下痢
  • 腹痛(おなかが痛い)

→ 急性胃腸炎(感染性胃腸炎)の症状・原因・対策 について詳しくはこちら

■機能性ディスペプシア(機能性胃腸症)

最近では、胃カメラや内視鏡で胃を診ても、胃に異常がないにもかかわらず、胃の不調を訴える人がいます。

そうした不調のことを「機能性ディスペプシア(FD:Functional Dyspepsia)と呼びます。

脳へのストレスだと考えられています。胃腸は自律神経によってコントロールされているので、脳にストレスがかかると、自律神経が乱れてしまい、胃の消化などの機能異常を起こしてしまいます。

【症状】

  • 「食後に胃もたれ感がある」
  • 「食事をしてもすぐおなかがいっぱいになる」
  • 「みぞおちに差し込むような痛みや焼ける感じがある」

【関連記事】

胃がん

【症状】

  • みぞおちの痛み(不快感、膨満感)
  • 吐き気
  • 胸やけ
  • 貧血
  • げっぷ
  • 体重減少
  • 食欲不振

→ 胃がんの症状・原因・手術・食事 について詳しくはこちら

■十二指腸潰瘍

【症状】

  • 上腹部やみぞおちの持続的な痛み・不快感や圧迫感
  • 十二指腸潰瘍の症状の特徴は、空腹時に激しい痛みが起こり、食事をとると痛みが治まること。
    それは、胃酸が潰瘍を刺激して痛みが起こるためと考えられます。
  • 胸やけ・呑酸
    胃酸の出過ぎ・幽門や十二指腸が狭くなったことによる胃酸の逆流
  • 進行すると患部から出血することで、便に血液が混ざることで黒色に変化することがある
  • さらに、ひどくなると、十二指腸潰瘍穿孔となって、十二指腸の壁に穴が開いてしまい、腸管外に空気や食べ物が漏れてしまう

【関連記事】

過敏性腸症候群(IBS)

【症状】

  • 腹痛(下腹部の痛み)
  • 腹鳴(ふくめい:おなかがごろごろ鳴る)
  • 腹部膨満感(おなかが張る)
  • ガス(おなら・ゲップ)
  • 吐き気
  • 便秘
  • 下痢

→ 過敏性腸症候群(IBS) について詳しくはこちら

【関連記事】

■便秘

ガスが溜まることによって、お腹が張る場合には、食事するときに空気を飲み込む呑気症や便秘によるガスだまりが考えられるそうです。

【関連記事】

■腸閉塞

腸が動かなくなることによって、便やガスなどが排泄されず、腸がふさがってしまう病気が腸閉塞です。

【症状】

  • おなかの張り(下腹部を中心に腹部膨満感)
  • 腹痛
  • 吐き気・嘔吐
  • 冷や汗
  • 顔面蒼白
  • 発熱

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■胃アニサキス

胃アニサキス症とは、アニサキスが胃の中に潜伏した状態です。

【症状】

  • 激しいお腹の痛み
  • 吐き気や嘔吐
  • 蕁麻疹

胃けいれん、胃潰瘍、虫垂炎などの症状と似ているので、このような症状が現れた時には、病院で診てもらって下さい。

【関連記事】

腎臓結石

尿路結石のなかで、腎臓内にある結石を腎結石といい、腎結石は、腎臓や尿管内に形成される結晶です。

  • 突然、脇腹が激しく差し込むような痛み
  • 血尿(目で見えない潜血のこともあります)
  • 嘔吐
  • 下腹部や大腿部の痛み

【関連記事】

■おなかに液体がたまる腹水

腹水とは、臓器と臓器の隙間にある腹腔(ふくくう)に血管やリンパから染み出したタンパク質や電解質といった栄養分を含んだ体液が通常よりもたまった状態です。

肝臓で作られる血液中の「アルブミン」というたんぱく質には、血液中の水分を一定に保つ役割があるのですが、肝機能が低下すると、アルブミンの量が減ることで、浸透圧が下がり、血管から水分が出ていってしまい、腹水やむくみが起こります。

また、肝臓の病気に関していえば、肝硬変になると、肝臓が硬くなることによって、門脈の血流を受け入れられなくなり、静脈から血液中の血球以外の成分(獎液)が漏れ出て、腹水がたまってしまいます。

【関連記事】

■腹部の腫瘍(しゅよう)

卵巣腫瘍によって、腹部膨満感(おなかの張り)があることがあるそうです。

■低体温

【症状】

→ 低体温の症状・原因・改善 について詳しくはこちら

■胆のう炎

胆のうは、肝臓から常に送られてくる胆汁を蓄え、10倍程度に濃縮してから、腸に排出しています。

従って、胆のうの収縮が不十分だったり、長い時間収縮しない状態でいると、胆汁が濃縮されすぎてしまうため、胆石ができやすい状態が作られてしまうと考えられています。

胆石は胆のうの中にあるかぎりは、ほとんど自覚症状がないのですが、外に転がりでて、管に引っかかったときに症状が引き起こされるそうです。

胆のう炎は、胆汁の流れが悪くなるために起こるもので、慢性的な炎症や痛みが起こります。

【胆のう炎の症状】

  • 右の脇腹に激痛
  • 40度近い高熱
  • 黄疸が出る

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■胃痛と勘違いする病気

●虫垂炎

胃と腸の神経は近い場所にあるため、胃の痛みと勘違いしやすい。

すい炎

すい臓は胃の裏側に位置しているので、胃が痛いと勘違いすることがあるそうです。

痛みの特徴としては、肋骨の周りが痛くなり、前かがみになると楽になるのだそうです。

心筋梗塞

心筋梗塞になると、胃や肩が痛くなることがあります。

それは、痛みを脳が勘違いするためなのだそうです。

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■まとめ

「おなかが痛い」といっても、痛みの症状や痛みの部位によって、病気が変わってきます。

お腹が痛い場合にも実は違う病気が原因になっている場合もあります。

気になる場合には、一度病院で診てもらいましょう。

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