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【ジョブチューン】チョコレートの健康効果が研究で証明|血圧を下げる効果やHDLコレステロール増加による動脈硬化予防!

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【目次】

■チョコレートに含まれるカカオポリフェノールには血圧を下げる効果がある!

Schokolade!

by Moe Moosa(画像:Creative Commons)

2018年8月11日放送の「ジョブチューン」で高血圧予防にチョコレートがよいと紹介しました。

「チョコレートは健康にいい」が研究により証明 – 血圧低下効果期待も

(2014/11/28、マイナビニュース)

大澤教授は、チョコレートに含まれるカカオポリフェノールに血圧を下げる効果があると解説する。血管内部に炎症が起こっていると血管が狭くなり、それに伴って血圧が高くなる。だが、その炎症部分にカカオポリフェノールが作用すると、炎症が軽減されて血管が広くなる効果が期待できる。その結果として、赤血球が通りやすくなり、血圧が下がるという。

そのため、「チョコレートのカカオポリフェノールは、持続性のある血圧降下作用が期待できます」と大澤教授は話す。特に、カカオポリフェノールが70%含まれているような、高濃度のポリフェノール含有チョコレートが効果的だという。

今回の研究によれば、チョコレートに含まれるカカオポリフェノールには、血管が広くなる効果があることによって、血圧を下げる効果が期待できるそうです。

→ 高血圧とは|高血圧の症状・食事・数値・予防・原因 について詳しくはこちら

■チョコレートの摂取でHDLコレステロールが増える!

また、HDLコレステロールがチョコレートの摂取によって増加することも分かったそうです。

今回の研究では、LDLコレステロールを排除する役割を持つHDLコレステロールが、チョコレートの摂取によって有意に増加していることが判明した。

動脈硬化を引き起こす脂質異常症の基準は、

LDLコレステロール(悪玉コレステロール)が140mg/dL以上」

HDLコレステロール(善玉コレステロール)が40mg/dL未満」

中性脂肪が150mg/dL以上」

となっていますが、HDLコレステロールが増えることによって、動脈硬化を防ぐことにもつながることが期待できるそうです。

今回の記事をまとめると、カカオポリフェノールが70%含まれているような、高濃度のポリフェノール含有チョコレートを一日に25g食べることを習慣にすると健康に良いということになります。

こうなってくると、チョコレートを積極的に食べたいところですが、将来的にチョコレートが食べられなくなるかもしれないというニュースがあるため、心配です。

→ 動脈硬化とは|動脈硬化の症状・原因・改善方法 について詳しくはこちら




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【追記(2015/10/18)】

チョコレート摂取による健康効果に関する実証研究|みんなの健康チョコライフ

■実証実験

蒲郡市内外の45~69歳までの347人(男性123人、女性224人)に、4週間、カカオポリフェノールを多く含むチョコレート*を毎日一定量(1日5gを5枚、約150 kcal)摂取していただき、摂取前後の血圧測定や血液検査などで身体の状態の変化を検証しました。

チョコレートを1ヶ月摂取した後の健康状態を検証する実験を愛知県蒲郡市・愛知学院大学・株式会社 明治の産官学の共同で実施したそうです。

※なお、この実証研究ではカカオポリフェノールが多く含まれているチョコレートとして、カカオ分72%のチョコレートを使用しています。

実証実験結果

1.血圧の低下

最高血圧と最低血圧ともに摂取前後で有意に低下することがわかったそうです。

その理由としては、次の理由が考えられます。

カカオポリフェノールが作用することで、炎症が軽減され血管が広くなる効果が期待できます。

チョコレートに含まれるカカオポリフェノールによって、炎症が軽減され、血管が広くなり、血圧が低下すると考えられるようです。

→ 高血圧の症状・食事・数値・予防・原因 について詳しくはこちら

2.善玉コレステロールが増加

チョコレートを食べたことで善玉コレステロールが増えたそうです。

カカオポリフェノールには、強力な酸化抑制効果があります。

また、カカオポリフェノールには、酸化抑制効果があるので、LDLコレステロールの酸化を防ぐことが期待されています。

→ HDLコレステロールを増やす方法と善玉コレステロール吸う力をアップする方法 について詳しくはこちら







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更年期高血圧とは?対策のやり方|女性の高血圧は40代以降、急増する!

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「高血圧」という悩みを抱えていると毎日が憂鬱ですが、そんな「血圧が高い…」という悩みがなくなれば、ストレスなく楽しい毎日が過ごせますし、長生きすることもできますので、高血圧の症状・数値(基準)・原因・予防・対策(食事)を知って、高血圧の予防法を実践していきましょう!




【目次】

■女性の高血圧は40代以降、急増する

Defined by Time.

by Lauren Hammond(画像:Creative Commons)

睡眠不足だと危ない 「更年期高血圧」にご用心

(2013/3/24、日本経済新聞)

平成22年国民健康・栄養調査の高血圧(正常高値も含む)の年代別頻度によれば、女性の場合は、40代以降から高血圧になる人が急増しています。

なぜ、女性は40代以降に高血圧になる人が急増するのでしょうか?

実は更年期と高血圧には深い関係があったのです。

女性ホルモン(エストロゲン)と高コレステロール血症によれば、エストロゲンは、血管を柔らかくするなど抗動脈硬化作用があるのですが、更年期を迎える時期になると、卵巣の機能が衰え、その結果、卵巣から分泌されている女性ホルモン(エストロゲン)の量が減少します。

血管を拡張する働きを持つエストロゲンが減少することによって、血管の柔軟性が低下し、血圧が高くなっていくと考えられます。

■更年期高血圧が健康へのリスクを高める!?

エストロゲンの減少により血圧が上がりやすくなる

↓ 血圧が乱高下しやすい状態に

更年期高血圧(更年期をきっかけに血圧が急に高くなる。血圧が高いままというよりも、急に高くなり、不安定なのが特徴。)

↓ 血圧が高いままになると

高血圧

↓ 高血圧が続くと

動脈硬化

↓ 動脈が弾力性を失い硬く、もろくなる

心筋梗塞脳卒中




■更年期には血圧の管理が重要

つまり、更年期には血圧の管理が重要になってくるわけです。

●高血圧予防

→ 高血圧とは|高血圧の症状・食事・予防・原因・対策 について詳しくはこちら

→ 血圧を下げる方法(食べ物・サプリメント・運動) について詳しくはこちら




更年期障害の食事・更年期を乗り切る方法

●食生活の見直しをする

●ビタミン・ミネラルなどバランスの取れた食事で栄養を十分に摂る。

亜鉛は、ホルモンバランスを整える働きがある。

女性の場合は、亜鉛が不足すると女性ホルモンの働きが悪くなったり、月経異常を引き起こしてしまう可能性がある。

特に更年期ともなれば、亜鉛不足がホルモンバランスをさらに乱れさせて症状を悪化させてしまうことにもありえる。

→ 亜鉛の多い食品 について詳しくはこちら

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●軽いウォーキングなどの適度な運動

寝る前に毎日10分間、ヨガを取り入れたストレッチを3週間行うことで、更年期女性の「更年期症状」と「抑うつ」を改善することがわかったそうです。

→ 寝る前のストレッチ&ヨガは、女性の「更年期症状」と「抑うつ」を改善する効果がある!おすすめのやり方 について詳しくはこちら

●ご自身にあったリラックス方法

更年期障害の症状を和らげたいと考えている方は、呼吸をゆっくりしたり、音楽を聴いてみてはいかがでしょうか?

→ 更年期障害の症状の顔のほてり(紅潮)は音楽を聴くと改善する! について詳しくはこちら

●家族との会話をする機会を増やす

●更年期障害のツボ

→ 更年期障害のツボ:三陰交(さんいんこう)の位置・押し方|たけしの本当は怖い家庭の医学 について詳しくはこちら

●エクオール

大豆イソフラボンは、更年期障害の原因といわれる「エストロゲン」と構造が似ているため、体内に入ると、エストロゲンと同じような働きをするといわれています。

大豆イソフラボンは大豆製品などから摂れます。

ただ、最近の研究によれば、大豆イソフラボンの健康効果の恩恵を受けやすい人とそうでない人がいることが明らかになったそうです。

その違いは、エクオールを作り出すためのエクオール産生菌という腸内細菌を持っているかどうかです。

腸内細菌によって大豆イソフラボンに含まれるダイゼインという成分をエクオールに変えることで、ダイゼインのままと比べ、よりエストロゲンに似た働きをすると言われています。

更年期症状の軽い人はエクオールの量が多いそうで、更年期症状の重い人のグループに、エクオールをつくれる人が少なかったそうです。

更年期のホットフラッシュ(ほてり)や首や肩のこりを改善する効果が確認されているそうです。

エクオールの産出能力をチェックするには、「尿中エクオール検査」や「ソイチェック」といった簡単な尿検査で調べることができるそうです。

→ エクオール(EQUOL サプリ)が更年期(更年期障害)症状の軽減に役立つ について詳しくはこちら

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●相性の合う医師・病院を見つけておく

→ 更年期障害の症状・原因・チェック|40代・50代の更年期の症状 について詳しくはこちら

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むくみ|なぜ腎機能が低下すると体がむくんでしまうのか?|腎臓病の症状

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腎臓の機能が低下し、腎臓の病気になると、「むくみ」という症状が現れますが、なぜ腎機能が低下すると体がむくんでしまうのでしょうか?




【目次】

■なぜ腎機能が低下すると体がむくむのか?

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by Mario Antonio Pena Zapatería(画像:Creative Commons)

1.身体の余分な水分や塩分が十分に排出できなくなるから

腎臓の機能として最も大事なのが、体の中に溜まった老廃物などをろ過して尿を作る機能です。

腎機能が低下すると、より詳しく言うと、尿を作る腎臓の糸球体の毛細血管が悪くなると、尿が作れなくなり、余分な水分やナトリウムが排出できなくなります。

余分な水分やナトリウムが排出できないにもかかわらず、水分を摂ったり、食事をすれば、尿が作られないのですから、身体の中に水分がたまってしまい、むくんでしまいます。

2.たんぱく質(特にアルブミン)が漏れ出てしまい、血液中のアルブミン濃度が低下するから

血液中の「アルブミン」というたんぱく質には、血液中の水分を一定に保つ役割があります。

しかし、腎臓病になると、血液中に含まれるたんぱく質(特にアルブミン)が尿に出てしまい(いわゆるタンパク尿)、血液中のアルブミン濃度が低下することで水分保持機能が低下し、血液中の水分が血管の外(身体の組織)に漏れだすことで、むくみが起こります。

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■脚のむくみをチェックする方法

すねの横を10秒ほど押して、すぐに戻らない場合は、脚がむくんでいると考えられます。

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■腎臓の病気を予防する方法

腎臓の機能が60%未満に低下した状態の病気を慢性腎臓病(chronic kidney disease;CKD)と呼びますが、CKDのリスク要因は、加齢、血尿、高血圧糖尿病高血糖)、脂質異常症、肥満と喫煙なのだそうです。

そのため、次のようなことが腎臓病の予防に欠かせません。

  • カロリーや脂質を摂り過ぎないバランスのとれた食事
  • 運動
  • ダイエット(肥満解消)
  • 塩分少なめの食事
  • 水分補給
  • 禁煙

糖尿病の人は、高血圧になる可能性が高いともいわれます。

それは、糖尿病と高血圧の危険因子が同じだからだと考えられています。

その他にも、脂質異常症高脂血症)もリスク要因が重なる部分が多いため、注意が必要です。

→ 慢性腎臓病(CKD)の症状・原因 について詳しくはこちら

■まとめ

腎機能が低下すると体がむくむ理由は2つ。

1.身体の余分な水分や塩分が十分に排出できなくなるから

2.たんぱく質(特にアルブミン)が漏れ出てしまい、血液中のアルブミン濃度が低下するから

そこで、腎機能低下を早期発見するサインとして、「朝のむくみ」が考えられます。

通常は睡眠中に尿に処理されるため、「むくみ」というのはあまり起きません。

前の晩に水分を過剰に飲んでいないにも関わらず、朝起きたらむくみがある、あるいは毎朝むくんでいるという人は、腎機能が低下している可能性があると考えられます。

むくみ以外に、体がだるい・疲れやすい・多尿(尿の量が多くなった)・頻尿(おしっこの回数が増えた)・尿が泡立つ(または泡立ちがなかなか消えない)といった症状がある場合には、腎機能の低下が疑われるので、一度病院でチェックしてみましょう。

→ 腎臓の病気|腎臓病の症状・種類・原因・食事・検査 について詳しくはこちら







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隠れ高血圧(夜間高血圧)の原因|なぜ夜間高血圧になってしまうのか?|#たけしの家庭の医学

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【目次】

■夜間高血圧

Sleeping

by Luciano Brito(画像:Creative Commons)

2010年7月6日放送のたけしの家庭の医学では、「通常の健康診断ではわからない 謎の隠れ高血圧 徹底解明スペシャル」を取り上げました。

今回番組で取り上げたのは、「夜間高血圧」。

夜間高血圧とは、睡眠中に血圧が高くなる隠れ高血圧のことです。

通常、日中の血圧はことあるごとに変動し、睡眠中は、日中より低く、安定した状態が続く。

このため、高血圧の基準は140以上だが、夜間高血圧の基準値は120以上。

国内外で行われた様々な疫学調査では、夜間高血圧の人は正常な人と比べて脳梗塞を発症する危険性がおよそ4倍も高いことがわかっている。

夜間高血圧は、生活習慣の乱れによって起こるそうです。

今回番組で紹介されたケースでは、メタボリックな状態こそが、睡眠中の高血圧の原因だったそうです。




■なぜ夜間高血圧になってしまうのか?

カロリーオーバー

中性脂肪コレステロール悪玉コレステロール)が増加

→頸動脈に異変(動脈硬化

→圧受容体(頸動脈の血管壁内にある血圧センサーの役割をしている細胞)の機能が低下

→睡眠中の血圧をさげることができず、夜間高血圧に

※夜間血圧を診れば将来の脳卒中や心筋梗塞の可能性を予測できるそうです。

※体重が1kg減ると血圧が約4mmHg下がるという報告があります。

※夜間血圧を調べるには、家庭血圧計で起床後30分以内に測ると夜間高血圧かどうか推測できる

※夜間血圧の上が115以上の場合夜間高血圧予備軍なのだそうです。

※高血圧の危険因子:タバコ・肥満・高コレステロール・糖尿病・家族歴 など




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肝臓から分泌されるホルモン「ヘパトカイン」であるセレノプロテインPが運動の効果を無効にする|運動効果に個人差がある原因の一つを解明|金沢大学【論文・エビデンス】

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肝臓で作られるホルモン「セレノプロテインP」が血糖値を上げ、インスリンによる糖尿病治療を邪魔していることを発見されていましたが、今回の研究では、セレノプロテインPが、運動の効果を無効にすることがわかりました。




【目次】

■肝臓から分泌されるホルモン「ヘパトカイン」であるセレノプロテインPが運動の効果を無効にする

肝臓から分泌されたヘパトカインであるセレノプロテインPは、筋において受容体LRP1を介して作用し、運動抵抗性を誘導する
2型糖尿病や脂肪肝の患者の一部では、過剰に産生されたセレノプロテインPが受容体LRP1を通じて筋肉で作用します。筋に取り込まれたセレノプロテインPは、GPX1やSeWなどの抗酸化タンパクを誘導します。その結果、運動で生じる活性酸素の量が抑えられてしまうため、運動したとしてもその健康増進効果が出ない病態「運動抵抗性」に陥ります。

参考画像:肝臓ホルモン「ヘパトカイン」が運動の効果を無効に 運動の効果に個人差がある原因の一つを解明!(2017/2/28、金沢大学・同志社大学・筑波大学・科学技術振興機構(JST))|スクリーンショット

肝臓ホルモン「ヘパトカイン」が運動の効果を無効に 運動の効果に個人差がある原因の一つを解明!

(2017/2/28、金沢大学・同志社大学・筑波大学・科学技術振興機構(JST))

研究グループは、2型糖尿病、脂肪肝の患者、高齢者で多く発現している「ヘパトカイン」であるセレノプロテインP注3)に着目して研究を行いました。

マウスや細胞の実験によって、過剰なセレノプロテインPは、受容体であるLRP1注4)を介して筋肉に作用することで、運動したにもかかわらず、その効果を無効にする「運動抵抗性」という病態を起こすことを見い出しました。

また、セレノプロテインPを生まれつき持たないマウスでは、同じ強さ・同じ時間の運動療法を行っても、通常のマウスと比べて運動のさまざまな効果が倍増することが分かりました。

さらに、健常者を対象にした臨床研究では、血液中のセレノプロテインPの濃度が高かった人は、低かった人に比べて、8週間の有酸素運動トレーニングをしても運動の効果が向上しにくいことが分かりました。

金沢大学の金子周一教授、篁俊成教授、御簾博文准教授らの研究グループによれば、肝臓から分泌されるホルモン「ヘパトカイン」であるセレノプロテインPが、受容体であるLRP1(Low densiity lipoprotein receptor-related protein 1)を介して骨格筋に作用することで、運動を行なってもその効果を無効にしてしまう「運動抵抗性」という病態を起こしていることを発見したそうです。




■研究の背景

運動不足が肥満糖尿病高血圧脂肪肝などの様々な生活習慣病につながっており、これらの生活習慣病の予防や治療には運動することを薦められていますが、運動してもあまり効果が得られない人がいることがわかっていたそうです。

■金沢大学における「ヘパトカイン」であるセレノプロテインPに関する研究

血糖値上げる肝臓ホルモン「ヘパトカイン・セレノプロテイン P」発見=糖尿病の新たな治療法に期待|金沢大(2010/11/6)

金沢大の金子周一教授らの研究チームは、
肝臓で作られるホルモン「セレノプロテインP」が血糖値を上げ、インスリンによる糖尿病治療を邪魔していることを発見しました。

糖尿病患者を調査したところ、抗酸化物質セレンを運ぶ役割を持つ「セレノプロテインP」と呼ばれるホルモンの血中濃度が高いことに着目し、マウス実験でセレノプロテインPを打ったマウスは血糖値が上がりインスリンが効きにくくなることや肝臓でのセレノプロテインP生成を抑える薬を打ったマウスは血糖値が下がることも分かったそうです。

肝臓に蓄積した脂肪が多いほど、他の臓器におけるインスリン抵抗性が強い!?|金沢大学(2014/3/28)

金大医薬保健研究域の篁俊成教授と金子周一教授らの研究グループは、肝臓に付いた脂肪が、血糖値を下げるインスリンの働きを、筋肉など肝臓以外の部位でも妨げることを確認しています。

この研究のポイントは、肝臓に蓄積した脂肪が多いほど、肝臓と離れた場所に存在する骨格筋でインスリン抵抗性が強いということです。

※インスリン抵抗性とは、肝臓や筋肉、脂肪などでのインスリンの働きが低下する状態で、インスリン抵抗性が強いと、糖尿病脂肪肝メタボリックシンドローム高血圧脂質異常症高脂血症)・動脈硬化を招く原因となります。

骨格筋についた脂肪は他の臓器におけるインスリン抵抗性とは関連しておらず、肝臓に蓄積した脂肪が多いほど他の臓器におけるインスリン抵抗性が強いことから、肝臓と全身をつなぐ何らかのネットワークが存在すると考えられるそうです。

1.肝臓の脂肪量は、肝臓だけでなく、骨格筋のインスリン抵抗性と強く関連する

肝臓に蓄積する脂肪量が多いほど、肝臓および肝臓と離れて存在する骨格筋のインスリン抵抗性が強いそうです。

2.骨格筋についた脂肪は、肝臓などのほかの臓器のインスリン抵抗性と関連しない

3.体脂肪量は、脂肪組織のインスリン抵抗性と関連しない

以上のことから、脂肪肝の悪化は、肝臓だけでなく、全身のインスリン抵抗性の悪化において中心的な役割を果たしており、また肝臓と骨格筋を結ぶ何らかのネットワークの存在があることが考えられます。

研究グループによれば、肝臓から分泌される「ヘパトカイン」が骨格筋のインスリン抵抗性の原因になっている可能性があると考えて研究を進めているそうです。

■まとめ

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by ThoroughlyReviewed(画像:Creative Commons)

セレノプロテインPの血中濃度は、2型糖尿病や脂肪肝の患者、高齢者で上昇していることが報告されています。このような方たちは、セレノプロテインPが過剰にあるため、運動を行ったにもかかわらず、その効果が起こらないという病態が身体の中で生じている可能性があります。
今後、セレノプロテインPの肝臓での産生を抑える薬や、筋肉での受容体であるLRP1に拮抗する薬を探すことで、運動の効果を高める「運動効果増強薬」の開発につながることが期待されます。

今回の研究で、肝臓から分泌されるホルモン「ヘパトカイン」であるセレノプロテインPが骨格筋に作用することで、運動を行なってもその効果を無効にしてしまうことがわかりました。

これまでこのブログでは脂肪肝の予防・改善に運動をすすめていましたが、人によってはその効果が得にくい人がいることがあるとわかりました。

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今後この研究が進むことで、血液中のセレノプロテインP濃度をあらかじめ測ることによって、事前に運動効果が得られやすい方と得られにくい方を予測したり、セレノプロテインPの産生を抑える薬や、筋肉での受容体であるLRP1に拮抗(互いに反対の作用を同時に行う)する薬を探すことで、運動の効果を高める「運動効果増強薬」の開発ができれば、同じような運動効果を得られるようになることが期待されます。







【参考リンク(論文・エビデンス)】
続きを読む 肝臓から分泌されるホルモン「ヘパトカイン」であるセレノプロテインPが運動の効果を無効にする|運動効果に個人差がある原因の一つを解明|金沢大学【論文・エビデンス】