> ダイエット > 運動はダイエットに向いてない?|運動することで以前よりも多くの食事をしてしまう人がいる!?
by Shawn Perez(画像:Creative Commons)
驚愕の新事実! 運動はダイエットに向いてないらしい
(2011/4/23、ロケットニュース24)
運動は体重を減らすのには向いておらず、場合によっては体重の増加をもたらすことさえあるのだ。
これは米ニュース雑誌「TIME」によって紹介され、世界に衝撃を与えている。
TIMEによると、確かに運動はカロリーを消費し、そしてカロリーの消費は体重の減少をもたらすのだが、運動にはある問題がある。
それは私たちを空腹にしてしまうこと。
ダイエットの基本といえば、バランス良い食事を適量摂り、運動でカロリーを消費するということですよね。
しかし、今回の記事によれば、運動は場合によっては、太る原因となってしまうそうです。
それは、運動は空腹をもたらしてしまうということ。
運動をして空腹になり、運動以上のカロリーの食事をしてしまうとかえって太ってしまうということです。
これを示す例として、TIMEは科学雑誌「PLoS ONE」とティモシー・チャーチ博士が共同で行った実験を紹介している。
彼らは普段運動しない464人の肥満女性を対象に、次のような実験を行った。
1)464人を4つのグループに分ける。
2)グループAには専属トレーナーと共に一週間に72分、グループBには一週間に136分、グループCには一週間に194分運動してもらう。グループDは今までどおりの運動量を維持してもらう。
3)4グループとも食習慣は変えず、また一ヶ月ごとに健康診断アンケートに答えてもらう。
4)この生活を6ヶ月間続けてもらう。
6ヵ月後、平均してすべてのグループで体重が減っていたのだが、体重が減った量に関して、グループA、B、CとグループDにそれほど大差がなかったのだ。グループDの体重が減った理由としては、定期的な健康アンケートによって、被験者が自分が食べているものを意識し始め、その結果被験者の食べる量が減ったからだと予測されている。
また、すべてのグループに実験前より体重が増えた人がおり、中には10ポンド(約4.5キログラム)以上太った人たちもいた。つまり運動を始めたことによって、たくさんの人が実験前より多くの食事をとるようになった、もしくは運動したご褒美として実験前より家で動かなくなったということだ。チャーチ博士はこの現象を「compensation(代償作用)」と呼んでいる。
運動をすることで以前よりも多くの食事をしてしまう人がいるようです。
これは、運動をすればダイエットできるという偏ったダイエットへの知識が招いたことなのではないでしょうか。
健康的なダイエットには、食事+運動の両輪がうまく回らないといけません。
片方の車輪ばかりが大きくなっても、同じところをぐるぐる回ってしまうということにもなりかねません。
場合によっては、体調を崩すということもありうるでしょう。
だが、そうやって自分の中にある欲望に負けるのは、ダイエットの意志が弱いからだという人もいるかもしれない。しかし、心理学上人間は自分の欲望を長期間抑えることができないのだ。2000年に心理学者のマーク・ムレイブン氏とロイ・バウマイスター氏が発表した論文によると、人の自制心は筋肉に似ているらしい。なぜなら自制心も使った後は弱くなるから。
よって、ダイエットのために自分を奮い立たせて1時間ジョギングをしても、その後自制心は低下し、お昼はサラダではなく自分の好きな脂っこい食べ物や甘い食べ物をついつい食べてしまうのだ。
誰もがこの記事に書かれているとおり、運動の後食べ過ぎてしまう人に対しては、ダイエットへの意思が弱いからと答えるでしょう。
いかに頑張ることなくダイエットを継続できる仕組みを創り上げるかがポイントなのではないでしょうか。
その一方で、運動をすれば脂肪が筋肉に変わり、そして筋肉が増えれば基礎代謝が上がるのではという声もあるだろう。確かに、筋肉の増加によって基礎代謝量は増えるのだが、2001年にコロンビア大学が割り出した数値によると、1パウンド(約0.45キログラム)の筋肉は1日に6キロカロリー、1パウンドの脂肪は1日に2キロカロリーを基礎代謝として消費している。
つまり、頑張って10パウンド(約4.5キログラム)の脂肪を筋肉に変えたとしても、1日の基礎代謝量は40キロカロリー(バター小さじ一杯分)しか増えないのだ。
基礎代謝を上げればやせやすくなるのは現実的には難しことだと以前ためしてガッテンで紹介されていました。
基礎代謝よりも活動代謝を上げることがダイエットの近道|ためしてガッテン 1月5日
■基礎代謝
筋肉をつけて、基礎代謝を上げて、太りにくいからだがつくりましょうとダイエットの常識としていわれていますよね。
ところが筋肉ムキムキの女性とちょっと太目の女性の基礎代謝を測ったところ・・・
なんと太目の女性の方が基礎代謝が高いことが判明!
実は基礎代謝は横になってジーッとしているときのエネルギー消費量のこと。
そのとき一番エネルギーを消費しているのは内臓、筋肉の消費エネルギーの割合はたった20%程度なのです。
だから筋肉をいくら鍛えても、基礎代謝量が増えるのはごくわずかだったんです。
“基礎代謝を上げてダイエットにつなげる”ことは理論としては正しいのですが、現実的には難しいことだったんです!
この情報は結構驚いた人も多いと思います。
理論的には正しくても、現実的には難しいことだったんですね。
●基礎代謝が低いのに、食べても太らないのか?
その理由として考えられるのは、普段からよく動いているのではないかということ。
「ぞうきんがけ」「皿洗い」「駅の階段登り」なども
積み重ねれば大きなエネルギー消費量になります。
つまり「基礎代謝」ではなく
日頃からちょこまか動く「活動代謝」を上げることが
ダイエットの近道だったんです。
基礎代謝を上げると考えるよりも、ちょこまか動きを増やしたほうがダイエット成功の近道だったんですね。
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正しい食への知識を身につけ、それを実践し、そして活動代謝を増やすことがダイエット成功の近道といえるかもしれません。
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