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ブルーベリーやイチゴなどフラボノイドを豊富に含むベリー類を摂取すると、高齢女性の記憶力低下を2.5年遅らせることができる!




Berries keep your brain sharp(2012年4月26日、ハーバード大学)で紹介されているブリガム・アンド・ウィメンズ病院(BWH)のハーバード大学研究者による新たな研究によれば、イチゴやブルーベリーといったフラボノイドを豊富に含むベリー類を長期にわたって摂取すると、高齢女性の記憶力低下を2年半遅らせることができることがわかったそうです。

【参考リンク】

■概要

ハーバード大学の研究チームが、ブルーベリーやイチゴに含まれるフラボノイド(特にアントシアニン)が、高齢女性の記憶力低下を遅らせる効果を調査しました。

長期間(約20年)のデータから、週に2回以上ベリーを食べた女性は、記憶力の低下が最大2.5年遅れることがわかりました。

■どんな研究をしたの?

1976年から始まった「看護師健康調査」に参加した女性看護師12万1,700人の中から、1995~2001年に70歳以上だった1万6,010人(平均年齢74歳、平均BMI26)のデータを分析し、1980年から4年ごとに、参加者がどんな食べ物をどのくらい食べているかをアンケートで調査(特にブルーベリーとイチゴの摂取量に注目)を行い、認知機能テストを実施しました。

■結果

●記憶力低下の遅延

ブルーベリーやイチゴを週に2回以上食べた女性は、ほとんど食べない女性に比べて、記憶力の低下が最大2.5年遅れた。

特に、ブルーベリーを週1回以上、イチゴを週2回以上食べたグループで、認知機能の低下が顕著に抑えられた。

●フラボノイドの効果

ベリーに含まれるアントシアニン(青や赤の色素)と総フラボノイドの摂取量が多いほど、記憶力低下が少ないことがわかった。

フラボノイドは、脳の神経細胞を保護し、炎症や酸化ストレスを抑える働きがあると考えられる。

■なぜベリーが脳に良いの?

ブルーベリーやイチゴの効果は、**フラボノイド(特にアントシアニン)**によるものです。

抗酸化作用: フラボノイドは活性酸素(細胞を傷つける物質)を減らし、脳の神経細胞を老化やダメージから守る。

抗炎症作用: 脳の炎症を抑え、認知症やアルツハイマー病のリスクを下げる。

血流改善: ベリーは脳への血流を良くし、酸素や栄養の供給を増やす。これが記憶力や思考力をサポート。

神経保護: アントシアニンは脳の海馬(記憶に関わる部位)で働き、神経のつながりを強化する。

■まとめ

ハーバード大学の研究では、ブルーベリーやイチゴを週に2回以上食べる高齢女性は、記憶力の低下が最大2.5年遅れることがわかりました。

フラボノイド(特にアントシアニン)が脳の酸化ストレスや炎症抑をえ、神経を保護することでこの効果を発揮します。

他の研究でもブルーベリーやイチゴなどのベリー類に含まれるフラボノイドが健康に役立つといわれています。

【関連記事】

毎日の食事にブルーベリーやイチゴなどのベリー類を取り入れたいですね。

→ 認知症の症状|認知症予防に良い食べ物・栄養 について詳しくはこちら

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【関連記事】

ブルーベリーを食べると認知症のリスクを下げ、うつ病や血糖値の改善に役立つ!




Journal of Agricultural and Food Chemistry (2010)に掲載された研究によれば、ブルーベリーを食べると認知機能がアップし、うつ病や血糖値の改善傾向がみられました。

【参考リンク】

■概要

この研究は、ブルーベリーに含まれるアントシアニン(抗酸化物質)が、高齢者の記憶力や認知機能を改善するかを調べたものです。

ブルーベリーには抗酸化作用や抗炎症作用のあるアントシアニンが豊富で、脳の神経信号や血糖コントロールを改善し、認知症のリスクを下げる可能性があると期待されます。

軽い記憶力の低下が見られる高齢者9人に、12週間毎日ワイルドブルーベリージュースを飲んでもらい、記憶力や気分、血糖値の変化を測定しました。

結果、記憶力テストの成績が向上し、うつ症状や血糖値の改善傾向も見られました。

この研究は、ブルーベリーが認知症予防に役立つ可能性を示しています。

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■どんな研究をしたの?

軽い記憶力の低下がある高齢者9人(平均年齢76.2歳、男性5人、女性4人)に対して、ブルーベリーの摂取が、軽度認知障害(MCI:認知症の前段階)の高齢者の記憶力や代謝にどう影響するかを調べました。

参加者は毎日、体重に応じて444~621mLのワイルドブルーベリージュース(1リットルあたり約877mgのアントシアニン含む)を12週間摂取、 例えば、体重54~64kgの人は444mL(約1.056gのフェノール類、0.428gのアントシアニン)を接ししてもらい、ブルーベリーを含まないプラセボ飲料を飲んだ7人と比較します。

■結果

●記憶力の改善

・12週目に、ブルーベリージュースを飲んだグループは、関連のない単語ペアを覚える能力が有意に向上(スコア:9.3→13.2、p=0.009)。効果の大きさは非常に大きい(d=1.78)。

・単語を思い出す能力も向上(スコア:7.2→9.6、p=0.04、効果サイズd=1.18)。

●うつ症状と代謝の改善

・うつ症状: うつ症状のスコア(GDS)が減少傾向(5.8→3.5、p=0.08)。統計的には「傾向」にとどまるが、気分が改善した可能性。

・血糖値: 空腹時血糖値が低下傾向(94.6mg/dL→91.2mg/dL、p=0.10)。

ブルーベリーの効果は、脳の海馬(記憶に関わる部位)でのアントシアニンの働きや、血糖コントロールの改善によるものと考えられます。

■なぜブルーベリーが記憶に良いの?

ブルーベリーの効果の鍵はアントシアニンという成分にあります。

抗酸化作用: アントシアニンは活性酸素(細胞を傷つける物質)を減らし、脳の神経細胞を保護。

抗炎症作用: 脳や体の炎症を抑え、認知機能の低下を防ぐ。

神経信号の強化: 脳の海馬や大脳新皮質で神経のつながりを強化し、記憶力や学習能力をサポート。

代謝改善: アントシアニンはインスリンに似た働きを持ち、血糖値を安定させる。これが脳のエネルギー供給を改善し、認知機能を高める。

■まとめ

この研究では、軽い記憶力低下のある高齢者9人が12週間毎日ワイルドブルーベリージュース(444~621mL)を飲んだ結果、記憶力(特に短期記憶と対連合学習)が向上し、うつ症状や血糖値の改善傾向が見られました。

ブルーベリーのアントシアニンが、脳の神経保護や代謝改善を通じて効果を発揮したと考えられます。

小規模な研究のため大規模な研究が必要ですが、ブルーベリーには認知機能やうつ症状、血糖値の改善に役立つ可能性が示唆されるため、食事の中に取り入れていきたいですね。

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【関連記事】

ブルーベリーのアントシアニンが糖尿病網膜症の原因となる高血糖が引き起こす網膜細胞のダメージを防ぐ!




今回紹介する研究によれば、ブルーベリーのアントシアニンが、高血糖による網膜毛細血管内皮細胞のダメージを防ぐ効果があることを示すことから、糖尿病網膜症を予防することが期待されます。

→ 糖尿病網膜症の症状・治療・対策・予防 について詳しくはこちら

【参考リンク】

■概要

この研究は、ブルーベリーに含まれるアントシアニン(抗酸化物質)が、糖尿病性網膜症(糖尿病による目の病気)の原因となる高血糖が引き起こす網膜の血管細胞(ヒト網膜毛細血管内皮細胞:HRCECs)のダメージを防ぐ効果を調べたものです。

ブルーベリーの抽出物(BAE)や主要なアントシアニン成分(マルビジン、マルビジン-3-グルコシド、マルビジン-3-ガラクトシド)が、酸化ストレスや炎症を抑え、細胞を保護するメカニズムを明らかにしました。

※ヒト網膜毛細血管内皮細胞(HRCECs):これらは網膜の血管を構成する細胞で、糖尿病性網膜症でダメージを受けやすい。

■どんな研究をしたの?

高血糖による網膜細胞のダメージに対して、ブルーベリーのアントシアニンが抗酸化作用や抗炎症作用で保護するかを調べます。

■結果

●細胞生存率の向上

・高血糖(HG)は24時間後に細胞生存率を大幅に低下させました(64% vs 正常群100%、P<0.01)。 ・BAE、Mv、Mv-3-glc、Mv-3-galを事前に処理した細胞は、生存率が有意に改善(P<0.05)。特にMv-3-glc(91%)とMv-3-gal(86%)が強い効果を示した。 ・48時間後では、高血糖による生存率低下は見られず、アントシアニンの効果も弱まった(時間依存的な効果)。 ※ブルーベリーアントシアニン抽出物(BAE)、マルビジン(Mv)、マルビジン-3-グルコシド(Mv-3-glc)、マルビジン-3-ガラクトシド(Mv-3-gal) ●酸化ストレスの抑制

・活性酸素(ROS): 高血糖はROSを大幅に増加(4倍以上、P<0.001)。BAE、Mv、Mv-3-glc、Mv-3-galはROSを有意に減少(P<0.01〜0.001)。 特にMv-3-glcは48時間後でもROSをほぼ正常レベルに抑えた。 ・抗酸化酵素(CAT、SOD): 高血糖はCATとSODの活性を低下。BAEとアントシアニンはこれらの活性を高め(P<0.05)、酸化ストレスを軽減。 ・Nox4(ROS産生酵素): 高血糖はNox4の量を増加(P<0.01)。Mvは24時間と48時間でNox4を抑制(P<0.05)。BAEとMv-3-galは48時間で抑制(P<0.05)。ただし、Mv信号はMv-3-glcでは効果なし。 ●血管機能への影響

NOとeNOS: 高血糖はNOkeyboard_arrow_right NO(血管を広げる物質)とeNOS(NOを作る酵素)を増加。Mv-3-glcとMv-3-galはNOを減少(P<0.001)、血管拡張を抑制。 BAEは24時間で軽度に抑制。ACE(血管収縮に関与)は高血糖で増加したが、Mvは抑制し、BAE、Mv-3-glc、Mv-3-galは逆に増加させた。 ●血管新生と炎症の抑制

VEGF(血管新生因子): 高血糖はVEGFを増加(P<0.01)。BAE、Mv、Mv-3-glc、Mv-3-galは24時間でVEGFを抑制(P<0.05〜0.01)。Mv-3-glcは48時間でも抑制効果を維持。 Akt経路: 高血糖はAkt(細胞増殖や血管新生を促すタンパク質)を活性化。BAE、Mv-3-glc、Mv-3-galはAktを抑制(P<0.05)。 ICAM-1とNF-κB(炎症因子): 高血糖はICAM-1(炎症による細胞接着を促す分子)とNF-κBを増加(P<0.001)。MvとMv-3-glcはICAM-1を強く抑制(P<0.001)、NF-κBも抑制(P<0.05)。Mv-3-galも抑制効果あり(P<0.01)。

■なぜブルーベリーのアントシアニンが効果的だったの?

抗酸化作用: アントシアニンはROSを減らし、CATやSODといった抗酸化酵素の働きを高めることで、酸化ストレス(細胞を傷つける反応)を抑える。特にMv-3-glcはROS抑制効果が強い。

抗炎症作用: ICAM-1やNF-κBを減らし、炎症を抑える。これにより、網膜の炎症が原因で起こる血管の異常な接着を防ぐ。

血管保護: VEGFやAktを抑えることで、異常な血管新生(糖尿病性網膜症で問題となる新しい血管の形成)を防ぐ。一方、NOを増やすことで血管拡張を促し、血流を改善。

これらの効果は、ブルーベリーに豊富なマルビジンやその配糖体(Mv-3-glc、Mv-3-gal)が特に強い働きを持つため。

■まとめ

この研究によれば、ブルーベリーのアントシアニン(BAE、Mv、Mv-3-glc、Mv-3-gal)が、高血糖による網膜毛細血管内皮細胞のダメージを防ぐ効果があることを示しました。

特にMv-3-glcとMv-3-galは、ROSや炎症因子(ICAM-1、NF-κB)を減らし、VEGFやAktを抑えることで、細胞の生存率を高め、酸化ストレスや炎症から保護してくれることから、ブルーベリーは糖尿病網膜症の予防が期待される果物と言えそうですね。

ちなみに、1日1カップ(約150g)程度が目安で、冷凍ブルーベリーでも効果は期待できるそうですよ。

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【関連記事】

ブルーベリーを週2-3回食べている人は糖尿病にかかる割合が低くなる!【あさイチ】




2014年7月8日のNHK「あさイチ」のテーマは「ブルーベリー活用術」でした。

■ブルーベリーを週2-3回食べている人は糖尿病にかかる割合が低くなる!

ブルーベリーに含まれる色素成分「アントシアニン」はポリフェノールの中で抗酸化作用が強く、ブルーベリーを週2-3回食べている人は糖尿病にかかる割合が低くなると発表されています。

その論文によれば、ブルーベリー、ブドウ、リンゴといった特定の果物の摂取量が多いと、2型糖尿病リスクの低下と有意な関連があり、この中でもブルーベリーが最も2型糖尿病リスクを下げる結果となっています。

またそのほかの論文を参考にするとアントシアニンを含むブルーベリーの摂取量が多いと2型糖尿病リスクが低下することがわかりました。

→ 糖尿病の症状・初期症状チェック について詳しくはこちら

→ 糖尿病改善・予防する方法(食べ物・運動) について詳しくはこちら

【参考リンク】

【関連記事】

■ブルーベリージュースの作り方!

【材料(3人分)】
・冷凍ブルーベリー 200g
・氷 適量
・水 300ml
・レモン汁 適量

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【作り方】
1.材料を入れて、ミキサーにかけるだけ。

ポイントはレモン汁を加えること!

アントシアニンは実の中では安定した状態になっていますが、水と一緒にミキサーにかけると、不安定になって酸化しやすくなり、その結果、色も黒っぽく変わってしまいますので、レモンのような酸性の物質を加えると、酸とアントシアニンが反応してアントシアニンは赤紫色に変化し、安定して、抗酸化作用も保たれます。

【関連記事】

■ブルーベリーの葉は抗酸化作用が実の10倍!

宮崎大学の國武久登教授によれば、ブルーベリーのより葉っぱの方が抗酸化性が 10 倍あるので、葉っぱをお茶にして飲むのがおすすめ!

【作り方】

色の濃い葉を 20 枚ほど水洗いし、電子レンジで 1 分加熱してからフライパンで 2~3 分炒め、バリバリ状態にしてお湯を注ぐ。

ブルーベリー茶には脂肪肝や肝硬変を抑制する効果もあるそうです。

→ 脂肪肝とは|脂肪肝の症状・原因・治し方 について詳しくはこちら

【関連記事】







ブルーベリーのサプリメントによって高脂肪食ラットの腸内細菌叢のバランスの改善、全身の炎症が減り、インスリン抵抗性が改善




ある論文によれば、高脂肪食を食べたラットにブルーベリーを与えると、腸内細菌のバランスが改善し、腸の健康が守られ、全身の炎症が減り、インスリン抵抗性が改善されることがわかりました。

【参考リンク】

■背景

肥満になると、腸内細菌のバランスが崩れ、慢性的な炎症が起こることが知られています。

この炎症は、インスリン抵抗性(インスリンが効きにくくなる状態)など、肥満に関連する健康問題を引き起こします。

ブルーベリーには「アントシアニン」という抗炎症作用のある成分が豊富に含まれており、腸内細菌のバランスを整える可能性があると考えられています。

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■実験結果

ブルーベリーのサプリメント摂取により、高脂肪食(HF)を与えられたラットの腸内細菌叢が変化し、全身性炎症が軽減され、インスリン抵抗性が改善されるという仮説を立てて、実験した結果、次のような結果が出ました。

1)腸内細菌の変化

ブルーベリーを食べたラット(HF_BB)では、ガンマプロテオバクテリアという細菌の量が増え、腸内細菌のバランスが変化しました。

2)腸の健康

高脂肪食(HF)を与えたラットでは、腸(回腸)の絨毛の高さが約15%低くなりましたが、ブルーベリーを加えると回復しました。

ムチン2(腸の粘膜を保護する物質)の遺伝子発現は、ブルーベリーを食べたラットで高脂肪食だけのラットより約150%高くなりました。

3)炎症の軽減

高脂肪食を与えたラットでは、内臓脂肪で炎症に関わる物質(TNFαやIL1β)の遺伝子発現が300~500%増加しましたが、ブルーベリーを食べたラットではこれが正常レベルに戻りました。

4)インスリン感受性の改善

高脂肪食のラットでは、肝臓でのインスリン感受性が低下していましたが、ブルーベリーを食べたラットでは改善しました。

■結論

高脂肪食を食べたラットにブルーベリーを与えると、腸内細菌のバランスが改善し、腸の健康が守られ、全身の炎症が減り、インスリン抵抗性が改善されました。

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