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コーヒーが持つ10の健康効果まとめ

コーヒーの持つ健康効果についてコーヒー1日3杯で、ダイエット・美容に効く(2016/4/26、日経ヘルス)を参考にまとめてみました。




【目次】

健康効果1 UVから肌を守りシミをできにくくする

紫外線を浴びることで、皮膚の色素細胞が過剰な色素を作るが、クロロゲン酸が活性酸素の働きを抑制し、色素沈着を防ぐ。

コーヒー飲むと抗酸化作用でシミになりにくい!?|世界一受けたい授業 3月9日によれば、コーヒーには抗酸化力の強いコーヒーポリフェノールが入っています。

1日2杯以上飲む人は飲まない人に比べてシミの量が少ないという結果が出ているそうです。

健康効果2 肝臓を守る

日本人を対象とした研究で、コーヒーを毎日2~3杯飲む習慣がある人は、飲まない人に比べて、脂肪肝の発症リスクが低かった。また、1日3~4杯飲む人は飲まない人に比べて肝臓がんの発症率が1/2以下だった。ほかにも、肝機能改善、肝硬変を予防するという報告がある。

コーヒーに脂肪肝予防効果|飲む量減ると発症しやすくで紹介した三越総合健診センターの船津和夫所長らの調査によれば、コーヒーに脂肪肝を抑制する効果があることが分かったそうです。

コーヒーによって肝臓に中性脂肪が蓄積されるのを防いでくれるようです。

また、コーヒーを飲む量が減った人は脂肪肝を発症する率が高かったそうです。

1日数杯のコーヒーは、肝疾患の進行を妨げる 米研究で紹介した米国立がん研究所によれば、1日数杯のコーヒーが、肝疾患の進行を食い止めてくれる可能性があるそうです。

コーヒー摂取量多いと肝がんリスク低下-厚労省研究班によれば、厚生労働省研究班によると、コーヒー摂取量が多いと肝がんリスクは低下すると発表したそうです。

健康効果3 糖尿病のリスクが低下

 インスリン感受性を改善して、糖尿病のリスクを下げる。コーヒーを1日4~5杯飲む人は飲まない人に比べて、2型糖尿病のリスクが最大58%まで下がるという疫学調査報告がある。

コーヒーを飲む量を増やした人は、糖尿病にかかりにくくなる!?によれば、コーヒーを飲む量を増やした人は、糖尿病にかかりにくくなるとする研究結果が発表されたそうです。

健康効果4 血液をサラサラにして動脈硬化を予防

 ポリフェノールが強い抗酸化力を発揮し、LDL(悪玉)コレステロールの増加を防ぐ。HDL(善玉)コレステロールが微増したという報告もある。また、ニコチン酸は血栓を溶かす作用をサポートし、血液をサラサラに保つ。

コーヒーのポリフェノールで動脈硬化抑制で紹介したお茶の水女子大大学院の近藤和雄教授の調査・研究によれば、一日の食生活の中で仕事の合間や食後に飲むコーヒーから最も多くのポリフェノールが摂取されていることが分かったそうです。

【ためしてガッテン】コーヒー(フェルラ酸)にコレステロール激減効果がある!?|11月4日によれば、マクロファージはコレステロールを食べるのですが、食べ過ぎるとマクロファージは死んでしまいます。

死んだマクロファージがたまると、動脈硬化を起こしてしまうそうです。

そこで、フェルラ酸を含むコーヒーを飲むと、弱ったマクロファージを復活させることで、コレステロールの処理能力が高まるそうです。

→ コレステロール について詳しくはこちら

健康効果5 認知症を予防する

 動物実験において、クロロゲン酸は脳内の血糖値を抑制し、エネルギー代謝を高める作用が確認されている。また、神経細胞を保護する作用もあり、こうした働きから認知症予防に役立つと考えられている。

コーヒーでアルツハイマー病予防?|カフェインに記憶力低下改善効果によれば、森隆・埼玉医大准教授と米フロリダアルツハイマー病研究センターなどによる動物実験によれば、カフェインを与えたマウスは、カフェインを与えないマウスに比べ、記憶力の低下が改善されたそうです。




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健康効果6 ストレスを和らげる

coffee lover

by Camila Tamara Silva Sepúlveda(画像:Creative Commons)

 コーヒーを飲むと、飲む前に比べてストレスレベルが緩和したという報告がある。

ホットコーヒー、心も温める可能性=米研究によれば、身体的な暖かさと心理的な温かさが密接に関係することから、1杯のホットコーヒーによって暖かな気持ちになれる可能性があるそうです。

健康効果7 子宮体がんを予防する

子宮体がんのリスクはコーヒーを週2日以下しか飲まないグループに比べて、1日1~2杯飲むグループを3杯以上飲むグループでは低いという疫学研究の報告がある。

コーヒーで子宮体がん予防?によれば、コーヒーを1日3杯以上飲む女性は、ほとんど飲まない女性に比べ、子宮がんの一種「子宮体がん」にかかるリスクが約6割低いとする調査結果を厚生労働省研究班が発表したそうです。

2016年7月2日放送のジョブチューンで解説した腫瘍内科医の水上治先生によれば、コーヒーに含まれるクロロゲン酸などの抗酸化作用によって、がんの発生を抑えられていると考えられているそうです。

コーヒーを毎日2杯以上飲むと

  • 乳がん
  • 子宮がん
  • 大腸がん

コーヒーを毎日3杯以上飲むと

  • 口腔がん
  • 咽頭がん
  • 肝臓がん

これらのがんの予防が期待できるそうです。

健康効果8 脳卒中・虚血性心疾患の発症が少ない

コーヒーに含まれる抗酸化成分が作用を発揮し、血管を傷つける活性酸素の働きを抑制するほか、動脈硬化や血栓などを防ぐためと考えられている。

コーヒー1日3~4杯、心臓病による死亡リスク4割減 |東大や国立がんセンターによれば、国立がん研究センターや東京大などの研究チームによれば、コーヒーを1日3~4杯飲む人は、ほとんど飲まない人に比べて、心臓や脳血管、呼吸器の病気で死亡するリスクが約4割減るそうです。

また、コーヒー・緑茶で死亡リスク減|国立がん研究センターによれば、コーヒーや緑茶をよく飲んでいる人は死亡リスクが低いという結果が出たそうです。

コーヒーのポリフェノール、緑茶のカテキンが血圧を下げ、コーヒー・緑茶に含まれるカフェインが血管や呼吸器の働きを良くしてくれる可能性があるそうです。

健康効果9 内臓脂肪を減らす

 カフェインは脂肪分解酵素を活性化し、血行を促して代謝を上げる。また、クロロゲン酸は食事で取り込む脂肪の燃焼を促し、内臓脂肪を減らす効果が確認されている。

コーヒーでダイエットできる?によれば、コーヒーに含まれるカフェインには、脂肪分解酵素「リパーゼ」の働きを活発にさせる作用があり、コーヒーを飲んだ場合は、水を飲んだ場合に比べて、脂肪酸の量は2倍になるそうです。

健康効果10 大腸がんの再発リスクと死亡リスクを下げる

コーヒーを一日4杯以上飲むと大腸がんの再発リスクと死亡リスクが低くなる―米ハーバード大によれば、米ハーバード大学の研究によれば、コーヒーを1日4杯以上飲んでいる大腸がん患者は、ほとんど飲まなかった患者に比べて、大腸がんを再発するリスクや死亡するリスクが低くなるそうです。

→ 大腸がんの症状・初期症状・原因 について詳しくはこちら

→ 大腸がん危険度チェック について詳しくはこちら







P.S.
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大腸がんが50歳未満の人々の間で増加傾向にある|米大規模調査

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【目次】




■大腸がんが50歳未満の人々の間で増加傾向にある|米大規模調査

NYC Nights

by Dave Doe(画像:Creative Commons)

大腸がん、50歳未満で増加傾向 米大規模調査

(2016/5/25、AFP)

米国の100万人以上を対象とした10年に及ぶ調査に基づく研究で、50歳未満の人々の間で、大腸がんが増加傾向にあるとの結果が24日、発表された。

米マウントサイナイ・ウエスト病院(Mt. Sinai West Hospital)のエリー・サットン研究員によれば、アメリカでは50歳未満で大腸がんが増加傾向にあることがわかったそうです。

サットン氏は、50歳未満のグループの大腸がん罹患(りかん)率が「上昇傾向にあることだけでなく、若くして診断されたこのグループでは、がんの後期(ステージ3や4)で診断される割合が高いことが分かった。これは非常に憂慮すべき事態だ」と続けた。

50歳未満で大腸がんになる人の割合が増加傾向にあるだけでなく、若くして診断されたグループではステージ3やステージ4で診断される割合が高いことがわかったそうです。

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■アメリカでの大腸がんの状況

大腸がんは、米国で患者数が3番目に多いがんで、2015年の新規患者数は13万2000人以上に上っている。また、がんによる死亡原因では、肺がんに次いで2位となっている。

アメリカでは、大腸がんは患者数が3番目に多いがんなのだそうです。

■日本での大腸がんの状況

日本では、男性のがん、「大腸がん」が初の1位、「胃がん」を抜き(2015/8/4)で紹介した国立がん研究センターが公表した「がん診療連携拠点病院」(409施設)の2013年の診療実績によれば、男性の部位別症例数では、大腸がんが初めて1位になっており、女性でも2位になっています。




■大腸がんの予防

葉酸

大腸がん、予防に「葉酸」が効果 愛知がんセンターによれば、葉酸を多く摂って、飲酒しない人程、大腸がんになりにくいそうです。

【みんなの家庭の医学】大腸がん予防に葉酸の多い海苔|10月20日によれば、大腸がんのリスクを高める大腸ポリープのできやすさと葉酸の濃度には関係があるといわれ、血液中の葉酸濃度の値が8ng/ml(ナノグラム)以上あれば、女性なら大腸ポリープの頻度が約2割減、男性なら約5割減するそうです。

→ 葉酸の多い食品 について詳しくはこちら

→ 葉酸の効果|妊娠初期・うつ・動脈硬化・大腸がん について詳しくはこちら

→ 大腸がんとは|大腸がんの症状・初期症状・原因・予防 について詳しくはこちら

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●定期的な検査

一般的には自覚症状がないため、無症状の時期に発見することが重要となります。

大腸内視鏡検査や便潜血検査などで定期的な検査を受けることにより、早期発見・早期治療につながります。

●便潜血検査キット

先端で便をほんの少し採取し、便にがんからの出血が混ざっていないかチェックします。

出血があった場合は、内視鏡でがんの有無チェックします。

※出血があっても、必ずがんがあるわけではありません。

●大腸がんになりやすい生活習慣を改善する

1 運動不足

2 お酒をよく飲む

3 肉やハム、ソーセージをよく食べる

4 肥満

5 喫煙

※3つ以上リスクがある方は特に注意が必要。

→ 大腸がん危険度チェック について詳しくはこちら

■まとめ

日本、アメリカに共通して大腸がんが増えていることが気になるところです。

→ 大腸がんとは|大腸がんの症状・初期症状・原因・予防 について詳しくはこちら







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大腸がん・胃がん・食道がんを治療する内視鏡治療法「ESD」とは?|【#情熱大陸(大圃研)】

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■内視鏡治療法「ESD」

ESD

参考画像:Yahoo!テレビ番組予告|スクリーンショット

ESD(内視鏡的粘膜下層剥離術)|刈谷豊田総合病院

食道や胃、大腸の壁は粘膜層、粘膜下層、筋層という3つの層からできていますが、がんは最も内側の層である粘膜層から発生するため、早期がんの中でもさらに早期の病変に対して、胃カメラや大腸カメラで消化管の内腔から粘膜層を含めた粘膜下層までを剥離し、病変を一括切除するという治療法です。

ESDとは、Endoscopic Submucosal Dissection(内視鏡的粘膜下層剥離術)の略です。

ESDとは、病変周りの粘膜を専用ナイフで切開し、粘膜下層をはがして、病変を切除するという治療法です。

内視鏡治療法「ESD」は大腸がん・胃がん・食道がんで行われています。

内視鏡治療「ESD」のメリットは、これまでは大きさが2センチを超える場合は外科手術を選択せざるを得ず、外科手術の場合は、全身麻酔が必要で、合併症のリスクが高いのですが、内視鏡治療「ESD」によって、内視鏡的摘除を行えるようになったことで、そうしたリスクが低くなります。

→ 大腸がんの症状・初期症状・原因 について詳しくはこちら

→ 胃がん|胃がんの症状・原因・手術・食事 について詳しくはこちら







■情熱大陸(大圃研)

Yahoo!テレビ番組予告

日本のがん罹患数1位、2位を占める胃がんと大腸がん。これらの早期がんに対し、開腹手術などの外科手術に代わる新しい治療法として内視鏡治療法「ESD」が注目されている。第一人者の大圃は、通常なら専門が分かれる「胃・食道・大腸」の3つの治療を一人でこなす。その腕前は「外科手術をしても人口肛門になる」と宣告された患者にメスを入れる事なく数日で社会復帰させるほど。そんな彼が未知の領域の大手術に挑む姿を追う。

2016年5月15日放送の「情熱大陸」は注目されている内視鏡治療法「ESD」の第一人者の大圃研さんです。

■大圃研さんプロフィール

大圃研(おおはたけん)/NTT東日本関東病院 消化器内科 内視鏡部部長 東京都生まれの42歳。

【参考リンク】

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尿の代謝物で乳がん・大腸がんを識別する世界初の技術開発|日立・住商ファーマ

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■尿の代謝物で乳がん・大腸がんを識別する世界初の技術開発

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by Mike Cerrillo(画像:Creative Commons)

尿中の代謝物で健常者・乳がん患者・大腸がん患者を識別 - 日立らが開発したがん診断技術とは

(2016/6/15、マイナビニュース)

日立と住商ファーマはまず、健常者、乳がん患者、大腸がん患者の市販の尿検体各15検体を対象に、液体クロマトグラフ/質量分析計による4つの手法を組み合わせた尿代謝物の網羅的な解析を行った。代謝物の水溶性や脂溶性の違いに着目して測定条件を最適化することで、それぞれの尿検体から1325種の代謝物を検出。さらに検出されたピークをデータベースと照合することで、代謝物名やその量を特定し、がん患者の尿で増減する代謝物をバイオマーカーとしてリストアップした。

この結果、数百種の代謝物が、乳がん、大腸がんで健常者と比べて増加または減少していることが明らかになった。

がん診断、尿一滴で判別成功|線虫の習性を活用-九大など(2015/3/12)では、体長1ミリほどの線虫を使い、がんの有無を1滴の尿から高い精度で判別することに成功したことが以前話題になりましたが、日立製作所、住商ファーマインターナショナル、住友商事は、尿の中の代謝物の網羅的な解析により、健常者と乳がん患者および大腸がん患者の尿検体を識別する基礎技術の開発に成功したと発表しました。

→ 大腸がんとは|大腸がんの症状・初期症状・原因・予防 について詳しくはこちら

→ 乳がん について詳しくはこちら

【参考リンク】

尿検体を用いたがん検査に関する実証試験を開始 約6ヶ月間の実証試験を行い、尿中代謝物によるがん検査の実用化に向けた研究を加速

(2018/4/16、日立製作所)

日立は尿検体を用いたがん検査の実用化に向けた実証試験を2018年4月より開始するそうです。




■がんを診断する検査方法

膵臓がんを早期発見できる検査キットを開発|国立がん研究センター(2015/11/9)によれば、国立がん研究センター研究所の本田一文ユニット長らは、膵臓がんを早期に検出できる血液中のたんぱく質「アポリポプロテインA2(apoA2)アイソフォーム」を見つけ、検査キットを開発したと発表しました。

ごくわずかな血液で大腸がんを発見する検査方法を開発-国立がん研究センター(2014/5/1)によれば、国立がん研究センターの分子細胞治療研究分野の落谷孝広分野長らのグループは、ごく僅かな血液から大腸がんを発見する検査方法を開発したそうです。

血液1滴でがん診断 3分以内で診断できる 神戸の企業共同開発(2015/6/17)によれば、神戸の企業と昭和大学江東豊洲病院などのグループは、血液中のがんに関連する物質(がんが免疫に攻撃されたときに血液中に溶け出る「ヌクレオソーム」という物質)が放つ光をとらえ、がんの有無を診断する手法を世界で初めて開発したそうです。

血液1滴でがんの早期診断|2015年夏、乳がんと大腸がんの早期診断の試みを始めるによれば、NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)が国立がん研究センターや東レ、東芝など9機関と共同で実施している「体液中マイクロRNA測定技術基盤開発」プロジェクトでは、血液一滴または尿や唾液からがんを早期診断する技術を2018年末までに開発することを目指しているそうです。

■まとめ

現在がん診断に関しては、「血液」「尿」「唾液」「呼気」から診断する研究が行われていますが、尿による診断だと肉体的負担がないので注目ですね。

→ がん最新ニュースまとめ について詳しくはこちら







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大腸がん転移促す物質「オンコメタボライト(oncometabolite)」を発見 新しい治療法の開発に役立つと期待|大阪大

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■大腸がん転移促す物質「オンコメタボライト(oncometabolite)」を発見 新しい治療法の開発に役立つと期待|大阪大

microscope

by University of Liverpool Faculty of Health & Life Science(画像:Creative Commons)

大腸がん転移促す物質=治療法開発に期待-阪大

(2016/10/31、時事通信)

阪大病院で大腸がんの手術を受けた患者28人からサンプルを得て調べたところ、がんが肝臓に転移した患者はオンコメタボライトの数値が高かった。さらに、人の体内を再現したジェルでがん細胞を培養したところ、オンコメタボライトを増やした方が、がんが広がった。

大腸がんの転移にはオンコメタボライトが関与する

(2016/11/8、Resou)

・大腸がんの転移は、がん細胞の代謝で重要な役割を担っているオンコメタボライト※1 (D-2HG)により影響されることが分かった。
・脳腫瘍等ではオンコメタボライトを標的とした治療法が関発されていたが、大腸がんでのオンコメタボライトの関与は不明だった。
・遺伝子の変異に加え、がんの代謝メカニズムにも焦点を当てることにより、がん転移の新しい診断法や治療法の開発が期待される。

大阪大の森正樹教授らの研究チームによれば、腫瘍や白血病患者の体内で発生していると知られる物質「オンコメタボライト」が大腸がんの転移を促進していることを発見したそうで、転移を伴う大腸がんに対しての新しい治療法の開発に役立つと期待されます。

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■オンコメタボライトとは

金沢大学がん進展制御研究所・共同利用共同研究拠点シンポジウム

がん細胞の代謝的制御に関する研究は、近年、急速に進歩し、様々な代謝調節が、がん遺伝子やがん抑制遺伝子の異常と関連し、がんの悪性進展に深く関わることが明らかになってきました。例えば、従来、エネルギー代謝に関与すると考えられてきた酵素遺伝子(IDH)が、脳腫瘍や白血病で変異し、その結果、発がんの原因となる「オンコメタボライト」が産生されていることが知られています。







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