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体の悩みを解消する秋野菜ベスト6|#林修の今でしょ講座




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by Rick Ligthelm(画像:Creative Commons)

2015年10月6日放送の林修の今でしょ!講座のテーマは「体の悩みを解消する最強の秋野菜ベスト6」でした。

【目次】

第1位 ブロッコリースプラウト(抗酸化力)

ブロッコリースプラウトのスルフォラファンで胃がんの原因のピロリ菌対策

抗酸化作用とは、活性酸素から体を守る(活性酸素を抑える)作用のことを言います。

ブロッコリースプラウトとは、水耕栽培されたブロッコリーの新芽。

ブロッコリースプラウトには「スルフォラファン」という抗酸化力の高い成分が含まれており、スルフォラファンの抗酸化力は3日間も持続するそうです。

また、スルフォラファンは胃がんの原因となるピロリ菌を減少してくれるそうです。

ピロリ菌対策の食生活|共同通信

筑波大学消化器内科の谷中昭典講師はピロリ菌感染者50人を「ブロッコリーの新芽を食べる群」と「モヤシを食べる群」の2群に分けてそれぞれ毎日70gずつ、2ヶ月食べさせました。ブロッコリーの新芽を食べた群では摂取後、ピロリ菌の活性が約30~60%減少。

シミの原因となるメラニン色素チロシナーゼという酵素を作る物質を抑えてくれるそうです。

ブロッコリースプラウトのオススメの食べ方は、1.生で食べる、2.よく噛んで食べる。

1.生で食べる

加熱すると抗酸化力が低下する

2.よく噛んで食べる

ミロシナーゼという酵素と合わさることで、抗酸化力が高まる

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第2位 紫いも(血糖値対策)

紫イモのアントシアニンで血糖値対策|α-グルコシダーゼの働きを弱めることで糖が吸収しにくくなり血糖値が下がる

紫芋に含まれるアントシアニンには、血糖値を下げる効果があるそうです。

糖質が含まれるムラサキイモになぜ血糖値を下げる効果があるのでしょうか。

通常、糖分を摂取すると、α-グルコシダーゼという酵素が糖を分解して吸収しやすくしています。

アントシアニンには、α-グルコシダーゼの働きを弱めることで、糖が吸収しにくくなり、血糖値が下がるそうです。

おすすめレシピは、「紫いもの豆乳リゾット」。

アントシアニンは水溶性で汁ごと食べるのがオススメ。

また、豆乳には中性脂肪や内臓脂肪の蓄積を抑えてくれるため、紫イモと豆乳の組み合わせるとよいそうです。

そして、赤パプリカを加えるとさらによいそうです。

第3位 タマネギ(動脈硬化対策)

たまねぎのケルセチンで動脈硬化対策|ケルセチンで血管年齢若返り

玉ねぎには動脈硬化対策につながると期待とされる「ケルセチン」という栄養素が含まれています。

ケルセチンには、血管をしなやかにする働きがあるため、血管年齢を若返らせてくれるそうです。

タマネギエキス継続摂取による食後の血管内皮機能改善効果を確認

(2012/7/19、ハウス食品)

今回、ポリフェノールの一種であるケルセチンを含む濃縮タマネギエキスの摂取によって、食後の血管内皮機能が改善されることを確認しました。

玉ネギに含まれているケルセチンを約4倍アップさせる方法は1週間日光に当てる。

ケルセチンは水に流れ出す性質があるので、切ったたまねぎは水にさらさないのがコツです。

玉葱の栄養を逃さないためのポイントは油で揚げる。

おすすめレシピは、「オニオンリング・カレー味」。

カレー粉に含まれるクルクミンも抗酸化力が高いため、タマネギとカレー粉の組み合わせがオススメ。

第4位 キクラゲ(カゼ対策)

キクラゲのビタミンDで風邪対策|ビタミンDの濃度が高い人は死亡率が低く、寿命が延びる

「きくらげ」に含まれているビタミンDの濃度が高い人は死亡率が低く、寿命が延びるという研究結果が出ているそうです。

ビタミンD3は癌リスク低下に不可欠/カリフォルニア大 サンディエゴ校

(2005/12/7、アメリカ国立癌研究所)

カリフォルニア大学サンディエゴ校(UCSD)医療センターのMoores がんセンターの癌予防専門家によれば、毎日1,000IUビタミンD3を摂取すると、大腸癌、乳癌、および卵巣癌など特定の癌の発症リスクを最大50%まで下げられる。

ビタミンDの含有量はあらゆる食べ物の中でキクラゲはトップクラス。

キクラゲに含まれているビタミンDを増加させる方法は、日光に当てる。

おすすめレシピは「キクラゲの中華風炒めシラス入り」。

キクラゲとシラスの組み合わせは、骨を強くしたり心臓の働きを助けてくれるそうです。

第5位 れんこん(脂肪肝対策)

レンコンのプロスタグランジンで脂肪肝対策

蓮根に含まれるプロアントシアニジンが脂肪肝対策につながると期待されるそうです。

プロアントシアニジンは、肝臓中性脂肪の元になる脂肪酸が作られることを防ぐことで、肝臓に脂肪として蓄積されるのを抑えてくれるそうです。

プロスタグランジンを肥満・糖尿病のマウスに3週間投与した実験によれば、肝臓の中性脂肪濃度が62%減少したそうです。

おすすめレシピは「レンコンの魚介はさみ焼き」。

タウリンを含むタコと一緒に食べるとよい。

肝臓から分泌される胆汁酸には、コレステロールを排泄させる働きがあります。

タウリンによって胆汁酸の分泌が増えると、血液中のコレステロール値も下がります。

第6位 エノキタケ(血管疾患に良い)

えのきたけを週3回食べる人は胃がんリスクが34%減少する!?

エノキタケのキチンキトサンで心筋梗塞など血管疾患対策

夏になると暑くなって、運動不足になりがちです。

運動不足になると、血管が細くなり血管疾患にかかりやすい状態になります。

心筋梗塞・脳卒中といった血管疾患対策に良いとされる栄養素を含んでいる野菜は「エノキタケ」。

その栄養素とは、「キノコキトサン」。

キノコキトサンには、血液中の悪玉コレステロール中性脂肪の値を下げる効果があるそうです。

また、えのきたけに含まれるどの成分が効果的かはわかっていませんが、えのきたけを週3回以上食べている人はそうでない人に比べて、胃がんのリスクを34%減少するそうです。

→ 胃がん|胃がんの症状・原因・手術・食事 について詳しくはこちら

農産物の紹介「きのこ」|長野県中野市

えのき茸栽培農家を含むがん死亡率の15年間17万4500人を対象にした疫学調査では、長野県全体が全国一低く、えのき茸栽培農家では更に低いことがわかりました。又、長野県におけるキノコ摂取とがん罹患率の関連を調査したところ、週1回未満しか食べない人の胃がんになる確率を1とした場合、週3回以上食べる人は0.66に低減しました。

エノキタケの栄養素を逃さないポイントは2つ。

1.汁ごと食べる

水溶性の栄養成分が多いため、汁ごと食べるのがオススメ。

2.細かく切る

おすすめレシピは「えのきあんかけ厚揚げ豆腐」。







糖尿病は「過食(食べ過ぎ)」「運動不足」が原因で加速する!

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【目次】

■糖尿病とは?

Steak

by Taryn(画像:Creative Commons)

糖尿病加速は「過食」「運動不足」が原因

(2012/6/24、産経新聞)

高血圧、脂質異常症とともに虚血性心疾患の原因となり、網膜症、腎症、神経障害の3大合併症をもたらす糖尿病。疑いも入れると患者は全国で2200万人を超すといわれ、日本の代表的な生活習慣病となっている。

糖尿病は、高血圧脂質異常症高脂血症と呼ばれていた病気です)などの病気と同様に、虚血性心疾患の原因となります。

虚血性心疾患とは、糖尿病や高血圧、脂質異常症などから動脈硬化を起こし、栄養分や酸素を運ぶ冠動脈の内側が狭くなったり、血液の流れが悪くなっている病気のことです。

そのため、この記事の中では丁寧に、

糖尿病は尿の病気ではありません。血液でもなく、血管の病気です。

と紹介されています。

→ 糖尿病の症状・初期症状|糖尿病とは について詳しくはこちら

→ 糖尿病危険度チェック について詳しくはこちら

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■糖尿病の3大合併症

糖尿病は治療をせずに放っておくと、糖尿病網膜症糖尿病性腎症糖尿病性神経障害といった3大合併症を引き起こします。

記事によれば、糖尿病予備軍(糖尿病の疑いのある人)も含めると患者は全国で2200万人を超すそうで、国民病といえるのではないでしょうか。

血管が悪くなると神経や目、腎臓などの細小血管がやられ、しびれや失明などの合併症につながり、心臓や脳、足などの大血管がやられると心筋梗塞、脳梗塞、足壊疽(えそ)といった命や生活にかかわる重大な病気をもたらします。

さらに、糖尿病の状態が進行してしまうと、心筋梗塞脳梗塞、足が壊疽してしまうといった重大な病気になってしまいます。

→ 糖尿病の合併症  について詳しくはこちら

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糖尿病の診断基準として使われる血糖値について

血液中のブドウ糖の濃度のことで、ブドウ糖は体や脳を動かすエネルギーです。健常な若い人の血糖変動は、食べたり食べなかったりに関係なくほとんど一定で、1デシリットル当たり80~120ミリグラム程度に保たれています。

血糖値が常時、1デシリットル当たり200ミリグラム以上になると糖尿病です。

血糖値は通常1dl当たり80~120mg程度に保たれているのですが、常時、1dl当たり200mg以上になると糖尿病が疑われます。

血糖値が高くなると、身体の中ではどのようなことが起こるのでしょうか?

血糖が高くなると、血管の内皮が障害を受け壊れてきます。血糖の変動幅が大きいほど血管の障害が進み、心筋梗塞が増加することが分かってきました。高血糖が続き、目や腎臓が悪くなる糖尿病に先行して、心筋梗塞を発症することも多いのです。

血糖値が高くなると、血管の内皮が壊れてきて、血糖の変動幅が大きいほど血管の障害が進むそうです。

→ 糖尿病の診断基準 について詳しくはこちら




■血糖が変化するメカニズム

血糖は食事をすれば上がります。しかし血糖は食物と膵臓(すいぞう)のβ細胞から分泌されるインスリンだけでコントロールされているのではなく、筋肉へ取り込んで消費したり、脂肪細胞へ取り込み蓄積したり、肝臓で糖の取り込みと放出をするなど、複雑に微調整しています。断食しても、血糖が下がりすぎて倒れないのはそのためです。

食事をすると血糖が上がります。

血糖はインスリンだけでコントロールされるのではなく、筋肉に取り込んで消費したり、脂肪細胞へ取り込み蓄積したり、肝臓で糖の取り込み・放出をするなど身体の中で微調整されているそうです。

人間の体のメカニズムというのはよくできているというのがわかります。

しかし、食べ過ぎや運動不足をするとこの体の中の血糖コントロールするメカニズムが崩れてしまうようです。

一方、過食や運動不足で大きくなった脂肪細胞は、血糖コントロールを悪くさせるホルモンを放出することも分かってきています。

■血糖値を下げるには?

筋肉を使うことです。特に大きい筋肉、最大のものは大腿筋です。つまり歩けばいいということになります。実際には30分で3キロ歩く速さ、やや速く歩くのがいいでしょう。1日の摂取カロリーの10~15%を消費できれば十分と考えます。

一つは、食べ過ぎをやめて、適量の食事に切り替えること(=食事制限)。

そして、もうひとつは、運動をして筋肉を使うこと。

記事によれば、やや速く歩く(30分で3キロ歩く速さ)のがいいそうです。

しかし、それでも血糖値が下がらない場合には、病院で指導を受けて、投薬治療などが必要となってきます。

そうならないためにも、食事の見直しと運動不足を解消することで糖尿病を予防していきましょう。

→ 糖尿病の食事(食事療法)|血糖値を抑える食べ方 について詳しくはこちら

→ 糖尿病の運動(運動療法)|筋トレ・有酸素運動 について詳しくはこちら

→ 糖尿病改善・予防する方法(食べ物・運動) について詳しくはこちら







【血糖値・糖尿病の診断基準関連記事】
続きを読む 糖尿病は「過食(食べ過ぎ)」「運動不足」が原因で加速する!

【#たけしの家庭の医学】高血圧改善のヒントはクジラと海女さん?「ANP」を分泌させる方法は「プール」

健康・美容チェック > 高血圧 > 血圧が高い > 【みんなの家庭の医学】高血圧改善のヒントはクジラと海女さん?「ANP」を分泌させる方法は「プール」

2016年8月2日放送のみんなの家庭の医学のテーマは「暑い8月こそ健康に生まれ変わるチャンス。夏なら無理なく楽にできるある3つの方法で、高血圧・便秘・認知症を予防する方法を検証する。」です。




【目次】

■高血圧

高血圧の推定患者数4300万人といわれれています。

高血圧の主な原因は塩分の摂り過ぎで、高血圧の状態が続くと動脈硬化を起こし、心筋梗塞脳梗塞につながります。

高血圧を改善するには「減塩」が重要だといわれていますが、継続するのは難しく、また、思うように改善できずに途中でやめてしまう人も多いようです。

→ 高血圧とは|高血圧の症状・食事・予防・原因・対策 について詳しくはこちら

■高血圧を改善できるヒントは「クジラ」?

Humpback Whales

by Christopher Michel(画像:Creative Commons)

近年、高血圧を改善できるヒントを与えてくれた生物がいるそうで、その生物とは、「クジラ」。

クジラは長寿の生き物で、中には200歳を超えるクジラもいるそうです。

そこで、研究者は、クジラの長生きの理由は、海に潜ることが関係しているのではないかという仮説を立てました。

■海女さんの血管年齢は11歳若い!

海女 Ama. Kuji City, Japan.

by Tai-Jan Huang(画像:Creative Commons)

産業技術総合研究所の菅原順先生が海によく潜る職業である海女さんの血管を調べたところ、血管年齢が若く柔らかいことがわかったそうで、海女さんの平均年齢65歳でしたが、血管年齢は実年齢より平均で11歳若い血管を持っていたそうです。

海女さんの血管年齢は11歳若い!?水圧や水中運動が動脈硬化を抑える?|産総研によれば、産業技術総合研究所などのチームが海女115人(40〜70代、平均経験38年)と同年代の一般女性83人の計198人を対象に、動脈の壁の硬さを計測し、日本人5000人以上の平均データを比較したところ、海女は約11歳若い人と同程度であったそうです。




■海女さんの血管の若さには「ANP」が関係している!?

原田和昌先生(東京都健康長寿医療センター)によれば、海女さんの血管の若さには、水に潜った時の水圧によって分泌される「ANP」というホルモンが関係しているそうです。

水圧によって、手足の静脈が圧迫されると、心臓に多くの血液が戻り、心臓の一部が大きく拡張し、ANPというホルモンが大量に分泌されるそうです。

ANPは全身へ送られ、特に「腎臓」が大きな影響を受けるそうです。

腎臓が影響を受けたことで、排尿が促され、余分な塩分が体外に排出された結果、血圧が低下し血管が若く保たれると考えられるそうです。

ANPは心不全の治療薬として使われているそうです。

■「ANP」を分泌させる方法

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by Lara Lima(画像:Creative Commons)

実際番組では海女さんがANPを分泌しているかどうかを実験を行ない、安静時のANPの量と潜水直後のANPの量を比較したところ、潜水直後にANPが大幅に増加するという結果が出たそうです。

しかし、高血圧改善のために海女さんになるわけにはいかないので、身近なところでプールで高血圧の改善ができないかを番組で実験しました。

合計で約4時間半プールに浸かっていただいた方の血液検査と血圧を測定したところ、ANPは12.6から31.6まで増加し、上の血圧が143から132に下がっており、1日プールで遊んだだけでANPが増加し、血圧も低下するという結果が出ました。

原田和昌先生(東京都健康長寿医療センター)によれば、心臓にがんができない理由の1つにANPがあるそうで、ANPはがんの再発・転移を抑制してくれるそうです。

心拍数が上がるとANPは分泌されるため、息が弾む程度の運動をすればよいそうです。

暑い7月、8月には積極的にプールで遊んで健康になりましょう!

→ 高血圧とは|高血圧の症状・食事・予防・原因・対策 について詳しくはこちら

→ 血圧を下げる方法(食べ物・サプリメント・運動) について詳しくはこちら







【減塩レシピ】
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循環器疾患リスクチェック|心筋梗塞・脳卒中(脳梗塞・脳内出血・くも膜下出血)の発症リスクを診断・血管年齢の推定|国立がん研究センター・第一生命保険

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■循環器疾患リスクチェック|心筋梗塞や脳梗塞の10年先の発症リスクがわかる

循環器疾患リスクチェック|心筋梗塞・脳卒中(脳梗塞・脳内出血・くも膜下出血)の発症リスクを診断・血管年齢の推定|国立がん研究センター・第一生命保険
循環器疾患リスクチェック|心筋梗塞・脳卒中(脳梗塞・脳内出血・くも膜下出血)の発症リスクを診断・血管年齢の推定|国立がん研究センター・第一生命保険

参考画像:国立がん研究センターとの共同研究によるリスクチェックツールの提供(2017/5/19、第一生命)|スクリーンショット

国立がん研究センターとの共同研究によるリスクチェックツールの提供

(2017/5/19、第一生命)

同センターのホームページ上で健康状態や生活習慣を入力いただくことで、今後 10 年間の循環器疾患(心筋梗塞・脳梗塞・脳卒中)の発症リスクを診断します。

第一生命が取り組む「InsTech」とは?|保険(Insurance)とテクノロジー(Technology)|医療ビッグデータの解析・健康な人ほど得をする保険商品の開発を以前取り上げましたが、第一生命保険株式会社は、国立がん研究センターと「医療ビッグデータ」活用の共同研究を開始し、その研究成果の第一弾として、「循環器疾患リスクチェックツール」を公開しました。

循環器疾患リスクチェック|心筋梗塞や脳梗塞の10年先の発症リスクがわかる|国立がん研究センターや藤田保健衛生大など(2016/5/24)によれば、同様のリスクチェックツールが提供されており、、現在40~69歳で、今まで心筋梗塞・脳卒中を発症したことがない方が、 今後10年間に心筋梗塞脳梗塞脳卒中を発症する確率を健康診断のデータを入力するだけで予測する手法が開発しています。

循環器疾患の発症リスク増加に影響を与える因子ごとに、一人ひとりの健康状態や生活習慣(運動、食事、喫煙、飲酒等)に沿った約 500 万パターンの具体的な健康改善アドバイスをご用意しており、広く疾病予防・健康増進にお役立ていただける公益性の高いツールとなっています。

今回のポイントは、健康状態や生活習慣についての質問に答えて、循環器疾患(心筋梗塞・脳梗塞・脳卒中)の発症リスクを診断するまでは同じですが、第一生命が生命保険事業を通じて得た保険医学の知見に基づき、一人ひとりの健康状態や生活習慣に合わせた発症リスクの軽減・予防、健康増進に役立つ効果的なアドバイスを提供するという点です。

入力項目は次の通り。

※LDLコレステロールと中性脂肪の値がわからない時は、総コレステロールの値で代用できるそうです。

つまり、この入力項目が心筋梗塞や脳梗塞のリスクに関わる要因であるということですよね。

循環器疾患リスクチェック|国立がん研究センター

循環器疾患としては、脳梗塞、心筋梗塞の他、脳梗塞と脳内出血、くも膜下出血を合わせた脳卒中の3つの疾患群のリスクを予測します。さらに、脳卒中の発症リスクをもとに、あなたの「血管年齢」も同時に推定し、血管も加齢している事実を分かりやすく示しました。

この循環器疾患リスクチェックでは、脳梗塞、心筋梗塞、脳卒中(脳梗塞・脳内出血・くも膜下出血)のリスクを予測し、血管年齢も推定するそうです。




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■心筋梗塞や脳梗塞のリスク要因

心筋梗塞や脳梗塞の原因は動脈硬化が進行することや血管内のプラークと呼ばれる脂肪などの固まりが破れて血栓ができてしまうことにあります。

動脈硬化は、動脈硬化の危険因子である高血圧脂質異常症高脂血症)、糖尿病、肥満、喫煙、運動不足、偏った栄養バランスの食事、アルコール、加齢、ストレスの有無などについて確認し、生活習慣を見直し、予防することが大切です。

動脈硬化は加齢とともに進行するため、一種の老化現象ともいえます。

しかし、動脈硬化は、急にあらわれるわけではなく、若いころから始まり、40歳を過ぎる頃に症状があらわれてくることが多いとのことです。

若いからといって安心してよいわけでなく、若いうちから動脈硬化にならないようにする生活習慣に変える必要があります。

■まとめ

健康診断のデータを入力するだけで今後10年間の心筋梗塞、脳梗塞、脳卒中の発症リスクを予測する手法が開発されましたので、みなさんもぜひ一度チェックしてみましょう。

→ 循環器疾患リスクチェック|国立がん研究センター(https://epi.ncc.go.jp/riskcheck/circulatory/) について詳しくはこちら

→ 心筋梗塞の症状・原因・前兆・予防 について詳しくはこちら

→ 脳梗塞の症状・原因・予防 について詳しくはこちら

→ 脳卒中の前兆・原因・予防 について詳しくはこちら







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急性心筋梗塞の前兆・予兆で気をつけるべきなのは「狭心症」|狭心症の症状・原因・特徴

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【目次】

■急性心筋梗塞の前兆で気をつけるべきなのは「狭心症」

Barfuß

by Thomas Kohler(画像:Creative Commons)

急性心筋梗塞の前兆は

(2014/10/20、岐阜新聞)

発症から1時間以内に30~50%が死亡するといわれ、突然死の原因となります。

<中略>

実は助かった患者の半分から3分の2で、前兆となる何らかの狭心症状があったと報告されています。

心筋梗塞で助かった患者の多くで、その前兆となる狭心症状があったそうです。

■狭心症の分類と特徴

狭心症は、安定狭心症と不安定狭心症に分類されます。安定狭心症は症状が固定していて心筋梗塞になりにくいのですが、不安定狭心症は、2週間以内に心筋梗塞を発症する可能性が極めて高い危険な狭心症です。

【狭心症の分類と特徴】

  • 安定狭心症(症状が固定していて心筋梗塞になりにくい)
  • 不安定狭心症(2週間以内に心筋梗塞を発症する可能性が極めて高い)

つまり、不安定狭心症が注意すべき症状といえます。

■狭心症の症状

狭心症は、胸の症状だけでなく説明のつかない肩やおなかや背中の痛み、あるいは不快な違和感もあります。

【狭心症の症状】

  • 胸の圧迫感
  • 肩やおなかや背中の痛み

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■狭心症の原因

狭心症は冠動脈に目詰まり(狭窄(きょうさく))が起き、血液の流れが悪くなるために起きます。この目詰まりには“粥状(じゅくじょう)動脈硬化”と“線維性動脈硬化”の二つがあります。

狭心症は冠動脈に狭窄が起きて、血液の流れが悪くなることで起こります。

この狭窄には、粥状動脈硬化と線維性動脈硬化の2つがあります。

●粥状動脈硬化

粥状動脈硬化とは、血管の内側にコレステロールや中性脂肪が蓄積してできる軟らかいこぶです。徐々にコレステロールを取り込んで膨れ上がり、ある日突然、熟したザクロの実が破裂するように表面の膜が破れ、破裂します。このこぶが破裂すると、その部分に血栓ができて急速に血管が狭くなります。完全に血管が詰まれば心筋梗塞を起こします。この状態が不安定狭心症なのです。

粥状動脈硬化(アテローム性動脈硬化症)とは、動脈硬化の一種で、アテロームと呼ばれる沈着物(血液中の脂肪、コレステロール、カルシウムおよびその他の物質)が動脈の内側に蓄積した状態のことをいいます。

アテローム性動脈硬化症は、高血圧高血糖などの理由により血管内膜が傷つき、その隙間から血管内膜の下に入り込んだコレステロールが白血球の一種であるマクロファージに捕食され、その死骸が溜まり アテローム状(粥状の塊)になり、血管のしなやかさが失った状態であると考えられています。

こぶが破裂すると、その部分に血栓ができて血管が狭くなります。

そして、完全に血管が詰まれば脳梗塞心筋梗塞などの病気になる恐れがあります。

この状態を不安定狭心症と呼ぶそうです。

→ 動脈硬化の症状・予防・原因・改善 について詳しくはこちら

→ 動脈硬化に良い食べ物 について詳しくはこちら

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●線維性動脈硬化

線維性動脈硬化は繊維や石灰を中心とした硬い成分でできており、破裂することはありません。運動時の狭心症を起こしますが症状は長年に渡って安定しており、安定狭心症といいます。

線維性動脈硬化は破裂することがなく、安定しているため、安定狭心症と呼ぶそうです。

■不安定狭心症の症状の特徴

症状は、①運動時にも安静時にも起きる②いきなり安静時に5分以上続く症状が出現する(大量の血栓によって閉塞一歩手前)③症状の持続時間がどんどん長くなる(血栓が増大して閉塞しかかっている)などがあります。

【不安定狭心症の症状の特徴】

  • 運動時にも安静時にも起きる
  • いきなり安静時に5分以上続く症状が出現する(大量の血栓によって閉塞一歩手前)
  • 症状の持続時間がどんどん長くなる(血栓が増大して閉塞しかかっている)

→ 心筋梗塞の症状・原因・前兆・予防 について詳しくはこちら







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