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2016年4月18日放送の主治医が見つかる診療所のテーマは『突然死を防ぐコレステロール改善SP』です。
【目次】
■善玉コレステロールと不安定狭心症の関係
by Tella Chen(画像:Creative Commons)
ある男性は、突然心臓に圧迫感に似た違和感を感じ、病院では不安定狭心症と診断されました。
男性は、その発作の起き方が不安定で突然死リスクが高いといわれ、バイパス手術を受けたそうです。
男性は毎年健康ドックを受けており、悪玉コレステロールは基準値の上限付近を行ったり来たりしていたが、術後先生から指摘されたことは、実は男性は善玉コレステロール値が低下し、病気の発症直前には基準値ギリギリだったそうです。
善玉コレステロールには、血管が壊れてきた時に修復をするという役割がありますが、善玉コレステロールが低いと心筋梗塞や脳梗塞を起こすと考えられます。
→ HDLコレステロールを増やす方法と善玉コレステロール吸う力をアップする方法 について詳しくはこちら
【解説】
不安定狭心症
急性心筋梗塞の前兆で気をつけるべきなのは「狭心症」|狭心症の症状・原因・特徴によれば、狭心症には安定狭心症と不安定狭心症があります。
【狭心症の分類と特徴】
- 安定狭心症(症状が固定していて心筋梗塞になりにくい)
- 不安定狭心症(2週間以内に心筋梗塞を発症する可能性が極めて高い)
■LH比
コレステロールの比率のLH比(LDLとHDLの比率)とはによれば、動脈硬化が進んでいるかどうかの目安として、LDLコレステロールとHDLコレステロールの比率「LH比」と呼ばれる新しい指標が注目されています。
悪玉コレステロールは、肝臓から全身に運ばれるコレステロールで、善玉コレステロールは細全身から肝臓に戻るコレステロールです。
善玉が少ないと悪玉コレステロールが血管内に残ることになり、動脈硬化を起こしやすくなると考えられており、悪玉コレステロールと善玉コレステロールのバランスが重要だというのが「LH比」の考え方です。
LH比は、「LDL(悪玉コレステロール)」÷「HDL(善玉コレステロール)」で求められます。
LH比はLDLコレステロール(悪玉コレステロール)値をHDLコレステロール(善玉コレステロール)値で割った数値で、2を超えてくると、動脈硬化のリスクが高くなります。
2・0以下が基準値で、それ以上は動脈硬化を起こしやすくなり、2.5以上になると、心筋梗塞などのリスクが急増します。
■モト冬樹さんの場合
LH比が2.1で基準値をオーバーしていたモト冬樹さんは、毎朝リンゴや小松菜などを入れた健康ジュースを作り、最近はエゴマ油も入れているそうです。
→ えごま(エゴマ油)の栄養・健康効果(効能) について詳しくはこちら
■沢田亜矢子さんの場合
テレビからの情報でパンにアマニ油を塗って食べているそうです。
■野々村真さんの場合
テレビ情報の様々な健康法を実践するという野々村真さんは、朝食にチアシードを摂ったり、サラダや納豆にアマニ油をかけているそうです。
→ オメガ3脂肪酸|オメガ3の効能・効果・食べ物・オメガ3ダイエット について詳しくはこちら
■ニッチェの場合
ニッチェ・近藤くみこさんのLH比は2.3、江上敬子さんのLH比は3.4。
近藤くみこさんは悪玉コレステロール・善玉コレステロールとも基準値内だが善玉コレステロールが低かったそうです。
江上敬子さんは基準値である2.5をオーバーしています。
【ニッチェ江上さんへのアドバイス】
→ 休肝日の取り方(過ごし方)・ぺ―スの目安・休肝日は必要か? について詳しくはこちら
■TKO木下隆行さんの場合
【主治医が見つかる診療所】コレステロール|LH比・酸化悪玉コレステロール・チョコ・トマト・鮭で紹介したトマトと鮭で生活習慣を改善しようとしているそうです。
■善玉コレステロールを増やす方法
南和友院長(北関東循環器病院)によれば、善玉コレステロールを増やすためには中性脂肪を増やさないことがポイントなのだそうです。
→ 中性脂肪の減らし方(食事・運動・サプリメント) について詳しくはこちら
●パワーウォーキング
- パワーウォーキングとは、年齢から計算する目標心拍数の範囲内ですることで安全かつ効果的に有酸素運動を行うこと。
- かかとから着地することでふくらはぎの筋肉を収縮させ血流を押し上げ、代謝を上げる。
- 南院長は、週2~3回のウォーキングを行なう。
●低GI食品
白いパンよりもGI値が低いライ麦パンを選ぶ。
GI値(グリセリック・インデックス:食品が糖に変化し血糖値が上がるスピードを表す数値)の数値が高いと中性脂肪が上がりやすいそうです。
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●トマト(リコピン)
【補足】
トマトに含まれる「リコピン」で善玉コレステロールが増える!?によれば、トマトに含まれる「リコピン」という成分に善玉コレステロールを増やす作用が期待できるそうです。
トマトジュースでコレステロール値など脂質異常症に関連する検査値が改善で紹介した脂質異常症の状態にしたハムスターを、トマトジュースを飲ませる群と飲ませない群に分けておこなった実験によれば、トマトジュースを与えたハムスターで、コレステロール値や中性脂肪値など脂質異常症に関連する検査値が改善したそうです。
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→ コレステロールとは|コレステロール値を下げる食品・食事 について詳しくはこちら
→ 悪玉コレステロールを減らす方法|LDLコレステロールを下げる食品・食事 について詳しくはこちら
また、トマトから脂肪肝、中性脂肪改善に有効な成分を発見―京大で紹介した京都大大学院の河田照雄教授らの研究グループの研究によれば、トマトには、血液中の中性脂肪量を抑制する成分が含まれており、脂肪肝やメタボリックシンドロームの予防に効果が期待されるそうです。
→ 中性脂肪を減らす方法(食事・運動・サプリメント) について詳しくはこちら
●ラム肉(Lカルニチン)
ラム肉はL-カルニチンという中性脂肪を抑える成分が多いそうです。
●アオサ
血栓治療薬のスペシャリストである鈴木宏治薬学博士(鈴鹿医療科学大学)が善玉コレステロールをUPする食材として注目しているのは海藻の一種「アオサ」。
善玉コレステロールを増やす作用のある長寿ホルモン「アディポネクチン」を増やすにはマグネシウムと食物繊維を多く含む海藻類がおすすめ。
→ アディポネクチンを増やす方法 について詳しくはこちら
→ マグネシウムの多い食品 について詳しくはこちら
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●椎茸(シイタケ)
シイタケに含まれるエリタデニンという成分には、血液中のコレステロールを変化させ、肝臓に取り込みやすくする働きがあり、その結果、血液中のコレステロールを改善してくれるそうです。
キノコ類にはエリタデニンが含まれているのですが、椎茸にはエリタデニンの含有量が多いそうです。
エリタデニンは鮮度が悪くなっていくと少なくなっていくため、新鮮なシイタケを選んだほうが良いそうです。
鮮度の良い椎茸を選ぶポイントは、カサの裏にあるヒダが立っていること。
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