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お酒を飲まない人でも脂肪肝になる!生活習慣病が原因でNASH(非アルコール性脂肪肝炎)になりやすい!

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■生活習慣病が原因でNASH(非アルコール性脂肪肝炎)になりやすい!?

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by Veronica ML(画像:Creative Commons)

酒飲まないのに…生活習慣病原因で脂肪肝炎400万人

(2013/11/18、読売新聞)

脂肪肝や脂肪肝炎(肝臓に過剰な中性脂肪がたまって起きる肝臓の病気)になる人は、お酒をよく飲む人だとこれまで考えられてきました。

しかし、現在では、お酒をあまり飲まない人でもなることがあり、こうしたお酒を飲まないのに脂肪肝炎となる病気のことをNASH(非アルコール性脂肪肝炎)と呼びます。

NASHの大半は、肥満や高血圧、糖尿病といった生活習慣病に起因していることが米国の調査でわかっている。

NASHは、肥満高血圧糖尿病などの生活習慣病と関係していることが分かっています。

大阪府済生会吹田病院では2007~12年のNASHとその予備軍の脂肪肝患者、計550人のデータを解析。

男性は年齢にかかわらず多く、女性は50代後半から急に増える傾向にある。

患者の約8割が脂質異常症を患い、肥満や高血圧、糖尿病といった他の生活習慣病を持つ割合も約4~7割と高かった。

日本人の約2割はNASHになりやすく、進行しやすい体質ということも明らかになっている。

日本人は、糖尿病になりやすいと言われています。

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NASHが糖尿病などの生活習慣病と関連するのであれば、糖尿病になりやすい日本人はNASHに気をつけるべきだと考えられます。

肝臓は「沈黙の臓器」と呼ばれ、病気が発見される頃には病気が進行していることが多いです。

そのため、早期発見をするためにも、定期的に検査(血液検査や超音波検査、肝臓組織の採取)をするように心がけたいですね。

→ NASH(非アルコール性脂肪性肝炎)の症状・食事・改善方法 について詳しくはこちら

→ 脂肪肝とは|脂肪肝の症状・原因・治し方 について詳しくはこちら







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#高橋真麻 さん、小学生で「脂肪肝」|中学3年の時に医師からやせるように警告|#スッキリ

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【目次】

■高橋真麻さん、小学生で「脂肪肝」|中学3年の時に医師からやせるように警告|#スッキリ

高橋真麻、小学生で「脂肪肝」 医者から警告「このままじゃ危険」

(2017/7/24、デイリースポーツ)

「これはまだ出せる範囲で。小学校6年生で60キロぐらい。その後ドンドン太って中学3年で75キロ、ウエスト90センチまでいきました」と振り返った。

「中学3年の時に、お医者様から痩せて下さいと。このままだと危険ですと(言われた)。小学校から脂肪肝だったので」と、医者からの警告でやせることを決心したという。

2017年7月24日放送の「スッキリ」(日本テレビ系)で高橋真麻さんは小学生のころから脂肪肝だったことをコメントしたそうです。

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太るんです

(2017/11/7、高橋真麻オフィシャルブログ)

昨今14.5キロ太りましたので…

高橋真麻さんのオフィシャルブログによれば、現在も食べることがお好きなようで、食べ物をブログに掲載し、太らなくてうらやましいというコメントをいただいているそうですが、実際には太ってしまうため、運動をするなど気をつけていらっしゃるようです。

こうした話を聞くと、やはり脂肪肝というのはアルコールだけが原因というわけではなくて、食べ過ぎや運動不足が原因となるということがわかりますよね。

→ NASH(非アルコール性脂肪性肝炎)の症状・食事・改善方法 について詳しくはこちら

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■小学生の生活習慣病リスクが高い例

Eating at the garden

by Pedro Ribeiro Simões(画像:Creative Commons)

これまでにも小学生の健康診断に関するニュースをいくつか取り上げていて、小学生のうちから肥満傾向や生活習慣病の発症リスクが高い子供もいることがわかっています。

小学生も生活習慣病を予防する健康診断を受診|小学生の25%が肥満傾向、中学生の約30%が尿酸値が高く、やせ気味|北海道奈井江町(2009/10/27)によれば、北海道の奈井江町では、小学生も生活習慣病予防のための健康診断を行なっているそうで、小学生の25%が肥満傾向にあり、中学生の約30%が尿酸値が高く、やせ気味だということがわかったそうです。

また、聞き取りからは「夜更かしや運動不足の傾向があり、野菜の取り方が少ない」こともわかったそうです。

キッズ健診を受診した小学生の7割が将来動脈硬化や糖尿病などを発症するリスクがある|釧路市(2017/3/2)によれば、釧路市が小学5、6年生を対象に行なった健康診断の結果によれば、受診した7割が将来動脈硬化糖尿病などの生活習慣病を発症するリスクがあると判定されたそうです。

動脈硬化のリスク要因といわれるLDLコレステロール(悪玉コレステロール)が標準値を超えていた割合が16.9%、HbA1cが基準値を超えていた割合が19.5%だったそうです。

香川県の小4の血液検査で1割の子どもが肝機能、脂質、血糖値の異常値を示す(2015/8/4)によれば、小学4年生を対象に、香川県が2014年に行なった血液検査で、肝機能、脂質、血糖値の異常値を示した子どもの割合が、それぞれ1割に上ることがわかったそうです。

総コレステロールや、中性脂肪などの脂質が異常値となった子どもは男子10・2%、女子11・5%。高血糖状態が続いていることを示す「HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)」の高値は、男子12%、女子10・9%だったそうです。

また、香川県の調査によれば、検査値が異常だった子どもは、食べ過ぎ、早食い、ゲーム時間が長い、運動不足といった生活習慣が多かったそうです。

■子どもの食事の変化が関係している?

国民一人一日当たり魚介類と肉類の摂取量の推移|水産庁
国民一人一日当たり魚介類と肉類の摂取量の推移|水産庁

参考画像:水産物の消費動向|水産庁(スクリーンショット)

1975年型食事が健康によい!?(都築毅)|#世界一受けたい授業によれば、2005年の食事は、コメが少なく、肉類、油脂類が多く、丼ものやパスタなどの単品メニューが目立ってきているそうです。

働く母親が子どもの夕食の主菜に魚料理を調理するのは9.3%|子供に魚を食べさせたほうが良い理由とはによれば、働く母親が子どもの夕食の主菜に魚料理を調理するのは9.3%だったそうです。

オメガ3の美肌効果|オメガ3を摂取するとなぜ美肌になるのか?で紹介した麻布大学の守口徹教授によれば、オメガ3は青魚などの魚から摂るのが一番効率よいそうですが、水産庁による国民一人当たりの魚介類と肉類の摂取量推移によれば、平成18年には初めて肉類の摂取量が魚介類を上回り、21年には肉類と魚介類の摂取量が上回り、その差が拡大しているそうです。

つまり、昔から比べると、魚介類から肉類を摂取する機会が増え、また、単品メニューが増えていることがわかります。

また、その他にも、ファストフードの食べ過ぎや清涼飲料水の飲みすぎ、運動不足なども肥満の原因と考えられます。

■まとめ

肥満の子供は脂肪肝になりやすく、肝硬変リスクも高い|大阪市立大によれば、大阪市立大のチームは、肥満の子供は脂肪肝になりやすいだけでなく、肝硬変になるリスクも高いことを発表しています。

また、子どもの食事とIQに関連性、健康志向の食事で有意に高くというニュースであったり、子どもの肥満は55歳になる前に死亡するリスクが高まるというニュースもありますので、お子さんが肝硬変にならないためにも、食事内容を含めた食習慣の改善、運動する機会を増やして、生活習慣病を予防してほしいですね。

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オキシトシンで内臓脂肪の減少と高血糖、脂肪肝の改善、メタボの治療にも期待|自治医大




■オキシトシンで内臓脂肪の減少と高血糖、脂肪肝の改善、メタボの治療にも期待|自治医大

オキシトシン注射によって肥満症が改善
オキシトシン注射によって肥満症が改善

参考画像:オキシトシン注射によって肥満症が改善(2011/12/28、自治医科大学)|スクリーンショット

脳内ホルモンで体重減少 体に注射で効果メタボ治療に活用期待

(2011/12/26、読売新聞)

脳内で分泌されるホルモンを体内に投与すると、食欲低下と脂肪燃焼を促して体重を減少させる効果があることが、自治医大(栃木県下野市薬師寺)のグループの研究で明らかになった。

米学術誌「エイジング」(電子版)に今月、掲載された。内臓脂肪の減少と高血糖、脂肪肝の改善がみられたことから、メタボリック・シンドローム(代謝症候群)の治療にも効果があると期待されている。

ホルモン「オキシトシン」は、性別や年齢に関係なく脳内で分泌されるが、特に女性は分娩ぶんべんや授乳の際に多く分泌されることがわかっている。

また、近年の研究で、人間の信頼関係の形成に影響することも明らかになっている。

自治医大の研究グループによれば、脳内ホルモン「オキシトシン」を体内に投与すると、食欲低下と脂肪燃焼を促して体重を減少させる効果があることがわかったそうです。

研究を行ったのは、同大生理学講座の矢田俊彦教授と前島裕子助教らのグループ。

矢田教授らは2年前、オキシトシンが摂食中枢にはたらくことを解明。

以来、身体に投与したオキシトシンの脂肪燃焼などへの効果を研究してきた。

研究では、高カロリーのエサを8週間与えて体重と内臓脂肪を増やして血糖値を上昇させた雄のマウスに対し、体内に自然分泌されるものより高い濃度のオキシトシンを
〈1〉皮下か腹部に1日1回注射
〈2〉継続的に分泌するポンプを背中に埋め込む
――の二つの方法で2週間投与した。

その結果、投与の約1時間後からマウスの食事量が減り、3日後から体重も減少。

一方で、運動量に変化はなく、脂肪が燃焼されて内臓脂肪が小さくなっているのが確認できた。

実験後のマウスの体重は、実験前の13%にあたる4・5グラムも減少していた。

血圧への影響など副作用もなかったという。

今回の研究によれば、オキシトシンが内臓脂肪の減少と高血糖にも効果があることから、メタボリックシンドロームの解消に有効であるようです。

矢田教授は、「今後は、高血圧高脂血症にも影響するかを調べたい。改善が図れれば、メタボ解消の有効な手段になる」と話している。




【感想】

UACM San Lorenzo

by ismael villafranco(画像:Creative Commons)

オキシトシンといえば、恋をすると出てくるホルモンですよね。

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今回の研究は、オキシトシンを投与することによって、食欲低下と脂肪燃焼を促して体重を減少させるというものでしたが、脳から分泌されたオキシトシンは同様の効果を生み出すのかどうか気になるところです。

女性が恋をしたり、ほめられたりするとキレイになるのは、エストロゲンが関係しているそうですが、もしかすると、オキシトシンもキレイになることに関連しているのかもしれませんよね。







脂肪肝や肝の線維化を抑制するタンパク質「Gpnmb」を同定|岡山大




■脂肪肝や肝の線維化を抑制するタンパク質「Gpnmb」を同定|岡山大

Gpnmbの作用機序(仮説)
肝臓内のマクロファージや星細胞に過剰発現させたGpnmbだけでなく、脂肪細胞から分泌された可溶性分泌型Gpnmbも脂肪肝や肝繊維化の抑制に関与している可能性があります。

参考画像:脂肪肝や肝の繊維化を防ぐタンパク質「Gpnmb」を同定(2016/11/25、岡山大学)|スクリーンショット

岡山大、脂肪肝や肝の線維化を抑制するタンパク質を同定

(2015/11/26、マイナビニュース)

同研究グループは、肥満ラットの内臓脂肪組織に増加するタンパク質を発見。同タンパク質を内臓脂肪細胞、マクロファージに過剰発現させたマウスを高脂肪高蔗糖食で飼育し、野生型マウスと比較した結果、脂肪肝や肝の線維化が抑制されることがわかった。

さらに解析を進めた結果、過剰発現させたGpnmbは肝臓内のマクロファージや星細胞に存在し、カルネキシンという物質と結合することで酸化ストレス、脂肪沈着、線維化を抑制することも明らかにした。

また、非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)患者の中でも特に非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)に進行した患者で血清Gpnmb値が高値であることも見い出した。

岡山大学大学院医歯薬学総合研究科(医)腎・免疫・内分泌代謝内科学分野の和田淳 教授、片山晶博氏らの研究グループは、脂肪肝や肝の線維化を抑制するタンパク質「Gpnmb」を同定(同一であると見きわめる)したと発表しました。

現在、NASHの診断のためには肝組織の一部を採取して顕微鏡で観察する肝生検が必要ですが、NASHの患者も血清Gpnmb値が高値であることがわかったことから、Gpnmbをバイオマーカー(生物学的指標)にすることで診断を容易にする可能性があり、また、Gpnmbを治療ターゲットとしたNAFLDの治療法の開発も期待されます。

→ 脂肪肝とは|脂肪肝の症状・原因・対策・食事 について詳しくはこちら




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■NASHを診断する従来の方法

Army scientists energize battery research

by U.S. Army RDECOM(画像:Creative Commons)

「非アルコール性脂肪肝炎(NASH)」を血液検査で精度よく診断できる新手法開発―大阪大

NASHは、超音波検査で非アルコール性の脂肪肝とされた人の1割程度を占めるとされ、脇腹に針を刺して肝臓組織を一部採取する肝生検で診断する。

しかし、肝生検は入院が必要で患者の体の負担も大きいため、簡便な診断法の開発が求められてきた。

■NASHを血液検査で精度よく診断できる新手法

「非アルコール性脂肪肝炎(NASH)」を血液検査で精度よく診断できる新手法開発―大阪大(2015/8/21)によれば、大阪大の三善英知みよしえいじ教授(肝臓病学)と鎌田佳宏准教授(同)らは、NASHの特徴とされる▽風船のように異常に膨らんだ肝臓細胞▽肝臓組織が炎症で硬くなる線維化――に伴って血中に増えるたんぱく質をそれぞれ特定し、これらのたんぱく質の量などの違いから、NASHを診断する検査手法を開発しています。

NASHを精度よく診断できる手法を開発−大阪市立大(2015/10/4)によれば、肝硬変や肝臓がんに進む恐れもある非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)の子どもを、超音波など2種類の波を用いて装置を腹部に当てると、NASHを判定する指標となる「脂肪の蓄積量」と「肝臓の硬さ」を測定し、簡単に精度よく診断できる手法を開発したと、大阪市立大の徳原大介講師らが発表しています。

→ NASH(非アルコール性脂肪性肝炎)の症状・食事・改善方法 について詳しくはこちら







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「脂肪肝メダカ」できた 脂肪肝が肝炎、肝硬変へ進行する仕組みの解明に期待|東京医科歯科大・山口大

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■「脂肪肝メダカ」できた 脂肪肝が肝炎、肝硬変へ進行する仕組みの解明に期待|東京医科歯科大・山口大

メダカ三兄弟

by eiko(画像:Creative Commons)

「脂肪肝メダカ」できた 創薬の研究動物として期待

(2009/12/6、朝日新聞)

ふつうのメダカに脂肪分の多い餌を与えることで、ヒトの病気と同じような脂肪肝や脂肪性肝炎を発症させることに、東京医科歯科大と山口大のグループが成功した。

ヒトの病気を再現したモデル動物として、脂肪肝が肝炎、さらに肝硬変へ進行する仕組みの解明や創薬に活用できそうだ。

英国の発生学専門誌で近く発表する。

東京医科歯科大と山口大のグループは、メダカに脂肪分の多いエサを与えることで人と同じような脂肪肝や脂肪性肝炎に発症させることに成功したそうです。

人の場合と同じような脂肪肝のあるメダカ「脂肪肝モデルメダカ」を作ることに成功したことで、脂肪肝が肝炎肝硬変へと進行する肝臓の病気の仕組みの解明につながるかもしれないそうです。

【参考リンク】

実験では、このメダカを使って食事によって脂肪肝を改善することもできているようです。

このメダカに、脂肪をつきにくくするとされる魚の脂肪分「エイコサペンタエン酸(EPA)」を高脂肪食と同時に与えると、肝臓で脂肪を合成したり、分解したりする作用が、健康なメダカと同程度に戻った。

脂肪肝のメダカを使った研究が、ヒトの治療薬の選別に役立つ可能性があることがわかったという。

EPAが脂肪肝によいということがいえるかもしれません。

脂肪肝が肝炎、肝硬変、肝臓ガンに進むことがありますが、まだ詳しい仕組みはわかっておらず、今回の脂肪肝メダカがその解明に一役買いそうです。

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