「虫歯」タグアーカイブ

「砂糖は1日25gまで。炭酸飲料1缶でアウト」|WHOが砂糖摂取量で新指針案




070:365 - 07/09/2012 - How Much Sugar?

by Shardayyy(画像:Creative Commons)

砂糖は1日25gまで…炭酸飲料1缶でアウト

(2014/3/7、読売新聞)

世界保健機関(WHO)は5日、砂糖の摂取量について、これまでの上限目標をさらに半分にする新指針案を発表した。

<中略>

これにより成人では、1日に摂取できる砂糖の適量がこれまでの「50グラムまで」から「25グラムまで」に減る。砂糖25グラムは紅茶用スプーン6~7杯。炭酸飲料1缶には砂糖が約40グラム含まれ、軽く超してしまう。

農林水産省の資料によると日本人1人当たりの砂糖消費は1日45グラム程度で、ほぼ半減しないと新指針案を満たせない。

2011年に、炭酸飲料は肥満のもと? NYソーダ戦争、市長VS業界という記事でニューヨークのブルームバーグ市長が「肥満の原因とされる砂糖入り炭酸飲料などの消費量を抑えて、医療費を抑制しよう」という試みを打ち出しましたが、今回は、WHOが砂糖摂取量の上限目標の指針案を発表しました。

これまでは「塩」の過剰摂取に関して、特に取り上げられてきた印象があります。

【関連記事】

今回こうした指針案が発表されることとなったのは、体重の増加による肥満の数が増加傾向にあることや虫歯など健康上のリスクを防ぐためなのだそうです。

「1日の糖類摂取はティースプーン6杯まで」、WHOが指針案

(2014/3/7、ロイター)

WHOのディレクター、フランチェスコ・ブランカ氏は「現在、肥満の数は世界で5億人となっており、あらゆる年齢層で増加傾向にある。特に中低所得層で顕著だ」と指摘した。

世界全体で肥満の数は増加しており、また肥満は、糖尿病脂肪肝高血圧などの生活習慣病だけでなく、脳卒中、心疾患、そして腰痛などのケガの原因になっています。

そして、医療費もそれに合わせて増加しています。

【関連記事】

こうした流れの中で、砂糖の摂取量の上限目標を提案したのだと思います。

 

■砂糖の摂取を気をつけるべきもう一つの理由

糖化・AGEsを知ってアンチエイジング・病気予防でも紹介しましたが、糖化は、私たちの体内にある大切なたんぱく質と、食事によって摂取した「糖」とが結びつくことで、糖化したたんぱく質が生成され、体内に蓄積してしまうことにより、老化を促進するだけでなく、肌のシミシワたるみだけでなく、骨、血管、脳にも影響を与えるそうです。







【関連記事】
続きを読む 「砂糖は1日25gまで。炭酸飲料1缶でアウト」|WHOが砂糖摂取量で新指針案

「歯のばんそうこう(ハイドロキシアパタイトシート)」で虫歯にさようなら?




「歯のばんそうこう」で虫歯にさようなら?日本の研究者が開発

(2012/9/18、AFPBB)

 この「歯のばんそうこう」は耐久性に優れた柔軟性に富むシートで、歯のエナメル質の主成分ハイドロキシアパタイトでできている。AFPの電話取材に応じた本津教授によると、「曲げられる」ハイドロアパタイトシートは世界初。歯の保護やエナメル質の修復など、歯科治療での実用化を目指しているという。

シートの厚さはわずか0.004ミリメートル。歯の表面に貼り付けると、光を当ててよく観察しない限り見えなくなる。透明だが、白く着色すれば審美歯科治療にも活用できる。

近畿大学生物理工学部の本津茂樹教授と大阪歯科大学の吉川一志准教授が、「歯のばんそうこう(1つ1つの歯を虫歯から守ったり、より白く見せることのできる極薄の膜)」を共同開発したそうです。

■参考記事

歯の絆創膏をつくる 本津茂樹氏

 極薄のハイドロキシアパタイトシート「歯の絆創膏」は、シート状のみではなく、ドーム状(右)や対象歯に合せたクラウン状(左)の形態も可能。歯科治療に応用する共同研究が進められている<写真提供:本津茂樹氏>  極薄のハイドロキシアパタイトシート「歯の絆創膏」は、シート状のみではなく、ドーム状(右)や対象歯に合せたクラウン状(左)の形態も可能。歯科治療に応用する共同研究が進められている<写真提供:本津茂樹氏>

極薄のハイドロキシアパタイトシート「歯の絆創膏」は、シート状のみではなく、ドーム状(右)や対象歯に合せたクラウン状(左)の形態も可能。歯科治療に応用する共同研究が進められている<写真提供:本津茂樹氏>

20101003 歯の絆創膏 

(2010/10/3、ちょぺっと幸せな歯科医師の日記)

近畿大と大阪歯科大の共同研究チームは28日、歯の主成分ハイドロキシアパタイトを0・005ミリの薄さでシート状に加工することに世界で初めて成功したと発表した。

【感想】

子供の頃の想像では、「未来では歯磨きはなくなっているだろう」と思っていましたが、現実は歯の治療/予防に関してはあまり進歩していないように感じています。

今回の研究が進めば、「ばんそうこう」で覆うというような歯科治療における実用化が出来るという期待があるそうですが、もっと進歩してもらえたらと思ってしまいます。

例えば、うがいをするだけで歯がピカピカになる歯磨きドリンク、超音波のような装置を口に入れてブクブクうがいのような感じですぐに歯が綺麗になるもの、マウスピースをつけるだけで歯磨きが完了するようなもの、そういったものができるとうれしいですね。







虫歯や歯周病などの原因菌を99・99%死滅させられる新たな殺菌法開発|東北大

Dental Health

by Army Medicine(画像:Creative Commons)

> HOME > 健康・美容チェック > 歯周病 > 虫歯と歯周病菌99・99%死滅…東北大新手法




虫歯と歯周病菌99・99%死滅…東北大新手法

(2010/12/9、読売新聞)

虫歯や歯周病などの原因菌をほぼ死滅させられる新たな殺菌法を、東北大大学院歯学研究科の菅野太郎助教らのチームが開発した。

治療機器の開発も進められ、画期的な治療法が数年以内に実用化できるとの期待が高まっている。論文は米国の代表的な薬学雑誌12月号に掲載された。

菅野助教らは、虫歯菌や歯周病菌など4種類の口腔こうくう内細菌と過酸化水素の水溶液に、目に見える波長のレーザー光を照射。強い殺菌作用のある物質「活性酸素」の一種を発生させ、3分以内に99・99%以上の菌を死滅させたという。人体への影響はないとみられ、治療が難しい歯周病の奥深い病巣を殺菌することなどへの応用が期待される。

東北大大学院歯学研究科の菅野太郎助教らのチームによれば、虫歯や歯周病などの原因菌を99.99%死滅させられる新たな殺菌法を開発し、また治療機器の開発をすすめているそうです。

低侵襲・高効率な歯周病治療実現のための局所制御型ラジカル殺菌治療器の開発|東北大学病院臨床研究推進センター

具体的には、スケーラーチップの先端部より405 nmの可視光レーザーと3%過酸化水素水を放出することで歯周ポケット底部においてヒドロキシルラジカルを生成し局所的な歯周病菌の殺菌を行うことで非外科的歯周病治療の成功率を向上させる(図1)。

従来の超音波スケーラー(歯石や歯垢の除去を行う)では対応が難しかった歯周ポケットの深部にいる菌を上記の方法で殺菌を行うそうです。

いよいよ虫歯のない時代がくるのでしょうか。

期待しています。

→ 歯周病とは|歯周病の症状・予防 について詳しくはこちら







歯周病関連ニュース

歯周病

歯周病とは|歯周病(歯肉炎と歯槽膿漏)の症状・原因

歯周病を予防する方法(歯磨き・歯ブラシ)

歯周病は糖尿病の合併症の一つ!?糖尿病と歯周病の関係

虫歯予防のための歯みがき方法|がっちりアカデミー 6月25日

Colgate Intimacy

by Sherman Geronimo-Tan(画像:Creative Commons)




2010年6月25日放送のがっちりアカデミー(TBS系)のテーマ「歯医者さんのソントク!」の中で前田歯科医院の前田亨先生が効果的な虫歯予防のための歯みがき方法を紹介しました。

その方法とは、

1.歯ブラシに、フッ素入りの歯磨き粉を1cm出す。

2.できるだけ泡立てて2分間磨く。

3.水10ccの水を含み、1分間ブクブクうがいをする。

4.吐き出す。その後は、もうすすがないようにする。

【感想】

これまでの歯磨きの常識とは全く違っていて驚きました。







マウス胎児細胞から完全な歯を再生 肝臓や腎臓などの再生医療につながる成果|東京理科大グループ




Army invests in 3-D bioprinting to treat injured Soldiers

by Army Medicine(画像:Creative Commons)

マウス胎児細胞から完全な歯を再生 東京理科大グループ

(2009/8/4、朝日新聞)

マウスの胎児から歯のもとになる細胞を取り出して培養し、痛みの感覚がある、ほぼ完全な歯に再生させることに東京理科大の辻孝教授(再生医工学)らのグループが成功した。

人の歯の再生だけでなく、肝臓や腎臓などの臓器の再生医療につながる成果として期待される。

米科学アカデミー紀要電子版に発表する。

東京理科大の辻孝教授(再生医工学)らのグループがマウスの胎児からほぼ完全な歯に再生させることに成功したそうです。

この研究が進めば、歯周病や虫歯で歯を失った人も入れ歯が必要でなくなりそうですし、また、肝臓腎臓などの再生医療にもつながりそうです。