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実は更年期は秘密の組織「KNK」だった!




Threadsを見ていると、更年期を「KNK」という秘密組織で、コードネームで呼び合う遊びが流行ってました。

→ 更年期障害の症状・原因・チェック|40代・50代の更年期の症状 について詳しくはこちら

近年有名人の方が更年期障害に対してオープンに話されるようになって、少しずつ更年期への向き合い方が変わっているように感じます。

これから更年期を迎えるプレ更年期の人もいれば、現在更年期真っただ中の人、更年期が終わりどのように向き合ってきたかを伝える側になっている人などその状況はさまざまです。

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また更年期・閉経前後で病気のリスクが高くなることもわかってきています。

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オープンな場で少しずつ情報が供給されることによって、更年期障害との良い向き合い方ができるようになるといいですね。

【補足】

■更年期障害の症状

更年期障害の食事・更年期を乗り切る方法

●食生活の見直しをする

●ビタミン・ミネラルなどバランスの取れた食事で栄養を十分に摂る。

亜鉛は、ホルモンバランスを整える働きがある。

女性の場合は、亜鉛が不足すると女性ホルモンの働きが悪くなったり、月経異常を引き起こしてしまう可能性がある。

特に更年期ともなれば、亜鉛不足がホルモンバランスをさらに乱れさせて症状を悪化させてしまうことにもありえる。

→ 亜鉛の多い食品 について詳しくはこちら

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●軽いウォーキングなどの適度な運動

寝る前に毎日10分間、ヨガを取り入れたストレッチを3週間行うことで、更年期女性の「更年期症状」と「抑うつ」を改善することがわかったそうです。

→ 寝る前のストレッチ&ヨガは、女性の「更年期症状」と「抑うつ」を改善する効果がある!おすすめのやり方 について詳しくはこちら

●ご自身にあったリラックス方法

更年期障害の症状を和らげたいと考えている方は、呼吸をゆっくりしたり、音楽を聴いてみてはいかがでしょうか?

→ 更年期障害の症状の顔のほてり(紅潮)は音楽を聴くと改善する! について詳しくはこちら

●家族との会話をする機会を増やす

●更年期障害のツボ

→ 更年期障害のツボ:三陰交(さんいんこう)の位置・押し方|たけしの本当は怖い家庭の医学 について詳しくはこちら

●相性の合う医師・病院を見つけておく

●エクオール

大豆イソフラボンは、更年期障害の原因といわれる「エストロゲン」と構造が似ているため、体内に入ると、エストロゲンと同じような働きをするといわれています。

大豆イソフラボンは大豆製品などから摂れます。

ただ、最近の研究によれば、大豆イソフラボンの健康効果の恩恵を受けやすい人とそうでない人がいることが明らかになったそうです。

その違いは、エクオールを作り出すためのエクオール産生菌という腸内細菌を持っているかどうかです。

腸内細菌によって大豆イソフラボンに含まれるダイゼインという成分をエクオールに変えることで、ダイゼインのままと比べ、よりエストロゲンに似た働きをすると言われています。

更年期症状の軽い人はエクオールの量が多いそうで、更年期症状の重い人のグループに、エクオールをつくれる人が少なかったそうです。

更年期のホットフラッシュ(ほてり)や首や肩のこりを改善する効果が確認されているそうです。

エクオールの産出能力をチェックするには、「尿中エクオール検査」や「ソイチェック」といった簡単な尿検査で調べることができるそうです。

→ エクオール(EQUOL サプリ)が更年期(更年期障害)症状の軽減に役立つ について詳しくはこちら

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■更年期障害関連ワード

更年期障害

男性更年期障害

女性更年期障害

更年期障害の治療法

更年期障害の食事

若年性更年期障害(プレ更年期)

中高齢で発症する気分障害と認知症の原因タンパク質との関係を脳画像で解明!気分障害が認知症のサインになる!?




中高齢発症の気分障害に認知症の原因タンパク質が関わることを脳画像で実証‐QSTの独自技術でタウタンパク質病変を可視化し、客観的診断・治療へ‐(2025年6月9日、QST)で紹介されている国立研究開発法人 量子科学技術研究開発機構(QST)によれば、これまで40歳以降に発症するうつ病や双極性障害(躁うつ病)である気分障害が認知症の前兆かもしれないと注目されており、今回QSTが開発した特別な技術で1)認知症に関わる「タウタンパク質」という物質が、気分障害の人の脳に溜まっていることを画像で確認、2)認知機能がまだ正常な段階で、すでにタウが溜まっていることがわかった、ことから気分障害と認知症のつながりを科学的に診断できるようになり、根本的な治療法の開発に役立つことが期待されます。

【参考リンク】

■認知症との関係

最近の研究で、中高齢の気分障害が認知症の「最初のサイン」かもしれないと考えられています。認知症は「タウ」や「アミロイドβ」といった異常なタンパク質が脳に溜まることで起こりますが、気分障害との関係はあまりわかっていませんでした。

■今回の研究で分かったこと

〇気分障害の人の50%にタウが溜まっていて、健康な人(14.9%)よりずっと多い(約4.8倍)ことが判明!

〇アミロイドβも気分障害の人に多く見られ、認知症の前段階の可能性が示唆されました。

〇タウの溜まり方は人によって違い、アルツハイマー病以外のタイプの認知症(例:前頭側頭型認知症)に関係するタウも見つかりました。

〇特に、幻覚や妄想などの重い症状がある人では、前頭葉や線条体という脳の部位にタウが多く溜まっていました。

〇過去の脳データ(208人分)を調べた結果、40歳以降にうつや躁状態を初めて経験した人の57.1%にタウがあり、認知症になるまで平均7年かかることがわかりました。

■まとめ

今回の研究によって、うつ病や双極性障害はストレスだけでなく脳の変化が関係している可能性があると変わり、気分障害は気分障害を「心の問題」だけでなく「脳の健康」として考える必要があると改めて感じました。

私たちにとっては、40歳以降に急に気分が落ち込んだり、躁状態になったりしたら、認知症のサインの一つとして覚えておくといいかもしれません。

アルツハイマー病を予防する食習慣・食生活|たけしの本当は怖い家庭の医学によれば、認知機能が低下している人に共通する食習慣の2つの特徴として、

  1. 魚介類をあまり食べないこと
  2. 野菜をあまり食べないこと

が挙げられていました。

なぜ、魚介類や野菜を食べないことが認知機能低下につながるのでしょうか。

魚介類に関しては、n-3系脂肪酸(オメガ3)が関係していると考えられます。

n-3系脂肪酸(オメガ3)は、サバやサンマなどの青魚に含まれているDHAやEPA、αリノレン酸などのことをいいます。

このn-3系脂肪酸(オメガ3)がアミロイドβタンパクをたまりにくくしてくれると考えられているそうです。

野菜に関しては、ポリフェノールや抗酸化ビタミンがアミロイドβタンパクをたまりにくくしてくれると考えられています。

アルツハイマー病を予防するためには、魚介類と野菜を積極的に摂取していく必要があるようです。

→ 認知症の症状|認知症予防に良い食べ物・栄養 について詳しくはこちら







P.S.

オレンジなど柑橘類を1日1個食べるとうつ病リスクが20%低下する可能性/ハーバード大学

こころの病気の患者数の状況(平成30年版厚生労働白書)
こころの病気の患者数の状況(平成30年版厚生労働白書)

平成30年版厚生労働白書のこころの病気の患者数の状況を見ると、気分障害の患者数が年々増加傾向にあります。

疑似相関かもしれませんが、起こせ!みかんmovement!みかんレシピの開発で日本のみかんを盛り上げたい!によれば、みかんの消費量は全盛期から77%ダウンしており、ミカンの消費量が減って、気分障害の患者数が増えている現状を考えると、予防的に柑橘類を食べる習慣を身につけるというのは大事なことかもしれません。

そしてもう一つ、こころの病気ではなく脳の病気であるということを改めて見直さないと本当の意味で予防はできないのではないでしょうか?

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超加工食品の摂取量が多いほどがんの発症、男性の大腸がん、女性の卵巣がんのリスクがアップする!




Threadsを見てて「添加物に気を使った食生活をしている人の方が健康で長生きしているという裏付けのあるデータはあるのか?」という投稿があったので調べてみました。

日本ではあまり聞きなじみのない言葉ですが、海外の健康や食品に関するニュースを見ていると「超加工食品(ultra-processed foods;UPFs)」が取り上げられています。

超加工食品には、出来合いのスープやソース、冷凍ピザ、調理済み食品、ホットドッグ、ソーセージ、フライドポテト、ソーダ、市販のクッキー、ケーキ、キャンディー、ドーナツ、アイスクリームなどが含まれています。

世界的な食生活は、比較的安価で、非常に美味しく、すぐに食べられる超加工食品(UPF)がますます主流になりつつあり、アメリカ人は摂取するカロリーの約6割、砂糖の9割を「超加工食品」から摂取している!?で紹介した英医学誌ブリティッシュ・メディカル・ジャーナル(BMJ)の調査結果によれば、米国人は摂取するカロリーの58%、砂糖の90%を清涼飲料水やシリアル、袋詰めされたパンや焼き菓子、袋入りのスナック類、その他の菓子類、デザート類、再構成肉(チキンナゲットなどの材料)、即席めん類、スープなどの「超加工食品」から摂取していることがわかったそうです。

私たちは食品添加物単体で摂取することはないので、色や香り、食感を加えたり賞味期限を長引かせたりする目的で食品添加物が使われることが多い超加工食品を摂ることによってどれくらい健康に影響があるかについて調べることが参考になるかと思い、こちらに関する論文を紹介したいと思います。

【参考リンク】

医学誌に掲載された論文によれば、超加工食品の摂取量が多いほどがんの発症、特に女性の卵巣がんのリスクが増大するということがわかりました。

ただ難しいのはこれが超加工食品だけの影響によるものかわからないという点です。

超加工食品の摂取、がん発症・死亡リスク増大と関係 英研究(2023年2月1日、CNN)でコメントしている英アストン医学校のデュアン・メラーさんによれば、

超加工食品の摂取量が多い人は、紅茶やコーヒーよりも炭酸飲料を多く飲み、野菜など健康な食生活に関連した食品の摂取量が少ない傾向がある。このためがんのリスク増大は超加工食品のみの影響ではなく、健康的な食品の摂取量が少ないことの影響を反映している可能性がある

そうです。

例えば超加工食品の摂取量が多い人は野菜の摂取量が少ない傾向にあるといったように、いろんな要素が入ってしまい、健康への影響が超加工食品によるものなのかがはっきりとわからないんですね。

「所得」「地域」「雇用形態」「家族構成」の4つが「#健康格差」の要因|#NHKスペシャルによれば、所得が少ないと炭水化物中心の食事になり、カルシウムやビタミンなどの摂取量が少なくなることが指摘されています。

栄養バランスが崩れることは健康にも影響を与え、低所得者は高所得者に比べ、精神疾患へのなりやすさが3.4倍、肥満と脳卒中の罹患(りかん)リスクが約1.5倍、骨粗しょう症へのなりやすさが約1.4倍にまで膨らむとのデータもあるそうです。

つまり、超加工食品をよく摂取している人は、好んで摂取しているとは限らず、所得が少ないから超加工食品を選ばざるを得ない人がいますし、またそういう食生活をしている人は不健康な生活習慣を摂ってしまう傾向にあったりするため、一概に超加工食品が原因だと決めつけることができません。

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ただ今回紹介した研究によれば、超加工食品の摂取量が10%増えるとがんの発症が2%増え、特に卵巣がんと診断されるリスクは19%上昇することがわかったため、明確な因果関係があるとまでは言えないものの、健康のために超加工食品を減らして、健康的な食品を選ぶことは大事なんですね。

また超加工食品と大腸がんのリスクの関係に関する研究によれば、超加工食品を多く食べる男性は摂取量が少ないグループと比べると大腸がんを発症するリスクが29%高いことがわかっています。

ちなみに、この研究ではヨーグルトなどの摂取量が多いと、女性の大腸がんリスクが低下するという結果が出ています。

【参考リンク】

なぜ超加工食品は健康にとって悪いのかについて、Ultraprocessed foods linked to cancer and early death, studies find(2022年9月1日、CNN)でコメントしているタフツ大学フリードマン栄養科学政策大学院のファン・ファン・チャンさんによれば、「食品から抽出された成分や研究室で合成された成分で作られ、そのまま食べたり温めたりできる工業製品であり、自然食品はほとんど、あるいは全く含まれていない」と語っており、超加工食品には添加糖や塩分が多く、食物繊維が少なく、人工着色料、香料、安定剤などの化学添加物がたっぷり含まれていることが多いからだとしています。

そのため「添加物に気を使った食生活をしている人の方が健康で長生きしているという裏付けのあるデータはあるのか?」という質問について、超加工食品による健康への影響はあるが原因が解明していないので明確に答えることができないのが現状です。

大事なことは添加物が悪いというよりも超加工食品を積極的に摂ることは自然と添加物が多くなってしまうということであり、新鮮で健康的な食品を摂れる方が体にいいことは理解できるかと思います。

添加物をゼロにするのは現実的ではないですが、フレッシュな食品を選んで超加工食品を減らすことができれば、結果的に食品添加物の摂取量を減らしていくというのはいい考え方ですよね。







閉経の遅い女性と初経の早い女性は、甲状腺がんのリスクが高い!




女性関連要因と甲状腺がん罹患との関連について|国立がん研究センターによれば、閉経年齢が高いと甲状腺がんのリスクが高くなるという結果や、初経から閉経までの期間が長い女性(閉経年齢が高いこと/初経年齢が早いこと)は女性ホルモンであるエストロゲンにさらされる期間が長いといったことから、甲状腺がんが女性ホルモンに関連しているのではないかと考えられるそうです。

また、閉経後女性では、外科的手術などにより人工的に閉経が行われた女性では、自然に閉経した女性と比べて、閉経後甲状腺がんのリスクが2.34倍と高くなりました。

エストロゲンにさらされる期間が長いと甲状腺がんのリスクが高くなるという結果と、人工的に閉経することによって甲状腺がんのリスクが高くなるという結果は全く違う結果なのですが、一つ考えられることは甲状腺がんと女性ホルモンに何らかの関係があるという説です。

外科的治療などで人工的に閉経することで、女性ホルモンの分泌が急激に低下することが甲状腺がんと関連しているという報告もあり、甲状腺がんが女性ホルモンに関連していることを示唆しています。人工的に閉経することで、その後のエストロゲン剤服用と関係するのかもしれませんが、よくわかっていません

女性ホルモンの分泌が急激に低下することが何か影響しているのか、それとも人工的に閉経しその後にエストロゲン剤を服用したことが関連しているのかわかっていないものの、女性ホルモンの変化が甲状腺がんに何か関係しているのではないかということがうかがえます。

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■まとめ

最近では更年期・閉経前後で病気のリスクが高くなることもわかってきています。

研究が進むことで病気のリスクが低くなっていくといいですね。

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難聴になると認知症になりやすい!難聴は認知症の最大の原因!!!

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難聴になると認知症になりやすい!難聴は認知症の最大の原因!!!
難聴になると認知症になりやすい!難聴は認知症の最大の原因!!!

FrancoAntonio Giovanella|unsplash

今日はこの前”ばあちゃん(母)”が転倒したときに壊れたメガネのレンズを買い替えるためにメガネ屋さんに行ってきたのですが、その時に伺ったのが「難聴になると認知症になりやすい」という話。

認知症の予防については興味があったので、調べてみました。

認知症の予防につながる9つのリスク要因|中年期の聴力低下・中等教育の未修了・喫煙・うつ・運動不足・社会的孤立・高血圧・肥満・2型糖尿病で紹介した英医学誌The Lancet(ランセット)に掲載された論文によれば、中年期の聴力低下が認知症のリスク要因なのだそうで、聴力が低下すると、周囲から通常受け取るたくさんの情報が得られなくなり、社会的に孤立することにより、認知症になるリスクが高まるそうです。

難聴は認知症の最大の原因になる!?(日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会)によれば、難聴によって、音の刺激や脳への情報量が少ない状態になると、脳の萎縮や、神経細胞の弱まりが進み、それが認知症の発症に大きく影響することが明らかになってきているそうです。

認知症の発症リスクが高いのは、脳卒中の経験がある人、糖尿病や心臓病の持病がある人、握力が弱い人、うつ傾向がある人で紹介した国立長寿医療研究センターなどのチームによれば、難聴の人はない人に比べて1・4倍認知症を発症するリスクが高いそうです。

加齢性難聴は動脈硬化が原因で引き起こされる|たけしの家庭の医学によれば、40代、50代の人にも加齢性難聴の症状が出ることがあるそうです。

食べ過ぎ・飲み過ぎといった生活習慣の乱れから動脈硬化になると、血管が硬くなり、血液の流れが悪くなり、その動脈硬化こそが加齢性難聴を進行させる大きな原因の一つなのだそうです。

最近様々な研究によって、動脈硬化と難聴との関連性が明らかになってきているそうです。

【参考リンク】

動脈硬化によって血流が悪化→末端にある耳の毛細血管

音を感知する有毛細胞のある蝸牛には、たくさんの毛細血管があります。

有毛細胞はこの毛細血管から酸素や栄養素を摂取しています。

しかし、動脈硬化になると、有毛細胞は酸素不足に陥り、機能が低下し、難聴を引き起こすそうです。

高い音を感知する有毛細胞は、大量のエネルギーを必要とするため、少しでも血流が滞ると、すぐに機能が低下してしまうそうです。

加齢性難聴を進行させる危険因子として、

  • 糖尿病
  • 虚血性心疾患
  • 腎疾患など

が疫学調査などからわかっているそうです。

5人中1人に難聴の症状、大音量の音楽が一因に|米調査では、米国では12歳以上の5人中1人に当たる4800万人以上が片耳または両耳に難聴の症状を持つという調査結果が米国の医学誌に発表されました。

その原因としては、加齢や遺伝的要因に加え、イヤホンなどを使って大音量で音楽を聴くことが原因の1つとして指摘されています。

有毛細胞は音響エネルギーを電気信号に変換して脳に伝達する役割を果たしているのですが、ボリュームが大きすぎるとこの細胞が損傷を受け、回復できなくなるそうです。

大事なポイントは、ヘッドホンやイヤホンで難聴に? 耳を守る音との接し方とはによれば、内耳、特に有毛細胞と呼ばれる部分の先端にある聴毛といわれる部分は大きな音にさらされていると抜け落ちたり傷ついたりして、ある程度以上ダメージを受けた聴毛や有毛細胞の機能は回復しないこと。

難聴のサインには、鳴りやまないような耳鳴りや持続的な耳のつまり感が挙げられており、例えば、ライブの翌日でも耳がキーンとするしている場合には実は内耳がダメージを受けている状況なのだそうです。

コンサート(ライブ)会場で大音量にさらされたり、毎日イヤホンで大音量の音楽を聴いている習慣のある人は、難聴→認知症のリスクを高めてしまう恐れがあります。

WHO(2022年3月7日)は

12歳から35歳までの 10 億人以上の人々が、大音量の音楽やゲーム音に長時間、過度にさらされることにより、聴力を失う危険性があります。

とコメントしましたが、大音量にさらされた若者が年をとるにつれて、難聴の人が増え、その影響で認知症になるという人が増えるかもしれません。

認知症を予防するためにも、イヤーマフを活用して耳を守るということも大事になるのではないでしょうか?

■まとめ

難聴が認知症と深い関係にあるという事実は、難聴にしっかりと対処することが認知症リスクを少しでも下げることにつながるということですね。

補聴器をつけるなどの対策をすることで、1)音の刺激や脳への情報量が多い状態を維持し、脳の萎縮や神経細胞の弱まりを遅らせる、2)家族や友人、周りの人々とのコミュニケーションをすることにより認知症の予防につながることが期待されます。

また、耳垢栓塞(いわゆる耳アカ)も認知症のリスクを高めるそうです。

耳垢をほっておくと、認知症のリスクを高める!?(日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会)によれば、高齢者の中には耳垢を排出する力が弱くなり、耳垢が栓のように詰まった状態になって、聞こえにくいという方がいるそうです。

アメリカの高齢者向け施設での調査では、耳垢栓塞を取ることで入所者の聴力が改善しただけでなく、認知機能も改善されたことも報告されているそうです。

気になる方はぜひ耳鼻咽喉科で診てもらってくださいね。

→ 認知症対策|認知症に良い食べ物・栄養 について詳しくはこちら







耳と難聴に関するクイズ

問題1(選択式)

米国での調査によると、12歳以上の何人に1人が片耳または両耳に難聴の症状を持っていますか?

a) 3人に1人
b) 5人に1人
c) 10人に1人
d) 2人に1人

問題2(選択式)

難聴の原因として指摘されているものに当てはまらないものはどれですか?

a) 加齢
b) 遺伝的要因
c) 毎日十分な睡眠をとること
d) 大音量で音楽を聴くこと

問題3(記述式)

有毛細胞の役割とは何ですか?また、大きな音がこの細胞に与える影響を簡単に説明してください。

問題4(選択式)

難聴のサインとして挙げられている症状は次のうちどれですか?

a) 視力の低下
b) 持続的な耳のつまり感
c) 味覚の変化
d) 手の震え

問題5(選択式)

WHOによると、12歳から35歳までの何人以上が大音量の音楽やゲーム音によって聴力を失うリスクがあるとされていますか?

a) 1億人
b) 5億人
c) 10億人
d) 50億人

問題6(記述式)

大音量にさらされることが、将来的に認知症のリスクを高める可能性があるとされています。その理由を簡単に説明してください。

問題7(選択式)

耳を守るために役立つとされているものは何ですか?

a) イヤーマフ
b) サングラス
c) マスク
d) 手袋

解答例

1.b) 5人に1人

2.c) 毎日十分な睡眠をとること

3.有毛細胞は音響エネルギーを電気信号に変換して脳に伝達する役割を果たしている。大きな音にさらされると、この細胞が損傷を受け、回復できなくなることがある。
(文章より要約)

4.b) 持続的な耳のつまり感

5.c) 10億人

6.大音量による難聴が進行すると、聴力低下が脳の認知機能に影響を与え、認知症のリスクを高める可能性があるから。

7.a) イヤーマフ

【参考リンク】