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食物繊維で脳卒中や心筋梗塞のリスク減|厚労省研究

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■食物繊維で脳卒中や心筋梗塞のリスク減|厚労省研究

Vegetables

by Martin Cathrae(画像:Creative Commons)

脳卒中や心筋梗塞…食物繊維でリスク減 厚労省研究

(2011/8/4、朝日新聞)

野菜などに含まれる食物繊維を多く食べる女性ほど脳卒中や狭心症、心筋梗塞(こうそく)などの循環器病のリスクが低くなることが、厚生労働省研究班(主任研究者=津金昌一郎・国立がん研究センター予防研究部長)の調査でわかった。

男性でも、非喫煙者には同じ傾向がみられた。

厚生労働省研究班が、45歳以上の男女約8万7千人を約10年間追跡調査を行なったところ、食物繊維の摂取が多いグループは、そうでないグループに比べて、脳卒中心筋梗塞などの循環器病の発症リスクが低かったそうです。

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海藻類に含まれるような水溶性の食物繊維より、ゴボウなどに含まれる水に溶けない食物繊維の方が、脳卒中のリスクを下げる効果が高いこともわかった。

水溶性の食物繊維よりも不溶性食物繊維のほうが脳卒中のリスクを下げる効果が高かったそうです。

食物繊維摂取と循環器病発症リスクとの関係について|多目的コホート研究|国立がん研究センター

水溶性よりも不溶性の方で、摂取量が多いグループで脳卒中発症リスクがより低いことがわかりました(図2)。

不溶性食物繊維は、それ自体が水に溶けない分、水を多く含み数倍に膨らみ、これが腸を刺激して大腸の働きを促します。また、凝固因子を減少させ、炎症反応を下げる働きもあります。一方、水溶性食物繊維の働きは、それ自体が水に溶ける分、小腸での栄養吸収を和らげ、血糖値の急な上昇を抑え、コレステロールを減少させる働きをします。今回、不溶性食物繊維のほうで脳卒中の予防効果がみられたのは、凝固因子、炎症反応の改善などの効果が見られたものと思われます。しかし、本研究では凝固因子や炎症反応を測定していないため、その関連性は不明です。

多目的コホート研究によれば、食物繊維の摂取量が多い女性は循環器病発症リスクが低いことがわかり、また、水溶性食物繊維よりも不溶性食物繊維の方が脳卒中の発症リスクが低いことがわかりました。

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リノール酸とα-リノレン酸の摂取バランスが病気の発症に大きく関係する!?オメガ3脂肪酸を多めに摂ろう!

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■リノール酸とα-リノレン酸の摂取バランスが病気の発症に大きく関係する!?オメガ3脂肪酸を多めに摂ろう!

Bottle of Oil

by Taras Kalapun(画像:Creative Commons)

摂取成分のバランスが大切「オメガ3系脂肪酸」を多めに

(2010/10/5、ZAKZAK)

では、どんな油成分が体に悪いのか。

「長寿のためのコレステロールガイドライン2010年版」(監修・日本脂質栄養学会)編集責任者で金城学院大学・薬学部の奥山治美教授は「人の体内で作ることのできないリノール酸とα-リノレン酸の摂取バランスが病気の発症に大きく関係する」と、こう説明する。

「リノール酸群は成長、生殖生理、皮膚の状態を保つ上で必須だが、過剰摂取するとアラキドン酸由来のホルモン様物質が過剰に作られ、がん、動脈硬化、アレルギー・炎症性疾患を増やす。

だが、それは脳・網膜の機能を保つ上で必須のα-リノレン酸群を多く摂ることで抑えられる」

ちなみにα-リノレン酸は体内で青魚に多く含まれるEPAやDHAなどに変換される。

金城学院大学・薬学部の奥山治美教授によれば、リノール酸とα-リノレン酸の摂取バランスが病気の発症に大きく関係しており、リノール酸を過剰に摂取しすぎると、がん、動脈硬化、アレルギー・炎症性疾患を増やしてしまうそうです。

リノール酸の働きを抑えるには、αリノレン酸を摂取して、リノール酸とαリノレン酸の摂取バランスを整える必要があります。

【マドンナも油を愛用】

α-リノレン酸やEPA、DHAなどは「オメガ3系脂肪酸」と呼ばれ、米国では心臓病やうつ病などの精神疾患の増大の対策として摂取が推奨している栄養素だ。

歌手のマドンナや女優のキャメロン・ディアスなどが美容・健康目的で“アマニ油”を愛用していることでも注目されている。

奥山教授は「日本でも食の欧米化でリノール酸群(オメガ6系脂肪酸)は通常の食生活で十分過ぎるほど摂取しているので、積極的にオメガ6系を減らし、オメガ3系を増やす食生活が推奨されているのだが…」と、国内での認識が低いことに危機感を抱いている。

マドンナやキャメロン・ディアスもオメガ3脂肪酸のアマニ油を愛用しているそうです。

→ オメガ3脂肪酸|オメガ3の効果・効能・食べ物(オイル)・ダイエット について詳しくはこちら

リノール酸群(オメガ6系脂肪酸)は成長、生殖生理、皮膚の状態を保つ上で必須なのですが、日本では通常の食生活で十分過ぎるほど摂取しているので、積極的にオメガ6系を減らし、オメガ3系を増やす食生活をしていく方が良いそうです。

【魚と油を積極摂取】

リノール酸の必須量は摂取エネルギーの1%以下だが、現状は5%前後。

人によって摂取量が異なるので一概にいえないが、リノール酸過剰を防ぐためにはα-リノレン酸を摂取エネルギーの1・5%以上は摂りたい。

青魚を食べたり、αリノレン酸の油を使うようにして、積極的にオメガ3脂肪酸を摂るようにしたいですね。

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【オメガ3関連記事】
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「脂肪肝メダカ」できた 脂肪肝が肝炎、肝硬変へ進行する仕組みの解明に期待|東京医科歯科大・山口大

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■「脂肪肝メダカ」できた 脂肪肝が肝炎、肝硬変へ進行する仕組みの解明に期待|東京医科歯科大・山口大

メダカ三兄弟

by eiko(画像:Creative Commons)

「脂肪肝メダカ」できた 創薬の研究動物として期待

(2009/12/6、朝日新聞)

ふつうのメダカに脂肪分の多い餌を与えることで、ヒトの病気と同じような脂肪肝や脂肪性肝炎を発症させることに、東京医科歯科大と山口大のグループが成功した。

ヒトの病気を再現したモデル動物として、脂肪肝が肝炎、さらに肝硬変へ進行する仕組みの解明や創薬に活用できそうだ。

英国の発生学専門誌で近く発表する。

東京医科歯科大と山口大のグループは、メダカに脂肪分の多いエサを与えることで人と同じような脂肪肝や脂肪性肝炎に発症させることに成功したそうです。

人の場合と同じような脂肪肝のあるメダカ「脂肪肝モデルメダカ」を作ることに成功したことで、脂肪肝が肝炎肝硬変へと進行する肝臓の病気の仕組みの解明につながるかもしれないそうです。

【参考リンク】

実験では、このメダカを使って食事によって脂肪肝を改善することもできているようです。

このメダカに、脂肪をつきにくくするとされる魚の脂肪分「エイコサペンタエン酸(EPA)」を高脂肪食と同時に与えると、肝臓で脂肪を合成したり、分解したりする作用が、健康なメダカと同程度に戻った。

脂肪肝のメダカを使った研究が、ヒトの治療薬の選別に役立つ可能性があることがわかったという。

EPAが脂肪肝によいということがいえるかもしれません。

脂肪肝が肝炎、肝硬変、肝臓ガンに進むことがありますが、まだ詳しい仕組みはわかっておらず、今回の脂肪肝メダカがその解明に一役買いそうです。

→ 脂肪肝とは|脂肪肝の症状・原因・対策・食事 について詳しくはこちら







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太ると肝臓の病気(脂肪肝・肝臓がん)になるリスクが高くなる!

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【目次】

■太ると肝臓の病気(脂肪肝・肝臓がん)になるリスクが高くなる!

Sounds Like A Truck

by Tony Alter(画像:Creative Commons)

太ると肝がんリスク高く

(2011/2/4、日本経済新聞)

肥満になると、心臓病や糖尿病になるリスクが高まるだけでなく、肝臓の病気脂肪肝・非アルコール性脂肪肝炎肝硬変肝臓ガン)にもなりやすくなります。

■飲酒に関係なく

肝臓の病気といえば、お酒・アルコールが原因と考える人も多いと思いますが、実はそれだけが原因ではありません。

脂肪肝(非アルコール性脂肪肝)は、暴飲暴食やカロリー過多の食生活によっても起こることがあります。




NASH

NASHを放っておくと10年間に2割の確率で肝硬変や肝臓がんになるそうです。

世界中で肥満の人が増加傾向にあるので、今後NASHの患者は増えることが予想されます。

■NASHを改善するには

ビタミンEによるNASHの改善効果が確認できているそうです。

食生活の見直し+運動でダイエットすれば脂肪肝やNASHは改善していくと考えられます。

※体重7%減で肝機能が回復

週250分の運動で脂肪肝改善 「やせなくても効果あり」―筑波大研究グループによれば、筑波大の研究グループによれば、、肥満の人は、週250分以上早歩きなどのやや強めの運動をすると、体重が減らなくても、肝臓に蓄積した脂肪が減少したり、善玉コレステロールや肝臓の炎症を防ぐ物質が増えていることがわかったそうです。

この研究結果によれば、脂肪肝の改善には体重が減少しないといけないわけではなく、運動を継続して行うことが脂肪肝の改善につながるということがわかりました。

また、週150分の早歩きを続けるだけでも、肝臓の中性脂肪が減っており、脂肪肝・NAFLDの改善が期待できるによれば、週150分の早歩きを続けるだけでも、肝臓の中性脂肪が減っており、非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)の改善が期待できることがわかったそうです。

脂肪肝・NASHの改善・予防のためにも、毎日30分早歩きする習慣を持ってみてはいかがですか?

→ 脂肪肝とは|脂肪肝の症状・原因・治し方 について詳しくはこちら

→ 肝臓がん|肝臓がんの症状(初期・末期) について詳しくはこちら

→ 肝臓がん予防によい食事・食べ物 について詳しくはこちら







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一日の食生活の中でコーヒーから最も多くのポリフェノールが摂取されている|お茶の水女子大大学院

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forty ninth parallel

by Kenny Louie(画像:Creative Commons)

コーヒーからポリフェノール 心だけでなく体も癒やす

(2010/3/2、産経新聞)

動脈硬化の抑制などに効果があるとされるポリフェノール。

赤ワインやココアなどに含まれていることは広く知られている。

しかし、コーヒーにも赤ワインに匹敵する量のポリフェノールが含まれ、一日の食生活の中で仕事の合間や食後に飲むコーヒーから最も多くのポリフェノールが摂取されていることが、ポリフェノール研究の第一人者として知られるお茶の水女子大大学院の近藤和雄教授の調査・研究で分かった。

お茶の水女子大大学院の近藤和雄教授の調査・研究によれば、一日の食生活の中で仕事の合間や食後に飲むコーヒーから最も多くのポリフェノールが摂取されていることが分かったそうです。

この飲み物はポリフェノールの宝庫だった

(2011/8/10、日経ウーマンオンライン)

近藤さんらは、2004年、東京と大阪で10~59歳の男女8768名を対象に、1週間のポリフェノールの摂取量を飲料別に調査しました(アルコール飲料は除く)。その結果、1日当たり平均853mgのポリフェノールを飲み物から摂取しており、そのうち50%をコーヒー、34%を緑茶が占めていることがわかりました(他の飲料は10%以下)。この分析結果は2009年に発表されましたが、研究グループは「日本人の日常的な食生活におけるポリフェノールの摂取量は、コーヒーと緑茶が大きく貢献している」と結論付けています(J Agric Food Chem.57(4):1253-9,2009)。

つまり、日本人の日常的な食生活におけるポリフェノールの摂取量はコーヒーが大半を占めているということになります。

どれくらい含まれているのでしょうか。

飲み物100ミリリットル当たりに含まれるポリフェノールの量は、赤ワインが濃さによって150~300ミリグラムで平均すると230ミリグラムほど。

これに対してコーヒーには200ミリグラムのポリフェノールが含まれ、緑茶は115ミリグラム前後という。

コーヒーには200mgのポリフェノールが含まれており、緑茶よりも多くポリフェノールが含まれているそうです。

記事によれば、

体内に摂取されたポリフェノールの働きは2時間程度で、4時間後には効果がなくなってしまうとされる

ということですので、数時間ごとに、コーヒーやお茶を飲むようにするといいかもしれません。







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