「医学」カテゴリーアーカイブ

ダイエットに成功してもリバウンドは「1年続く」ことが明らかに!

ダイエット > ダイエットに成功してもリバウンドは「1年続く」ことが明らかに!




【目次】

■ダイエットに成功してもリバウンドは「1年続く」ことが明らかに!

look at me.

by Selina(画像:Creative Commons)

ショック!なんとリバウンドは「1年続く」ことが明らかに

(2012/4/7、マイナビニュース)

ダイエットに成功しても、その後一年間は、元の体重に戻そうとするホルモンが出続けることがオーストラリアの研究で明らかになりました。

研究者たちは肥満の被験者をダイエットさせた後、血液中にある食欲に影響を与える9つのホルモンの量を調べ、減量前後で比べた結果、9つのうち6つのホルモンがバランスを崩して食欲を促進させていることを突き止めました。

オーストラリアの研究によれば、ダイエット後、1年間は元の体重に戻そうとするホルモンが出続けることがわかったそうです。

■空腹ホルモン「グレリン」

ダイエット中に気を付けたいホルモンは、別名“空腹ホルモン”とも言われているグレリンです。

<中略>

グレリンが高くなると体は食事を求めて脳に働きかけるので、今までよりさらに食欲旺盛になり、リバウンドしてしまいます。

グレリンとは、脳の食欲中枢を刺激して食欲を感じさせる作用をもつホルモンで、グレリンが増えると、食欲が増してしまいます。(睡眠不足が太る原因?

※ちなみに、グレリンとは、成長ホルモンを分泌を促進する物質として期待されています。(成長ホルモンの分泌を促進する物質「グレリン」とは

■満腹ホルモン「レプチン」

満足感を感じるホルモンは、別名“満腹ホルモン”と呼ばれているレプチンです。こちらは、脂肪細胞から分泌されているので、ダイエット後に減ってしまうのは仕方ありません。

レプチンには“抵抗性”があり、とくに高脂肪食を摂るとさらにレプチンを感じにくくなってしまいます。よって、ダイエット後は高脂肪食にはとくに気をつけた方が良いです。

レプチンとは、脳の満腹中枢を刺激して食欲を抑える働きをもつホルモン(睡眠不足が太る原因?)で、グレリンとレプチンが、空腹と満腹のバランスをとっているのです。

※ちなみに、一晩寝不足しただけでも、グレリンの過剰とレプチンの低下は起こる、つまり、太りやすい体になるようです。




■ダイエット後は、タンパク質を摂って空腹感を抑える!

オーストラリアなどの研究では、たんぱく質が多いほど食べる量が減らせ、空腹感も抑えられるという結果も出ています。

たんぱく質を総摂取エネルギーの15%以上にすると、良いとのことです。また、同様に米国の研究でも高たんぱく食を朝食に摂ることで空腹感が減少すると発表しています。

タンパク質を多く食べるほど空腹感が抑えられるそうです。

また、体内時計のリセットにも朝食にタンパク質を摂ることは欠かせません。

体内時計 ダイエット|たけしの家庭の医学 5月25日

時計遺伝子が一日ごとにリセットされ、また新たに時計の針を動かしている。

体の場所によってリセット方法が違う。

脳:朝日がリセット方法

朝日を浴びることで脳のリズムがスタート

内臓:朝食がリセット方法

※内臓の時計遺伝子をリセットするには、たんぱく質が必要。

朝食にタンパク質を取ることで、その刺激が小腸に到達し、小腸の時計遺伝子を動かす。

すると、その信号が胃や肝臓にも伝わり、エネルギー代謝がはじまる。

そのため、タンパク質の少ない朝食の場合は、時計遺伝子はリセットされず、内臓の機能も低下したままになります。

すると、すでに活性化している脳が、栄養分が入っていないことを感知し、体が飢餓状態にあると判断します。

そのような状態で昼食をとると、飢餓状態に対応するため、体内に脂肪をため込む機能がスタート。

脂肪がエネルギーとして消費されず、コレステロール量が増加してしまう。

⇒ あなたにあった ダイエット 方法の選び方 はこちら

⇒ ダイエットの基礎知識 はこちら

ダイエット方法ランキングはこちら

↓ ↓ ↓ ↓ ↓

ダイエット方法ランキング







【関連記事】
続きを読む ダイエットに成功してもリバウンドは「1年続く」ことが明らかに!

老眼手術の先端技術「アキュフォーカス」とは?|#たけしの家庭の医学(坪田一男)

健康・美容チェック > 目の病気 > 老眼 > 老眼手術の先端技術「アキュフォーカス」とは?|たけしの家庭の医学

2010年8月17日放送のたけしの家庭の医学では、老眼手術の先端技術「アキュフォーカス」を取り上げていました。

監修:坪田一男先生(慶応義塾大学医学部 眼科学教室教授。ドライアイ、近視などの手術「レ―シック」を研究)




■老眼手術の最新技術「アキュフォーカス」とは

Focus

by Mark Hunter(画像:Creative Commons)

アキュフォーカスとは、片方の目の角膜に薄いリングを埋め込む技術で、老眼鏡なしでも知覚のものや文字が見えるようになるそうです。

近いものを見るときは、水晶体を厚くし、光を屈折させることで、網膜に焦点が合うようにしています。

しかし、老眼になると、硬くなった水晶体は厚みが変えられず、知覚のものにピントが合わなくなってしまいます。

そこで、アキュフォーカス(リングを埋め込むこと)によって、リングが光を細く調節することで、レンズの厚さを変えなくてもピントがあうようになるそうです。

手術後、効果には個人差はあるそうですが、1週間から3ヶ月で違和感がなくなってくるそうです。

このアキュフォーカスによる手術は、シンプルで患者への負担が少ないので、日帰りが可能なのだそうです。

※手術時間は15分。

※アキュフォーカスは元々ピンホール効果(小さな穴からものを見るとよく見える)から。

※これまでアキュフォーカスリングを手術後とった人もいるそうです。どうしても合わない場合は、再手術でとることができる。







【老眼 関連記事】
続きを読む 老眼手術の先端技術「アキュフォーカス」とは?|#たけしの家庭の医学(坪田一男)

オキシトシンで内臓脂肪の減少と高血糖、脂肪肝の改善、メタボの治療にも期待|自治医大




■オキシトシンで内臓脂肪の減少と高血糖、脂肪肝の改善、メタボの治療にも期待|自治医大

オキシトシン注射によって肥満症が改善
オキシトシン注射によって肥満症が改善

参考画像:オキシトシン注射によって肥満症が改善(2011/12/28、自治医科大学)|スクリーンショット

脳内ホルモンで体重減少 体に注射で効果メタボ治療に活用期待

(2011/12/26、読売新聞)

脳内で分泌されるホルモンを体内に投与すると、食欲低下と脂肪燃焼を促して体重を減少させる効果があることが、自治医大(栃木県下野市薬師寺)のグループの研究で明らかになった。

米学術誌「エイジング」(電子版)に今月、掲載された。内臓脂肪の減少と高血糖、脂肪肝の改善がみられたことから、メタボリック・シンドローム(代謝症候群)の治療にも効果があると期待されている。

ホルモン「オキシトシン」は、性別や年齢に関係なく脳内で分泌されるが、特に女性は分娩ぶんべんや授乳の際に多く分泌されることがわかっている。

また、近年の研究で、人間の信頼関係の形成に影響することも明らかになっている。

自治医大の研究グループによれば、脳内ホルモン「オキシトシン」を体内に投与すると、食欲低下と脂肪燃焼を促して体重を減少させる効果があることがわかったそうです。

研究を行ったのは、同大生理学講座の矢田俊彦教授と前島裕子助教らのグループ。

矢田教授らは2年前、オキシトシンが摂食中枢にはたらくことを解明。

以来、身体に投与したオキシトシンの脂肪燃焼などへの効果を研究してきた。

研究では、高カロリーのエサを8週間与えて体重と内臓脂肪を増やして血糖値を上昇させた雄のマウスに対し、体内に自然分泌されるものより高い濃度のオキシトシンを
〈1〉皮下か腹部に1日1回注射
〈2〉継続的に分泌するポンプを背中に埋め込む
――の二つの方法で2週間投与した。

その結果、投与の約1時間後からマウスの食事量が減り、3日後から体重も減少。

一方で、運動量に変化はなく、脂肪が燃焼されて内臓脂肪が小さくなっているのが確認できた。

実験後のマウスの体重は、実験前の13%にあたる4・5グラムも減少していた。

血圧への影響など副作用もなかったという。

今回の研究によれば、オキシトシンが内臓脂肪の減少と高血糖にも効果があることから、メタボリックシンドロームの解消に有効であるようです。

矢田教授は、「今後は、高血圧高脂血症にも影響するかを調べたい。改善が図れれば、メタボ解消の有効な手段になる」と話している。




【感想】

UACM San Lorenzo

by ismael villafranco(画像:Creative Commons)

オキシトシンといえば、恋をすると出てくるホルモンですよね。

【関連記事】

今回の研究は、オキシトシンを投与することによって、食欲低下と脂肪燃焼を促して体重を減少させるというものでしたが、脳から分泌されたオキシトシンは同様の効果を生み出すのかどうか気になるところです。

女性が恋をしたり、ほめられたりするとキレイになるのは、エストロゲンが関係しているそうですが、もしかすると、オキシトシンもキレイになることに関連しているのかもしれませんよね。







「脂肪肝メダカ」できた 脂肪肝が肝炎、肝硬変へ進行する仕組みの解明に期待|東京医科歯科大・山口大

> 健康・美容チェック > 肝臓 > 脂肪肝 > 「脂肪肝メダカ」できた 脂肪肝が肝炎、肝硬変へ進行する仕組みの解明に期待|東京医科歯科大・山口大




■「脂肪肝メダカ」できた 脂肪肝が肝炎、肝硬変へ進行する仕組みの解明に期待|東京医科歯科大・山口大

メダカ三兄弟

by eiko(画像:Creative Commons)

「脂肪肝メダカ」できた 創薬の研究動物として期待

(2009/12/6、朝日新聞)

ふつうのメダカに脂肪分の多い餌を与えることで、ヒトの病気と同じような脂肪肝や脂肪性肝炎を発症させることに、東京医科歯科大と山口大のグループが成功した。

ヒトの病気を再現したモデル動物として、脂肪肝が肝炎、さらに肝硬変へ進行する仕組みの解明や創薬に活用できそうだ。

英国の発生学専門誌で近く発表する。

東京医科歯科大と山口大のグループは、メダカに脂肪分の多いエサを与えることで人と同じような脂肪肝や脂肪性肝炎に発症させることに成功したそうです。

人の場合と同じような脂肪肝のあるメダカ「脂肪肝モデルメダカ」を作ることに成功したことで、脂肪肝が肝炎肝硬変へと進行する肝臓の病気の仕組みの解明につながるかもしれないそうです。

【参考リンク】

実験では、このメダカを使って食事によって脂肪肝を改善することもできているようです。

このメダカに、脂肪をつきにくくするとされる魚の脂肪分「エイコサペンタエン酸(EPA)」を高脂肪食と同時に与えると、肝臓で脂肪を合成したり、分解したりする作用が、健康なメダカと同程度に戻った。

脂肪肝のメダカを使った研究が、ヒトの治療薬の選別に役立つ可能性があることがわかったという。

EPAが脂肪肝によいということがいえるかもしれません。

脂肪肝が肝炎、肝硬変、肝臓ガンに進むことがありますが、まだ詳しい仕組みはわかっておらず、今回の脂肪肝メダカがその解明に一役買いそうです。

→ 脂肪肝とは|脂肪肝の症状・原因・対策・食事 について詳しくはこちら







【関連記事】
続きを読む 「脂肪肝メダカ」できた 脂肪肝が肝炎、肝硬変へ進行する仕組みの解明に期待|東京医科歯科大・山口大

疲れの原因は「乳酸」ではない?|「乳酸」の蓄積と疲労は直接の関係がない!

2009年8月1日放送の世界一受けたい授業で「疲れの原因は『乳酸』ではない」という興味深いことがありましたので、このことについて調べてみました。




■疲れの原因は「乳酸」ではない?|「乳酸」の蓄積と疲労は直接の関係がない!

Tired

by Antoine K(画像:Creative Commons)

「乳酸」は疲労物質ではない?

(日経BP セカンドステージ)

以前は、運動した後に疲れが出るのは、乳酸がたまってきているからといわれていましたが、最近では、乳酸は疲労物質ではないという考え方に変わってきているようです。

【参考リンク】

  • hatta – 東京大学身体運動科学研究室―八田秀雄氏

    疲労ということも乳酸が無関係とは言いませんが、乳酸だけで疲労を説明するのは誤りです。

  • 乳酸とは|健康長寿ネット
  • 運動時の筋エネルギー代謝から考える疲労研究の現状|Jstage

    乳酸は筋肉からカリウムが漏れ出すことによる筋収縮の低下を防止することが報告されており,この点では乳酸は疲労を起こすどころか疲労を防ぐといえる.また乳酸は血管新生,傷の修復促進,ミトコンドリア新生,遺伝子発現調節,といった働きがあることも報告されてきている.

乳酸には筋肉からカリウムが漏れ出すことによる筋収縮の低下を防止するという報告があることから、乳酸は疲労を防ぐ働きがあるのではないかと考えられるようです。

■何が疲労の原因となっているのか?

では、何が疲労の原因となっているのでしょうか?

体の疲労「脳が原因」 交感神経酷使、細胞にダメージ

(2017/3/9、日本経済新聞)

夏バテ予防と疲労の原因物質FF|FFを減らす睡眠法&疲労回復効果のある物質「イミダペプチド」|みんなの家庭の医学を参考にすると、疲れのメカニズムとは、現在では、次のように考えられています。

→ 脳では大量の酸素とエネルギーが消費

→その際生み出されるのが、活性酸素(酸素が有害な形に変化したもの)

※活性酸素には、周りの細胞や組織を傷つける働き

→細胞が傷つくと、疲労の原因物質FF(疲れの因子という意味で、FFこそ疲れの正体)と呼ばれるたんぱく質が発生する。

→FFが増加すると、信号になり、疲労中枢に伝わり、「疲れた」と感じるそうです。

→ 疲れの原因物質「FF」|#ためしてガッテン(#NHK) について詳しくはこちら







【参考リンク】
続きを読む 疲れの原因は「乳酸」ではない?|「乳酸」の蓄積と疲労は直接の関係がない!