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「BiPSEE歯科VRシリーズ」|こどもの歯科受診「4つのハードル」をVRの力で乗り越えていく!




■「BiPSEE歯科VRシリーズ」|こどもの歯科受診「4つのハードル」をVRの力で乗り越えていく!

こどもの歯科受診「4つのハードル」をVRの力で乗り越えていく
こどもの歯科受診には、(1)来院すること、(2)待合室で待つこと、(3)治療室に入ること、(4)処置・治療を受けること、という「4つのハードル」があります。

参考画像:楽しい!歯医者さん「BiPSEE歯科VRシリーズ」サービス提供を開始 こどもの来院から治療までをトータルにカバーするVRサービス(2018/7/19、株式会社BiPSEE)|スクリーンショット

楽しい!歯医者さん「BiPSEE歯科VRシリーズ」サービス提供を開始 こどもの来院から治療までをトータルにカバーするVRサービス

(2018/7/19、株式会社BiPSEE)

こどもの歯科受診には、(1)来院すること、(2)待合室で待つこと、(3)治療室に入ること、(4)処置・治療を受けること、という「4つのハードル」があります。

そして、子どもにはこどもの、大人には保護者としての歯医者さん体験に対する痛みがあります。

”最初の歯医者さんとの出会いが治療になってしまうと、歯医者さんは怖くて痛い場所になってしまう” ”初めての歯医者さん体験は、歯科健診など予防が理想”といった声を受け、改めて「こどものPain」「保護者のPain」を見つめ直したそうです。

●「こどものPain」

  • 何をされるの?
  • 治療やクリーニングは、なぜ必要なの?
  • 周りは機械がいっぱいでマスクしている人ばかり!怖い!
  • どうしたら上手に治療を済ませることができるの?

●「保護者のPain」

  • こどもが泣いてしまうのは辛い。怖くて痛い思いはさせたくない。
  • むし歯にならない、有効な方法を実践したい
  • 時間を工面して来院したのだから、こどもの治療・処置は予定どおり行ってほしい(別日に改めて来院、というのは困る)。

そこで、BiPSEEは、こどもの歯科受診における「4つのハードル」を無理なく乗り越えることができるように、VRサービスを開発しました。

1.BiPSEE歯医者さん体験VR

BiPSEE歯医者さん体験VR

歯医者さんという役割を担うことで、こどもが自分自身の歯みがきや歯のケアの重要性に気づくきっかけを作ります。

VRの「他者視点を体験する」という特性を利用して、こどもが歯医者さんになり、歯みがきの難しさと大切さを大人の患者に伝えることで、子ども自身が歯磨きや歯のケアの重要性に気づくきっかけを作ることに役立つことが期待されます。

歯科医院に限らず、保育園や幼稚園、小学校でも活用できるのではないでしょうか。

2.BiPSEEこんにちは!歯医者さんVR

BiPSEEこんにちは!歯医者さんVR

来院前に歯医者さんや歯科医院の様子をVRで体験することで、”優しそうな先生” ”楽しそうな場所だな”と親しみを感じることで、こどもの来院を後押しします。

VRの「未知を既知に変える」力を活用して、来院前にどんな歯医者さんかを知ることで、来院しやすい状況になることが期待されます。

3.BiPSEEミニVRゲーム

BiPSEEミニVRゲーム

待合室は治療の音などが聞こえるため、不安や恐怖感が大きくなりやすい場所でもあります。周囲の状況から離れ、こどもはVRの面白さに夢中。”次のお部屋で、別のVRもしようね!”との呼びかけで、「治療室へ入る」というハードルもぐっと下げることができます。

VRの「没入感」を活かし、待合室での不安や恐怖心を起こりづらくすることが期待されます。

4.BiPSEE歯科VR

BiPSEE歯科VR
VRの「Distraction」効果で、不安と痛みを和らげます。また「姿勢誘導技術(特許出願中)」により、治療に最適な姿勢を保つことができます。

参考画像:楽しい!歯医者さん「BiPSEE歯科VRシリーズ」サービス提供を開始 こどもの来院から治療までをトータルにカバーするVRサービス(2018/7/19、株式会社BiPSEE)|スクリーンショット

VRの「Distraction」効果で、不安と痛みを和らげます。

Distractionとは気晴らしや気をそらすことという意味で、没入感があることで痛みや不安を和らげることが期待されます。

■まとめ

AEH(Ambient Experience Healthcare)|スキャンの質を向上させるために「『よい診察』とは何か?」という問いから始める|フィリップス・デザインでは米ゼネラル・エレクトリック(GE)のエンジニアがMRI装置に関する問題を解決したケースを紹介しました。

MRIの装置は怖い音がする狭い空間に入っていくため、子供は怖くて泣いてしまい、子どもの8割が鎮静剤を打たなければ検査を受けることができないという問題がありました。

この問題を解決するために用いられたのが「MRIを受診することを海賊船に乗り込むアトラクションに見立てる」という方法です。

MRIを受診することを海賊船に乗り込むアトラクションに見立てることで、鎮静剤を打つ子供は10%に激減したそうです。

スキャンの質は画素数と処理速度のような機器のスペックだけで決まるのではなく、いかにリラックスした環境を作り出すかによって、スキャンをすること自体の品質を向上させるのです。

VRで痛みを軽減し、依存性のある鎮痛剤の使用を抑制しようという取り組み|シーダーズサイナイ医療センターによれば、リラクゼーション用の映像よりもVRゲームをさせたグループのほうが痛みが緩和されたという結果が出たそうです。

病院による診察というのは、診察中だけのパフォーマンスを向上させることが必要だと思っていましたが、診察前からすでに治療は始まっており、どのようにリラックスした環境で治療をできるようにするかを考えることがより良い治療につながり、また治療をする医療者側にとってもリラックスした環境にすることが重要であるということです。

患者がリラックスできれば、それだけ迅速な診察が可能となり、嫌がられる可能性も減るのです。

今後はVRを活用して痛みを軽減したり、リラックスした環境を作ることにチャレンジする医療機関がどんどん増えていくのではないでしょうか?

そして、これからは、患者さんが医師の技術や機器のスペックだけではなく、いかにリラックスした環境を作っているのかを医療機関を選ぶ基準に持つようになるでしょうから、ぜひこうしたサービスを提供できるところをチェックしていきましょう!







#サンスター と #富士通、IoTスマートハブラシ「G・U・M PLAY(ガム・プレイ)」と歯科医院向けクラウドサービスを連携させた先進予防歯科サービスを販売開始|積極的な予防歯科から始まる #健康寿命 の延伸を目指す

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■サンスターと富士通、IoTスマートハブラシ「G・U・M PLAY(ガム・プレイ)」と歯科医院向けクラウドサービスを連携させた先進予防歯科サービスを販売開始|積極的な予防歯科から始まる健康寿命の延伸を目指す

サンスターと富士通、IoTスマートハブラシ「G・U・M PLAY(ガム・プレイ)」と歯科医院向けクラウドサービスを連携させた先進予防歯科サービスを販売開始
サンスターと富士通、IoTスマートハブラシ「G・U・M PLAY(ガム・プレイ)」と歯科医院向けクラウドサービスを連携させた先進予防歯科サービスを販売開始

参考画像:サンスターと富士通、IoTスマートハブラシと歯科医院向けクラウドサービスを連携させた先進予防歯科サービスを販売開始(2017/12/25、サンスタープレスリリース)|スクリーンショット

サンスターと富士通、IoTスマートハブラシと歯科医院向けクラウドサービスを連携させた先進予防歯科サービスを販売開始~積極的な予防歯科から始まる健康寿命の延伸を目指して~

(2017/12/25、サンスタープレスリリース)

G・U・M PLAYは、2016年に世界で初めて※4、「歯みがき採点化機能」を導入した新発想のデジタルデバイスです。いつものハブラシ※5に、ハブラシの動きを認識するセンサーを搭載したアタッチメントを装着し、スマートフォンと連動させることで、自分の歯みがきを記録・分析することができるので、正しい歯のみがき方を身につけることができます。また、ゲームや音楽を取り入れたアプリで歯みがきの時間を楽しみに変えることもできます。
 新アプリでは歯科医院での検診結果をもとに、歯1本ごとのプラーク(歯垢)残存レベルを設定することで、普段の歯みがきでみがき残しの多い部分を可視化することができます。さらに部位ごとの最適な歯みがき時間配分などの個別設定が可能になるなど、歯科衛生士が推奨するホームケアを実践できる機能を強化しています。

サンスターと富士通は、IoTスマートハブラシ「G・U・M PLAY(ガム・プレイ)」と、富士通の歯科医院向けクラウドサービスを連携させた先進予防歯科サービスを、2017年12月25日より販売、2018年1月31日より提供を開始するそうです。

先進予防歯科サービスの概要図
先進予防歯科サービスの概要図

参考画像:サンスターと富士通、IoTスマートハブラシと歯科医院向けクラウドサービスを連携させた先進予防歯科サービスを販売開始(2017/12/25、サンスタープレスリリース)|スクリーンショット

富士通が提供する歯科医院向けクラウドサービスに集約された歯科医院での患者の口腔情報(レントゲン写真、検査結果や歯科衛生士のコメントなど)と、サンスターが提供しているIoTスマートハブラシG・U・M PLAYに蓄積されたホームケアの基本である毎日の歯みがき情報(みがき方の採点や、みがき残し状況の可視化)を連動させる先進予防歯科サービスです。

このサービスを活用することにより、歯科医師や歯科衛生士は、来院時の患者の口腔状態に加え、自宅での日々の歯みがき状況もデータとして確認したうえで、よりパーソナライズされた歯科指導が可能になり、患者の積極的な予防歯科行動を促進することが期待されます。




■歯磨きのやり方を教えてくれるサービス

歯磨きのやり方を教えてくれるサービスについていくつか取り上げてきました。

【関連記事】

生涯にわたり口腔の健康を維持するためには、歯科医師による定期的なプロフェッショナルケアと、毎日のホームケアによる予防歯科行動が非常に大切です。

歯周病を予防するには、日々のブラッシングなどで、歯周病の原因となる細菌をできる限り取り除くことが重要です。

【#カンブリア宮殿】予防すれば虫歯ゼロ!(熊谷崇さん・日吉歯科診療所)によれば、しっかりと歯のケア方法ができるようになり、口腔内を清潔にできるようになってからではないと、詰めた歯は4、5年で再感染してしまい、また治療を繰り返すことになるため、初診では応急処置以外の治療を行なわない歯科医院もあるそうです。

大事なのは、しっかりとした歯のケアの仕方を学び、それを実践していくことです。

歯医者で歯ブラシの仕方を指導してもらった方も多いと思いますが、歯の裏側が磨けていなかったり、歯と歯の隙間が磨けていなかったりと、磨いているようで実は磨けていないことが多いことに気づきます。

また、一度習っても長年の歯磨き習慣を正しいものに変えていくには難しくどうしても昔からやっていた歯磨きの仕方に戻りがちです。

歯科に関する知識を得る場所によって保健行動と歯周病の有病率に差がある!|学校やテレビよりも歯科医院で知識を得ている人は定期的に歯科受診をする傾向にある|岡山大学で紹介した岡山大学の森田学教授と岡山大学保健管理センターの岩崎良章教授らの共同研究グループによれば、歯科医院で歯科に関する知識を得ることによって、歯科保健行動を促し、また歯周病の有病率に影響を及ぼす可能性があること、また、学校やテレビから歯科に関する知識を得ても必ずしも行動変容を促すわけではないということがわかったそうです。

そのため、今回のサービスのように、歯磨き状況をデータ化するサービスによって、歯磨き情報をチェックしながら、きちんと歯科医院で歯科に関する知識を得ることは、よい歯磨きの仕方をしっかりと学ぶことで予防をするためにも最適なのだと思います。

■まとめ

オーラルフレイルを知って健康寿命を延ばそう|自分の歯が多く保たれている人は、健康寿命が長く、要介護期間が短い|東北大学で紹介した東北大学の松山祐輔歯科医師が行なった研究によれば、自分の歯が多く保たれている人は、寿命が長いだけではなく、健康寿命(日常生活に制限のない期間)が長く、要介護でいる期間が短いことがわかったそうです。

新たな医療の在り方を踏まえた医師・看護師等の働き方ビジョン検討会報告書

(2017/4/6、厚生労働省)

近年、周術期28に口腔管理を行うことで入院日数が減少することや、口腔ケアが誤嚥性肺炎の発症予防になること、歯周病患者に糖尿病の発症リスクが高いことなど、口腔の健康が全身の健康と深い関係を有することについて広く指摘されており、医科歯科連携の重要性は増している。このため、例えばがん治療における周術期の口腔管理や、入院・在宅における誤嚥性肺炎予防のための口腔ケア、歯周病が重症化しやすい糖尿病患者に対する歯科受診の勧奨などにより、医科歯科連携を更に推進していく必要がある。

新産業構造ビジョン(2017/5/30、経済産業省)によれば、2030年代の⽬指すべき将来像における「健康を維持する」という課題に対して、健康寿命の延伸(健康寿命を5歳延伸、平均寿命と健康寿命の差を短縮)が挙げられています。

健康寿命を延ばすためには歯の健康を保つことが重要になるので、今後こうしたサービスが注目を集めていくのではないでしょうか?

→ 歯周病は糖尿病の合併症の一つ!?糖尿病と歯周病の関係 について詳しくはこちら

→ 歯周病を予防する方法(歯磨き・歯ブラシ) について詳しくはこちら







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老化物質「AGE」が虫歯の進行を抑制している|年をとるとなぜ齲蝕の進行が遅くなるのか?|大阪大学




■老化物質「AGE」が虫歯の進行を抑制している|年をとるとなぜ齲蝕の進行が遅くなるのか?

First tooth gone

by Valentina Powers(画像:Creative Commons)

老化物質が虫歯の進行を抑制 大阪大の研究

(2016/8/16、朝日新聞)

三浦治郎助教(総合歯科学)らが歯を詳しく調べたところ、歯の中のコラーゲン繊維とAGEが強く結びつくと象牙質が硬くなることがわかった。

 70歳前後の人は、20代と比べて象牙質が約2倍硬く、虫歯の周辺にAGEが多く蓄積していた。酸や酵素に浸しても、高齢者の虫歯は溶けにくかった。

大阪大学の三浦治郎助教の研究によれば、歯の中のコラーゲン繊維と老化につながる物質「AGE」が強く結びつくと象牙質が硬くなることから、「AGE」が、高齢者の虫歯の進行を抑えることがわかったそうです。

老化に関与する物質AGEが、虫歯の進行を抑制することを発見

(2016/8/15、大阪大学)

本研究成果により、象牙質ではAGEが健常部に比べて齲蝕部に多く蓄積することが分かりました。若年者に比べて高齢者の方が齲蝕の進行が緩慢になる“慢性齲蝕”という病態になりやすい理由は、これまでAGEによるためではないかと考えられてきましたが、本研究においてAGEが蓄積することで象牙質内の基質の酸や酵素に対する耐性が向上するためであると分かり、慢性化の理由の1つとして明確になりました。

高齢者のほうが「齲蝕(うしょく:菌が作り出す酸や酵素によって歯が溶け、エナメル質や象牙質の一部が欠けたりしてなくなること。一般的には虫歯と呼ばれる)」の進行がゆるやかになる「慢性齲蝕」になりやすい理由は、加齢により象牙質にAGEが蓄積することで、象牙質の耐酸性、耐酵素性が向上することによって、虫歯の進行を抑制しているそうです。




■AGEとは?

「AGE」が血管・骨・肌・内臓を早く老化させる原因|たけしのみんなの家庭の医学によれば、AGE(糖化最終生成物)とは、コラーゲンなどが糖と結びついた物質です。

コラーゲンは、細胞と細胞をつなぐ接着剤の役割をしているたんぱく質で、若いコラーゲンは弾力があり、皮膚にもハリが出て、血管や骨もしなやかさを保っています。

しかし、コラーゲンに糖分がくっつくと、AGEに変化します。

例えば、血管の壁を覆うコラーゲンに糖分がくっつくと、しなやかだった血管壁が硬くなってしまいます。

これが、動脈硬化です。

動脈硬化が進行すると、脳梗塞心筋梗塞を起こす恐れがあります。

■まとめ

老化に関与する物質AGEが、虫歯の進行を抑制することを発見

(2016/8/15、大阪大学)

血管や皮膚のような軟組織から象牙質のような硬組織にいたるすべての組織において、加齢や高血糖によって糖化が進行し、蛍光性のAGEが蓄積することがわかったことから、蛍光寿命を測定することで、齲蝕の検出のみならず、歯肉を通して軟組織へのAGEの沈着を計り、糖尿病のスクリーニングを行うことが可能になると考えられます。さらに身体各部位の糖化状態を評価することで、全身疾患を評価する手法にも応用できると考えられます。

今回の研究が進めば新しい虫歯の治療法ができる可能性があり、また、糖尿病などの生活習慣病を見つけ出すための簡易的なスクリーニング検査として活用されるようになるかもしれません。







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肩こりや歯の痛み、顎関節症の原因になるTCHはスマホの使い過ぎで起きる?|TCHの予防法

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スマホの使い過ぎが健康に様々な影響を与えているというニュースを聞いたことがある人も多いのではないでしょうか?

今回の記事で解説を行なっている三重県にある林歯科医院の林尚史院長によれば、スマホの使い過ぎが歯や顔に影響を与えるそうです。

【目次】




■上下の歯を接触させる悪習慣は「TCH(トゥースコンタクトハビット)」

Texting

by M.o.B 68(画像:Creative Commons)

スマホ利用で顎関節症予備軍に?

(2016/6/19、R25スマホ情報局)

「食べ物を咀嚼する瞬間を除き、上下の歯の間には常に2~3mmの空間があり、本来はほとんど接触しないようにできています。睡眠中の歯ぎしりや食いしばりが歯に悪い、といわれますが、これは上下の歯を長時間強い力で接触させてしまうことが原因なのです。しかし、近年では起きているときにも、歯を噛み合わせている人が出てきています」

上下の歯の間には常に空間があり、本来は接触しないようにできているのですが、最近では寝ているときだけでなく、起きているときにも歯をかみ合わせる人が出てきているそうです。

上下の歯を接触させる悪習慣は「TCH(トゥースコンタクトハビット)」と呼ばれるそうだが、スマホ利用がTCHを引き起こす一因になっている

上下の歯を接触させる習慣のことを「TCH(トゥースコンタクトハビット)」と呼び、スマホの使い過ぎがこのTCHを起こす原因の一つとなっているそうです。

■なぜスマホの使い過ぎがTCHを引き起こしてしまうのか?

なぜスマホの使い過ぎがTCHを引き起こしてしまうのでしょうか?

「何かの作業に集中して、長時間うつむく姿勢になるときは、無意識のうちに奥歯を噛み合わせてしまうため要注意。スマホ操作中もうつむきがちになるので、歯を接触させる状態が続き、TCHになりやすくなるのです」

下あごの骨は、頭蓋骨に対し、筋肉で宙吊りにされた状態になっているため、姿勢や頭の向きに従って、下あごの骨の向きは変化するそうです。

下あごの骨の向きがどう変化するのかは、実際試してみるとわかりやすいので、一度頭を上下してみてください。

すると、頭を上げると歯は離れ、頭を下げる(頭がうつむき気味になる)と上下の歯が合わさりやすくなるのがわかると思います。

頭がうつむき気味になる動きで最も私たちがしている動作といえば、スマホの操作です。

つまり、長時間のスマホ操作をするということは、長時間うつむく姿勢になり、上下の歯を接触させる状態になり、TCHになりやすくなるのです。




■TCHによって、歯にどんな症状が引き起こされるのか?

Smile

by Rupert Taylor-Price(画像:Creative Commons)

林院長によると代表的な症状には、歯の慢性咬合痛(上下の歯を噛みしめたときに痛みが生じる)や過剰な咬合負荷による歯周病の悪化、銀歯や歯の破折などが挙げられるという。

<中略>

「本来は離れている歯同士が接触している状態が長く続くと、顔まわりの筋肉の活動量が上がり、筋肉痛を引き起こしてしまうのです。こういった口腔周囲筋の疲労は、肩こりや頸部の痛み、めまいなどにつながる場合もあり、その症状は筋筋膜痛症候群と呼ばれています。また、同様の理由で、あごの痛みや異常を伴う顎関節症状を引き起こす可能性もあります」

  • 歯の慢性咬合痛(上下の歯を噛みしめたときに痛みが生じる)
  • 過剰な咬合負荷による歯周病の悪化
  • 銀歯や歯の破折
  • 筋筋膜痛症候群(口腔周囲筋の疲労による肩こりや頸部の痛み、めまいなど)
  • あごの痛みや異常を伴う顎関節症

■TCHの予防法

睡眠中の歯ぎしりや噛みしめとは違い、TCHは起きている間に起こるものなので、かみしめているかどうかを意識することで習慣を改めることができるはずです。

■まとめ

スマホ症候群チェックをしてみましょう。

スマホ症候群チェック(スマホを1時間以上使用している方)

1. スマホやパソコン使用で肩こりや首こりを感じる。

2. パソコンを一日5時間以上使っている。

3. 猫背である。

4. 天井を見ようとすると首に痛みや違和感がある。

5. 目が疲れやすく、ドライアイになっている。

*あてはまるものが2個以上ある人は、スマホ症候群になっている可能性が高いです。

当てはまる方はスマホ症候群の可能性がありますので、スマホから定期的に離れるようにしましょう。

パソコン病とは?舌に力が入っていたら要注意!?によれば、パソコンを長時間使用していると、舌が口の中でリラックスできず、緊張してこわばっている状態になり、息を詰めてしまって、十分に呼吸ができていない状態になったり、舌を上あごや下の歯に押し付けてしまう人もいるそうです。

TCHもパソコン病も共通しているのは、筋肉が長時間緊張状態におかれたことによる身体のこわばりが体の各部に悪影響を与えることです。

体に無駄な力が入っていないか時々チェックするようにして、リラックスする習慣を持ってみてはいかがでしょうか?

→ ひどい肩こり解消法(ストレッチ・ツボ・筋膜)・肩こり原因 について詳しくはこちら

→ 顎関節症の症状・原因・マッサージ・治療法 について詳しくはこちら







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人工甘味料で糖尿病リスク増!?|人工甘味料は腸内細菌のバランスを崩して、血糖値が下がりにくい状態にする作用がある!?

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■人工甘味料で糖尿病リスク増!?|人工甘味料は腸内細菌のバランスを崩して、血糖値が下がりにくい状態にする作用がある!?

Sugar Dish

by Steve Snodgrass(画像:Creative Commons)

人工甘味料で代謝異常 腸内細菌のバランス崩す

(2014/9/18、神戸新聞NEXT)

菓子や清涼飲料に広く使われているサッカリンなどの人工甘味料には、代謝に関わる腸内細菌のバランスを崩して血糖値が下がりにくい状態にする作用があるとする研究結果を、イスラエルの研究チームが英科学誌ネイチャー電子版に17日発表した。

イスラエルの研究チームによれば、サッカリンやスクラロース、アスパルテームなどの人工甘味料は腸内細菌のバランスを崩して、血糖値が下がりにくい状態にする作用があるという研究結果が発表されました。

虫歯予防やカロリー摂取量を抑えるのに役立つ一方で、糖尿病肥満といった生活習慣病のリスクが高まる可能性を指摘。

ダイエット清涼飲料の飲みすぎの人は、胴囲の増加が飲まない人の6倍にで紹介した記事によれば、今回の記事とは考え方が違うものの、アステルパームという人工甘味料が健康に対して何らかの影響を与えていると考えられていました。

  • 糖尿病の初期段階に起こりやすい膵臓(すいぞう)内の損傷に少なからず影響を与えている
  • 人工甘味料は食欲を促進させ、満足感を感知する脳の細胞に損傷を与える。
    砂糖のような自然の糖分の不足により、さらに甘いものへの欲求が増す。

両方の記事に共通するのは、人工甘味料には、糖尿病へのリスクを高める要因があると考えられるというものであり、今回の記事は、人工甘味料が腸内細菌のバランスを崩すことによって、代謝異常を引き起こす可能性があるということですね。

肥満やメタボの第3の要因に腸内細菌叢が関係している?和食を食べて予防しよう!という記事によれば、肥満やメタボリックシンドロームを引き起こす第三の要因として腸内細菌叢が関係しているのではないかと考えられているそうです。

やせない原因は腸にあった!?やせ型腸内細菌と肥満型腸内細菌|腸サビ|世界一受けたい授業 10月29日によれば、腸内細菌の中に肥満型腸内細菌とやせ型腸内細菌がいることが分かってきたそうです。

肥満型腸内細菌とヤセ型腸内細菌は両方とも誰もが持っており、同じものを食べていても、肥満型腸内細菌が多い場合は、栄養の吸収をどんどん促進させて肥満になってしまうのだそうです。

ヤセ型腸内細菌を多く持っている人は太りにくい体質ということになります。

米ワシントン大学の研究によると、肥満型腸内細菌を与えたマウスとやせ型腸内細菌を与えたマウスを同じエサで育てた実験で、肥満型腸内細菌を与えたマウスは体脂肪が47%も増えたのに対し、やせ型腸内細菌を与えたマウスは27%しか増えなかったという結果になったそうです。

アメリカ人には肥満型腸内細菌を持つ人が多いと言われており、日本人にはヤセ型腸内細菌を持つ人が多いと言われています。

それは和食や食物繊維の多い野菜をよく食べているため、肥満型腸内細菌が抑制されているのではないかと考えられるそうです。

→ 糖尿病の症状・初期症状 について詳しくはこちら

→ 糖尿病危険度チェック について詳しくはこちら







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