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高橋ジョージさんは、大腸がんの疑いがあり、大腸内視鏡検査を受けたところ、2mm程度の大腸ポリープが見つかる

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【目次】

■高橋ジョージさんは、大腸がんの疑いがあり、大腸内視鏡検査を受けたところ、2mm程度の大腸ポリープが見つかる

高橋ジョージ、離婚問題のストレスから?大腸ポリープ見つかる

(2016/7/5、E-TALENTBANK)

食生活をのぞいてみると、朝食を摂らない日があるそうで、午後4時に初めての食事をしたり、午後11時を過ぎてからファーストフードの夕飯を食べたりと食生活の乱れが目立った。

これを見た医師は、食物繊維不足を指摘し、ストレスや食物繊維不足は腸内環境を悪くすると指摘した。そして、高橋ジョージは大腸がんの疑いもあるとのことで、大腸内視鏡検査を受けることになる。

検査の結果、特に異常は見つからなかったものの2mm程度の大腸ポリープが見つかったと言う。

2016年7月4日放送の「直撃!コロシアム!!ズバッと!TV2時間SP!」で、高橋ジョージさんは3年ほど前から便秘と下痢を繰り返しており、食生活の乱れがあり大腸がんの疑いがあったことから、大腸内視鏡検査を受けたところ、2mm程度の大腸ポリープ(Colon polyp)が見つかったそうです。

■大腸ポリープは大腸がんのリスクを高めるリスク要因

大腸ポリープは大腸がんのリスクを高めるリスク要因であると考えられています。

大腸がんのリスクファクター|国立がん研究センター

大腸がんの大部分は腺腫性ポリープから発生するが,一方,ほとんどの腺腫性ポリープは良性であり,がん化するのは一部である.ポリープの大きさが大きければ大きいほど大腸がんになるリスクが高くなる.また,ポリープのできやすい人は,大腸がんになるリスクが高い.

ポリープの大きさが大きいほど大腸がんになるリスクが高くなり、また、ポリープの出来やすい人は大腸がんになるリスクが高いことから、大腸ポリープをいかに小さく、またできにくくするかは大腸がん予防の一つのアプローチといえます。

→ 大腸がんとは|大腸がんの症状・初期症状・原因・予防 について詳しくはこちら




■大腸ポリープ・大腸がんを予防する方法

●葉酸

【みんなの家庭の医学】大腸がん予防に葉酸の多い海苔|10月20日によれば、大腸がんのリスクを高める大腸ポリープのできやすさと葉酸の濃度には関係があるといわれ、血液中の葉酸濃度の値が8ng/ml(ナノグラム)以上あれば、女性なら大腸ポリープの頻度が約2割減、男性なら約5割減するそうです。

■葉酸代謝が大腸がんの発がんの初期段階で重要な働きを示している

葉酸代謝と大腸腺腫との関連|多目的コホート研究|国立がん研究センター

大腸発がんには、DNAのメチル化が関わっていると考えられています。適切なDNAメチル化の維持には、葉酸が重要な役割を果たしていることが知ら れています。葉酸は、メチレンテトラヒドロ葉酸還元酵素(MTHFR)、メチオニン合成酵素(MTR)、メチオニン合成酵素還元酵素(MTRR)などの酵素群とビタミンB2、B6、B12などの補酵素群の働きにより代謝され、DNAのメチル化に必要なメチル基を供給しています(図1)。

葉酸、ビタミンB2、B6、B12摂取については、大腸腺腫との間に統計学的有意な関連は見られませんでした。

大腸がんの発がんにはDNAのメチル化がかかわっていると考えられており、葉酸が重要な働きを果たしていると考えられますが、葉酸、ビタミンB2、B6、B12摂取と大腸線種との間に統計学的な関連は見られなかったようです。

メチオニン合成酵素 の遺伝子多型とアルコール摂取および葉酸摂取との間に交互作用を認めたことは、「葉酸代謝が大腸発がんの初期段階において重要な役割を果たしている」とするこれまでの研究結果を支持するものであると考えられます。

ただ、葉酸代謝が大腸がんの発がんの初期段階で重要な働きを示していることは間違いないようです。

■葉酸濃度が高くても大腸がんリスクが下がるという関連は見られない

血中の葉酸と大腸がん罹患との関係について|多目的コホート研究|国立がん研究センター

これまでの研究では、葉酸が不足している場合に、わずかに大腸がんリスクが高くなることが示されていますが、日本人の多くでは必要な量が摂取されているため、その中での差が見られなかったという可能性があります。また、葉酸は、大腸がんの多段階発がんの初期の段階では予防的に働くにも関わらず、進行した段階ではかえって促進するという可能性を示す研究結果もあります。また、ある特定の遺伝子多型のタイプの人やアルコールを多量に飲む人で、葉酸不足によって大腸がんリスクが高くなるという研究結果もあります。

葉酸と大腸がんの関係については様々な研究が行なわれています。

  • 葉酸が不足している場合に、わずかに大腸がんリスクが高くなる
    しかし、日本人の多くでは必要な量が摂取されているため、その中での差が見られなかったという可能性
  • 葉酸は、大腸がんの多段階発がんの初期の段階では予防的に働くにも関わらず、進行した段階ではかえって促進するという可能性
  • ある特定の遺伝子多型のタイプの人やアルコールを多量に飲む人で、葉酸不足によって大腸がんリスクが高くなる

多目的コホート研究では、男女とも、葉酸濃度が高くなっても、大腸がんリスクが下がるという関連はみられませんでした(図1)。また、飲酒量でグループ分けしても、結腸がんと直腸がんに分けて調べても、どのグループでも男女とも関連は見られませんでした。

国立がん研究センターが発表している多目的コホート研究によれば、葉酸濃度が高くても大腸がんリスクが下がるという関連は見られなかったそうです。

葉酸、ビタミンB6、ビタミンB12、メチオニン摂取と大腸がん罹患との関連について|多目的コホート研究|国立がん研究センター

葉酸、ビタミンB6、ビタミンB12、メチオニンは、生体内でのメチル代謝において、それぞれ異なる役割を担っています。アルコールやアセトアルデヒドはそれらの代謝経路を阻害したり、栄養素を破壊したりすることによって、大腸がん発がんの初期段階である遺伝子の低メチル化を引き起こすと考えられます。

今回、特にビタミンB6と大腸がんの関連が強かった理由として、日本人の一般的な食事からは葉酸やビタミンB12は十分取れるのに対し、ビタミンB6摂取量は不足していることが挙げられます。その最大の摂取源は白米ですが、茶碗1杯(約150g)に約0.03mgのビタミンB6しか含まれていません。ビタミンB6を多く含む食品(魚・ナッツ・穀類等)を積極的に摂取することが、大腸がんの予防につながる可能性があります。

日本人の一般的な食事からは葉酸は十分に摂取できるため、差が見られなかった可能性が考えられます。

→ 葉酸の多い食品 について詳しくはこちら

●ラクトフェリン

ラクトフェリンに大腸ポリープの成長を抑える作用|国立がんセンターと森永乳業で紹介した国立がんセンターと森永乳業の研究によれば、ラクトフェリンに大腸ポリープの成長を抑える作用があることがわかったそうです。

どのような仕組みでポリープが縮小しているかはこの研究ではわかっていないものの、ラクトフェリンを毎日3グラム摂取することにより、血中のラクトフェリン濃度が上昇し、免疫が増強していることを示すNK細胞の活性が上がっていたことから、ラクトフェリンとNK細胞の活性化に何らかの関連性があるのではないかという仮説が立てられます。

●メトホルミン

大腸がん予防に期待 糖尿病薬メトホルミンに大腸ポリープの再発を防ぐ効果|横浜市立大

横浜市立大の中島淳教授によれば、糖尿病薬として使われているメトホルミンに大腸がんの恐れのあるポリープの再発を抑制する効果があることがわかったそうです。

糖尿病治療薬「メトホルミン」にがん細胞を破壊するキラーT細胞を活性化する作用があることが判明‐岡山大研究グループによれば、糖尿病治療薬「メトホルミン」にがん細胞を破壊するキラーT細胞を活性化させる作用があることがわかったそうです。

●お酒を控える

※正確に言えば、大腸ポリープではなく、大腸がんと飲酒との関係についてです。

葉酸代謝と大腸腺腫との関連|国立がん研究センターのがん検診受診者を対象とした研究 |国立がん研究センター

アルコール摂取と大腸腺腫との間には、統計学的有意な正の関連が見られました(傾向性P = 0.04)。非飲酒グループに比べ、週300g以上飲酒している大量飲酒グループでは、大腸腺腫のリスクが約1.5倍上昇していました。

飲酒と大腸がんリスク|科学的根拠に基づく発がん性・がん予防効果の評価とがん予防ガイドライン提言に関する研究|国立がん研究センター

男性では、23-45.9g/日、46-68.9g/日、69-91.9g/日、92g以上/日のグループでまったく飲まないグループよりもそれぞれ1.4倍、2.0倍、2.2倍、3.0倍と、量が増えるほどリスクが高くなりました。1日のアルコール摂取量が15g増えるごとに、大腸がんリスクが約10%増えると推定されます。部位別には、結腸がんでも直腸がんでも同様の傾向が見られました。

女性では、23g以上/日のグループでまったく飲まないグループよりも大腸がんリスクは1.6倍、結腸がんリスクは1.7倍、直腸がんリスクは2.4倍高いという結果でした。男性と同様に、1日のアルコール摂取量が15g増えるごとに、大腸がんリスクが約10%増えると推定されます。

国立がん研究センターによれば、アルコールの摂取量が増えれば増えるほど大腸がんのリスクが増えるという結果が出ています。

葉酸代謝と大腸腺腫との関連|国立がん研究センターのがん検診受診者を対象とした研究 |国立がん研究センター

アルコールには、葉酸の腸吸収を阻害したり、腎排泄を促進したりする作用があるため、その摂取により体内の葉酸レベルが低下することが知られています。

アルコールによって、大腸がんのリスクが高くなる理由としては、葉酸が不足している場合に、わずかに大腸がんリスクが高くなることが知られており、アルコールの摂取によって葉酸レベルが低下することから大腸がんのリスクが増えると考えられます。

→ 大腸がんとは|大腸がんの症状・初期症状・原因・予防 について詳しくはこちら







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「腸腎連関」|腸内細菌叢のバランスをコントロールすることが慢性腎臓病の悪化を抑制するカギに

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■「腸腎連関」|腸内細菌叢のバランスをコントロールすることが慢性腎臓病の悪化を抑制するカギに

「腸腎連関」:腸内細菌叢のバランス制御が慢性腎臓病悪化抑制のカギ
「腸腎連関」:腸内細菌叢のバランス制御が慢性腎臓病悪化抑制のカギ

参考画像:「腸腎連関」:腸内細菌叢のバランス制御が慢性腎臓病悪化抑制のカギ(2017/4/13、東北大学)|スクリーンショット

「腸腎連関」:腸内細菌叢のバランス制御が慢性腎臓病悪化抑制のカギ-腸内細菌叢は腎臓病に対して良い面と悪い面の二面性を持つ –

(2017/4/13、東北大学)

今回の成果から、腸内細菌叢は尿毒素の産生という腎臓病にとって負の影響を有している一方、短鎖脂肪酸産生やアミノ酸代謝といった有益な作用を担っており、その結果、腸内細菌叢がいない状態では腎臓病がより悪化しやすいといことが分かりました。

このことは、腸内細菌叢は腎臓病に対して良い面と悪い面の二面性の役割を有しており、腸内細菌叢のバランスの制御が慢性腎臓病の進展予防に重要であることを示唆するものです(図4)。

さらに、同様に腸内細菌叢によって産生され動脈硬化の原因になるトリメチルアミン-N-オキシド(TMAO)注 5 は、腸内細菌叢由来に加えて食事成分由来の TMAO も腎不全時に体内蓄積することが明らかになりました(図 2)。

トリメチルアミン-N-オキシド(TMAO):食事中の肉などに含まれるカルニチンやコリンを材料として腸内細菌叢の代謝によって体内で産生される物質です。TMAO の蓄積は動脈硬化や心筋梗塞などの血栓症の原因の一つであることが近年報告されており、世界的に注目されています。

東北大学大学院医学系研究科の阿部高明教授と三島英換医学部助教、慶應義塾大学先端生命科学研究所の福田真嗣特任准教授らのグループによる研究によれば、腸内細菌叢が腎臓病に対して良い面と悪い面の二面性を有しており、腸内細菌叢のバランスをコントロールすることが慢性腎臓病の進展予防に重要であると考えられるそうです。

→ 慢性腎臓病(CKD)の症状・原因 について詳しくはこちら




■まとめ

慢性腎臓病の病態においては、腸内細菌叢の変化や腸管壁の性状変化など腸内環境の変化が報告されており、腸管は腎臓と相互に影響を及ぼしているという「腸腎連関」の存在が近年明らかになりつつあります。

腸と脳は自律神経系を通じて双方向の情報伝達を行いながら、生体機能の恒常性を保っており、このメカニズムを「脳腸相関」といいます。

例えば、セロトニンの97〜98%は消化管の中にあるそうで、腸のセロトニンはストレスがかかると働きが活発になり、そのことによって、内臓の知覚過敏と消化管の運動異常を引き起こし、内臓の知覚過敏からは腹痛や腹部膨満感、運動異常からは便秘や下痢などの便通異常(過敏性腸症候群)が起こってしまいます。

→ 腎臓は『肝腎連関』『心腎連関』『脳腎連関』『肺腎連関』など臓器同士が連携するネットワークの要|#NHKスペシャル について詳しくはこちら

今回のプレスリリースによれば、腸管は腎臓と相互に影響を及ぼしあっているそうです。

以前マウスの実験によれば、便秘症の治療薬に慢性腎臓病の進行を抑える効果があり、腎臓病で蓄積する尿毒素の産生に腸内細菌叢が関わっていることを紹介しましたが、今回の研究はそのことを裏付ける研究となりそうです。

→ 便秘症の治療薬が慢性腎臓病の治療薬になる可能性|腸内環境改善による腎臓病治療法の開発|東北大 について詳しくはこちら

腸内環境を整えることがストレスや腎臓病から身を守るためにも重要ということになっていきそうですね。

→ 慢性腎臓病(CKD)の症状・原因 について詳しくはこちら




→ 乳酸菌(ガセリ菌)が「脳腸相関」を介してストレス性の不調・腹痛(便秘・下痢症)・不眠の改善効果を実証|カルピス・徳島大 について詳しくはこちら




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長引く便秘が「認知症(レビー小体型認知症)」の前兆だった!?|#その原因Xにあり

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■長引く便秘が「認知症」の前兆!?

All done

by Tatiana Vdb(画像:Creative Commons)

2017年5月12日放送の「その原因、Xにあり」のテーマは「正しい腸活で目指せ健康長寿SP」です。

『長引く便秘が「認知症」の前兆』ということが気になりましたので、調べてみました。

番組で解説される眞鍋雄太先生(横浜新都市脳神経外科病院 内科・認知症診断センター部長)に認知症についてインタビューされている記事を見つけました。

マイホスピタル(2014 vol.43)

レビー小体型認知症とは?

αシヌクレインという異常なたんぱくの凝集体「レビー小体」が溜まって発症する認知症です。

初めは脊髄や脳幹といった自律神経や巧緻運動(針に糸を通すなどの指先を使った細かな動作のこと)を司る部位が障害を受けやすく、便秘や起立性低血圧、パーキンソン病のように体が動かしにくいといった症状がでます。

認知症の症状・改善・予防に良い食べ物によれば、レビー小体とは不要なタンパク質の一つで、これが、脳全体に溜まることで、神経細胞が破壊され認知症状を起こします。

レビー小体型認知症の特徴は「視覚障害」で物が歪んで見え、字が書けなくなったり、幻視症状(いるはずのない人が目の前に現れる)があります。

今回紹介した記事によれば、レビー小体型認知症になると、便秘起立性低血圧、パーキンソン病のように体が動かしにくいといった症状が現れるということですので、便秘が認知症のサインということもいえそうです。




■認知症の予防法

マイホスピタル(2014 vol.43)では認知症を予防する生活習慣が提案されています。

  • 糖質や動物性脂肪の摂りすぎを避けて、糖尿病脂質異常症を防ぐ
  • 活性酸素を撃退するビタミンCやビタミンE、βカロチンが豊富な野菜・果物をとる
  • オメガ3脂肪酸(シソ油・エゴマ油、アジ・サバ・イワシなどの青魚に含まれるDHA・EPA)の摂取
  • ウォーキングなどの運動(細胞の新陳代謝を高める成長ホルモンの分泌を促す)

■まとめ

認知症のサインとして、便秘が現れることがある!

ただし、2016 年3月 コラム 「レビー小体病は全身病」DLBSN 東京 協力医 福井俊哉(かわさき記念病院)によれば、レビー小体型認知症は体のいたるところに症状が現れる全身病と考えた方がよいようです。

レビー小体型認知症の症状として、次のような症状が現れるそうです。

  • 脳貧血(立ちくらみのように立ち上がったときに血圧が下がり気分が悪くなる)
  • 血圧の変動
  • 食欲の変動
  • 排泄の問題
  • 体感温度の異常
  • 発汗過多
  • 何でもないところでよく転ぶ
  • 匂いや味がわかりにくい
  • レム睡眠行動異常症

これらの症状が一つだけ現れた時や初期段階の場合は、他の病気と間違えてしまうような症状があります。

つまり、便秘はレビー小体型認知症の前兆の一つと考えておく方がよいようです。

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大学生の2割が過敏性腸症候群(IBS)の症状に悩んでいる|長崎大学

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■大学生の2割がIBS(過敏性腸症候群)の症状に悩んでいる|長崎大学

Education - Creative Commons

by NEC Corporation of America(画像:Creative Commons)

大学生の2割が過敏性腸症候群、学業や就職に不安

(2015/6/25、読売新聞)

長崎大学教育学部の田山淳・准教授らは国内8大学と共同研究を行い、大学生の2割以上がIBSの症状に悩んでおり、症状がない学生に比べて学校生活にリスクを抱える人が1.6倍、就職への不安を持つ人が2.2倍多いことが分かったと発表した。

2013年5~12月に、長崎大をはじめ国内8大学に通う18~25歳の大学生1,663人(男性61%、平均年齢19歳)を対象に、IBS(Irritable bowel syndrome)の診断基準に当てはまるかどうかをアンケート調査したところによれば、大学生の2割以上がIBSの症状に悩んでいるそうで、IBSの症状がある人は症状がない人に比べて学校生活や就職に不安を持つ人が多いそうです。

■過敏性腸症候群(IBS)とは?

下痢や便秘やそれに伴う腹痛や腹部不快感が、長期に繰り返す過敏性腸症候群(IBS)だが、近年はIBSと診断される人が若い女性を中心に増えているという。

IBSは、大腸や小腸に原因となる異常が見られないが、腹痛などの腹部症状に下痢や便秘といった便通異常を伴う疾患です。

過敏性腸症候群(IBS)は、症状のタイプによって「下痢型」「便秘型」「混合型(便秘と下痢を繰り返す)」の3つのタイプに分類されます。

下痢系の過敏性腸症候群、男性の1割近くによれば、国内の20-79歳の男性のうち、下痢系の過敏性腸症候群(IBS)にかかっている人が1割近くいることが、島根大医学部第二内科の木下芳一教授の調べで分かっています。

「お腹虚弱体質」なエンジニアがIOT駆使してオフィスのトイレ空き状況をスマホでリアルタイムに確認できるシステムを開発でも紹介しましたが、自分自身はおなかが虚弱体質だと思っていても、実は正式には過敏性腸症候群(IBS)という体に異常がないものの、ストレスなどが原因となって腹痛などの腹部症状に便秘や下痢といった便通の異常を伴う病気である可能性もあります。

記事によれば、近年では、若い女性を中心にIBSと診断される人が増えているそうです。

■IBSの症状

おなかの張りや気持ち悪さ、おなかが鳴るといった症状があり、排便によって症状が軽くなることがあるが、急にトイレに行きたくなるため、症状がひどい場合は学校や会社に行けなくなるなど、生活の質(QOL)を低下させてしまう。

腸と脳には密接な関係があり、脳がストレスを感じると腸に伝わり、下痢などの症状を起こします。

【主な症状】

  • 通勤や通学中、突然トイレに駆け込む
  • 会議や試験前にお腹が痛くなる
  • 旅行中に腹痛が起こる

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■IBSの原因

ストレスが主な原因と考えられている。

IBSは、大腸や小腸に原因となる異常がないため、ストレスが主な原因と考えられています。

IBSには、その他の原因もあるようです。

専門家に聞く 過敏性腸症候群「ストレスで起こる」は大間違い

(2015/9/22、日刊ゲンダイ)

IBSの原因で見落とされやすいのが、「大腸の形の異常による通過障害」だ。日本人の8割は大腸の一部がねじれていたり、あるべき位置から離れて骨盤内に落ちていたりして、便がスムーズに通過しにくい。胆汁による過剰反応やコーヒーの飲み過ぎ、お酒の飲み過ぎが下痢を引き起こしていることもある。腸の炎症やがんでも便秘や下痢になることがあるので、続くようなら念のため医療機関を受診したほうがいい。

国立病院機構久里浜医療センター・内視鏡検診センターの水上健部長によれば、IBSの原因はストレスだけではなく、大腸の一部がねじれていることや胆汁による過剰反応、コーヒーの飲み過ぎ、お酒の飲み過ぎ、腸の炎症などが原因となることもあるそうです。

過敏性腸症候群にストレス以外の原因

(2011/2/18、日経ウーマンオンライン)

腸管がねじれて、もつれたような形態異常を抱えていた。

<中略>

「こういう腸の人は、硬い便が少量出たあとに大量の下痢や軟便が出ることが多い。ねじれた部分に便が詰まって栓になり、下痢便をためてしまうのだろう」(水上医師)。

腸管がねじれた形態異常型のIBSの人は、ねじれた部分に便が詰まって栓になり、下痢便をためていることで、便秘と下痢を繰り返していると考えられるそうです。

腸の中に良い菌を増やす方法&便秘対策!腸に良いお風呂の入り方|林修の今でしょ!講座 3月10日によれば、腸の左の肋骨の下の部分がねじれやすいと紹介していましたが、この部分が関係しているのかもしれません。

アンケートで、形態異常型の人たちは発症前、特にストレスを抱えていないこともわかった。「結婚や引っ越しがきっかけで運動機会が減り、発症するケースが多い。ある程度体を動かしていれば、問題なく排泄(はいせつ)できていたのだろう」と水上医師。

形態異常型の人はストレスが原因ではなく、環境の変化によって、運動する機会が減るなどして、発症することがあるようです。

このように様々な原因が考えられるので、便秘や下痢が続く場合には、医療機関で診てもらった方が良いようです。

■IBSの基準

IBS診断基準(RomeⅢ)
過去3カ月間、月に3日以上にわたって腹痛や腹部不快感(痛みとは表現されない不快な感覚)が繰り返し起こり、次の項目の2つ以上がある
1.排便によって症状が軽減する
2.発症時に排便頻度の変化がある
3.発症時に便形状(外観)の変化がある

■IBSの治療

■治療薬

下痢型IBS治療薬「イリボー」、混合型IBS治療薬「コロネル」、便秘型IBS治療薬「リナクロチド」など

【参考リンク】

■運動

運動をすることによって、腸のねじれがなくなり、改善することが考えられます。

■まとめ

過敏性腸症候群(IBS)は体に異常がないものの、ストレスなどが原因となって腹痛などの腹部症状に便秘や下痢といった便通の異常を伴う病気です。

→ 過敏性腸症候群(IBS)の症状・原因・チェック・治し方 について詳しくはこちら







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40~79歳(男女)の体の不調ベスト3!第1位 目 25.8% 第2位 高血圧 24.8% 第3位 腰 23.3%

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40~79歳(男女)の体の不調で多かったのは、目25.8%、高血圧24.8%、腰23.3%
40~79歳(男女)の体の不調で多かったのは、目25.8%、高血圧24.8%、腰23.3%

EphraimMayrena|unsplash

【中高年フェムケア市場関連】「中高年世代の健康・更年期に関する意識と実態調査」

(2022/4/4、株式会社ハルメクホールディングス)

40~79歳の男女1,600名を対象に行った「中高年世代の健康・更年期に関する意識と実態調査」によれば、40~79歳(男女)の体の不調で多かったのは、目25.8%、高血圧24.8%、腰23.3%だったそうです。

性別(男性・女性)・年齢階級別にみる悩みやストレスの原因からわかること|国民生活基礎調査によれば、男性は55歳以上になると「自分の健康・病気」への悩みが大きくなっていき、女性は45歳以上になると「自分の健康・病気」が悩みの原因1位となっています。

■目

中高年(40代・50代)が気をつけたい目の病気とは、緑内障加齢黄斑変性飛蚊症老眼目のかすみ)であり、糖尿病の方は糖尿病網膜症にも気を付けたいですね。

→ 目の病気・症状チェック

→ 自分の年齢を実感するポイント、男性は「老眼」、女性は「肌の衰え」

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■高血圧

性別にみた通院者率の上位5傷病|平成28年国民生活基礎調査の概況
性別にみた通院者率の上位5傷病|平成28年国民生活基礎調査の概況

参考画像:平成28年国民生活基礎調査の概況|スクリーンショット

男性・女性ともに「高血圧症」による通院者率が最も高い!|性別にみた通院者率の上位5傷病の第一位は男女とも「高血圧症」|平成28年国民生活基礎調査によれば、男性・女性ともに「高血圧症」による通院者率が最も高いという結果になっています。

高血圧は、潜在的な数値を入れて、日本人では4300万人いるといわれ、つまり日本人の3人に1人が患っていると言われています。

→ 高血圧とは|高血圧の症状・食事・予防・原因・対策 について詳しくはこちら

→ 血圧を下げる方法(食べ物・サプリメント・運動) について詳しくはこちら

■腰

日本人の自覚症状の第一位は「腰痛」|人口の約20%(2800万人)が腰痛症状を持っている!?によれば、日本の人口の約20%(国民の5人に1人)が腰痛を抱えているということになります。

→ 腰痛の原因・治療・予防 について詳しくはこちら

現代人の多くはデスクワークで長時間座る姿勢であることも腰痛の原因の一つかもしれません。

腰痛や目の疲れの原因はオフィスにあるかも?!によれば、椅子の高さが腰痛の原因となっている可能性があるそうです。

 長時間座った態勢でいるのは体に悪い。しかし、座っていなくては仕事にならないという人は、せめて椅子の高さを自分に適した位置に調節してみてほしい。適した位置とは、体中のすべての関節を90度に曲げた位置。足の裏がしっかりと床につき、膝と腰が90度に曲がった状態になっているかどうかを確認しよう。

椅子の高さが合わないと姿勢が悪くなり、腰痛の原因ともなりかねません。

イスの高さの適切な位置は、すべての関節を90度に曲げた位置で、足裏がしっかりと床につき、膝と腰が90度に曲がった状態なのだそうです。

また、座る姿勢を長時間することは、身体に良くないということについては何度もこのブログでは取り上げてきました。

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椅子の高さを調整すると同時に、定期的に腰をストレッチしたり、立って体を動かすようにしましょう。

■男女別の症状

【男性の方が多く出る症状】

中性脂肪の値が高くなり、皮下脂肪や肝臓に過剰に蓄積されると、脂肪肝脂質異常症肥満動脈硬化につながります。

肝臓のおかげで中性脂肪の量はコントロールされているのですが、中性脂肪の値が高くなることで肝臓に負担がかかったり、肝機能が低下すると、皮下脂肪や肝臓などに過剰に脂肪が蓄積されて、脂肪肝になってしまいます。

そして、脂質異常症(特に高トリグリセリド血症)やメタボリックシンドローム、肥満などへとつながっていきます。

男性の場合は、中性脂肪値が高くなっていることが原因として考えられますね。

【女性の方が多く出る症状】

  • 便秘
  • 腹筋が弱い
  • 寝付きが悪い
  • ホルモンバランスの崩れ
  • 外反母趾
  • 花粉症

【金スマ】松本明子さんの40年以上の便秘が3週間で解消した方法とは?|美肌・花粉症・肩こり・冷え改善によれば、便秘によって腸内環境が良くないと、様々な体の不調が現れます。

多岐にわたる症状が現れているように見えますが、実際は便秘が根本原因の一つとしてあるのかもしれません。