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■怖い高脂血症|放置しておくと動脈硬化が心筋梗塞や脳梗塞といった怖い病気につながる恐れも
by Stevan Sheets(画像:Creative Commons)
怖い高脂血症
(2008/8/20、毎日新聞)
高脂血症は血液中のコレステロールや中性脂肪が多すぎる病気です。
この病気の8割は食べ過ぎや運動不足やアルコールの取りすぎといった生活習慣が原因と言われており、男性は30代から、女性は50代からほぼ2人に1人が高脂血症やその予備軍に相当すると言われています。
高脂血症は、食べ過ぎや運動不足、飲みすぎ(アルコール)などの悪い生活習慣が原因だと考えられます。
コレステロールや中性脂肪が多くなってもそのことによる自覚症状はまったくないので、検査を受けないと、病気であることには気づきません。
また、健康診断などで指摘されても、病気である自覚が少ないため、治療の必要性を感じない方も多いようです。
高脂血症には自覚症状はないため、そのままにしておく方も多いようです。
しかし、高脂血症を放置しておくと、血管にコレステロール(特に悪玉と呼ばれるLDLコレステロール)がたまっていき、血管が細くなる動脈硬化の状態を引き起こし、その動脈硬化が心筋梗塞(こうそく)や脳梗塞といった怖い病気につながるのです。
心筋梗塞や脳梗塞になってから高脂血症に気づいて治療を始めても、一度血管にたまったコレステロールをなくして、動脈硬化をもとに戻すことはできません。
このように動脈硬化を引き起こす肥満、高血圧、高脂血症、耐糖能異常(糖尿病とその予備軍)は「死の四重奏」と言われており、病気を引き起こす前に治療する必要があります。
高脂血症には自覚症状がないため、定期的に健診を受けるようにして、毎年数値を比較しながら、自身の健康状態を把握して、予防する必要があります。
また、食生活の改善や運動不足の解消など生活習慣の改善を行なって、高脂血症の予防に取り組みましょう。
高脂血症(高コレステロール血症)の食事
高脂血症の予防には食事・食生活の改善は欠かせません。
●食事・食生活の改善・バランスのとれた食事に
ミネラル・ビタミン、食物繊維をバランスよく積極的に摂って、栄養を補給しましょう。
→ 食物繊維の多い食品 について詳しくこちら
●マグネシウムとタウリンを含む食品
高血圧・高脂血症・糖尿病などに関係しているのはマグネシウムとタウリンであることが研究でわかっているそうです。
タウリン・マグネシウムを含む食品の代表例としては、カキ(牡蠣)です。
→ カキの栄養 について詳しくはコチラ
●食事の量を適正な量に減らす
●油を飽和脂肪酸(おもに動物性脂肪に多い)より不飽和脂肪酸(おもに植物性脂肪・魚の脂に多い)を多く摂る
血中のコレステロールを増やす食品が飽和脂肪酸であり、体内のコレステロール値を下げる働きをするのは、オメガ3脂肪酸など不飽和脂肪酸を多く含む食品です。
そのため、脂身の多い肉など動物性脂肪の食べ過ぎに注意する。
→ オメガ3脂肪酸|オメガ3の効能・効果・食べ物・オメガ3ダイエット について詳しくはこちら
●お酒(アルコール)の飲みすぎに気をつける
ちょっとした食事などの生活習慣の改善が高脂血症の予防に役立ちます。
●アディポネクチン
アディポネクチンは、中性脂肪の燃焼を助けるホルモンで、内臓脂肪が少ないほど分泌量が増えるそうです。
反対に、メタボリックシンドロームが進行する=内臓脂肪が増えると、アディポネクチンは減少してしまいます。
アディポネクチンには脂肪燃焼を高める作用があり、余分な脂肪の蓄積を防ぎ、高脂血症の予防・改善が期待されます。
アディポネクチンを増やす方法としては、内臓脂肪を減らす・食物繊維を多く含む海藻類の摂取・オスモチンを含む野菜や果物の摂取・EPA・禁煙です。
→ アディポネクチンを増やす方法 について詳しくはこちら
●定期的な検査
健診では、血圧、総コレステロール、中性脂肪、善玉コレステロール(HDLコレステロール)の値などを検査し、高脂血症を診断します。
定期的な検査の中で、かかりつけの医師と良い関係を築き、生活・食事指導を受けましょう。
→ 脂質異常症の症状・原因・食事 について詳しくはこちら
→ 高脂血症(高コレステロール血症)の食事・症状・原因・ガイドライン について詳しくはこちら
→ 動脈硬化とは|動脈硬化の症状・原因・改善方法 について詳しくはこちら
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