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2015年10月26日放送の主治医が見つかる診療所のテーマは「もしかして私も…新国民病!慢性腎臓病」です。
【目次】
■成人の8人に1人の新国民病「慢性腎臓病」
by Hey Paul Studios(画像:Creative Commons)
慢性腎臓病とは、慢性的にかかる腎臓病の総称のことで、糖尿病の合併症の一つである糖尿病性腎症や慢性糸球体腎炎(IgA腎症)、腎硬化症、膜性腎症など様々な病気が含まれています。
慢性腎臓病(chronic kidney disease;CKD)とは、簡単に言うと、腎臓の機能が60%未満に低下することを言います。
腎臓の機能が低下し、血液中の水分や老廃物のろ過機能が低下してしまい、症状が悪化すると、人工透析が必要となります。
慢性腎臓病は、自覚症状がほとんどなく、気付いた時には重症化してしまい、「サイレントキラー」とも呼ばれています。
慢性腎臓病の患者数は推定1330万人で、日本人の成人の実に8人に1人が患っていることから新国民病の一つともなっています。
慢性腎臓病を発症すると人工透析が必要になってしまうケースもあり、重症化する前に発見することが重要です。
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■高血圧が慢性腎臓病の引き金になる
高血圧になると、腎臓の血管でも動脈硬化が起こり、腎臓にある糸球体(血液をろ過する腎臓の血管)が動脈硬化を起こすことで、濾過する能力が低下し、その結果、腎機能の低下が起こると考えられます。
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■自宅で尿検査ができる検査キット
人間の尿は体の異変を知らせてくれるサインであり、自宅で尿の検査が出来る検査キット(「ウリエースKC」)もあるそうです。
検査方法は尿をかけ、10秒~30秒後、色の違いを見て判定できるそうです。
血液、タンパク質、糖分の検査が1度にできるそうです。
■慢性腎臓病の早期発見のサイン
●夜にトイレに行きたくなり頻繁に目が覚める(頻尿)
一般的な人の尿の回数は、昼5回、夜が0から1回なのだそうです。
しかし、腎臓からSOSが出ている場合、昼夜逆転現象が起きてしまうそうです。
昼間は、腎臓の処理能力が追い付かないため、尿の量が減り、夜(睡眠)になると、腎臓の処理能力が回復し、尿の量が増えてしまうということが起きてしまうそうです。
●朝のむくみ
通常は睡眠中に尿に処理されるため、むくみというのはあまり起きません。
前の晩に水分を過剰に飲んでいないにも関わらず、朝起きたらむくみがある、あるいは毎朝むくんでいるという人は、腎機能が低下している可能性があるそうです。
●尿が濁っている(例:血が混じってコーラのような赤茶色)
●尿が泡立つ(または泡立ちがなかなか消えない)
腎臓のフィルター機能かうまく機能していないため、泡立つ性質を持つたんぱく質が出ている可能性があります。
●汗があまり出ない季節なのに、尿の量が少ない
その他にも意外な病気がきっかけとなることもあるそうです。
■感染症を繰り返している
1年に5回は熱が出てしまったり、扁桃腺がよく腫れるという人は炎症によるダメージがたまることで慢性腎臓病になることがあるそうです。
感染症にかかる、つまり体内にウイルスや細菌が侵入すると、体内ではそれらを倒すために抗体を作って攻撃をします。
しかし、長期にわたって病気が治ったりかかったりを繰り返すことで、抗体が違った形で影響し、腎臓への負担となって、慢性腎臓病になることがあるそうです。
歯周病、鼻腔炎、扁桃腺炎、膀胱炎などを繰り返している人は注意が必要なようです。
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■腎盂腎炎のサイン
●腎盂腎炎の場合は、背中の肩甲骨の下のところにある腎愈(じんゆ)と呼ばれるツボの部分が腫れることがあるそうです。
●急性腎盂腎炎の場合は、発熱時に片側の腰だけが強く痛むそうです。
■慢性腎臓病の予防法
●塩分を控える
外食中心の人で塩分を多く摂取している人は腎臓へのダメージが蓄積してしまう恐れがあります。
薬味を活用したり、塩を水に溶かしてスプレーで吹き付けて使うなどのアイデアを活用しましょう。
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●定期検診
尿検査や血液検査を受けて自分の体の状態を知っておくことが重要です。
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