「Health」カテゴリーアーカイブ

脳のゴミ捨てルートが鼻にあった?Cell論文から考える嗅覚と認知症




2026年7月にCell誌に公開された論文では、CSF(脳脊髄液)の排出経路は、嗅球周囲の「arachnoid fenestrations(クモ膜の微小開口部)」を通って、「dural lymphatics(硬膜リンパ管)」に入り、そこから「cribriform plate(篩板)」の孔を通過し、「nasal lymphatics(鼻腔リンパ管)」へつながり、頸部リンパ節へ排出されるルートであり、脳の老廃物(アミロイドβ、tauなど)を除去する重要な経路となっています。

しかし、加齢の影響でクモ膜の微小開口部が減少し、篩板の孔が小さくなり、olfactory lymphaticsが萎縮し、CSF排出が低下することが神経変性疾患(アルツハイマーなど)のリスクを高める要因と考えられます。

今回のマウスの実験によれば、鼻腔内VEGF-C投与でリンパ管を正常化し、排出機能を若年レベルに戻すことができました。

この発見は、鼻腔・嗅覚系が脳の「排水路」として機能することを実験的に明確にした点で重要です。

つまり、今回の研究は脳の老廃物排出(CSF clearance)の仕組みを通じて、嗅覚系・鼻腔ルートの重要性を裏付けるものなんですね。

そこで、今回興味を持ったのが、嗅覚系から鼻へ抜けるルートが、脳からの老廃物排出(CSF clearance)において役割を果たしていることが確認されたことで、下記の2つの記事について考えてみました。

認知症で最初に現れる症状は「物忘れ」ではなく「臭いがわからないこと」!

鼻をほじるとアルツハイマー型認知症になるリスクが高まるって本当?

【参考文献】

■認知症で最初に現れる症状は「物忘れ」ではなく「臭いがわからないこと」!

嗅覚障害(anosmia/hyposmia)はアルツハイマー型認知症の早期兆候としてよく知られています。

嗅神経・嗅球は海馬(記憶中枢)と近く、病理変化が早期に現れやすいです。

論文によれば、この排出ルートが嗅覚系に集中しているため、加齢や病態によるルートの機能低下が嗅覚神経周辺の老廃物蓄積を招き、嗅覚障害を最初に引き起こす可能性があるのではないでしょうか?

反対に、嗅覚機能低下を早期に発見すれば、「CSF排出障害→認知機能低下」のサインとしてMCI(軽度認知障害)やアルツハイマーを早期介入できる、という予防策もつながります。

そう考えると、今後嗅覚テストをすることがより重要になるのではないでしょうか?

■鼻をほじるとアルツハイマー型認知症になるリスクが高まるって本当?

この研究は、主に病原体(Chlamydia pneumoniaeなど)の鼻腔→嗅覚神経経由の脳侵入を指摘するもので、粘膜損傷や鼻毛除去でバリアが弱まり、感染・神経炎症→アミロイド沈着を促す可能性があるのではないかというものです。

論文ではcribriform plate周辺の鼻腔リンパ管・嗅覚系がCSF排出に必須であることを示しており、鼻ほじりで局所炎症・損傷がリンパ管機能低下や瘢痕化を招き、感染によってルートの閉塞や炎症性変化を起こし、これにより脳の廃棄物の排出が阻害され、老廃物蓄積 → 認知症リスク上昇するのではないかと考えられます。

■まとめ

もちろんこの2つの仮説は想像ですが、「鼻・嗅覚系=脳のゴミ捨て場出口」であるならば、嗅覚の低下はルートの機能低下のサインともなりますし、また鼻ほじりが脳のゴミ捨て場の出口を傷つけるリスクにもなります。

そのため、アルツハイマー予防のために嗅覚テストや鼻腔を生活に保つことが重要視されるようになるかもしれませんね。

→ 認知症対策|認知症に良い食べ物・栄養 について詳しくはこちら







「本記事は医療行為の代替ではなく、テレビ・論文・公的資料を一般の生活者向けに噛み砕いたものです」

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この記事は、例えるなら「ばあちゃんの料理教室(ハクライドウ)」という街の中の「ひとつの家」です。

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タウリンが老化細胞の除去を促すことを発見!健康寿命の延伸につながる可能性




タウリンが老化細胞の除去を促すことを発見~健康寿命の延伸へつながる可能性~(2026年7月28日、大正製薬)によれば、タウリンが、老化細胞の除去を促すことがわかりました。

■わかったこと

タウリン(魚介類などに多く含まれるアミノ酸の一種)が、老化細胞を除去する働きがあることを実験で明らかにしました。

つまり、タウリンの「抗老化作用」の仕組みの一つを解明した研究です。

■背景

年齢を重ねると、体の中に老化細胞が少しずつ溜まっていきます。

老化細胞は、ストレスなどで傷ついた細胞が「老化」した状態で、正常な細胞とは違います。

この細胞は周囲に炎症を引き起こす物質を出して、体のあちこちで不調や病気を引き起こす原因になります(動脈硬化、糖尿病など)。

最近の老化研究では、「老化細胞を除去すれば健康寿命を延ばせる」というアプローチが世界的に注目されています。

特に老化した免疫細胞を除去できれば感染症予防や全身の老化防止につながると考えられています。

■実験内容

免疫細胞の一種であるマクロファージ(異物を食べる細胞)を薬で老化させて実験しました。

■結果

〇タウリンを加えると、老化したマクロファージだけの生存率が低下した(正常な細胞にはほとんど影響なし)。

〇老化の目印(p21というタンパク質)を持つ細胞の割合が、タウリンで明らかに減少。

■まとめ

つまり、タウリンは老化細胞を選択的に除去する方向に働くことが示されました。

→ タウリンの効果・効能|タウリンの多い食品・食べ物 について詳しくはこちら

■補足

老化の主要因(細胞老化、ミトコンドリア機能低下、DNA損傷など)に着目し、 タウリンについては、タウリン欠乏が細胞老化を促進し、ミトコンドリア機能低下や幹細胞枯渇を引き起こし、補給により細胞保護、抗酸化、老化プロセス抑制が期待され、動物実験では健康寿命・寿命延伸の可能性を示唆されています。

大正製薬の研究は「老化細胞の除去」という具体的な作用を免疫細胞で実証した点が新しいです。

つまり、タウリンが老化細胞の蓄積を防ぎつつ、既存の老化細胞も減らす多角的な効果を持つ可能性が出てきました。

【参考文献】

  • Thukral J, Moudgil P, Maheta D, Agrawal SP, Kaur H, Thukral N, Frishman WH, Aronow WS. Taurine and Berberine: Nutritional Interventions Targeting Cellular Mechanisms of Aging and Longevity. Cardiol Rev. 2025 Feb 19. doi: 10.1097/CRD.0000000000000885. Epub ahead of print. PMID: 39969164.
  • Singh P, Gollapalli K, Mangiola S, Schranner D, Yusuf MA, Chamoli M, Shi SL, Lopes Bastos B, Nair T, Riermeier A, Vayndorf EM, Wu JZ, Nilakhe A, Nguyen CQ, Muir M, Kiflezghi MG, Foulger A, Junker A, Devine J, Sharan K, Chinta SJ, Rajput S, Rane A, Baumert P, Schönfelder M, Iavarone F, di Lorenzo G, Kumari S, Gupta A, Sarkar R, Khyriem C, Chawla AS, Sharma A, Sarper N, Chattopadhyay N, Biswal BK, Settembre C, Nagarajan P, Targoff KL, Picard M, Gupta S, Velagapudi V, Papenfuss AT, Kaya A, Ferreira MG, Kennedy BK, Andersen JK, Lithgow GJ, Ali AM, Mukhopadhyay A, Palotie A, Kastenmüller G, Kaeberlein M, Wackerhage H, Pal B, Yadav VK. Taurine deficiency as a driver of aging. Science. 2023 Jun 9;380(6649):eabn9257. doi: 10.1126/science.abn9257. Epub 2023 Jun 9. PMID: 37289866; PMCID: PMC10630957.

    この論文で、タウリン補給が老化マーカー減少、DNA損傷抑制、ミトコンドリア改善などを示しています。

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単発の健康情報やレシピの話ではありません。

この街では、
「何を食べるか」よりも
「どうやって暮らしの中で調整してきたか」を大切にしています。

もし、

なぜこういう考え方になるのか

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板東英二さん、慢性心不全のため死去。慢性心不全と急性心不全の違いとは?

【訃報】板東英二さんが86歳で、プロ野球選手から俳優タレントに転身(2026年7月28日、テレビ朝日系)によれば、板東英二さんは慢性心不全のため亡くなりました。86歳でした。

■慢性心不全とは?

心不全とは、心臓の働きが不十分なことが原因で起きている体の状態のことで、病名ではないそうです。

心不全の症状としては、血液を送り出す能力の低下による症状と血液のうっ滞によって起こる症状があります。

血液を送り出す能力の低下による症状としては、心拍出量が減ったことが原因で、「疲れやすい」「だるい」「動悸がする」などの症状があります。

血液のうっ滞によって起こる症状としては、血液を送り出す能力が低下すると、心臓から前方へ血液が進みにくくなり、心臓の後方、血液を受け取る側で血液のうっ滞が起こります。

慢性心不全とは、心臓のポンプの働きが弱くなり、息切れやむくみなどの心不全の症状が長期間にわたってゆっくりと続く状態のことです。

慢性心不全と急性心不全の違いは症状が安定しているかどうかです。

日本循環器学会によれば、

安定した状態から急激に悪化する場合を「急性心不全」、それなりに体全体のバランスがとれ、状態が安定している場合を「慢性心不全」

といいます。

【関連記事】

■心不全になりやすい人とは?

●血糖値が高い糖尿病患者

血糖値高い糖尿病患者ほど心不全にー国循研究センターで紹介した国立循環器病研究センターによれば、血糖値が高い糖尿病患者ほど心不全で入院する割合が多いということから、血糖値と心不全には関係があることがわかったそうです。

「HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)」は、赤血球に含まれるヘモグロビンにブドウ糖が結びついたもので、赤血球の寿命が長いため、過去1~2カ月の血糖状態を把握できます。

HbA1cが8.4%以上のグループでは心不全入院が多かったそうです。

また、心筋梗塞の持病をもともと持っている患者では、HbA1cが 8%以上と6.9%以下で心不全の危険性が高まる傾向にあり、心筋梗塞の持病をもともと持っていない患者では、HbA1cが低い方が心不全が少ない傾向がわかったそうです。

→ 糖尿病の診断基準|血糖値・HbA1c(ヘモグロビンA1c) について詳しくはこちら

●メタボリックシンドローム

慢性心不全患者:メタボの人の割合、一般の2倍--厚労省が全国調査で紹介した厚生労働省研究班の全国調査によれば、慢性心不全患者の人は、メタボリックシンドロームの人の割合が一般の人の2倍以上であることそうです。

メタボを放置すると心筋梗塞(こうそく)を発症し、慢性心不全へと移行する可能性が示唆されています。

→ メタボリックシンドローム について詳しくはこちら

●高血圧

心不全の原因は様々で、心筋梗塞などの心臓病だけでなく、高血圧で心臓に負担がかかっている場合も心不全の原因となるそうです。

高血圧以外にも、動脈硬化やアルコール、遺伝、感染症が原因となって心臓病になり、過労やストレス、暴飲暴食、風邪などの因子が加わって、心不全の症状が現れるそうです。

→ 高血圧の症状・食事・数値・予防・原因・対策 について詳しくはこちら

●鉄分不足

心臓は1日に約10万回鼓動していて、加齢とともに心臓機能は落ちていきます。

心臓では収縮や拡張が繰り返されていますが、心臓の機能が弱くなると、十分な血流を送ることができずに、心不全に陥りやすくなってしまいます。

いま心臓が衰えた人が増えているそうで、例えば、体を動かすと息切れを起こす、疲れやすいという方は、心不全の一歩手前の心不全の予備軍の可能性があります。

心臓の機能が低下・衰えている理由として、心臓に必要な栄養素が足りていないのではないかという説があるそうです。

その栄養素とは、「鉄分」。

身体の中には、3~5gの鉄分(釘1本分)が含まれていて、鉄分を含むヘモグロビンが全身に酸素を送っています。

また、鉄分は筋肉を動かすエネルギー源になり、鉄分が不足することによって心臓も動きが悪くなると考えられます。

※スタミナアップ!ミトコンドリアを増やす2つの方法|ためしてガッテン 8月26日によれば、「鉄」はミトコンドリアがATP(エネルギー)を作り出すのを助ける働きをしてくれるそうです。

そこで、鉄分を補給することによって、心不全を予防できるのではないかという説が立てられたのです。

→ 鉄分の多い食品 について詳しくはこちら

●新型コロナウイルス感染

コロナ感染が心不全のリスクを高める?によれば、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の持続的な感染が心不全のリスクを高める可能性があることを、ヒトiPS細胞を用いた実験で明らかにしました。

■心不全のサイン

【たけしの家庭の医学】握力を鍛えて血管年齢若返り!NO分泌入浴法のやり方!によれば、握力を維持できていない人は心血管疾患による死亡リスクが高いと考えられ、反対に握力が維持できている人は心血管疾患による死亡リスクが低いそうです。

【補足】

●握力が強いほど長生き?|循環器病の発症リスクも低い|厚生労働省研究班(2012/2/20)

厚生労働省研究班の約20年間にわたる追跡調査によれば、握力が強いほど長生きする傾向があり、死亡リスクだけでなく、心臓病や脳卒中といった循環器病の発症リスクも下がっていたことがわかったことで、健康状態を表す指標として、握力が使える可能性があるそうです。

”#血圧サージ”が危ない~命を縮める血圧の高波~|タオルグリップ法(ハンドグリップ法)|#NHKスペシャル #ガッテンで取り上げたカナダ・マクマスター大学の研究者によれば、8週間のアイソメトリックハンドグリップ(IHG)トレーニングをしてもらったところ、血圧が低下し、動脈の拡張能力が増加することがわかったそうです。

高血圧の代替療法として効果的なのはウォーキングなどの「有酸素運動」と「ハンドグリップ法」であるとして、その理由として、有酸素運動やハンドグリップ法をすると、血管の内皮細胞から血管の壁を柔らかくして血管を広げる作用がある一酸化窒素が出てくるためと紹介されています。

●握力は健康のバロメーター!?|握力低下は心臓発作・脳卒中リスク増加に関連(2015/5/15)

カナダ・マクマスター大学(McMaster University)が主導した国際研究チームは、握力が健康のバロメーターになる可能性についての研究を行ない、その結果、握力が低下すると、心臓発作や脳卒中の発症リスクの増加に関係していることがわかったそうです。

具体的には、握力が5キロ低下するごとに、何らかの原因による死亡リスクが16%増加する関連性が認められ、この握力低下は、心臓発作リスクの7%増、脳卒中リスクの9%増にそれぞれ関連していたそうです。

■まとめ

心不全が急激に増えている 「心不全パンデミック」時代の3つの予防法

(2018/10/12、保健指導リソースガイド)

心不全が増加している理由は、心不全の原因になる心筋梗塞や狭心症などの心臓病が増えていること。心臓病を起こす最大の原因は「動脈硬化」だ。

<中略>

心不全の患者は、超高齢社会において急激に増え続けると予想されており、専門家の間では「心不全パンデミック」とも言われている。

心不全が増加しているのは、動脈硬化の増加→心臓病(心筋梗塞・狭心症など)の増加であり、超高齢化社会においては心不全の患者は急激に増えることから「心不全パンデミック」といわれています。

心不全による入院患者数は、2012年の約21万人から2016年には約26万人と、毎年1万人ずつ増加しているそうです。

ニュースを見ていると心不全で亡くなった有名人の方のニュースをよく見かけるため、新型コロナウイルスの後遺症やワクチンの副作用によるものを疑う声も多いのですが、実は大きなトレンドとして超高齢化社会においては心不全の患者が増えるというものがありました。

そのため、今後注目すべきは心不全の患者の増加のスピードが以前よりも増えているのかどうかを見ていくこと(超高齢化社会以外に別の要因があるのかどうか)、そして心不全を予防するには、内臓脂肪を減らしてメタボを改善して動脈硬化を防ぐこと、定期検査をして早期発見をすることですね。

→ 動脈硬化改善・予防に良い食べ物 について詳しくはこちら

森香澄さん、健康診断で「骨粗しょう症のリスクがあるので太陽を浴びてください」と言われたことを告白!/日テレ「しゃべくり007」




2026年7月27日放送の日本テレビ系「しゃべくり007」に出演した森香澄さんは共演の畑野ひろ子が「骨粗しょう症予防のため、日を浴びるようにしている」という話から、今年健康診断で骨粗しょう症のリスクがあるので太陽を浴びてくださいと言われたと告白しました。

骨粗しょう症の症状・原因・予防する方法(食べ物・運動)

【関連記事】

日焼け止めを週3回以上使う人はビタミンD不足!?|大阪樟蔭女子大などで紹介した大阪樟蔭女子大などの研究チームの調査によれば、日焼け止めを週3回以上使うグループの血中ビタミンD濃度の平均が欠乏状態であることが分かったそうです。

ビタミンDは日光を浴びることで体内で作られる栄養素で、ビタミンDが不足すると、骨粗しょう症などになりやすくなるといわれています。

紫外線環境保健マニュアル2015

ビタミンDをつくる紫外線の波長は日焼けをする紫外線の波長とほぼ同じで、SPF30の日焼け止めをしていると、皮下でのビタミンD産生は5%以下に落ちてしまうことにも注意が必要です。

環境省の「紫外線環境保健マニュアル2015」によれば、ビタミンDを作る紫外線の波長と日焼けをする紫外線の波長はほぼ同じであるため、日焼け止めをしているとビタミンDの産生が落ちてしまうそうです。

また、日焼けを避ける女性の増加は乳幼児のビタミンD欠乏症にも影響を与えているそうです。

紫外線環境保健マニュアル2015

日本では近年、特に乳幼児のビタミンD欠乏症が増加しており、高度のO脚や、けいれんで外来に受診する乳幼児が急増しています。

日焼けを避ける若年女性が増えたことがあり、妊婦さんがビタミンD欠乏状態にあり、元々骨量の少ない赤ちゃんが多いうえに、完全母乳栄養やアトピー性皮膚炎に対する除去食、生後の日光浴不足が重なることがリスク要因と考えられています。

環境省の『紫外線環境保健マニュアル2015』によれば、次のような理由で乳幼児のビタミンD欠乏症が増加しているそうです。

  • 日焼けを避ける若い女性が増えたことにより、妊婦のビタミンDが欠乏
  • 母乳栄養の赤ちゃんやアレルギーなどで食事制限をしている赤ちゃんは、骨の成長に必要なビタミンDが不足しがち

そのため、ビタミンDを食事から摂取することや適度に日光を浴びるといった対策が必要になります。

具体的にはどのようにすればよいのでしょうか?

食品中のビタミンD含有率(一日必要量は10-25μg)|紫外線環境保健マニュアル2015
食品中のビタミンD含有率(一日必要量は10-25μg)|紫外線環境保健マニュアル2015

参考画像:紫外線環境保健マニュアル2015|スクリーンショット

ビタミンDは食物としては、きのこ類や脂身の魚類に多く含まれていますが、その他の食品には少ししか含まれておらず、必要量を食事だけから摂るのは困難です(表2-2)。そのため、多くの人は必要ビタミンD(一日400-1000単位、10-25μg)の半分以上を日光紫外線に依存しているのが現状です。

ビタミンDを補充するためには、食事から摂取することや適度に日光を浴びるといった対策が挙げられますが、ビタミンDに含まれている食品は限られているため、食事だけで摂るのは難しく、また紫外線には発がん作用があるため浴び過ぎには注意が必要なのも事実です。

そのため、環境省の「紫外線環境保健マニュアル2015」では、食べ物からの摂取や日光浴によりビタミンDの補充が難しい場合には、ビタミンDのサプリメントを利用することも一つの方法であるとアドバイスをしています。

■【補足】「背が縮んだ」「腰が痛い」「背中が丸くなった」は実は「いつの間にか骨折」のサインかも?骨粗しょう症予防をしましょう!

【骨の危険度チェック】

1)若いころに比べて身長が縮んだ
2)背中や腰に痛みを感じる
3)背中が丸くなってきた
4)やせている
5)飲酒・喫煙の習慣がある
6)運動習慣がない

一つでも当てはまる人は骨粗しょう症予備軍の可能性があるそうです。

若いころと比べて身長が縮むというのは、骨粗鬆症により骨密度が低下し、骨がもろくなると、骨の一部がつぶれてしまい、身長が縮むそうです。

背中が丸くなるのも同様に、骨粗しょう症により、骨折(圧迫骨折)を起こし、背中が丸くなる症状が現れます。

運動習慣がないと、骨粗しょう症になりやすい理由としては、その前にスクレロスチンの値を下げて骨量を増やし骨粗鬆症を予防する方法(ランニング・水中ウォーキング・ヨガ・ストレッチ)のコツと注意点|#NHKスペシャル #人体を参考に、骨が作り替えられるメカニズムについて簡単にまとめてみたいと思います。

骨は、新しく強い骨を維持することで疲労骨折などを防ぐために、常に作り替えられていて、大人では3~5年で全身の骨が入れ替わっています。

骨の中には、骨を作る「骨芽細胞(こつがさいぼう)」と骨を壊す「破骨細胞(はこつさいぼう)」があり、この2つの細胞が骨の作り替えを行なっているます。

作り替えのペースを指示するのが「骨細胞」であり、「骨細胞」が骨を作る・骨を壊すという「メッセージ物質」によって作り替えの指示を行なっているのですが、作り替えのバランスが崩れると骨粗鬆症を起こしてしまいます。

「スクレロスチン」はメッセージ物質の一つで、「骨を作ることをやめる」というメッセージを持っており、通常は骨の量が増え過ぎないように「スクレロスチン」によって「骨芽細胞」の数を減らしているのですが、この「スクレロスチン」が大発生すると、骨量が減ってしまうのです。

それでは、なぜ「スクレロスチン」をたくさん出すということが起きてしまうのでしょうか?

骨細胞には骨にかかる衝撃を感知するという働きを持っており、その衝撃があるかないかによって、骨を作るペースを決めているそうです。

骨に衝撃がかからない生活をすると、骨を作らないでよいと考えてしまい、骨細胞が「スクレロスチン」を大発生させることによって、骨芽細胞の数を減らし、骨を作ることを休んでしまい、骨量が減ってしまうのです。

骨に衝撃がかからない生活というのは、運動をしないで一日中座っているような生活です。

つまり、運動習慣がないというのは、骨粗しょう症になりやすいということになります。

■骨粗しょう症を予防する方法

骨粗しょう症を未然に防ぐためにも、若いうちから骨密度を高めるために、骨を健康に保つ6つの栄養を摂るようにしましょう。

  1. カルシウム:牛乳・ヨーグルトを意識して増やす
  2. タンパク質
  3. ビタミンD
  4. ビタミンK
  5. マグネシウム
  6. 亜鉛

2019年2月5日放送の「たけしの家庭の医学」では「骨粗しょう症」を取り上げました。

骨が折れやすくなる原因である骨粗しょう症の街の人の対策はカルシウムの摂取ですが、中村幸男先生(信州大学医学部附属病院)によれば、栄養を適切に摂取し運動をしても骨折する患者がいるそうです。

中村先生によれば、カルシウム、ビタミンDの他に骨の健康に欠かせない重要な栄養素があり、それが「亜鉛」!

亜鉛の摂取を指導したところ、骨密度が大幅に改善し、また、何歳でも骨密度は上がるそうです。

→ カルシウムの多い食べ物 について詳しくはこちら

→ 亜鉛の多い食べ物 について詳しくはこちら

また、日を浴びることや運動をすることも骨を強くすることになるので、天気のいい日は運動をするように心がけましょう。

骨密度が治療が必要なほど低い場合には、薬や注射による治療を行なう必要があります。

■まとめ

美白に注目が集まったり、シミや皮膚がん予防で紫外線対策を行なうようになったことにより、ビタミンD不足になったというのは興味深いですよね。

花粉症は栄養療法で8割以上が改善|砂糖をとらない・オメガ3・ビタミンD(溝口徹)|#ジョブチューンビタミンDによれば、ビタミンDには免疫を調整する重要な役割があるそうです。

ビタミンDの量を増やすためには、日光を浴びる(日光を浴びることで生成される)こととビタミンDを含む食べ物を摂取する方法があります。

骨粗しょう症予防のためにもビタミンDを含む食品を摂取したり、日光浴をするようにしましょう。

→ 骨粗鬆症とは|骨粗しょう症の症状・原因・予防する方法(食べ物・運動) について詳しくはこちら







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もし、

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東野圭吾さん死去。病気は大腸がん。

『白夜行』や『容疑者Xの献身』、『ガリレオ』、『新参者』で有名な作家・東野圭吾さん大腸がんのために亡くなりました。68歳でした。

→ 大腸がんとは|大腸がんの症状・初期症状・原因・予防 について詳しくはこちら

■有名人と大腸がん

多くの有名人の方が大腸がんになったことがニュースになっています。

■大腸がんの症状

■大腸がんのリスク要因

■大腸がんの治療・予防

■大腸がんになりにくい体質にするための方法

大腸がんでは、直系の親族に大腸がんの人がいることは、大腸がんのリスク要因とされていますが、生活習慣を改善することによって大腸がんになりにくい体質にすることも可能なのだそうです。

●禁煙

●アルコールを控える

肥満や飲酒なども大腸がんリスクとされています。

大腸がん予防方法・大腸がんの危険度チェックによれば、最もリスクが高いのは飲酒。

飲酒による大腸がんのリスクは一日に日本酒を1合⇒1.4倍、2合⇒2.0倍、3合⇒2.2倍、4合⇒約3倍となっているそうです。

葉酸代謝と大腸腺腫との関連|国立がん研究センターのがん検診受診者を対象とした研究 |国立がん研究センター

アルコール摂取と大腸腺腫との間には、統計学的有意な正の関連が見られました(傾向性P = 0.04)。非飲酒グループに比べ、週300g以上飲酒している大量飲酒グループでは、大腸腺腫のリスクが約1.5倍上昇していました。

飲酒と大腸がんリスク|科学的根拠に基づく発がん性・がん予防効果の評価とがん予防ガイドライン提言に関する研究|国立がん研究センター

男性では、23-45.9g/日、46-68.9g/日、69-91.9g/日、92g以上/日のグループでまったく飲まないグループよりもそれぞれ1.4倍、2.0倍、2.2倍、3.0倍と、量が増えるほどリスクが高くなりました。1日のアルコール摂取量が15g増えるごとに、大腸がんリスクが約10%増えると推定されます。部位別には、結腸がんでも直腸がんでも同様の傾向が見られました。

女性では、23g以上/日のグループでまったく飲まないグループよりも大腸がんリスクは1.6倍、結腸がんリスクは1.7倍、直腸がんリスクは2.4倍高いという結果でした。男性と同様に、1日のアルコール摂取量が15g増えるごとに、大腸がんリスクが約10%増えると推定されます。

アルコールの摂取量が増えれば増えるほど大腸がんのリスクが増えるという結果が出ています。

葉酸代謝と大腸腺腫との関連|国立がん研究センターのがん検診受診者を対象とした研究 |国立がん研究センター

アルコールには、葉酸の腸吸収を阻害したり、腎排泄を促進したりする作用があるため、その摂取により体内の葉酸レベルが低下することが知られています。

●運動

運動は、大腸がん予防に非常に効果が高いことがわかっているそうです。

全身運動(水泳・ジョギング・ダンスなど)がおすすめなのだそうです。

※大腸がん危険度チェックによれば、毎日合計60分歩く程度の運動をしていない方が運動不足に該当します。

→ 大腸がんとは|大腸がんの症状・初期症状・原因・予防 について詳しくはこちら

■大腸ポリープ・大腸がんを予防する方法

●葉酸

【みんなの家庭の医学】大腸がん予防に葉酸の多い海苔|10月20日によれば、大腸がんのリスクを高める大腸ポリープのできやすさと葉酸の濃度には関係があるといわれ、血液中の葉酸濃度の値が8ng/ml(ナノグラム)以上あれば、女性なら大腸ポリープの頻度が約2割減、男性なら約5割減するそうです。

→ 葉酸の多い食品 について詳しくはこちら

→ 葉酸の効果|妊娠初期・うつ・動脈硬化・大腸がん について詳しくはこちら

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■葉酸代謝が大腸がんの発がんの初期段階で重要な働きを示している

葉酸代謝と大腸腺腫との関連|多目的コホート研究|国立がん研究センター

大腸発がんには、DNAのメチル化が関わっていると考えられています。適切なDNAメチル化の維持には、葉酸が重要な役割を果たしていることが知ら れています。葉酸は、メチレンテトラヒドロ葉酸還元酵素(MTHFR)、メチオニン合成酵素(MTR)、メチオニン合成酵素還元酵素(MTRR)などの酵素群とビタミンB2、B6、B12などの補酵素群の働きにより代謝され、DNAのメチル化に必要なメチル基を供給しています(図1)。

葉酸、ビタミンB2、B6、B12摂取については、大腸腺腫との間に統計学的有意な関連は見られませんでした。

大腸がんの発がんにはDNAのメチル化がかかわっていると考えられており、葉酸が重要な働きを果たしていると考えられますが、葉酸、ビタミンB2、B6、B12摂取と大腸線種との間に統計学的な関連は見られなかったようです。

メチオニン合成酵素 の遺伝子多型とアルコール摂取および葉酸摂取との間に交互作用を認めたことは、「葉酸代謝が大腸発がんの初期段階において重要な役割を果たしている」とするこれまでの研究結果を支持するものであると考えられます。

ただ、葉酸代謝が大腸がんの発がんの初期段階で重要な働きを示していることは間違いないようです。

■葉酸濃度が高くても大腸がんリスクが下がるという関連は見られない

血中の葉酸と大腸がん罹患との関係について|多目的コホート研究|国立がん研究センター

これまでの研究では、葉酸が不足している場合に、わずかに大腸がんリスクが高くなることが示されていますが、日本人の多くでは必要な量が摂取されているため、その中での差が見られなかったという可能性があります。また、葉酸は、大腸がんの多段階発がんの初期の段階では予防的に働くにも関わらず、進行した段階ではかえって促進するという可能性を示す研究結果もあります。また、ある特定の遺伝子多型のタイプの人やアルコールを多量に飲む人で、葉酸不足によって大腸がんリスクが高くなるという研究結果もあります。

葉酸と大腸がんの関係については様々な研究が行なわれています。

  • 葉酸が不足している場合に、わずかに大腸がんリスクが高くなる
    しかし、日本人の多くでは必要な量が摂取されているため、その中での差が見られなかったという可能性
  • 葉酸は、大腸がんの多段階発がんの初期の段階では予防的に働くにも関わらず、進行した段階ではかえって促進するという可能性
  • ある特定の遺伝子多型のタイプの人やアルコールを多量に飲む人で、葉酸不足によって大腸がんリスクが高くなる

多目的コホート研究では、男女とも、葉酸濃度が高くなっても、大腸がんリスクが下がるという関連はみられませんでした(図1)。また、飲酒量でグループ分けしても、結腸がんと直腸がんに分けて調べても、どのグループでも男女とも関連は見られませんでした。

国立がん研究センターが発表している多目的コホート研究によれば、葉酸濃度が高くても大腸がんリスクが下がるという関連は見られなかったそうです。

葉酸、ビタミンB6、ビタミンB12、メチオニン摂取と大腸がん罹患との関連について|多目的コホート研究|国立がん研究センター

葉酸、ビタミンB6、ビタミンB12、メチオニンは、生体内でのメチル代謝において、それぞれ異なる役割を担っています。アルコールやアセトアルデヒドはそれらの代謝経路を阻害したり、栄養素を破壊したりすることによって、大腸がん発がんの初期段階である遺伝子の低メチル化を引き起こすと考えられます。

今回、特にビタミンB6と大腸がんの関連が強かった理由として、日本人の一般的な食事からは葉酸やビタミンB12は十分取れるのに対し、ビタミンB6摂取量は不足していることが挙げられます。その最大の摂取源は白米ですが、茶碗1杯(約150g)に約0.03mgのビタミンB6しか含まれていません。ビタミンB6を多く含む食品(魚・ナッツ・穀類等)を積極的に摂取することが、大腸がんの予防につながる可能性があります。

日本人の一般的な食事からは葉酸は十分に摂取できるため、差が見られなかった可能性が考えられます。

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「本記事は医療行為の代替ではなく、テレビ・論文・公的資料を一般の生活者向けに噛み砕いたものです」

この街を初めて訪れた方へ

この記事は、例えるなら「ばあちゃんの料理教室(ハクライドウ)」という街の中の「ひとつの家」です。

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▶ 料理から見る健康

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