男性より若い女性の方が「肝臓を酷使」している!?

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■男性より若い女性の方が「肝臓を酷使」している!?

To beer

by Andrey(画像:Creative Commons)

男性より若い女性の方が「肝臓を酷使」していると判明

(2012/12/30、マイナビニュース)

アルコール外来が専門の医療法人社団榎会『榎本クリニック』院長・深間内文彦先生に、2012年・冬のアルコール事情を分析していただいたところ、今年の傾向として、女性患者が増えているとのお答えが!

理由としては、女性の社会進出に伴いお酒を飲む機会が増えただけでなく、仕事や夫婦嫁姑問題などのストレスを発散するために、ついお酒に頼ってしまう……という方が増えているのだとか。

女性の社会進出に伴いお酒を飲む機会が増えたことやストレス発散のためにお酒に頼るという人が増えているため、アルコール外来に来られる女性患者が増えているそうです。

女性は男性よりも体も肝臓も小さいことから、血中アルコール濃度は男性よりも女性のほうが高くなり、また、女性ホルモンにはアルコールの分解を抑える作用があるともいわれているため、お酒は適量に抑えるようにしてくださいね。

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女性は飲酒量が男性と同じでも、肝臓は先に悪化する

女性のほうがアルコールによる影響を受けやすいのは、

●女性ホルモンにはアルコール分解を妨げる作用があるため、男性より依存症になる恐れがあること

●アルコールを分解する肝臓の大きさも男性より小さいため肝障害のリスクが高い。

ことが理由としてあげられるようです。

女性は男性より肝臓へのリスクなどアルコールの影響を受けやすい。

女性は男性よりも体も肝臓も小さいことから、血中アルコール濃度は男性よりも女性のほうが高くなり、また、女性ホルモンにはアルコールの分解を抑える作用があるともいわれているため、女性は男性よりもアルコールの適量は少なくしたほうが良いようです。

→ 脂肪肝とは|脂肪肝の症状・原因・治し方 について詳しくはこちら。

→ 肝臓とは|肝臓の機能・働き・位置(場所) について詳しくはこちら。

→ 肝臓の病気|肝臓病の初期症状・種類・原因 について詳しくはこちら。

→ NASH(非アルコール性脂肪性肝炎)の症状・食事・改善方法 について詳しくはこちら。







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子どもに就いてほしい職業のトップ5に「医師」「薬剤師」「看護師」がランクイン!




■子どもに就いてほしい職業のトップ5に「医師」「薬剤師」「看護師」がランクイン!

子どもに就いてほしい職業|その職業に就いてほしい理由
子どもに就いてほしい職業|その職業に就いてほしい理由

参考画像:子どもの教育資金に関する調査2018(2018/1/25、ソニー生命)|スクリーンショット

子どもの教育資金に関する調査2018

(2018/1/25、ソニー生命)

自分の子どもに就いてほしい職業は何か聞いたところ、「公務員」(153件)がダントツ、2位「医師」(57件)、3位「会社員」(40件)、4位「薬剤師」(32件)、5位「看護師」(31件)という結果になり、子どもには公務員や医療関係の職業に就いてほしいと考える親が多いことがわかりました。

ソニー生命が、2017年11月24日~11月27日の4日間、大学生以下の子どもがいる20~59歳の男女1000名に対して行なった「子どもの教育資金に関する調査」によれば、自分の子供に就いてほしい職業として、2位「医師」、4位「薬剤師」、5位「看護師」が上位を占めていることから医療関係の職業に就いてほしいと考えている親が多いことがわかりました。




■まとめ

最近のニュースを見ると、医療には大きな変化の兆しが現れています。

年齢階級別一人当たり医療費(平成25年度)
国民医療費の約2割が80歳以上の医療費であり、その多くを入院費用が占めている。(年齢階級別一人当たり医療費(平成25年度))

参考画像:不安な個人、立ちすくむ国家~モデル無き時代をどう前向きに生き抜くか~|経済産業省PDF

厚生労働省「人口動態調査」, 「医療給付実態調査報告」, OECD Health Data 2014 OECD Stat Extractsによれば、国全体医療費の23%(9.2兆円)が80歳以上の医療費であり、その多くを入院費用が占めているそうです。

つまり、高齢化は今後も進んでいき、医療費の増大が見込まれることから、予防医療・予防医学・予測医療に取り組み、医療やヘルスケアにテクノロジーを積極的に導入して行く必要があると考えられます。

ICT医療においては、ICTを活用した個人の健康管理がスタートであり、カギとなります。

医療・健康分野におけるICT化の今後の方向性(平成25年12月、厚生労働省)によれば、

健康寿命を延伸するためには、ICTを利用した個人による日常的な健康管理が重要

だと書かれています。

ICTとは、Information and Communication Technology(インフォメーション・アンド・コミュニケーション・テクノロジー:情報通信技術)の略です。

ICTを活用した医療分野への活用の例としては次の通り。

  • 電子版お薬手帳や生活習慣病の個人疾病管理など患者・個人が自らの医療・健康情報を一元的、継続的に管理し活用する仕組み
  • 地域包括ケアシステム(電子カルテ情報を地域の診療所が参照する)
  • ICTを活用してレセプト等データを分析し全国規模の患者データベースを構築し、疾病予防を促進
健康・医療・介護データを経年的に把握できるリアルデータプラットフォームの構築|新産業構造ビジョン|経済産業省
健康・医療・介護データを経年的に把握できるリアルデータプラットフォームの構築|新産業構造ビジョン|経済産業省

参考画像:「新産業構造ビジョン」(2017/5/29、経済産業省)|スクリーンショット

経済産業省の「新産業構造ビジョン」によれば、個人が自らの生涯の健康・医療データを経年的に把握するため、また、最適な健康管理・医療を提供するための基盤として、健康・医療・介護のリアルデータプラットフォーム(PHR:Personal Health Record)を構築し、2020年度には本格稼働させていくことが必要と提案されています。

健康医療に係るリアルデータプラットフォーム|ICTを活用した「次世代型保健医療システム」の整備|新産業構造ビジョン|経済産業省
健康医療に係るリアルデータプラットフォーム|ICTを活用した「次世代型保健医療システム」の整備|新産業構造ビジョン|経済産業省

参考画像:「新産業構造ビジョン」(2017/5/29、経済産業省)|スクリーンショット

Layer1:つくる

  • 最新のエビデンスや診療データを、AIを用いてビッグデータ分析し、現場の最適な診療を支援する「次世代型ヘルスケアマネジメントシステム」(仮称)を整備。

Layer2:つなげる

  • 個人の健康な時から疾病・介護段階までの基本的な保健医療データを、その人中心に統合する。
  • 保健医療専門職に共有され、個人自らも健康管理に役立てるものとして、すべての患者・国民が参加できる「PeOPLe」(仮称)を整備。

Layer3:ひらく

  • 産官学のさまざまなアクターがデータにアクセスして、医療・介護などの保険医療データをビッグデータとして活用する。
  • 「PeOPLe」(仮称)や目的別データベースから産官学の多様なニーズに応じて、保険医療データを目的別に収集・加工(匿名化等)・提供できる「データ利活用プラットフォーム」(仮称)を整備。
医療現場における、IoTやAI等の革新的技術の利活用|遠隔診療・AIを活用した診療
医療現場における、IoTやAI等の革新的技術の利活用|遠隔診療・AIを活用した診療

参考画像:新産業構造ビジョン(2017/5/30、経済産業省)

新産業構造ビジョン(2017/5/30、経済産業省)によれば、患者のQOLの最大化に向けて、個人の健康・医療データを活かす新たなシステムが必要であるとして、患者自らが納得して選択できる医療、患者の満足度の高い医療、時間・場所を問わず、必要な医療が提供される環境の実現が必要とあり、その中でも「遠隔診療」、「AIを活⽤した診療」といったIoTやAI等の⾰新的技術を医療現場におけて利活用する取り組みが重要となるとあります。

このように、健康・医療・介護のデータを一元化して、ここからスタートしていき、IoTやAIなどのテクノロジーを活用した医療を行うようになっていくのです。

これからは「医師」「薬剤師」「看護師」がテクノロジーをもっと活用する機会が増えていくことでしょう。

そのため、もし親が医療関係の職業に就いてほしいと思うのであれば、テクノロジーへの関心も合わせて高めていくことが必要になるでしょう。







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Fitbit、従業員の健康管理とコーチングを推進するプラットフォーム「Twine Health」買収




■Fitbit、従業員の健康管理とコーチングを推進するプラットフォーム「Twine Health」買収

Twine Health
Twine Health

参考画像:Twine Health Introduction|YouTubeスクリーンショット

Fitbit, Inc. to Acquire Twine Health

(2017/2/13、Fitbit)

Fitbit, Inc. (NYSE: FIT) the leading global wearables brand, today announced that it will acquire Twine Health, an innovative, proven health coaching platform that empowers people to achieve better health outcomes and helps health systems, health plans and workplace health providers lower healthcare costs. A HIPAA-compliant connected health platform, Twine Health delivers an engaging and user-friendly experience to help people manage chronic conditions, such as diabetes and hypertension, and aid in lifestyle interventions, such as weight loss and smoking cessation, by making it easy for care teams of providers, coaches, friends and family to collaborate on care plans.

Fitbitはヘルスコーチングプラットフォーム「Twine Health」を買収しました。

「Twine Health」は、人々がより良い健康成果を達成できるようにし、保健システム、保健計画、職場保健医療従事者の医療費の削減に役立っているそうです。

HIPAAに準拠したヘルスプラットフォーム「Twine Health」は、糖尿病や高血圧症などの慢性疾患の管理や体重減少、​​禁煙などの生活習慣病の管理に役立つ、ユーザーフレンドリーなエクスペリエンスを提供しますと書かれています。

【補足】HIPAAとは?

米国のHIPAA法における個人情報等の保護に関する規定について|厚生労働省

1996年にHIPAA(Health Insurance Portabilityand Accountability Act of 1996;医療保険の携行性と責任に関する法律)が制定。

“Twine Health has delivered powerful results for patients managing conditions like diabetes and hypertension – two key focus areas for Fitbit, which together affect approximately 105 million people in the U.S. alone. When combined with our decade-plus of experience empowering millions of consumers to take control of their health and wellness, we believe we can help build stronger connections between people and their care teams by removing some of the most difficult barriers to behavior change,” said James Park, co-founder and CEO of Fitbit.

Fitbitの共同創設者であるジェームスパークCEOによれば、「Twine Healthは、Fitbitの主要分野である糖尿病や高血圧症などの病状を管理する患者にとって強力な結果をもたらしていて、アメリカだけでも約1億5千万人に影響を与えています。何百万人もの消費者が自分の健康とウェルネスをコントロールするための10年以上の経験と相まって、行動変容の最も困難な障壁を取り除くことで、人々とケアチームのより強固なつながりを築くことができると確信しています。」とコメントしています。

Twine Health Introduction

【参考リンク】




■Fitbitは企業の健康促進プログラムのプラットフォームとしての色合いが強くなる?

アマゾン、バークシャー、JPモルガンが新しいヘルスケア企業を設立 医療費削減を目指すによれば、アマゾン、バークシャーハザウェイ、JPモルガン・チュースが共同で米国で働く従業員を対象としたヘルスケアサービス会社を設立すると発表しましたが、アメリカでも医療費が膨らんでいることが問題となっており、多額の医療費(医療保険料)を企業が負担しているそうで、高齢化や医療の進歩に伴い、企業への負担が大きくなってきています。

Fitbit pushes into employee health care and coaching with Twine Health acquisition

(2017/2/13、VentureBeat)

Fitbit may be better known as a consumer technology brand, but it has long partnered with big businesses, including BP, Barclays, and Target, which have sought to encourage employee fitness by giving workers activity trackers for free.

Fitbit had made around five acquisitions before now, including a startup called Switch2Health that developed a wellness platform for tracking employees’ fitness efforts and rewarding them for maintaining healthy levels of activity.

Fitbitは一般消費者向けのフィットネストラッカーやウェアラブルデバイスの企業として有名ですが、VentureBeatによれば、BP、Barclays、Targetなどの大企業と長年にわたり協力してきており、また、これまでに従業員のフィットネス活動を追跡し、健康的レベルを維持することで報酬を与えるウェルネスプラットフォームを開発したスタートアップ「Switch2Health」を含む約5回の買収を行なっていることから、企業の健康促進プログラムのプラットフォームとしての色合いが強くなってくるのではないでしょうか?







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ジャンプ、スプリント、スクワット、ウエイトリフティング前のストレッチはパフォーマンスを低下させる!?




■ジャンプ、スプリント、スクワット、ウエイトリフティング前のストレッチはパフォーマンスを低下させる!?

Stretching

by Håkan Dahlström(画像:Creative Commons)

運動前のストレッチはやればやるほど有害なだけだと判明!

(2013/4/6、IRORIO)

運動前にストレッチをすると、ジャンプ力が低下し、全速力で走るタイムが落ちてしまうのだという。なお、ストレッチによる怪我の頻度に違いは見られなかったとしている。

<中略>

論文の記述によると、ウエイトリフティングをする前にストレッチをした場合、しなかった場合と比べて、筋力の低下と、それによる“ぶれ”が見られたらしい。後日、クロアチアで行われた再実験では、運動前ストレッチで筋力が5.5%も低下し、特に90秒以上もストレッチを続けた場合にはそれが顕著に現れたのだという。

<中略>

別の研究グルーブは、バーベルを持ちながらのスクワットで実験したようだが、結果は上述と同様だ。面白いのは、被験者がストレッチをした後、同じように“ぶれ”を感じ、不安定になったとレポートされていることである。

常識が常識でなくなるということはこれですね。

ケガを予防するためにも、筋肉をより良く動かすためにも、運動前にはストレッチが欠かせないと思っていましたが、今回の記事によれば、ストレッチによってパフォーマンスが低下することがわかったそうです。

■ストレッチによってなぜパフォーマンスが低下してしまうのか?

考えられる理由としては、ストレッチは確かに筋肉や腱をほぐしてくれるが、それはもしかしたらのびのびになってしまった“古着のゴム”のように、筋肉の伸縮率を低下させてしまうのではないか、というのが研究者の見解だ。

筋トレ前のストレッチは逆効果?によれば、ヨガのように一つ一つの筋肉をじっくり伸ばして静止する静的ストレッチの場合、副交感神経を優位にすることで筋肉が弛緩してしまい、筋肉のパフォーマンスが落ちてしまうため、筋トレには逆効果なのだそうです。

ただ運動前のストレッチは全ての運動にとって必要がないわけでは無さそうです。

今回の研究は強度パフォーマンスやパワーパフォーマンスを試されるものばかりで、持久力を試されるものではなかった。

運動前のストレッチが要らないと考えられるのは、ジャンプ、スプリント、スクワット、ウエイトリフティングであり、持久力が必要とされるマラソンであったり、柔軟性が必要なダンスのような運動には効果的という意見があるそうです。

→ 筋トレ前にヨガのような「静的ストレッチ」をすると逆効果になる?【エビデンス・論文紹介】 についてくわしくはこちら







【エビデンス・論文】

エピソード記憶の形成と想起には、海馬・前頭前皮質・扁桃体にできるエングラム細胞が「サイレント」→「アクティブ」または逆に移行するという仕組みによって起きている|理研




■エピソード記憶の形成と想起には、海馬・前頭前皮質・扁桃体にできるエングラム細胞が「サイレント」→「アクティブ」または逆に移行するという仕組みによって起きている|理研

海馬から前頭前皮質への記憶の転送の新しいモデル提唱
エピソード記憶の形成と想起には、海馬・前頭前皮質・扁桃体にできるエングラム細胞が「サイレント」→「アクティブ」または逆に移行するという仕組みによって起きている|理研

参考画像:海馬から大脳皮質への記憶の転送の新しい仕組みの発見-記憶痕跡(エングラム)がサイレントからアクティブな状態またはその逆に移行することが重要-(2017/4/17、理化学研究所プレスリリース)|スクリーンショット

海馬から大脳皮質への記憶の転送の新しい仕組みの発見-記憶痕跡(エングラム)がサイレントからアクティブな状態またはその逆に移行することが重要-

(2017/4/17、理化学研究所プレスリリース)

本研究では、記憶を担う細胞(記憶痕跡細胞またはエングラム細胞)を標識・操作する研究手法注1)を用いて、大脳皮質の前頭前皮質で、学習時に既にエングラム細胞が生成されていることを発見しました。この前頭前皮質のエングラム細胞は、海馬のエングラム細胞の入力を受けることによって、学習後徐々に構造的・生理的・機能的に成熟することも発見しました。逆に、海馬のエングラム細胞は、時間経過とともに活動休止、脱成熟することが分かりました。つまり、これまで考えられてきた海馬から大脳皮質への記憶の転送のアイデアは、前頭前皮質のエングラム細胞の成熟と海馬のエングラム細胞の脱成熟により、記憶想起に必要な神経回路が切り替わることで説明できるようになりました。

理化学研究所脳科学総合研究センター理研-MIT神経回路遺伝学研究センターの利根川進センター長と北村貴司研究員、小川幸恵研究員、ディーラジ・ロイ大学院生らの研究チームによれば、日常の出来事の記憶(エピソード記憶)がどのようにして海馬から大脳新皮質に転送されて、固定化されるのかというメカニズムがわかったそうです。

これまでの研究によれば、記憶というのは、海馬(エピソード記憶の形成や想起に重要な役割を果たす脳領域)から大脳皮質に徐々に転送されて、最終的に大脳皮質に貯蔵されるのではないかと考えられていました。

この考え方は「記憶固定化の標準モデル」と呼ばれています。

今回の研究では、主に4つのことがわかりました。

(1)学習時に既に前頭前皮質で記憶エングラム細胞は生成される

つまり、この実験により、これまで考えられてきた記憶固定化の標準モデルとは異なり、学習時に活性化した前頭前皮質には、学習して1日後には既にエピソード記憶情報を保持している、エングラム細胞ができていることが分かりました。

先程紹介した「記憶固定化の標準モデル」とは違って、学習して1日後にはエングラム細胞(記憶痕跡細胞)は前頭前皮質にできていることがわかりました。

(2)前頭前皮質のエングラム細胞は、時間とともに成熟する

つまり、前頭前皮質のエングラム細胞は、最初から記憶情報は持っているけれどもすぐには想起に使えない状態にあります。これを、「サイレントなエングラム」と呼ぶことにしました。しかし、時間経過とともに、樹状突起を増加させ、前頭前野での神経細胞同士のつながりを強化し、その結果、実際の記憶想起に使われるばかりでなく、そのために不可欠になりました。

前頭前皮質のエングラム細胞は最初は「サイレント」な状態にあるのですが、海馬のエングラム細胞からの神経刺激の入力によって成熟し、「アクティブ」な状態に移行することがわかりました。

(3)海馬の記憶エングラム細胞は、時間とともに脱成熟する

つまり、海馬のエングラム細胞は、前頭前皮質のエングラム細胞とは逆に、「アクティブ」な状態から、時間とともに「サイレント」な状態に移行することになります。

海馬のエングラム細胞は「アクティブ」から「サイレント」に移行することがわかりました。

(4)扁桃体の記憶エングラム細胞は、時間に関係なく成熟している

扁桃体のエングラム細胞は海馬のエングラム細胞と同様に、学習の直後にアクティブな状態で形成され、恐怖記憶に基づく「すくみ反応」に貢献し、また前頭前皮質のエングラム細胞の形成に不可欠です。本研究によって、さらに、学習後経過する時間にかかわらず、アクティブな状態を維持することが分かりました。

恐怖記憶に関わる扁桃体から前頭前皮質への神経刺激(ショック情報を提供する)が、前頭前皮質のエングラム細胞の生成に必須であること、また扁桃体のエングラム細胞は時間に関わらず「アクティブ」な状態を維持することがわかりました。




■まとめ

今回の研究結果を参考にすれば、エピソード記憶の形成と想起には、海馬・前頭前皮質・扁桃体にできるエングラム細胞が「サイレント」→「アクティブ」または「アクティブ」→「サイレント」に移行するという仕組みによって起きていることがわかりました。

1.学習時に海馬においてエングラム細胞は最初に形成される。

2.引き続き学習中に、海馬のエングラム細胞は、恐怖記憶に関わる扁桃体の細胞とともに、前頭前皮質のエングラム細胞を生成する(学習時)。

3.学習後2~10日の間に、サイレントだった前頭前野のエングラム細胞は、海馬のエングラム細胞からの神経入力によって、徐々に前頭前皮質のエングラム細胞は機能的に成熟する。

4.一方で、海馬のエングラム細胞は時間とともにサイレント化する。

5.その結果、学習後1日の記憶想起では、「海馬→大脳嗅内皮質→扁桃体」の神経回路が使われるが、学習後2週間以降の記憶想起では、「前頭前皮質→扁桃体」の神経回路が使われる。=想起のための刺激の配達ルートにシフトが起こる

海馬から前頭前皮質への記憶の転送の新しいモデルが提唱されたことで、新しい考え方が生まれてくるかもしれませんね。







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