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【#高血圧】減塩と血圧測定で予防|高血圧は日本人に多く、30歳以上の男性の約5割、女性の約4割が悩んでいる

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by Larry Hoffman(画像:Creative Commons)

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■高血圧は日本人に多く、30歳以上の男性の約5割、女性の約4割が悩んでいる

メタボリックシンドロームに着目した特定健診・保健指導(通称メタボ健診)が始まり、腹囲などを自身の健康に気をつける人が増えてきています。

メタボの診断基準の上で、重視されるのが、腹囲や血圧などです。

そこで、今回は、高血圧に関する記事をご紹介したいと思います。

記事によると、高血圧は日本人に多く、30歳以上の男性の約5割、女性の約4割が悩んでいるといわれているそうです。

高血圧、減塩で予防 30歳以上の男性「5割」

(2008/10/1、産経新聞)

厚生労働省の第5次循環器疾患基礎調査(平成12年、8369人)によると、「軽症高血圧」に限ってもその割合は男性で51・7%、女性で39・7%に上る。

国民医療費の概況(18年度)では、傷病分類でみた医療費が、最高額の悪性新生物(がん)に次いで高血圧性疾患は2兆2077億円にもなる。

血圧は、心臓から送られる血液が血管壁を押す圧力のこと。

伊藤貞嘉・東北大学大学院教授(腎臓内科学)によると、高い圧力にさらされる血管壁は傷つきやすく、動脈硬化が起きてくる。これが高血圧だ。

血管壁が硬く厚くなり、血液の通り道の「内腔(ないくう)」が狭くなると血流が悪化する。

このため、心臓がより強く血液を流そうとし、さらに高血圧になる悪循環が起きる。

動脈硬化が危険視されるのは、脳梗塞(こうそく)や脳出血、狭心症、心筋梗塞、大動脈瘤(りゅう)など命にかかわる合併症につながりかねないためだ。

また、血圧はメタボの診断基準に欠かせない要素。

腹囲が男性85センチ以上、女性90センチ以上に加え、高血圧や高血糖などが重複すると、生活習慣病の危険性が高まるとされる。

高血圧には注意したいものですが、痛みなどの自覚症状をあまり感じないため、発見が遅れがちです。

高血圧を早期に発見・予防するためには、日頃からの血圧測定と食事の減塩が大事になってきます。

●日頃からの血圧測定

家庭医として血圧管理を指導する松村医院(東京都世田谷区)の松村真司院長は「血圧は日によって変動する。家庭用血圧計を使い毎日朝・夕と測って、記録をつけたい。続けるうちに自分の平常値が分かり、異常が出たときに分かるようになる」と指摘。そして「普段の血圧から数値が20以上高ければ、医療機関に相談してほしい」と話す。

家庭用血圧計を使い毎日朝・夕と測って、記録をつけ続けると、自分の血圧の平常値がわかり、異常が出たときがサインになります。

「家庭血圧」を重視|高血圧治療ガイドライン2014によれば、「診察室血圧と家庭血圧の間に診断の差がある場合、家庭血圧による診断を優先する」というようになりました。

「家庭血圧(かていけつあつ)」とは、病院ではなく家庭で血圧を測ることです。

家庭血圧が重視される一つの理由は、「診察室血圧(しんさつしつこうけつあつ)」・「白衣高血圧(はくいこうけつあつ)」という現象があります。

白衣高血圧(白衣現象)とは|病院で緊張して血圧が上がるによれば、白衣高血圧とは、通常は血圧が正常なのに、病院で血圧を測定すると血圧の値が高くなってしまうことです。

そうしたことから、平常の血圧を測定する方法として、病院ではなく家庭で血圧を測ることが重視されるようになったようです。

また、家庭血圧を測定することによって見えてきたものもあります。

それは、「仮面高血圧(かめんこうけつあつ)」という新しい病態(病気のぐあい)です。

仮面高血圧とは?健診では正常、職場では高血圧によれば、健診や病院では正常血圧なのに、職場や家庭で血圧を測ると135/85mmHg以上になる状態を「仮面高血圧」といいます。

仮面高血圧は、正常血圧とされる一般成人の10~15%が相当するといわれており、脳卒中や心筋梗塞を併発する危険性は、正常血圧の2~3倍あり、心臓の肥大や動脈硬化の進行が非常に早いこともわかってきています。

そのため、現在では、家庭血圧(病院ではなく家庭で血圧を測ること)のほうが正しい血圧の数値がわかり、また病気の発見にもつながるため、家庭血圧が重要だと考えられています。

【血圧の計り方のポイント】

●リラックスした後に血圧を測る

●血管を圧迫させないように気を付ける

腕に巻くときの目安は、指が1本か2本入る程度

●一日2回朝と夜に測る(毎日同じ時間に測る)

時間帯によって血圧は変動してしまうため、時間や環境を整えることは重要です。

●座って測定する

血圧は、「心臓の高さにある上腕の血圧を座って計測した値」が基準です。

●血圧は両腕を計測する

通常、健康な人は左右の血圧差がほとんどありませんが、左右で血圧差が10%以上(15mmHg以上)差がある場合は、動脈硬化(腕の血管にプラークがある)の可能性があります。

→ 血圧の測り方|高血圧や動脈硬化を発見するためにも血圧測定のポイントをマスターしよう! について詳しくはこちら

●食事の減塩

食塩(塩化ナトリウム)をとると血中のナトリウムが増加。血中濃度を下げようと血液の水分が増えるため、血圧が高くなる。この状態が続くと、高血圧が常態化するメカニズムだ。
だが、日本人の平均的な食塩摂取量は約11~12グラムと決して少なくない。このため、高血圧疾患が多いこともあり、同省の「日本人の食事摂取基準」(17年版)は、男性で10グラム未満、女性で8グラム未満に減らすことを目標に掲げている。

高血圧を予防するためには、まずは食生活など生活習慣の改善、日頃からの血圧測定による健康管理が重要です。

【減塩 関連記事】

しかし、それでも高血圧になってしまう場合や症状が良くならない場合もあります。

そのような場合は、医師と相談のうえ、降圧剤などの薬を利用するようにしてください。

→ 高血圧とは|高血圧の症状・食事・予防・原因・対策 について詳しくはこちら







【高血圧 関連記事】

メタボ健診システムの問題、データの8割が活用されていなかった!?

Punto interrogativo ? Question mark?

by Mauro(画像:Creative Commons)




28億円メタボ健診システム不備 データ8割活用されず

(2015/9/5、朝日新聞)

生活習慣病対策で始まった「メタボ健診」の効果を検証するため、厚生労働省が約27億9千万円かけて導入したシステムについて、最大で入力データの8割が活用されなかったことが会計検査院の調べで分かった。

メタボ健診のシステムの入力データの8割が活用されていなかったそうです。

【システムの流れ】

1.メタボ健診を受けた人の健診データを医療機関が入力

2.病気で受診した際のレセプト(診療報酬明細書)を医療機関が入力

3.両データを厚労省が突き合わせて関連を分析、という流れで作業する。

なぜ健診データとレセプトの突き合わせができないのでしょうか?

その原因は、入力する書式の不一致です。

例えば、医療機関が健診データの入力を「全角」で行ない、レセプトの入力を「半角」で行なった場合、データの暗号化のために、異なった人物と認定されていたということが起きていたそうです。

■まとめ

データを集めたからといって、データの運用の仕方が悪ければうまくいかなくなるわかりやすい例ですね。

原因がわかったわけですから、これからはきちんとデータを活用してほしいものです。

【関連記事】







特定健診(メタボ健診)の数値が改善した人は健康保険料を安くする仕組みを検討ー厚労省

CHICAGO fat man.

by MIKI Yoshihito(画像:Creative Commons)




健保料 健康なら安く 厚労省が新制度、医療費抑制狙う

(2014/9/19、日本経済新聞)

先日、健康診断を受診しないと保険料引き上げする案を政府が検討というニュースを取り上げましたが、今回のニュースによれば、厚生労働省は特定健診(メタボ健診)の数値が改善した人は保険料を安くする仕組みを検討しているそうです。

APPLEが医療保険会社と交渉か|ウェアラブルデバイスから得られるデータを保険契約に組み込む!?という記事によれば、アメリカでは、雇用主が従業員の健康保険料を負担することが多く、肥満など健康が悪化することによる医療費の増大は問題となっています。

以前紹介したホールフーズ・マーケットを例にあげると、米流通大手ホールフーズ・マーケットでは、医療費の削減のために、従業員へのダイエット支援を行い、ダイエットや健康の改善を行うと報酬が得られるような制度を設けているそうです。

医療費削減は健康保険料の多くを負担する企業にとっては重要な問題になっており、またそれは国の財政においても同様です。

健診を受けない人には保険料を引き上げ、健診での数値が改善した人は保険料を安くするという取り組みが、生活習慣の改善にどれほど影響をあたえることになるのか注目ですね。







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腹囲OKの非メタボ、高血圧などあれば保健指導

Eating a light lunch

by Pedro Ribeiro Simões(画像:Creative Commons)




腹囲パスの非メタボ、高血圧などあれば保健指導

(2012/3/27、読売新聞)

厚生労働省は、メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)に注目した特定健診・保健指導(メタボ健診)で、腹囲が基準値未満のため「メタボ」とみなされない人でも、高血圧や高血糖などの危険因子を持つ場合、きめ細かな保健指導を行うよう、事業者や市町村に求める方針を決めた。

<中略>

現在のメタボ健診は、腹囲が基準を超え、高血圧、高血糖、脂質異常の危険因子があると、特定保健指導の対象となる。

しかし、腹囲が基準値未満だと、体格指数(BMI)が25未満なら、危険因子があっても指導の対象外だった。

これまでは、腹囲が基準値未満だと、体格指数(BMI)が25未満なら、高血圧、高血糖、脂質異常の危険因子があっても、特定保健指導の対象外だったのですが、今後は、腹囲が基準値未満のため「メタボ」とみなされない人でも、高血圧や高血糖などの危険因子を持つ場合、特定保健指導の対象となるようです。







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高血圧や糖尿病など生活習慣病に関する医療費急増|練馬区調査




生活習慣病の医療費急増 練馬区調査

(2010/6/9、msn産経)

東京都練馬区で高血圧や糖尿病など生活習慣病に関する医療費が平成17年度から20年度の4年間で10%増え、区財政を圧迫する要因になっていることが、区の調査で分かった。

生活習慣病になる可能性が高いメタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)とその予備軍の割合は男性が圧倒的に多い。

区は「特に男性はメタボ健診を積極的に受診して」と呼びかけている。

東京都練馬区では、高血圧糖尿病などの生活習慣病に関する医療費が急増しているそうです。

そして、この医療費の急増が区の財政を圧迫しているようです。

さらに、1人当たりの年間医療費も調べたところ、2000万円以上の高額な医療費がかかった区民の8割が、複数の生活習慣病を抱えていることも判明した。

複数の生活習慣病に抱えている人が高額の医療費が掛かっているようです。

メタボ健診などで予防を行なっていくことが今後より重要になりそうですね。

【関連記事】

知らないと損する!医療費徹底節約|たけしの本当は怖い家庭の医学

生涯医療費をできるだけ低くするには、その時々の段階での治療をきちんと行うことが重要です。

また、メタボリックシンドロームの段階できちんとした対策をとることも医療費を低くする方法ともいえます。

メタボが悪化すると多額の医療費がかかります。

(急いでメモしたため、詳細な金額は間違っているところもあるかもしれません。)

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高血圧 174万7500円

脂質異常症高脂血症) 368万2200円

糖尿病 584万8200円

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