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シークワーサーで肝機能改善できる!?|肝臓の解毒作用を増強する効果|シークヮーサーに含まれるノビレチンには血糖値の上昇を抑える効果

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■シークワーサーで肝機能改善できる!?|シークヮーサーには肝臓の解毒作用を増強する効果がある

market Okinawa

by pete(画像:Creative Commons)

シークヮーサー、肝機能改善か 産総研など研究「解毒作用を増強」

(2017/3/10、琉球新報)

人間の細胞には、摂取した食べ物の成分など外からの刺激に応じて、さまざまな機能を入れたり切ったりするスイッチの役割を果たす「受容体」がある。試験では人間が持つ18種類の受容体にシークヮーサーの抽出液をかけたところ、肝臓内でアルコールなどの成分を解毒する能力を持つ受容体が活性化することが確認された。研究者らは「シークヮーサーに肝臓内の解毒作用を増強する効果がある」と見る。

 従来からシークヮーサーの効果として確認されていた脂肪燃焼や血糖値の低下、血圧低下に関する仕組みも、人間の細胞で初めて解明した。

北海道科学技術総合振興センター、産業技術総合研究所(産総研)の研究によれば、シークワーサーの抽出液によって肝臓内でアルコールなどの成分を解毒する能力を持つ受容体が活性化することが確認されたことにより、シークワーサーには肝臓の解毒作用を増強する効果があることが期待されるそうです。

→ 肝機能障害の症状・原因・食事・肝機能の数値 について詳しくはこちら

■シークワーサーに含まれる「ノビレチン」に期待される健康効果とは?

機能性成分、名護産シークヮーサーがトップ 沖高専博士が解析

(2016/10/4、沖縄タイムス)

市販のストレート果汁8種を解析し、名護産は血糖値や血圧を下げる効果が期待されるノビレチンなどが一番多かったと報告した。品種の影響が考えられるという。花粉症や認知症の症状を和らげるという最新の研究成果も紹介した。

ノビレチンには、血糖値や血圧を下げる効果が期待できるそうです。

ノビレチンとは|東北大学

シークワーサーに含まれるフラボノイドの一種「ノビレチン」には、血糖値の上昇を抑える働きがあることがわかっています。

ノビレチンには、血糖値の上昇を抑える効果や抗認知症作用もあることが期待されているそうです。




【参考リンク】

【補足】沖縄県に関する健康のニュース

【長寿の質】沖縄は全国最下位 「健康寿命」男47位、女46位|聖徳大教授調査で紹介した茨城県立健康プラザ研究員の栗盛須雅子聖徳大学看護学部教授が2010~14年の5年間について調べたところ、「平均寿命」のうち「健康寿命」が占める割合が沖縄県は男性90・4%で47位、女性は83・7%で46位で、全国最下位だったことがわかったそうです。

沖縄、男女とも中性脂肪値が全国最悪 男性の3人に1人が基準値を超えている!?

全国健康保険協会が公表している2011年度から13年度の健診の結果、沖縄県の男女の中性脂肪の基準値を超えた人の割合は全国ワーストだったそうです。

→ 中性脂肪とは・数値(正常値)・高い原因・下げる(減らす) について詳しくはこちら。

メタボ「要指導」人口比21・3% 全国最悪 【沖縄】(2009/7/30)によれば、沖縄県で特定健診(メタボ健診)を受けた人のうち、特定保健指導が必要な人が、人口比21.3%で、全国一でした。

沖縄県では、食生活の変化(食生活の欧米化)に伴って、肥満が増加しているというニュースを時々目にしますが、それを裏付ける結果となったようです。

その時のデータによれば、厚生労働省の調査で、沖縄県は、生活習慣病の要因となる肥満者の割合が男女とも全国1位、生活習慣病の代表である糖尿病による死亡率も1位でした。

沖縄県は大腸がんの死亡率が高い!?その理由とは?によれば、沖縄県健康長寿課が調べた2013年の沖縄県内死亡率は、全国で男性が5位、女性が2位と高いそうです。

その理由の一つとして、人間ドックや健康診断の受診率の低さが挙げられています。

大腸がんの受診率は全国平均が19・1%に対し、沖縄県内は13%で、順位も10年から46~43位と低迷が続いているそうです。

【補足】肝機能改善が期待される成分

お茶カテキン

お茶カテキンで肝臓をサポート!|お茶カテキン飲料で脂肪が減り肝機能が改善によれば、花王と久留米大学医学部との共同研究によれば、非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD:non-alcoholic fatty liver disease)の患者がお茶カテキン飲料を飲んだところ、脂肪が減り肝機能が改善したそうです。

NAFLDの発症は、体内に活性酸素が過剰に発生した状態である「酸化ストレス」が発症原因の一つなのだそうですが、高濃度茶カテキン飲料の継続的摂取により、「酸化ストレス」の指標である尿中イソプラスタン値が低減することが認められたそうです。

スルフォラファン

ブロッコリー新芽由来の成分「スルフォラファン」に肝機能改善効果|カゴメによれば、ブロッコリー新芽由来の機能成分「スルフォラファン」が「γ-GTP」といった肝機能の数値を改善したという結果が確認されたそうです。

酒粕ペプチド

酒かすに含まれる成分「酒粕ペプチド」に肝機能保護や肝障害予防の効果がある|月桂冠研究によれば、酒粕を酵素分解して生じたペプチド「酒粕ペプチド」に肝臓内で活性酸素を防御する働きがある「グルタチオン」と同様の酸化抑制作用があることを確認し、肝障害を起こしたマウスに「酒粕ペプチド」の入ったエサをやる実験を行ったところ、肝障害の指標となるGOTとGPTは普通のエサを食べさせたグループに比べて低いという結果が出たそうです。

■まとめ

沖縄県内の男性の4割が生活習慣病になるリスクが高いお酒の飲み方をしているで紹介した全国健康保険協会沖縄支部は、WHOの「アルコール使用障害同定テスト(AUDIT)」を用いて国立病院機構琉球病院と共同で分析した「飲酒に関するアンケート結果と健診結果の分析(中間報告)」によれば、沖縄県内の男性の4割が生活習慣病になるリスクが高い飲み方をしている「問題飲酒群」と分類されたそうです。

「問題飲酒群」は肝機能異常や高尿酸血症、メタボリックシンドロームなどの有病率が高いため、沖縄の果実シークワーサーが肝機能改善が期待できるからと言って飲み過ぎには注意してほしいですね。

最近の国際的な評価では、アルコールが直接触れる消化管(口腔・咽頭・喉頭・食道)、アルコールを代謝する肝臓、そして女性ホルモンの影響が大きい乳房のがん、大腸がんのリスクが確実に高くなるとされています。

また、日本におけるアルコールによるがんのリスクは、2008年7月現在、肝臓、食道、大腸については「確実」と判定されています。

アルコールのがんのリスクに対する国際的な評価と日本の評価では分かれる点もあるようですが、肝臓、食道、大腸については共通した意見のようです。

がん最新ニュースまとめによれば、大量飲酒は肝臓がん・大腸がん・食道がん・乳癌(閉経後)・口腔がんなどのガンのリスクを上げる条件となっています。

がんや生活習慣病を予防するためにもアルコールの飲み方には気をつけましょう!

→ 休肝日の取り方(過ごし方)・ペースの目安・休肝日は必要か? について詳しくはこちら







【関連記事】
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酒粕に含まれる成分「酒粕ペプチド」に肝機能保護や肝障害予防の効果がある|#月桂冠

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■酒かすに含まれる成分「酒粕ペプチド」に肝機能保護や肝障害予防の効果がある|月桂冠研究

Sake cake and yellowtail soup

by pelican(画像:Creative Commons)

ホンマかいな…酒かすが肝臓保護、月桂冠が研究

(2010/6/4、読売新聞)

かす汁など冬の家庭料理で親しまれている酒かすに含まれる成分が、肝臓を保護する効果があるという研究結果を、月桂冠総合研究所(京都府伏見区)がマウスを使った実験で明らかにした。

月桂冠総合研究所が行なったマウスの実験によれば、酒粕に含まれている成分が、肝臓を保護する効果があるそうです。

どのようなものが肝臓を保護してくれるのでしょうか。

強い酸化力をもつ「活性酸素」が体内で増えると、臓器が傷つくなどして、様々な病気を引き起こす。

特に肝臓は血液にのって活性酸素や過酸化脂質が集まりやすく、酸化を防ぐことが重要だと考えられている。

同研究所の堤浩子・副主任研究員、大浦新・副主任研究員は、日本酒を製造する過程で副産物としてできる酒かすの約6割を占めるたんぱく質に注目。

これを酵素で分解してペプチドと呼ばれる断片にし、その働きを調べたところ、肝臓内で活性酸素を防御する働きがあるグルタチオンという物質と同様の酸化抑制作用があることを確認した。

さらに、マウスの腹部に肝障害を引き起こす薬剤を一定期間、注射し続け、その間、グループごとに様々な餌をやる実験を実施。

その結果、肝障害の指標となるGOTとGPTの数値について、普通の餌を食べさせた場合を100とすると、断片の入った餌をやったグループでは、それぞれ39と26だった。

一方、酒かすをそのまま食べさせた場合は、普通の餌より両方の数値とも低かったが、断片入りの餌ほどには効果が出なかった。

このことから堤研究員らは、酒かすに含まれる成分に肝機能保護や肝障害予防の効果があると結論づけた。

酒粕を酵素分解して生じたペプチド「酒粕ペプチド」に肝臓内で活性酸素を防御する働きがある「グルタチオン」と同様の酸化抑制作用があることを確認し、肝障害を起こしたマウスに「酒粕ペプチド」の入ったエサをやる実験を行ったところ、肝障害の指標となるGOTとGPTは普通のエサを食べさせたグループに比べて低いという結果が出たそうです。

今後、この成分を活用した商品開発が行われるようです。

→ 肝臓の数値・検査値|ALT(GPT)・AST(GOT)・γ-GTP について詳しくはこちら




■酒粕と肝臓

酒粕分解ペプチドに肝障害予防効果を確認

(2010/5/13、月桂冠株式会社ニュースリリース)

肝障害予防効果を検証するために、酒粕ペプチドをマウスに経口摂取させ、6週間後、肝障害のマーカーである血清GPT(グルタミン酸ピルビン酸転移酵素)と、血清GOT(グルタミン酸オキザロ酢酸アミノ基転移酵素)の値を確認しました。その結果、通常のエサのみを摂取させた場合を100%とすると、酒粕ペプチドでは、血清GPT値は26%、血清GOT値は39%へと有意に減少しました。このことから、酒粕ペプチドは肝機能を保護し、肝障害予防効果を有することが明らかになりました。

月桂冠が行なった研究によれば、酒粕ペプチド(酒粕を酵素分解して生じたペプチド)に肝障害予防効果があることが分かったそうです。

酒粕成分が非アルコール性脂肪肝炎を予防

(2014/3/19、月桂冠株式会社ニュースリリース)

今回、酒粕をさまざまな条件で調製し、酒粕レジスタントプロテイン、その分解物の酒粕ペプチドを摂食に供したところ、NASHに特徴的な肝臓での脂肪沈着や細胞肥大化の抑制に加え、肝硬変への進行の指標となる繊維化も抑制されるなど、NASHの予防効果が確認されました(実験には、清酒もろみを液状化して仕込む当社独自の清酒醸造法で得られた酒粕を用いています。この酒粕には一般的な酒粕に比べ、米由来のタンパク質含量が約2倍含まれています)。

月桂冠総合研究所は、2012年から京都府立医大の監修を得ながら、研究に取り組み、難消化性かつ不溶性のタンパク質の一種であるレジスタントプロテインを含む酒粕を継続的に摂取をすることで肥満による非アルコール性脂肪肝炎(NASH)の予防効果を確認しました。NASHを予防する効果のある成分はレジスタントプロテインと呼ばれるで、の継続的な摂取が、肥満によるNASHの発症を予防できる可能性が示唆されました。

「酒粕分解ペプチド」が肝臓でのコレステロール合成を抑制

(2016/3/23、月桂冠株式会社ニュースリリース)

月桂冠総合研究所は、酒粕のたんぱく質を分解処理して生じた「酒粕分解ペプチド」に、肝臓でのコレステロール合成を抑制する機能があることを確認しました。「酒粕分解ペプチド」中の成分が、コレステロール合成酵素(HMG-CoA還元酵素)をつくる遺伝子の働きを抑えることで、血液中のコレステロール濃度を低下させることを見出したものです。

京都大学大学院医学研究科人間健康科学系専攻病態生化学研究室と月桂冠総合研究所との共同研究によれば、「酒粕分解ペプチド」の中にある成分が、コレステロール合成酵素(HMG-CoA還元酵素)をつくる遺伝子の働きを抑えることで、血液中のコレステロール濃度を低下させる機能があることが分かったそうです。

→ 肝機能障害の症状・原因・食事・肝機能の数値 について詳しくはこちら







【酒粕・甘酒 関連記事】
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「クルクミン」と「ビサクロン」の機能性表示について調べてみた!ハウスのスパイス研究から生まれた秋ウコン(ターメリック)由来の成分

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CMで流れてきた「クルクミン」と「ビサクロン」の機能性表示について気になったので調べました。

クルクミン&ビサクロンの機能性表示について調べてみた!秋ウコン(ターメリック)由来の成分
クルクミン&ビサクロンの機能性表示について調べてみた!秋ウコン(ターメリック)由来の成分

unsplash-logoTaylor Kiser

秋ウコン(ターメリック)由来の成分「クルクミン」と「ビサクロン」に関する機能性表示について、肝機能を評価する指標であるGOT及びGPTの有意な減少が認められるそうです。







【関連記事】

カゴメ、ブロッコリー新芽由来の成分「スルフォラファン」に肝機能改善効果

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■ブロッコリー新芽由来の成分「スルフォラファン」に肝機能改善効果

broccoli

by Yumi Kimura(画像:Creative Commons)

カゴメ ブロッコリー新芽由来の成分が肝機能改善効果 研究成果発表

(2014/11/19、産経新聞)

カゴメと東海大学医学部付属東京病院(東京都渋谷区)は19日、ブロッコリー新芽由来の成分が、肝臓の機能改善効果があることを確認したと発表した。健康診断などでもおなじみの「γ-GTP」といった肝機能マーカーの数値を改善させた。

カゴメと東海大学医学部付属東京病院の発表によれば、ブロッコリー新芽由来の機能成分「スルフォラファン」が「γ-GTP」といった肝機能の数値を改善したという結果が確認されたそうです。

20141119kagome

参考画像:<第40回日本肝臓学会東部会(2014年11月27日〜28日)にて発表>ブロッコリーの新芽由来の機能性成分”スルフォラファン”による肝機能改善効果を確認〜γ-GTPなどの肝機能マーカーの値が高い男性を対象とした試験を実施〜(2014/11/19、カゴメ)

ブロッコリーの新芽に由来する機能性成分「スルフォラファン」による肝機能改善効果を確認

(2014/11/19、東海大学)

被験者を2群に分け、片方の群(スルフォラファン群)には、スルフォラファンの前駆物質であるスルフォラファングルコシノレート(SGS)を1粒あた り10 mg含むカプセルを1日3粒、2カ月間摂取し、もう一方の群(プラセボ群)には、SGSを含まないカプセルを同様に摂取してもらいました。

前後に検査を実施し、肝機能障害にかかわる肝機能マーカー等を測定。

その結果、スルフォラファン群では、ALTおよびγ-GTPの値が統計学的に有意に改善していることが判明した一方、プラセボ群では有意な変化は認められませんでした。

この結果、スルフォラファンを継続的に摂取することで肝機能が改善される可能性が明らかになりました。

東海大学医学部付属東京病院の西﨑泰弘副院長を中心とする研究グループとカゴメ株式会社による共同研究によれば、スルフォラファン(スルフォラファンの前駆物質であるスルフォラファングルコシノレート)を継続的に摂取したグループでは、肝機能を判断する数値であるALTおよびγ-GTPの値が改善したことがわかったそうです。

なぜスルフォラファンを摂取したことによって肝機能が改善されたのでしょうか?




■【仮説】なぜスルフォラファンを摂取したことによって肝機能が改善されたのか?

<第40回日本肝臓学会東部会(2014年11月27日〜28日)にて発表>ブロッコリーの新芽由来の機能性成分”スルフォラファン”による肝機能改善効果を確認〜γ-GTPなどの肝機能マーカーの値が高い男性を対象とした試験を実施〜

(2014/11/19、カゴメ)

暴飲暴食や喫煙などの生活習慣をもった人や環境汚染が深刻な地域で生活する人の肝臓は、日々多くの化学物質に曝され、肝臓での化学物質の解毒が滞ってしまいます。その化学物質が酸化ストレスの増加や炎症を惹き起こすことで肝臓の細胞を損傷し、それが肝機能異常の原因となります。
スルフォラファンは、肝臓が自ら持つ防御機構(解毒、抗酸化、抗炎症)を高めることで、肝機能を改善すると考えられます。

私たちの健康は、肝臓が有害な化学物質を無害な物質に変換(解毒機能)してくれることによって保たれています。

しかし、飲酒・喫煙、暴飲暴食などの生活習慣の悪化、過剰なストレス、環境汚染によって負担がかかると、肝臓での化学物質の解毒が滞ってしまうと考えられます。

その化学物質が無害な物質に変換されないことで、酸化ストレスの増加や炎症を惹き起こし、肝臓の細胞を損傷し、それが肝機能異常の原因となるそうです。

お茶カテキンで肝臓をサポート!|お茶カテキン飲料で脂肪が減り肝機能が改善で紹介した非アルコール性脂肪性肝疾患への、高濃度茶カテキン飲料の効果を検証|花王プレスリリースによれば、NAFLDの発症は、体内に活性酸素が過剰に発生した状態である「酸化ストレス」が発症原因の一つなのだそうです。

エゴマに含まれる「ルテオリン」に脂肪肝・NASH・肝がん予防効果|名古屋市大で紹介した増え続ける 新たな肝癌リスク “非アルコール性脂肪肝炎”予防に「エゴマ成分」が有効 (2015/10/16、名古屋市立大学プレスリリース)によれば、老化状態では酸化ストレスがたまりやすく、NASH が進行する可能性があるそうです。

スルフォラファンは、1.化学物質の解毒を促進する、2.酸化ストレスを抑制する、3.炎症を抑制する、という肝臓の機能を高めることで肝機能を改善すると考えられるそうです。

今回は実際にはスルフォラファンがどのように肝機能改善に役立ったのかまではわかりませんでしたが、スルフォラファンを摂取することで肝機能が改善したことをヒトで実証されたことは重要な発見ですね。

■スルフォラファンでγGTPの数値改善

2019年11月19日放送の「美と若さの新常識」では「賢く痩せる!肝臓ケアテクニック」がテーマ。

番組で行った実験(一日にアーモンド6粒以上、ブロッコリースプラウト半パック、たんぱく質50gを目安に食べる食事を10日間続ける)によれば、食事だけでも脂肪肝を改善できることがわかりました。

ポイントとなるのは、アーモンドのビタミンEとブロッコリースプラウトのスルフォラファン。

東海大学付属東京病院 西﨑泰弘 病院長が行った研究になれば、脂肪肝があって肝機能が悪い人にスルフォラファンを2か月間飲んでもらったところ、γGTPの数値が83.2→72.1に下がり、数値が改善したそうです。

■まとめ

ブロッコリーといえば、体に良い野菜としてよく取り上げられる野菜ですよね。

ブロッコリーには、抗酸化作用や解毒作用があるといわれていますので、ぜひ摂ってほしい野菜なのですが、今回の発表で、肝機能が気になる方や肝臓の病気から体を守りたいという人にとっての人気の野菜になるのではないでしょうか。

ブロッコリーが好きな人は肝臓を守るためにも積極的に摂っていきましょう!







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献血の廃棄基準、肝機能の値「ALT(GPT)」を大幅に緩和|日本赤十字

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■献血の廃棄基準、肝機能の値「ALT(GPT)」を大幅に緩和|日本赤十字

Drawing blood for tests

by Thirteen Of Clubs(画像:Creative Commons)

献血の廃棄基準、肝機能値を緩和 10万人分が利用可に

(2016/2/25、朝日新聞)

日本赤十字社は、献血された血液を廃棄する際の基準に使われている肝機能の値「ALT(GPT)」を大幅に緩和することを決めた。現在は採血後に廃棄されている年間約10万人分の血液(献血全体の約2%)が早ければ4月から使えるようになる。

献血された血液を廃棄する際の基準に使われていた肝機能の値「ALT(GPT)」を大幅に緩和することにより、現在廃棄されていた年間10万人分の血液が使えるようになったそうです。

この背景には2つのポイントが隠されています。

1.少子高齢化により献血量が減少している

献血者数は1994年の662万人から2013年は516万人へと減少傾向

少子高齢化は「献血」にも影響を与えているで紹介した東京都の年代別輸血状況調査によると、輸血用血液製剤の約85%は50歳以上の方々に使われています。

一方、献血に協力している方の年齢層を見ると約78%が50歳未満(その内の約27%が16-29歳)と、健康な若い世代が高齢者医療の多くを支えている現状があります。

医学・技術進歩で非開腹手術が普及し、また輸血必要量の予測が適正化されたため、血液自体の需要は低下しているそうですが、現在の献血者比率がこのまま推移していくと仮定すると、供給量の低下を十分に補えるかは厳しいようです。

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2.肝炎ウイルスの感染自体を検査できるようになった

ALTは主として肝臓で働く酵素の一種で、脂肪肝などの肝機能障害があると数値が上昇する。日赤によると、現在は血清1リットル当たり61IU(国際単位)以上になるとC型肝炎などのウイルス感染が疑われるとして廃棄されている。一方、現在は肝炎ウイルスの感染自体を検査できるようになり、欧米のほとんどの国では基準から外されている。

ALT(GPT)の数値が高いと脂肪肝などの肝機能障害の疑いがあり、日本赤十字社によれば、現在血清1リットル当たり61IU(国際単位)以上になるとC型肝炎などのウイルス感染が疑われるとして廃棄しているそうです。

【補足】

ALT(GPT)の基準値|ALTが高い原因|肝臓(肝機能)の血液検査

●ALT(GPT)・AST(GOT)が100以下(40IU/L単位以上で)の場合には、慢性肝炎肝硬変脂肪肝などが考えられます。

●ALT(GPT)・AST(GOT)が100以上と数値が高い場合は、ウイルス性肝炎の疑いがあります。

しかし、肝炎ウイルス自体を検査することができるようになったことから、ALTの値が高くても感染していなければ輸血することができるという判断になったようです。

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■まとめ

少子高齢化に伴い、献血量が減少しています。

現在の献血者比率がこのまま推移していくと仮定すると、輸血に必要な供給量を満たすことができなくなるため、将来的には人工血液のような医学・技術進歩が求められるかもしれません。







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