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【明るい寝室に注意!】睡眠中に光にさらされた人は体内時計の混乱で概日リズム睡眠障害が起こりうつ病を引き起こす可能性がある!|奈良医科大学

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■睡眠中に光にさらされた人はうつ病の発症リスクが高くなる|奈良医科大学

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by J m(画像:Creative Commons)

Study: Exposure to light during sleep raises risk of depression

(2017/8/21、朝日新聞)

After taking into account the ages, sex and household incomes of the subjects, the team concluded that those exposed to light during sleep were about 1.9 times more likely to develop symptoms of depression than those who slumbered in darkness.

奈良医科大学の研究チームがAmerican Journal of Epidemiologyに発表した論文によれば、睡眠中に光にさらされた人は、暗闇でまどろむ人に比べて、1.9倍うつ病の症状を発症する可能性が高いそうです。

なぜ、睡眠中に光にさらされると、うつ病の発症リスクが高くなるのでしょうか?

People who sleep with the lights on are more at risk of depression because the brightness can cause poor sleep quality and disrupt the “biological clock,” a multiyear study showed.

A research team of the Nara Medical University said such disturbances in body rhythm can lead to mental disorders, such as depression.

複数の調査によれば、明かりが質の悪い睡眠を引き起こし、「生物時計(体内時計)」を混乱させることで、概日リズム(サーカディアン・リズム:一日約24時間の生体に備わっているリズムのこと)に関連した睡眠障害(概日リズム睡眠障害)が起こり、うつ病などの症状を引き起こす可能性があるそうです。




■夜間光曝露の健康への影響

以前行なわれた研究では、夜間に低照度の光でも曝露(ばくろ:さらされること)されることが、肥満症や脂質異常症への影響を及ぼす可能性があることが指摘されています。

夜間の豆電球使用が肥満・脂質異常症のリスクになる可能性を示唆

(2013/1/9、奈良県立医科大学)

これまでに夜勤労働者には肥満や脂質異常症が多く、心血管疾患のリスクが高いことが報告されており、その要因のひとつに夜間光曝露によるサーカディアンリズム(生体の概日リズム)の変調があると考えられています。

本研究は528 人の高齢者の自宅寝室に設置した照度センサーで測定した夜間曝露照度が平均3 ルクス以上の群(中央値:8.7 ルクス)で平均3 ルクス未満の群と比べ、肥満症や脂質異常症の有病割合が1.9 倍であることを認めました。夜間曝露平均照度は夜勤労働者が曝露する光照度よりはるかにに低く、家庭用豆電球程度の明るさであると考えられます。

奈良県立医科大学の大林賢史特任助教および佐伯圭吾学内講師の研究グループは、高齢者を対象にしたコホート研究(平城京スタディ)の横断解析により、夜間の低照度光曝露が肥満症や脂質異常症(高中性脂血症、高LDL 血症、低HDL 血症)と関連していることを明らかにしました。

この当時のコメントにも、現代人の光の浴び方が生体リズムの乱れやメラトニン分泌の減少を起こすことで、うつ病の原因になっている可能性があることを指摘しています。

現代人は日中に屋内生活が多いため日中光曝露が少なく、夜間は人工照明を使用するため夜間光曝露が多くなる傾向があります(右図)。

この現代人の光の浴び方が生体リズムの変調や夜間メラトニン分泌の減少を起こし、現代社会で増加している不眠症、うつ病、認知症などの原因になっている可能性が考えられます。

■まとめ

今回の研究を参考にすれば、寝室の光や読書灯によって、睡眠パターンが乱れて、うつ病のリスクを高める可能性があるので、寝るときには、できるだけ薄暗くするようにしたほうが良いようです。







【参考リンク】
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#ポケモンGO(#POKEMONGO)はうつ病の改善につながる可能性がある!?|ポケモンGOはプレイヤーの心理的ストレス反応を減少する

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【目次】

■ポケモンGO(#POKEMONGO)はうつ病の改善につながる可能性がある!?

rattata

by Robert Couse-Baker(画像:Creative Commons)

「ポケモンGO現象」がさらに拡大:鬱が改善との声多数。検索数でポルノ超えも

(2016/7/15、newsweek)

心理学博士のジョン・M・グロール氏は、自ら運営するサイク・セントラルに掲載した記事で、ポケモンGOが鬱症状を改善する可能性を指摘した。

心理学者のジョン・M・グロールによれば、ポケモンGOが鬱症状を改善する可能性を指摘したそうで、ニューズウィークではTwitterに寄せられた鬱の改善を報告したツイートを紹介しています。

<自宅で長時間は危険>スマホの使用時間と位置情報の分析でうつ病診断ができる可能性がある!?で紹介した、米ノースウェスタン大の研究グループによれば、うつ病になると自宅に引きこもってスマートフォンを長時間使用する傾向があるそうです。

うつ病の人とそうでない人とでは使用時間と使用場所に違いがありました。

●使用時間

うつ病でない人の1日の平均使用時間は17分だったのに対し、患者は4倍の68分に達した。

●使用場所

うつ病患者の使用場所は自宅など極めて少ない地点に限られていたことも判明。外出する気力がなくなり、憂鬱(ゆううつ)な気分を紛らわすため、一人でインターネットやゲームをしていたとみられる。

ポケモンGOをプレイすることによって、スマホの使用時間は増えてしまうかもしれませんが、外に出かける機会が増えることで、うつの改善につながるのかもしれません。

また、不眠は「うつ」のサイン?|睡眠不足が続く人は「鬱」状態になる率が高くなるによれば、睡眠不足が続く人は「うつ」状態になる率が高くなることが明らかになっています。

ポケモンGOをプレイすること=外に出かけることによって、太陽の光を浴びて、体を動かすことができ、良い睡眠につながり、うつの改善が期待できるのかもしれません。

【関連記事】




■ポケモンGOはプレイヤーの心理的ストレス反応を減少する|東大

参考画像:東大、スマホゲームアプリ「Pokemon GO」は労働者の心の健康の保持・増進に有効なことを解明 (2017/9/7、Pokemon GO プレスリリース)

東大、スマホゲームアプリ「Pokemon GO」は労働者の心の健康の保持・増進に有効なことを解明

(2017/9/7、Pokemon GO プレスリリース)

労働者全体のおよそ1割(246 名)が Pokémon GO player に属していました。この PokémonGO player は、2015 年 11 月時点と比較して心理的ストレス反応が減少しており、労働者の心の健康状態が改善する傾向にありました。

東京大学医学系研究科精神保健学分野の渡辺和広大学院生、川上憲人教授らが行なった調査によれば、「Pokémon GO」を 1 ヶ月以上継続してプレイしたことがあるプレイヤーは、2015年11月時点と比較して心理的ストレス反応(気分の落ち込み、不安、疲労感など、負荷がかかった際に生じる心の反応の総称。)が減少していることがわかったそうです。







【参考リンク】
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<自宅で長時間は危険>スマホの使用時間と位置情報の分析でうつ病診断ができる可能性がある!?|米ノースウエスタン大学

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■<自宅で長時間は危険>スマホの使用時間と位置情報の分析でうつ病診断ができる可能性がある!?

Close up of smartphone in hand

by Japanexperterna.se(画像:Creative Commons)

スマホ履歴でうつ病診断=「自宅で長時間」は危険信号―米大学

(2015/8/3、時事通信)

うつ病になると自宅に引きこもってスマートフォンを長時間使用する傾向があると、米ノースウェスタン大の研究グループが発表した。

研究グループは2週間にわたり、うつ病患者14人を含む28人を対象に、スマホの位置情報や使用履歴を分析した。この結果、うつ病でない人の1日の平均使用時間は17分だったのに対し、患者は4倍の68分に達した。

米ノースウェスタン大の研究グループによれば、うつ病患者は、うつ病でない人に比べて、スマホの使用時間が長くなる傾向にあるそうです。

もう一つの特徴は、使用場所です。

さらに、うつ病患者の使用場所は自宅など極めて少ない地点に限られていたことも判明。外出する気力がなくなり、憂鬱(ゆううつ)な気分を紛らわすため、一人でインターネットやゲームをしていたとみられる。

スマホ情報(使用時間と位置情報)を分析することによって、うつ病の診断ができる可能性があるということですね。

つまり、このデータを参考にすれば、外に出かける機会を増やして、スマホの使用時間を減らすことができれば、うつ病が予防できるのではないかと考えられます。

→ 外に出て体を動かすポケモンGOはうつ病の改善につながる可能性がある!? について詳しくはこちら







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意外に多い高齢者のうつ病|なぜ高齢者のうつ病が多いのか?

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■意外に多い高齢者のうつ病|なぜ高齢者のうつ病が多いのか?

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by Danilo Vidovic(画像:Creative Commons)

意外に多い高齢者の鬱病 重症化で衰弱死も

(2009/2/9、産経新聞)

働き盛りに多いと思われがちな鬱病(うつびょう)。

実は60、70代の患者数は30~50代と同水準で、女性に限ればむしろ多い。

社会の変化を悲観的に受け止めがちな民族性に加え、高齢者の独居率の高さが影響。

認知症との判別が難しいこともあり、重症化する人が少なくない。

適切な治療はもちろん、予防には社会とのつながりが大切という。

うつ病が増加していることがニュースで取り上げられていますが、記事によると、高齢者のうつ病も多いそうです。

うつ病と認知症では判断がつかない場合もあるようです。

では、なぜ、高齢者のうつ病が多いのでしょうか。

鬱病は高齢者にも意外と多い。

「日本人は物事を悲観的にとらえる傾向が強いうえ、加齢による心身の衰え、がんなど重い病気、脳血管障害の後遺症、経済力低下といった要素が絡む。

仕事や子供の世話、地域活動など社会的役割の喪失感、配偶者と死別して独り暮らしの孤独感も大きい」と中村さんは指摘する。

記事によると、

  • 日本人の傾向として、物事を悲観的にとらえる傾向が強いこと
  • 加齢による心身の衰え
  • 重い病気
  • 脳血管障害の後遺症
  • 経済力低下
  • 社会的役割の喪失感
  • 一人暮らしの孤独感

などが高齢者のうつ病が多い理由にあるようだ。

高齢者のうつ病を予防するにはどうしたらよいのでしょうか。

そこで、高齢者自身が心がける予防法は「社会的役割を持ち続ける」ことだ。

人のために役立っているという生きがいを持つことが重要なようです。

働く理由
働く理由

参考画像:働く理由|平成28年版厚生白書|スクリーンショット

厚生労働省政策統括官付政策評価官室委託「高齢社会に関する意識調査」(2016年)によれば、働く理由についてたずねたところ、「経済上の理由(68.1%)」が最も多かったものの、次いで「生きがい、社会参加のため(38.7%)」があり、働くことを通じて、生きがいをもったり、社会とつながりたいという意識を持っている人も多いようです。

P.S.

ちなみに、日本語の「生きがい(Ikigai)」に当たる言葉は英語にはないそうです。







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家に帰りたくない…帰宅拒否症は「軽症うつ病」!?|「帰宅拒否症」チェックリスト

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【目次】

■家に帰りたくない…帰宅拒否症は「軽症うつ病」!?

帰りたくない…帰宅拒否症は働き盛りの「軽症うつ病」

(2008/12/8、夕刊フジ)

軽症うつ病は、抑うつ気分、意欲低下、不眠や食欲不振といった症状が本物のうつ病に比べて軽度のため、不調を訴えてもあまり仕事や生活面には大きな支障をきたさない。

ただ、その兆候がさまざまな形で現れることがある。

帰宅拒否症もそのひとつだ。

家に帰りたくても帰れない帰宅拒否症の方がいるそうです。

この帰宅拒否症は、40代から50代の働き盛りの人に現れやすい軽症うつ病の一種なのだそうです。

帰りたくても帰れない人は、ぜひこの記事にあるチェックをしてみましょう。

■「帰宅拒否症」チェックリスト

【「帰宅拒否症」チェックリスト】

 (1)仕事だけが生きがいだ

 (2)仕事がうまくいっていない

 (3)生真面目で要領が悪い

 (4)小心なため、もめごとが嫌い

 (5)特定なことに恐怖心を持ちやすい

 (6)趣味もなく、スポーツもしない

 (7)出世が止まり、給料があがらない

 (8)妻が出世や収入についてうるさい

 (9)妻は出勤時に見送らない

 (10)妻や家族との会話が乏しい

 (11)妻が健康管理にうるさい

 (12)子供に受験生がいる

 (13)子供に勉強を教えるように強いられる

 (14)子供にバカにされている

 (15)家では居場所がなく、気が休まらない

 (16)家庭の中で無視されている

 (17)社宅住まいである

 (18)なにかと近所と比較される

 (19)いつも小遣いに困っている

 (20)財布のヒモは妻が握っている

 「10項目以上当てはまる場合は要注意」

 *初台関谷クリニック・関谷透院長作成

帰宅拒否症の兆候の始まりは、会社に残る必要がないのに、会社に残っていたり、また、退社してもまっすぐ帰宅せずに時間をつぶしてから帰宅したりするところから始まるそうです。

また、帰宅拒否症になりやすいのは、まじめなタイプの人が多いとのこと。

紹介したチェックシートに当てはまる項目が多い人は、ぜひ一度カウンセリングを受けてみましょう。




■男性ホルモンが低下するとうつ症状を起こすことがある!?

「がんや認知症も!?コワ~い“男の更年期障害”」|#クロ現プラスによれば、「やる気が出ない」「気分が落ち込む」「イライラする」といった症状がある場合、最初に頭に浮かぶのが「うつ病」である人も多いかと思いますが、実は男性ホルモンが低下する「男性更年期障害」が原因となってうつ症状を起こすことがあります。

神経質・イライラ|急に神経質になった原因|男性更年期(更年期障害)の症状によれば、男性で更年期障害を発症しやすい性格の方とは、神経質・真面目・几帳面・責任感がある方に多いようですが、イライラする、神経質になったという項目はAMS(Aging Males Symptoms)調査票に含まれています。

男性ホルモンであるテストステロンを上げるための方法としては、夜更かしをしない・運動をするなどの健康的なライフスタイルで、友達と会ったり、女性と話したり、元気になれる場所に出かけてストレスを解消する、といったアクティブな行動がテストステロン値を上げてくれるようです。







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