■青森県、死亡率改善率も全国ワースト|改善する方法について考えてみた
by Forrest O.(画像:Creative Commons)
(2015/11/14、Web東奥)
人口10万人当たりのがん死亡数を示すがん年齢調整死亡率(75歳未満)で2014年まで11年連続全国ワーストに低迷している青森県は、05年から14年までの10年間の死亡率改善率が5.0%にとどまり、全国ワーストとなったことが県のまとめで分かった。
青森県は短命県という汚名を返上するために、がん予防や生活習慣病予防対策に力を入れているはずなのですが、がんの死亡率改善率は全国ワーストなのだそうです。
表1 性、都道府県別年齢調整死亡率(人口 10 万対)の推移(全死因)|平成29年度人口動態統計特殊報告 平成27年都道府県別年齢調整死亡率の概況|厚生労働省によれば、都道府県別にみた2015年の死亡率は、青森の男性585・6人、青森の女性288・4人で男女ともに青森が最も高いという結果が出ています。
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■まとめ
『スイッチ!「変われない」を変える方法』(著:チップ・ハース&ダン・ハース)では変化を起こす方法として3つの基本フレームワークが紹介されています。
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1 象使いに方向を教える(理性に訴えかける3つのコツ)
●ブライト・スポットを見つける-成功例を探して真似る方法
上手くいっている部分を探し、真似しよう。
●大事な一歩の台本を書く-全体像で考えるのではなく具体的な方法を定める方法
●目的地を指し示す-変化の目的や価値を理解させる方法
目的地はどこか、そこへ向かうメリットは何かを理解すれば、変化は楽になる
2 象にやる気を与える(感情に訴えかける3つのコツ)
●感情を芽生えさせる-変わりたいという感情を生み出す方法
知識だけでは変化を引き起こすには不十分。感情を芽生えさせよう。
●変化を細かくする-変化を細分化して少しずつ積み重ねていく方法
象が怯えないくらいまで、変化を細分化しよう。
●人を育てる-アイデンティティや柔軟な考え方を養う方法
アイデンティティを養い、しなやかマインドセットを育もう。
3 道筋を定める(変化しやすい環境を整える3つのコツ)
●環境を変える-環境を変えて行動の変化を促す方法
環境が変われば行動も変わる。環境を変えよう。
●習慣を生み出す-行動を習慣化させる方法
行動が習慣になれば、象使いの負担はなくなる。習慣を促す方法を探そう。
●仲間を集める-仲間を集めて行動を広める方法
行動は伝染する。行動を広めよう。
生活習慣を改善しようというのはもちろんのことなのですが、それだと漠然としてしまって取り組めない人もいるのではないでしょうか。
また、あまりにも改善項目が多すぎると多すぎて面倒だと思う人もいるかもしれません。
一つ一つに改善項目を絞って推進していくことが重要です。
例えば、香川県の糖尿病死亡率が大幅に下がっている|厚生労働省の人口動態統計によれば、12年の国民健康・栄養調査で野菜摂取量は男性は上から17位、女性が16位と大幅に改善したように、まず最初に野菜摂取量を増やすことを1年の目標としてみるというのはどうでしょうか。
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