「がん」タグアーカイブ

コーヒーの発がん性を示す決定的な証拠はない|国際がん研究機関(IARC)

> 健康・美容チェック > がん > コーヒーの発がん性を示す決定的な証拠はない|国際がん研究機関(IARC)




coffee love

by Fredrik Rubensson(画像:Creative Commons)

「コーヒー発がん性」証拠なし、熱い飲み物には注意=WHO

(2016/6/17、ロイター)

世界保健機関(WHO)の専門組織である国際がん研究機関(IARC)は15日、最新調査の結果、コーヒーの発がん性を示す決定的な証拠はないことが明らかになったと発表した。

IARCはこれまで、クロロホルムや鉛と同様、コーヒーを「ヒトに対する発がん性が疑われる」とされる「グループ2B」に分類していた。

IARCは、これまでコーヒーは「ヒトに対する発がん性が疑われる」とされる「グループ2B」に分類されていましたが、集められた証拠からはコーヒーの発がん性を示す決定的な証拠はないことが明らかになったと発表したそうです。

コーヒーはガンのリスクを高める?下げる?(2011/6/3)によれば、世界保健機関(WHO)の専門組織である国際がん研究機関(IARC)は発がん性の評価を高い順に1、2A、2B、3、4の5段階に分類しているのですが、コーヒーは上から3番目の2Bに分類されていました。

しかし、様々な研究では、がんをはじめとしてコーヒーは健康によい飲み物として注目を集めていましたので、その点で矛盾を感じていました。

【関連記事】

今回のことで、コーヒーに発がん性を示す決定的な証拠がないことが発表されたことで、コーヒー好きの人は安心して飲めるのではないでしょうか。

ただし、65度以上の温度の熱い飲み物は食道がんの要因に「恐らく」なる|国際がん研究機関(IARC)によれば、65度以上の温度の非常に熱い飲み物は食道がんの要因に「恐らく」なるとの研究結果を発表したので、暑すぎる飲み物には注意してくださいね。

→ がん最新ニュースまとめ について詳しくはこちら







がん患者全体の10年相対生存率58.5%、5年相対生存率69.4%|国立がん研究センター【2017/2/16】

> 健康・美容チェック > がん > がん患者全体の10年相対生存率58.5%、5年相対生存率69.4%|国立がん研究センター




■がん患者全体の10年相対生存率58.5%、5年相対生存率69.4%|国立がん研究センター

Health and Medical Research Showcase 2014

by University of Exeter(画像:Creative Commons)

全がん協加盟がん専門診療施設の診断治療症例について5年生存率、10年生存率データ更新 グラフを描画する生存率解析システムKapWebなどにて公開

(2017/2/16、国立がん研究センター)

国立がん研究センターによれば、がん患者全体の5年相対生存率は69.4%、10年相対生存率は58.5%だったとする調査結果を公表しました。

■5年相対生存率

(1) 90%以上 前立腺(100%)、(93.6%)、甲状腺(92.8%)
(2) 70%以上90%未満 子宮体(86.4%)、大腸(76.3%)、子宮頸(74.6%)、(74.5%)など
(3) 50%以上70%未満 卵巣(61.1%)
(4) 30%以上50%未満 (44.7.%)、食道(43.4%)、(36.2%)
(5) 30%未満 胆のう胆道(28.3%)、(9.2%)

■10年相対生存率

(1) 90%以上 前立腺(94.5%)
(2) 70%以上90%未満 甲状腺(89.3%)、子宮体(81.9%)、(81.7%)、子宮頸(71.4%)など
(3) 50%以上70%未満 大腸(69.2%)、(67.3%)、腎(66.0%)など
(4) 30%以上50%未満 卵巣(45.7%)、(32.6%)など
(5) 30%未満 食道(29.4%)、胆のう胆道(17.3%)、(16.4%)、(5.1%)など

肝臓がん・肺がんは厳しい結果|がん患者の5年後生存率(2015/10/5)によれば、全てのがんの5年生存率は64.3%であり、がんの10年生存率は58・2%|国立がん研究センター(2016/1/20)によれば、全てのがんの10年生存率は58.2%であるため、少しずつですが改善傾向にあるといえるようです。

がんの種類ごとの生存率で最も低いすい臓がんですが、早期発見をするための方法により5年生存率が大きく改善されたケースがあります。

すい臓がんを早期発見する「尾道方式」とは?|5年生存率、全国推計の3倍によれば、「尾道方式」とは、JA尾道総合病院の花田敬士診療部長(消化器内科)が尾道市医師会と連携して始めたもので、「糖尿病」「肥満」「喫煙」「家族に膵臓がん患者がいる」など膵臓がんのリスクの高い患者がいた場合に、膵臓の検診を受けてもらい、がんの疑いがある場合はすぐにJA尾道総合病院を紹介して、体内に内視鏡を入れるなどをしてがんの有無を調べるという仕組みです。

JA尾道総合病院の膵臓がんの5年生存率は全国推計の約3倍で、「尾道方式」として大阪市北区や熊本市、鹿児島市などで広がっているそうです。

こうした情報が共有化されていくことにより、がんの5年相対生存率・10年相対生存率は改善していくのではないでしょうか。







【関連記事】
続きを読む がん患者全体の10年相対生存率58.5%、5年相対生存率69.4%|国立がん研究センター【2017/2/16】

がん患者の心の悩みが減る一方、体の痛み(脱毛・しびれ・後遺症・体力の低下)に悩む人が増えている




■がん患者の心の悩みが減る一方、体の痛み(脱毛・しびれ・後遺症・体力の低下)に悩む人が増えている

I'm sick.

by Amy Kellogg(画像:Creative Commons)

がん患者、体の痛み増え再発不安減る 10年前と比較

(2015/9/8、日本経済新聞)

山口建・静岡県立静岡がんセンター総長らの研究チームの調査によれば、10年前に比べて、再発の不安や残される子どもの心配などの「心の苦悩」の占める割合が53.0%から36.6%に減った一方、抗がん剤の副作用や手術の後遺症などの「身体の苦痛」は15.1%から22.8%に増加しているそうです。

「心の苦悩」が減っているのは、悩みを聴く体制が整備されているからなのだそうです。

しかし、経験者と交流したいという要望も多いようです。

「身体の苦痛」が増えているのは、薬物療法による副作用を経験している人が増えているからのようです。

女性の抗がん剤の副作用の苦痛度1位は「頭髪の脱毛」|脱毛がん患者に自治体がウィッグの費用の一部助成支援

がんの治療によって、患者さんの身体には、脱毛や手術跡、皮膚の変色といった様々な外見の変化が現れます。

乳がんで抗がん剤治療を受けた女性の98%が「脱毛」を経験によれば、乳がんで抗がん剤治療を受けた女性の98%が脱毛を経験しているそうです。

がんを治療するためとはわかっていても、外見が変わってしまうのは、患者さんにとってショックなことだろうと思います。

特に、女性にとって外見の変化は大きなストレスとなっているそうです。

国立がん研究センターが実施した抗がん剤の副作用の苦痛度調査(09年)によれば、「頭髪の脱毛」は男性では18位だったが、女性では1位ということでした。

gan_kutsuu

参考画像:治療に伴う身体症状の苦痛TOP20|国立がん研究センター中央病院 アピアランス支援センター

乳がんで抗がん剤治療を受けた女性の98%が「脱毛」を経験によれば、抗がん剤投与を終えてから5年たった人の中にも、髪が十分に生えそろわずかつら(ウイッグ)を使用している人が約10%いるそうなのですが、通常のかつらより柔らかさや通気性に配慮した「医療用ウィッグ」は自然に見えるものほど高価格であるため、あきらめてしまう人もいるそうです。

■まとめ

こうした声を参考にがん治療に役立ててほしいと思いますし、がん患者の周囲の人たちが病気に対する理解をしていかないといけないと思います。







【関連ワード】
続きを読む がん患者の心の悩みが減る一方、体の痛み(脱毛・しびれ・後遺症・体力の低下)に悩む人が増えている

青森県、死亡率改善率も全国ワースト|改善する方法について考えてみた




■青森県、死亡率改善率も全国ワースト|改善する方法について考えてみた

050727_ookuki

by Forrest O.(画像:Creative Commons)

青森県、改善率も最下位/全国ワーストがん死亡率

(2015/11/14、Web東奥)

人口10万人当たりのがん死亡数を示すがん年齢調整死亡率(75歳未満)で2014年まで11年連続全国ワーストに低迷している青森県は、05年から14年までの10年間の死亡率改善率が5.0%にとどまり、全国ワーストとなったことが県のまとめで分かった。

青森県は短命県という汚名を返上するために、がん予防や生活習慣病予防対策に力を入れているはずなのですが、がんの死亡率改善率は全国ワーストなのだそうです。

表1 性、都道府県別年齢調整死亡率(人口 10 万対)の推移(全死因)|平成29年度人口動態統計特殊報告 平成27年都道府県別年齢調整死亡率の概況|厚生労働省によれば、都道府県別にみた2015年の死亡率は、青森の男性585・6人、青森の女性288・4人で男女ともに青森が最も高いという結果が出ています。

【関連記事】

■まとめ

『スイッチ!「変われない」を変える方法』(著:チップ・ハース&ダン・ハース)では変化を起こす方法として3つの基本フレームワークが紹介されています。

スイッチ! ──「変われない」を変える方法 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)

新品価格
¥886から
(2017/3/30 22:31時点)

1 象使いに方向を教える(理性に訴えかける3つのコツ)

●ブライト・スポットを見つける-成功例を探して真似る方法

上手くいっている部分を探し、真似しよう。

●大事な一歩の台本を書く-全体像で考えるのではなく具体的な方法を定める方法

●目的地を指し示す-変化の目的や価値を理解させる方法

目的地はどこか、そこへ向かうメリットは何かを理解すれば、変化は楽になる

2 象にやる気を与える(感情に訴えかける3つのコツ)

●感情を芽生えさせる-変わりたいという感情を生み出す方法

知識だけでは変化を引き起こすには不十分。感情を芽生えさせよう。

●変化を細かくする-変化を細分化して少しずつ積み重ねていく方法

象が怯えないくらいまで、変化を細分化しよう。

●人を育てる-アイデンティティや柔軟な考え方を養う方法

アイデンティティを養い、しなやかマインドセットを育もう。

3 道筋を定める(変化しやすい環境を整える3つのコツ)

●環境を変える-環境を変えて行動の変化を促す方法

環境が変われば行動も変わる。環境を変えよう。

●習慣を生み出す-行動を習慣化させる方法

行動が習慣になれば、象使いの負担はなくなる。習慣を促す方法を探そう。

●仲間を集める-仲間を集めて行動を広める方法

行動は伝染する。行動を広めよう。

生活習慣を改善しようというのはもちろんのことなのですが、それだと漠然としてしまって取り組めない人もいるのではないでしょうか。

また、あまりにも改善項目が多すぎると多すぎて面倒だと思う人もいるかもしれません。

一つ一つに改善項目を絞って推進していくことが重要です。

例えば、香川県の糖尿病死亡率が大幅に下がっている|厚生労働省の人口動態統計によれば、12年の国民健康・栄養調査で野菜摂取量は男性は上から17位、女性が16位と大幅に改善したように、まず最初に野菜摂取量を増やすことを1年の目標としてみるというのはどうでしょうか。

→ なぜ、青森県が平均寿命最下位なのか?|青森県を長寿県にするための方法とは?







【関連記事】
続きを読む 青森県、死亡率改善率も全国ワースト|改善する方法について考えてみた

肝臓がん・肺がんは厳しい結果|がん患者の5年後生存率

> 健康・美容チェック > がん > 肝臓がん > 肝臓がん・肺がんは厳しい結果|がん患者の5年後生存率




OT

by Phalinn Ooi(画像:Creative Commons)

肝臓と肺がん、厳しい生存率 治療5年後を集計

(2015/9/14、日本経済新聞)

国立がん研究センターが発表した2007年にがん診療連携拠点病院でがんと診断され治療を始めた患者の5年後の生存率は、すべてのがんを合わせると64.3%で、乳がん92.2%・大腸がん72.1%・胃がん71.2%は比較的高く、肝臓がん35.9%・肺がん39.4%は厳しい結果となっています。

→ 肝臓がん について詳しくはこちら

→ 肺がんの症状・原因・予防するための検査 について詳しくはこちら







【参考リンク】
続きを読む 肝臓がん・肺がんは厳しい結果|がん患者の5年後生存率