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リノール酸とα-リノレン酸の摂取バランスが病気の発症に大きく関係する!?オメガ3脂肪酸を多めに摂ろう!

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■リノール酸とα-リノレン酸の摂取バランスが病気の発症に大きく関係する!?オメガ3脂肪酸を多めに摂ろう!

Bottle of Oil

by Taras Kalapun(画像:Creative Commons)

摂取成分のバランスが大切「オメガ3系脂肪酸」を多めに

(2010/10/5、ZAKZAK)

では、どんな油成分が体に悪いのか。

「長寿のためのコレステロールガイドライン2010年版」(監修・日本脂質栄養学会)編集責任者で金城学院大学・薬学部の奥山治美教授は「人の体内で作ることのできないリノール酸とα-リノレン酸の摂取バランスが病気の発症に大きく関係する」と、こう説明する。

「リノール酸群は成長、生殖生理、皮膚の状態を保つ上で必須だが、過剰摂取するとアラキドン酸由来のホルモン様物質が過剰に作られ、がん、動脈硬化、アレルギー・炎症性疾患を増やす。

だが、それは脳・網膜の機能を保つ上で必須のα-リノレン酸群を多く摂ることで抑えられる」

ちなみにα-リノレン酸は体内で青魚に多く含まれるEPAやDHAなどに変換される。

金城学院大学・薬学部の奥山治美教授によれば、リノール酸とα-リノレン酸の摂取バランスが病気の発症に大きく関係しており、リノール酸を過剰に摂取しすぎると、がん、動脈硬化、アレルギー・炎症性疾患を増やしてしまうそうです。

リノール酸の働きを抑えるには、αリノレン酸を摂取して、リノール酸とαリノレン酸の摂取バランスを整える必要があります。

【マドンナも油を愛用】

α-リノレン酸やEPA、DHAなどは「オメガ3系脂肪酸」と呼ばれ、米国では心臓病やうつ病などの精神疾患の増大の対策として摂取が推奨している栄養素だ。

歌手のマドンナや女優のキャメロン・ディアスなどが美容・健康目的で“アマニ油”を愛用していることでも注目されている。

奥山教授は「日本でも食の欧米化でリノール酸群(オメガ6系脂肪酸)は通常の食生活で十分過ぎるほど摂取しているので、積極的にオメガ6系を減らし、オメガ3系を増やす食生活が推奨されているのだが…」と、国内での認識が低いことに危機感を抱いている。

マドンナやキャメロン・ディアスもオメガ3脂肪酸のアマニ油を愛用しているそうです。

→ オメガ3脂肪酸|オメガ3の効果・効能・食べ物(オイル)・ダイエット について詳しくはこちら

リノール酸群(オメガ6系脂肪酸)は成長、生殖生理、皮膚の状態を保つ上で必須なのですが、日本では通常の食生活で十分過ぎるほど摂取しているので、積極的にオメガ6系を減らし、オメガ3系を増やす食生活をしていく方が良いそうです。

【魚と油を積極摂取】

リノール酸の必須量は摂取エネルギーの1%以下だが、現状は5%前後。

人によって摂取量が異なるので一概にいえないが、リノール酸過剰を防ぐためにはα-リノレン酸を摂取エネルギーの1・5%以上は摂りたい。

青魚を食べたり、αリノレン酸の油を使うようにして、積極的にオメガ3脂肪酸を摂るようにしたいですね。

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【オメガ3関連記事】
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新しいがん治療として注目される「免疫チェックポイント阻害剤」とは|ポイントはアクセルとブレーキの考え方




■免疫チェックポイント阻害剤とは

Documenting Research Findings

by National Eye Institute(画像:Creative Commons)

※画像と文章とは直接関係ありません。

がん治療で注目の「免疫チェックポイント」、がん全体での共通点や相違点が明らかに

(2015/5/21、Medエッジ)

がん細胞の表面に存在する「PD-L1」は、「免疫チェックポイント」という今注目の仕組みに関係するタンパク質。これは、本来は体を守る免疫の働きを暴走させないための仕組みなのだが、これをがん細胞は逆手に取って利用している。

がん細胞の「PD-L1」が、攻撃にやってきた免疫細胞の表面にある「PD-1」というタンパク質をつかむと、つかまれた免疫細胞はまひして動けなくなり、攻撃できなくなってしまう。これにより、がんは進行しやすくなる。

がんの分子標的薬として、PD-1とPD-L1が接触できないように邪魔する薬「免疫チェックポイント阻害薬」が開発されている。

免疫チェックポイント阻害薬とは、がん細胞の「PD-L1」と免疫細胞にある「PD-1」というタンパク質を接触できないようにすることでがんの進行をさせないようにする薬のようです。

「ニボルマブ」「ペンブロリズマブ」といった免疫チェックポイント阻害薬の検証が行われているようです。




■最初は偶然の発見だった

脚光を浴びる新たな「がん免疫療法」:小野薬品のオプジーボ

(2015/4/22、nippon.com)

1990年代初頭、本庶研究室の大学院生だった石田靖雄氏(現・奈良先端科学技術大学院大学准教授)が、免疫細胞があらかじめプログラムされた細胞死(アポトーシス)を起こす分子の探索を進めていた。92年に最初に見つかった分子がPD-1(Programmed cell death-1)と命名された。

<中略>

PD-1は活性化した免疫細胞(T細胞やB細胞)に広く発現し、“免疫のブレーキ役”(免疫チェックポイント分子)として、免疫応答を抑制する機能を持つことが証明されたのである。

がん免疫療法の開発を進めてきたのは、京都大学の本庶佑(ほんじょ・たすく)研究室だったそうです。

がん治療が変わる ~日本発の新・免疫療法~

(2015/10/27、クローズアップ現代)

20年ほど前、免疫細胞が持つ「PD-1」という役割の不明なたんぱく質を見つけ、その働きを探ろうとしました。

遺伝子操作でPD-1がないマウスを作り、観察したのです。

すると、心臓に炎症が起きました。

PD-1がないマウスでは免疫細胞が暴走し、自分自身の正常な細胞を攻撃してしまったのです。

このことから、PD-1が免疫細胞を制御するブレーキであることが分かりました。

PD-1が免疫細胞のブレーキならば、その働きをコントロールすることでがん細胞と戦う力を取り戻せるかもしれない。

これまでの従来のがんに対する免疫療法の開発というのは、免疫細胞に働きかけ攻撃力を高めるというアクセルを踏むことを考えて、どのように免疫細胞を活性化しようかということばかりを考えてきていたそうです。

しかし、免疫細胞をどんなに活性化しても、免疫細胞がブレーキをかけられてしまうと、がんを攻撃できません。

免疫細胞というのは、もともと自分と自分以外のものを識別して、自分以外のものを排除するというような働きを持っています。

このブレーキというのは、免疫細胞が逆に暴走しないように、自分自身を攻撃しないようにするために非常に必要な分子なんですね。

免疫細胞におけるブレーキは自分自身を攻撃しないようにするために必要なのですが、がん細胞はそのブレーキを利用して、がん細胞自身が攻撃にされないようにしているそうです。

そこで、免疫チェックポイント阻害薬によって、ブレーキを外すことにより、がんを進行させないようにすることができるそうです。







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加工肉を毎日50グラムを摂取すると「がんリスク」18%増|WHO




■加工肉を毎日50グラムを摂取すると「がんリスク」18%増|WHO

Ham

by Steven Lilley(画像:Creative Commons)

加工肉摂取に「がんリスク」=毎日50グラムで18%増―WHO

(2015/10/26、時事通信)

加工肉を毎日50グラム食べた場合、直腸や結腸のがんになる可能性が18%増すという。

世界保健機関(WHO)の専門組織である国際がん研究機関によれば、ハムやソーセージなどの加工肉を食べると、がん発症リスクが高まるという発表をしたそうです。

加工肉に含まれるどのような成分ががんリスクを上げる要因なのかが気になるところです。

■肉を食べるとがん発症リスクが高まる理由

また、牛や豚など赤身の肉にもがんを誘発する恐れがあると言及した。

肉を多く食べると大腸がんになるリスクが高いで紹介した国立がん研究センターの10年に及ぶ追跡調査によれば、肉を多く食べる日本人は大腸がんになるリスクが高いそうです。

→ 大腸がんの症状・初期症状・原因 について詳しくはこちら

大腸がん予防方法・大腸がんの危険度チェック|たけしの健康エンターテイメント!みんなの家庭の医学で紹介した大腸がん危険度チェックによれば、肉やハム、ソーセージをよく食べる(一週間に食べる肉が500g以上が該当※日本人の平均は約320g)人は注意が必要なので、植物性脂肪より動物性脂肪の方が大腸がんのリスクになる可能性があるそうです。

高脂肪の食事が善玉菌殺す-北大グループ研究によれば、高脂肪の食事を食べると、胆汁が大腸の善玉菌を殺し、腸内細菌のバランスを壊すことがわかり、消化液の分泌が引き金となって、メタボリックシンドローム大腸がんが発症する可能性があるそうです。

【追記(2015/10/30)】

肉を避ける必要はなし、発がん性報告でWHOが声明

(2015/10/30、AFP)

ソーセージやハムなどの加工肉の摂取をがん発症と結びつけ、各国で波紋を呼んだ世界保健機関(WHO)の調査結果について、WHOは29日、肉類を全く食べないことを奨励するものではないと強調する声明を発表した。

加工肉を毎日食べるとがんの発症リスクが高くなるという結果が出たので発表したのでしょうけど、受け取り手によっては「肉を食べるとがんになるから、食べないほうが良い」となってしまい、混乱を招く結果となってしまいました。

今回のケースは、情報の発信の仕方を考えるよいきっかけとなったのではないでしょうか。

■まとめ

日本人の平均消費量を見ると、肉によるがんリスク上昇は考えなくても良いのかもしれません。

ただ、加工肉の場合は、発がん性につながる物質が加工段階で生成されるという意見もあり、この点には注目していく必要がありそうです。







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コーヒーの発がん性を示す決定的な証拠はない|国際がん研究機関(IARC)

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coffee love

by Fredrik Rubensson(画像:Creative Commons)

「コーヒー発がん性」証拠なし、熱い飲み物には注意=WHO

(2016/6/17、ロイター)

世界保健機関(WHO)の専門組織である国際がん研究機関(IARC)は15日、最新調査の結果、コーヒーの発がん性を示す決定的な証拠はないことが明らかになったと発表した。

IARCはこれまで、クロロホルムや鉛と同様、コーヒーを「ヒトに対する発がん性が疑われる」とされる「グループ2B」に分類していた。

IARCは、これまでコーヒーは「ヒトに対する発がん性が疑われる」とされる「グループ2B」に分類されていましたが、集められた証拠からはコーヒーの発がん性を示す決定的な証拠はないことが明らかになったと発表したそうです。

コーヒーはガンのリスクを高める?下げる?(2011/6/3)によれば、世界保健機関(WHO)の専門組織である国際がん研究機関(IARC)は発がん性の評価を高い順に1、2A、2B、3、4の5段階に分類しているのですが、コーヒーは上から3番目の2Bに分類されていました。

しかし、様々な研究では、がんをはじめとしてコーヒーは健康によい飲み物として注目を集めていましたので、その点で矛盾を感じていました。

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今回のことで、コーヒーに発がん性を示す決定的な証拠がないことが発表されたことで、コーヒー好きの人は安心して飲めるのではないでしょうか。

ただし、65度以上の温度の熱い飲み物は食道がんの要因に「恐らく」なる|国際がん研究機関(IARC)によれば、65度以上の温度の非常に熱い飲み物は食道がんの要因に「恐らく」なるとの研究結果を発表したので、暑すぎる飲み物には注意してくださいね。

→ がん最新ニュースまとめ について詳しくはこちら







がん患者全体の10年相対生存率58.5%、5年相対生存率69.4%|国立がん研究センター【2017/2/16】

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■がん患者全体の10年相対生存率58.5%、5年相対生存率69.4%|国立がん研究センター

Health and Medical Research Showcase 2014

by University of Exeter(画像:Creative Commons)

全がん協加盟がん専門診療施設の診断治療症例について5年生存率、10年生存率データ更新 グラフを描画する生存率解析システムKapWebなどにて公開

(2017/2/16、国立がん研究センター)

国立がん研究センターによれば、がん患者全体の5年相対生存率は69.4%、10年相対生存率は58.5%だったとする調査結果を公表しました。

■5年相対生存率

(1) 90%以上 前立腺(100%)、(93.6%)、甲状腺(92.8%)
(2) 70%以上90%未満 子宮体(86.4%)、大腸(76.3%)、子宮頸(74.6%)、(74.5%)など
(3) 50%以上70%未満 卵巣(61.1%)
(4) 30%以上50%未満 (44.7.%)、食道(43.4%)、(36.2%)
(5) 30%未満 胆のう胆道(28.3%)、(9.2%)

■10年相対生存率

(1) 90%以上 前立腺(94.5%)
(2) 70%以上90%未満 甲状腺(89.3%)、子宮体(81.9%)、(81.7%)、子宮頸(71.4%)など
(3) 50%以上70%未満 大腸(69.2%)、(67.3%)、腎(66.0%)など
(4) 30%以上50%未満 卵巣(45.7%)、(32.6%)など
(5) 30%未満 食道(29.4%)、胆のう胆道(17.3%)、(16.4%)、(5.1%)など

肝臓がん・肺がんは厳しい結果|がん患者の5年後生存率(2015/10/5)によれば、全てのがんの5年生存率は64.3%であり、がんの10年生存率は58・2%|国立がん研究センター(2016/1/20)によれば、全てのがんの10年生存率は58.2%であるため、少しずつですが改善傾向にあるといえるようです。

がんの種類ごとの生存率で最も低いすい臓がんですが、早期発見をするための方法により5年生存率が大きく改善されたケースがあります。

すい臓がんを早期発見する「尾道方式」とは?|5年生存率、全国推計の3倍によれば、「尾道方式」とは、JA尾道総合病院の花田敬士診療部長(消化器内科)が尾道市医師会と連携して始めたもので、「糖尿病」「肥満」「喫煙」「家族に膵臓がん患者がいる」など膵臓がんのリスクの高い患者がいた場合に、膵臓の検診を受けてもらい、がんの疑いがある場合はすぐにJA尾道総合病院を紹介して、体内に内視鏡を入れるなどをしてがんの有無を調べるという仕組みです。

JA尾道総合病院の膵臓がんの5年生存率は全国推計の約3倍で、「尾道方式」として大阪市北区や熊本市、鹿児島市などで広がっているそうです。

こうした情報が共有化されていくことにより、がんの5年相対生存率・10年相対生存率は改善していくのではないでしょうか。







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