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みかんをよく食べる人は、糖尿病・非アルコール性肝機能異常症・脂質代謝異常症の発症リスクが低い!?

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【目次】

■みかんをよく食べる人は、糖尿病の発症リスクが低い!?

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by Shunichi kouroki(画像:Creative Commons)

ミカン、糖尿病予防に効果 生活習慣病のリスク抑制

(2016/3/24、朝日新聞デジタル)

2003年から10年間の健康状態の変化と、ミカンに多く含まれる橙色(だいだいいろ)の色素「βクリプトキサンチン」の血中濃度との関係を統計的に分析した。

その結果、毎日3、4個食べるレベルの血中濃度の人は、毎日は食べないレベルの人と比べて、糖尿病の発症リスクが57%低かった。非アルコール性肝機能異常症は49%、脂質代謝異常症も33%低かった。

βクリプトキサンチンをマウスに投与したところ、肝臓の炎症抑制や、脂肪細胞でのエネルギー消費促進などの働きがあることが分かったという。

農研機構果樹研究所と浜松医科大などのチームによれば、ミカンに含まれる色素「βクリプトキサンチン」の血中濃度の高い人は、糖尿病や非アルコール性肝機能異常症(血中高ALT値)、脂質代謝異常症(脂質異常症)の発症リスクが低いことがわかったそうです。

→ 糖尿病改善・予防する方法(食べ物・運動) について詳しくはこちら

■βクリプトキサンチンの血中濃度が高い人は2型糖尿病や非アルコール性肝機能異常症等の生活習慣病になりにくい!

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参考画像:ウンシュウミカンに多く含まれるβ(ベータ)-クリプトキサンチンの血中濃度が高い人では2型糖尿病や非アルコール性肝機能異常症等の生活習慣病になりにくいことが明らかに-浜松市(三ヶ日町)における10年間の追跡調査から-(2016/3/23、農研機構果樹研究所)

みかんのΒクリプトキサンチンで脂肪合成を抑制してメタボ改善によれば、体内に吸収された脂肪は肝臓で再合成されますが、ミカンに含まれるβクリプトキサンチンが悪い細胞から良い細胞に変えるので、脂肪の合成が抑制されるそうです。

骨密度低下やメタボ対策にミカンを1日2~3個食べようによれば、ミカンの有効成分βクリプトキサンチンを1日15mgとると、総コレステロール中性脂肪が減少することが明らかになっているそうです。

1日2~3個のミカンを食べている人は…

● 閉経後の骨密度が高い
動脈硬化度が低い
メタボのリスクが低い
糖尿病リスクが低い
肝機能障害リスクが低い

静岡県浜松市北区・三ヶ日町で2003年から行われている栄養疫学調査「三ヶ日研究」(対象者は1073人(男性357人・平均年齢56.3歳、女性716人・平均年齢54.6歳))より。

ミカン摂取頻度が高く血中βクリプトキサンチン濃度が高いことは、生活習慣病や骨密度低下リスク抑制と関連することが明らかになっている。

■まとめ

ミカン摂取頻度が高く血中βクリプトキサンチン濃度が高いことは、生活習慣病や骨密度低下リスク抑制と関連することが明らかになっているそうです。

みかん好きな人は、みかんを1日2から3個食べるようにして、生活習慣病を予防してみるのもいいかもしれませんね。

→ 糖尿病の症状(初期症状)チェック について詳しくはこちら

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隠れメタボ対策|なぜ隠れメタボになるのか?なりやすい生活習慣|隠れメタボは閉経後の女性に多い|#あさイチ #nhk

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【目次】

■隠れメタボ914万人

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by Joe Szilagyi(画像:Creative Commons)

「隠れメタボ」914万人|厚生労働省研究班で紹介した厚生労働省研究班(代表=下方浩史・名古屋学芸大教授)によれば、肥満ではない(BMI25未満で腹囲もメタボの基準未満)のにもかかわらず、高血圧・高血糖・脂質異常のうち2つ以上の異常を持つ「隠れメタボリックシンドローム」の患者は全国で914万人に上ると推計されるそうです。

ちなみに、メタボの患者は971万人いるといわれています。

隠れメタボを放置すると、脳梗塞や心筋梗塞などのリスクが高まり、認知症の一因にもなる。

高血圧・高血糖・脂質異常のうち2つ以上の異常を持つということで、高血圧糖尿病脂質異常症高脂血症)などになりやすく、そのまま放っておくと、動脈硬化が進行し、脳梗塞や心筋梗塞、血管性の認知症などになるリスクが高まると考えられます。

■隠れメタボの基準

1.胴囲(へそ回り)が、男性85cm以下、女性が90cm以下

2.BMIが25未満

BMI=体重(kg)÷(身長(m)×身長(m))

上記の基準でありながら、高血圧・高血糖・脂質異常のうち2つ以上が当てはまる場合には、隠れメタボです。

高血圧 最高130mmHg以上 最低85mmHg以上

高血糖 110mg/dl以上、もしくはHbA1c6.0以上(空腹時)

脂質異常 中性脂肪150mg/dl以上 HDL(善玉)コレステロール40mg/dl未満のいずれか、または両方

■なぜ隠れメタボになるのか?

2016年8月24日放送のあさイチ(NHK)によれば、運動を伴わず、極端な食事制限を行なう一日一食一品だけのダイエット(例えば、豆腐や鶏のささ身、鶏の胸肉などのうち一日一食一品だけを食べる)をした人の中には、体重が減ったにもかかわらず、高血圧・高血糖・脂質異常のうち2つ以上の異常を持つ人がいるそうです。

「絶食時間の長さ(8時間以上)」「栄養バランスの偏り」「運動不足」が隠れメタボの牽引となるそうです。

「飢餓に備えろスイッチ」見分け方とは(低カロリーダイエット)|ためしてガッテンによれば、脳は、ほぼ糖質だけをエネルギー源とする臓器ですが、低カロリー食でエネルギー源である糖質が不足すると、脳が飢餓だと判断して肥満スイッチをONにしてしまい、脂肪を蓄えようとするそうです。

また、運動を伴わず、極端な食事制限を行なうダイエットの場合は、筋肉が減少したことによって、代謝が低下し、中性脂肪が増加したため、高血圧・高血糖・脂質異常が起こることが考えられます。




■隠れメタボになりやすい食生活とは?

隠れメタボ 試算900万人 運動、食生活改善で予防

(2016/1/19、東京新聞)

食生活にも注意が必要だ。寝る直前に食事をすると、就寝中に体内に脂肪がたまりやすくなる。飲酒量が多く、食べるスピードが速すぎると、カロリーの過剰摂取を招く。喫煙者は非喫煙者と比べ、隠れメタボになるリスクが一・三倍に上ることも確認できた。

●夜食・夜寝る前に食事

夜食を取ると、肝臓の「時計遺伝子」が乱れ、代謝異常になり、太りやすくなる?で紹介した名古屋大の研究グループによれば、夜食など不規則な時間に食事を摂ると、インスリンの作用で肝臓の時計遺伝子のリズムが乱れてしまい、肝臓の代謝機能に異常を引き起こすことがわかったそうです。

●早食い

早食いの人は肥満になるリスクが4.4倍|岡山大が学生追跡調査によれば、肥満でなかった人も、早食いを続けるうちに肥満になっていくということが確認されたそうで、早食いの人と早食いでない人を比較すると、早食いの人は肥満になるリスクが4.4倍もあるそうです。

ヒスチジンを含む食品をよく噛んで脳内ヒスタミンを増やし食欲を抑える|ためしてガッテン(NHK)によれば、噛むことによって、満腹感を感じるようになるそうです。

噛むという刺激が咀嚼中枢を通って結節乳頭核という部分に届きます。

実はここがヒスタミンを作っているところ。

そうして、満腹中枢をヒスタミンが刺激するために、満腹感を感じるようになる。

また、ヒスタミンは、交感神経も刺激して、その信号は直接内臓脂肪まで届いて、内臓脂肪を減らしてもくれる。

つまり、噛むという行為自体が満腹感を高めてくれるということがわかった。

大事なポイントは、よく噛むこと。

よく噛むことで満腹感を高めてくれるということがわかっており、30回で飲み込める量を口に入れるようにするということをルールにしましょう。

●喫煙(タバコ)

喫煙者は非喫煙者と比べ、隠れメタボになるリスクが1.3倍に上るそうです。

■隠れメタボは閉経後の女性に多い

過食などの肥満によるメタボの患者数は中高年を中心に男性が女性の三倍に上るのに対し、「隠れメタボ」は閉経後の女性に多いのが特徴だ。コレステロールを下げる女性ホルモンの働きが加齢とともに衰え、体内に中性脂肪が多くなるのが原因とされる。

筋肉量が少ない女性は、代謝が悪くなりやすく、「隠れメタボ」になるリスクが高く、特に閉経後の女性は、コレステロールを下げる女性ホルモンの働きが衰えることで、中性脂肪が増加しやすく、注意が必要です。

なぜ閉経以降女性ホルモン(エストロゲン)が減少すると、高コレステロール血症の女性が急増するの?によれば、エストロゲンには、抗動脈硬化作用や抗酸化作用があるといわれており、エストロゲンが少なくなると、脂質の酸化度が上昇するそうです。

→ 動脈硬化 について詳しくはこちら

そのため、閉経により、エストロゲンが男性レベル(またはそれ以下)になると、高コレステロール血症(高脂血症)になる女性が多くなるようです。

また、閉経期高血圧とは?予防する方法|閉経している女性は塩分をため込みやすくなる原因とは!?によれば、「閉経期高血圧(へいけいきこうけつあつ)」とは、閉経によって血圧に異常が出ることで、近年の研究で明らかになってきたそうです。

閉経前の女性は、卵巣から女性ホルモン「エストロゲン」が分泌されています。

このエストロゲンは月経を促すだけでなくに、塩分を尿で排出させる腎臓の働きを活性化させる役割もあるそうです。

閉経前にエストロゲンが正常に分泌されている間は余分に塩分を摂ったとしても腎臓が尿として排出してくれるため、体に塩分が溜まりにくいのですが、閉経を迎えて、エストロゲンの分泌が著しく低下すると、腎臓の機能も急激に低下し、うまく塩分を排出できない状態になってしまうそうです。

そのため、閉経後は女性の方が血圧のコントロールが難しくなり、心筋梗塞や脳卒中になる人が増加すると考えられます。

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■運動が隠れメタボ対策に効果的

下方教授らは、国立長寿医療研究センター(愛知県)が実施した地域住民の健康調査のデータを解析。これまでの研究で適度な運動が隠れメタボ対策で特に有効なことを突き止めた。
 例えば、一日五千五百歩以上の歩行を二年間続けた場合、それ以外の人と比べ、代謝性異常の改善効果が二・五倍近くあった。また、運動時間が一日四十五分以上の人の効果は二・四倍に達した。
 下方教授は「外出時に最寄り駅の一つ前を利用したり、エレベーターを使わず、階段の上り下りを増やすだけでも効果がある」と提案する。

名古屋学芸大大学院栄養科学研究科の下方浩史教授によれば、適度な運動が隠れメタボ対策に有効なのだそうです。

1日5500歩以上歩くことを2年間続けた人は、そうでない人に比べて、代謝異常の改善効果が2.5倍、また運動時間が1日45分以上の代謝異常の改善効果は2.4倍だったそうです。

運動といっても、特別に何かをする必要はなくて、一駅分歩いたり、階段の上り下りを増やすだけでも効果があるそうです。

あさイチで隠れメタボ解消に役立つ運動として紹介したのは、「SJT40(スロージョギングターン40)」

監修:田中宏暁教授(福岡大学 スポーツ科学部運動生理学研究所)

おしゃべりできるくらいのゆっくりとしたスピードで走りながら(SJ=スロージョギング)、6歩進み3歩でターン(T=ターン)を繰り返します。

ターンを加えることで、運動効果が高くなるそうです。

1分間を一回とカウントして、1日40回行うとよいそうです。

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■まとめ

・就寝直前の食事を控え、しっかり朝食をとる。ゆっくり食べ、過度の飲酒を避ける
・たばこは吸わない
・毎日5500歩程度歩く。運動によるエネルギー消費量100キロカロリー
・1日の栄養摂取量はタンパク質70グラム、カルシウム700ミリグラム、鉄分12ミリグラム、多価不飽和脂肪酸10グラム、ドコサヘキサエン酸(DHA)300ミリグラム

寝る前の食事を控えたり、ゆっくり噛んで食事をするようにしましょう。

飲み過ぎには注意しましょう。

禁煙をしましょう。

毎日5500歩以上歩きましょう。

1日の栄養摂取量はタンパク質70g、カルシウム700mg、鉄分12mg、多価不飽和脂肪酸10g、ドコサヘキサエン酸(DHA)300mg摂るようにするとよいそうです。







超悪玉コレステロールを下げる2つの方法|超悪玉コレステロールを増やす5つの危険因子とは?|#たけしの家庭の医学

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2010年6月1日放送のたけしの健康エンターテインメント!みんなの家庭の医学のテーマは、「超悪玉コレステロールから血管を守るスペシャル」でした。

解説 横手幸太郎先生(千葉大学大学院医学研究院内科学教授)




【目次】

■動脈硬化のメカニズム

動脈硬化とは、血管が内側から盛り上がり血管をふさいでしまう状態。

⇒ 動脈硬化 についてはこちら。

動脈硬化は、加齢・肥満・高血圧・喫煙といった原因で発症しますが、主な原因の一つが大量に増えすぎた悪玉コレステロール。

※悪玉コレステロールは、全身に運ばれ、細胞やホルモン等の材料になります。悪玉といっても体には必要不可欠。

※善玉コレステロールは、余分なコレステロールを回収し、肝臓に戻す役割があります。

→ コレステロール についてはこちら

→ 悪玉コレステロールを減らす方法|LDLコレステロールを下げる食品・食事 について詳しくはこちら

間違った生活習慣が悪玉コレステロールを増やすのです。

すると、増えすぎた悪玉コレステロールが傷ついた血管壁の隙間に入り込みます。

それが、白血球によって退治され、その残骸が血管壁にこびりつき、血管を狭め、動脈硬化を引き起こすのです。

■超悪玉コレステロールとは

●悪玉コレステロールと超悪玉コレステロールの違いとは?

悪玉コレステロール:直径26~27nm

超悪玉コレステロール:直径25.5nm以下

超悪玉コレステロールは、悪玉コレステロールよりも小さい。

●では、サイズが小さいと何が起こるのか?

血管は、高血圧や加齢等の要因で少しずつ傷ついていきます。

その傷が大きいと、悪玉コレステロールも超悪玉コレステロールも血管壁の内側に入り込んできます。

しかし、超悪玉コレステロールは、悪玉コレステロールが入ることのできないわずかな傷の隙間でも侵入可能であるため、動脈硬化を進行させてしまうのです。

超悪玉コレステロールは、誰でも持っているので、数を増やさないようにすることが大切です。

心筋梗塞の発症率は、超悪玉コレステロールは悪玉コレステロールに比べて3倍高くなるという報告もあるそうです。(Stampfer MJ JAMA 276:882,1996)

●なぜ、超悪玉コレステロールは作られたのか?

"Breaking Bad"

by Ted Van Pelt(画像:Creative Commons)

糖分の過剰摂取で血液中のブドウ糖が増加

⇒余ったブドウ糖は肝臓で中性脂肪に作り変えられた

肝臓で作られた中性脂肪とコレステロールは、同じ器に乗って、血液に流されます。

※通常の器の中の分量:中性脂肪4 コレステロール1

中性脂肪は、エネルギーとして消費され残ったコレステロールが悪玉コレステロールとなります。

⇒大量の中性脂肪が超悪玉コレステロールを生み出した

器の大きさは一定なので、コレステロールのスペースが減る。

この時に起こるのが、コレステロールの小型化。

つまり、超悪玉コレステロールが生まれることになるわけです。




■超悪玉コレステロールを増やす危険因子

●超悪玉コレステロールの多い人

メタボの人の割合と同じく40~70代男性の4人に1人、女性の10人に1人と考えられているそうです。

●超悪玉コレステロール値

超悪玉コレステロール値の危険値は40以上。

※超悪玉コレステロール値検査は、現在日本では数カ所の施設でしかできない検査。

■超悪玉コレステロール値を下げるには?

1.運動

超悪玉コレステロールを下げるには、適度の運動は必要。

中性脂肪は食事の量が少なくても運動をしないと体にたまりやすい。

※閉経後の女性は、コレステロール値が上がる傾向にあり、悪玉コレステロール値が上がると、超悪玉コレステロール値も上がる可能性が高くなると考えられます。

2.食事

食事面では、肉等の脂肪分や甘いものの摂り過ぎに注意が必要なようです。

バターや生クリーム等にも脂肪分が含まれているので、スイーツの食べ過ぎには要注意。

また、横手先生のアドバイスでは、おなか周りを数センチ減らすだけでも超悪玉コレステロール値はよくなるそうです。

→ 悪玉コレステロールを減らす方法|LDLコレステロールを下げる食品・食事 について詳しくはこちら

→ 「レムナント」と「Non-HDLコレステロール」とは?基準値・対策|#ガッテン について詳しくはこちら







【超悪玉コレステロールに関する奥薗レシピ 関連記事】
続きを読む 超悪玉コレステロールを下げる2つの方法|超悪玉コレステロールを増やす5つの危険因子とは?|#たけしの家庭の医学

中年期と高年期では健康的な食習慣が違う!3食均等にたんぱく質を摂取したほうが筋肉はつきやすい/閉経後、更年期以降は血中脂質が増えていく




中年期と高年期では健康的な食習慣が違う!3食均等にたんぱく質を摂取したほうが筋肉はつきやすい/閉経後、更年期以降は血中脂質が増えていく
中年期と高年期では健康的な食習慣が違う!3食均等にたんぱく質を摂取したほうが筋肉はつきやすい/閉経後、更年期以降は血中脂質が増えていく

SOCIAL|unsplash

“新型栄養失調”になっている人多数!?人生100年時代だからこそ見直したい、「50代からの食生活」(2022/5/9、クックパッドニュース)を参考にして重要なポイントを押さえていきます。

1)中年期と高年期では、健康常識は全く違う

中年期では生活習慣病予防のためにメタボリックシンドローム対策でカロリーの摂り過ぎ、コレステロールを控えめに、野菜を食べるなどの注意が必要ですが、高年期はどんどん筋肉が衰えてやすくなり、また食事の量が少なくなるため、意識的に必要な栄養素を摂れるようにしっかり食べるようにアドバイスするそうです。

低栄養の原因はアルブミン不足|ためしてガッテン(NHK)によれば、肉料理が苦手だったり、以前は、家族のために栄養を考えて、肉や卵などを使って料理をしていた人が、一人暮らしになってから、自分が好きなものだけを食べることで食が偏るようになって、肉や卵を使った料理を食べなくなってしまったり、食事の量自体が減ってしまったり、中高年の頃からのメタボ対策のための粗食を継続してしまったりすることで、たんぱく質が不足してしまうということがあるようです。

ここで大事なのは年代に分けて食習慣を見直す必要があるということです。

大きく分けると子供から青年期に入る成長期と青年期から中高年という長い期間、そして高年期と食習慣の移行をしていくことが健康につながります。

【関連記事】

2)3食均等にたんぱく質を摂取したほうが筋肉はつきやすい

朝・昼・夕の3食とも十分なたんぱく質量(1食に体重1kgにつき0.24g以上)を摂取しているグループは、1食でも摂取量が不十分なグループに比べて、筋肉量が有意に多いことが確認されています。

「ボディラインの崩れ(ゆるみ筋/筋肉のゆるみ)」は、たんぱく質不足のサイン?たんぱく質の多い食べ物を摂ろう!によれば、日本人の場合は特に朝食にたんぱく質の摂取量が少ない傾向にあり、「最近ボディラインが崩れてきたなぁ」「朝食にたんぱく質食べてないなぁ」という方はたんぱく質不足の可能性があります。

3)閉経後、更年期以降は血中脂質が増えていく

朝食を抜くと、どんどん筋肉量が減って皮下脂肪がつきやすくなります。さらに閉経後、更年期以降は血中脂質が増えていくので、太ったような気になり野菜多めの食事にシフトするんです。でもこれは、より筋肉量を落とし、脂肪が増える流れを作っていることと同じなので、朝こそしっかり必要な栄養素を摂っていただきたいです。

女性の更年期の悩み なぜ太りやすくなるのか?によれば、エストロゲンは、体の中でコレステロールを低く保ち、内臓脂肪をつけにくくする働きをしているのですが、更年期になると、女性ホルモンのエストロゲンの量が大きく減少するため、脂肪の代謝が悪くなり、太りやすくなってしまうのです。

また、女性の更年期の悩み なぜ太りやすくなるのか?によれば、基礎代謝は、呼吸や体温を調節するのに消費するエネルギー量のことですが、更年期に入ると、若いときに比べて基礎代謝が低くなってくるため、同じような食生活をしているとエネルギーの摂り過ぎとなってしまい、その結果、太りやすくなってしまいます。

【関連記事】

女性の更年期の悩み なぜ太りやすくなるのか?によれば、エストロゲンは、体の中でコレステロールを低く保ち、内臓脂肪をつけにくくする働きをしており、女性を心筋梗塞脳卒中などの心血管疾患から守っています。

しかし、エストロゲンが減少すると、それまで皮下脂肪として蓄えられてきた脂肪が内臓脂肪として蓄えられるようになるのです。

つまり、女性の場合更年期以降は太りやすくなり、やせようと主食とたんぱく質を減らし野菜中心の食事にシフトした結果、より筋肉量を減らしてしまう方向に進んでしまうということなんですね。

■まとめ

健康常識は年代によって変わってきますので、定期的に生活習慣を見直していきましょうね。

→ 【女性・男性別】更年期太り・更年期脂肪対策(食事・運動・サプリ) について詳しくはこちら

→ 痩せたい50代が成功するダイエット・体重を減らす方法(サプリ・食事・運動・筋トレ)【更年期脂肪】 について詳しくはこちら

→ 更年期障害の症状・原因・チェック|40代・50代の更年期の症状 について詳しくはこちら







【更年期脂肪が気になる50代向けダイエット 関連記事】
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エクオールの効果|エクオールを作れる人、作れない人の違いとは?|#世界一受けたい授業

2015年5月2日放送の世界一受けたい授業は「エクオール」について取り上げました。




【目次】

■スーパーイソフラボン『エクオール』とは?

The Most Important Meal of the Day

by blair_25 (画像:Creative Commons)

解説:上原万里子先生

大豆イソフラボン=体にいい

大豆イソフラボンのままだと弱い

イソフラボンはエクオール産生菌によってエクオールになる。

エクオールは女性ホルモンに似た働きがある

【参考リンク】

エクオールとは?|ハマサイトクリニック

大豆イソフラボンが腸内細菌のチカラでつくられるスーパーイソフラボン『エクオール』。

■エクオールの効果

●肌のシワの改善

12週間摂取で目尻のシワが改善

●更年期症状の軽減

更年期症状の軽い人はエクオールの量が多い

エクオールとは?によれば、更年期症状の重い人のグループに、エクオールをつくれる人が少なかったそうです。

更年期のホットフラッシュ(ほてり)や首や肩のこりを改善する効果が確認されているそうです。

→ 更年期障害の症状・原因・チェック|40代・50代の更年期の症状 について詳しくはこちら

【関連記事】

●死亡リスクの低下

7年後までに要介護認定/亡くなった人の割合によれば、エクオールを作れない人のほうが多い

動脈硬化糖尿病などのメタボリックシンドロームのリスクを低下

抜け毛が抑制

過剰な男性ホルモンの働きを抑制(直接的なデータはないが、エクオールの効果が期待できるのではないか)

→ 薄毛・抜け毛の原因(男性・女性)・対策・予防・チェック について詳しくはこちら

●骨粗しょう症の予防

エクオールとは?によれば、女性は更年期以降女性ホルモンの分泌量が減少するに伴い、骨量が減少します。

大豆イソフラボンを摂取することによって、骨からカルシウムが溶け出すことを抑えることができるのですが、エクオールを作れる人は作れない人に比べて、豆乳を飲んだ場合に、より骨密度に対して高い効果を示すことがわかったそうです。

その他にも、骨粗鬆症の予防や、中性脂肪悪玉コレステロールの低減、肌にハリ・ツヤを与えるなどが期待できるそうです。




●エクオールを作れる人、作れない人の違いとは?

エクオール産生菌と呼ばれる腸内細菌が、食べた大豆イソフラボンからエクオールに変換してくれます。

​エクオール産生菌という腸内細菌を持っている人といない人がいるそうで、エクオール産生菌がいない人は、大豆イソフラボン(ダイゼイン)のまま吸収されるそうです。

日本人の50%がエクオールを作れるそうです。

【追記(2017/6/5)】

第15回日本抗加齢医学学会総会たった3割?エクオール産生者減少の可能性。

(2015/5/29、浜松町ハマサイトクリニック)

2015年5月29日に開催された第15回抗加齢医学会総会での発表によれば、エクオール産生能力者は約3割の結果が出ているとのことで、エクオール効果の恩恵にあずかれる女性は、これまで知られていた以上に減少している可能性があります。

【!追記終わり】

若い人にエクオールを作れる人が少なくなっているそうですが、食の欧米化が原因ではないかと考えられます。

エクオールを作れるようになるかどうかはわかっていませんが、エクオールを含むサプリメントは販売されています。

→ 豆乳の健康効果 について詳しくはこちら

→ 更年期障害の症状・原因・チェック|40代・50代の更年期の症状 について詳しくはこちら







【エクオール関連記事】
続きを読む エクオールの効果|エクオールを作れる人、作れない人の違いとは?|#世界一受けたい授業