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お腹が痛い|腹痛の部位(場所)と症状で病気がわかる

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「おなかが痛い」といっても、痛みの症状や痛みの部位によって、病気が変わってきます。




【目次】

■胃炎

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by The U.S. Army(画像:Creative Commons)

胃炎には急性胃炎(神経性胃炎・ストレス性胃炎)と慢性胃炎があります。

【症状】

  • 急激に激しい胃痛
  • 吐き気
  • 嘔吐(おうと:胃の中のものを吐いてもどすこと)
  • 胸やけ
  • 貧血

→ 胃炎(急性胃炎・慢性胃炎)の症状・原因・食事 について詳しくはこちら

■胃潰瘍

胃潰瘍とは、不摂生やピロリ菌の影響で保護膜が壊され、胃酸によって、胃の壁が浸食されえぐられているような状態で、痛みや出血を起こすことです。

【症状】

  • 胃が痛い(さしこむように痛い)
  • 食後の胃痛(食べ物が潰瘍を刺激することで痛みがある)
  • 胸やけ・呑酸(どんさん:すっぱい液体が口まで込み上げてくる)
  • おなかが張る(胃酸の分泌が低くなることで、腸の動きが鈍くなったり、ガスが増えたりする)
  • げっぷ
  • 吐き気がする
  • 食欲がない(食べ物が胃に残っているため)

→ 胃潰瘍の症状(痛み)・原因・予防・食事 について詳しくはこちら

急性胃腸炎(感染性胃腸炎)

急性胃腸炎とは、発症するまで前兆もなく、胃腸に急性の炎症が起こり、突然の嘔吐や下痢といった症状を伴う病気のこと。

急性胃腸炎の原因のほとんどが感染性胃腸炎であり、その多くがウイルス性(ロタウイルスやノロウイルスなど)です。

【症状】

  • 嘔吐
  • 下痢
  • 腹痛(おなかが痛い)

→ 急性胃腸炎(感染性胃腸炎)の症状・原因・対策 について詳しくはこちら

■機能性ディスペプシア(機能性胃腸症)

最近では、胃カメラや内視鏡で胃を診ても、胃に異常がないにもかかわらず、胃の不調を訴える人がいます。

そうした不調のことを「機能性ディスペプシア(FD:Functional Dyspepsia)と呼びます。

脳へのストレスだと考えられています。胃腸は自律神経によってコントロールされているので、脳にストレスがかかると、自律神経が乱れてしまい、胃の消化などの機能異常を起こしてしまいます。

【症状】

  • 「食後に胃もたれ感がある」
  • 「食事をしてもすぐおなかがいっぱいになる」
  • 「みぞおちに差し込むような痛みや焼ける感じがある」

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胃がん

【症状】

  • みぞおちの痛み(不快感、膨満感)
  • 吐き気
  • 胸やけ
  • 貧血
  • げっぷ
  • 体重減少
  • 食欲不振

→ 胃がんの症状・原因・手術・食事 について詳しくはこちら

■十二指腸潰瘍

【症状】

  • 上腹部やみぞおちの持続的な痛み・不快感や圧迫感
  • 十二指腸潰瘍の症状の特徴は、空腹時に激しい痛みが起こり、食事をとると痛みが治まること。
    それは、胃酸が潰瘍を刺激して痛みが起こるためと考えられます。
  • 胸やけ・呑酸
    胃酸の出過ぎ・幽門や十二指腸が狭くなったことによる胃酸の逆流
  • 進行すると患部から出血することで、便に血液が混ざることで黒色に変化することがある
  • さらに、ひどくなると、十二指腸潰瘍穿孔となって、十二指腸の壁に穴が開いてしまい、腸管外に空気や食べ物が漏れてしまう

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過敏性腸症候群(IBS)

【症状】

  • 腹痛(下腹部の痛み)
  • 腹鳴(ふくめい:おなかがごろごろ鳴る)
  • 腹部膨満感(おなかが張る)
  • ガス(おなら・ゲップ)
  • 吐き気
  • 便秘
  • 下痢

→ 過敏性腸症候群(IBS) について詳しくはこちら

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■便秘

ガスが溜まることによって、お腹が張る場合には、食事するときに空気を飲み込む呑気症や便秘によるガスだまりが考えられるそうです。

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■腸閉塞

腸が動かなくなることによって、便やガスなどが排泄されず、腸がふさがってしまう病気が腸閉塞です。

【症状】

  • おなかの張り(下腹部を中心に腹部膨満感)
  • 腹痛
  • 吐き気・嘔吐
  • 冷や汗
  • 顔面蒼白
  • 発熱

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■胃アニサキス

胃アニサキス症とは、アニサキスが胃の中に潜伏した状態です。

【症状】

  • 激しいお腹の痛み
  • 吐き気や嘔吐
  • 蕁麻疹

胃けいれん、胃潰瘍、虫垂炎などの症状と似ているので、このような症状が現れた時には、病院で診てもらって下さい。

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腎臓結石

尿路結石のなかで、腎臓内にある結石を腎結石といい、腎結石は、腎臓や尿管内に形成される結晶です。

  • 突然、脇腹が激しく差し込むような痛み
  • 血尿(目で見えない潜血のこともあります)
  • 嘔吐
  • 下腹部や大腿部の痛み

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■おなかに液体がたまる腹水

腹水とは、臓器と臓器の隙間にある腹腔(ふくくう)に血管やリンパから染み出したタンパク質や電解質といった栄養分を含んだ体液が通常よりもたまった状態です。

肝臓で作られる血液中の「アルブミン」というたんぱく質には、血液中の水分を一定に保つ役割があるのですが、肝機能が低下すると、アルブミンの量が減ることで、浸透圧が下がり、血管から水分が出ていってしまい、腹水やむくみが起こります。

また、肝臓の病気に関していえば、肝硬変になると、肝臓が硬くなることによって、門脈の血流を受け入れられなくなり、静脈から血液中の血球以外の成分(獎液)が漏れ出て、腹水がたまってしまいます。

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■腹部の腫瘍(しゅよう)

卵巣腫瘍によって、腹部膨満感(おなかの張り)があることがあるそうです。

■低体温

【症状】

→ 低体温の症状・原因・改善 について詳しくはこちら

■胆のう炎

胆のうは、肝臓から常に送られてくる胆汁を蓄え、10倍程度に濃縮してから、腸に排出しています。

従って、胆のうの収縮が不十分だったり、長い時間収縮しない状態でいると、胆汁が濃縮されすぎてしまうため、胆石ができやすい状態が作られてしまうと考えられています。

胆石は胆のうの中にあるかぎりは、ほとんど自覚症状がないのですが、外に転がりでて、管に引っかかったときに症状が引き起こされるそうです。

胆のう炎は、胆汁の流れが悪くなるために起こるもので、慢性的な炎症や痛みが起こります。

【胆のう炎の症状】

  • 右の脇腹に激痛
  • 40度近い高熱
  • 黄疸が出る

→ 胆のうの位置・働き(機能)・病気(胆のう炎) について詳しくはこちら

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■胃痛と勘違いする病気

●虫垂炎

胃と腸の神経は近い場所にあるため、胃の痛みと勘違いしやすい。

すい炎

すい臓は胃の裏側に位置しているので、胃が痛いと勘違いすることがあるそうです。

痛みの特徴としては、肋骨の周りが痛くなり、前かがみになると楽になるのだそうです。

心筋梗塞

心筋梗塞になると、胃や肩が痛くなることがあります。

それは、痛みを脳が勘違いするためなのだそうです。

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■まとめ

「おなかが痛い」といっても、痛みの症状や痛みの部位によって、病気が変わってきます。

お腹が痛い場合にも実は違う病気が原因になっている場合もあります。

気になる場合には、一度病院で診てもらいましょう。

→ 胃痛(胃が痛い)|胃の痛みから考えられる病気とその原因・特徴的な症状 について詳しくはこちら

→ 胃が痛い・胃の痛み|胃腸の病気の症状・原因・対処法・予防 について詳しくはこちら







糖尿病患者は心血管疾患の発症リスクがそうでない人の約4倍高い!

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【目次】

■糖尿病患者は心血管疾患の発症リスクがそうでない人の約4倍高い!

Scared!

by Matt(画像:Creative Commons)

続・高血圧と脳・心臓病50話:第42話 糖尿病のリスク

(2009/1/14、毎日新聞)

糖尿病患者さんの心血管疾患発症率はそうでない人の約4倍と高く、糖尿病のリスクは、加齢に換算すると15年分に相当します。

一方、厚労省の07年国民健康・栄養調査で、わが国において、糖尿病が「強く疑われる人」は約890万人(02年調査は約740万人)、「予備軍」は約1320万人(同約880万人)と、著しく増加していることが分かりました。

糖尿病患者の場合、そうでない人に比べて心血管疾患発症率は約4倍なのだそうです。

厚生労働省の07年国民健康・栄養調査で、糖尿病が「強く疑われる人」は約890万人(02年調査は約740万人)、「予備軍」は約1320万人(同約880万人)と、著しく増加しているため、心血管疾患の増加が心配されます。

糖尿病による血管障害には、眼、腎臓、末梢(まっしょう)神経の病気をおこす細小血管障害と、虚血性心疾患(狭心症・心筋梗塞=こうそく)を代表とする大血管障害の二つがあります。

細小血管障害の発症には、糖尿病を発症してからある程度以上の期間が必要ですが、大血管障害は、予備軍の時期から発症するといわれています。

欧米の研究では、虚血性心疾患のリスクは、HbA1c(ヘモグロビン・エーワンシー)が正常範囲から連続的に上昇することが示されており、予備軍の段階から心血管疾患への対策が必要となります。

この部分を見やすくまとめて見ました。

■糖尿病による血管障害

  • 細小血管障害
    例:目(糖尿病網膜症)、腎臓(糖尿病腎症)、末梢神経の病気(糖尿病神経障害
    糖尿病を発症後ある程度の期間が必要
  • 大血管障害 
    例:虚血性心疾患(狭心症、心筋梗塞など)
    糖尿病予備軍の時期から発症
    そのため、糖尿病予備軍の時期から心血管疾患への対策が必要。

心血管疾患対策のためにも、糖尿病予備軍の段階から、食事や運動などの生活習慣の改善を行いましょう。

→ 糖尿病の症状・初期症状 について詳しくはこちら

→ 糖尿病危険度チェック について詳しくはこちら







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西田敏行さん(76歳)死去、死因は虚血性心疾患 過去には心筋梗塞、糖尿病、胆のう炎を患う

【追記(2024年10月19日)】

西田敏行さん死因、虚血性心疾患とは? 前兆なく発症、突然死も(2024年10月19日、毎日新聞)によれば、西田敏行さんの死因は虚血性心疾患だったそうです。

■虚血性心疾患とは?

虚血性心疾患の代表例は、狭心症や心筋梗塞です。

→ 心筋梗塞 について詳しくはこちら

虚血性心疾患(狭心症・心筋梗塞)の4大危険因子は、糖尿病高血圧脂質異常症・喫煙です。

→ 糖尿病 について詳しくはこちら

→ 高血圧 について詳しくはこちら

→ 脂質異常症高脂血症) について詳しくはこちら

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■心不全とは?

心不全とは、心臓の働きが不十分なことが原因で起きている体の状態のことで、病名ではないそうです。

心不全の症状としては、血液を送り出す能力の低下による症状と血液のうっ滞によって起こる症状があります。

血液を送り出す能力の低下による症状としては、心拍出量が減ったことが原因で、「疲れやすい」「だるい」「動悸がする」などの症状があります。

血液のうっ滞によって起こる症状としては、血液を送り出す能力が低下すると、心臓から前方へ血液が進みにくくなり、心臓の後方、血液を受け取る側で血液のうっ滞が起こります。

心不全の種類、程度、原因が様々あるように、その症状も多様で、紹介した症状が全ての患者さんに当てはまるわけでもなく、また、紹介した症状があるからといって心不全と判断できず、また他の病気の可能性もあるそうです。

息切れや動機、疲労感というのは年齢のせいかなとも思ってしまう症状ですので、自己判断が難しいようですね。

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■心不全になりやすい人とは?

●血糖値が高い糖尿病患者

血糖値高い糖尿病患者ほど心不全にー国循研究センターで紹介した国立循環器病研究センターによれば、血糖値が高い糖尿病患者ほど心不全で入院する割合が多いということから、血糖値と心不全には関係があることがわかったそうです。

「HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)」は、赤血球に含まれるヘモグロビンにブドウ糖が結びついたもので、赤血球の寿命が長いため、過去1~2カ月の血糖状態を把握できます。

HbA1cが8.4%以上のグループでは心不全入院が多かったそうです。

また、心筋梗塞の持病をもともと持っている患者では、HbA1cが 8%以上と6.9%以下で心不全の危険性が高まる傾向にあり、心筋梗塞の持病をもともと持っていない患者では、HbA1cが低い方が心不全が少ない傾向がわかったそうです。

●メタボリックシンドローム

慢性心不全患者:メタボの人の割合、一般の2倍--厚労省が全国調査で紹介した厚生労働省研究班の全国調査によれば、慢性心不全患者の人は、メタボリックシンドロームの人の割合が一般の人の2倍以上であることそうです。

メタボを放置すると心筋梗塞(こうそく)を発症し、慢性心不全へと移行する可能性が示唆されています。

●高血圧

心不全の原因は様々で、心筋梗塞などの心臓病だけでなく、高血圧で心臓に負担がかかっている場合も心不全の原因となるそうです。

高血圧以外にも、動脈硬化やアルコール、遺伝、感染症が原因となって心臓病になり、過労やストレス、暴飲暴食、風邪などの因子が加わって、心不全の症状が現れるそうです。

●鉄分不足

心臓は1日に約10万回鼓動していて、加齢とともに心臓機能は落ちていきます。

心臓では収縮や拡張が繰り返されていますが、心臓の機能が弱くなると、十分な血流を送ることができずに、心不全に陥りやすくなってしまいます。

いま心臓が衰えた人が増えているそうで、例えば、体を動かすと息切れを起こす、疲れやすいという方は、心不全の一歩手前の心不全の予備軍の可能性があります。

心臓の機能が低下・衰えている理由として、心臓に必要な栄養素が足りていないのではないかという説があるそうです。

その栄養素とは、「鉄分」。

身体の中には、3~5gの鉄分(釘1本分)が含まれていて、鉄分を含むヘモグロビンが全身に酸素を送っています。

また、鉄分は筋肉を動かすエネルギー源になり、鉄分が不足することによって心臓も動きが悪くなると考えられます。

スタミナアップ!ミトコンドリアを増やす2つの方法|ためしてガッテン 8月26日によれば、「鉄」はミトコンドリアがATP(エネルギー)を作り出すのを助ける働きをしてくれるそうです。

そこで、鉄分を補給することによって、心不全を予防できるのではないかという説が立てられたのです。

→ 鉄分の多い食品 について詳しくはこちら

●新型コロナウイルス感染

コロナ感染が心不全のリスクを高める?によれば、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の持続的な感染が心不全のリスクを高める可能性があることを、ヒトiPS細胞を用いた実験で明らかにしました。

■心不全のサイン

【たけしの家庭の医学】握力を鍛えて血管年齢若返り!NO分泌入浴法のやり方!によれば、握力を維持できていない人は心血管疾患による死亡リスクが高いと考えられ、反対に握力が維持できている人は心血管疾患による死亡リスクが低いそうです。

【補足】

握力が強いほど長生き?|循環器病の発症リスクも低い|厚生労働省研究班(2012/2/20)

厚生労働省研究班の約20年間にわたる追跡調査によれば、握力が強いほど長生きする傾向があり、死亡リスクだけでなく、心臓病や脳卒中といった循環器病の発症リスクも下がっていたことがわかったことで、健康状態を表す指標として、握力が使える可能性があるそうです。

”#血圧サージ”が危ない~命を縮める血圧の高波~|タオルグリップ法(ハンドグリップ法)|#NHKスペシャル #ガッテンで取り上げたカナダ・マクマスター大学の研究者によれば、8週間のアイソメトリックハンドグリップ(IHG)トレーニングをしてもらったところ、血圧が低下し、動脈の拡張能力が増加することがわかったそうです。

高血圧の代替療法として効果的なのはウォーキングなどの「有酸素運動」と「ハンドグリップ法」であるとして、その理由として、有酸素運動やハンドグリップ法をすると、血管の内皮細胞から血管の壁を柔らかくして血管を広げる作用がある一酸化窒素が出てくるためと紹介されています。

握力は健康のバロメーター!?|握力低下は心臓発作・脳卒中リスク増加に関連(2015/5/15)

カナダ・マクマスター大学(McMaster University)が主導した国際研究チームは、握力が健康のバロメーターになる可能性についての研究を行ない、その結果、握力が低下すると、心臓発作や脳卒中の発症リスクの増加に関係していることがわかったそうです。

具体的には、握力が5キロ低下するごとに、何らかの原因による死亡リスクが16%増加する関連性が認められ、この握力低下は、心臓発作リスクの7%増、脳卒中リスクの9%増にそれぞれ関連していたそうです。

■虚血性心疾患のリスクを下げるには?

食事からのマグネシウム摂取量が多いグループは虚血性心疾患(狭心症・心筋梗塞)の発症リスクが低い|#国立がん研究センター

食事からのマグネシウム摂取量と循環器疾患発症との関係(男性・女性)
食事からのマグネシウム摂取量と循環器疾患発症との関係(男性・女性)

参考画像:食事からのマグネシウム摂取量と虚血性心疾患発症との関連-多目的コホート研究(JPHC研究)からの成果-(2017/9/8、国立がん研究センター)|スクリーンショット

国立がん研究センターと国立循環器病研究センターの共同研究によれば、食事からのマグネシウム摂取量と循環器疾患(脳卒中及び虚血性心疾患)との関連を検討したところ、マグネシウム摂取量が多いグループは虚血性心疾患の発症リスクが低いことがわかったそうです。

→ マグネシウムの多い食品 はこちら

●魚、果物、大豆による循環器疾患の発症リスク

多目的コホート研究の先行研究では、魚、果物、大豆による循環器疾患の発症リスクの低下が報告されています。

魚・n-3脂肪酸摂取と虚血性心疾患発症との関連について|多目的コホート研究

魚を多く食べるグループで虚血性心疾患のリスクが低下

n-3系多価不脂肪酸摂取量が多いグループで虚血性心疾患のリスクが低下

多目的コホート研究によれば、魚やオメガ3脂肪酸の摂取量が多いと、虚血性心疾患に予防的な効果があるということが示されています。

【関連記事】

野菜・果物と全がん・循環器疾患罹患との関連について|多目的コホート研究

果物で循環器疾患のリスク減

果物の摂取量が最も多いグループでは、最も少ないグループより循環器疾患リスクが19%低いという結果が出ましたが、野菜と循環器疾患リスクとの関連はみられなかったようです。

イソフラボンと脳梗塞・心筋梗塞発症との関連について

大豆をよく食べる女性グループで脳梗塞・心筋梗塞のリスクが低下

大豆を週に5日以上摂取するグループで、週に0-2日摂取するグループに比べて、脳梗塞のリスクが0.64倍、心筋梗塞のリスクが0.55倍、循環器疾患による死亡リスクが0.31倍と低いことがわかっています。

なぜ喫煙によって虚血性心疾患(狭心症・心筋梗塞)リスクが上がってしまうのか?

喫煙は、糖尿病高血圧脂質異常症と並び、虚血性心疾患(狭心症・心筋梗塞)の4大危険因子の1つなのだそうです。

なぜ喫煙によって虚血性心疾患リスクが上がってしまうのでしょうか。

喫煙によって、直接血管の壁が傷害され動脈硬化が促進されます。

それだけでなく、喫煙は、血清脂質に悪影響を及ぼし、善玉のHDLコレステロールを減少させ、悪玉のLDLコレステロールを増加させたり、ニコチンを介して血圧上昇させたりすることによって動脈硬化促進を助長させます。

また、フィブリノーゲンなどの凝固因子を増加させ、血小板の粘着及び凝集を高め血栓が形成されやすい(血が固まりやすい)状態となり、血管も収縮しやすくなるので、心筋梗塞の引き金となります。

血管がぼろぼろになる、血液がどろどろになるというのは、決して食事や運動などだけの問題ではないのです。

喫煙が健康への影響について記事の中から簡単にまとめてみました。

喫煙により虚血性心疾患のリスクは約3倍になるそうです。

また、1日の喫煙本数が多いほど心筋梗塞のリスクが増加することがわかったそうです。

逆に、禁煙すると、2年以内で虚血性心疾患の発症リスクが低下したそうです。

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■西田敏行さん(76歳)死去、過去には心筋梗塞、糖尿病、胆のう炎を患う

西田敏行(76歳)が東京の自宅で亡くなっていたことがニュースになっています。

西田さんは2003年には自宅で心筋梗塞で倒れ緊急入院したこともあり、近年は糖尿病や胆のう炎などで体調を崩すニュースが多かったですね。

2003年 心筋梗塞

2016年4月 頸椎亜脱臼の手術

2016年5月 胆のう炎発症→腹腔鏡による胆のうの摘出手術

→ 心筋梗塞の症状・原因・前兆・予防 について詳しくはこちら

→ 糖尿病の症状(初期症状) について詳しくはこちら

→ 胆のうの位置・働き(機能)・病気 について詳しくはこちら

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血糖値高い糖尿病患者ほど心不全に|国立循環器病研究センターで紹介した国立循環器病研究センターによれば、血糖値が高い糖尿病患者ほど心不全で入院する割合が多いということから、血糖値と心不全には関係があることがわかったそうです。

心筋梗塞の持病をもともと持っている患者では、HbA1cが 8%以上と6.9%以下で心不全の危険性が高まる傾向にあり、心筋梗塞の持病をもともと持っていない患者では、HbA1cが低い方が心不全が少ない傾向がわかったそうです。

血糖値が高い人は心不全で入院する割合が高くなるため、食事や運動などで血糖値をコントロールすることが、糖尿病の状態を少しでも改善することにつながるだけではなく、心臓の病気の予防にもつながると考えられます。

ただ、心筋梗塞の持病をもともと持っている患者の場合は、血糖値が低くても心不全の危険性が高まる傾向があるため、ほかの要因がかかわっていることも考えられます。

→ 血糖値とは|血糖値を下げる食品・正常値・空腹時血糖値・食後血糖値 について詳しくはこちら

耳たぶのシワが心筋梗塞・動脈硬化のサインの可能性!?【名医のthe太鼓判】【論文・エビデンス】

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■耳たぶのシワが動脈硬化、狭心症・心筋梗塞のサインの可能性!?

Ear

by Travis Isaacs (画像:Creative Commons)

2018年5月21日放送の「名医のthe太鼓判!」のテーマは「あなたの血管が危ない!コレステロール中性脂肪改善SP(心筋梗塞脳梗塞動脈硬化を防ぐコレステロール&中性脂肪改善をするための食事とは!?)」です。

『名医のTHE太鼓判!』5/21(月) コレステロール&中性脂肪 改善SP☆血管が若い秘密は〇〇!?【TBS】

番組予告で気になったのは、耳たぶのしわが動脈硬化のサインの可能性があるということ。

このことについて調べてみました。

耳たぶにあらわれる動脈硬化、糖尿病のサインとは?(2018/2/23、PHPオンライン衆知)

シカゴ大学医学部の助教授だったウィリアム・J・エリオット博士がおこなった54~72歳までの108人を8年間調査した研究によれば、耳たぶにしわがある人はない人に比べて冠動脈疾患のリスクが3倍高いことが分かったそうです。

なぜ耳たぶのしわと動脈硬化に関係があると考えられるのでしょうか?

体内の動脈の硬化が進んでくると、当然、耳たぶの中を走っている動脈の硬化も進んできて、血流が悪くなります。もともと、動脈の数が少ない耳たぶですから、血流が悪くなると耳たぶ内の脂肪はいち早く栄養不足によって萎縮してくるので、シワになるのです。

動脈硬化→心臓の筋肉へ栄養を送っている冠動脈の動脈硬化→狭心症→心筋梗塞

冠動脈疾患|eヘルスネット(厚生労働省

心臓に血液を供給する冠動脈で血液の流れが悪くなり、心臓に障害が起こる病気の総称。

心臓の心筋に十分な血液が供給されないために起こる病気で、心筋に血液を供給する冠状動脈の血流が悪くなることによって生じます。coronary heart diseaseの頭文字をとってCHDとも表記されます。狭心症、心筋梗塞が冠状動脈性心疾患に含まれます。

【参考リンク】

この研究を参考にすると、耳たぶのシワを動脈硬化のサインと考えて、サインが現れている場合には、しっかりと生活習慣の改善に取り組むとよいのではないでしょうか?

→ 心筋梗塞の症状・原因・前兆・予防 について詳しくはこちら

このブログではこの他にも動脈硬化のサインについて取り上げてきました。

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【2つの未来予測】1.未病の観点から病気のサインを見つける、2.健康的なライフスタイルがお金のような価値を持つ予防医療が広がることで、自分の健康状態を天気予報を見るようにダッシュボードで見て予測できるような未来になる!?で取り上げたように、今後はますます予防医学・予防医療が重要になってくることでしょう。

血行状態が映る「魔法の鏡」開発|将来的には自律神経指標に基づく未病対策が目的|東北大学を参考にすれば、もしかすると、鏡を見て、病気の予兆となるサインが現れると、病院へ連絡が送られて、診察を促されるような仕組みになっていくのではないでしょうか?

→ 動脈硬化改善・予防に良い10の食事・食べ物・食品・サプリ について詳しくはこちら







→ 【名医のTHE太鼓判】コレステロール&中性脂肪SP|香り野菜レシピ(パクチー納豆・ニラサバ)|生姜の酢漬け|亜麻仁油・カメリナオイル|5月21日

【出演者】

#渡部建 #山瀬まみ #児嶋一哉 #原西孝幸 #藤本敏史 #石井明美 #中山秀征 #ハイヒール・モモコ #LiLiCo

善玉コレステロールの働きが弱いと心筋梗塞のリスクが高まる|国立循環器病研究センター

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【目次】

■善玉コレステロールの働きが弱いと心筋梗塞のリスクが高まる|国立循環器病研究センター

Documenting Research Findings

by National Eye Institute(画像:Creative Commons)

善玉コレステロール弱いと心筋梗塞の危険大 循環器病センター

(2015/12/24、日本経済新聞)

国立循環器病研究センターの実験によれば、善玉コレステロールの働きが弱いと心筋梗塞などのリスクが高まることがわかったそうです。

このことにより、動脈硬化による病気の診断基準・予防法の開発につながることが期待されています。

→ 動脈硬化とは|動脈硬化の症状・原因・改善方法 について詳しくはこちら

■家族性高コレステロール血症

家族性高コレステロール血症とは、肝臓内にあるLDLコレステロール(悪玉コレステロール)を取り込む受容体(LDL受容体)が欠損し、血中に悪玉コレステロールがたまりやすくなる病気のことで、若いうちから心筋梗塞などを発症しやすくなります。

患者は国内で500人に1人程度といわれています。

大事なことは、早く家族性高コレステロール血症(FH)と診断を受けて適切な治療(LDLコレステロールのコントロール)を受けはじめ、動脈硬化の進行を抑えることです。

家族性高コレステロール血症や動脈硬化が気になる人は一度検査を受けてみましょう!

→ 動脈硬化改善・予防に良い食べ物 について詳しくはこちら







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