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■3000万人の国民病「脂肪肝」
by Familjen Helsingborg(画像:Creative Commons)
3000万人の国民病 非飲酒者でも肝硬変に 脂肪肝
(2009/10/19、ダイヤモンド・オンライン)
肝臓に中性脂肪が過剰にたまった状態が脂肪肝だ。
多くの場合、自覚症状がないが、放っておくと慢性肝炎から肝硬変、肝臓ガンへと進む危険性がある。
脂肪肝の患者数は近年急増しており、現在では推定で約3000万人、成人の3人に1人の割合に達しているといわれる。
脂肪肝の人は増加傾向にあり、成人の3人に一人が脂肪肝なのだそうです。
■脂肪肝の3大原因
脂肪肝の原因は、一体なんでしょうか。
脂肪肝の三大原因といわれるのが、肥満、過度の飲酒、糖尿病だ。
肥満や過度の飲酒は肝臓の分解・処理機能を低下させ、肝臓内に中性脂肪が蓄積しやすくなる。
1日平均ビールで大瓶3本以上、日本酒で3合以上を飲む人には高率で脂肪肝が認められる。
脂肪肝の原因と聞くと、すぐ思い浮かぶのが、お酒の飲みすぎという人も多いのではないでしょうか。
しかし、最近では、アルコールを日ごろから飲まないのに脂肪肝になることがあるのです。
■「NASH(ナッシュ)」(非アルコール性脂肪性肝炎)
最近では、アルコールを飲まないのに脂肪肝から肝硬変に至る例が激増しており、「NASH(ナッシュ)」(非アルコール性脂肪性肝炎)と呼ばれているが、脂肪肝の人の約一割にNASHが発症している。
その原因などはまだ解明されていない部分も多いが、肥大化した脂肪細胞が出す悪玉の生理活性物質がインスリンの働きを低下させ、その悪影響が肝臓に出たのがNASHではないかとも考えられている。
NASHは単なる脂肪肝より病気の進行が速く、治療に対する反応も鈍いといわれている。
明らかな体重オーバーや飲酒の習慣がない人でもNASHになるので要注意だ。
また、無理なダイエットで急激に体重を落とすのもNASHの原因になるとされている。
NASHの原因の一つには、無理なダイエットとリバウンドを繰りかえし、肝臓に負担をかけることも考えられています。
アルコールを飲まない人でも脂肪肝となる危険性があるため、ダイエット方法には十分注意しましょう。
脂肪肝の原因の一つに挙げられる糖尿病ですが、糖尿病と脂肪肝はお互いがその病気の原因となることがあります。
■糖尿病と脂肪肝は合併しやすい
糖尿病はインスリンの働きが悪くなることが原因の一つだが、血糖値が高まると血液中に溢れた糖は肝臓にも大量に送られて、中性脂肪に変えられる。
このため、糖尿病と脂肪肝は合併しやすい。
脂肪肝になると、肝炎・肝硬変・肝臓ガンとなることがあります。
そうなる前に、食事の改善や運動などの生活習慣の改善を行なったり、定期的に病院で検査をするなどして、脂肪肝にならないようにしましょう。
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■肝臓の働きを助ける方法(食事・食品)
たんぱく質の摂取
肝臓の働きを助けるためには、タンパク質は欠かせません。
ただ、タンパク質は糖質や脂質のように体に貯蔵する仕組みがなく、過剰に摂取すると腎臓に負担をかけることもあるので、必要な分だけ毎日摂ることが重要です。
1日の目安としては、卵1個、魚1切れ、肉1切れ(80グラム程度)、豆腐半丁を目安にしましょう。
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L-システイン
肝臓の代謝促進に欠かせないLーシステイン 必要量摂取、毎日心掛けてによれば、L-システインは肝臓の代謝促進に欠かせないそうで、また美肌やシミ対策など肌の代謝のためにも重要なのだそうです。
L-システインは、雑穀やハチミツ、柑橘類の皮などに多く含まれているそうです。
タウリン
肝臓(脂肪肝)に良い食事・食品は、タウリンを含む食品です。
肝臓から分泌される胆汁酸には、コレステロールを排泄させる働きがありますが、タウリンを含む食品を摂取するによって胆汁酸の分泌が増え、血液中のコレステロール値も下がります。
●タウリンには、酵素の働きを助ける働きがあるので、アルコールの分解を早め、肝臓への負担を軽くしてくれます。
また、タウリンには、腎臓や肝臓の有害ミネラルである毒素を濾過する機能をUPさせてくれます。
●カキに含まれるタウリンは、肝臓に溜まった中性脂肪を肝臓の外に出してくれ、そして肝臓(脂肪肝)を良くする働きがあるのです。
つまり、タウリンが肝臓に入ると、まず肝臓内の中性脂肪を取り除きます。さらに肝臓から脂肪を外に排出する働きをしてくれます。
食事療法としては、タウリンを含むカキなどを食事に取り入れましょう。
→ タウリン について詳しくはこちら。
不飽和脂肪酸やオメガ3脂肪酸の油
不飽和脂肪酸は、HDLコレステロールを増やし、LDLコレステロールを減らす働きがあると言われています。
また、オメガ3脂肪酸は、中性脂肪を減らす効果が期待されています。
→ オメガ3脂肪酸|オメガ3の効能・効果・食べ物・オメガ3ダイエット について詳しくはこちら
ルテオリン
エゴマに含まれる「ルテオリン」に脂肪肝・NASH・肝がん予防効果|名古屋市大
名古屋市立大の研究グループ(内木綾助教)が、エゴマに含まれる抗酸化作用が強い「ルテオリン」という成分がNASH(非アルコール性脂肪肝炎)や、それに伴う肝細胞のがん化を抑制することを発表したそうです。
緑茶
緑茶の消費量が多い女性は肝臓ガンが少ない!?お茶カテキンで脂肪が減り肝機能が改善
お茶カテキンで肝臓をサポート!|お茶カテキン飲料で脂肪が減り肝機能が改善によれば、非アルコール性脂肪肝(NASH)の患者がお茶カテキン飲料を飲んだところ、脂肪が減り肝機能が改善したそうです。
非アルコール性脂肪肝が起きる原因としては、活性酸素が原因なのだそうで、その改善には抗酸化作用の高いものがよいようです。
レンコン
レンコンのプロスタグランジンで脂肪肝対策|肝臓の中性脂肪濃度が減少
プロアントシアニジンは、肝臓の中性脂肪の元になる脂肪酸が作られることを防ぐことで、肝臓に脂肪として蓄積されるのを抑えてくれるそうです。
プロスタグランジンを肥満・糖尿病のマウスに3週間投与した実験によれば、肝臓の中性脂肪濃度が62%減少したそうです。
まごわやさしい
脂肪肝の改善 内臓を若返らせるプロジェクト|たけしの本当は怖い家庭の医学
さまざまな食材の組み合わせのキーワードは「まごわやさしい」。
- 「ま」は豆類。
- 「ご」はゴマ類。
- 「わ」はわかめなど海藻類。
- 「や」は野菜類。
- 「さ」は魚(魚介類)。
- 「し」はしいたけなどきのこ類。
- 「い」は、いも類。
この食事は、肝臓にどのような影響をもたらすのでしょうか。
脂肪抑え目でミネラル・ビタミン・繊維質が多く、脂肪肝の治療になると考えられるそうです。
また、中性脂肪を抑えるために効果的なEPA・DHA等を含む良質なたんぱく源を多く摂っていることもよいそうです。
オルニチン
アンモニアは細胞内でのエネルギー生産を妨げるため、疲労にも関係するとされており、肝臓で解毒機能が正常に働いていないと、アンモニアが解毒されず、疲労がたまってしまうと考えられます。
そこで、最近では、オルニチンを含む食品を食べることが注目を集めています。
→ オルニチン について詳しくはこちら
肝臓を温める
肝臓を温めるとダイエット効果がある?肝臓を温める3つの方法|#サタデープラス 12月26日
1.肝臓をカイロで温める
肝臓の位置にカイロを貼り、外側から温めると、血流が増加し、代謝アップにつながるそうです。
肝臓の位置は、腹部の右上で、横隔膜の下にあります。
2.毎日「茶節」(カツオ節の味噌汁+緑茶)を食べる
合わせ味噌・かつお節を入れて、緑茶を注ぐとできる「茶節」がよいそうです。
みそ:味噌は肝臓内に肥満を予防するアディポネクチンを作る
緑茶:カテキンは血糖値の上昇を緩やかにする
カツオ節:ヒスチジンは満腹中枢を刺激して、食べ過ぎを防いでくれる
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3.食後にごろ寝する
ごろ寝をするときに、頭と足を20~30cmほど高くすることによって、肝臓に血液が集まり、肝臓の働きが活性化して、代謝アップにつながるそうです。
10~15分ほどでOK。
30分以上してしまうと、逆効果になってしまうそうです。
C型肝炎・NASHの人は鉄分の摂り過ぎには注意!
肝臓に良い食事は、肝臓の状態によって変わってきます。
C型肝炎・NASHの人は、肝臓にたまった鉄が酸化することで、肝臓に炎症を引き起こすことがあるので、鉄分のとりすぎに注意しましょう。
魚や肉に含まれる赤身や内臓には鉄分が多く含まれます。
■まとめ
脂肪肝は3000万人にいるといわれる国民病。
脂肪肝はアルコールを飲まない人でもなる恐れがあります。
脂肪肝になると、肝炎・肝硬変・肝臓ガンとなることがあります。
そうなる前に、食事の改善や運動などの生活習慣の改善を行なったり、定期的に病院で検査をするなどして、脂肪肝にならないようにしましょう。
→ 肝臓の病気 について詳しくはこちら
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