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大腸がん患者の再発リスクを下げるのは「運動」!死亡リスクが37%低くなる!




ある研究によれば、運動が大腸がん患者の予後(病気経過や生存率)を改善できることを科学的に証明されました。

【参考リンク】

  • Courneya KS, Vardy JL, O’Callaghan CJ, Gill S, Friedenreich CM, Wong RKS, Dhillon HM, Coyle V, Chua NS, Jonker DJ, Beale PJ, Haider K, Tang PA, Bonaventura T, Wong R, Lim HJ, Burge ME, Hubay S, Sanatani M, Campbell KL, Arthuso FZ, Turner J, Meyer RM, Brundage M, O’Brien P, Tu D, Booth CM; CHALLENGE Investigators. Structured Exercise after Adjuvant Chemotherapy for Colon Cancer. N Engl J Med. 2025 Jun 1. doi: 10.1056/NEJMoa2502760. Epub ahead of print. PMID: 40450658.

まずはこの研究の理解を高めるためにこちらのストーリーをどうぞ。

大腸がんを乗り越えたアキラの物語:運動が変えた未来

第1章:診断と闘い

アキラは45歳の会社員。ある日、突然の腹痛で病院を訪れた彼は、大腸がんと診断された。ショックだったが、家族の支えと前向きな気持ちで治療に臨むことを決意。手術を受け、補助化学療法(再発を防ぐための薬物治療)を半年間続けた。化学療法の副作用で体は疲れ果て、未来への不安も募っていた。
「これからどうなるんだろう…再発したらどうしよう?」アキラは夜な夜なそんなことを考えていた。

第2章:二つの道

化学療法を終えたアキラは、病院で一つの提案を受けた。医師がこう言った。「アキラさん、研究に参加してみませんか?運動が大腸がんの再発や生存にどう影響するかを調べるものです。」
アキラは迷った。運動なんて、中学の体育以来ほとんどしていない。それでも、医師から詳しく話を聞くと、55の病院で889人の患者が参加する大規模な研究だとわかった。参加者はランダムに二つのグループに分けられる:
運動群:3年間、計画的な運動プログラムに参加する。

健康教育群:運動はせず、健康に関する資料を受け取るだけ。

アキラはくじ引きで「運動群」に選ばれた。「よし、やってみるか!」と自分を奮い立たせた。

第3章:新しい一歩

運動プログラムが始まった。最初は週に数回のウォーキングからスタート。トレーナーが「無理せず、でも継続が大事」と教えてくれた。アキラは最初、30分の散歩でも息が切れた。化学療法の影響で体力が落ちていたのだ。でも、仲間と一緒に歩くうちに、だんだん体が軽くなっていくのを感じた。
数か月後、ウォーキングに加えて軽い筋トレやストレッチも始めた。時には筋肉痛で「うっ」とうめいたが、トレーナーの励ましと、同じプログラムに参加する仲間たちの笑顔に支えられた。「みんなも頑張ってる。俺も負けないぞ!」アキラの心に火がついた。

第4章:7年後の奇跡

プログラムは3年間続いたが、アキラはその後も運動を習慣にしていた。7年後のある日、病院での定期検診で驚くべき結果を聞いた。医師が笑顔で言った。「アキラさん、素晴らしい結果です。病気の再発もなく、非常に健康な状態です。」
実は、この研究の結果がまとまったばかりだった。889人の参加者のデータを分析したところ、運動群にいたアキラのような人たちは、健康教育群に比べて病気再発や死亡のリスクが28%低く、5年後の無病生存率は80.3%(健康教育群は73.9%)。さらに、死亡リスクは37%低く、8年後の生存率は90.3%(健康教育群は83.2%)だった。
「運動のおかげかもしれないね」と医師が言うと、アキラは照れ笑いした。「あのとき、運動を始めてよかった…。」

第5章:小さな副作用と大きな希望

運動はアキラに多くの恩恵をもたらしたが、完璧ではなかった。筋トレのしすぎで肩を痛めたこともあったし、仲間の中には膝を痛めた人もいた。研究でも、運動群の18.5%が筋骨格系のトラブルを経験し、健康教育群(11.5%)より少し多かった。でも、アキラにとってその痛みは「生きている証」。運動を続けることで、体も心も強くなったと感じていた。

第6章:未来へのメッセージ

アキラは今、毎朝のウォーキングを欠かさない。公園で汗を流しながら、家族との時間や新しい趣味を楽しんでいる。研究に参加したことで、彼はただ生き延びただけでなく、人生をより豊かに生きる方法を見つけた。
「運動は大変だけど、やってみる価値はあるよ」とアキラは友人に語る。「がんを乗り越えただけじゃない。新しい自分に出会えたんだ。」

物語の教訓

この物語は、科学的な研究(PMID: 40450658)を基にしたフィクションですが、運動が大腸がん患者の再発リスクを下げ、生存期間を延ばす可能性を示した実際の研究結果を反映しています。

大腸がんの補助化学療法後の計画的運動

それでは改めて、この研究についてまとめます。

背景

この論文では、大腸がんの手術と補助化学療法(手術後の再発予防のための化学療法)を受けた患者に対して、運動が病気の再発や生存期間にどのような影響を与えるかを調べた研究を紹介します。過去の研究では、運動ががん患者の健康を改善する可能性が示唆されていましたが、確固たる科学的証拠(レベル1のエビデンス)は不足していました。この研究は、そのギャップを埋めるために行われました。

研究の方法

大腸がんの手術を受け、補助化学療法を終えた889人の患者を2つのグループにランダムに分けられました。

運動群(445人):3年間、計画的な運動プログラムに参加。

健康教育群(444人):運動プログラムは行わず、健康教育の資料のみ提供。

結果

無病生存率(病気再発、新たながんの発生、または死亡が起こらない期間):運動群は健康教育群に比べて、病気再発や死亡のリスクが28%低い(ハザード比0.72、P=0.02)。5年後の無病生存率は、運動群で80.3%、健康教育群で73.9%(差6.4%)。

全生存率:運動群は健康教育群に比べて死亡リスクが37%低い(ハザード比0.63)。8年後の全生存率は、運動群で90.3%、健康教育群で83.2%(差7.1%)。

副作用:運動群では筋骨格系(筋肉や骨)の問題が18.5%で発生し、健康教育群(11.5%)よりやや多かった。

結論

大腸がんの手術と化学療法を受けた患者が、3年間の計画的な運動プログラムに参加することで、病気の再発を抑え、生存期間を延ばす可能性があることがわかりました。

■まとめ

大腸がん予防方法・大腸がんの危険度チェック|たけしの健康エンターテイメント!みんなの家庭の医学によれば、大腸がんの危険度チェックの項目の一つに運動不足があり、毎日合計60分歩く程度の運動をしていない方が該当します。

→たとえば、ほとんど座って仕事をしている人なら、ほぼ毎日合計60分程度の歩行などの適度な身体活動に加えて、週に1回程度は活発な運動(60分程度の早歩きや30分程度のランニングなど)を加えましょう。

がんになっても長生きできる生活習慣|#たけしの家庭の医学では、がんリスクを下げる条件として、「週2回以上息がはずむ程度の運動をしている」が挙げられており、運動は大腸ガン・乳癌(閉経後)・子宮体がんのリスクを下げると紹介されています。

今回の研究によれば、大腸がんの再発を抑えるには運動が効果的ということで、大腸がんの予防のためにも、再発リスクを下げるために、きちんと運動をしていきましょう!

→ 大腸がんの症状(初期症状)チェック・原因・予防 について詳しくはこちら







食べ物でお腹が痛くなる謎はストレスではなかった!?実は免疫システムと神経に関係があった!過敏性腸症候群の新たな治療法につながる研究




【ストーリー】

ある日、マサキさんは大好きなピザを食べた後、なぜかお腹がキリキリと痛みました。「またか…」とため息。実は、世界中の多くの人(最大20%!)が、マサキさんと同じように、食後に腹痛や不快感を感じているんです。これ、放っておくと生活が楽しくなくなったり、病院代もかさんで大変な問題なんです。

科学者のチームは、「なぜ食べ物でお腹が痛くなるの?」という謎を解くために、研究を始めました。マウスくんたちを借りて、実験スタート!

まず、マウスくんのお腹に、細菌やその毒素をちょっとだけ入れてみました。すると、マウスくんの腸がビックリ! 特定の食べ物(たとえば小麦や牛乳)に対する「IgE抗体」という免疫の武器を作り始めたんです。このIgE抗体、まるで「この食べ物、要注意!」と体に教える目印みたい。

次に、マウスくんにその食べ物を食べさせると…お腹の中で大変なことが! IgE抗体が「敵発見!」と反応し、肥満細胞(体の警備員みたいな細胞)が騒ぎ出します。すると、ヒスタミンという物質が出てきて、お腹の神経が「ピリピリ!」と過敏に。結果、マウスくんはお腹の痛みを強く感じちゃうんです。

「これ、人間でも同じことが起きてるんじゃない?」と科学者たちは考えました。そこで、過敏性腸症候群(IBS)というお腹のトラブルを抱える人たちの腸を調べてみることに。グルテンや小麦、大豆、牛乳などの食べ物の成分を少しだけ腸に入れてみると…やっぱり! 腸がむくんだり、肥満細胞が「わーっ!」と反応して、痛みの原因を作り出しているのがわかりました。

この発見は、まるで「食べ物による腹痛の犯人」を突き止めた探偵のストーリー! 科学者たちは、「IgE抗体や肥満細胞が、腹痛の裏でこんなふうに動いていたんだ!」と興奮。この仕組みがわかったおかげで、過敏性腸症候群や似たようなお腹のトラブルを治す新しい方法が見つかるかもしれないんです。

■食べ物でお腹が痛くなる謎はストレスではなかった!?実は免疫システムと神経に関係があった!過敏性腸症候群の新たな治療法につながる研究

Nature誌に掲載された論文によれば、食べ物が引き起こす腹痛の原因が、免疫システム(特にIgEと肥満細胞)や神経の過敏性にあることを明らかになり、過敏性腸症候群の治療に新しい道が開かれる可能性があります。

【参考リンク】

  • Aguilera-Lizarraga J, Florens MV, Viola MF, Jain P, Decraecker L, Appeltans I, Cuende-Estevez M, Fabre N, Van Beek K, Perna E, Balemans D, Stakenborg N, Theofanous S, Bosmans G, Mondelaers SU, Matteoli G, Ibiza Martínez S, Lopez-Lopez C, Jaramillo-Polanco J, Talavera K, Alpizar YA, Feyerabend TB, Rodewald HR, Farre R, Redegeld FA, Si J, Raes J, Breynaert C, Schrijvers R, Bosteels C, Lambrecht BN, Boyd SD, Hoh RA, Cabooter D, Nelis M, Augustijns P, Hendrix S, Strid J, Bisschops R, Reed DE, Vanner SJ, Denadai-Souza A, Wouters MM, Boeckxstaens GE. Local immune response to food antigens drives meal-induced abdominal pain. Nature. 2021 Feb;590(7844):151-156. doi: 10.1038/s41586-020-03118-2. Epub 2021 Jan 13. PMID: 33442055; PMCID: PMC7610810.

■背景

世界の最大20%の人が、食後に腹痛や不快感などの胃腸症状を経験。

これにより、生活の質が下がったり、医療費が増えたりする問題がある。

グルテンフリー食などが注目されているが、なぜこれらの症状が起きるのか、その仕組みはあまりわかっていない。

■研究の主な発見

〇マウスでの実験:
細菌感染や細菌毒素が、特定の食べ物(食事性抗原)に対する「IgE抗体」を腸で作る免疫反応を引き起こす。

その後、同じ食べ物を食べると、IgE抗体と肥満細胞(免疫系の細胞)が反応し、腹痛が強くなる。

この痛みは、ヒスタミン受容体(H1)を通じて内臓の神経が過敏になることで発生。

〇人間での観察:
過敏性腸症候群(IBS)の患者の腸(直腸S状結腸)に、食べ物の成分(グルテン、小麦、大豆、牛乳)を注入。

すると、局所的なむくみ(浮腫)や肥満細胞の活性化が確認された。

■結論

この研究は、食べ物が引き起こす腹痛の原因が、免疫システム(細菌やその毒素が腸でIgE抗体の産生を引き起こし、食べ物を摂取するたびに肥満細胞が反応して痛みを増幅させている)や神経の過敏性にあることを明らかにしたことにより、過敏性腸症候群や類似の腹痛疾患の新しい治療法の可能性が示されました。

■まとめ

IBS(過敏性腸症候群)(IBS)は、大腸や小腸に原因となる異常が見られないのですが、腹痛などの腹部症状に下痢や便秘といった便通異常を伴う病気です。

過敏性腸症候群(IBS)は脳に原因があるストレス性の病気!?によれば、IBSは、大腸や小腸に原因となる異常がないため、ストレスが主な原因と考えられています。

セロトニンの97〜98%は消化管の中にあるそうで、腸のセロトニンはストレスがかかると働きが活発になるそうです。

そのことによって、内臓の知覚過敏と消化管の運動異常を引き起こし、内臓の知覚過敏からは腹痛や腹部膨満感、運動異常からは便秘や下痢などの便通異常が起こってしまうそうです。

しかし、今回の研究によれば、免疫システムにあることがわかったことから、過敏性腸症候群の治療法に新しい道が切り開かれそうです。







アブラナ科野菜の摂取量が多いほど全死亡リスクが減少!なぜアブラナ科野菜摂取量が多いと死亡リスクが低下するの?

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■アブラナ科野菜の摂取量が多いほど全死亡リスクが減少!

アブラナ科野菜と全死亡および疾患別死亡との関連について(国立がん研究センター)によれば、男性、女性ともにアブラナ科野菜の摂取量が多いほど全死亡リスクが減少し、また男性でがん、女性で心疾患、脳血管疾患、外因による死亡リスクも減少していることがわかりました。

ちなみに、男性ではブロッコリー、たくあん摂取量が一番多いグループで、女性では大根、ブロッコリー摂取量が一番多いグループで死亡リスクの減少が見られました。

■なぜアブラナ科野菜摂取量が多いと死亡リスクが低下するの?

なぜアブラナ科野菜摂取量が多いと死亡リスクが低下しているのでしょうか?

クレソンに含まれるイソチオシアネートの抗酸化作用でがん予防|みんなの家庭の医学によれば、アブラナ科の野菜には抗酸化作用を持つ「イソチオシアネート(Isothiocyanate)」という栄養素が含まれているそうです。

イソチオシアネートが体内に入ると、抗酸化物質が大量に作られ始め、抗酸化物質が、全身の細胞内にある有害な活性酸素を無毒化してくれることにより、がんの発生を抑制してくれると考えられるそうです。

国際がん研究機関(IARC)によれば、ブロッコリー・キャベツ・クレソンなどアブラナ科の野菜ががんリスクを減少させると発表されているそうです。

【関連記事】

アブラナ科野菜と全死亡および疾患別死亡との関連について(国立がん研究センター)でもアブラナ科野菜に多く含まれるイソチオシアネートや抗酸化性ビタミンの持つ抗炎症および抗酸化作用が死亡リスクの低下に寄与している可能性を指摘しています。

→ 抗酸化食品|抗酸化作用とは・抗酸化物質 について詳しくはこちら

野菜や果物を積極的にとって病気を予防しましょう!

■アブラナ科の野菜とは?

アブラナ科の野菜には青汁で有名なケール、ブロッコリー、芽キャベツ、キャベツ、カリフラワー、クレソン、大根、白菜、小松菜、水菜、チンゲン菜、菜の花などが含まれます。

→ ケールの効果・効能 について詳しくはこちら

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【関連記事】
続きを読む アブラナ科野菜の摂取量が多いほど全死亡リスクが減少!なぜアブラナ科野菜摂取量が多いと死亡リスクが低下するの?

高血圧やダイエットに「8秒ジャンプ」が効果的!その隠れたメリットとは?8秒ジャンプのやり方




高血圧やダイエットに「8秒間のジャンプ」が効果的? マイナス10kgを成功させた高血圧専門医が徹底解説!(2025年2月9日、Women’s Health)によれば、高血圧専門医で愛媛大学大学院の伊賀瀬道也先生が高血圧対策の運動療法には“8秒ジャンプ”を提唱しています。

詳しくは元記事をご覧いただくとして、気になるポイントをまとめてみます。

1)高血圧対策は中強度の運動が推奨される=ジャンプがいい(有酸素運動と筋トレの両方できる)

ジャンプとほぼ同じ運動である縄跳びは速く飛ぶと12.3メッツに相当し、分速80mの速足歩きは3.5メッツで、ジャンプの運動強度は約3.5倍となり、ジャンプを1日に約10分行えば、約30分以上歩いたのとほぼ同じ効果が得られます。

ちなみに、伊賀瀬先生は8秒ジャンプで高血圧が改善し19キロのダイエットに成功したそうです。

異所性脂肪|世界一受けたい授業 7月9日

メッツ(METs metabolic equivalents)
厚生労働省が定めた体内の脂肪を減らす運動量を示した数値)
異所性脂肪を取り除くには、1週間に23メッツ・hが必要。
※身体活動の強度×身体活動実施時間(h)=身体活動の量(メッツ・h)
一時間行ったときのメッツの量
ボウリング 3メッツ・h
洗車 4.5メッツ・h
山登り 7.5メッツ・h
自転車 8メッツ・h
平泳ぎ 10メッツ・h
掃除2時間 8メッツ・h
筋トレ2時間 8メッツ・h(筋トレは激しく体が動くのはごく一瞬なので)
散歩 3.5メッツ・h
ギター演奏 2メッツ・h
釣り 2.5メッツ・h
ヨガ 2.5メッツ・h
荷物の積み込み 3メッツ・h
階段の昇り降り 3.5メッツ・h
卓球 4メッツ・h
バドミントン 4.5メッツ・h
草むしり 4.5メッツ・h
バレエ 4.8メッツ・h
ドッジボール 5メッツ・h
エアロビクス 6.5メッツ・h
テニス 7メッツ・h
サッカー 7メッツ・h
ラグビー 10メッツ・h

2)ふくらはぎの刺激で全身の血液循環がよくなって血圧が下がる

【補足】
 
足先を温めるためには、ふくらはぎを温めればよい!?手足の荒れ、「冷え」が犯人 マッサージで血行改善によれば、血液を送るポンプの役割を果たすふくらはぎをマッサージをするのが効果的なのだそうです。

3)内臓脂肪は運動で減らしやすい→高血圧の人はやせると血圧が下がりやすくなる

■8秒ジャンプのやり方

8秒ジャンプのやり方は1秒間に2回を目安に8秒間ジャンプするだけ。

何セットでもいいのですが、5月16日放送THE TIMEでは8秒を5セットを目安にしていました。

■8秒ジャンプが高血圧改善に役立つと期待される理由

“適度な運動”が⾼⾎圧を改善するメカニズムをラットとヒトで解明 〜頭の上下動による脳への物理的衝撃が好影響〜(2023年7月7日、東京大学)によれば、軽いジョギング程度の運動中、足の着地時に頭部(脳)に伝わる適度な物理的衝撃により、脳内の組織液(間質液)が動き、これにより脳内の血圧調節中枢の細胞に力学的な刺激が加わり、血圧を上げるタンパク質(アンジオテンシン受容体)の発現量が低下し、血圧低下が生じることが、高血圧ラットを用いた実験で分かりました。

さらに、この頭部への物理的衝撃を高血圧者(ヒト)に適用すると、高血圧が改善することを世界で初めて明らかにしました。

【参考リンク】

●ある研究によれば、有酸素運動または筋力トレーニング単独と比較して、12 週間の有酸素運動と筋トレの組み合わせ運動は、高血圧のリスクが高い人にとってより効果的だったことがわかりました。

【参考リンク】

●軽いジョギングなどの有酸素運動をすると、血管の内側の内皮細胞が整列して血流が良くなるそうです。

すると、血管を広げる作用がある「NO(一酸化窒素)」という物質がより多く出るようになって広がりやすさがアップすると考えられています。

血管が広がりやすくなれば、血圧が安定して血管を傷つけにくいので、動脈硬化になりにくいのです。

鼻歌ウォーキングを 1日30分週3回行なうと、3週間で血管弾力15%UPしたそうです。

運動でも血流が良くなるので一酸化窒素による血管若返りが期待できるそうです。

【関連記事】

■まとめ

今回の記事では書かれていませんでしたが、8秒ジャンプは1日に8秒ジャンプ×5セットを推奨していたのですが、これにも実はメリットがあると思います。

それは現代人は座りすぎであり、8秒ジャンプは細切れ時間に立ち上がってする運動として最適だからです。

座りすぎが病気の原因になる!?|1日11時間以上座っている人は死亡リスクが1.4倍|#あさイチ(NHK)で紹介した最新の研究によれば、座ることをこまめに中断し、立ち上がって動くことで、血液中の糖や中性脂肪の値が改善することがわかってきているそうです。

家事をすると肥満予防につながる?

近年、家事などの日常生活活動が該当する、非運動性身体活動によるエネルギー消費、別名NEAT(non-exercise activity thermogenesis)と肥満との関連が注目されています。

Levine et al., は、肥満者と非肥満者を比べると、非肥満者は歩行なども含めた立位による活動時間が、平均で1日約150分も少なかったと報告しました(図1)。

つまり、なるべく座位活動を減らして、家事などの日常生活活動を積極的に行なうことも、肥満予防のキーポイントといえます。

<中略>

肥満の人とそうでない人を比較すると、肥満の人は、立位または歩行活動が平均で1日約150分も少なかったそうです。

この結果から判断すると、座位活動を減らして、家事などを行う時間を増やすことや歩行活動をすることが肥満予防・メタボリックシンドローム予防、ダイエットにつながりそうです。

宮下政司さん(東京学芸大学)によれば「20~30分座り続けたら、2~3分立って動く」のを目安にするとよいと話しています。

【関連記事】

ためしてガッテン(NHK)5月12日 AMPキナーゼを運動で活性化させ、血糖値や中性脂肪を下げる

・宮下政司 次席研究員 (早稲田大学スポーツ科学学術院)が、有酸素運動 の効果に関して画期的な研究成果を発表したそうです。

自転車こぎ 3分間の運動を一日に10回をしてもらいます。

翌日、脂肪を多く含んだ食事をとってもらい、血液中の中性脂肪の量を詳しく調べたところ、前日運動しない場合に比べ、中性脂肪値が下がっていることがわかったそうです。

運動後1日たっても筋肉に脂肪がたまりにくくなっていたということです。

脂肪を燃やす有酸素運動は、一般的に長い時間行わなければいけないといわれていますが、3分間細切れに行なった運動でも中性脂肪を低下させる効果が出るということです。

筋トレ1日3秒でも効果あり!/1日3秒間でも全力で「伸張性収縮」をすることで筋力がアップすることが明らかに!|新潟医療福祉大学でもあるように、最近の研究では運動は短い時間でも効果があることがわかっています。

つまり、8秒ジャンプは「立ち上がること」+「細切れ時間の運動」という効果もあるのです。

ちなみに、脚が細くなる方法はつま先立ちでジャンプ!やり方と注意点!|#ホンマでっかTVの記事が最近よく見られていて、その理由がわからなかったのですが、もしかするとこれが理由だったのかもしれません。(脚が細くなる方法はつま先立ちで10秒ジャンプ。)







【ためしてガッテン】レモン酢の作り方・レシピ|レモンとお酢の効果で血管年齢若返り!|【実験】松崎しげるさん、レモン酢2週間生活で肌のキメ、血圧、血管年齢改善!【サタプラ】

健康・美容チェック > 中性脂肪 > 【【ためしてガッテン】レモン酢の作り方・レシピ|レモンとお酢の効果で血管年齢若返り!|【実験】松崎しげるさん、レモン酢2週間生活で肌のキメ、血圧、血管年齢改善!【サタプラ】

2016年9月17日の「サタデープラス」では「レモン酢で血管年齢若返り」を取り上げました。




【目次】

■レモンの健康効果

Lemon

by Rob & Dani(画像:Creative Commons)

レモンに含まれるレモンポリフェノールには、肌の活性化や脂肪の吸収を抑える効果が期待できるそうです。

レモンポリフェノールは皮に多く含まれているので、皮ごと食べられるレモン酢がおススメなのだそうです。

レモンにはビタミンCも豊富なため、美肌効果も期待できるそうです。

【補足】

ビタミンCでアンチエイジング|ビタミンCが老化防止に役立つによれば、ビタミンCにはしみやそばかすなどの原因となるメラニンの生成を抑制する働きがあるそうです。

また、ビタミンCはコラーゲンの生成を促進してくれるそうです。

シミ・そばかす・ニキビ・乾燥肌など肌のトラブルや肌の老化防止にビタミンCは役立ちそうです。

■酢の健康効果

酢に含まれる酢酸には血管を拡張させる効果が期待できるそうです。

酢しょうがで中性脂肪抑制・血管若返り|酢しょうがの作り方|#サタプラによれば、酢に含まれるクエン酸やアミノ酸には、血液がドロドロになるのを防ぎ、血流をよくする働きがあり、血液中の中性脂肪を抑える働きがあるそうです。

【補足】

酢&クルミ(オメガ3)|血液&血管改善食材|主治医が見つかる診療所 8月10日

お酢には、美肌・高血圧・心疾患・脳梗塞認知症に効果があるとされています。

●お酢の健康効果

※どの研究結果でも、お酢を摂ることを止めてしまうと元の数値に戻ってしまうそうですので、続けることが重要なようです。

  • ブドウ糖と酢を同時に摂る(例:お寿司)と、血糖値の上昇が抑えられていることがわかったそうです。
    白米だけ食べた場合と、白米+お酢で食べた場合の食後の血糖値の上昇を比較すると、お酢と一緒に食べた方が血糖値の上昇が緩やかになったそうです。
    炭水化物を食べると、消化・分解され、ブドウ糖になって腸から血液の中に吸収されます。
    お酢はその消化・分解を抑えるため、糖の吸収が緩やかになって、食後の血糖値が急激に上がるのを防ぐと考えられます。

■レモン酢の作り方・レシピ

【材料(12日分)】

  • レモン 2個
  • 醸造酢 400ml
  • ハチミツ 60g

ひまわりハチミツ(ミャンマー産) 600g

ひまわりハチミツ(ミャンマー産) 600g【はちみつレモン酢作りにおすすめ!】

ひまわり蜂蜜は、柑橘系を思わせる香りとまろやかな味わいの食べやすいハチミツです。

ひまわり蜂蜜は2019年の第46回アピモンディア主催の世界中の品評会で金賞を受賞した美味しい蜂蜜でありながら、1kg1745円と大変お得な蜂蜜のため、梅やレモンなどの漬け込み用のはちみつとしてもすごく人気です。

国産アカシアはちみつ180g【梅のはちみつ漬けやはちみつレモン酢を漬けるのにオススメ!】

【作り方】

  1. レモンを水で洗い、水けをふき取ります。
  2. 輪切り(5mm)に切って、8等分にし、種をとります。
  3. レモンを保存用の瓶に入れ、お酢とはちみつを入れて、かき混ぜます。
  4. 一晩漬けこんだら、出来上がりです。

※1日大さじ5杯以上摂るだけ。

※お酢はどんなものでもよいそうですが、リンゴ酢に含まれるペクチンには整腸作用があり、肌荒れ防止の効果が期待できるので、肌への効果を高めたい人はリンゴ酢がおススメなのだそうです。

はちみつレモン酢の作り方・レシピ/料理に、ダイエットに万能/ばあちゃんの料理教室

ためしてガッテンでははちみつではなくて、上白糖か氷砂糖を材料にしていましたが、はちみつの方がおすすめです!

【材料】

皮付きレモン 2個(約200g)
酢 200ml(お好きな酢でOK)
上白糖または氷砂糖 200g

■【実験】松崎しげるさんがレモン酢生活を2週間続けてみる

中性脂肪は259、血圧は180台、血管年齢は80歳以上という松崎しげるさんがレモン酢生活を2週間続けたところ、肌のキメ、血圧、血管年齢が改善していました。

肌のキメ 64歳 → 54歳(-10歳)

血圧 180台 → 150台

血管年齢 80歳以上 → 71歳(-9歳)

→ 中性脂肪とは? について詳しくはこちら

→ 中性脂肪を減らす方法 について詳しくはこちら

→ 中性脂肪が高い原因 について詳しくはこちら

→ 血管年齢を若くする方法|血管年齢を下げるために効果的な食べ物・運動 について詳しくはこちら







【中性脂肪記事】
続きを読む 【ためしてガッテン】レモン酢の作り方・レシピ|レモンとお酢の効果で血管年齢若返り!|【実験】松崎しげるさん、レモン酢2週間生活で肌のキメ、血圧、血管年齢改善!【サタプラ】