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γGTP6555から断酒85日で正常値に。肝硬変と言われても、肝臓は本当に再生するのか?




お笑い芸人の快児さんのXの投稿によれば、23歳からお酒を飲んでいて、2026年4月28日の血液検査でγGTPの数値が6555、肝硬変と診断されたのですが、断酒して、肝臓に良い食事を食べて、ジム通いをした結果、断酒から85日の血液検査で、AST27、ALT14、γGTP69とすべて正常値になったそうです。

この話を聞くと「肝臓は再生の臓器」という話を思い出しますが、その一方、肝臓の専門医によれば「肝臓は70%切っても再生する。3割あれば3か月で8〜9割まで戻る。でも脂肪肝になると再生できない。」という話があり、矛盾していると感じました。

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さてどういうことなのでしょうか?

1. 「肝臓は70%切っても再生する。でも脂肪肝になると再生できない」の意味

これは主に急性の大きな損傷後の再生能力(部分肝切除後の代償性再生など)についての話です。

健康な肝臓や軽度の脂肪肝であれば、残った肝細胞が肥大・分裂して短期間で体積と機能をほぼ回復できます1)。

一方、重度の脂肪肝(特に炎症を伴うもの)では、肝細胞内の脂質過剰 → 酸化ストレス・ミトコンドリア機能障害 → エネルギー不足で細胞増殖がうまく進まず、再生が遅延・障害されます2)3)。

つまり「脂肪が溜まったままでは再生しにくい」という話で、脂肪を減らせば再生能力は戻り得るということです。

2. 快児さんのケースで何が起きたのか

・長年の大量飲酒 → γGTP 6555という極めて高い値
・エコーで「明らかに肝硬変」と診断
・断酒+肝臓に良い食事+ジムなどで85日後にAST・ALT・γGTPがすべて正常化

血液検査の数値(AST・ALT・γGTP)は「今現在の肝細胞のダメージ・炎症の程度」を主に反映するもので、線維化(傷跡)の量そのものを直接示すものではありません。

アルコールを完全に断つと、脂肪肝(脂肪蓄積)は比較的早く改善します(数週間〜数ヶ月)。

炎症も鎮まり、壊れていた肝細胞からの酵素漏出が減るため、γGTPを含む数値が急速に下がります。

アルコール性の場合、断酒後数週間〜2〜3ヶ月でγGTPが正常化する例は珍しくありません。

食事改善と運動も脂肪肝の解消を助けます。

つまり、「脂肪肝の状態を解消したことで、残っていた肝細胞が正常に機能を回復しやすくなった」というのが実態に近いです。

3. 「肝硬変」との関係

エコーによる「肝硬変」診断は、感度・特異度ともに完璧ではなく、特に代償期(症状が出ていない段階)では過大・過小評価が起こり得ます4)。

実際には高度の線維化+脂肪変性+再生結節などが混在した状態だった可能性もあります。

近年の知見では、肝線維化は不可逆ではなく、原因を除去すればある程度は退縮(改善)しうることがわかっています5)。

特にアルコール性の場合、断酒による「代償化」が起きやすいと報告されています。

2026年の多施設共同研究では、非代償性アルコール関連肝硬変患者において、持続的な断酒により約31%(5年累積発生率33.8%)で代償化が達成されたとされています6)。

ただし、完全に元の正常な肝構造に戻るわけではなく、線維化の退縮には数ヶ月〜数年単位の時間がかかることが多く、血液検査の正常化=「肝硬変が完全に治った」ではありません。

つまり、

・酵素が正常化した=進行中のダメージが止まった(とても良い兆候)
・構造的な変化(線維化)がどこまで改善したかは、別途肝硬度測定(FibroScanなど)や経過観察が必要

という整理になります。

■まとめ

健康な肝臓 or 軽度脂肪肝 → 70%切除後でもよく再生する
重度脂肪肝が続いている状態 → 再生能力が低下する
原因(アルコール)を除去し、脂肪肝が改善した場合 → 炎症が治まり、機能回復が進み、線維化も部分的に改善しうる

快児さんの場合は、断酒と生活改善によって「脂肪肝という再生を妨げる要因を取り除いた」結果、酵素値が正常化した、と考えると自然です。

肝臓の再生能力そのものが否定されたわけではありません。

もちろん、一度「肝硬変」と診断された場合は、数値正常化後も肝癌リスクなどのフォローが必要で、断酒の継続が最重要です。

専門医の経過観察をしっかり続けることが大切です。

→ 肝硬変の症状・原因・特徴 について詳しくはこちら

→ 肝臓の数値(肝機能数値)|ALT(GPT)・AST(GOT)・γ-GTP について詳しくはこちら

【参考文献】

  1. Higgins GM, Anderson RM. Experimental pathology of the liver. I. Restoration of the liver of the white rat following partial surgical removal. Arch Pathol. 1931;12:186-202.
  2. Allaire M, Gilgenkrantz H. The impact of steatosis on liver regeneration. Horm Mol Biol Clin Investig. 2018;41(1). doi:10.1515/hmbci-2018-0050.
  3. Veteläinen R, van Vliet A, Gouma DJ, van Gulik TM. Severe steatosis increases hepatocellular injury and impairs liver regeneration in a rat model of partial hepatectomy. Ann Surg. 2007;245(1):44-50.
  4. 超音波検査の肝硬変診断精度に関する系統的レビュー・研究(例:感度約0.71、代償期ではさらに低下するとの報告あり)。例:PMC10476792 など。
  5. 線維化退縮に関する総説例:Liver Fibrosis Resolution: From Molecular Mechanisms to Therapeutic Opportunities (PMC10253436) など。原因除去により線維化が部分的に退縮しうることが複数の臨床研究で示されている。
  6. Hofer BS, Tonon M, Buttler L, et al. Incidence and implications of abstinence-induced recompensation in alcohol-related cirrhosis. J Hepatol. 2026;84(6):1077-1088. doi:10.1016/j.jhep.2026.01.007.







「本記事は医療行為の代替ではなく、テレビ・論文・公的資料を一般の生活者向けに噛み砕いたものです」

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「粗熱を取ってから冷蔵庫」が食中毒の原因に? 熱い料理の正しい冷まし方




「粗熱を取って冷蔵庫にしまう」から腹を壊すんだを読んで改めて思ったのは、アツアツのものを入れて冷蔵庫の庫内の温度が上がってしまうために、粗熱をとってから入れた方がいいと思っていましたが、外で冷ますことで微生物が増えてしまうというジレンマがあるんですよね。

1. 危険温度帯と微生物増殖の基本

食中毒菌の多くは約10〜60℃(特に20〜50℃が発育至適)で急速に増殖します。これを「危険温度帯」と呼びます。

特にカレー・シチューなどの煮込み料理で問題となるウェルシュ菌は、加熱後も芽胞として生き残り、冷却中に危険温度帯(特に50〜60℃付近から下)に長く留まると急速に増殖します。

セレウス菌なども同様に、加熱後の冷却管理が重要です。

厚生労働省の「大量調理施設衛生管理マニュアル」では、加熱後の冷却について明確に基準を示しています。

病原菌の発育至適温度帯(約20〜50℃)の時間を可能な限り短くするため、冷却機を用いたり、清潔な場所で衛生的な容器に小分けするなどして、30分以内に中心温度を20℃付近(又は60分以内に中心温度を10℃付近)まで下げるよう工夫すること。

室温でゆっくり冷ます(特に大鍋のまま)と、中心部が危険温度帯に長時間留まり、菌が増えやすくなります。

2. 論文・研究ベースの知見

厚生労働科学研究(令和4年度など)では、高度耐熱性芽胞を持つウェルシュ菌を用いたシチュー冷却実験が行われています。

●深鍋のまま流水冷却など、中心部の温度低下が遅い場合、危険温度帯(55〜30℃)で急速に増殖し、発症菌数に達するリスクが高い。

●中心部を2時間以内に危険温度帯を通過させる必要があるとされています。3時間以上かかると発症菌数に達するリスクが高まる結果が示されています。

●冷蔵庫で速やかに10℃以下まで冷やすと、その後の増殖は抑えられる。逆に、危険温度帯を短時間で通過させた後でも室温放置を続けると、時間経過とともに増殖が始まる。

米国でも同様の知見が豊富です。

CDCのデータでは、1998〜2008年にレストラン関連の食中毒アウトブレイクで、不適切な冷却が500件以上に関与しており、特にウェルシュ菌が最多でした。

FDA Food Codeでは、調理後の食品を135°F(約57℃)から70°F(約21℃)までを2時間以内、その後41°F(約5℃)以下までをさらに4時間以内に冷却することを求めています。

冷却速度が遅いほど菌増殖リスクが高まることは、複数の研究で確認されています(食品の深さ・容器形状が大きく影響し、浅い容器や小分けが有効)。

3. 「熱いまま冷蔵庫に入れる」問題について

「庫内温度が上がって他の食品が傷む」「冷蔵庫に悪い」という懸念は昔からの常識ですが、現代の冷蔵庫では影響は限定的です。

USDA・FDAの公式見解によれば、少量の熱い食品は直接冷蔵庫に入れて問題なく、大鍋などは小分け・浅い容器にしてから入れることを推奨しています。熱いまま入れること自体を禁止しておらず、むしろ室温放置の方が危険です。

●実験例(中部電力などの家庭用冷蔵庫試験)

70℃の水1Lを入れると庫内温度が一時的に最大約11℃上昇するが、消費電力への影響は小さく、温度は比較的早く復帰する。40℃程度なら上昇は約5.5℃程度。

現代の冷蔵庫は温度センサーとインバーター制御で自動的に冷却能力を上げるため、一時的な温度上昇は他の食品に深刻な影響を与えにくいです(ただし、大量・超高温のものを一気に入れるのは避けるのが無難)。

4. 実践的な解決策(ジレンマの解消)

「のんびり粗熱を取る」のではなく、積極的に急速冷却するのが正解です。

・小分け・浅い容器に移す(最も効果的。表面積を増やし、中心部まで早く冷やす)。
・氷水浴や流水冷却を活用(鍋ごと氷水に浸けてかき混ぜる)。
・風を当てる・蓋を少し開けて蒸気を逃がす。
・触って熱くない程度(目安40℃前後)になったら、すぐに冷蔵庫へ。完全に室温になるまで待たない。
・大鍋のまま長時間放置は避ける(表面は冷えても中心は熱いまま)

目安として、調理後2時間以内に10℃以下、可能であれば30分以内に20℃付近になるよう努める(真夏は1時間以内が望ましい)。

■まとめ

「粗熱を取る」こと自体は必要だが、「放置して自然に冷ます」のは危険です。

庫内温度上昇のリスクは存在するが、現代の冷蔵庫では過大評価されがちで、室温での長時間放置リスクの方がはるかに大きいです。

つまり、「小分け+急速冷却+速やかに冷蔵」しましょう。

家庭では特にカレーやシチュー、ご飯類に注意してください。

【参考文献】







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粉洗剤と液体洗剤、どっちが汚れがよく落ちる?調べてみた結果




粉洗剤と液体洗剤では粉洗剤の方が汚れがよく落ちると聞いたことがあるのですが、本当かどうか調べてみました。

結論を言うと、粉洗剤の方が洗浄成分を高濃度・安定して配合しやすいため、特に頑固な汚れや皮脂・汗汚れに対して洗浄力が高い傾向があります。

■なぜ粉洗剤の方が洗浄力が高い傾向があるの?

粉洗剤は固体のため、界面活性剤だけでなく、アルカリ剤(弱アルカリ性が多い)、酵素、酸素系漂白剤(過炭酸ナトリウムなど)といった洗浄助剤を安定して多く配合できます。

一方、液体洗剤は主成分が水のため、成分を長期間安定させるのが難しく、特に漂白剤などの配合がしにくいです。

また、粉洗剤は弱アルカリ性のものが主流で、皮脂・汗・アカなどの酸性汚れを中和して落としやすいです。

液体は中性〜弱アルカリ性が多く、洗浄力はマイルド寄りになりがちです。

花王などのメーカーも「日常の軽い汚れならどちらも十分だが、衣類の量が多い場合や頑固な汚れでは洗浄成分が多い粉洗剤が優れる傾向」と説明しています。

液体洗剤の主成分は水で、界面活性剤などを安定させるための工夫が必要になる分、同じ使用量あたりの有効成分濃度で粉に負けやすい、というのが一般的な見方です。

■注意点と使い分け

日常の軽い汚れ(軽い汗や食べこぼし程度)なら、液体でも十分落ちます。

現在は液体洗剤も進化しており、高洗浄力の中性タイプも増えています。

【粉洗剤のデメリット】

・低温だと溶け残りやすい
・すすぎが多めに必要
・色落ちしやすい衣類やウール・シルクなどのデリケート素材には不向き(アルカリ性のため)

【液体洗剤のメリット】

・水にすぐ溶ける
・部分汚れに直接塗れる
・すすぎ1回対応が多い
・色柄物やおしゃれ着にやさしい

■まとめ(使い分けの目安)

粉洗剤と液体洗剤は、うまく使い分けるのがおすすめです。

●粉洗剤が向いているシーン
皮脂・汗・黄ばみ・泥汚れ・白物をしっかり洗いたいとき(洗浄力・アルカリ性が強い)

●液体洗剤が向いているシーン
日常の軽い汚れ、色柄物、おしゃれ着、冷水洗濯、時短・節水を重視するとき(溶けやすさ・優しさ・便利さ)

【参考記事】







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エビオス錠が話題!公式の効果と「男性機能・筋トレに良い」噂の真相




サカナクションの山口一郎さんがXにエビオス錠が床に散乱した「悲劇」を投稿し、ファンたちが散らばった錠剤を使ってアートを作るなど反応し、亀田誠治さんも40年愛用をコメントしたことから、エビオス錠が話題になっています。

そこで、そもそもエビオスが何に効果的なのか、またネット上の噂の真偽について調べてみました。

■エビオス錠とは?

エビオス錠は、アサヒグループ食品の指定医薬部外品で、主な有効成分は「乾燥酵母」(ビール酵母を精製・乾燥させたもの)です。

ビール製造の過程で得られる天然由来の酵母を使った胃腸・栄養補給薬で、1930年から続く伝統的な製品です。

■公式の効能・効果

  • 胃もたれ、消化不良、胃部・腹部膨満感
  • 食べすぎ、飲みすぎ、胸やけ、胸つかえ、吐き気(むかつき・二日酔い・悪酔いのむかつき・悪心)、嘔吐
  • 胃弱、食欲不振(食欲減退)
  • 栄養補給、栄養障害
  • 妊産婦・授乳婦・虚弱体質者の栄養補給

乾燥酵母に含まれる約40種の栄養成分(ビタミンB群、必須アミノ酸9種すべて、ミネラル、食物繊維、核酸など)が、弱った胃腸の働きをサポートしつつ、不足しがちな栄養を補う仕組みです。

消化機能を助け、乳酸菌などの有用菌を増やす作用もあるとされています。

ネット上では「肌がきれいになる」「髪にハリが出る」「男性機能や筋トレに良い」などの体感談もありますが、これらは公式の効能には含まれていません。

要するに、「胃が弱っている人や食欲がない人、栄養を手軽に補いたい人向けの、ビール酵母ベースの穏やかなサポート薬」という位置づけです。

使い方としては、プリン体も含まれるので痛風が気になる人は注意が必要です。

→ 痛風の症状(足の痛み)・原因・食事 について詳しくはこちら

■なぜSNS上では男性機能や筋トレに良いとして取り上げられるの?

〇男性機能関連の噂(「ドバドバ」「精力アップ」など)が広がった背景

乾燥酵母には微量の亜鉛、アルギニン、各種アミノ酸、核酸(RNAなど)、ビタミンB群などが含まれます。

・亜鉛はテストステロン生成や精子の質に関与する栄養素として一般に知られる。
・アルギニンは一酸化窒素(NO)産生を助け血流改善に寄与し、勃起機能サポートのサプリでよく使われる。
・アミノ酸や核酸は細胞分裂・タンパク質合成に関わるため、「精子や精液の材料になる」とと解釈されやすかった。

つまり、これらの「男性に良いと言われる成分が入っている」という事実が、ネット上で「飲むと精液が増える・性欲が上がる」といった体験談に結びつき、SNSや掲示板で体験談や誇張が積み重なって都市伝説化したのではないでしょうか?

実際の1日量(30錠)中の亜鉛は約0.43mg程度と極めて少なく、推奨摂取量やサプリで一般的な量(数mg〜10mg以上)と比べると少なく、アルギニンも同様に「治療レベルの効果を期待できる量ではない」と医師や専門家の解説で繰り返し指摘されています。

→ 亜鉛を含む食べ物・食品|亜鉛不足チェック・摂取量 について詳しくはこちら

〇筋トレ関連の噂が広がった背景

アミノ酸(必須アミノ酸やBCAAを含む)、ビタミンB群(エネルギー代謝を助ける)、ミネラル、食物繊維が含まれる点から、「筋肉の材料補給」「代謝サポート」「腸内環境改善で栄養吸収アップ」とトレーニーの間で支持を集めました。

プロテインや大量の食事を摂る人にとって、胃腸が弱りやすい状況をサポートする「土台作り」の役割として語られます。

食欲不振改善や消化サポートが公式効能にあるため、「食事量が増えて結果的に筋肥大しやすくなる」という間接的な期待が生まれやすいです。

→ アミノ酸の効果・効能・種類・アミノ酸を含む食べ物 について詳しくはこちら

■まとめ

「胃が弱っている人や食欲がない人、栄養を手軽に補いたい人向けの、ビール酵母ベースの穏やかなサポート薬」で、「40種類の栄養成分」というキャッチーさ、天然由来で幅広い栄養が入っているため、「これ1つでいろいろ効く」と思われやすく、また、2000錠で安価なロングセラーなので、試しやすく、口コミが増えやすいことが人気の理由なのではないでしょうか?

ただ「関連しそうな栄養素が微量に入っている」事実とネットでの体験談・誇張の連鎖が原因で公式の効能にはないものさえも効くと表現されてしまっています。

そのため、公式通り公式通り『胃腸のサポートと栄養補給』として使うのがおすすめです。

気になる症状がある場合は医師や薬剤師に相談をしてくださいね。

【追記】

いろんな方からエビオス錠の意外な使い方のコメントを頂いて、その中の一つが「メダカを育てるのに使っている」「プランクトンを育ててる」というものでしたが、魚のえさとエビオス錠は似ているのかどうか調べてみました。

結論から言うと、「魚のえさそのもの」というより、「えさになる微生物・プランクトンを育てるための栄養源」として使われているケースがほとんどです。

エビオス錠がメダカ飼育で使われる理由メダカ(特に稚魚=針子)の飼育では、ゾウリムシやミジンコなどの動物プランクトン、またはPSB(光合成細菌)を培養して「生きたえさ」として与えるのが一般的です。

このとき、培養の栄養源としてエビオス錠(乾燥ビール酵母)がよく使われます。

ペットボトルに種菌(ゾウリムシやPSB)と水を入れ、エビオス錠を数錠砕いて入れるだけで、微生物が爆発的に増えます。

ビール酵母に含まれるアミノ酸、ビタミンB群、ミネラル、核酸などが、微生物の良い「餌」になるためです。

特にPSB培養で定番になっていて、メダカブームとともにこの使い方が広がったようです。

つまり、エビオス錠自体をメダカに直接食べさせるわけではなく、「プランクトンや有用菌を増やす肥料・栄養剤」として使っている、というイメージです。

魚のえさと似ている点市販の魚用飼料(特に稚魚用や活餌関連)にも、ビール酵母が原料として使われることがあります。

タンパク質やビタミン補給、嗜好性向上などの目的です。

養殖業界でも、ビール製造の副産物である「使用済みビール酵母」を魚の飼料原料として研究・活用する動きがあります。

栄養価が高いためです。

共通点は「ビール酵母が豊富な栄養を持つ」という点です。

一方で違いも明確で、

・エビオス錠:ほぼ純粋な乾燥酵母の錠剤(人間用の指定医薬部外品)
・魚のえさ:複数の原料を配合した専用飼料

です。

つまり、「酵母由来の栄養という点で似ていて、実際にプランクトンを育てる『間接的なえさ作り』に活用されている」んですね。

実はメダカ飼育者の間ではかなりポピュラーな裏技的使い方のようです。







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【頭寒足熱】氷枕で寝ると睡眠の質の改善に役立つ可能性!




氷枕で寝ると健康にいいのかどうかについて、論文ベースで調べてみました。

結論から言うと、氷枕(頭部・後頭部の冷却)によって、主観的な快適性や睡眠の質の改善に役立つ可能性が示されています。

睡眠が良くなることで、間接的に疲労感が軽減されることも期待できます。

■睡眠の質への効果

頭部冷却は、睡眠時の体動や覚醒を減らし、深い睡眠を増やす可能性が複数の研究で報告されています(サンプルサイズは比較的小さいものが多い)。

・高温多湿環境下での頭部冷却

健康な男性9名を対象に、室温32℃・湿度80%の条件で冷却枕を使用した実験によれば、冷却なしでは覚醒が有意に増加したが、冷却枕使用時は通常環境(26℃・50%)と差がなくなった。

全身発汗量も減少し、朝の鼓膜温上昇が抑えられた。

結論として、頭部冷却は高温多湿下での睡眠を助け、発汗を減らす可能性がある。

・女性の黄体期(月経前)での頭部冷却

昼間の眠気を感じる若い女性14名を対象としたランダム化クロスオーバー試験によれば、冷却シート(25℃)を頭部に使用した場合、覚醒の割合が低下し、ノンレム睡眠ステージ3(深い睡眠)の割合とデルタ波パワーが増加。

主観的な睡眠の快適さも改善。

黄体期は深部体温が上がりやすいため、頭部冷却が有効だったと考察されている。

日本の研究でも、夏季の非冷房環境で冷却枕を使うと睡眠効率が向上する傾向が報告されています。

■頭寒足熱

氷枕による頭部冷却は、伝統的な「頭寒足熱」の考え方にかなりよく当てはまります。

「頭寒足熱」とは昔から言われる「頭を冷やして足を温める」状態が健康や快眠に良いという経験則です。

現代の睡眠科学・体温調節の観点からも、理にかなった部分が多いとされています。

・頭寒(頭部を涼しく)

脳や頭部に熱がこもるのを防ぎ、深部体温の自然な低下を助けます。

氷枕や冷却枕はまさにこの「頭寒」を積極的に作る方法です。

研究でも、高温多湿環境や黄体期などで頭部冷却が睡眠の質(覚醒減少・深い睡眠増加)を改善する可能性が示されていました。

・足熱(足元を温かく)

足(や手)の皮膚血管が拡張すると熱が体外に逃げやすくなり、深部体温が下がりやすくなります。これが入眠をスムーズにする重要なポイントです。

1999年のNature誌の有名な研究では、「手足の血管拡張の程度が、入眠の速さの最も良い生理的予測因子である」と報告されています。暖かい靴下や湯たんぽ、足浴などで足元を温めると、入眠潜時が短くなることが複数の研究で確認されています。

ただ、氷枕だけで全身を冷やしすぎると「足熱」が崩れてしまう可能性があるため、理想的には1)頭部・首周りを適度に冷やす(氷枕・冷却ジェル枕・通気性の良い枕)、2)足元を温かく保つ(厚めの靴下、レッグウォーマー、湯たんぽ、布団の足元を厚くする)、3)部屋全体は涼しめ、布団内は適度に温かく、を心がけると頭寒足熱の環境といえるでしょう。

■まとめ

頭部冷却は、睡眠時の体動や覚醒を減らし、深い睡眠を増やす可能性が複数の研究で報告されています。

暑い夜の睡眠、黄体期の女性で睡眠の質が低下していると感じているときには氷枕を活用してみてはいかが?

ただし個人差があり、冷たすぎると逆に不快になる場合もあるため、タオルで調整するなどして試してみてください。

【参考文献】

■【補足】質の良い睡眠には温度が大切

夜眠れないという悩みを抱えているあなたに。不眠の原因とは?不眠対策!良質な睡眠をとる方法

質の良い睡眠には室温を少し下げて=研究

(2016/2/24、WSJ)

トロント大学のジョン・ピーバー教授(細胞・システム生物学)は「以前に考えられていた以上に、温度は正常な睡眠を促進する上でずっと大きな役割を果たしている可能性がある」と話す。さらに、脳の視床下部という部分の特定の細胞が温度の変化を感じ取り、眠りをコントロールすると説明。

質の良い睡眠に欠かせない要素として「温度」が重要なようです。

The Ideal Temperature for Deep Sleep

なぜ質の良い睡眠に「温度」が重要な役割を果たしているのでしょうか?

深部体温を下げる方法とは|眠くなる時は体の深部の体温が下がる!によれば、眠くなる時は、体の深部の体温が下がり、深部体温が下がると眠くなるため、就寝前には深部体温を上げない工夫が必要であると紹介しました。

トロント大学のジョン・ピーバー教授とバージニアコモンウェルス大学のナタリー・ダウトビッチ教授に共通している考え方は、温度が睡眠において重要な役割を果たしているという点です。

質の良い睡眠には室温を少し下げて=研究

(2016/2/24、WSJ)

カリフォルニア大学バークレー校のマシュー・ウォーカー教授(神経科学・心理学)は「人々は家や寝室の温度を、睡眠に最適な温度より少し高めに設定する傾向がある」と話す。

 ウォーカー氏によると、眠りに入るには中核体温が華氏で2~3度低下する必要がある。「中核体温が高過ぎると、覚醒状態から睡眠状態への脳の切り替えがスムーズに行かず、最適な睡眠を導き出せない」と説明する。

カリフォルニア大学バークレー校のマシュー・ウォーカー教授によれば、眠りに入るためには、深部体温が2~3度下がる必要があり、深部体温が高すぎると、覚醒状態から睡眠状態への脳の切り替えがスムーズにいかないため、よい睡眠に導くことができないそうです。

■眠るときの室温を何度に設定するといいの!?

それでは、眠るときの室温を何度に設定するとよいのでしょうか?

質の良い睡眠には室温を少し下げて=研究

(2016/2/24、WSJ)

複数の研究で、室温の設定は華氏65度(摂氏約18.3度)前後にするのが眠りに適しているとの結果が出た。

<中略>

 不眠症患者の治療に際し、睡眠の専門家たちは室温について患者に尋ね、華氏70~72度(摂氏約21.1~22.2度)に設定している患者には温度を下げるようアドバイスするとウォーカー氏は述べた。

バージニアコモンウェルス大学のナタリー・ダウトビッチ教授(心理学)は、非営利団体の米睡眠財団が通常、睡眠時の室温として華氏60~67度(摂氏約15.6~19.4)を薦めていると話す。同財団のコンサルタントも務めている同氏は「温度が低い寝室が質の良い睡眠につながることが分かっている」と続けた。

睡眠時の室温として18度前後にするのが良いそうです。

もう一つは、寝る前に温かいお風呂から上がると、体温が下がり、眠りやすくなります。

質の良い睡眠には室温を少し下げて=研究

(2016/2/24、WSJ)

英国のラフバラー大学のジェームズ・ホーン教授(精神科学)は「お風呂から上がると、体温が急速に下がる。これは就寝時に身体に必要なことだ」と説明する。同氏の研究では、若く健康な人は就寝前に暖かいお風呂に入ると、余波睡眠(脳を休ませる深い眠り)が約10%増すことが分かっている。同氏は夜早い時間に華氏約102度(摂氏約38.9度)のお湯に30分間浸かると睡眠の質が改善するとの見方を示す。

入浴は、熱い湯を避け、ぬるめのお湯に浸かり、就寝1から2時間前までに済ませておくようにするとよいそうです。







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