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ばあちゃん(母)のためにL字型のトイレ手すりの取り付け工事を行いました。




2025年10月10日。

今日は足腰が弱くなって立ち上がりが難しくなったばあちゃん(母)のためにトイレのL字型てすりの取付工事を行ないました。

どの位置に取り付けたらいいのかについて相談したところ、元々立ち上がることを重視していたのですが、工事をする方に聞いてみると、便座に座るときによろけて転倒する恐れがあるので、L字の横手すりがあるとゆっくり降りることができて転倒リスクを減らすことができるとのことでした。

L字の手すりは縦が体の向きを回転させるために、横が座るときの転倒を防ぐために重要なんですね。

また一つ勉強になりました。

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ダイエット飲料や砂糖入り飲料を飲む習慣がある人は、肝疾患(NAFLD/MASLD)の発症リスクが最大60%高まる可能性




Diet and sugary drinks raise risk of common liver disease by up to 60%, new research finds(2025年10月6日、CNN)で紹介されている最近の研究によれば、ダイエット飲料や砂糖入り飲料を飲む習慣がある人は、「非アルコール性脂肪肝疾患(NAFLD)」の発症リスクが最大60%高まる可能性があるそうです。

今回の研究は、イギリスの「UKバイオバンク」に参加した約12万4,000人(肝疾患のない人)を10年間追跡し、食事アンケートで、どんな飲み物をどれくらい飲んでいるかを調査し、欧州消化器病学会で発表された新しい研究(まだ査読前)です。

■発見

●ダイエットソーダを1日1缶飲むだけで、NAFLDのリスクが最大60%高まる。

●砂糖入り飲料(コーラやジュースなど)を飲むと、リスクが最大50%高まる。

●水に切り替えると、リスクが低下(砂糖入り飲料なら約13%、ダイエット飲料なら15%以上減)。

●砂糖入り飲料からダイエット飲料に変えても、リスクは減らない。

●ダイエット飲料を飲む人は、肝疾患による死亡リスクも高まる可能性がある。

■NAFLDって何?

非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)**は、お酒をほとんど飲まない人でも肝臓に脂肪がたまる病気。
別名:代謝機能障害関連脂肪性肝疾患(MASLD)。
重症化すると、肝硬変や肝臓がんの原因に。
アメリカでは人口の約38%がこの病気にかかっていて、過去30年で患者数が50%増。

■なぜ甘い飲み物が問題なの?

砂糖入り飲料:糖分が多いので、血糖値やインスリンが急上昇。
体重増加や肝臓への脂肪蓄積を促進。

ダイエット飲料:カロリーは低いけど、腸内細菌を乱したり、満腹感を減らしたり、甘いものへの欲を増やす。
インスリン分泌を刺激し、肝臓に悪影響。

水:代謝に影響を与えず、満腹感をサポート。肝臓にやさしい飲み物。

■まとめ

ダイエットソーダも砂糖入り飲料も、肝臓の健康に悪影響を与える可能性があるので注意しましょう!

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山瀬まみさんの病気は子宮体がんだった!手術中に脳梗塞も発症




休養中の山瀬まみ、子宮体がんだった 術後意識戻らず脳梗塞も発症 レギュラーラジオに復帰し闘病語る(2025年10月7日、デイリースポーツ)によれば、BAY FM「BAY FM it!」に出演した山瀬まみさんは子宮体がんの手術を行ったこと、がんの合併症で血栓ができやすい状態になっていて、手術中に脳梗塞を発症し、ご家族には言葉は話すことはないといわれていたそうですが、リハビリのおかげでしゃべれるようになって、復帰を果たしたそうです。

■子宮体がん

閉経年齢が45歳未満と比較して、閉経年齢が55歳以上のグループでは、子宮体がんのリスクは2.8倍!で紹介した国立がん研究センターによれば、閉経年齢が45歳未満と比較して、閉経年齢が55歳以上のグループでは、子宮体がんのリスクは2.8倍であることがわかりました。

がんになっても長生きできる生活習慣|#たけしの家庭の医学では、がんリスクを下げる条件として、「週2回以上息がはずむ程度の運動をしている」が挙げられており、運動は大腸ガン・乳癌(閉経後)・子宮体がんのリスクを下げると紹介されています。

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【子宮体がん】コーヒーを1日3杯以上飲む女性はリスクが6割低くなる!|厚労省研究班で紹介した厚生労働省研究班によれば、コーヒーを1日3杯以上飲む女性は、ほとんど飲まない女性に比べ、子宮がんの一種「子宮体がん」にかかるリスクが約6割低いそうです。

子宮体がんは、肥満糖尿病の人、女性ホルモンの働きの活発な人がなりやすいとされているそうです。

このことから、コーヒーを飲むことで血糖値が下がる、もしくはコーヒーを飲むと女性ホルモンなどの濃度が下がり、子宮体がんを予防する可能性があるということが考えられるようです。

●子宮体ガンのリスク要因

子宮体がん(子宮内膜がん) 予防・検診(がん情報サービス)によれば、1)子宮体がんはエストロゲンにさらされている期間が長いほど発症リスクが高くなる(原因として出産経験がない、閉経が遅い、肥満(脂肪細胞がエストロゲンを産生する)など)、2)糖尿病、3)遺伝性の腫瘍であるリンチ症候群などで子宮体がんのリスクが高くなることが分かっています。

閉経の遅い女性と初経の早い女性は、甲状腺がんのリスクが高い!によれば、閉経年齢が高いと甲状腺がんのリスクが高くなるという結果や、初経から閉経までの期間が長い女性(閉経年齢が高いこと/初経年齢が早いこと)は女性ホルモンであるエストロゲンにさらされる期間が長いといったことから、甲状腺がんが女性ホルモンに関連しているのではないかと考えられるそうです。

乳がんのリスク要因によれば、乳がんは初潮が早い、閉経が遅い、妊娠・出産歴がないという人は、女性ホルモンにさらされる期間が長くなるため、乳がんリスクが高くなると考えられています。

つまり、女性ホルモンのエストロゲンにさらされている期間が長いほど、子宮体がんや乳がん、甲状腺がんのリスクが高くなる恐れがあるというわけなんです。

現代女性の月経回数は昔の女性の約9倍!生理の回数と子宮内膜症は深く関係/子宮内膜症の患者が急増によれば、昔の女性は生涯の月経回数が約50回、現代の女性は約450回になっています。

その理由としては、現代女性は昔に比べ出産回数が減ったために月経の回数が増えているから。

また、月経のある期間が長くなったため、月経困難症や子宮内膜症などの病気が増えてきたと考えられているそうです。

現代女性のライフプランが変わる中で昔の女性と比べると「月経」による体への負担・リスクが大きくなっているんですね。

■まとめ

日本婦人科腫瘍学会によれば、子宮内膜がんの発症年齢は、閉経前後の40代後半から増加して50~60代にピークを迎えます。

日本産婦人科学会によれば、子宮体がんは子宮頸がんと比べて高齢なことが多く、特に更年期や閉経後に不正出血を認めた場合には産婦人科を受診した方がよいそうです。

また、更年期や閉経を迎える前でも、もともと月経不順だったり、乳がんを患ったことがある方は注意が必要なのだそうです。

日本の女性はアメリカに比べて更年期症状やPMSなどの女性特有の症状に対しての自覚率が低い!によれば、日本とアメリカの20~50代の有職女性それぞれ300名ずつを対象にインターネットで調査したところ、アメリカの女性の方が日本の女性よりも更年期症状やPMS(月経前症候群)、月経痛、子宮内膜症といった自覚している女性特有の症状に対しての自覚率が高かったそうです。

→ 生理痛の症状・原因・緩和する方法 について詳しくはこちら

また、婦人科受診の頻度の質問では、日本とアメリカで女性特有の症状に対する関心の度合いの違いがさらにはっきりとします。

アメリカの女性

  • 婦人科受診の頻度 年に1回程度 65.7%
  • 婦人科に行ったことがない 6.3%

日本の女性

  • 婦人科受診の頻度 年に1回程度 29.0%
  • 婦人科に行ったことがない 33.0%

つまり、日本の女性はアメリカの女性と比較すると、女性特有の症状に対する行動(婦人科を受診するなど)をしない傾向にあります。

#宇多田ヒカル、「婦人科に定期的に検診に行くことは、すごく大事」では、宇多田ヒカルさんは2008年当時に周りに子宮内膜症や子宮筋腫、子宮がんにかかっている女性が多いことからも、婦人科に定期的に検診に行くことが大事とアドバイスしていましたが、先ほど挙げたもともと月経不順だったり、乳がんを患ったことがある方、更年期や閉経後に不正出血がある方は子宮体がんの予防のためにも受診してみてはいかがでしょうか?







ノーベル生理学・医学賞を受賞した坂口志文さんの制御性T細胞発見のひらめきの源




ノーベル生理学・医学賞を受賞した坂口志文さんの制御性T細胞について、渡米当初は、免疫を抑える細胞など存在しないという考え方が学界の主流だった「逆風の時代」だったそうですが、坂口さんが存在すると考えた理由・アイデア・ひらめきはどこにあったのでしょうか?

坂口志文氏(大阪大学特任教授、京都大学名誉教授)が2025年のノーベル生理学・医学賞を受賞した業績は、免疫システムの暴走を防ぐ「制御性T細胞(Treg)」の発見です。

この細胞は、免疫細胞が自己組織を誤って攻撃するのを抑えるブレーキ役として機能し、自己免疫疾患やがん治療に応用が期待されています。

坂口氏が渡米した1980年代(主に米国でのポスドク研究期)は、免疫学界で「免疫を積極的に抑制するT細胞など存在しない」という主流の見解が支配的で、抑圧性T細胞(suppressor T cells)の概念自体が1970年代に否定された後遺症が残る「逆風の時代」でした。

それでも坂口氏がTregの存在を信じ、研究を続けた背景には、具体的な実験結果とひらめきがありました。

■坂口氏の研究の出発点:1980年代のマウス実験

坂口氏のTreg発見の原点は、1980年代初頭の日本・名古屋の愛知がんセンター研究所での研究に遡ります。

当時、坂口氏は免疫の「自己寛容」(自己組織を攻撃しない仕組み)を解明しようと、特殊なマウスモデルを使っていました。具体的には:

新生児胸腺摘出マウス(thymectomized mice)の利用:胸腺はT細胞が成熟する器官です。新生児期に胸腺を摘出すると、T細胞が十分に作られず、免疫不全になるはずでした。しかし、このマウスでは逆に、自己免疫疾患(例:甲状腺炎や皮膚炎)が多発するという「矛盾した現象」が観察されました。

同僚の実験結果がきっかけ:この矛盾は、坂口氏の同僚(研究グループ内の他のメンバー)が行った予備実験で明らかになりました。彼らは、胸腺摘出マウスに正常マウスのT細胞を移植すると、自己免疫疾患が予防されることを確認しましたが、詳細なメカニズムは不明でした。坂口氏はこの「予期せぬ結果」に着目し、「免疫不全で病気が起きるはずなのに、なぜ自己免疫が起きるのか?」という疑問を抱きました。これが、坂口氏の「ひらめき」の起点です。ノーベル委員会の公式解説でも、「同僚の矛盾した実験結果にインスパイアされた」と記述されています。

この観察から、坂口氏は「免疫システムには、攻撃的なT細胞を積極的に抑える『ブレーキ役』の細胞が存在するはずだ」と推測しました。当時の主流理論(中央耐性:胸腺で有害T細胞を除去するだけ)では説明がつかないため、周辺耐性(peripheral tolerance:体外で免疫を制御する仕組み)の可能性を追求しました。これは、単なる仮説ではなく、実験データに基づく「現象論的洞察」でした。

■アイデアの深化:ブレーキ役T細胞の特定(1985年)

サブセット除去実験の着想:坂口氏は、正常マウスのCD4+ T細胞(ヘルパーT細胞の主役)を、表面マーカーの発現レベルで細分化(サブセット)し、それぞれを胸腺欠損マウスに移植する実験を設計しました。目的は、「どのサブセットが自己免疫を防いでいるか」を特定することです。結果:CD5hi(CD5高発現)CD4+ T細胞という特定のグループを除去・移植すると、胸腺欠損マウスで多様な自己免疫疾患(腸炎、皮膚炎など)が誘発されました。一方、そのグループを移植すると疾患が予防されました。

ひらめきの本質:ここで坂口氏のアイデアは、「免疫攻撃細胞(effector T cells)は正常な体に存在するが、それを抑える抑制性サブセット(後のTreg)も共存している」というものです。これは、1985年の論文(Sakaguchi et al., J Immunol)で初めて報告され、Tregの「機能的証拠」を示しました。坂口氏はインタビューで、「シンプルな除去・移植実験で、現象を直接観察しただけ」と振り返っていますが、当時の逆風下でこの発想は革新的でした。なぜなら、抑圧性T細胞の概念が「科学的でない」と退けられていたからです。

■渡米当初の逆風と持続の理由:1990年代の証明へ

渡米後の状況(1980年代後半~1990年代初頭):坂口氏は1980年代に米国(例:スタンフォード大学など)でポスドクとして研究を続けましたが、学界の主流は「抑制T細胞は存在しない、すべてはクローン除去や無反応で説明可能」というものでした。論文投稿も厳しく、資金調達も難航しました。しかし、坂口氏は上記のマウス実験データを基に、「現象が正しければ、分子マーカーを探せば証明できる」と信じ、粘り強く続けました。

決定的ひらめきの実現(1995年):CD25(IL-2受容体のα鎖)をTregのマーカーとして特定。CD25+ CD4+ T細胞を除去すると自己免疫が起き、移植すると抑制されることを証明しました。この論文(Sakaguchi et al., J Immunol 1995)は、Tregの「存在証明」となり、2000年に「Regulatory T cell」という名称が定着。後にFOXP3遺伝子(2003年)がTregのマスター遺伝子と判明し、理論が完成しました。

■なぜこのアイデアが生まれたのか? 坂口氏の研究哲学

坂口氏のひらめきは、「矛盾を放置せず、シンプルな実験で追及する」姿勢にありました。インタビュー(中日新聞2016年再録)では、「胸腺摘出マウスの予期せぬ病気が、ブレーキ役の存在を確信させた」と述べています。また、ノーベル賞関連の解説書(『免疫の守護者 制御性T細胞とはなにか』)でも、幼少期の科学書や哲学的背景が「免疫のバランス」を考える基盤になったと語っています。この発見は、がん免疫療法(Tregを減らして攻撃を強化)や自己免疫疾患治療(Tregを増やす)に応用され、現在200以上の臨床試験が進んでいます。

■感想

この坂口さんの研究に対する考え方で興味深いのが、「矛盾した実験結果」を実験にエラーがあったわけではなくて、新たな現象を示しているサインと読み取ったことにあります。

人はそれを「直感」とか「直観」と表現するかもしれません。

しかし、坂口さんは既存の常識をベースにした「実験結果のエラー」だと判断するのではなく、実験結果こそが事実であって、本来ならばその事実に基づいた新たなメカニズムがあるのではないかと考えたことがすごいのです。

🧩 1. 坂口志文の発想を生んだ「矛盾への感受性」

坂口氏が渡米前から抱いた直感の起点は、**「胸腺を取ったマウスが免疫不全ではなく自己免疫を起こす」**という逆説的な観察でした。
普通の科学者なら「実験系のエラー」として片付けるところを、坂口氏は「現象のメッセージ」として読み取った。

つまり、「免疫が足りないのに攻撃が起きる」ことは、
「免疫には攻撃だけでなく抑制の層もある」という直感を生んだ。

ここに坂口氏の発想の独自性があります。
これは科学哲学者トマス・クーンのいう「パラダイム転換の萌芽」に似ています。
旧理論(免疫=防御機構)では説明できない観察を、「異常事例」としてではなく「新しい秩序の兆し」として受け止めた点です。


🧠 2. 「抑制」の存在を想像できた背景:免疫を“均衡系”として捉える感性

坂口氏は免疫を「攻撃 vs 抑制」のバランスシステムとして直感的に捉えていました。
この発想の根底には、生理学的・哲学的な「動的均衡」への理解があったと考えられます。

  • 多くの研究者は「免疫=兵士」「異物=敵」という戦争的メタファーに囚われていた。

  • 坂口氏はそれを離れ、「免疫=秩序の維持」「敵も味方も行き過ぎれば病になる」という生態系的視点を持っていた。

この“免疫=バランス”という見方は、20世紀の免疫学が「攻撃のメカニズム」に傾倒していた時代においては異端でした。
しかし坂口氏にとっては自然な帰結だった。
彼は後にこう語っています:

「免疫は外敵と戦うだけでなく、自分を壊さないための装置でもある。」

このように、免疫を「闘争」ではなく「調和」として見る哲学的視座が、Treg発見を導いた根底にあります。


🔬 3. 「実験の美学」:複雑さを排して本質を見抜く

坂口氏の研究の特徴は、極めてシンプルな実験設計にあります。
1980年代の生物学では、新しい分子や経路を次々と見つけることが主流でした。
しかし坂口氏は「サブセットを取る・戻す」という最小限の操作で、現象そのものを直接観察しました。

「現象をできるだけ単純な形で再現できれば、それが真実に近い。」

この方法論は、物理学者リチャード・ファインマンの「自然は単純だ」という信念に通じます。
つまり坂口氏の“ひらめき”は直感的なものではなく、「シンプルな構造で説明できる現象こそ本物だ」という科学哲学的美意識に基づいていたと考えられます。


🧩 4. 「逆風の中で信じる力」:信念の源は“現象”だった

1980〜90年代は、suppressor T細胞概念が否定された直後。
「抑制細胞を信じる」こと自体が、学界的にはキャリアを失うリスクを伴いました。
それでも坂口氏が研究を続けられた理由は、信念ではなく現象への確信にありました。

「データがそう言っている限り、理論が間違っているのは理論の方だ。」

この姿勢は、フランシス・クリックやジェーン・グドールのように、「常識よりも観察を信じる」科学者の系譜に連なります。
坂口氏の中では、“信念”ではなく“事実への誠実さ”が推進力だったといえます。


🧭 5. まとめ:坂口志文の「ひらめきの構造」

観点 内容 現代科学への教訓
🔍 出発点 胸腺摘出マウスの矛盾した現象に着目 データの「例外」にこそ本質が潜む
⚖️ 発想の枠組み 免疫を攻撃ではなく“均衡系”と見る 自然を「戦い」ではなく「調和」で捉える視点
🧪 方法論 シンプルな除去・移植実験で本質を抽出 技術よりも構造的理解を優先
💡 哲学的態度 現象への誠実さ、矛盾を手がかりにする 「理論より現象」への忠実さ
🕊️ 時代への逆行 主流が「抑制細胞など存在しない」時代 パラダイム転換は孤独の中で起きる

もし一言で坂口氏の発想を表すなら、こう言えるでしょう:

「免疫とは、戦う力ではなく、戦いを終わらせる力である。」

坂口氏がその「終わらせる力」を自然の中に見出したことこそ、制御性T細胞発見の本質的な“ひらめき”でした。







ハチミツ二郎さんが膝上まで脚を切断したことを有吉弘行さんが明かす!糖尿病の合併症が原因?それとも別の病気が原因?




2025年10月5日放送のJFN系ラジオ番組「有吉弘行のSUNDAY NIGHT DREAMER」内で有吉弘行さんはハチミツ二郎さんが膝上まで脚を切断したことを明かしました。

SNSのコメントではハチミツ二郎さんが糖尿病の合併症(糖尿病性足病変)で足の切断に至ったと結論付けてコメントしている方も多いですが、ご本人のSNSで「糖尿病」を明言したものは検索したところ見つかりませんでした。

多くのニュースやブログで「糖尿病持ち」と前提づけられていますが、これらは本人のnoteや過去インタビューからの推測によるもので、ハチミツ二郎さんの病歴は複雑で、腎臓病(IgA腎症や透析)、心不全、感染症と絡み合っています。

→ 糖尿病の症状・初期症状|糖尿病とは について詳しくはこちら

■まとめ

ハチミツ二郎さんが糖尿病かどうかはわかりませんが、糖尿病で怖いのが合併症であることは間違いありません。

■有名人で糖尿病の合併症に悩まれていたケース

■コージー冨田さんと糖尿病

糖尿病の合併症を患うコージー冨田さん(58歳)、弱視で、神経障害で足の感覚がなく、腎臓が機能していないので人工透析を受けている!によれば、コージーさんは25,26歳ごろに糖尿病と診断されたもののあまり治療に積極的ではなく、40歳ごろから足の神経障害、目の衰え、腎臓が悪くなり、インスリン注射を行い、58歳の段階では、弱視で、神経障害で足の感覚がなく、腎臓が機能していないので人工透析を受けているそうです。

■森永卓郎さんと糖尿病

🍅夏の熱中症の原因は高血糖にもある!?|梅雨からの高血糖予防&熱中症対策にトマト|#その原因Xにあり(2017年)によれば、森永卓郎さんは糖尿病を告白しており、血糖値は400mg/dL、HbA1cは11.4%で、のどの渇きをコーラやジュースで水分補給をしたり、一口だけならいいかとお菓子をつまんだ生活を送っていたそうです。

その後「脚のかゆみ」という症状・違和感を感じて病院で診てもらったところ、森永さんの空腹時血糖値は600mg/dLだったそうで、森永さんに起こった脚のかゆみのような違和感は、高血糖により起こった神経障害と考えられ、神経障害があると感覚が鈍くなり、痛みを感じにくくなり、ひどい時には壊死を起こしてしまい、脚を切断しなければならない場合もあるそうです。

→ 糖尿病性神経障害 について詳しくはこちら

理想的な血糖値の幅は空腹時70mg/dL~満腹時140mg/dLなのだそうですが、つまみ食いをしたときの血糖値の変化は血糖値が下がらないことで、常に高血糖の状態が続き、膵臓が疲弊し、インスリンの分泌や働きが悪くなるそうです。

→ 糖尿病の症状・初期症状|糖尿病とは について詳しくはこちら

■元近鉄&中日の佐野慈紀さんと糖尿病

ピッカリ投法で人気だった元近鉄&中日の佐野慈紀さん、糖尿病からの感染症が進み、右腕切断手術へ

元近鉄&中日の佐野慈紀さんは糖尿病の影響で感染症が進み、右腕を切断する手術を行なうそうです。

これまでにもブログによれば、2023年4月に「重症下肢虚血」による感染症で緊急入院し、右足中指を切断し、24年1月には「心臓弁膜症の発覚 血流の悪さに懸念が増える。動脈硬化が激しく回復がままならない。糖尿病による影響は恐ろしい。これ以上感染を広げない為に洗浄の繰り返し。毎回激痛が走る」と説明しています。

最近話題になった映画「国宝」でも糖尿病の合併症の怖さが描かれています。

→ 映画・原作「国宝」からわかる!糖尿病の合併症の怖さとは?

■まとめ

糖尿病を長い間治療などを行なわず、そのままにしておいた結果、ひどくなると糖尿病の合併症が起こります。

糖尿病の症状ははじめのうち、痛みなどの自覚症状がないため、検査で血糖値が高かったり、治療が必要といわれたことがあっても、そのまま治療を受けない人が多いです。

糖尿病患者の治療継続は半数にとどまる|なぜ治療が続けられないのか?糖尿病の合併症に不安を感じ、糖尿病の治療の重要性を認識していても、治療を継続できている人は半数なのだそうです。

しかし、糖尿病を長い間そのままにしておき、ひどくなると糖尿病の合併症を引き起こします。

【糖尿病の合併症の例】

〇糖尿病神経障害

糖尿病による腎臓障害で人工透析を始める人も多く、また糖尿病が原因の視覚障害や糖尿病神経障害(手足のしびれ・壊疽など)が発生することもあります。

糖尿病の合併症の中で最も早く出てくるのが「糖尿病神経障害(とうにょうびょうしんけいしょうがい)」です。

糖尿病神経障害の初期症状として、「足の裏のしびれ」や「疼痛(とうつう)」(ズキズキとうずくような痛み)が起こります。

その後、「手の指の先のしびれ」の症状が現れます。

人によって症状はさまざまで、ひどくなるとケガや火傷の痛みに気づかなくなることもあります。

痛みに気づかなくなるというのは怖いことで、足の痛みが感じなくなることで靴擦れや足の傷ができても気づきにくく、また、細菌の感染への抵抗力が弱くなることによって、足が壊死してしまい、切断にまで至ってしまうこともあるそうです。

特に足の冷えを感じて、糖尿病の人は、危険なのだそうです。

糖尿病網膜症

糖尿病網膜症は、糖尿病の三大合併症の一つ。

糖尿病網膜症、糖尿病性神経障害、糖尿病性腎症を3大合併症と呼びます。

糖尿病網膜症は、日本の中途失明原因の第2位で、年間約3000人がこの疾患で失明しているともいわれるそうです。

アメリカの糖尿病患者の約3割が糖尿病網膜症にかかっている!?で紹介した米疾病対策センター(CDC)などの研究チームによれば、アメリカの糖尿病患者のうち3割近くが糖尿病網膜症にかかっているそうです。

糖尿病腎症

糖尿病性腎症になると、尿を作る腎臓の「糸球体(しきゅうたい)」の毛細血管が悪くなり、だんだんに尿が作れなくなります。

すると人工透析(機械で血液の不要な成分をろ過して、尿を作る)を行なわなければなりません。

週に2~3回、病院などで透析を受けるようになるので、日常生活に大きな影響を及ぼします。

現在、人工透析になる原因の1位がこの糖尿病性腎症です。

糖尿病は怖い病気なので、まずは予防を、そして糖尿病と分かったら早めに治療を行ないましょう。