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山椒は減塩食のためのお役立ち食材になれる!?

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【目次】

■山椒は減塩食のためのお役立ち食材になれる!?

山椒(japanese pepper)
山椒(japanese pepper)

最近、山椒のはちみつ漬けや、山椒の味噌漬けなど山椒仕事をしたのですが、「山椒は何か健康に役立つのかな?」と思って調べてみました。

健康科学研究所ニュースレター(2018/3/26、畿央大学)で紹介されている栢野新市(かやのしんいち)教授によれば、山椒には辛み成分であるサンショオール類が含有されており、これらの成分が塩分に対する感受性を高めることが明らかにされているそうです。

わかりやすく言えば、サンショオールを含む山椒を摂取することで塩分を控えた食事でも美味しく食べることができ、減塩につながるということです。

【参考リンク】

減塩につながるといえば、高血圧を撃退!塩を減らさないハッピー減塩法(2015/7/29、ガッテン!)によれば、減塩には、塩分にメリハリをつけることやラベリング効果を利用することが大事であると紹介されています。

塩分にメリハリをつけるとは、すべての味を薄味にするのではなく、好きなものの塩分を減らしてしまうと、脳の中で「美味しい、おいしくない」を判断する「二次味覚野」が満足しないことで、減塩を挫折することがあるため、減塩するものとそうでないものを分けること、つまり、メリハリをつけることをおすすめしています。

また、「ラベリング効果」とは、脳の「二次味覚野」は見た目や音、匂い、言葉、記憶などの情報も併せて、「おいしい、おいしくない」を判断しているそうです。

まとめると、「焼き物」「炒め物」「あえ物」「揚げ物」「酢の物」といった減塩に向いた「水分をあまり使わない調理法」のように食材の旨味を残すことができるものと「ゆで物」「煮物」「汁物」といった減塩に向かない「水分を多く使う調理法」のものとを分けて考えて、減塩するものにメリハリをつけ、また、美味しさの工夫といった情報を合わせることで脳の味覚野に美味しさを伝えることが減塩をするアイデアだということです。

つまり、この二つの情報を組み合わせると、こういうことが考えられるのではないでしょうか?

減塩に向いた調理法で「山椒を使うと美味しそう!」という「ラベリング効果」を使って味覚野に伝えること、そして、山椒は塩分に対する感受性を高めることから、減塩食を継続するためのお役立ち食材になれる!

■山椒仕事

実山椒のはちみつ漬け(山椒茶)の作り方・レシピ【山椒仕事】

山椒の実をはちみつに漬けたレシピが気になったので作ってみました。

漬けてから1か月半ごろからが飲み頃(8月頃かな?)なので今から楽しみです♪

柚子のようにお湯や炭酸で割って飲んだり、香りと甘みを活かした料理(例:南蛮漬けや酢豚など)に活用するとよいそうです。

山椒の塩漬けの作り方・レシピ【#山椒仕事】

どんな味になるのか、どのように使おうか(煮物や焼き物にのせたり、おにぎりに混ぜたり)と考えるのが今から楽しみです!

山椒の味噌漬けの作り方・レシピ【#山椒仕事】

山椒の実をオリジナルで開発したえごま味噌に漬ける山椒の味噌漬けの作り方です。#えごま味噌 で漬けるとどのような味になるのかを実験します!

山椒のはちみつ味噌漬けの作り方・レシピ【#山椒仕事】

#無印良品 のソーダガラス密封瓶の煮沸消毒してから、山椒の実を #はちみつ と #えごま味噌 を混ぜたものに漬けました。

なすと豚肉のみそ炒め(山椒のえごま味噌漬け)のえごま蕎麦レシピ

【7月6日は #サラダ記念日】山椒の味噌漬けドレッシングの豚しゃぶそばサラダのレシピ・作り方







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高血圧を予防・改善する食事療法「DASH食」のやり方!ダッシュ食で増やす食品・減らす食べ物

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高血圧を予防する食事方法としては「減塩」することが挙げられますが、ここ数年アメリカで高血圧患者のための食事療法として研究され注目を集める「DASH食」について取り上げてみたいと思います。




【目次】

■DASH食とは?

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by Michael Stern(画像:Creative Commons)

高血圧|仮面高血圧|白衣高血圧|食事療法|DASH食-総合南東北病院

血圧を下げる作用のある食品は、単独で食べるより組み合わせて摂るほうが効果が大きいため、DASH食またはこれに準ずる食事を続けることにより、軽症の場合は降圧剤を服用しなくても済むようになる人もいます。

DASH食とは、米国立保健研究所などが提唱している高血圧患者のための食事療法のことです。

DASHとは、「Dietary Approaches to Stop Hypertension」の略で、直訳すると、「高血圧を予防するための食事方法」でしょうか。

→ 高血圧とは|高血圧の症状・食事・予防・原因・対策 について詳しくはこちら

■DASH食の基本

DASH食の基本は2つ。

1 野菜・果物・低脂肪の乳製品を充分摂る

2 肉類および砂糖を減らす

具体的には、緑黄色野菜と淡色野菜を毎食取り入れ、果物はカリウムの多いバナナ・プルーン・りんごなどがよく、また、鶏肉以外の肉を減らして魚を増やします。肉の調理は皮や脂を取り除き、揚げずに網焼きしたりゆでたりします。

低脂肪の牛乳・ヨーグルト・チーズ等でカルシウムを充分補ない、ナッツ類や豆類も意識して摂り、パンは全粒粉を使ったものがよいでしょう。

逆に減らす食品は、牛肉や豚肉(脂身)、甘いお菓子、砂糖を含むソフトドリンク類などです。

カリウム・カルシウム・マグネシウム・食物繊維には、増えすぎた塩分を効率よく体外へ排出させる効果があります。

カリウムは、血液での濾過装置である腎臓に作用すると考えられており、余分な塩分をより多く体外へ排出すると考えられています。

【DASH食で増やす食品】

  • 緑黄色野菜
  • 淡色野菜
  • カリウムの多い果物(バナナ・プルーン・りんごなど)
  • 低脂肪の牛乳
  • ヨーグルト
  • チーズ
  • ナッツ類
  • 豆類

【DASH食で減らす食品】

  • 牛肉
  • 豚肉(脂身)
  • 甘いお菓子
  • 砂糖を含むソフトドリンク類




■DASH食が一日に必要とする量

カリウム 4252mg (例 ほうれん草 3束)

カルシウム 1122mg (例 牛乳 5杯半)

マグネシウム 452mg (例 アーモンド90粒)

食物繊維 28g (例 ごぼう 2本半)

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■伝統的な和食をDASH食と比較

伝統的な和食をDASH食と比較すると、食物繊維・カリウム・マグネシウム・カルシウムはやや低いものの、バランスはよいといえます。しかしコレステロールと塩分が多めなので、卵などを控え、低脂肪の乳製品をプラスした薄味の和食であればDASH食に近くなるでしょう。

ただし、腎疾患の人が果物や野菜のカリウムを摂りすぎると害があります。また糖尿病の人が果物やナッツ類を多量に摂るとカロリーオーバーにつながるので、食餌療法を検討する際は必ず主治医にご相談ください。

伝統的な和食とDASH食の比較によれば、次のようなポイントに注意が必要です。

  • 食物繊維・カリウム・マグネシウム・カルシウムがやや低いもののバランスは良いので、少し増やす。
  • 塩分が多めなので、薄味にすることを心がける。
  • 腎疾患(腎臓の病気)の人はカリウムを摂り過ぎると体に悪影響があるので気を付ける。
  • 糖尿病の人はカロリーオーバーにつながるので注意が必要。

→ 血圧を下げる方法(食べ物・サプリメント・運動) について詳しくはこちら







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立ちくらみの原因にはどんな病気があるの?|症状チェック

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急にふらーっと立ちくらみを起こす人を見たことがあったり、あなた自身も経験したことがあるという人がいると思います。

立ちくらみの中には、病気のサインとしてその症状が現れることがあります。

そこで、立ちくらみの症状が現れる病気について紹介したいと思います。




【目次】

低血圧

Walk down the street

by Alex Troshenkov(画像:Creative Commons)

起立性低血圧は、急に立ち上がった時に、下半身にたまった血液を心臓に押し上げる力が弱く、脳に十分な血液が回らなくなることで起こります。

また、起立性低血圧の原因には、血圧を調節している脳の視床下部にある血圧調節中枢の遅れも原因の一つとして考えられているようです。

血圧調節中枢の指令が遅れると、脳の血液が不足して立ちくらみやめまいなどの低血圧の症状を起こしていると考えられます。

→ 低血圧の症状・改善・原因・数値・食事 について詳しくはこちら

→ めまい・立ちくらみ・ふらつき|低血圧の症状 について詳しくはこちら

【関連記事】

貧血

貧血とは、酸素を運ぶ赤血球か、赤血球の中で酸素と結合するヘモグロビンが少なく、体内が酸素不足になった状態のことです。

酸素不足は体全体に症状が現れますが、それが脳に及ぶと、脳が酸欠になることで、立ちくらみがして立っていられなくなったり、めまいが起きたり、頭痛がしたり、場合によっては、失神を起こしてしまいます。

→ 貧血の症状・原因・数値・改善・食事(食べ物) について詳しくはこちら

低栄養の原因はアルブミン不足|ためしてガッテン(NHK) 4月28日によれば、高齢者の食生活は、年齢とともに肉類や油脂類を摂る量が減ってしまい、血清アルブミンや血色素(ヘモグロビンは、血液中の赤血球に含まれる色素で、酸素を全身に運ぶ働きがあり、減少すると貧血をまねき、生活機能が低下しやすくなる)の値が低くなっているようです。

→ なぜ貧血が立ちくらみ・めまい・頭痛・失神の原因になるの?|貧血の症状 について詳しくはこちら

→ 貧血によい食べ物・食事 について詳しくはこちら

→ 鉄分の多い食品 について詳しくはこちら

更年期障害

更年期障害の場合は、エストロゲン(女性ホルモン)が減少によって、脳の視床下部が混乱し、自律神経が乱れてしまい、立ちくらみの症状を起こすと考えられます。

→ めまい・ふらつき・耳鳴りの原因|更年期の症状 について詳しくはこちら

→ 更年期障害の症状・原因・チェック|40代・50代の更年期の症状 について詳しくはこちら

大腸がん

大腸がんの症状には、血便(便に鮮血または黒色の血液が混じる)がありますが、大腸がんや大腸ポリープなどによって体内で出血が起きると、貧血を起こすことがあるそうです。

出血に伴い、立ちくらみを起こすことがあります。

→ 大腸がんの症状・初期症状・原因 について詳しくはこちら

急性胃腸炎

急性胃腸炎になると、発熱、下痢、嘔吐などの症状によって体の水分がなくなってしまい、脱水の症状として、めまいや立ちくらみ、ふらっとするといった症状が現れることがあります。

→ 急性胃腸炎(感染性胃腸炎)の症状・原因・対策 について詳しくはこちら




糖尿病

糖尿病の合併症には糖尿病神経障害があり、立ちくらみ、筋肉の萎縮、筋力の低下や胃腸の不調、発汗異常、インポテンツ、EDなど、さまざまな自律神経障害の症状も現れます。

糖尿病神経障害が進むことで自律神経障害を起こし、自律神経が乱れてしまい、血圧調節中枢の指令が遅れると、この調整がうまくいかなくなり、脳の血液が不足して立ちくらみを起こしていると考えられます。

【糖尿病の初期症状・症状】

高血圧

通常は、人間の脳の血液循環は、自動調節能により一定に保たれていますが、高血圧が長く続いたり、血圧が急激に上昇すると、この自動調節能の働きに異常が起こり、脳内の圧力が上昇した結果、血液循環が乱れてしまいます。

そして、血液量が乱れることによって、高血圧脳症、浮動性めまい(ふわふわする)、吐き気、嘔吐といった症状を起こすと考えられるそうです。

また、高血圧の治療中で降圧剤を服用している患者さんの中には、「めまいがある」「ふらふらする」といた症状を訴える人がいます。

人間の脳の血液循環は、自動調節能により一定に保たれていますが、降圧剤(血圧の薬)によって血圧が下がり過ぎてしまうと、脳循環障害を起こして、血液が不足し、平衡中枢が働かなくなって、めまいやふらつきを起こすことがあります。

→ めまい・ふらつき|高血圧でめまいがなぜ起こるのか?|高血圧の症状 について詳しくはこちら

→ 高血圧の症状・食事・数値・予防・原因 について詳しくはこちら

不整脈

脈が遅くなる(脈が途切れる)場合の症状として、立ちくらみ、めまい、息切れといった症状が現れることがあります。

→ 不整脈とは|不整脈の症状・原因・判断する基準の脈拍 について詳しくはこちら

脳梗塞

脳梗塞の症状としては、片側手足の運動障害、言葉の障害、眼の障害、意識障害(意識の混濁)といった症状のほかに次のような症状が現れることがあります。

  • めまい
  • 体がふらつき歩くことができない
  • 一人で立っていられない
  • 歩くと片方に傾く

→ 脳梗塞の症状・原因・予防 について詳しくはこちら

熱中症

熱中症になると、皮膚血管が拡張することによって、血圧が低下し、脳の血流が少なくなることによって、「めまいがする」「立ちくらみを起こす」「失神する」という症状を起こします。

→ なぜ熱中症になると、「熱失神(めまい・立ちくらみ・失神)」という症状を起こしてしまうのか?|熱中症の症状 について詳しくはこちら

→ 熱中症の症状・対策・予防 について詳しくはこちら

■まとめ

このように立ちくらみの症状が現れる病気を挙げると不安な印象を持つ方もいらっしゃると思います。

立ちくらみには心配のないものも多いですが、上記に挙げたような病気のサインとして表れることがあるので、気になる症状がある場合には、一度病院で診てもらいましょう。







1300万人の新国民病!隠れ腎臓病|#ためしてガッテン(#NHK)

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2008年11月12日放送のためしてガッテン(NHK)「1300万人の新国民病!隠れ腎臓病恐怖の連鎖」がテーマでした。




【目次】

■隠れ腎臓病とは

View from Tokyo Skytree

by JD(画像:Creative Commons)

ためしてガッテン(11月12日放送)「1300万人の新国民病!隠れ腎臓病恐怖の連鎖」

●最近は、自覚症状はないけれども、腎臓機能が落ちている、「隠れ腎臓病」の人が増えているそうです。

●最近の研究によると、自覚症状が全くない段階の腎臓機能低下で、脳卒中心筋梗塞のリスクが大幅に上昇する悪循環があることがわかってきたそうです。

そのメカニズムとは、「腎臓機能が低下→高血圧動脈硬化→突然死」というものです。

■隠れ腎臓病と貧血

●現在、隠れ腎臓病が原因の貧血が急増しているそうで、この貧血のことを腎性貧血というそうです。

●貧血になると、腎臓からエリスロポエチンというホルモンが出て、骨髄で赤血球を作る指令を出すそうです。

●腎性貧血は、腎臓機能が悪化したことで、骨髄で赤血球を作るように指令を出すエリスロポエチンが作り出される量が減ったためにおこるそうです。

●腎臓は、酸素の取り込み能力が非常に低い臓器であるそうです。

●腎臓悪化→エリスロポエチンが出ない→貧血→腎臓悪化という悪循環を起きてしまっているそうです。

●鉄分を摂取しても貧血が治らない場合は、腎臓機能の悪化が原因の腎性貧血の可能性があるので、ぜひ一度医師と相談してみてください。




■隠れ腎臓病と骨

●腎臓の働きには、骨を作る上で重要な働きがある。

カルシウムを体内に吸収するのはビタミンDの役割なのですが、腎臓が活性型ビタミンDというホルモンに変える働きがある。

●隠れ腎臓病が原因で血管に骨ができる、「血管の石灰化」というものがあるそうです。

●血管の石灰化のメカニズム

カルシウムには、カルシウムは常に血液中に一定量が必要。

腎臓の働きが落ちることによって、カルシウムが足りなくなると、それを補おうとして、骨が溶け出てきます。

この溶け出たカルシウムが複雑な仕組みを経て、血管に沈着してしまうそうです。

●「腎臓悪化→活性型ビタミンDが出ない→骨がスカスカに→血管が石灰化する→腎臓悪化」という悪循環を引き起こす可能性があるそうです。

■隠れ腎臓病と突然死のメカニズムのまとめ

●隠れ腎臓病が原因になって、「腎臓機能が低下→高血圧→動脈硬化」の悪循環に、「貧血」と「骨がスカスカ」の悪循環が組み合わさって、その結果、「突然死」のリスクが増大してしまう恐れがあるそうです。

■隠れ腎臓病の早期発見・早期治療と予防

●隠れ腎臓病を早期発見・早期治療を行うには、尿たんぱく検査・血清クレアチニン検査です。

●尿タンパク検査

タンパクが尿に漏れてしまうのは、腎臓の機能が低下していることが原因と考えられます。

●血清クレアチニン検査

血清クレアチニンとは、体内の老廃物で、腎臓のろ過機能を示す指標です。

●腎臓機能低下のきっかけは、糖尿病・高血圧・メタボリックであるので、メタボリックシンドロームを防ぐ食事が、腎臓機能低下を防ぐ食事と言えます。

■感想

今回の放送は大変勉強になりました。

特に腎臓機能の低下が、まったく関係のないように思える貧血や骨がスカスカになることなどと関係していることがわかり、驚きました。

また、そのことがさらに高血圧→動脈硬化と組み合わさって、大きな悪循環を生んでいるということにも驚かされました。

腎臓の働きの重要さがたいへんわかる番組でした。

皆さんも定期的に検査を受けて、隠れ腎臓病を早期発見・早期治療しましょう!

また、食事で腎臓機能低下を予防しましょう!







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倦怠感|なぜ腎機能が低下すると疲れやすく、体がだるくなるのか?|腎臓病の症状

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腎臓の機能が低下し、腎臓の病気になると、「体がだるい」という症状が現れますが、なぜ腎機能が低下すると体がだるくなるのでしょうか。




【目次】

■なぜ腎機能が低下すると体がだるくなるのか?

Tired

by Phil and Pam Gradwell (to be)(画像:Creative Commons)

腎臓機能の中でも最も重要な機能は、血液をろ過し、老廃物や塩分を尿として排出することです。

しかし、血液をろ過する腎機能が下がると、老廃物を排出することができず、身体の中に有害なものがたまってしまいます。

その結果、体がだるく、疲れやすくなります。

■メタボリックシンドロームが腎機能低下の原因になる!?

腎機能の低下の原因には、メタボリックシンドローム・肥満などが挙げられます。

メタボリックシンドロームを放っておくと、腎臓の機能が60%未満に低下する慢性腎臓病になる恐れがあるそうです。

メタボ

高血圧高血糖

動脈硬化

→糸球体のろ過機能低下

→腎臓機能低下

メタボリックシンドロームになると、高血圧、高血糖などが原因で全身の血管が動脈硬化を起こします。

腎臓の血管でも動脈硬化が起こり、腎臓にある糸球体(血液をろ過する腎臓の血管)が動脈硬化を起こすことで、濾過する能力が低下します。

その結果、腎機能の低下が起こります。

また、脂肪肝(非アルコール性脂肪肝)によって慢性腎臓病のリスクが高くなる!?によれば、非アルコール性脂肪性肝疾患により慢性腎臓病となるリスクが1.55倍になるそうです。

脂肪肝の原因の主なものとして、カロリーオーバーな食事が挙げられますが、同様に腎臓に負担がかかる原因に、糖分の多い食事や高脂肪の多い食事があります。

糖分の多い食事や高脂肪の多い食事が続くと、血液中に「糖」や「脂肪」が増加し、それによってろ過する穴を広げてしまうため、糸球体のろ過する機能がうまく働かなくなってしまうからです。

つまり、肥満につながる生活習慣が腎臓に負担をかけてしまう生活習慣といえます。

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■腎臓の病気を予防する方法

腎臓の機能が60%未満に低下した状態の病気を慢性腎臓病(chronic kidney disease;CKD)と呼びますが、CKDのリスク要因は、加齢、血尿、高血圧糖尿病高血糖)、脂質異常症、肥満と喫煙なのだそうです。

そのため、次のようなことが腎臓病の予防に欠かせません。

  • カロリーや脂質を摂り過ぎないバランスのとれた食事
  • 運動
  • ダイエット(肥満解消)
  • 塩分少なめの食事
  • 水分補給
  • 禁煙

糖尿病の人は、高血圧になる可能性が高いともいわれます。

それは、糖尿病と高血圧の危険因子が同じだからだと考えられています。

その他にも、脂質異常症高脂血症)もリスク要因が重なる部分が多いため、注意が必要です。

→ 慢性腎臓病(CKD)の症状・原因 について詳しくはこちら

■まとめ

血液をろ過する腎機能が下がると、老廃物を排出することができず、身体の中に有害なものがたまってしまい、疲れやすく、体がだるくなります。

体がだるい・疲れやすい以外に、むくみ・多尿(おしっこの量が増えた)・頻尿(おしっこの回数が増える)・尿が泡立つ(または泡立ちがなかなか消えない)といった症状がある場合には、腎機能の低下が疑われるので、一度病院でチェックしてみましょう。

→ 腎臓の病気|腎臓病の症状・種類・原因・食事・検査 について詳しくはこちら







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