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糖尿病と高脂血症(脂質異常症)

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by Mario Mancuso(画像:Creative Commons)

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糖尿病の方は、動脈硬化が起こりやすく、その大きな原因となるのが脂質異常症(高脂血症)なのだそうです。

続・糖尿病50話:第34話 高脂血症

(2008/11/25、毎日新聞)

このような糖尿病患者における脂質異常症は、狭心症、心筋梗塞(こうそく)などの冠動脈疾患や脳梗塞の強いリスクとなりますので、厳重なコントロールが必要です。

糖尿病に対する食事療法と運動療法によって、血糖値を低下させると、これらの脂質異常症はある程度まで改善します。

すなわち、中性脂肪やLDLコレステロールは低下し、HDLコレステロールは上昇します。

糖尿病の合併症を予防するためには、血糖値の低下だけでなく、脂質異常症も併せて、食事療法運動療法によって治療する必要があるようです。

記事の中では、このようにアドバイスされています。

かかりつけの医師に、血糖値やHbA1cの値だけでなく、LDLコレステロール、HDLコレステロール、中性脂肪(空腹時)の値も聞くように心がけましょう。

糖尿病の予防や糖尿病の合併症を予防するには、血糖値など部分、部分を見るのではなく、トータルでみていく必要があるようです。







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アメリカ人の3人に1人が睡眠不足 肥満、糖尿病、高血圧症、心臓病、脳卒中などの原因に|米CDC

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by Timothy Krause(画像:Creative Commons)

健康・美容チェック > 睡眠不足 > アメリカ人の3人に1人が睡眠不足 肥満、糖尿病、高血圧症、心臓病、脳卒中などの原因に|米CDC

【目次】




■アメリカ人の3人に1人が睡眠不足 肥満、糖尿病、高血圧症、心臓病、脳卒中などの原因に|米CDC

米国人の3人に1人が睡眠不足、米CDC報告書

(2016/2/16、AFP)

米国人の3人に1人が、日常的に十分な睡眠時間を確保できていないことが18日、米疾病対策センター(CDC)が発表した報告書で明らかになった。これにより、肥満、糖尿病、高血圧症、心臓病、脳卒中などのリスクの上昇を招いているという。

アメリカは「睡眠大不況」?|睡眠不足の原因・健康に与える影響・ぐっすり眠る方法によれば、コロンビア大学公衆衛生大学院の研究チームは米小児医学会の機関誌でこのほど発表した論文で、現在の米国の状況を「睡眠大不況」と呼んでいるそうです。

アメリカ国民の約3割、経済が心配で睡眠不足に=調査(2009/3/4)によれば、アメリカ国民の約3割が、経済不況による金銭的な不安や雇用不安で眠れず、不眠で悩んでいたそうです。

2007年から2009年は世界金融危機やサブプライムローン問題などがあり、経済的な不安を抱えている人が多かったという記憶がありますが、数年たっても睡眠不足には変化がないようです。

■睡眠不足がカラダにもたらす影響とは?

世代に関係なく睡眠不足が心身のさまざまな不調を引き起こすことは知られている。過食や脳の萎縮を引き起こし、2型糖尿病の誘因にもなる。刺激への反応が遅れるせいで自動車の運転が下手になる可能性があるほか、記憶違いを発生させる恐れもあるという。

子どもの寝不足|睡眠不足の原因・子どもの脳と睡眠の関係・睡眠不足を解消する方法でも紹介しましたが、睡眠不足になると、健康にさまざまな悪影響があります。

今回の記事でも、睡眠不足が肥満糖尿病高血圧、心臓病、脳卒中などのリスクの上昇を招いているそうです。

睡眠不足がすべての原因とはいえないでしょうが、睡眠不足をもたらす生活習慣によって、太りやすくなり肥満の原因となったり、糖尿病などの生活習慣病のリスクが高まることが考えられます。

低体温の子ども、「意欲」が低下によれば、低体温の傾向にある子供は、眠気やダルさ、頭痛や腹痛、学習や運動意欲の低下といった症状が出ているようです。

その原因としては、生活リズムの乱れから体温調節に関わるホルモンや自律神経の働きがおかしくなっていることが関係しているようです。

睡眠時間を確保するという生活リズムを整えることが、良い生活習慣作りの一歩になるのではないでしょうか。

そして、睡眠は特に子供にとって重要です。

寝る子は「海馬」も育つによれば、よく寝る子どもほど「海馬」も育つということがわかったそうです。

また、うつ病やPTSD、高齢のアルツハイマー病患者では、海馬が縮小している場合があるので、若いうちに睡眠をしっかりとっておき海馬を大きくしておけばその発症リスクを下げられる可能性があるそうです。

睡眠には脳の老廃物を除去する働きがある!?によれば、人は眠っている時に記憶を再構成しているといわれていましたが、脳の中では、眠っている間に老廃物を排出する作業が行われ、また就寝中は目が覚めている時の10倍のスピードで行われているそうです。

女性が長い睡眠時間を必要とする理由は「脳」にあった!?によれば、記事の中で紹介されているラフバラー大学睡眠研究センター長のJim Horne教授によると、睡眠の主な役割は「脳の回復と修復」であり、女性は男性と比較すると脳の使い方がマルチタスクであるため、脳を回復させるためにも長い睡眠が必要になるそうです。

つまり、脳を回復・修復させるためにも、睡眠が重要だということです。




■寝付きをよくしたり、ぐっすり眠るための方法

Ella y El Mar, Miami Beach

by Jamesy Pena (画像:Creative Commons)

南カリフォルニア大学の研究チームが米医師会の内科専門誌で発表した論文によれば、瞑想(めいそう)も効果があるという。

<中略>

また同財団によれば、毎日同じ時間に起床し、就寝することもお勧めだ。また、すっきり目覚めるために明るい光を浴びることや、昼寝や過食を避け、夜には酒やタバコを控えることも効果が見込めるという。

瞑想をすることでよく眠れるようになったそうです。

瞑想の有効性についてはわかっていませんが、寝る前にリラックスして呼吸を落ち着かせることは寝る前の儀式としてよいのかもしれません。

また、良い睡眠の秘訣は、朝は太陽の光を浴びることによれば、体内時計をリセットするためにも、また、メラトニンという睡眠に大きくかかわっているホルモン(脳内で分泌され、中枢神経に作用し眠気を引き起こす働き)を分泌させるためにも、毎朝太陽の光を浴びることは重要なのだそうです。

【関連記事】

質のいい睡眠のための3か条とは

1.『寝る直前に熱いお風呂に入らないこと』

体温が上がりすぎると寝つきにくくなるので、熱いお風呂に入るなら就寝2時間前まで済ませるのがいい。

2.『寝る前のPCやモバイルチェックはしないこと』。

ある研究によれば、就寝前のメールチェックはエスプレッソ2杯分程度の覚醒作用があるといわれているそうです。

3.『帰りにコンビニに寄らないこと』。

コンビニの強い光は、睡眠に向かおうとする体にとっては刺激が強すぎるので、できるだけ避ける。

よく眠るために 深部体温下げる工夫

  • 入浴は、熱い湯を避け、ぬるめのお湯に浸かり、就寝1から2時間前までに済ませておくようにする。
  • 就寝前には激しい運動はせず、ストレッチやマッサージなどをしたほうが良い。
    運動する際は、夕方に行うようにしよう。
  • 夕食は、就寝3時間前までにできるだけ済ませるようにする。
  • お酒を飲むと眠りが浅くなりやすいので、寝酒は控えるようにする。







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睡眠時無呼吸症候群(SAS)の症状・原因・検査・治療法

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世界では太りすぎの人がやせすぎの人より多くなっている|英研究

Large Lady

by Tony Alter(画像:Creative Commons)




太り過ぎ やせ過ぎより世界で多数派に=英研究

(2016/4/1、WEDGE Infinity)

インペリアル・コレッジ・ロンドンの研究者らが186カ国の2000万人近い男女の体格指数(BMI)データを集めて分析したところ、肥満とされた人の数は、1975年に1億500万人だったが、2014年には6億4100万人まで増加した。一方、やせ過ぎとされた人は、1975年の3億3000万人から2014年の4億6200万人に増加した。

インペリアル・コレッジ・ロンドンの研究者が、BMIデータを分析したところ、肥満の人とやせすぎの人は次のような結果になったそうです。

●肥満

1975年 1億 500万人 → 2014年 6億4100万人

●やせすぎ

1975年 3億3000万人 → 2014年 4億6200万人

肥満人口が栄養不足人口を上回る、赤十字社2011年報告書で紹介した国際赤十字社の2011年版「世界災害報告(World Disasters Report)」によれば、2010年の肥満人口は15億人で、栄養不足人口は9億2500万人でした。

つまり、世界全体においては、飢餓で悩む人々よりも、肥満による健康への悪影響で悩む人のほうが多いということになります。

世界中で 欧米型のライフスタイルが浸透したことによって、肥満の人々が増えており、肥満によって、糖尿病や脳卒中、心疾患、そして腰痛などのケガの原因になっているようです。

「肥満は地球の脅威」|ロンドン大学衛生学熱帯医学大学院の研究チーム論文で紹介したロンドン大学衛生学熱帯医学大学院の研究チームによれば、肥満化がアメリカ国民と同じペースで進行すれば、地球の食料資源にとって重大な脅威となるようです。

肥満によって、食糧資源がなくなってしまうのが早いのか、それとも、肥満による健康への悪影響によって世界が成り立たなくなるのが早いのか、どちらなのでしょうか?

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P.S.

今回の記事で気になったのは、やせすぎの人口が増えていることです。

今回の記事では貧困によるものかそれとも別の原因によるものかは書かれていませんでしたが、もしこれが女性のやせすぎ問題に関わることでしたら、かなり増加している印象を受けます。

20代女性の5人に一人が「やせ」|摂取カロリーは終戦直後よりも少なくなっている!?によれば、20代女性の5人に一人が「やせ(BMI18.5未満)」という状態であるそうです。

また、2013年の20代女性の平均エネルギー摂取量は、終戦直後よりも少ないそうです。

赤ちゃん 出生体重、戦前を下回る 母体のやせすぎ、喫煙が影響によれば、減り続ける赤ちゃんの出生体重が、戦前の水準さえ下回っており、赤ちゃんの体重が減少しているのは、やせすぎや喫煙、ストレスが原因なのではないかと考えられるそうです。

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カロリーが体脂肪を蓄積させてしまう!?|米研究チーム

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by Iryna Yeroshko(画像:Creative Commons)




体重増をもたらすのはカロリー=米研究チーム

(2012/1/5、ウォール・ストリート・ジャーナル)

脂肪、タンパク質、それに炭水化物をバランス良く摂取するのが体重を減らすカギだとするこれまでの説に、異議を唱える研究結果がこのたび明らかになった。

<中略>

体脂肪の蓄積という観点からすると、何を食べるかよりも、どれだけ食べるかが重要だということが示されたのだ。

体脂肪の蓄積には、何を食べるかよりもどれだけの量を食べるかが重要だということがわかったそうです。

研究は健康な若い男女25人を対象に行われ、被験者には56 日間にわたって意図的に1日当たり約1000キロカロリーを余計に摂取してもらった。

食事に含まれるタンパク質と脂肪の量はグループごとに変えた。

この研究結果は4日付のジャーナル・オブ・アメリカン・メディカル・アソシエーション(JAMA)に掲載される。

低タンパク質食のグループ(タンパク質の占める割合が摂取カロリーの5%未満)の体重増は、通常バランスのグループや高タンパク質食のグループよりも少なかったものの、体脂肪はすべてのグループで同じだけ増加した。

タンパク質が摂取カロリーに占める割合は普通で約15%だが、米政府は17~21%にすることを推奨している。

論文の主執筆者で、ペニントン生物医学研究センターの研究員であるジョー ジ・ブレイ氏は、「体が余剰なカロリーを摂取する場合、それがどんな食物から発生したのかは関係がない」と指摘し、「体は(余剰なカロリーを)脂肪に変えることしかできない」と語った。

この研究により、食事に含まれる脂肪、炭水化物、タンパク質の量ではなく、カロリーが体脂肪を蓄積させるということが分かる。

今回の研究でわかったことは、体は過剰なカロリーを体脂肪として蓄積しており、どんな食品であるかは関係がないということです。

つまり、過剰にカロリーを摂取していると、どんな食事のバランスでも、体脂肪は増えてしまうということです。

もちろん栄養の観点からみると食事のバランスは重要なのですが、どんなに良い食事のバランスでも、カロリーを摂り過ぎたら、太ってしまうということですね。







P.S.

【ダイエットの新常識】カロリー計算よりも栄養摂取量の計算

ダイエットに欠かせない行為のひとつがカロリー計算。でも実は、ダイエットをするにはカロリーそのものよりもタンパク質や炭水化物、脂質や食物繊維の摂取量を計算するほうがはるかに効果的なのだそう。

たとえばマシュマロは脂質がまったくないが、体のなかで脂肪として蓄積しやすい砂糖がたっぷり。また、糖分が多い食べ物は血糖値を変動させ、食欲を増加させる効果がある。逆に、アボカドは脂肪分が多いものの、心臓によいポリ不飽和の脂肪であるうえ、脂肪(特に内臓脂肪)の燃焼を助ける役目がある脂肪酸が豊富。

そのため、カロリーだけに気を使うのではなく、タンパク質や糖分、食物繊維や脂質をいかにバランスよく摂取するかが効果的なダイエットの秘訣なのだ。

以前紹介したコチラの記事では、カロリー計算よりも栄養バランスよく摂取することがダイエットには重要だということです。

両方の記事をまとめると、結局は、栄養バランスを考えながら、適切な量のカロリーを摂ることが重要ということになってしまいました。




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公開日時: 2012年3月14日 @ 03:02

肥満、糖尿病対策のために、政府による砂糖入り飲料への課税を求める|WHO

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■肥満、糖尿病対策のために、政府による砂糖入り飲料への課税を求める|WHO

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by nicoleleec(画像:Creative Commons)

砂糖入り飲料に課税を=肥満、糖尿病対策訴え―WHO

(2016/10/11、時事通信)

WHOは、砂糖入り飲料などの消費は「肥満や糖尿病に苦しむ人々を世界で増やす主要因だ」と指摘。価格が上がれば、消費が減る明確な証拠があるとし、「政府が課税すれば、人々の命を救える」と訴えた。

WHO(世界保健機関)は肥満や糖尿病を減らすためにも、政府による砂糖入り飲料への課税を求めました。

世界全体で肥満の数は増加しており、また肥満は、糖尿病脂肪肝高血圧などの生活習慣病だけでなく、脳卒中、心疾患、そして腰痛などのケガの原因になっています。

そして、医療費もそれに合わせて増加しています。

「一日の砂糖25グラムまで」|肥満・虫歯・慢性疾患の予防―WHO新指針によれば、WHOは、2014年3月に示されていた「一日の糖類25グラムまで」とする新指針を正式決定しましたが、今回はそうした動きをもう一歩進めたものといえそうです。

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■砂糖による健康への影響

砂糖入り飲料を習慣的に飲むと糖尿病リスクが上昇する!?

英・ケンブリッジ大学の今村文昭氏らの大規模な調査によれば、砂糖入り飲料を習慣的に飲むことで糖尿病のリスクが高くなることがわかったそうです。

ダイエットには食べ物より飲み物を見直す方がいい?

ジョンズ・ホプキンス大学などによる研究によれば、食べ物(固形物)によるカロリー摂取よりも飲み物(液体)によるカロリー摂取の方が体重に与える影響は大きいそうです。

糖化・AGEsを知ってアンチエイジング・病気予防

糖化は、私たちの体内にある大切なたんぱく質と、食事によって摂取した「糖」とが結びつくことで、糖化したたんぱく質が生成され、体内に蓄積してしまうことにより、老化を促進するだけでなく、肌のシミシワたるみだけでなく、骨、血管、脳にも影響を与えるそうです。

花粉症は栄養療法で8割以上が改善|砂糖をとらない・オメガ3・ビタミンD(溝口徹)|#ジョブチューン

アレルギーを抑制するコルチゾールと言うホルモンは血糖値の上昇を抑えるためにも使われるため、血糖値が上下動するとコルチゾールがアレルギーを抑制することに使われなくなるのです。

そのため、血糖値を上げる炭水化物や砂糖を摂らないことがよいそうです。

食事をするときには、たんぱく質(肉・魚)や野菜(葉物)を先に食べて、炭水化物を減らしたほうが良いそうです。

砂糖とアルコールを1ヶ月摂らなかったら体はどうなるのか?

糖分をとらなくなることで、血糖値が上昇し、血糖値を下げようとインスリンが出てくるため、体が甘いものを欲して、イライラしてくると考えられます。

砂糖とアルコールを摂取しないと、脱水状態になり疲れやすくなっていくそうですが、次第にその状態になれていくそうです。

【先行事例】砂糖(砂糖入り飲料)に対する課税

「ソーダ税」を導入した米バークレー、清涼飲料の消費量が21%減少|砂糖の摂取量減少による健康効果は得られるか?によれば、清涼飲料水に課税するいわゆる「ソーダ税」を導入したカリフォルニア州バークレーでは、低所得世帯による清涼飲料の消費量が21%減少したそうです。

ジュースに「砂糖税」を導入 ソフトドリンクメーカーに対して|英国によれば、英国の財務相ジョージ・オズボーンは、砂糖を加えたソフトドリンクのメーカーに対し、「砂糖税」を課すと発表しました。

■まとめ

砂糖入り飲料に課税をするというのは、消費者にとっては、大好きなものを制限されるというメッセージとして伝わり、ネガティブに感じるキャンペーンですよね。

ただ、砂糖入り飲料に課税をするというのは、行動習慣を変えるという意味では分かりやすいと思います。

食事バランスガイドを守ると死亡リスクが減少する!|バランスの良い食事をしようというメッセージは伝わっているの?でも紹介しましたが、「健康のためにはバランスの良い食事をおすすめします」というメッセージは実は伝わりにくいのです。

『スイッチ!「変われない」を変える方法』(著:チップ・ハース&ダン・ハース)によれば、「もっと健康的な食生活を送る」といった総括的な目標は、不明瞭であり、その曖昧さが感情に言い逃れの余地を与え、失敗を正当化しやすくしてしまうそうです。

つまり、「健康のためにはバランスの良い食事をしましょう」というメッセージは、受け取る側としてはわかりづらいもので、結果どうしたらよいかわからず、今まで通りの生活をしてしまうことになってしまいます。

ではどのようにしたらよいのでしょうか?

『スイッチ!「変われない」を変える方法』(著:チップ・ハース&ダン・ハース)ではこのような提案がされています。

例:アメリカ人に健康的な生活をさせるには?
「もっと健康的に行動しよう」と訴えるのではなく、「次にスーパーの乳製品コーナーに立ち寄ったら、ホールミルクではなく低脂肪乳に手を伸ばしなさい」というべきなのだ。
飲食行動を変える必要でなく、購入行動を変える。
「もっと健康的に行動しよう」と伝えても、解釈の仕方はいくらでもある。

この意見を参考にすると、こういう提案はどうでしょうか?

「砂糖入り飲料の代わりに、野菜ジュースや緑茶を飲むとキャッシュバックされる」というもの。

なぜこの提案を考えたのかというと、野菜ジュースや緑茶には血糖値の上昇を抑える効果があったり、血糖値を改善する効果があるといわれているからです。

食前に野菜ジュースを飲むと、食後の血糖値の上昇を抑える効果-カゴメがヒト試験で確認によれば、食前に野菜ジュースを飲むと、食後の血糖値の上昇を抑えることができることがヒト試験で確認されたそうです。

糖尿病なりかけに「緑茶が効果」 1日7杯で血糖値改善!で紹介した静岡県立大などの研究によれば、緑茶を1日に7杯分ほど飲むことで、糖尿病になりかかっている人たちの血糖値が改善することがわかったそうです。

そのため、砂糖入り飲料に課税するという代わりに、野菜ジュースや緑茶を飲むとキャッシュバックするという風にするとポジティブなメッセージによって行動習慣が変わるのではないでしょうか。

→ 糖尿病の症状・初期症状 について詳しくはこちら

→ 血糖値(正常値・食後血糖値・空腹時血糖値)・血糖値を下げる食品 について詳しくはこちら







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