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レーザーで脳梗塞を引き起こす血栓を溶かす治療法を開発 12月1日より治験|浜松医科大学と浜松医療センター、浜松ホトニクス

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参考画像:レーザ血栓溶解技術|YouTubeスクリーンショット

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■レーザーで脳梗塞を引き起こす血栓を溶かす治療法を開発 12月1日より治験|浜松医科大学と浜松医療センター、浜松ホトニクス

レーザーで血栓溶かす治療法開発へ 浜ホトなど12月から治験

(2016/11/29、日本経済新聞)

浜松医科大学と浜松医療センター、浜松ホトニクスは、脳梗塞を引き起こす血栓をレーザーで溶かすシステムの治験を始めるそうです。




■脳梗塞の治療法

急性期脳梗塞に対するレーザ血栓溶解治療システムを開発 12月1日から医師主導治験を開始

(2016/11/28、浜松ホトニクス株式会社)

急性期脳梗塞における治療法は、発症後 4.5 時間以内であれば、既往症などの禁忌がない限り、アルテプラーゼ*1の静脈投与による血栓溶解療法が標準の治療法として広く認められています。しかしアルテプラーゼの投与で脳主幹動脈*2の血流が再開通しない場合や、発症から 4.5 時間を過ぎている場合には、ほかの方法による血栓除去が必要となります。現在では主に機械的な血栓除去カテーテル*3が用いられています。

脳梗塞の治療は血栓を溶かす薬「T-PA」と「血栓回収療法」で劇的に改善されている!によれば、医療現場では脳梗塞の治療に「t-PA(tissue plasminogen activator:組織プラスミノーゲン活性化因子)」という血栓を溶かす薬があるそうです。

記事の中で紹介されている、アルテプラーゼとは、急性期脳梗塞の治療薬として使われています。

急性期脳梗塞に対するレーザ血栓溶解治療システムを開発 12月1日から医師主導治験を開始

(2016/11/28、浜松ホトニクス株式会社)

遺伝子組換え組織プラスミノゲンアクチベータ(recombinant tissue plasminogen activator:rt-PA)とも呼ばれ、血栓を溶解する作用がある。

「t-PA」の治療効果は高く、発症後4.5時間以内の使用で、後遺症の程度を軽減することが可能なのだそうです。

実は、「t-PA」は私たちの体の中(血管の内側の細胞)でも作られていて、日常的にできる血栓を溶かしてくれているそうです。

脳梗塞の治療で劇的な効果を発揮したt-PAですが、脳の太い動脈が詰まるとt-PAだけではなかなか血栓が溶けず、血流が再開しないこともあるそうです。

また、t-PAを投与できても、介護の必要がない状態で自宅に帰れる割合は40%程度なのだそうです。

そこで登場したのが、カテーテルを血管に入れて血栓を除去する「血栓回収療法」です。

血栓回収療法にはステント型と吸引型の2つあります。

ステント型は、脚の付け根からカテーテルという細い管を挿入し、ステント(筒状の網)にからめて血栓を回収する方法です。

吸引型は、器具の先端で崩した血栓を吸い取り、カテーテルの中に回収する方法です。

血栓回収療法は発症からのタイムリミットが4時間半だったのが、8時間まで治療を可能にし、またt-PAだけのグループよりもt-PA投与後にステント型の血栓回収療法を実施したグループのほうが社会復帰できる確率が大幅に高くなったそうです。

しかし、メリットしかないように思えた血栓回収療法にも、こちらのニュースリリースによれば実は一つ弱点がありました。

急性期脳梗塞に対するレーザ血栓溶解治療システムを開発 12月1日から医師主導治験を開始

(2016/11/28、浜松ホトニクス株式会社)

ただし、血栓除去カテーテルでは血管内皮損傷や脳出血などの可能性があり、より安全な治療法が求められていました

血管内皮を傷つけるリスクがあるというのがデメリットだったのです。

そこで、浜松医科大学と浜松ホトニクスが開発しているのが、脳の血管にできた血栓をレーザーで溶かす技術です。

レーザーで脳血栓溶解 浜松医大など、脳梗塞の新治療法目指す

(2013/2/25、日本経済新聞)

急性期脳梗塞に対するレーザ血栓溶解治療システムを開発 12月1日から医師主導治験を開始

(2016/11/28、浜松ホトニクス株式会社)

波長 500-600nmのレーザ光は血栓に吸収されますが、血管内皮ではほとんど吸収されません(図 2)。そこで、このレーザ光の吸収の差を利用して、レーザを用いて血栓のみを選択的に溶解可能で血管内皮の損傷がほとんどない波長532nm のレーザ装置と、血管を閉塞している血栓にレーザを有効に照射するための光ファイバーを内包した専用カテーテルを開発しました。(図 3)。

血栓のみを溶かすことができ、また血管内皮の損傷がほとんどない532ナノメートルのレーザー光を用いることで血管を傷つけるリスクを減らした治療法を開発したそうです。

■まとめ

浜松医療センターは、2016年12月1日より、脳梗塞を引き起こす血栓をレーザーで溶かすシステムの安全性および有効性を確認していくそうです。

脳梗塞の治療法がさらに進歩することを期待しましょう。

→ 脳梗塞とは|脳梗塞の症状・原因・予防 について詳しくはこちら







【関連記事】

敗血症の進行を抑えるタンパク質「HRG」を特定 多臓器不全に至るメカニズムも解明|岡山大




Sepsis device

by Oregon State University(画像:Creative Commons)

敗血症進行抑えるタンパク質特定 岡山大・西堀教授らのグループ

(2016/6/18、山陽新聞デジタル)

タンパク質は、肝臓で作られ、血漿(けっしょう)に含まれる「HRG」で、敗血症では濃度が低下していることを発見した。敗血症のマウスは通常5日以内に死ぬが、ヒトの血漿から精製したHRGを注射したところ、6日目も6割以上が生き残った。

研究グループは、HRGには細菌を殺す「好中球」(白血球の一種)の形や質を保ったり、血管の内壁の良好な状態を維持したりして血の塊(血栓)ができるのを抑える働きがあることも解明。この働きが失われることで多臓器不全に至るメカニズムも突き止めた。

岡山大大学院・西堀正洋教授らの研究グループは、細菌やウイルスなどの感染症により全身の炎症や多臓器不全が起きる「敗血症(はいけつしょう)」の進行を抑える血中のタンパク質「HRG」をマウスによる実験で特定したそうです。

「HRG」というたんぱく質が敗血症では濃度が低下していることがわかり、敗血症のマウスにHRGを注射したところ、6日目も6割以上が生き残ったという実験結果が出たそうです。

また、HRGには細菌を殺す「好中球(こうちゅうきゅう)」の形や質を保ったり、血管の内壁の良好な状態を維持したりして血栓ができるのを抑える働きがあることもわかったことにより、この働きが失われることで多臓器不全に至るメカニズムもわかったそうです。

■敗血症とは?

研究グループによると、敗血症は重篤な全身疾患で、正確な統計はないが、世界で年間2千万~3千万人、国内で37万人が発症し、20~30%が死亡すると推計されている。これまでは抗生物質を投与する以外の治療法がなかった。

敗血症とは、簡単に言うと、血液に細菌が入って繁殖し、全身に回った病気のことをいいます。

敗血症は、英語では、Sepsis」といいます。

敗血症|「病院の言葉」をわかりやすくする提案

 「からだの一部に細菌がはびこり,そこから血液中に絶え間なく菌による毒が流れ込みます。その毒が全身に回って,からだの抵抗力が負けて,肺や腎臓(じんぞう)などの大事な臓器がおかされる病気です。治療が遅れると命にかかわるので,抗菌剤などを使い,早めに治療します」

 

敗血症と聞いても身近な病気ではないので関係ないと考えている人も多いかもしれません。

しかし、敗血症は私達にとって身近な病気である「胆石」とも関係がある病気なのです。

胆石ができてしまう原因とは?|胆石の推定患者は1000万人!

胆石胆のうの外に転がり出て、運悪く管に詰まると、さまざまな症状が引き起こされます。

最も多いのは「胆のう炎」。

胆汁の流れが悪くなるために起こるもので、慢性的な炎症や痛みが起こります。

また肝臓も、同じ理由でダメージを受け、場合によっては肝炎肝硬変が起こります。

最悪の場合は、よどんだ胆汁の中で細菌が繁殖し、全身に回る「敗血症」という症状も起こりえます。

■まとめ

敗血症の複雑な発症メカニズムの一つを解明することができたことにより、抗生物質以外の新たな治療薬の開発が進むことが期待されます。







加圧ダイエット、医師の7割が「勧めない」 – 「内臓機能障害の危険性あり」




筋肥大・筋力増強効果のメカニズム|加圧トレーニング|e-ヘルスネット(厚生労働省)

加圧トレーニングは、専用のベルトで血流を制限して筋肉内を低酸素状態にすることで、乳酸などの代謝物が蓄積して筋内の代謝環境を苛酷にします。この代謝環境の変化が成長ホルモンなどのホルモン分泌を活性化します。これらの一連の酸素環境・代謝環境の変化やホルモン応答が筋肥大効果を誘発する主要素として働いていると考えられています。

血流が制限された状態で運動を行うと、血流が制限されて筋肉内が低酸素状態になり、乳酸などの代謝物が蓄積し、筋肉の代謝環境が変化することで成長ホルモンなどのホルモン分泌が活性化します。

成長ホルモンは全身の細胞の合成反応を促進することから、筋肉の成長の促進、肌の表皮細胞の代謝活性などによる若返り効果、脂肪の分解促進作用が期待されています。

Takaradaらは最大筋力の20%の負荷強度でのレッグエクステンションによって血中成長ホルモン濃度が安静時の約290倍に増加したことを報告しています[1]。

20-50%1RM(1回であげられるMAX重量の20-50%)程度の低負荷強度を用いて大きな筋肥大効果を得られることが報告されています[2]。

Abeらは1日2回という高頻度の加圧トレーニングにより、短期間で劇的な筋肥大効果(3週間で約6%の筋肥大)が観察されたことを報告しています[3]。

加圧ダイエット、医師の7割が「勧めない」 – 「内臓機能障害の危険性あり」

(2011/8/24、マイコミジャーナル)

「先生のご家族や親しいご友人が加圧ダイエットを望んだ場合、勧めますか?」と聞いたところ、「勧めない」(54%)「絶対に勧めない」(16%)と回答した医師が合計70%に上った。

医師100名に対して加圧ダイエットに関するアンケート調査を実施したところ、7割の医師が加圧ダイエットを薦めないと回答したそうです。

一方、「強く勧める」と答えた医師はゼロで、「勧める」も21%にとどまった。加圧ダイエットを勧めると回答した意見は「運動療法は基本である」「過度の負荷なくホルモン分泌を促す可能性がある」「過剰にならなければ体に良いと思うから」など。

加圧ダイエットを「強くすすめる」と答えた医師はゼロだったそうです。

「勧める」と答えた意見としては、「運動療法は基本である」「過度の負荷なくホルモン分泌を促す可能性がある」などだったそうです。

反対者からは「内臓機能障害の危険性あり」「血栓症などがリスク」「無理のない運動を持続するべし」など意見が寄せられた。

反対意見の多くは、過度な圧力が健康に悪影響を与える可能性があると指摘している。

加圧することで、体に負担がかかり、内臓機能障害や血栓症など健康に悪影響を与えるリスクがあるようです。

加圧トレーニングを行っている有名人の方もいて、加圧トレーニングはよいトレーニング方法と思っていただけに今回の結果は驚きですね。

健康状態をみて慎重に取り入れたほうが良いようですね。

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【参考リンク(論文・エビデンス)】
続きを読む 加圧ダイエット、医師の7割が「勧めない」 – 「内臓機能障害の危険性あり」

日本人には良い油=オメガ3脂肪酸が足りていない!?

Fish oil

by Aardvark Ethel(画像:Creative Commons)




日本人には良い油=“フィッシュオイル”が足りていない!?

(2011/7/12、独女通信)

大塚製薬株式会社が、日米の30~50代男女各150名に実施した「日常の食生活と健康に対する意識調査」によると、“魚大国”といわれる日本でも毎日魚を食べる人はわずか2.7%しかおらず、アメリカ(1.7%)とあまり差がないことが明らかになった。

また、日ごろから “油(脂質・脂肪酸)”は「肉類」から摂取している日本人は59.7%と多く、魚の摂食頻度から見ても、魚の油から得られ、身体に良いと言われる油の一つ(ω-3系脂肪酸(以下、「オメガ3」))が不足がちであるということも分かった。

日本で魚を食べる人は多いというイメージがありましたが、調査によると、毎日魚を食べる人は2.7%しかいないそうで、アメリカとあまり変わらないそうです。

また、オメガ3脂肪酸が不足しているということもわかったそうです。

→ オメガ3脂肪酸|オメガ3の効能・効果・食べ物・オメガ3ダイエット について詳しくはこちら

アンチエイジングの専門家である順天堂大学大学院 加齢制御医学講座教授 白澤卓二先は、日本人の魚離れを心配する。

「ひとくちに“油”といっても、実は身体にとって悪い油と、なくてはならない良い油があります。

特に積極的に摂取してほしい『オメガ3』という種類の油には、脳細胞の機能を改善し認知症を予防したり、血液を固まりにくくして血栓を予防したり、中性脂肪を減らす効果が期待できます。

この『オメガ3』は、特に魚の油(フィッシュオイル)に多く含まれていますが、最近の日本人は魚があまり好きでなかったり、食べる頻度が少なかったりと、1日に必要な量のフィッシュオイルを摂れていないようですので、日本でも魚の摂取を見直す必要があります」。

オメガ3脂肪酸は積極的にとっていきたい油ですが、最近の日本人は魚を食べる頻度が少なくなっていることで、一日に必要な料のオメガ3脂肪酸の摂取はできていないです。

予防医学の発達しているアメリカでは、日ごろから健康維持に対する関心が高く、足りない栄養素を補給するために、サプリメントが普及している。

今回の調査でも6割以上が足りない栄養素をサプリメントで補給していることが分かった。

「アメリカではフィッシュオイルやマルチビタミンが多く飲まれています。魚不足の対処として、日本でも今後このようなサプリメントが普及していくと思われます」と、白澤先生は話す。

アメリカでは、オメガ3脂肪酸が含まれているサプリメントは一般的なイメージがあります。

魚などでオメガ3脂肪酸をうまく取りたいところですが、どうしても苦手な方は、サプリメントなどをうまく活用していきたいところです。

 

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→ オメガ3脂肪酸|オメガ3の効能・効果・食べ物・オメガ3ダイエット について詳しくはこちら

→ えごまを練りこんだえごまそば について詳しくはこちら。

 

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脳梗塞のため血栓を取り除く手術をした男性は目が覚めると視力が回復していた

Blinded By The Light - NYC

by Phil Dolby(画像:Creative Commons)




脳梗塞から目が覚めると、視力が回復していた…イギリス男性

(2009/9/6、らばQ)

イギリス中央部、ルートランドに住むマルコム・ダービーさん70歳は、去年脳梗塞を起こしました。

その後血栓を取り除く手術を受けたのですが、手術から目覚めると、目が良く見えるようになっていたのです。

<中略>

一時は麻痺により口も利けなくなりましたが、今は話すことはできるそうです。

ただし、それまで話せていたフランス語は全く出てこなくなったと伝えています。

脳梗塞を起こした男性が、血栓を取り除く手術を行い、目が覚めると、視力が回復していたそうです。

ただ、それまで話すことができていたフランス語は話すことができなくなったそうです。

人体の神秘・脳の神秘を感じるエピソードです。