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タニタ、面倒くささを解消した「靴を履いたまま手で握るだけで計測できる体組成計」発売




■タニタ、面倒くささを解消した「靴を履いたまま手で握るだけで計測できる体組成計」発売

デュアル周波数体組成計 DC-13C
靴を脱がずにそのまま乗って計測でき、全身の体組成を約10秒で測定可能

参考画像:デュアル周波数体組成計 DC-13C|タニタ|スクリーンショット

タニタ、「靴を履いたまま測れる体組成計」発売 面倒くささを解消

(2018/8/7、ITmediaニュース)

タニタの谷田千里社長は「企業に体組成計を導入すると、『オフィスで素足になる必要があるため、女性のニーズに合っていない』との声も出ていたが、今後は靴を脱ぎたくなかった人も気軽に体調管理をしてもらえれば」(谷田社長)という。

タニタが発売したのは、靴を履いたまま、体重や体脂肪率、体格指数(BMI)、脂肪量、除脂肪量、筋肉量、筋肉率、体水分量、体水分率、推定骨量、基礎代謝量、内臓脂肪レベルの12項目を測定できる体組成計「DC-13C」(価格は税別28万5000円)です。

今回のポイントは、靴を脱ぎたくなかった人でも、グリップを手で握るだけで、しかも計測時間も従来の半分以下(約40秒)と簡単に計測ができるようになっている点。

医療機関や検診施設のほか、自治体の公共施設、企業などの導入を見込む。企業では、運輸業におけるドライバーの健康管理や、工場での集団健康管理などの用途を想定する。室内で靴を脱ぐ文化がない海外にも展開していく。

体組成計では、乗るだけで測定データがクラウドに自動送信され、スマホで簡単に健康管理ができるスマート体組成計なども出てきていますが、今回は手で握るだけで測れる体組成計が出てきました。

もしかすると、専用のアタッチメントがあれば、スマホが体組成計になるようになる未来もそう遠くはないかもしれません。

そして、そんな未来がくるのであれば、採寸用ボディスーツ「ゾゾスーツ」を世界中に無料で配り、体重計や体温計のような存在にすることで、体型データを活用したサービスを目的としているように、アタッチメントを無料で配って、世界中の人の健康データを活用したサービスが提供できるようになるかもしれませんね。







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#サンスター と #富士通、IoTスマートハブラシ「G・U・M PLAY(ガム・プレイ)」と歯科医院向けクラウドサービスを連携させた先進予防歯科サービスを販売開始|積極的な予防歯科から始まる #健康寿命 の延伸を目指す

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■サンスターと富士通、IoTスマートハブラシ「G・U・M PLAY(ガム・プレイ)」と歯科医院向けクラウドサービスを連携させた先進予防歯科サービスを販売開始|積極的な予防歯科から始まる健康寿命の延伸を目指す

サンスターと富士通、IoTスマートハブラシ「G・U・M PLAY(ガム・プレイ)」と歯科医院向けクラウドサービスを連携させた先進予防歯科サービスを販売開始
サンスターと富士通、IoTスマートハブラシ「G・U・M PLAY(ガム・プレイ)」と歯科医院向けクラウドサービスを連携させた先進予防歯科サービスを販売開始

参考画像:サンスターと富士通、IoTスマートハブラシと歯科医院向けクラウドサービスを連携させた先進予防歯科サービスを販売開始(2017/12/25、サンスタープレスリリース)|スクリーンショット

サンスターと富士通、IoTスマートハブラシと歯科医院向けクラウドサービスを連携させた先進予防歯科サービスを販売開始~積極的な予防歯科から始まる健康寿命の延伸を目指して~

(2017/12/25、サンスタープレスリリース)

G・U・M PLAYは、2016年に世界で初めて※4、「歯みがき採点化機能」を導入した新発想のデジタルデバイスです。いつものハブラシ※5に、ハブラシの動きを認識するセンサーを搭載したアタッチメントを装着し、スマートフォンと連動させることで、自分の歯みがきを記録・分析することができるので、正しい歯のみがき方を身につけることができます。また、ゲームや音楽を取り入れたアプリで歯みがきの時間を楽しみに変えることもできます。
 新アプリでは歯科医院での検診結果をもとに、歯1本ごとのプラーク(歯垢)残存レベルを設定することで、普段の歯みがきでみがき残しの多い部分を可視化することができます。さらに部位ごとの最適な歯みがき時間配分などの個別設定が可能になるなど、歯科衛生士が推奨するホームケアを実践できる機能を強化しています。

サンスターと富士通は、IoTスマートハブラシ「G・U・M PLAY(ガム・プレイ)」と、富士通の歯科医院向けクラウドサービスを連携させた先進予防歯科サービスを、2017年12月25日より販売、2018年1月31日より提供を開始するそうです。

先進予防歯科サービスの概要図
先進予防歯科サービスの概要図

参考画像:サンスターと富士通、IoTスマートハブラシと歯科医院向けクラウドサービスを連携させた先進予防歯科サービスを販売開始(2017/12/25、サンスタープレスリリース)|スクリーンショット

富士通が提供する歯科医院向けクラウドサービスに集約された歯科医院での患者の口腔情報(レントゲン写真、検査結果や歯科衛生士のコメントなど)と、サンスターが提供しているIoTスマートハブラシG・U・M PLAYに蓄積されたホームケアの基本である毎日の歯みがき情報(みがき方の採点や、みがき残し状況の可視化)を連動させる先進予防歯科サービスです。

このサービスを活用することにより、歯科医師や歯科衛生士は、来院時の患者の口腔状態に加え、自宅での日々の歯みがき状況もデータとして確認したうえで、よりパーソナライズされた歯科指導が可能になり、患者の積極的な予防歯科行動を促進することが期待されます。




■歯磨きのやり方を教えてくれるサービス

歯磨きのやり方を教えてくれるサービスについていくつか取り上げてきました。

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生涯にわたり口腔の健康を維持するためには、歯科医師による定期的なプロフェッショナルケアと、毎日のホームケアによる予防歯科行動が非常に大切です。

歯周病を予防するには、日々のブラッシングなどで、歯周病の原因となる細菌をできる限り取り除くことが重要です。

【#カンブリア宮殿】予防すれば虫歯ゼロ!(熊谷崇さん・日吉歯科診療所)によれば、しっかりと歯のケア方法ができるようになり、口腔内を清潔にできるようになってからではないと、詰めた歯は4、5年で再感染してしまい、また治療を繰り返すことになるため、初診では応急処置以外の治療を行なわない歯科医院もあるそうです。

大事なのは、しっかりとした歯のケアの仕方を学び、それを実践していくことです。

歯医者で歯ブラシの仕方を指導してもらった方も多いと思いますが、歯の裏側が磨けていなかったり、歯と歯の隙間が磨けていなかったりと、磨いているようで実は磨けていないことが多いことに気づきます。

また、一度習っても長年の歯磨き習慣を正しいものに変えていくには難しくどうしても昔からやっていた歯磨きの仕方に戻りがちです。

歯科に関する知識を得る場所によって保健行動と歯周病の有病率に差がある!|学校やテレビよりも歯科医院で知識を得ている人は定期的に歯科受診をする傾向にある|岡山大学で紹介した岡山大学の森田学教授と岡山大学保健管理センターの岩崎良章教授らの共同研究グループによれば、歯科医院で歯科に関する知識を得ることによって、歯科保健行動を促し、また歯周病の有病率に影響を及ぼす可能性があること、また、学校やテレビから歯科に関する知識を得ても必ずしも行動変容を促すわけではないということがわかったそうです。

そのため、今回のサービスのように、歯磨き状況をデータ化するサービスによって、歯磨き情報をチェックしながら、きちんと歯科医院で歯科に関する知識を得ることは、よい歯磨きの仕方をしっかりと学ぶことで予防をするためにも最適なのだと思います。

■まとめ

オーラルフレイルを知って健康寿命を延ばそう|自分の歯が多く保たれている人は、健康寿命が長く、要介護期間が短い|東北大学で紹介した東北大学の松山祐輔歯科医師が行なった研究によれば、自分の歯が多く保たれている人は、寿命が長いだけではなく、健康寿命(日常生活に制限のない期間)が長く、要介護でいる期間が短いことがわかったそうです。

新たな医療の在り方を踏まえた医師・看護師等の働き方ビジョン検討会報告書

(2017/4/6、厚生労働省)

近年、周術期28に口腔管理を行うことで入院日数が減少することや、口腔ケアが誤嚥性肺炎の発症予防になること、歯周病患者に糖尿病の発症リスクが高いことなど、口腔の健康が全身の健康と深い関係を有することについて広く指摘されており、医科歯科連携の重要性は増している。このため、例えばがん治療における周術期の口腔管理や、入院・在宅における誤嚥性肺炎予防のための口腔ケア、歯周病が重症化しやすい糖尿病患者に対する歯科受診の勧奨などにより、医科歯科連携を更に推進していく必要がある。

新産業構造ビジョン(2017/5/30、経済産業省)によれば、2030年代の⽬指すべき将来像における「健康を維持する」という課題に対して、健康寿命の延伸(健康寿命を5歳延伸、平均寿命と健康寿命の差を短縮)が挙げられています。

健康寿命を延ばすためには歯の健康を保つことが重要になるので、今後こうしたサービスが注目を集めていくのではないでしょうか?

→ 歯周病は糖尿病の合併症の一つ!?糖尿病と歯周病の関係 について詳しくはこちら

→ 歯周病を予防する方法(歯磨き・歯ブラシ) について詳しくはこちら







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学校健康診断の記録を「ビッグデータ」として活用し、長期間保存して成人期の病気の予防につなげる新事業を始める|文科省・総務省・「学校健診情報センター」




■学校健康診断の記録を「ビッグデータ」として活用し、長期間保存して成人期の病気の予防につなげる新事業を始める|文科省・総務省・「学校健診情報センター」

TBE-vaccination hos Apotek Hjärtat

by Apotek Hjartat(画像:Creative Commons)

学校健診記録を「ビッグデータ」に長期保存…成人期の病気予防に活用

(2016/11/21、読売新聞)

近年の研究で、心筋梗塞や糖尿病など成人期の病気の多くに、小学校低学年までの健康状態が影響を及ぼすこともあることが分かってきた。京都大の教授らによるベンチャー企業「学校健診情報センター」(京都市)は、健診記録が病気の予防などの研究に役立つと考え、昨年度、国公私立の学校の児童・生徒を対象に健診記録のデータベース化に着手した。

 各自治体の個人情報保護条例に基づき、学校から個人が特定できない形で健診記録の提供を受ける。研究目的は自治体や学校を通じて保護者に伝え、自治体が持つ生徒の乳幼児期の健診や母親の妊婦健診の記録なども一部取り入れる。

文部科学省と総務省、京都大発のベンチャー企業「学校健診情報センター」は、中学卒業後に廃棄されてきた学校健康診断の記録を「ビッグデータ」として活用し、長期間保存して成人期の病気の予防につなげる新事業を始めたそうです。

ビッグデータを活用したヘルスケア事業は増えていますが、子供のころのデータを活用することで、病気になりやすいサインを見つけていくことは面白い試みですね。

医療・健康分野におけるICT化の今後の方向性(平成25年12月、厚生労働省)によれば、

健康寿命を延伸するためには、ICTを利用した個人による日常的な健康管理が重要

だと書かれています。

ICTとは、Information and Communication Technology(インフォメーション・アンド・コミュニケーション・テクノロジー:情報通信技術)の略です。

ICTを活用した医療分野への活用の例としては次の通り。

  • 電子版お薬手帳や生活習慣病の個人疾病管理など患者・個人が自らの医療・健康情報を一元的、継続的に管理し活用する仕組み
  • 地域包括ケアシステム(電子カルテ情報を地域の診療所が参照する)
  • ICTを活用してレセプト等データを分析し全国規模の患者データベースを構築し、疾病予防を促進

学校健康診断の記録を長期保存することはICTを活用したデータベース構築の一つの例ですね。

様々なデータベースが構築され、それが一元管理されるようになり、人々が個人の健康情報データを記録しながら、健康を管理するようになるようになっていくのでしょうね。







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豊かさと健康水準は直接相関せず、国内格差が影響=研究|英ケンブリッジ大学【論文・エビデンス】




"The first wealth is health." - Ralph Waldo Emerson

by QuotesEverlasting(画像:Creative Commons)

豊かさと健康水準は直接相関せず、国内格差が影響=研究

(2010/7/7、ロイター)

経済的に豊かであることと健康であることに必ずしも相関性はないとの研究結果が明らかになった。英ケンブリッジ大学社会学科のチームが専門誌「ソーシャル・サイエンス・アンド・メディシン」で発表した。

英ケンブリッジ大学社会学科のチームによれば、経済的な豊かさと健康であることは相関性はないことがわかったそうです。

当初経済成長に伴って健康水準も上がるように見えた結果が、全期間おしなべれば、その国の中で貧富の差が拡大していた時期では、1人当たり国内総生産(GDP)が上昇しても乳児死亡率の低下幅が少なかったり平均寿命がまったく変わらなかったりした。

一方、国内の格差が縮小傾向にある時期には、経済的豊かさと健康水準により顕著な相関関係がみられた。

経済的に豊かだと健康に対していろいろな対策を行えそうですが、ここに相関関係はないようです。

ただ、国内格差が縮小傾向にある場合には、経済的な豊かさと健康であることに相関関係があるようです。

このブログとしては、「知識次第で健康が選べる時代」だと思っているのですが、健康に関する知識と健康であることに対して相関関係があるのかどうかについてぜひ研究して欲しいですね。







【参考リンク(論文・エビデンス)】
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ドライアイ指数がチェックできるスマホアプリ「ドライアイリズム」|#順天堂大学

健康・美容チェック > 目の病気 > ドライアイ > ドライアイ指数がチェックできるスマホアプリ「ドライアイリズム」|順天堂大学




【目次】

■スマホアプリでドライアイ指数がチェックできるドライアイアプリ「ドライアイリズム」|順天堂大学

スマホアプリでドライアイ指数がチェックできるドライアイアプリ「ドライアイリズム」|順天堂大学
スマホアプリでドライアイ指数がチェックできるドライアイアプリ「ドライアイリズム」|順天堂大学

参考画像:ドライアイリズムリーフレット|順天堂大学|スクリーンショット

世界初! スマホアプリでドライアイ指数をチェック~順天堂大学眼科×iPhoneでドライアイのビッグデータ解析~

(2016/11/2、順天堂大学プレスリリース)

ドライアイは日本に2,200万人、世界に10億人いると推測されている最も多く一般的な眼科疾患です。しかしながら、多くの人が未だに診断に至っておらず、眼精疲労、眼痛、頭痛、自覚視力の低下、肩こりなど、QOL(生活の質)を下げる原因となっています。もし普段からの症状の変動について、可能な限り正確な情報を集めることができれば、症状がでる前に予防することや、回復を早めたりすることができるはずです。このように、すべての方に眼の健康を届けたいという思いから「ドライアイリズム」を作りました。

順天堂大学は、Appleが公開した医学・医療研究用のiPhoneアプリを開発するためのオープンソースのソフトウェアフレームワーク「ResearchKit®」を使用し、世界初の「ドライアイや眼精疲労といった症状と生活習慣の関連性を明らかにする」ためのアプリケーション「ドライアイリズム」をリリースしています。

【参考リンク】

  • ドライアイリズム|iTunes(iPhone)
    https://itunes.apple.com/jp/app/%E3%83%89%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%82%A2%E3%82%A4%E3%83%AA%E3%82%BA%E3%83%A0/id1164781008?mt=8

ドライアイリズムでは実用視力、まばたき回数の測定、ドライアイ質問紙票(OSDI)を用いてドライアイ指数を計測します。このドライアイ指数はSNSにシェアすることも可能です。

ドライアイや眼精疲労といった目の症状を「ドライアイ指数」としてチェックすることができ、また、運動量や睡眠時間、水分摂取量といった生活習慣に関する情報を同時に計測することで、ドライアイと生活習慣の関連性を明らかにすることを目指しているそうで、ドライアイアプリ「ドライアイリズム」の米国版をリリース(2016/11/22、順天堂大学プレスリリース)によれば、日本では約2万名の方にドライアイリズムがダウンロードされているそうです。

ドライアイアプリ「ドライアイリズム」の米国版をリリース

(2016/11/22、順天堂大学プレスリリース)

しかし、ドライアイは世界で10億人以上が罹患すると推測されておりますが、これまでに世界規模の疫学的調査は行われておりません。そこで、順天堂大学では、ドライアイリズムを用いて全ての方に目の健康を届けたいという思いから、世界規模のビッグデータ解析を計画し、2017年11月21日に同アプリケーションの英語版「Dry Eye Rhythm」を米国においてリリースしました。

ドライアイは日本に2200万人、世界に10億人いると推測されているそうですが、世界でどのくらいのドライアイ患者がいるかを明らかにした研究はないそうです。

ドライアイアプリを使用する人たち=ドライアイに関心がある人たちの普段からの症状や生活習慣に関する情報を集めることができれば、症状が出る前の予防ができたり、回復を早めることができるということから、ドライアイアプリ「ドライアイリズム」のアメリカ版をリリースしたそうです。




■Researchkitによる研究方法の利点と気になる点

RESEARCHKIT、50以上の医療機関が協力しても1年以上はかかることを24時間で達成では、「Researchkit」による研究方法には利点がある一方、気になる点があると以前書きました。

●利点

1.規模とスピード

ResearchKit、50の医療機関が1年がかりで行うタスクを24時間で達成

(2015/3/13、iphone mania)

スタンフォード大学のAlan YeungメディカルディレクターはBloombergに対し、ResearchKitが公開されてから24時間で、すでに1万1,000人もの人々が心臓血管研究にサインアップした、と語っています。

同氏によれば、通常医療研究への参加者を1万人集めるには、全米中の50の医療機関が協力しても1年はかかるそうです。

通常の方法で医学研究の協力者を1万人集めるには、50以上の医療機関が協力しても1年以上はかかるという規模のことを24時間で達成できる。

2.データの精度が向上

ResearchKit、50の医療機関が1年がかりで行うタスクを24時間で達成

(2015/3/13、iphone mania)

またiPhoneを利用した研究参加には、データ報告の精度が向上するという長所もあります。こうした医療研究に参加する人々は、通常自分で記録を採り、それを医療機関に報告することになりますが、時にはエクササイズをした時間が正確でないなど、報告内容に間違いが含まれている場合があります。

しかしiPhoneを使うと、iPhoneがエクササイズ時間や歩数、心拍数などを自動的に記録するため、こうした間違いが減少します。

自動的に記録するため、データをとるタイミングが一定となり、データの精度が向上することが期待されます。

また、人によっては意図的でもそうでなくても間違いを記入するということもありますが、そういったことも排除することができ、データの精度がより正確になると考えられます。

●気になる点

ただ、この研究方法には2点ほど気になることがあります。

1.データの偏り

世論調査のCivicScienceによれば、平均的なAndroidユーザーと比べ、iPhoneユーザーは大学院卒や博士号取得者が多いという結果が出ています。

iPhoneユーザーには大学院卒や博士号取得者が多いそうです。

「所得と生活習慣等に関する状況」のグラフから見えてくるものー厚生労働省調査によれば、男女問わず、年収が高い人ほど野菜摂取量が多い、もしくは、野菜摂取量が多い人ほど年収が高いといえます。

低収入ほど野菜不足-厚労省栄養調査で紹介した厚生労働省が発表した2011年の国民健康・栄養調査によれば、低収入ほど野菜の摂取量が不足しているという結果が出たそうです。

また、低所得者ほど生活習慣に問題=野菜食べず、運動しないという記事によれば、低所得者ほど野菜を食べる量が少なかったり、運動の習慣がなかったりと、生活習慣に問題がある傾向があることがわかったそうです。

健康格差とは健康格差は、収入・学歴などが要因?でも取り上げましたが、社会的・経済的な格差が健康の格差を生んでいるということがWHOでも一つの問題として注目されているようです。

つまり、所得の格差が健康の格差を生むことによって、データに偏りが出てくるのではないかと考えられるのです。

2.誤操作などによってデータが正確でなくなる

また間違ってボタンを押してしまう、ほかの人がiPhoneを持ち歩くといったケースにより、データが正確でなくなることも考えられます

この問題は外れ値として排除できると思われるのでそれほど大きな問題とはならないかと思います。

■まとめ

ドライアイとは、何らかの原因によって、眼を保護する涙液が不足したり、涙の質の異常が起こることで、眼の表面が乾いてしまう症状の病気です。

今回の研究はドライアイに関心がある人の普段からの症状や生活習慣に関する情報を集めることにありますが、ドライアイと生活習慣にはどのような関係があるのでしょうか。

例えば、スマホの使用時間が長く、屋外で過ごす時間が短い子供にドライアイの症状が多い!?によれば、ドライアイの症状がみられる子供たちが一か月スマホを使わないようにすると症状が改善したそうです。

7~12歳の子ども916人を対象に行った韓国での研究によれば、ドライアイの症状を持つ子供60人のうち、スマホを使っていると答えたのは97%で、一日平均約3.2時間使用していたそうです。

これは一例ですが、ドライアイと生活習慣には何らかの関係があるのではないかと考えられます。

このアプリによって、どのような生活習慣がドライアイを悪化させる原因となるのか、明らかになるといいですね。

→ ドライアイ(目が乾く)|ドライアイの症状・原因・治し方・治療・目薬・コンタクト について詳しくはこちら







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