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日本の女子中高生の8割超が無月経などに陥る「フィーメール・アスリート・トライアド(FAT)」のリスクを抱えている!|順天堂大学女性スポーツ研究センター




中高生の8割に無月経リスク 痩せ願望で過度な減量が原因か 順大調査(2020/1/16、毎日新聞)で紹介されている順天堂大女性スポーツ研究センターの調査によれば、日本の女子中高生の8割超が「フィーメール・アスリート・トライアド(FAT:運動量に対するエネルギー不足から、女性が無月経や骨粗しょう症などに陥る)」のリスクを抱えているそうです。

女子アスリートの5人に一人が疲労骨折を経験、「無月経」の状態の人も多いで紹介した女性アスリートを対象としたアンケート調査|日本産科婦人科学会によれば、次のような特徴があることがわかります。

●競技レベル別の無月経の頻度は、トップを目指して頑張る、全国・地方大会出場レベルのアスリートに、無月経が多い

●年齢別に見た疲労骨折の件数によれば、16~17 歳の件数が(全体の 40.2%)が最も多い

●競技系列別での無月経の頻度は、持久系(21.7%)と審美系(12.2%)が多い

●競技系列別での既往疲労骨折の頻度は、持久系で(49.1%)が高い

●BMI 低値群で無月経頻度や既往疲労骨折頻度が有意に高い

女性アスリートが陥る3つの障害は「栄養不足」「月経(月経不順や無月経)」「骨」で紹介した順天堂大学付属浦安病院の「女性アスリート外来」で婦人科を担当する窪麻由美さんと中尾聡子さんによれば、陸上選手は貧血症状で診察を受けたところ、月経不順や無月経と診断される人が多いそうです。

栄養不足とスポーツの成績との関係についてこれまでにも取り上げてきました。

血液中のフェリチン値が低い「貧血」と診断された選手は、入賞の可能性が低くなる|愛媛県体育協会によれば、血液中のフェリチン値が低い、貧血と診断された選手は、入賞の可能性が低くなるそうです。

プロを目指すスポーツ選手になりたい子供たちは「栄養」について学びましょう!によれば、仙台の佐々木匠(18)選手は過度の練習と鉄分不足から貧血低血圧の状態に陥り、練習に参加できないこともあったそうですが、どのように食事をとれば栄養になるのかなどの勉強をしたことで、アクシデントを乗り越えたそうです。

■まとめ

【さんタク】木村拓哉さん、Kōki,さんは身長を伸ばすための夜の儀式として「かかと落とし」をしている|「成長スパート」を知って身長を伸ばそう!|1月1日
【さんタク】木村拓哉さん、Kōki,さんは身長を伸ばすための夜の儀式として「かかと落とし」をしている|「成長スパート」を知って身長を伸ばそう!|1月1日

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女の子なら「体重を増やさずに身長を伸ばしたい」というこの気持ちわかります。

【さんタク】木村拓哉さん、KŌKI,さんは身長を伸ばすため「かかと落とし」をしている!「成長スパート」を知って身長を伸ばそう!でも紹介しましたが、体重からでも成長スパートはわかる|順天堂大学によれば、体重が増えないと身長も伸びないそうです。

成長スパート|順天堂大学によれば、骨を伸ばすのに必要な栄養素として、カルシウム、たんぱく質、亜鉛、鉄分を摂るようにアドバイスしています。

→ 亜鉛を多く含む食べ物 について詳しくはこちら

背が高い女性アスリートの食事には魚介類を含んだメニューが多いそうで、魚介類に含まれるアミノ酸の一種である「アルギニン」が身長を伸ばすのによいそうです。

また、成長スパート|順天堂大学によれば、1日トータルで最低でも60分程度の運動をするようにした方がよいそうです。

その理由として、運動量が少なく、体重が増えると、成長を止めてもいいと判断してしまい、身長の伸びが止まってしまうのだそうです。

国立成育医療研究センターの堀川玲子医師によれば、子どもの身長が急激に伸びるタイミングは2度あり、1度目は、生まれた直後、そして2度目は女の子では11歳頃、男の子では13歳頃なのだそうで、“成長スパート期”の山がいかに高いか、山の時期がどのくらいか、期間がどのくらいかというのが、将来の身長を左右するそうです。

そこで、知りたいのが「成長スパート期」がいつ到来するのかということ。

そのことを研究し、順天堂大学と成長スパート期を把握するソフトを開発したのが、国立病院機構西別府病院の松田貴雄医師です。

身長が急激に伸び始めた(成長率)時期をチェックし、成長スパートを見逃さないようにしましょう!

そして、その時期に合わせて、食事・運動・睡眠をしっかりと改善していきましょう!







【参考リンク】

女性アスリートが陥る3つの障害は「栄養不足」「月経(月経不順や無月経)」「骨」

> 健康・美容チェック > 貧血 > 貧血の原因 > 女性アスリートが陥る3つの障害は「栄養不足」「月経(月経不順や無月経)」「骨」 




■陸上選手は貧血症状で診察を受けたところ、月経不順や無月経と診断される人が多い!

Antwerp International School Meet

by Roman Boed(画像:Creative Commons)

貧血や骨折の原因は月経にあるかも

(2015/11/24、毎日新聞)

陸上競技の選手では、貧血症状で走れなくなって診察を受け、月経不順や無月経と診断されることが多いです。

順天堂大学付属浦安病院の「女性アスリート外来」で婦人科を担当する窪麻由美さんと中尾聡子さんによれば、陸上選手は貧血症状で診察を受けたところ、月経不順や無月経と診断される人が多いそうです。

→ 貧血に良い食べ物・食事 について詳しくはこちら

→ 鉄分|鉄分の多い食品・鉄分不足からくる症状 についてはこちら

【関連記事】

■女性アスリートが陥りやすい三つの障害は、「栄養不足」「月経」「骨」

「女性アスリートの三主徴」(摂食障害の有無によらないエネルギー不足・無月経・骨粗しょう症)(female athlete triad; FAT)
「女性アスリートの三主徴」(摂食障害の有無によらないエネルギー不足・無月経・骨粗しょう症)(female athlete triad; FAT)

参考画像:女性アスリートの三主徴(FAT)等|男女共同参画白書(概要版) 平成30年版|スクリーンショット

女性アスリート外来にくる選手はどのような悩みがあるのでしょうか?

1.栄養不足

10代選手の低体重と無月経、一生を左右=東大病院「アスリート外来」の能瀬さやか医師

(2017/10/2、時事ドットコム)

無月経にはさまざまな原因があるが、能瀬医師は「アスリートの場合、運動量に見合った食事が摂取されていないというエネルギー不足が一番多い」と話す。

カロリーは摂れていても食事内容がよくなかったり、栄養バランスが悪かったり、体重制限などで食事を減らしていることによって、栄養不足になっていると考えられます。

2.月経

大会や合宿中に月経になると集中できない、月経前にイライラするなど、一人一人悩みは違います。月経周期が不順の人や、3カ月以上ない「続発性無月経」の人もいます。足に痛みが出たので外来で診察を受けたら月経がなかったとか、初潮がこないまま18歳や20歳になり、ない方が楽だからとそのままにしていたケースもあります。

女子アスリートの5人に一人が疲労骨折を経験、「無月経」の状態の人も多いによれば、日本産科婦人科学会などが、大学などでスポーツに取り組む女子アスリート1600人を対象に調査したところ、月経が3か月以上ない「無月経」の状態の人も多いことが分かっているそうです。

→ 生理不順(月経不順) について詳しくはこちら

3.骨

年間に身長が8cm以上伸びるような時期があって、その1〜2年後に初潮がくるのが一般的です。この時期に十分に栄養が取れていないと、骨の成長のピークがこないままになります。

<中略>

骨密度は、初潮後1〜2年の間に20%増加するといわれています。

身長が8センチ以上伸びる時期の1から2年後に初潮がくるこの時期に十分に栄養がとれていないと骨が成長しないそうです。

女子アスリートの5人に一人が疲労骨折を経験、「無月経」の状態の人も多いによれば、女子アスリートの5人に一人が疲労骨折を経験しているそうです。

やせすぎも注意 月経異常、骨粗しょう症 子どもの健康に影響によれば、過度なダイエットをすると月経が止まり、低血圧疲れやすくなったり、便秘になったり、思考や記憶力も低下するそうです。

女性のやせすぎは、骨粗しょう症など自身の健康だけでなく、不妊症など将来の子供の健康にも影響する恐れがあるので、そのことは心配ですね。

→ 骨粗しょう症 について詳しくはこちら

女性アスリートの三主徴(FAT)等|男女共同参画白書(概要版) 平成30年版によれば、女性アスリートの選手生命に大きな影響を及ぼす徴候として、摂食障害の有無によらないエネルギー不足・無月経・骨粗しょう症)が挙げられており、新体操や体操,フィギュアスケート等の「審美系」競技など、体重管理の重要性の高い競技で多く見られるそうです。

■まとめ

初潮がきていない「原発性無月経」になると、オリンピックを目指すようなアスリートでは、骨の成長の面でも競技成績の伸びの面でも、厳しくなる可能性があります。

身体の成長を視野に入れたうえで、アスリートのトレーニングについて考えてほしいと思います。







【関連記事】
続きを読む 女性アスリートが陥る3つの障害は「栄養不足」「月経(月経不順や無月経)」「骨」

フィギュアスケート村主章枝さんは現役時代生理不順(無月経)に悩まされていた!女性アスリートの健康について見直そう!




フィギュアスケート村主章枝さんは現役時代生理不順(無月経)に悩まされていた!女性アスリートの健康について見直そう!
フィギュアスケート村主章枝さんは現役時代生理不順(無月経)に悩まされていた!女性アスリートの健康について見直そう!

LOGANWEAVER|unsplash

フィギュアスケートの村主章枝さんは現役時代5年ほど生理が止まっていたそうです。

ただ生理不順を治すための服薬ができず、3年かけてようやく生理がくるようになったそうですが、女性ホルモンが増えたことで、体型が丸みを帯びてきて、瞬発系の動きに対応するのが難しくなってそうです。

#フィギュアスケート #鈴木明子 さんは現役時代「拒食症(摂食障害)」に悩まされていた!|#仰天ニュースによれば、速くたくさん回転するには凹凸がなく、体の軸が細いほうが物理的に速く回れるため、胸やお尻といった女性らしい曲線が出てくると、高難度のジャンプを跳ぶのが難しくなってくるそうです。

村主さんや鈴木さんの話を聞くと、なぜフィギュアスケート界で低年齢の選手の活躍が目立つのかの意味が分かります。

この状況を改善するためには、一つはフィギュアの採点の方法が変わる必要があるのでしょうね。

健康的な体の方が魅力的な演技が見せられるということをベースにした採点に変われば、現在のような高難度のジャンプを飛ぶことができる選手が輝けるのではなく、また違った面の女子フィギュアのすばらしさを伝えていけるのではないでしょうか?

もう一つは、女性アスリートの健康についてもう一度見直す機会が必要です。

日本の女子中高生の8割超が無月経などに陥る「フィーメール・アスリート・トライアド(FAT)」のリスクを抱えている!|順天堂大学女性スポーツ研究センターによれば、日本の女子中高生の8割超が「フィーメール・アスリート・トライアド(FAT:運動量に対するエネルギー不足から、女性が無月経や骨粗しょう症などに陥る)」のリスクを抱えているそうです。

女子アスリートの5人に一人が疲労骨折を経験、「無月経」の状態の人も多いで紹介した女性アスリートを対象としたアンケート調査|日本産科婦人科学会によれば、次のような特徴があることがわかります。

●競技レベル別の無月経の頻度は、トップを目指して頑張る、全国・地方大会出場レベルのアスリートに、無月経が多い

●年齢別に見た疲労骨折の件数によれば、16~17 歳の件数が(全体の 40.2%)が最も多い

●競技系列別での無月経の頻度は、持久系(21.7%)と審美系(12.2%)が多い

●競技系列別での既往疲労骨折の頻度は、持久系で(49.1%)が高い

●BMI 低値群で無月経頻度や既往疲労骨折頻度が有意に高い

女性アスリートが陥る3つの障害は「栄養不足」「月経(月経不順や無月経)」「骨」で紹介した順天堂大学付属浦安病院の「女性アスリート外来」で婦人科を担当する窪麻由美さんと中尾聡子さんによれば、陸上選手は貧血症状で診察を受けたところ、月経不順や無月経と診断される人が多いそうです。

栄養不足とスポーツの成績との関係について他にも取り上げてきました。

例えば、血液中のフェリチン値が低い「貧血」と診断された選手は、入賞の可能性が低くなる|愛媛県体育協会によれば、血液中のフェリチン値が低い、貧血と診断された選手は、入賞の可能性が低くなるそうです。

高木美帆選手、貧血の症状として立ちくらみに悩まされたが食事の改善で体が変わってきた実感がある!|スピードスケートによれば、高木美帆選手は以前は貧血の症状として立ちくらみに悩まされることがあったそうですが、栄養面でのアドバイスを受け、食事やサプリメントをとるタイミングや量を調整したり、自炊の時には貧血に良いとされるシジミを味噌汁に入れるなどして体が変わってきている実感があるそうです。

男性アスリートでも、プロを目指すスポーツ選手になりたい子供たちは「栄養」について学びましょう!によれば、仙台の佐々木匠(18)選手は過度の練習と鉄分不足から貧血低血圧の状態に陥り、練習に参加できないこともあったそうですが、どのように食事をとれば栄養になるのかなどの勉強をしたことで、アクシデントを乗り越えたそうです。

【関連記事】

このように、アスリートの健康に対するサポート(食事・栄養面を含めて)が上手くできていないことが原因でベストパフォーマンスを発揮できないケースが多々あるんですね。

だからこそ、アスリート自身だけでなく、コーチが少しでも食事・栄養を指導することができれば、よりよいパフォーマンスを発揮するサポートができるようになるはずです。







これからのダイエットは「推しに恥じない体になる」が大事なコンセプトになる!




これからのダイエットは「推しに恥じない体になる」が大事なコンセプトになる!
これからのダイエットは「推しに恥じない体になる」が大事なコンセプトになる!

ブルース・マーズ|unsplash

これまで個人は「なりたい自分になる」もしくは「あるがままの自分で生きられる居場所を作る」ことを求め、ブランドやコミュニティは「なりたい自分になる」ことを後押ししたり、「あるがままの自分で生きられる居場所」を提供するについて考えてきました。

でも、「なりたい自分になりたい」と思うと、「ありのままの自分」とは離れてしまうようで、なんだか居心地が悪い感じがありました。

例えば「なりたい自分になりたい」からダイエットをするというと、それじゃ太っているありのままの自分はダメなのかな?という発想が生まれてしまう感じです。

ただ、その時に心配になるのが、ただ一つ心配になるのは誰もがその体型でいていいんだよというメッセージを受け取ることにより、健康が悪化するのではないかという点です。

【関連記事】

「ありのままの自分」なんだから、どれだけ太っていたっていいじゃない!ということになってしまうと、健康への影響が出てしまったり、社会全体としては医療費の問題が出てきたりと、それはそれで大丈夫なのかなと思っていました。

しかし、今回の記事を見て、一つの答えが出ました。

それが「推しに恥じない自分になる」です。

「推しに恥じない自分になる」には、「なりたい自分」と「あるがままの自分」の両方が含まれています。

「推し」とは、応援する対象であると同時に、生きる活力を与えてくれるものであるもの。

例えば、病院の医師にいわれても運動習慣がつかなかった人が「フィットボクシング」で運動習慣がついた!行動変容を促すヒントがここにある!で紹介しましたが、病院の医師にいわれても運動習慣がつかなかった人が「フィットボクシング」で運動習慣がついた人がいました。

「習慣の力」(著:チャールズ・デュヒッグ)によれば、人間の心理には、2つの基本原則があるそうです。

1.シンプルでわかりやすいきっかけを見つけること

2.具体的な報酬を設定すること

新しい習慣作りには、「きっかけ」と「報酬」が重要です。

ゲームはまさに「きっかけ」と「報酬」が明確ですよね。

例えば、任天堂スイッチ&リングフィットが目の前にあることが「きっかけ」となり、人気声優を起用したインストラクター=「推し」との楽しいエクササイズが「報酬」となる感じです。

このように「推し」がダイエットの力になってくれたりもします。

”オタクがオタクであることを隠す必要がなく、堂々と話すことができ、オタクであるが故の悩みを共感し目標を共有する、そんな場所である必要がある”という言葉がありましたが、これはオタクだけに限らず、「ありのままの自分」を隠す必要がなく、「ありのままの自分」の悩みを共感し、目標を共有し、「推しに恥じない」「なりたい自分」になれる居場所(コミュニティ)は誰もが求めていることでしょう。

「推しに恥じない自分になる」こそがこれからの時代のキーワードになっていきますね!







P.S.

食事が不要になる完全栄養食「ソイレント(soylent)」とは?|ソイレントだけを30日間飲み続けたらどうなるか?【動画】




■食事が不要になる完全栄養食「ソイレント」とは?

Soylent

by rklopfer(画像:Creative Commons)

食事が不要になる完全栄養食「ソイレント」がついに出荷を開始

(2014/4/27、Gigazine)

<飲むだけで1日に必要な栄養を全て摂取できるという「Soylent(ソイレント)」は、すでに30日間ソイレントだけで過ごした実験レポートも登場しており、本当に食事が不要だったことが証明されています。

飲むだけで一日に必要な栄養をすべて摂取できるというモノを未来を想像した時のイメージとして想像した事がある人も多いかと思いますが、実際にそんな食品「Soylent(ソイレント)」が開発されているそうです。

 

■ソイレントの原材料は?

 「ソイレント」だけを30日間飲んで過ごすとどうなるのか?

(2013/11/13、Gigazine)

ソイレント1週間分は65ドル(約6500円)

ソイレントに含まれているのはエンバク粉・マルトデキストリン・米タンパク質・菜種油・食物繊維・グルコン酸カリウム・ナトリウム・鉄分・亜鉛・塩化物。

おそらく、人間が健康でいられる栄養成分をバランスよく配合しているものだろうと思われます。




■ソイレントで食糧問題を解決する!?

 「ソイレント」だけを30日間飲んで過ごすとどうなるのか?

(2013/11/13、Gigazine)

24歳のラインハートさんは「増え続ける人口を自然から取れる食べ物だけで支えていくのは不可能だと思います。食糧問題を解決するには、何か他のモノが必要。安価で健康的なソイレントは、食料に代わるモノになる可能性を秘めているのです。また、環境問題の解決策になるかもしれません」とソイレントが秘めている可能性について話してくれました。

爆発的に増加している人口を支えていけるだけの食料を作り出すことは不可能だと考えられており、そんな食糧問題を解決する手段としての可能性を秘めているのが「ソイレント」なのだそうです。

【関連記事】

■ソイレントだけを30日間飲み続けたらどうなるか?【動画】

Soylent: How I Stopped Eating for 30 Days

この動画では「ソイレント」だけで30日間生活するという実験を行なったところ、他のものが食べられないというストレスのほかは肉体的には健康に異常は見られなかったそうです。

しかし、本当に栄養だけがとれればいいのでしょうか?

「ソイレント」だけで30日間生活するという実験を行なった男性の健康診断を行った医師によれば、食事は単に栄養を補うだけでなく、人に喜びを与え、社交性を保つものであるとコメントしています。

介護に携わる方に話を聞いた際に驚いたのは、「食べる」という行為が人間にとっての喜びにつながっているという視点です。

高齢者の介護では3分炊き、5分炊きといったように介助レベルに応じて食事を作り、提供するのですが、本当に食事が難しくなると、おかゆの液体部分をすくったようなものを食事として提供するそうです。

そこまでいくと、腹部に穴を開けて胃に直接水分や栄養を送る「胃ろう」を選択してはどうかと考えることもあるそうです。

ただ、大事なのは、食事における噛んだり、飲み込んだりすることの大事さであり、そのことが食べることへの喜びにつながるため、その選択をするのは難しいとのことでした。

【参考リンク】

食事は香りで楽しみ、見て楽しみ、食べて楽しむことのできる一種のエンターテイメントであり、また、コミュニケーションを円滑にするためのツールでもあります。

「ソイレント」だけを食べ続ける生活というものは味気ないものでしょうし、食事におけるコミュニケーションを含めた楽しみを満たすものには成り得ないと思います。

ただ、食糧問題に対してはひとつの解決方法として今後大事になってきそうですね。







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