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「痩せるホルモン(GLP-1)」を分泌させる物質をミドリムシ由来のパラミロンから製造 メタボや糖尿病の予防・治療に期待|産総研など

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■「痩せるホルモン(GLP-1)」を分泌させる物質をミドリムシ由来のパラミロンから製造 メタボや糖尿病の予防・治療に期待|産総研など

カチオン化パラミロン誘導体(HTAP)によるGLP-1分泌促進|産総研
カチオン化パラミロン誘導体(HTAP)によるGLP-1分泌促進|産総研

参考画像:「痩せるホルモン」を分泌させる物質をミドリムシから製造(2018/5/21、産総研)|スクリーンショット

「痩せるホルモン」を分泌させる物質をミドリムシから製造

(2018/5/21、産総研)

パラミロンは水に溶けない多糖類であるが、カチオン性官能基を導入したカチオン化パラミロン誘導体は水溶性となる。今回、高脂肪食肥満モデルマウスにこの誘導体を与えたところ、マウスの内臓脂肪量が減少し、体重増加の抑制作用が確認された。また、インスリン分泌に関与するため糖尿病治療薬開発の重要なターゲットとなっているホルモン(グルカゴン様ペプチド-1(GLP-1))が、この誘導体を投与しなかった対照群に比べて3倍多く分泌されることが確認された。さらに、インスリン抵抗性が改善された可能性があると考えられた。

国立研究開発法人産業技術総合研究所バイオメディカル研究部門分子細胞育種研究グループ芝上基成上級主任研究員は、株式会社アルチザンラボ、株式会社神鋼環境ソリューションと共同で、ミドリムシ(EOD-1株)由来の多糖類(パラミロン)から水溶性高分子を作製し、メタボリックシンドロームに関連する指標を改善する作用を示すことを確認しました。

HTAPを2 wt%含む高脂肪食をマウス(初期体重は約28 g)に5週間に渡って与え、その体重、内臓脂肪量、各種血漿パラメーターなどを測定したところ、同量のセルロースを与えた対照群と比較して、体重増加は50 %程度に抑制され(図1)、内臓脂肪量(腸間膜脂肪重量)は33~38 %減少した(図2)。これらは統計上有意な差である。また、対照群とほぼ同レベルの血糖値を維持するためのインスリン分泌量が低下したことから、インスリン抵抗性が改善された可能性が考えられる。

カチオン化パラミロン誘導体(2-ヒドロキシ-3-トリメチルアンモニオプロピルパラミロン、HTAP)をマウスに与えた実験によれば、内臓脂肪量減少と体重増加抑制効果を確認し、またインスリン抵抗性を改善する可能性もあることから、メタボリックシンドローム、特に糖尿病の予防・治療に活かされることが期待されます。

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腸管L細胞から分泌される消化管ホルモン(GLP-1)は「痩せるホルモン」と呼ばれているが、今回、HTAPを与えることでGLP-1の分泌が対照群に比べて3倍程度増加したことが分かった(図3)。GLP-1にはインスリン分泌を促進する効果があるが、促進作用は血糖値に依存するため低血糖などの副作用を引き起こすリスクは少ないとされる。加えて、胃内容物の排出を遅らせる効果や食欲抑制効果もある。

また、「痩せるホルモン」とも呼ばれるGLP-1はHTAPを与えることで増加していることがわかりました。

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今後は、パラミロン誘導体によるGLP-1分泌促進の作用メカニズムの解明が期待されます。

■まとめ

ミドリムシ(ユーグレナ)の健康への期待|パラミロンと59種類の栄養素(必須アミノ酸やビタミン類)によれば、パラミロンとは、多糖類のうちヒトが消化できない物質で、微細藻類ユーグレナ(ミドリムシ)だけに存在するといわれており、表面にミクロの孔がたくさんあり異物を吸収する性質があるといわれています。

ユーグレナの継続摂取によりNASH(非アルコール性脂肪性肝炎)による肝臓の線維化の抑制で紹介したマウスの実験によれば、ユーグレナ(ミドリムシ)の粉末やユーグレナ特有の成分であるパラミロンの粉末を加えたエサを27日間経口摂取させたところ、肝硬変や肝臓がんの発症につながる恐れのある非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)による肝臓の線維化が抑制されたそうです。

ユーグレナの2か月間の継続摂取でLDLコレステロール値の改善が確認で紹介した実験によれば、ユーグレナ(ミドリムシ)の粉末1gを2か月の継続摂取で、血中LDLコレステロール値が改善したそうです。

このようにミドリムシの健康効果は注目を集めていますが、今回の研究結果により、ますます注目を集めそうですね。







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【たけしの家庭の医学】血糖値を抑える食材「ホエイ」の多い食品|食前にヨーグルトを摂ることで食後血糖値の上昇が緩やかになる!【論文・エビデンス】

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■【たけしの家庭の医学】血糖値を抑える食材「ホエイ」|食前にヨーグルトを摂ることで食後血糖値の上昇が緩やかになる!

2018年8月14日放送の「たけしの家庭の医学」のテーマは「血糖値を抑える食材」です。

解説:太田嗣人教授(旭川医科大学 病態代謝内科学分野)

血糖値を抑える食材として紹介されたのは「ホエイ(WHEY)」!

ホエイ(WHEY)
ホエイ(WHEY)

ホエイはチーズ作りを行なう際に出てくる上澄み液で、血糖値を下げる効果が期待されています。

様々なチーズ作りを行う際にホエイは出てきますが、普段私たちにとっておなじみの食品からもホエイは簡単に摂れます。

無糖ヨーグルト
無糖ヨーグルト

その身近な食材とは「ヨーグルト」

ホエイはヨーグルトからにじみ出てくる上澄み液で、ヨーグルトにはこのホエイがたっぷり含まれています。

【ホエイの多い食品】

1.ホエイプロテイン(スポーツ飲料)

2.ホエイチーズ(リコッタチーズなど)

3.ヨーグルト

4.牛乳

ホエイには、ナトリウム・カリウム・カルシウムマグネシウム・リン・亜鉛・銅・炭水化物・たんぱく質・ビタミンC・ビタミンBといった様々な栄養素が含まれていますが、この中で血糖値を下げる成分として期待されているのは「たんぱく質」!

ホエイに含まれるたんぱく質=乳清たんぱくにはアミノ酸がバランスよく豊富に含まれています。

乳清たんぱくが小腸を刺激し、インスリンの分泌を促すホルモンが増加し、血糖値の上昇を抑えることが期待されています。

【補足】

進歩する糖尿病治療 インスリン分泌を保たせるによれば、インクレチン(血糖値が高いときはインスリン分泌を促進する一方、血糖値が低いときはあまり作用しないという特徴を持つ)は炭水化物や脂質を摂取した後に腸から分泌されるホルモンの総称で、代表的なインクレチンとしてGLP-1とGIPの二種類が知られているそうです。

GLP-1は、主に小腸下部から分泌され、膵臓におけるインスリン分泌の促進と血糖値を上げるグルカゴン分泌の抑制をする作用を持っているそうです。

乳清タンパクの摂取がグルカゴン様ペプチド-1(GLP-1)の分泌を刺激することが知られており、欧州糖尿病学会で発表された研究によれば、朝食前に乳清タンパクを摂取したグループはプラセボ群に比べて、インスリン分泌が増加し、血糖値が低下したという結果が出ています。

【!補足終わり】

今回番組で行なった実験でも、食後よりも食前にヨーグルト(100g)を摂ることで、血糖値の上昇が緩やかで、最高値も低いという結果が出ました。

乳製品に入っているホエイたんぱくをとっておけば、インスリンの分泌が高まって、食後の高血糖を防ぐことが期待されます。

→ おすすめリコッタチーズのレシピ&簡単!ホットケーキミックスと手作りリコッタチーズを使ったパンケーキ(ホットケーキ)のレシピ・作り方 についてくわしくはこちら







【参考リンク(論文・エビデンス)】
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なぜ「さばの水煮缶」が人気なの?痩せるホルモン「GLP-1」がポイント!空前の「サバ缶ブーム」でツナ缶の生産量を上回る!




【目次】

■空前の「サバ缶ブーム」でツナ缶の生産量を上回る!痩せるホルモン「GLP-1」を増やすにはEPAを摂ろう!

サバ缶(国産サバの味噌煮)
サバ缶(国産サバの味噌煮)

ついにツナ缶超え!空前のブーム「さば缶」で、やせ体質を手に入れるレシピ【作ってみた】

(2018/6/30、ダ・ヴィンチニュース)

去年の終わりごろからじわじわきていた「さば缶」が、今年に入って爆発的に売れ出し、今やスーパーにはいろいろな種類のさば缶が並ぶほど、空前のブーム到来中です。その結果、ついにはあのツナ缶の生産量を大きく上回ることに。このブームの要因となったのが、「さば缶を食べると、やせるホルモン『GLP‐1』がアップして、やせ体質になる」という効果からで、そんな効果に注目した『やせるホルモンGLP‐1が効く!さば缶ダイエット』(主婦の友社)も発売されました。

やせるホルモンが効く!さば缶ダイエット (主婦の友生活シリーズ)

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なぜサバ缶がこれほどの人気を集めているのでしょうか?

そのポイントは痩せるホルモンとして注目される「GLP-1(グルカゴン様ペプチド-1)」にあります。

進歩する糖尿病治療 インスリン分泌を保たせるによれば、インクレチン(血糖値が高いときはインスリン分泌を促進する一方、血糖値が低いときはあまり作用しないという特徴を持つ)は炭水化物や脂質を摂取した後に腸から分泌されるホルモンの総称で、代表的なインクレチンとしてGLP-1とGIPの二種類が知られているそうです。

GLP-1は、主に小腸下部から分泌され、膵臓におけるインスリン分泌の促進と血糖値を上げるグルカゴン分泌の抑制をする作用を持っているそうです。

そのため、糖尿病の予防・治療に期待されています。

それに加えて、GLP-1には胃内容物の排出を遅らせる効果や食欲抑制効果もあります。

つまり、GLP-1にはダイエットを含めた健康効果に注目が集まっているのです。

それでは、「どのようにしたら痩せるホルモンGLP-1を増やせるのかな?」という疑問が浮かびますよね。

やせるホルモンGLP-1を増やす方法(食物繊維・EPA)|たけしのみんなの家庭の医学によれば、やせるホルモンGLP-1を増やすには食物繊維とEPAを含む食品をとることがよいそうです。

→ DHA・EPAを含む食品 について詳しくはこちら

■テレビで健康食材「サバ」が注目されている!

テレビ番組では「サバ」を健康食材として何度も取り上げています。

【ゲンキの時間】サバに含まれるオメガ3(DHA・EPA)が中性脂肪を下げる|サバダイエットで中性脂肪値・コレステロール値改善

2018年4月15日放送の「ゲンキの時間」では、サバにはオメガ3を含む不飽和脂肪酸(DHA・EPA)が多く含まれており、中性脂肪を下げる効果が期待できるため、中性脂肪を下げたいという方にサバをオススメしていました。

【世界一受けたい授業】痩せないのは腸内の”デブ菌”が原因!?デブ菌を減らす酢キャベツの作り方|サバ・えごま油(オメガ3)で作った酢キャベツチャーハン|5月5日

2018年5月5日放送の世界一受けたい授業では、酢キャベツにサバやえごま油といった腸にやさしい脂質のオメガ3脂肪酸を加えることで、腸の炎症を抑制し免疫力アップにつながるアレンジレシピ「酢キャベツチャーハン」を紹介しました。

【名医のザ太鼓判】白髪改善が期待できるサバの水煮缶レシピ「トマトサバ缶」の作り方|EPA・DHAが血流改善に役立つ|7月23日

【名医のTHE太鼓判】コレステロール&中性脂肪SP|中山秀征(生姜の酢漬け・亜麻仁油・カメリナオイル)|石井明美(パクチー納豆・ニラサバ)|5月21日

■ニラサバ

豆苗・ニラ・サバの水煮(中性脂肪を下げる効果があるDHA・EPAが多く含まれている。缶で密封されているため、栄養が失われず効果が高い)・にんにく・輪切りの唐辛子

  1. 輪切り唐辛子・にんにく・オリーブオイル・サバの水煮を入れ炒める。
  2. 醤油・ニラを加え、炒め、豆苗にかける

※豆苗もニラもβカロテンとビタミンEが豊富で、油を合わせていただいたほうが栄養の吸収率が上げられる。

鯖そうめん(滋賀の焼きさばそうめんやサバの水煮缶を使ったレシピ)がTwitterで話題!




■【今でしょ講座】サバ缶の健康効果

●2018年10月23日放送の「林修の今でしょ講座」では魚の缶詰として「サバ缶」を特集しました。(解説 矢澤一良先生)

  • カニかまを運動後30分以内に食べると筋肉がつきやすいそうです。
  • カルシウムは生のさばより缶詰のさばのほうが約43倍多いそうです。
  • 高齢者の救急搬送の原因の多くが転倒で、転倒した後に寝たきりになると免疫力が低下してしまいますが、サバ缶の中にある血合いにはカルシウムの吸収を促進するビタミンDが含まれていることから、骨折のリスクを下げることが期待されます。
  • DHAは生のさばより缶詰のさばのほうが多く含まれていて、EPAは生のさばより缶詰のさばのほうが約1.3倍多いそうです。
    その理由は、缶詰の場合生のまま密閉してから加熱するため、栄養が空気に触れず劣化しないからなのだそうです。
  • サバ缶のおススメの組み合わせとしては、サバ缶+マヨネーズ+玉ねぎの「さばサラ」!
    さばに含まれるEPAは玉ねぎに含まれる食物繊維やケルセチンと合わせると脂肪燃焼がアップし、また、マヨネーズに含まれるお酢はカルシウムの吸収を促進するため、「さばサラ」は骨と脂肪燃焼に良いレシピといえそうです。
  • また、長野県では根曲がり竹とサバ缶の味噌汁を食べているそうで、食物繊維の多い根曲がり竹と味噌のサポニンの組み合わせが脂肪燃焼を高めてくれるそうです。
  • 山形県の郷土料理の「ひっぱりうどん」は納豆とサバの水煮缶とネギを混ぜて醤油をかけて作るつけ汁で食べるうどんですが、納豆のイソフラボンがカルシウムの吸収をアップしてくれます。
  • サバ缶は旬の冬の時期に製造されたものが最も栄養価が高く、また栄養を効率的に摂るには朝に食べるとよいそうです。

■サバ缶レシピ

サバ味噌煮缶と新玉ねぎのえごま蕎麦の作り方

トマトサバ缶のえごま蕎麦の作り方【ASMR】

【簡単レシピ】サバの味噌煮缶と根菜の豆乳スープのえごま蕎麦の作り方【ASMR】

【簡単レシピ】サバの味噌煮缶でサバみそ麻婆ナスのえごま蕎麦の作り方【ASMR】

食欲がなくなる夏にぴったり!サバ缶の冷や汁風えごま蕎麦の作り方【ASMR】

【簡単レシピ】サバ缶のトマト煮をのせたえごま蕎麦の作り方

■まとめ

痩せる脂肪!褐色脂肪組織BAT(褐色脂肪細胞・ベージュ脂肪細胞)を活性化させる方法・食べ物【美と若さの新常識~カラダのヒミツ~】【たけしの家庭の医学】で紹介した河田照雄 農学研究科教授、後藤剛 准教授らの研究グループが行なった動物実験によれば、魚油(主成分はEPA、DHA)の摂取が「褐色脂肪細胞」の増加を促進し、体脂肪の減少や体温上昇をもたらすことが分かったそうです。

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サバ缶に限らずDHA・EPAを含む魚介類を積極的に摂ることにしましょう!







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お米より先に魚や肉などを食べると血糖値が抑制される!?|関西電力医学研究所【論文・エビデンス】

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■お米より先に魚や肉などを食べると血糖値が抑制される!?|関西電力医学研究所

今日のランチはにしんの開き。#lunch

by T M(画像:Creative Commons)

米より先に魚・肉…食べる順番で血糖値抑制 関電医学研

(2016/1/4、朝日新聞デジタル)

米飯の前に魚や肉を食べると、血糖値の急上昇が抑えられることが関西電力医学研究所(神戸市)の研究でわかった。

関西電力医学研究所によれば、お米よりも前に魚や肉を食べると、血糖値の急上昇が抑制されるそうです。

魚料理(サバの水煮)や肉料理(牛肉の網焼き)を米飯に先んじて喫食することで食後の血糖上昇が有意に抑制
魚料理(サバの水煮)や肉料理(牛肉の網焼き)を米飯に先んじて喫食することで食後の血糖上昇が有意に抑制

参考画像:米飯の前に魚料理や肉料理をとる「食べる順番」がインクレチンを介して食後の血糖上昇を改善:糖尿病の予防や治療に活かせる食事療法の新展開(2015/12/23、関西電力医学研究所)|スクリーンショット

米飯の前に魚料理や肉料理をとる「食べる順番」がインクレチンを介して食後の血糖上昇を改善:糖尿病の予防や治療に活かせる食事療法の新展開

(2015/12/23、関西電力医学研究所)

2 型糖尿病患者と健常者に対して、クロスオーバー試験を行い、魚料理(サバの水煮)や肉料理(牛肉の網焼き;エネルギーと栄養素比率はサバの水煮と同等)を米飯に先んじて摂取する「食べる順番」により、食後の血糖上昇を著しく抑制することを明らかにしました(図1)。このような「食べる順番」により、GLP-1 分泌が促進され、その結果、胃の動きがゆるやかになるため、胃で分解された米飯が小腸に移動して吸収されるまでの時間(胃排出時間)が 2 倍以上延長することを見出しました。

関西電力医学研究所の研究グループは、、お米よりも前に魚や肉を食べるという「食べる順番」により、胃の動きがゆるやかになり、食後の血糖上昇が抑制することを明らかにしました。

また、食べる順番により糖尿病の予防や治療で注目されているインクレチン(GLP-1、GIP)の分泌を促進し、その結果、胃の運動が緩やかになるため、胃で分解された米飯が小腸に移動して吸収されるまでの時間(胃排出時間)が 2 倍以上延長することもわかりました。

インクレチンは食事中に含まれるさまざまな栄養素に応答して消化管から分泌され、インスリンの分泌を促進するホルモンで GIP と GLP-1 が知られています。食事を食べた後に分泌されるインスリンの約 7 割が GIP と GLP-1 に依存することから食後血糖の調節に対してインクレチンが担う役割は大きいです。さらに GLP-1 は、血糖を上げるホルモンであるグルカゴンの分泌を抑えたり、胃の動きをゆるやかにすることで食後の血糖上昇を抑制することが知られており、近年、インクレチン分泌を標的とした食事療法に関心が高まっています。

進歩する糖尿病治療 インスリン分泌を保たせるによれば、インクレチンは炭水化物や脂質を摂取した後に腸から分泌されるホルモンの総称で、代表的なインクレチンとしては、GLP-1とGIPの二種類が知られています。

GLP-1は、主に小腸下部から分泌され、膵臓におけるインスリン分泌の促進と血糖値を上げるグルカゴン分泌の抑制をする作用を持っています。

GIPは小腸上部から分泌され、同じような作用を持ちますが、インスリン分泌作用はGLP-1の方が数倍強いとされています。




■炭水化物(糖質)とたんぱく質の血糖に変わる割合と速度

糖尿病の食|循環器病研究センター

たんぱく質は体の中でアミノ酸に分解され、それが筋肉などをつくる材料になります。アミノ酸からは、脂肪酸と糖とグリセロールがつくられます。

ですから、たんぱく質を摂取すると、時間を経て糖がつくられ、エネルギーができます。しかし、食後に血糖を上げることはありません。

炭水化物(糖質)とたんぱく質の血糖に変わる割合と速度について、簡単にまとめます。

●炭水化物(糖質)

  • 100%が糖に変換される
  • 食後の血糖を上昇させる(たんぱく質や脂質に比べて、最も早く血糖に変わる)

●たんぱく質

  • 一部が糖に変換される
  • しばらく(数時間から半日)たってから糖に変換される

つまり、炭水化物(糖質)が、最も血糖値に影響を与え、最も早く血糖に変わるということです。

■まとめ

今回の記事では、食べる順番を変えることによって、血糖値を抑制できることはわかりましたが、残念ながら、今回の研究では、「食べる順番」により、なぜGLP-1やGIPの分泌が促進されるのか、胃運動がゆるやかになるのかについてはわかりませんでした。

ただ、同じ食事(種類・量)であっても、食べ方で血糖値の急上昇を防ぐことができるというのは大事な発見です。

また、血糖値を下げる方法|たけしの家庭の医学によれば、食物繊維の多い野菜から先に食べることで、糖分が食物繊維に絡まり、通常よりゆっくりと吸収されるため、食後の血糖値の上昇を抑えることができるそうです。

糖尿病予防が気になる方は、食べる順番を変えてみてはいかがでしょうか。




→ 血糖値を下げる食べ物・食事|血糖値が高い原因 について詳しくはこちら




【参考リンク(論文・エビデンス)】
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テキーラの原料リュウゼツラン、糖尿病と骨粗しょう症に効く?

Agave

by Alexander Johmann(画像:Creative Commons)

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テキーラの原料、糖尿病と骨粗しょう症に効く?

(2010/4/22、AFPBB)

メキシコ名物の蒸留酒「テキーラ」の原料となるリュウゼツランに、糖尿病と骨粗しょう症の治療に役立つ効能がある可能性があるとの研究結果が、21日までに発表された。

テキーラの材料として使われているリュウゼツランに、糖尿病骨粗しょう症の治療に役立つ効能がある可能性があるそうです。

同国のシンベスタブ(Cinvestav)科学研究所が実施したマウスによる実験で、リュウゼツランが含有するフルクタンを多く摂取すると骨組織の形成が促進され、同時にインスリンの放出を促すGLP-1ホルモンの生産が加速される可能性があることがわかったという。

メキシコのシンベスタブ科学研究所のマウスによる実験によれば、リュウゼツランに含まれるフルクタンを多く摂取すると骨組織の形成が促進され、同時にインスリンの放出を促すGLP-1ホルモンの生産が加速される可能性があることがわかったそうです。

■GLP-1ホルモンとは?

やせるホルモンGLP-1を増やす方法|たけしのみんなの家庭の医学 7月30日によれば、GLP-1とは、どんな人の体の中にもあるホルモンで、糖尿病の治療薬として利用されています。

【GLP-1の働きと特徴】

  • 食べ過ぎを抑える
  • 糖分が腸で緩やかに吸収され、血糖値が急激に上がらない
  • すい臓をパワーアップさせ、血糖値を下げるインスリンが出やすくなる
  • 食後の分泌量が人によって異なる

■GLP-1を増やす方法

GLP-1を増やす方法は小腸を刺激すること

  1. 食物繊維:1日18gを目安に摂取
  2. EPA

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