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成長ホルモンの分泌を促進する物質「グレリン」とは?




Fields growing

by Andy Rogers(画像:Creative Commons)

次代のノーベル賞候補 常識覆す“ハンター” 

(2009/1/2、産経新聞)

「若さのもと」とも言われる成長ホルモンの分泌を促進する魔法のような物質がある。国立循環器病センター研究所(大阪府吹田市)の寒川賢治所長(60)が発見したホルモン「グレリン」だ。

食欲の増進や心機能の改善などさまざまな機能を持つホルモンで、心不全や拒食症、がんの治療にも効果があるという。

将来的には老化を抑える治療薬の開発にも期待されており、まさに21世紀に夢の薬を生み出す物質といえる。

日本人で初めて米科学誌が選ぶ注目科学者の第1位にも選ばれた彼は、間違いなく将来のノーベル賞候補だ。

成長ホルモンを分泌を促進する物質「グレリン」を発見した寒川さんは将来のノーベル賞候補なのだそうです。

記事によると、グレリンは食欲増進・心肺機能の改善などの機能を持つホルモンであることから、心不全、拒食症、がんの治療に効果があるそうです。

また、急性心筋梗塞の患者の死亡率を下げたり、糖尿病に効くことも分かってきているそうです。

将来的には、老化を抑える治療薬になるのではないかと期待されているそうです。

グレリンに注目ですね。







【グレリンに関する記事】
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ビタミンCやEのサプリメント、ガン予防に効果みられず|米研究

Supplement use

by Oregon State University(画像:Creative Commons)




がん予防のためにビタミンCやビタミンEのサプリメントを摂取してきた人には残念なニュースをご紹介します。

ビタミンCやE、ガン予防に効果みられず 米研究

(2008/12/10、AFPBB)

ビタミン類のサプリメントを服用すれば、ガン予防にある程度の効果があるとされてきたこれまでの研究に異議を唱える研究結果が発表された。

米医師会の医学誌「Journal of the American Medical Association、JAMA」(1月7日号)で発表された2つの研究によると、ビタミンCとビタミンEには、ガンのリスクを低下させる効果がみられなかったことが明らかになった。

この記事によると、これまでの研究では、ビタミンCやビタミンEには、前立腺がんなどのがんのリスクを低下させる効果があると指摘されていたそうですが、今回の研究によると、ビタミンC、ビタミンEサプリメントのどちらを摂取してもがんのリスクを低下させる効果はあまりなかったそうです。

ビタミンサプリメント摂取とがん・循環器疾患|多目的コホート研究|国立がん研究センター

その結果、女性では、非摂取者に比較して、過去摂取者で17%、摂取開始者で24%、全がんリスクが上昇していました(図1)。

多目的コホート研究によれば、ビタミンサプリメントを摂取することでがん予防にはつながらないという結果になったそうです。

女性のビタミンサプリメント過去摂取者でも全がんリスクが上昇しましたが、これはこのグループの生活習慣・健康意識などが影響しているのではないかと考えられます。今回の研究で、女性のビタミンサプリメント過去摂取者のグループは、他のグループと比較して、肥満者や喫煙者、高血圧や糖尿病治療の割合が高く、一方身体活動量が低いなど、不健康な特徴を有していました。

多目的コホート研究によれば、女性のビタミンサプリメントの過去摂取者(ベースライン調査:摂取あり・5年後調査:摂取なし)のグループは、他のグループ(摂取なし、摂取開始者、継続摂取者)と比較すると、肥満や喫煙、高血圧や糖尿病治療の割合が高い、身体活動量が低いなどという不健康な特徴を持っていたそうです。

「体調が悪いから」「不健康な生活を少しでも改善したいから」という理由でビタミンサプリメントの摂取を始めているのかもしれませんが、女性のビタミンサプリメントの過去摂取者はそもそもの生活習慣が悪く、また健康的な生活習慣を継続することができないために、このような結果が出たのかもしれません。

ガンを予防するためには、ビタミンサプリメントに頼るのではなく、食事や運動で生活習慣を改善していくことが遠回りなようでいて近道なのではないでしょうか。







紫色(アントシアニン)のトマトで健康促進|英研究

Black purple tomato

by Michele Dorsey Walfred(画像:Creative Commons)




紫色のトマトで健康促進、英研究

(2008/10/27、AFPBB)

遺伝子操作によって、抗がん作用があるとされる紫色のトマトの栽培に成功した英国の研究グループの研究結果が、英科学誌「ネイチャー・バイオテクノロジー(Nature Biotechnology)」(電子版)に26日、掲載された。
<中略>
アントシアニンはブラックベリーやクランベリーなどの果物に多く含まれる紫の色素。これまでの研究で、がんや心疾患、糖尿病などに一定の効果があり、肥満や糖尿病を防ぐ可能性があることが分かっている。

遺伝子操作によって紫色のトマトの開発に成功したそうです。

その紫色の色素は、アントシアニンであり、健康に効果があるといわれています。

しかし、健康によいといっても、日本で遺伝子操作をした食べ物は受け入れられるようになるまでにはしばらくかかると思います。







がん抑制遺伝子「p53」がつくるたんぱく質が「Bach1」と結合すると、細胞の老化を抑えることを発見 老化やがん治療の開発に期待|東北大

Good idea?

by Mindy Johnson(画像:Creative Commons)




たんぱく質:老化抑えるたんぱく質、東北大チーム発見

(20078/11/17、毎日新聞)

東北大の五十嵐和彦教授らのグループが、がん抑制遺伝子「p53」がつくるたんぱく質が、別のたんぱく質「Bach1(バックワン)」と結合すると、細胞の老化を抑えることを発見した。

五十嵐教授は「実用化には時間がかかるが、がんや老化を制御する治療薬の開発につながる可能性がある」としている。

東北大の五十嵐和彦教授らのグループによれば、がん抑制遺伝子「p53」がつくるたんぱく質が、たんぱく質「Bach1(バックワン)」と結合すると、細胞の老化を抑えられることがわかったそうです。

特定のタンパク質が、がん抑制遺伝子に結び付き、がん化を防ぐ働きを阻害することを発見したそうで、このことにより、がんの進行を遅らせる治療法の開発にもつながることが期待されるようです。

【参考リンク】







【がん抑制遺伝子「p53」関連記事】

ニュースキャスターの筑紫哲也さん 肺がんで死去

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ニュースキャスターの筑紫哲也さん 肺がんで死去 

(2008/11/7、産経新聞)

元新聞記者のニュースキャスターで筑紫哲也さんが7日、肺がんのため、なくなったそうです。

73歳でした。

ご冥福をお祈りいたします。

→ 肺がんの症状・原因・予防するための検査 について詳しくはこちら




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