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豆乳・豆腐でエストロゲン過剰になる?大豆イソフラボン・エクオールと更年期の関係

これまで当サイトでは、閉経によるエストロゲン低下と慢性炎症、コレステロール、エクオールと更年期症状、毛髪などについて、さまざまな研究を紹介してきました。

そのため、私自身、「閉経後のエストロゲン低下に伴ってさまざまな変化が現れ、大豆イソフラボンやエクオールについてはその働きを補う可能性から研究されている」という理解を持っていました。

ところが最近、SNSで「豆乳や豆腐などの大豆製品を摂ることでエストロゲンが過剰になる」という趣旨の情報を目にしました。

これまで調べてきた方向とはかなり違います。

ただ、自分の理解と違う情報だからといって、すぐに「間違っている」と決めることもできません。

もしかすると、自分たちがこれまで見てきた情報にも偏りがあったのではないか?

そこで今回は「大豆は良い」「大豆は悪い」のどちらかを決めるのではなく、改めて、

大豆イソフラボンやエクオールにエストロゲン様作用があることと、「エストロゲン過剰になる」ことは同じなのか?

というところから調べ直してみます。

■更年期は「エストロゲン過剰になる時期」?

まず押さえておきたいのが、更年期に女性ホルモンがどう変化するのかです。

日本産科婦人科学会は、更年期障害の主な原因について、女性ホルモン(エストロゲン)が大きくゆらぎながら低下していくことと説明しています。

さらに加齢による身体の変化、精神的・心理的な要因、家庭や職場などの社会的要因が複合的に影響するとされています。

つまり、

更年期=単純にエストロゲンが足りない

とだけ考えるのも正確ではありませんが、

更年期=エストロゲンが過剰になっている

と一般化するのも、現在の標準的な説明とは異なります。

実際、更年期障害に対するホルモン補充療法(HRT)は、少量のエストロゲンを補充する治療です。特に、ほてり、のぼせ、ホットフラッシュ、発汗などの症状に有効とされています。

■では、大豆イソフラボンとは?

ここで大豆の話につながります。

大豆には「イソフラボン」という成分が含まれています。

イソフラボンにはホルモン作用と非ホルモン作用があり、大豆と女性の健康との関係で注目されてきた成分です。

このため、

大豆イソフラボンにはエストロゲンに似た作用がある
↓
エストロゲンが増える
↓
エストロゲン過剰になる

と連想したくなります。

でも、ここには一つ飛躍があります。

「エストロゲン受容体に作用すること」と「自分の体内で作られるエストロゲンの量が増えること」は同じ意味ではありません。

「エストロゲン様作用」という言葉を、そのまま「エストロゲンが増える」と置き換えないことがポイントです。

■エクオールって何?

もう一つ、更年期の話で最近よく登場するのが「エクオール」です。

大豆イソフラボンの一つであるダイゼインは、腸内細菌によって代謝され、エクオールという物質になることがあります。

エクオールにもエストロゲン様作用があり、とくにエストロゲン受容体β(ERβ)への作用が注目されています。

ただし、誰でも同じようにエクオールを作れるわけではありません。エクオールを産生できるかどうかには個人差があることが知られています。

ここでも、

エクオールにエストロゲン様作用がある
=エクオールを摂るとエストロゲン過剰になる

とは、そのまま結びつけられません。

■エクオールは更年期に悪いものなの?

むしろエクオールは、更年期症状との関係から研究されてきた成分です。

複数の臨床試験で、更年期症状に対するS-エクオール摂取の効果が検討されています。一方ですべての症状に効く万能な成分という意味ではなく、効果については引き続き研究が必要な領域です。

ここで大切なのは、

エストロゲンに関係するもの=危険

でも、

エストロゲンに似た働きがあるもの=更年期に必ず良い

でもないことです。

作用の仕組み、摂取量、対象となる人、症状などを分けて考える必要があります。

■ホルモンパッチも「エストロゲン過剰」とは限らない

更年期に処方されるホルモンパッチについても似ています。

日本産科婦人科学会によると、HRTには飲み薬だけでなく、貼り薬、塗り薬、腟錠など複数のタイプがあります。

通常はエストロゲンと黄体ホルモンを組み合わせますが、子宮摘出後など条件によって治療方法が異なります。主治医と相談して適切な治療法を選択することが推奨されています。

したがって、

・豆乳を飲んでいる
・エクオールを摂っている
・ホルモンパッチを使用している

という3つの事実だけから、

「自分はエストロゲン過剰だった」

と判断することはできません。

処方されているHRTを自己判断で中止するのではなく、気になる症状があれば処方した医師に相談することが大切です。

■「豆乳を飲むと体温が下がる」のは甲状腺の話?

大豆についてはもう一つ、「甲状腺機能に悪影響を与えるのではないか」という議論があります。

2019年に発表された、大豆摂取と甲状腺機能について18報を対象としたシステマティックレビュー・メタ解析では、fT3、fT4には有意な変化がなく、TSHはわずかに上昇したものの、その臨床的な意味は不明とされています。

また、別のレビューでは、甲状腺機能が正常でヨウ素摂取が十分な人については、大豆食品・イソフラボンが甲状腺機能に悪影響を及ぼすことを示す証拠は乏しいとまとめられています。

一方、甲状腺機能低下症では、大豆食品が甲状腺ホルモン薬の吸収に影響し、必要量に影響する可能性などについて検討されています。

つまり、

「大豆と甲状腺はまったく関係ない」

と切り捨てるのも適切ではありません。

しかし、

「豆乳や豆腐を食べる → 甲状腺機能が低下する → 体温が下がる」

と誰にでも当てはまる因果関係として扱うのも難しいのです。

■体の不調を「エストロゲン過剰」だけで説明しない

さらに注意したいのは、更年期には非常に多様な症状が現れることです。

日本産科婦人科学会は、

ほてり・のぼせ・発汗
めまい・動悸
頭痛
肩こり
腰や背中の痛み
関節痛
冷え
疲れやすさ
気分の落ち込み
イライラ
不眠

などを更年期障害の症状として挙げています。

しかも2026年の「女性のヘルスケアに関するガイダンス」では、更年期症状として捉えられがちな症状について、甲状腺機能低下症など鑑別を必要とする疾患も取り上げています。

だから、「最近疲れる」「冷える」「関節が痛い」「髪が気になる」といった変化を一つの原因だけで説明するのは難しいのです。

→ 更年期障害の症状・原因・チェック|40代・50代の更年期の症状 について詳しくはこちら

■「エストロゲンに似た働き」から「エストロゲン過剰」へ飛ばない

今回調べてみて、一番大切だと思ったのはここです。

健康情報では、

大豆を食べる
↓
イソフラボンを摂る
↓
エストロゲン様作用がある
↓
エストロゲンが過剰になる
↓
体調が悪くなる

と、一続きの説明のように感じてしまうことがあります。

しかし、一つひとつは別の問題です。

特に、

「エストロゲン様作用がある」ことと「体内のエストロゲン量が過剰になる」ことは分けて考える必要があります。

同じように、

「自分が豆乳を飲んでいた時期に体調が悪かった」ことと「豆乳がその体調不良の原因だった」ことも同じではありません。

自分自身の体験はとても重要な情報です。

ただ、体験から原因を特定するときには、もう一段階の検証が必要になります。

■まとめ

大豆イソフラボンやエクオールにはエストロゲン様作用があります。

しかし、それだけを理由に、

「豆乳や豆腐を食べるとエストロゲン過剰になる」

と考えることはできません。

更年期についても、現在の標準的な医学では、エストロゲンが大きくゆらぎながら低下していくことが更年期障害の主な原因とされ、必要に応じて少量のエストロゲンを補うHRTも行われています。

一方、大豆と甲状腺機能のように、条件によって注意して考える必要がある問題もあります。だからこそ、「大豆は健康に良い」「大豆は危険」とどちらか一方に決めてしまうのではなく、何が分かっていて、どこから先はまだ分からないのかを分けて考えることが大切です。

SNSなどで「これが原因だったのか」と思える健康情報に出会ったときには、

「この『→』は本当につながっているのかな?」

と一度立ち止まってみる。

その小さな疑問が、健康情報と上手に付き合うための一つの手がかりになりそうです。

【参考文献・参考情報】

日本産科婦人科学会「更年期障害」
日本産科婦人科学会ほか「女性のヘルスケアに関するガイダンス」
Otun J, et al. Systematic Review and Meta-analysis on the Effect of Soy on Thyroid Function. Scientific Reports. 2019.
Messina M, Redmond G. Effects of soy protein and soybean isoflavones on thyroid function in healthy adults and hypothyroid patients: a review of the relevant literature. Thyroid. 2006.

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「本記事は医療行為の代替ではなく、テレビ・論文・公的資料を一般の生活者向けに噛み砕いたものです」

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同じ考え方のもとで並んでいます。

ここまで書いてきた内容は、
単発の健康情報やレシピの話ではありません。

この街では、
「何を食べるか」よりも
「どうやって暮らしの中で調整してきたか」を大切にしています。

もし、

なぜこういう考え方になるのか

他の記事はどんな視点で書かれているのか

この話が、全体の中でどこに位置づくのか

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エストロゲンには抗炎症作用があり、閉経でそれが失われると慢性炎症が広がり、病気のリスクが高まる!




エストロゲンの抗炎症作用と閉経(更年期)による慢性炎症の広がりについてまとめました。

2020年に学術誌 Journal of Neuroinflammation に掲載された論文によれば、周閉経期(peri-menopause:閉経前後の移行期)を「全身的な炎症性のフェーズ」や「炎症イベント」と位置づけ、エストロゲン低下が慢性低度炎症を引き起こし、後の神経変性疾患リスクを高めるメカニズムを解説しています。

■エストロゲンって、どんなホルモン?

エストロゲンは女性ホルモンの代表格です。

実は「女性らしさを作る」だけでなく、体の中で炎症を抑えるブレーキのような役割も果たしています。

・けがや感染で体が炎症を起こしたとき、過剰に広がらないようコントロールする
・免疫細胞の働きを整え、体を守る

閉経前の女性では、周期的なエストロゲン分泌がこれらの保護作用を維持し、このブレーキがしっかり効いている状態で、炎症を適度にコントロールしています。

■閉経になると何が起こる?

閉経(更年期)になると、卵巣からのエストロゲンが急に減ります。

すると、これまで効いていた炎症を抑えるブレーキが外れてしまうのです。

その結果、

・体のあちこちで「弱いけれど続く炎症」が起きやすくなる
・この状態を「低度慢性炎症」と呼びます

周閉経期は「炎症イベント」として、急性の強い炎症ではなく、持続的な軽度炎症が特徴です。

これが卵巣自体のさらなる機能低下を加速させる悪循環を生む可能性も指摘されています。

結果として、閉経後に心血管疾患、骨粗鬆症、代謝異常、脳卒中、アルツハイマー病などのリスクが急増する一因となります。

炎症が血液脳関門を弱め、脳内の神経炎症を促進するためです。

→ なぜ閉経以降女性ホルモン(エストロゲン)が減少すると、高コレステロール血症の女性が急増するの? について詳しくはこちら

■この慢性炎症がもたらす影響

弱い炎症が長く続くと、体に負担がかかりやすくなります。

たとえば、
・心臓や血管の病気
・骨がもろくなる
・脳の働きが落ちやすくなる(アルツハイマー病などのリスク)
・関節の痛みや疲れやすさ

などと関係があると考えられています。

■まとめ

簡単に言うと、「エストロゲンは体の炎症を抑え続ける『天然の抗炎症薬』のような存在。

閉経でそれが失われると、体が低度の慢性炎症状態にシフトし、いろいろな病気のリスクが高まる」ということです。

この概念は「inflammaging(炎症加齢)」の女性特有の側面として重要です。

研究はまだ進行中で、すべての女性に同じように当てはまるわけではなく、肥満・生活習慣・遺伝・ストレスなども影響します。

しかし、「閉経=ただホルモンが減るだけ」ではなく「体の炎症のバランスが変わる大きな転換点」だと知っておくと、体調の変化を理解しやすくなります。

気になる症状がある場合は、自己判断せず医師に相談するのがおすすめです。

【参考文献】

→ 更年期障害の症状・原因・チェック について詳しくはこちら

■補足1

川端輝江教授(女子栄養大学)によれば、オメガ3脂肪酸が脳梗塞、心筋梗塞、骨粗鬆症の元となる炎症を抑制してくれるので、青魚を積極的に食べることがお勧めなのだそうです。

→ オメガ3脂肪酸|オメガ3の効果・効能・食べ物(オイル)・ダイエット について詳しくはこちら

■オメガ3の抗炎症効果

肝臓がん予防によい食事・食べ物で紹介した国立がん研究センターの多目的コホート研究(魚、n-3不飽和脂肪酸摂取量と肝がんとの関連について)によれば、オメガ3脂肪酸の多い魚およびオメガ3脂肪酸摂取量が多いグループの肝がん(肝臓がん)リスクは低いと報告されています。

なぜオメガ3は肝がんのリスクを下げるのでしょうか?

それは、オメガ3の抗炎症作用とインスリン抵抗性の改善作用です。

オメガ3には抗炎症作用があると報告されており、肝臓がんの多くは慢性肝炎を経て発症するため、オメガ3による抗炎症作用を通して肝がんの発生を抑えているのではないかというのが一つ。

【関連記事】

■補足2

加齢は特定の年齢(34歳、60歳、78歳)で急激に変化する!

スタンフォード大学が行った研究によれば、加齢は「少しずつゆっくり進む」ものではなく、特定の年齢で急激に変化する「急変点」があることがわかりました。

具体的には、34歳、60歳、78歳頃に、血液中のタンパク質の量が一気に変わる波が観察されました。

つまり、加齢とは単なる時間の積み重ねではなく、段階的に「シフト」しているのではないかという考え方です。

この考えを参考にすると、34歳、60歳、78歳ごろに加えて、女性の場合は閉経の時期(45歳ごろ)を「体の炎症のバランスが変わる大きな転換点」と捉えて、健康管理の仕方を調節していくのがいいのではないでしょうか?

■補足3

エクオールの効果|エクオールを作れる人、作れない人の違いとは?|#世界一受けたい授業

■補足4

【抗炎症食品 関連記事】







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閉経後、なぜお尻・太ももからお腹・肝臓に脂肪がつきやすくなるの?閉経で変わる「脂肪の住所」「脂肪の大移動」のメカニズム




閉経に伴うエストロゲンの減少によって、体脂肪のつき方(分布)が変わるって知ってましたか?

特に、閉経前の「gynoid型」(臀部・大腿部などの皮下脂肪優位)から「android型」(腹部・内臓脂肪優位)へのシフトが、複数の論文・レビューで確認されています【1】【2】【3】。

コレステロール管理の難しさや脂肪肝増加とも関連します。

■概要

閉経前はエストロゲンの影響で、脂肪が主に臀部や太ももなどの皮下脂肪に蓄積しやすい傾向があります。

これは比較的「代謝的に健康」とされる分布です。閉経後(または周閉経期)にエストロゲンが急減すると、内臓脂肪(VAT)や腹部脂肪が優先的に増加します。

総体脂肪量の増加に加え、分布が中心部(お腹周り)にシフトします【1】【2】。

平均的に、閉経前のVAT割合が総体脂肪の5–8%程度から、閉経後は15–20%程度に上昇する報告があります。

閉経後女性はBMIをマッチさせた閉経前女性よりVATが有意に高い、という研究が複数あります【2】。

この変化は加齢だけでは説明しきれず、エストロゲン欠乏が主な要因の一つとされています。

動物実験(卵巣摘出モデル)でも、エストロゲン欠乏で内臓脂肪が増加し、補充で逆転する結果が得られています。

ヒトでもホルモン補充療法(MHT)使用者でVATが低い傾向が報告されています【1】【3】。

■メカニズム

●エストロゲンの作用

脂肪組織のリポプロテインリパーゼ(LPL)活性や脂肪分解(lipolysis)を調節し、皮下脂肪への蓄積を促す一方、内臓脂肪の蓄積を抑制します。

エストロゲン受容体(特にERα)を介して、インスリン感受性・炎症・ミトコンドリア機能を保ちます【1】【4】。

閉経後は循環エストラジオールが大幅に低下し、相対的にアンドロゲン(テストステロン)優位になり、内臓脂肪蓄積が促進されます。

エネルギーバランスの変化(エネルギー消費低下や脂肪酸化の変化)も寄与し、脂肪の蓄積場所が皮下から内臓へシフトするような再分配が起きます【2】【3】。

結果として、内臓脂肪の増加は炎症性サイトカイン放出や遊離脂肪酸の増加を招き、インスリン抵抗性・脂質異常・心血管リスクを高めます【1】【2】。

■脂肪肝(NAFLD/MASLD)との関連

エストロゲンの保護効果が弱まることで、肝臓への脂肪蓄積も起きやすくなります。

閉経後は代謝機能障害関連脂肪性肝疾患(MASLD、旧NAFLD)の有病率・重症度が上昇し、女性でも男性並みかそれ以上になる傾向があります。内臓脂肪増加や脂質代謝の変化が寄与します。

動物実験ではエストロゲン欠乏が肝脂質蓄積を促進し、ヒトでも閉経や卵巣摘出後のリスク増加が報告されています【5】。

■まとめ

エストロゲンの減少によってさまざまな影響が起こります。

●閉経前と閉経後では体脂肪のつく場所がシフトします。

●エストロゲンの保護効果が弱まることで、肝臓への脂肪蓄積も起きやすくなります。

●腎臓の塩分排泄を助けてくれていたエストロゲンの減少で、閉経後に血圧管理が難しくなります。

●脂質代謝への影響で高コレステロール血症(特にLDL上昇)も閉経後に増加しやすくなります。

■注意点

個人差が大きく、加齢・生活習慣・遺伝・総エネルギーバランスも関与します。

すべての変化がエストロゲン単独で説明できるわけではありません。

体重自体の大幅増加は必ずしも必須ではなく、「分布の変化」が主なポイントです。

見た目や体脂肪率の変化として現れやすいです。

運動(特に筋力トレーニング)や食事管理、必要に応じた医療相談(ホルモン療法の検討など)が体組成改善に役立つ可能性がありますが、個別の状況は医師にご相談ください。

【参考文献】

  1. Vieira-Potter VJ, Mishra G, Townsend KL. Health of adipose tissue: oestrogen matters. Nat Rev Endocrinol. 2026;22(2):76-91. doi:10.1038/s41574-025-01180-2
    (閉経後の内臓脂肪優先蓄積とエストロゲンの役割をまとめた最新レビュー)
  2. Rehman A, Lathief S, Charoenngam N, Pal L. Aging and Adiposity—Focus on Biological Females at Midlife and Beyond. Int J Mol Sci. 2024;25(5):2972. doi:10.3390/ijms25052972
    (閉経移行期の体脂肪再分布・VAT増加を詳細に解説)
  3. Marsh ML, Oliveira MN, Vieira-Potter VJ. Adipocyte Metabolism and Health after the Menopause: The Role of Exercise. Nutrients. 2023;15(2):444. doi:10.3390/nu15020444
    (閉経後の脂肪分布変化と運動の効果)
  4. Steiner BM, Berry DC. The Regulation of Adipose Tissue Health by Estrogens. Front Endocrinol (Lausanne). 2022;13:889923. doi:10.3389/fendo.2022.889923
    (エストロゲンによる脂肪分布・WAT健康の制御メカニズム)
  5. Dong J, Dennis KMJH, Venkatakrishnan R, Hodson L, Tomlinson JW. The Impact of Estrogen Deficiency on Liver Metabolism: Implications for Hormone Replacement Therapy. Endocr Rev. 2025;46(6):790-809. doi:10.1210/endrev/bnaf018
    (エストロゲン欠乏とMASLD/脂肪肝の関連)
  6. Fenton A, Smart C, Goldschmidt L, Price V, Scott J. Fat mass, weight and body shape changes at menopause – causes and consequences: a narrative review. Climacteric. 2023;26(4):381-387. doi:10.1080/13697137.2023.2178892
    (閉経時の体型・脂肪量変化の総説)

【関連記事】







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微小血管狭心症の症状・原因|更年期の女性の10人に1人が発症!?| #ためしてガッテン #あさイチ #ドクターG

> 健康・美容チェック > 更年期障害 > 微小血管狭心症の症状・原因|更年期の女性の10人に1人が発症!?|ドクターG

「微小血管狭心症」は、ためしてガッテン(2013年7月24日放送)、ドクターG(2016年4月27日放送)、あさイチ(2017年12月27日放送)で取り上げられました。

「微小血管狭心症」とはどんな病気なのでしょうか?




【目次】

■微小血管狭心症とは

Coffee Shop Study Time

by Vincent Albanese(画像:Creative Commons)

  • 心臓の微小血管が狭まって血流が悪くなる病気
  • 閉経前後の女性で発症頻度が高い。
  • 更年期の女性の10人に1人が発症。
  • 1980年代にアメリカで初めて報告される。

●微小血管狭心症

狭心症|公益財団法人 日本心臓財団

冠動脈には異常がないのに、心筋の小さな細い血管が狭窄して血流配分に支障をきたしているのではないか、と考えられるために微小血管狭心症といわれています

2013年7月24日放送のためしてガッテンでは「40代から多発!恐怖の“隠れ心臓病”」というテーマで微小血管狭心症について取り上げていました。

「微小血管狭心症」のメカニズムにはエストロゲンが関わっているそうで、安静時に発生する割合が高いが、なぜ安静時に起こるのかはわかっていないということでした。




■症状

安静にしている時に胸や背中の痛み、あご・肩・歯が痛いなどの症状が現れることがある。

微小血管狭心症と通常の狭心症との違いは、微小血管狭心症は安静時に発症することが多いのに対し、通常の狭心症は運動時などの多く起こります。

■原因

更年期になり、動脈硬化を防ぐ作用や血管を拡張する作用のある女性ホルモン(エストロゲン)の分泌が減少する事によって、心臓の毛細血管が狭窄し、微小血管狭心症が起こると考えられるそうです。

■検査

微小血管狭心症の診断に血漿セロトニン濃度がバイオマーカーになる可能性|#東北大学によれば、微小血管狭心症は心臓カテーテル検査による冠動脈造影のみでは診断が困難であり、しばしば見過ごされてきていたそうです。

また、閉経後の女性に多く発症し、正確な診断には侵襲的な心臓カテーテル検査が必要であり、簡便な診断方法の確立が待たれていたそうです。

■治療

微小血管狭心症の治療には、血管を広げ血圧を下げる作用のあるカルシウム拮抗薬が用いられるそうです。

また、更年期障害の症状を併発している場合はホルモン補充療法などが用いられます。

■まとめ

微小血管狭心症の代表的な症状は、次の通り。

  • 安静時に発症すること
  • 広範囲な胸の痛み
    また、背中の痛み、あご・肩・歯が痛いなどの症状が現れることもある
  • 痛みが5分~半日続く

こうした症状に加え、「冷え」や「頭痛」「だるさ・疲れ」などの更年期障害の症状にお悩みの場合は、微小血管狭心症が疑われるので、気になる場合は、病院を受診してみてください。

→ 更年期障害の症状・原因・チェック|40代・50代の更年期の症状 について詳しくはこちら




■更年期障害の食事・更年期を乗り切る方法

●食生活の見直しをする

●ビタミン・ミネラルなどバランスの取れた食事で栄養を十分に摂る。

亜鉛は、ホルモンバランスを整える働きがある。

女性の場合は、亜鉛が不足すると女性ホルモンの働きが悪くなったり、月経異常を引き起こしてしまう可能性がある。

特に更年期ともなれば、亜鉛不足がホルモンバランスをさらに乱れさせて症状を悪化させてしまうことにもありえる。

→ 亜鉛の多い食品 について詳しくはこちら

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→健やかに過ごしたい40代・50代の女性に亜鉛サプリ!まとめ買いで最大18%OFF!

●軽いウォーキングなどの適度な運動

寝る前に毎日10分間、ヨガを取り入れたストレッチを3週間行うことで、更年期女性の「更年期症状」と「抑うつ」を改善することがわかったそうです。

→ 寝る前のストレッチ&ヨガは、女性の「更年期症状」と「抑うつ」を改善する効果がある!おすすめのやり方 について詳しくはこちら

●ご自身にあったリラックス方法

更年期障害の症状を和らげたいと考えている方は、呼吸をゆっくりしたり、音楽を聴いてみてはいかがでしょうか?

→ 更年期障害の症状の顔のほてり(紅潮)は音楽を聴くと改善する! について詳しくはこちら

●家族との会話をする機会を増やす

●更年期障害のツボ

→ 更年期障害のツボ:三陰交(さんいんこう)の位置・押し方|たけしの本当は怖い家庭の医学 について詳しくはこちら

●相性の合う医師・病院を見つけておく

●エクオール

大豆イソフラボンは、更年期障害の原因といわれる「エストロゲン」と構造が似ているため、体内に入ると、エストロゲンと同じような働きをするといわれています。

大豆イソフラボンは大豆製品などから摂れます。

ただ、最近の研究によれば、大豆イソフラボンの健康効果の恩恵を受けやすい人とそうでない人がいることが明らかになったそうです。

その違いは、エクオールを作り出すためのエクオール産生菌という腸内細菌を持っているかどうかです。

腸内細菌によって大豆イソフラボンに含まれるダイゼインという成分をエクオールに変えることで、ダイゼインのままと比べ、よりエストロゲンに似た働きをすると言われています。

更年期症状の軽い人はエクオールの量が多いそうで、更年期症状の重い人のグループに、エクオールをつくれる人が少なかったそうです。

更年期のホットフラッシュ(ほてり)や首や肩のこりを改善する効果が確認されているそうです。

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なぜ女性は甘党なのか?女性ホルモン「エストロゲン」が甘いもの好きを増やす仕組みを解明!




女性ホルモンであるエストロゲンが甘味嗜好性を上昇させることが明らかに〜エストロゲンは、内因性オピオイド(脳内麻薬様物質)を介して甘味の嗜好性を上昇させる〜(2025年6月9日、奈良女子大学)

この研究で行ったラットの実験によれば、女性ホルモン「エストロゲン」が甘いものへの欲求を高めることを明らかになりました。

■どんな研究?

この研究は、女性ホルモンであるエストロゲンが、甘いもの(特に砂糖水)を好む傾向(甘味嗜好性)を高めることを、ラットを使った実験で明らかにしたものです。

エストロゲンは、女性の体で生殖機能だけでなく、食欲やエネルギー調節にも影響を与えます。

この研究では、エストロゲンが「甘いものが食べたい!」という気持ちを強くし、脳内の報酬系やオピオイド(快感に関わる脳内物質)がその仕組みに関わっていることを発見しました。

■なぜこの研究が重要?

女性と甘いものの関係: 「女性は甘いものが好き」と言われることがありますが、その理由の一つがエストロゲンにある可能性が示されました。

性差と健康: 女性は閉経や月経周期でホルモンバランスが変化し、食行動や肥満リスクに影響が出ます。この研究は、女性の食行動や生活習慣病(特に肥満)の予防に役立つ新しい知識を提供します。

食行動の仕組み: 食べる行動は「体が必要とするエネルギー調節(恒常性調節)」と「食べる楽しさ(快楽性調節)」の2つでコントロールされます。この研究は、エストロゲンが「楽しさ」の部分にどう影響するかを調べた初めての研究です。

■結果

エストロゲンは甘いもの好きを増やす:

エストロゲンを補充したラットは、人工甘味料や砂糖水をたくさん飲み、普通のエサを食べる量が減りました。

つまり、エストロゲンは「エネルギー補給のため」ではなく、「甘いものが好きだから」摂取量を増やしていることがわかりました。

エネルギー調節への影響:

砂糖水を飲むとカロリーが増えるため、エストロゲンが本来持つ「食欲を抑える効果」が打ち消されました。

ただし、体重増加は抑えられ、エストロゲンの「肥満を防ぐ効果」は残っていました。

脳内メカニズム:

エストロゲンが甘味嗜好性を高めるのは、脳内の報酬系(特に側坐核という部分)とオピオイドが関わっていることがわかりました。

オピオイド受容体をブロックすると、砂糖水の摂取量が減ったため、オピオイドが重要な役割を果たしていると考えられます。

■この研究のポイント

エストロゲンは、甘いものを「もっと食べたい!」という気持ちを強くする。

この効果は、脳の「快感」を司る部分(報酬系)とオピオイドが関与。

女性のホルモン変化(例:閉経や月経周期)が食行動や肥満に影響を与えるため、女性の健康管理に役立つ知識。

■まとめ

この研究は、女性ホルモン「エストロゲン」が甘いものへの欲求を高めることを明らかにしました。

女性が甘いものを好む背景には、ホルモンが影響している可能性があり、これは性差や健康管理を考える上で重要です。

ただ一つ気になる調査結果があります。

更年期世代の女性は糖質を摂りすぎている!?糖質依存度チェックによれば、糖質の基準値(男性 250g/女性 200g)に対し、実際に一日の食事で摂取している糖質の総量の平均は男性 309g(角砂糖約15個分が過剰)、女性 332g(角砂糖約33個分が過剰)と過剰に摂っている傾向にあることがわかりました。

このデータによれば、特に50代女性では 400g(角砂糖換算で約 104 個相当)を超える量となっており、これはこの年代層の「糖質を中心とした間食が多い」生活習慣が一因と考えられるそうです。

つまり、女性ホルモンが低下する更年期にも糖質を中心とした間食が多いということは、これは女性ホルモンだけの問題ではないのではという一つの疑問が生まれます。

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例えば、女性ホルモンの影響で長期間甘いもの好きであったために、それが生活習慣となり、女性ホルモンが低下した後でもその生活習慣だけが残ってしまうということもあるのでしょうか?