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ゆで卵を生卵状に戻す方法はがん治療などの医療にも応用できる|カリフォルニア大学

Hard boiled eggs

by Lisa Williams(画像:Creative Commons)




カリフォルニア大学、ゆで卵を“生卵”に戻す新しい方法を発明

(2015/1/27、ねとらぼ)

しかし今回発表された方法は、固まったたんぱく質に尿素を加えて液化し、その後機械で圧力をかけて小さなタンパク質の塊をバラバラにするというもの。この方法であれば多くの時間や費用を費やさなくても、ゆで卵を生卵のような透明な液状に戻すことが可能になる。

アメリカ合衆国のカリフォルニア大学アーバイン校とオーストラリアの化学者らは、ゆで卵を“生卵(のような透明な液状)”に戻す方法を発明したそうです。

ただ、今回の記事のポイントは、「ゆで卵を生卵に戻してすごいね」というところではなく、医療に応用できるというところ。

これらの技術を応用すれば大腸菌などのタンパク質を安価に速く作り替えられ、癌治療などの医療にも応用できるとしている。

この技術の発明によって、タンパク質の作り替えが速く安価にできるようになり、がん治療などの応用など医学が進むというわけですね。







ウコン(ターメリック、Turmeric)の成分クルクミンは、がんや心臓病、糖尿病、高脂血症の予防・対策に有効

Turmeric II

by Steven Jackson(画像:Creative Commons)




ウコン、がんにも有効 世界的研究者が報告

(2010/11/4、産経新聞)

酒の悪酔い防止に効果があるとされるウコンが、がんや心臓病の予防・治療にも効果を持つ可能性が高い-。

医薬品メーカー「セラバリューズ」(東京都千代田区)が1日に行った研究発表会「ウコン成分“クルクミン”の多様な機能と応用研究の最前線」で、日米の研究者がこのような報告を行った。

都内で行われた発表会には、クルクミン研究の世界的権威で米テキサス州立大MDアンダーソンがんセンター教授のバラット・アガワル氏や日本人研究者ら計5人が参加した。

この中で、アガワル氏は「クルクミンを摂取すると、がんのリスクが低減するほか、肥満糖尿病高脂血症などほとんどの慢性疾患を予防できることが実験で示されている」と強調した。

秋田大大学院医学系研究科の柴田浩行教授も「大腸がんの治療中にクルクミンに出合った。クルクミンは数多くの病気の因子を標的にできる成分として期待できる」と報告した。

このほか、静岡県立大薬学部の森本達也教授が「心臓病にも効果がある可能性が高い。現在臨床を進めている」と説明した。

京都大医学部の金井雅史助教は、膵臓(すいぞう)がん治療の新薬としてクルクミンが注目されていることや自然由来の成分であり安全性が極めて高いことを紹介した。

ウコン(ターメリック、Turmeric)に含まれるクルクミンには、がん(大腸がん・すい臓がん)や心臓病、肥満糖尿病高脂血症の予防・対策に効果がある可能性が高いそうです。







Graphene(グラフェン)は将来がん治療に使われるかもしれない!?

Model of graphene structure

by CORE-Materials(画像:Creative Commons)




This is the strongest material on Earth|CNN

CNNのニュースの中で初めて知ったのが「Graphene(グラフェン)」という素材です。

■Graphene(グラフェン)とは

グラフェンの物理

鉛筆の芯にも使われているグラファイトは、蜂の巣状(ハニカム状)に結合した炭素原子のシートが層状に連なった結晶構造をしています。鉛筆で線が書けるのは、この炭素原子のシートがはがれて紙の上に残るからです。ここで、この炭素原子のシートのことをグラフェンと呼びます。

グラフェンは、六角形のハニカム構造(蜂の巣)をした炭素の原子ー個分の厚さのシートのことです。

なぜ、このGraphene(グラフェン)はすごいのでしょうか?

このGraphene(グラフェン)という素材の特徴は、次の記事がわかりやすいです。

■Graphene(グラフェン)とは

驚異の素材グラフェン:成功への道のりは?

(2013/9/5、WIRED)

シリコンの100倍の電気伝導率があり、鋼鉄の200倍の強度があり、驚くべき光学的・熱学的特性をもっていることを。

Graphene(グラフェン)はダイヤモンド以上の強度を持ちながら、ゴムのように柔軟に折り曲げられることができ、銅より電気や熱の伝導率が高いことが特徴です。

すでにこの素材の発見者であるマンチェスター大学のアンドレ・ガイムとコンスタンチン・ノヴォセロフにはノーベル物理学賞が授与されていることからも何となくその凄さはわかるかと思います。

この素材の実用に当たっては、折り曲げ可能なディスプレイやリチウムイオン電池、電球の開発などが行なわれているようです。

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■課題・問題点

ロス・コザルスキは、「例えばカーボンナノチューブのようなナノマテリアルについて議論するときは、性能の高さが常に投資のリターンの大きさに結びつくとはかぎらないことを考慮しなければならない」と主張している。

どんなに性能の高いものであっても、実用できないほど高い素材になってしまっては、世界を変える素材とは言えません。

低コストの大量生産方法の確立が今後の重要な課題です。

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注目のグラフェン、予想より環境に良くない可能性が

(2014/4/30、ギズモード)

表流水、つまり湖や川ではより機動性があがることで、環境に悪影響を及ぼす可能性が高いというのです。

カリフォルニア大学の研究室、RiversideのBourns College of Engineeringは、グラフェンが環境へ与える影響を調査していて、湖や川では環境に悪影響を及ぼす可能性があるそうです。

■期待されるアイデア

【BBC】 驚異の新素材グラフェン、いずれがん治療にも?|YouTube

現在は、シリコン回路の小型化が企業にとって大きな障害となっている。チップが小さくなればなるほど、ナノスケールではカオスが増大する。というのも電子が不安定になり、熱したフライパンの上に落とした水滴のような振る舞いをするようになるからだ。しかし科学者たちによると、グラフェンの量子力学的特徴は、この無秩序から抜け出して、小型で低電力消費でも非常に高速な機器を実現する方法を提供してくれるという。例として、がん細胞を探して人間の静脈の中をさまよう砂糖の粒の大きさの生物学的センサーなどが挙げられる。

GOOGLEX、ナノ粒子とウェアラブル端末を用いてがんを早期発見するプロジェクトを発表では患者がナノ粒子入りのカプセルを飲み込み、血中に溶けたナノ粒子が、細胞やタンパク質にくっつくことで、がん細胞やその他病気を引き起こしそうな物質のデータをウェアラブル端末に逐一送るというプロジェクトについてお伝えしました。

このプロジェクトは夢物語ではなくて、Graphene(グラフェン)を活用することによって、現実的に血液中を流れながら病気の原因となりうるものを発見するセンサーができることも夢ではないということです。

また、グラフェンを酸化した酸化グラフェンは抗がん剤治療に用いられるのではないかという期待もあるそうです。

注目の素材「グラフェン」にガンの幹細胞を封じ込める力がありそうだ

(2015/2/28、FUTURUS)

水の中で安定する酸化グラフェンは、バイオ医療において高い可能性を持っています。細胞の中や表面に難なくとりついて、薬剤の標的になるように変えてしまう性質があるのです。

また、このケースでは酸化グラフェンそのものが効果的な抗がん剤としての効果も見せています。がん幹細胞は、腫瘍表面で小さな細胞の集団を形成するように分化しますが、酸化グラフェンのフレークはその作用を防ぎ、がんではない幹細胞へと分化させるように促す作用があるのです。

研究はまだ初期段階で研究すべきことはまだたくさんありそうですが、期待してしまいます。

ピンポイントで治療薬を届けるアイデアの例

現在さまざまなアプローチからピンポイントで治療薬を届けるアイデアが開発されています。

ナノカプセルで疾患部位にピンポイントで治療薬を届ける技術|ドラッグデリバリーシステム(DDS)によれば、片岡一則氏らのグループが研究しているのは、「ドラッグデリバリーシステム(DDS)」というナノカプセル(ミセル化ナノ粒子)の中に薬を入れて、体の中の疾患部位にその薬を届けるという技術です。

ナノ粒子を用いたアテローム性動脈硬化症の新治療法とは−米研究によれば、ナノ粒子に抗炎症薬を組み込んで運ばせ、プラークが蓄積されている部位で治療薬を放出させるという研究が行われているそうです。

血液の中を泳いで薬を届ける「3Dプリント魚」が開発される|カリフォルニア大学サンディエゴ校によれば、3Dプリントでできた魚型ロボットが、人間の血液の中を泳いでいって、毒素を探知したり、目的部位に薬を運んだりすることができるようになるかもしれないそうです。

ROBOT ORIGAMI |折り紙からインスピレーションを受けて作られた小さな医療用ロボットが開発によれば、小さな医療用ロボットが人体内部の奥深くに薬品を届けたり、医療行為を行ったりするのに利用できる可能性が期待されています。

Carbon-based paper that walks when hit with a laser|YouTube

中国のチームが酸化グラフェンを素材として活用した研究によれば、熱や光に反応して、まるで折り紙のように折れ曲がったり、開いたりします。

温度に反応するセンサーやロボットの人工筋肉への活用が考えられるそうです。

■まとめ

Graphene(グラフェン)という素材をいかに活用していくかがこれからの未来のカギになるかもしれません。







【追記(2016/11/7)】

蚕にグラフェンやカーボンナノチューブを食べさせたら…強化シルク誕生

(2016/10/16、ギズモード)

新繊維の開発に取り組んだのは北京の精華大学、Yingying Zhang氏のチームです。水の重量に対して0.2%の割合で、グラフェン、またはカーボンナノチューブを水と混ぜ、その液体をスプレーしたクワの葉を蚕に食べさせました。

その結果、通常の絹を作り出すプロセスと同じようにできた繊維は、従来のシルクよりも50%強度が高く、1,050℃まで熱すると電気伝導も可能な強化シルクとなりました。

蚕にグラフェンやカーボンナノチューブを食べさせることにより、強度の強いシルクができたそうです。

ラグビーの元日本代表で、日本代表監督も務めた平尾誠二さん(53歳)の病気は「胆管細胞がん」

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by K.M. Klemencic(画像:Creative Commons)

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平尾誠二氏、胆管細胞がんを患っていた 遺族がコメント発表

(2016/10/25、livedoor)

平尾氏が昨秋から胆管細胞がんを患っていたこと、23日に家族による密葬を済ませたことを明かした。

ラグビーの元日本代表で、日本代表監督も務めた平尾誠二さん(53歳)の病気は胆管細胞がんだったそうです。

胆管がんとは

胆管がんは胆管の粘膜から発生する悪性腫瘍です。

肝内胆管がんは肝臓にできたがんとして取り扱われます。

胆管とは

胆管は肝臓でつくられる胆汁を十二指腸まで導く導管で、肝臓の中を走る肝内胆管と肝臓の外に出てから小腸までの肝外胆管に分けられます。

→ 胆管がんの症状 について詳しくはこちら

【関連記事】

歯周病、がん(肺や腎臓、すい臓、血液)のリスクが高まる可能性=研究

Dental Project

by ND Strupler(画像:Creative Commons)

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歯周病、がんのリスクが高まる可能性=研究

(2008/5/28、ロイター)

歯周病によりがんのリスクが高まる可能性があるとの研究結果が27日明らかになった。

インペリアル・カレッジ・ロンドンのドミニク・ミショー博士らが専門誌に発表した。

歯周病歴のある男性医療専門家を対象にした長期研究で、がんを患う可能性が全体的に14%高いことが判明した。

論文では「喫煙その他のリスク要因を考慮した上でも、歯周病は肺や腎臓、すい臓、血液のがんのリスク増大と大きな関連性があった」としている。

インペリアル・カレッジ・ロンドンのドミニク・ミショー博士らによれば、歯周病によってがんや腎臓、すい臓、血液)のリスクが高まる可能性があるという研究結果が発表されました。

口の中の細菌が膵臓がんを増やす?

(2016/6/21、medley)

口の中にポルフィロモナス・ジンジバリス、またはアグレガチバクター・アクチノミセテムコミタンスがいた人は、その後膵臓がんが発生することが多くなっていました。

反対に、フゾバクテリウムに分類される細菌が多かった人は、その後膵臓がんの発生が少なくなっていました。

歯周病や細菌によってがんのリスクが高まる可能性があるようですが、どのような関係性があるのかはこれからわかっていくのではないでしょうか。

今後も歯周病(細菌)とがんに関しては注目していく必要があるようです。

→ 歯周病の症状・歯周病とは・歯周病予防 について詳しくはこちら







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