「便秘」タグアーカイブ

痔の3つの種類(いぼ痔・切れ痔・あな痔)|痔になりにくい生活習慣で予防しよう!

> 健康・美容チェック > 便秘 > 痔の3つの種類(いぼ痔・切れ痔・あな痔)|痔になりにくい生活習慣で予防しよう!




【目次】

■「痔」は肛門周辺の病気のおよそ8割を占める!痔の3つの種類

Brighton - Pub on Devil's Dyke - Mar 2013 - 'Bottle and Glass'

by Gareth Williams(画像:Creative Commons)

生活習慣から痔を防ぐ 食物繊維と水で腸内を調える

(2017/2/25、STYLE NIKKEI)

最も多いのが痔核。肛門の内部や出口には静脈叢(そう)という細い血管の集まりを主体とした肛門クッションという柔らかな組織がある。血液が滞ってこの組織がいぼ状に膨らんでくるのが、いぼ痔。粘膜部分にできると内痔核、肛門の皮膚の部分だと外痔核という。裂肛は肛門の出口付近の皮膚が裂けた状態。肛門周囲で大腸菌などによる感染症が起きて膿(うみ)が貯まり、進行して肛門の内外を貫通してしまうのが痔ろうだ。

 痔核は、排便時に破れると、便器に広がるような出血が起きることがある。内痔核は痛みはあまり無いが出血しやすい。

ポイントをまとめます。

●痔核(じかく)|通称「いぼ痔」

痔(じ)の悩み

(2015/12/5、チョイス@病気になったとき)

肛門の周りには、「肛門クッション」という、弾力性に富む部分があり、便の汁やガスが漏れるのを防ぐ働きをしています。長時間座るなどして血液がうっ血しているところに、いきみなどの圧力が加わると、「肛門クッション」の一部が腫れてしまいます。

便の汁やガスが漏れるのを防いでくれる「肛門クッション」が長時間座ることなどによって、血液がうっ血している(血液が滞る)ときに、いきみなどの圧力が加わると、「肛門クッション」が腫れてしまい、いぼ状に膨らんでしまいます。

痔核の中でも、粘膜部分にできたものを「内痔核」、肛門の皮膚の部分にできたものを「外痔核」と呼びます。

痔核が破れると出血が起きることがあります。

なぜ大腸がんになると血便が出るのか?|大腸がんの血便と痔(ぢ)の血便の違いによれば、出血が確認できる病気として、痔の他に大腸がんがありますが、その出血の量や色に大きな違いがあります。

痔(ぢ)

肛門から出血しているため、血の色が鮮やかな赤色です。

出血の量は紙に少量の血が付く程度です。

大腸がん

肛門から遠い位置で発生し、血が酸化しているため、血の色が「暗赤色(どす黒い赤い色)」です。

ただし、血便が気になる場合には、自身だけで判断せずに、病院で診てもらいましょう。

また、定期的に検査を受けるようにするとよいと思います。

→ 大腸がんとは|大腸がんの症状・初期症状・原因・予防 について詳しくはこちら

●裂肛(れっこう)|通称「切れ痔」

痔(じ)の悩み

(2015/12/5、チョイス@病気になったとき)

肛門をおおっている、拡がりにくく、傷つきやすい粘膜の部分に、かたくて太い便が通ったとき、肛門が裂けてしまうのが切れ痔です。

硬くて太い便が出た時や勢いよく出てしまった下痢などによって、肛門の出口付近の皮膚が切れて起こったものを「裂肛」と呼びます。

●痔瘻(じろう)|通称「あな痔」

肛門周りで大腸菌などによる感染症が起きて膿がたまってしまい、症状が進行してしまうと、肛門の内側と外側を貫通してしまうことがあります。

痔ろうの場合は、下痢を減らして清潔にしておくこと。特に化膿(かのう)して腫れている時は温めると逆効果だ。

痔ろうの場合は市販薬では治らないので、清潔に保つこと、そしてきちんと医療機関で診てもらうことをおすすめします。




■「痔」は生活習慣病の一つ!?痔になりやすくなる生活習慣とは?

年間約2200件の肛門手術を手掛ける東京山手メディカルセンター(東京・新宿)の佐原力三郎・大腸・肛門病センター長は「痔核と裂肛は生活習慣の影響が大きい。特に排便時の肛門への圧力が長引くことや、便が硬かったりゆるかったりで肛門に負担がかかるのが原因」と話す。便秘で硬い便を息むことだけでなく、下痢で勢いよく出るのも刺激となる。

 発症には姿勢も関わる。座ったままや立ちっぱなし、重い物を持ち続ける、妊娠や分娩で肛門に腹圧がかかるなどだ。排便時間がかかることも悪化要因の一つ。

今回の大事なポイントは、「痔」は生活習慣病の一つだということです。

つまり、痔になりやすい原因となる生活習慣を改善することができれば、痔を予防することができるということですね。

そこで、痔になりやすい生活習慣についてまとめてみたいと思います。

便秘

硬い便を長くいきむことで肛門クッションへの圧力がかかり、痔になりやすくなる。

排便時間の長さも痔になりやすくなる原因の一つ。

→ 便秘とは|即効性のある便秘解消方法(ツボ・運動・マッサージ・食べ物)・便秘の原因 について詳しくはこちら

●下痢

便がゆるくなること≒下痢が勢いよく出ると、肛門への刺激となる。

50%の人にとって「夏」が最も下痢になることが多い季節!|気温が23度を1度上がるごとに正露丸の売り上げが5%上昇する!?によれば、多くの人が夏場に下痢症状を起こしやすく、その原因としては、冷房による冷え、アルコールの摂りすぎによる胃腸へのダメージの蓄積、水・ジュースなどの冷たい飲み物の飲みすぎやアイスクリームなどの冷たい食べ物の食べ過ぎによる体の冷えなど夏ならではの生活習慣により下痢症状を促している可能性が考えられます。

●お尻がうっ血しやすい(血液が滞る)

長時間座りっぱなしだったり、立ちっぱなしだったりすると、血液が滞ることにより、痔になりやすくなる。




■「痔」を予防する生活習慣

痔になりやすい生活習慣をもとに痔を予防する生活習慣について考えてみたいと思います。

●便秘を解消して痔の予防!

●便意があったら、排便を我慢しない

便秘の解消方法として、まず大事なことは便意があるときに、排便をガマンしない。

無理なガマンをしてしまうことで、排便のタイミングを逃してしまいます。

そして、その結果、便の水分が抜けて硬くなるため、出にくくなってしまう、つまり便秘になってしまうのです。

●便が出やすい姿勢は「前かがみの姿勢」

前かがみの姿勢になれば、直角に座った姿勢に比べて、直腸から肛門のラインがまっすぐになりやすく、おなかに力を入れやすいので、便を出しやすくなります。

→ ロダンの彫刻「考える人」のポーズをとると、便が出やすくなる!? について詳しくはこちら

●食事をしっかり摂る

食事をしっかり摂ることが、便秘解消には大事です。

最近では、ダイエット(特に食べない系のダイエット)や少食により、食事(特に便のもととなる食物繊維)そのものの量が減っているため、いい便が作られないことがあります。

【便秘解消に必要な食べもの】

1.善玉菌(ビフィズス菌)の餌になるもの

オリゴ糖(キシロオリゴ糖、大豆オリゴ糖など) ← 野菜、豆類、乳製品などに含まれる。

2.善玉菌(ビフィズス菌)の増殖を助けるもの

納豆菌、乳酸菌 ← 納豆、ヨーグルト、漬物などに含まれる。

3.善玉菌(ビフィズス菌)の育つ環境を作るもの

食物繊維 ← 野菜、穀類、海藻、豆類、果物などに含まれる。

→ 食物繊維の多い食品 について詳しくはこちら

ただ、食物繊維といっても、食物繊維には不溶性食物繊維と水溶性食物繊維の2種類があり、不溶性食物繊維だけを摂りすぎると、便秘になりやすくなるケースがあります。

不溶性食物繊維には、便のカサを増して、腸の蠕動(ぜんどう)運動を促す働きがあるのですが、腸の機能が衰えている人がとりすぎると、腸が動かない(ぜんどう運動が起きない)ため、水分が腸に吸収されて便が固くなって、便秘になってしまうことがあるようです。

水溶性食物繊維には便をやわらかく、かつ滑りもよくする働きがあるので、水溶性・不溶性の食物繊維をバランスよく摂取するようにしましょう。

●規則正しい生活でストレスを解消する

ストレスによって交感神経が緊張状態になり、交感神経の働きが優位になると、血管が収縮し、血流が悪くなり、肩こり・高血圧・むくみ・便秘になりやすいそうです。

腸と自律神経は互いに影響し合っており、腸のはたらきが活発になると副交感神経が優位になるそうです。

そのため、リラックスした生活習慣や腸内環境の改善、ゆっくり呼吸をすることなどが副交感神経を優位にすることが重要になります。

●朝食を必ずとる

朝食を抜くと、便を作る元がないため、便秘になりやすくなると考えられます。

また、朝食後は、便意がなくてもトイレに行く習慣を作ることが、便秘の解消には大切です。

●水分をしっかり摂取する

水分が不足すると、便が固くなってしまい、出すことができず、便秘になります。

水分をしっかりとって、便秘の解消をしましょう。

●便秘解消運動(体操)

便秘の解消方法として、腹筋を鍛えることをアドバイスしているのは、腹筋が弱っているため、便を出すことが出来ない人もいるためです。

適度な運動をして、腹筋を鍛えましょう。

腸の回りの筋肉・腸腰筋を鍛えるとウンチが出やすくなります。

→ 便秘解消体操・エクササイズ|1日たった10分の体操で便秘解消! について詳しくはこちら

●ツボ・マッサージ

便秘解消に役立つ4つのツボ(大腸愈(だいちょうゆ)」「小腸兪(しょうちょうゆ)」「足三里(あしさんり)」「支溝(しこう)」)があります。

→ 便秘解消に効くツボ(4つ)の位置・押し方&マッサージ について詳しくはこちら

●下痢を解消して痔の予防!

下痢の解消法として、今回は過敏性腸症候群のケースを参考にまとめてみました。

●乳酸菌(ガセリ菌)

徳島大学大学院ヘルスバイオサイエンス研究部ストレス制御医学分野 六反一仁教授との共同研究によれば、乳酸菌を摂ると、脳腸相関(腸から脳への神経伝達を通じて中枢神経へ働きかけること)を介した作用によって、過敏性腸症候群の症状である便秘・下痢症が改善したり、精神的なストレスを感じにくくしてよく眠れるようになることができるという結果が出たそうです。

→ 乳酸菌(ガセリ菌)が「脳腸相関」を介してストレス性の不調・腹痛(便秘・下痢症)・不眠の改善効果を実証|カルピス・徳島大 について詳しくはこちら

●低FODMAP食

ガスや腹痛、下痢などの原因になる食べ物を控える「低FODMAP(フォドマップ)食」が注目を集めています

「低FODMAP(Fermentable、Oligo-、Di-、Mono-saccaharides and Polyols:フォドマップ)食」では、FODMAPの食品を最小限のものにして、少しずつ摂取していき、おなかの不調の原因となる食品を見分けていきます。

「発酵性のオリゴ糖」「二糖類」「単糖類」「ポリオール類」という糖質は小腸で吸収されにくく、小腸内での糖質の濃度が上がると水分が小腸内に引き込まれるため、お腹の不調が起こるそうです。

また、小腸で吸収されないものが大腸に移動して腸内細菌のエサとなり、分解する過程で多量の水素ガスが発生して、お腹の張りやおなら(ガス)が増えてしまうそうです。

ミシガン大学の研究によれば、低FODMAP食によって、過敏性腸症候群(IBS)患者の50%以上でIBSに関連した腹痛の症状の改善が見られ、6週間の食事療法で61%の患者のQOLが改善したそうです。

→ 過敏性腸症候群(IBS)の症状・原因・チェック・治し方 について詳しくはこちら

●同じ姿勢を長時間続けないようにして痔の予防!

デスクワークで長時間座りっぱなしだったり、接客業などで立ちっぱなしになってしまう人など職業によって様々だと思います。

ただ、ポイントは血液を滞らせないことです。

●座り仕事

20-20-20ルール|目の疲れから守る方法や座り過ぎを防ぐ方法まばたきで「疲れ目」解消!?眼精疲労回復エクササイズでも紹介した、米テキサス大学サウスウェスタン・メディカルセンターのEdward Mendelson医師が発案したのが、「20-20-20-20」という眼精疲労回復エクササイズは、20分おきに20フィート(約6メートル)離れたところを20秒間見つめながら、20回連続で瞬きをするという方法を以前紹介しましたが、座り仕事をしている人はパソコンでの作業をしている人も多いかと思います。

定期的に離れた場所を見ながらまばたきをするということに加えて、「立ち上がる」という動作を加えると、目のリフレッシュと同時に、身体のリフレッシュにもつながりそうですので、試してみてはいかがでしょうか。

【#ガッテン】1時間座り続けると22分寿命が縮む!?耳石が動かないと自律神経や筋肉の働きが衰えてしまう!30分ごとに立ち上がってアンチエイジング!で紹介した研究によれば、32回立ち上がる動作をするとよいそうで、それを一日の中で計算をすると、30分ごとに立ち上がるとよいそうです。

※(一日(24時間)-睡眠時間(8時間))÷32回=30分

今回番組では、座る時間が長い方に30分に1度立ち上がることを2週間続ける実験を行なったところ、中性脂肪が15%減少・悪玉コレステロールが5%減少、善玉コレステロールが11%増加するという結果が出たそうです。

【関連記事】

●立ち仕事

立ちっぱなしの人は、下肢静脈瘤の人の解消法が役に立つのではないでしょうか。

下肢静脈瘤は、立ち仕事をしている方(美容師・調理師・店員さん)に多い病気で、血液の逆流を防ぐ静脈の弁が正しく閉じなくなり、血液が逆流することによって起こる病気です。

足の疲れ・むくみ解消&下肢静脈瘤予防グッズ|弾性ストッキング(着圧ソックス)|#ためしてガッテン(#NHK)

  • 長時間の連続した立ち仕事などは避けましょう。
  • 1時間に5~10分は、脚を心臓より高くして休憩しましょう。
  • 休息がとれない方は、足踏みをしたり、歩きまわるようにしましょう。筋肉のポンプ作用で血液の流れが良くなります。
  • 医療用弾性ストッキングで、足に適度な圧力を加えて余分な血液がたまることを予防し、足の深部にある静脈への流れを助けます。

■まとめ

「痔」は生活習慣の一つです。

痔になりやすい生活習慣を持っていないかチェックをし、当てはまるものがあった場合にはしっかりと改善していきましょう。







親が便秘だと子供も便秘になりやすい!?|便秘に気づいていない人は31%

> 健康・美容チェック > 便秘 > 親が便秘だと子供も便秘になりやすい!?|便秘に気づいていない人は31%




■便秘に気づいていない人は31%

Untitled

by Jay Ryness(画像:Creative Commons)

親の便秘、子どもにも影響…ネット調査

(2016/9/27、読売新聞)

調査は今年8月、小学生の子どもを持つ保護者621人にインターネットで実施。便秘状態かどうかは、「排便が3日に1回以下」など6項目のうち2項目以上が該当するかどうかで判定した。

■2項目以上該当すれば便秘状態と判定
・排便頻度が3日に1回以下
・便失禁がある
・便を我慢することがある
・排便時に痛みがある
・便が硬い
・トイレが詰まるくらい大きな便が出る

NPO法人「日本トイレ研究所」の調査によれば、便秘状態だった保護者は26%で、このうち便秘の状態にあるのにもかかわらず、「便秘を自覚している」は31%だったそうです。




■親が便秘だと、子供も便秘になる!?

子どもの便秘状態は、保護者に便秘状態がある場合は33%、ない場合は11%と差が出た。「家庭で排便について会話している」「子どもの便をチェックしている」との回答はいずれも半数に満たなかった。

小学生の5人に1人が便秘!?|なぜ子供が便秘になってしまうのか?その原因によれば、子供が便秘になってしまう原因は主に2つ挙げています。

1.友達に知られたくない、からかわれたくないという気持ちから便意があっても我慢しているから

便秘状態の背景には、学校で人目を気にする傾向が児童の間にあるためで、半数以上の52・8%が「便意があっても我慢する」と回答。理由については「友達に知られたくない」(55・9%)、「友達にからかわれる」(36・4%)という回答が目立ったという。

我慢のしすぎが便秘の原因のひとつだと考えられます。

無理なガマンをしてしまうことで、排便のタイミングを逃してしまいます。

そして、その結果、便の水分が抜けて硬くなるため、出にくくなってしまう、つまり便秘になってしまうのです。

2.便秘になりやすい生活習慣になっているから

子どもは食事などで親の生活の影響を受けやすい。排便頻度が少なくて当たり前だと親が考えていると、子どももそう思ってしまう。排便は体の状態を知らせてくれる大切なメッセージなので、丁寧に向き合ってほしい

小学生の5人に1人が便秘!?|なぜ子供が便秘になってしまうのか?その原因によれば、便秘状態の児童は睡眠時間が短く、朝食を食べない割合が多い傾向があるそうです。

朝食抜きにすると、便を作る元がないため、便秘になると考えられます。

また、睡眠時間が短いこと(睡眠不足)も便秘になりやすい原因の一つと考えられます。

低体温の子どもが増加中によれば、低体温の子供に共通する特徴としては、「やせ気味」と「疲れやすい」というもので、その理由としては、生活習慣の乱れ(「睡眠不足」「就寝時刻が遅い」「食生活の乱れ」「冷暖房の使用による体温調節機能の低下」「運動不足」)が関わっているようです。

低体温の子ども、「意欲」が低下によれば、夜ふかしをすることなどによる生活リズムの乱れから、体温調節に関わるホルモンや自律神経の働きがおかしくなってしまうそうです。

自律神経のバランスを整えるポイントは「ゆっくり」を意識することによれば、自律神経とは、呼吸や心臓の動き、血の巡りなど体の基本的な働きをコントロールしていて、大きく分けると、交感神経と副交感神経に分けられています。

交感神経の働きが優位になると、血管が収縮し、血流が悪くなり、肩こり・高血圧・むくみ・便秘になりやすくなるそうです。

■まとめ

子どもは親の生活習慣の影響を受けやすいために、保護者が便秘だと子供も便秘になりやすいと考えられます。

排便は体の状態を知らせてくれる大切なメッセージなので、丁寧に向き合ってほしい

子どもの便秘を少なくするためにも、また身体の調子を知らせるサインをチェックするためにも、便秘についてしっかりと対策に取り組んでほしいですね。

→ 便秘とは|即効性のある便秘解消方法(ツボ・運動・マッサージ・食べ物)・便秘の原因 について詳しくはこちら




→ 便秘の症状で知る便秘の原因とは?|便(うんち)で体調チェック について詳しくはこちら

→ 頑固な便秘を治す方法|食べ物・ツボ・生活習慣 について詳しくはこちら

→ 腸内フローラとは|腸内フローラを改善する食べ物 について詳しくはこちら




【関連記事】
続きを読む 親が便秘だと子供も便秘になりやすい!?|便秘に気づいていない人は31%

男性の約1割が下痢系の過敏性腸症候群(IBS)にかかっている|島根大

健康・美容チェック > 胃腸の病気 > IBS(過敏性腸症候群) > 男性の約1割が下痢系の過敏性腸症候群(IBS)にかかっている|島根大




■下痢系の過敏性腸症候群(IBS)、男性の1割近く|島根大

Matador Nights Spring 2017

by University Student Union CSUN(画像:Creative Commons)

下痢系の過敏性腸症候群、男性の1割近く

(2009/10/7、医療介護CBニュース)

国内の20-79歳の男性のうち、下痢系の過敏性腸症候群(IBS)にかかっている人が1割近くいることが、島根大医学部第二内科の木下芳一教授の調べで分かった。

<中略>

木下教授は、IBSの病気としての認知度の低さや、患者が医師に相談できていない現状を指摘。

自己治療で症状が改善しない潜在患者も多いとし、「IBSは適切な診断や治療が必要な疾患だ」と強調した。

島根大医学部第二内科の木下芳一教授の調査によれば、男性の1割近くが、下痢系の過敏性腸症候群(IBS)にかかっていることがわかったそうです。

過敏性腸症候群(IBS)とは、どういった病気・症状なのでしょうか。

IBSは、大腸や小腸に原因となる異常が見られないが、腹痛などの腹部症状に下痢や便秘といった便通異常を伴う疾患。

下痢などの便通異常は病気ではないと思いがちですよね。

そのために、過敏性腸症候群(IBS)は、病気だと思っていない人も多く、常に腹部の不安に悩んでいる人も多いのではないでしょうか。

下痢の症状があったときの対処方法としては、「食べ物や飲み物に気を付ける」(53%)、「トイレを見つけたらすぐに行く」(37%)、「市販の薬をのむ」(36%)、「外出先等でトイレの場所を意識するようにする」(33%)などが多かった。

しかし、こうした対処方法を行なっても、症状が改善しないことも多いそうです。

記事によれば、「IBSは適切な診断や治療が必要な疾患だ」とのこと。

過敏性腸症候群(IBS)だと感じた方は、一度受診してみてはいかがでしょうか。

→ 過敏性腸症候群(IBS)の症状・原因・チェック・治し方 について詳しくはこちら







【関連記事】
続きを読む 男性の約1割が下痢系の過敏性腸症候群(IBS)にかかっている|島根大

運動不足に起因する健康問題による経済損失は年間7兆円にのぼる!|研究




■運動不足に起因する健康問題による経済損失は年間7兆円にのぼる!|研究

Sleepy Mami

by Guian Bolisay(画像:Creative Commons)

運動不足による健康問題、経済損失年間7兆円に 研究

(2016/7/28、AFP)

英医学誌ランセット(The Lancet)に掲載された論文によると、この損失額は、医療費538億ドル(約5兆6000億円)と生産性の損失による損失額137億ドル(約1兆4000億円)に大別される。

日常的な運動不足に起因する健康問題により、2013年の世界の経済損失は約675億ドル(約7兆円)にのぼるそうです。

■健康と生産性の関係

健康と生産性の関係|出勤していても体調不良を感じている社員は労働生産性が下がっているによれば、治療にかかる医療費や欠勤(アブセンティーイズム)による損失よりも、業務遂行障害(プレゼンティーイズム)による損失が大きなコストになっているようです。

出勤していても体調不良を感じている社員は労働生産性が下がっており、それが企業の生産性損失コストの多くを占めているようです。

今回のニュースと最も関連があるのが肥満ですが、肥満も業務遂行障害に大きく影響しているようです。

肥満の労働者は、メタボリック・シンドロームになるリスクが健康な労働者の約9.4倍、高血圧のリスクが4倍にもなることがわかっている。

さらに、注目に値するのは肥満労働者の業務遂行障害が2.3倍にもなるという事実である。

■運動不足と健康の関係

運動不足によって、健康にどのような影響があるのでしょうか?

糖尿病

糖尿病は「過食(食べ過ぎ)」「運動不足」が原因で加速する!によれば、血糖値を下げるには、筋肉を使うことが良いそうです。

特に大きい筋肉、最大のものは大腿筋です。つまり歩けばいいということになります。

実際には30分で3キロ歩く速さ、やや速く歩くのがいいでしょう。

1日の摂取カロリーの10~15%を消費できれば十分と考えます。

【糖尿病と運動不足 関連記事】

●肝臓・脂肪肝

肥満の人は、週250分以上早歩きなどのやや強めの運動をすると、体重が減らなくても、肝臓に蓄積した脂肪が減少したり、善玉コレステロールや肝臓の炎症を防ぐ物質が増えていることがわかったそうです。

【関連記事】

中性脂肪

運動不足でエネルギーが消費されないと、エネルギーが余り、その余ったエネルギーが中性脂肪となることで、中性脂肪の値が高くなります。

【関連記事】

肥満

【関連記事】

大腸がん

大腸がんチェックによれば、毎日合計60分歩く程度の運動をしていない方は大腸がんリスクが高くなります。

低体温

運動不足になると、血液を送る筋力を刺激しない状態が続き、筋力が低下し、低体温の原因となります。

細胞の中にあるミトコンドリアが熱を発生させているのですが、筋肉量が多ければ、ミトコンドリアの数も多くなり、それにともなって体温が上昇すると考えられるそうです

【関連記事】

腰痛

腰痛にはいろいろな原因がありますが、運動不足による筋力低下(背筋より腹筋が弱いと腰痛になりやすい傾向がある)が原因の腰痛や体が硬い(体が硬いと身体を動かすときに筋肉への負担が大きい)ことによる腰痛があります。

筋力低下による腰痛の場合は、運動不足と肥満を解消しましょう。

肥満になると脂肪が血管を圧迫するため、血行が悪くなります。

ストレッチや体操などの運動をすることで肥満の解消と筋力UPをしましょう。

低血圧

運動不足になると、血液を送る筋力が低下するので、積極的に運動をするようにしましょう。

また、運動することによって、交感神経と副交感神経の切り替えが早くなるため、血圧調節中枢の遅れの改善に効果的だとも考えられます。

動脈硬化

動脈硬化予防に良い方法とは、有酸素運動

有酸素運動をすると、血流が良くなり、血管が広がりやすくなるそうです。

血管が広がりやすくなり、血流が良くなることで、血管を傷つけにくくなり、動脈硬化を予防できるそうです。

生理不順(月経不順)

運動不足になると、血行が悪くなり、生理不順の原因となります。

運動不足になると、血液を送る筋力が低下し、冷え性の原因となるので、積極的に運動して筋肉を鍛えましょう。

第2の心臓とも呼ばれるふくらはぎが動き、そのポンプ作用で血流が良くなります。

また、筋肉を使うことで体温が上がります。

冷え性でない人は運動(ウォーキング・ラジオ体操・筋力アップ)で冷え性対策をしているによれば、長年冷え性の人は、厚着をしたり、電気毛布や湯たんぽ、暖房器具を利用する人が多いのに対して、冷え症でない人は、からだを動かすことを大事にしているようです。

また、運動することで交感神経の働きが上手になってくるそうです。

胆石

運動不足が肥満などにつながり、胆汁が胆石のできやすい状態になってしまうと考えられています。

冷え性

運動不足になると、血液を送る筋力が低下し、冷え性の原因となるので、積極的に運動して筋肉を鍛えましょう。

第2の心臓とも呼ばれるふくらはぎが動き、そのポンプ作用で血流が良くなります。

また筋肉を使うことで体温が上がります。

乳がん

乳がんリスクが高くなる要因として、運動不足が挙げられています。

運動不足も乳がんリスクが高くなる要因ですが、積極的に運動する女性は乳がんリスクが低い|国立がん研究センターによれば、積極的に運動する女性は、運動しない人に比べて、乳がんリスクが低いそうです。

特に、閉経後や太り気味の女性は、週1回でも余暇に運動を取り入れることが乳がん予防につながると考えられるそうです。

高血圧

高血圧は糖尿病などの合併症を起こしやすいといわれます。

それは、高血圧と糖尿病の危険因子(肥満、運動不足、喫煙など)が同じだからです。

高血圧を予防することで、脳卒中心筋梗塞などの病気の予防をしましょう。

その他にも、高脂血症脂質異常症ともリスク要因が重なる部分が多いため、注意が必要です。

胃痛胃がん

運動によって、全身の血液循環を促進し、胃液の分泌を活発にし、胃の消化機能を高めます。

ただし、過激な運動は胃の負担を増やすこともあるので注意が必要。

内臓脂肪

便秘

便秘の解消方法として、腹筋を鍛えることをアドバイスしているのは、腹筋が弱っているため、便を出すことが出来ない人もいるためです。

腸の回りの筋肉・腸腰筋を鍛えるとウンチが出やすくなります。

●腸腰筋を鍛える運動

  1. イスに座ったまま腕を上に持ち上げ、腸腰筋を伸ばす。
  2. イスに腰を下ろしたまま歩くように手足を動かし腸腰筋を縮める。
  3. イスに腰を下ろし、足を地面につけた状態で腰をひねり腸腰筋をねじる。

※これを1日3セット

便秘解消体操・エクササイズ|1日たった10分の体操で便秘解消!

  1. 足を肩幅に開く
  2. 右手で腰骨の上を掴む
  3. 左手で肋骨の下を掴む
  4. 右回りに5回まわす
  5. 脇腹を揉みながら腰を回す
  6. 左回りに5回まわす

※1日5回から10回

【関連記事】

■まとめ

日常的な運動不足に起因する健康問題により、2013年の世界の経済損失は約7兆円にのぼるそうです。

The Lancet: One hour of physical activity per day could offset health risk of 8 hours of sitting

(2016/7/27、EurekKAlert Science News)

A new study of over 1 million people finds that doing at least one hour of physical activity per day, such as brisk walking or cycling for pleasure, may eliminate the increased risk of death associated with sitting for 8h a day.

100万人以上の人々を対象とした調査によれば、ウォーキングやサイクリングなど、1日に少なくとも1時間の身体活動をすると、1日8時間座ることに関連する死亡リスクを相殺する可能性があるそうです。

運動不足を解消し、肥満などの健康問題を解決していくことが、世界の経済をよくする方法といえるのではないでしょうか。







【関連記事】
続きを読む 運動不足に起因する健康問題による経済損失は年間7兆円にのぼる!|研究

【あさイチ】中国伝統の便秘解消ドリンク!セサミン効果でアンチエイジング!ごまバナナジュースの作り方!ごまとカボチャの豆乳ポタージュレシピ!モデル生方ななえさんのボディケアや顔のケア方法はごま油

健康・美容チェック > ごま > ごまで便秘解消・アンチエイジング・美肌|#あさイチ (NHK)

2010年6月7日放送のあさイチ(NHK)では、「ごまパワー」を特集していました。




■ごまと便秘

Aliméntame Sesamo

by diegogers(画像:Creative Commons)

番組で紹介された病院の便秘外来で医師が薦めていたのは、「ごま」。

●ごまが便秘の予防に良い理由

  • ごまには、非水溶性の食物繊維が多いため、小腸で便のかさを増やし、腸の蠕動運動を促進してくれるそうです。
  • ごまの脂質のオレイン酸は小腸で吸収しにくいため、大腸で潤滑油の役目を果たし、便が出やすくなるそうです。

※ごまの殻は固いため、消化されにくいので、すりごまにした方が良いそうです。

●中国伝統の便秘解消ドリンク

  1. 黒ごま(香りが強く、カルシウムが多い)と白ごま(脂質が多い)を各大さじ1ずつを擦る。
  2. クルミ大さじ1をする。
  3. 豆乳または牛乳を1カップ入れる。
  4. お好みでハチミツ大さじ1を加え、かき混ぜる。

→ 便秘とは|即効性のある便秘解消方法(ツボ・運動・マッサージ・食べ物)・便秘の原因 について詳しくはこちら

→ 便秘の症状で知る便秘の原因とは?|便(うんち)で体調チェック について詳しくはこちら

■ごまが逆効果になる便秘

医師によれば、全体の5割の便秘に効果的なのだそうです。

ただし、ごまが逆効果になる便秘もあるそうです。

それは、直腸性便秘(特徴:残便感)と痙攣性便秘(コロコロした便)。

●直腸性便秘

(あさイチでは以前、5月12日の放送で‘スーパー便秘’とご紹介しました)
・・・大腸の中でこう門に近い「直腸」に原因がある便秘。ひどいものなると腸に‘ポケット’ができそこに便がたまる。この便秘では食物繊維を食べても便が腸の中にたまっていき、症状がさらに悪化する可能性があると言います。

●痙攣(けいれん)性便秘

・・・ストレスなどが原因で自律神経がアンバランスになっておきる便秘。
腸が痙攣し、スムースに便が移動しないため、コロコロとした便が出るのが特徴です。この便秘では、食物繊維が腸を刺激し、痙攣をひどくする可能性があるため、ごまは逆効果になるといいます。

※レントゲン検査を受けると、自分の便秘の種類がわかるそうです。

■セサミン効果でアンチエイジング

●モデルの前田典子さんもごまを毎日食べているそうです。

例:ごまトースト(トースト+練りゴマ+はちみつ+すりごま)

●なぜ、ごまにアンチエイジング効果があるといわれているのか?

セサミンの抗酸化作用(サントリー健康科学研究所)という論文

  • 老化は、活性酸素が細胞を酸化させることで起こります。
  • セサミンは、活性酸素の働きを抑え、細胞の酸化を防ぐ効果を発揮してくれることがわかったそうです。
  • セサミンは、肝臓の活性酸素に直接作用してくれるそうです。
    ※活性酸素は、細胞を酸化させ老化の原因となる物質で、体内の活性酸素の80パーセントは肝臓から発生します。
    ※赤ワインに含まれるポリフェノールやカテキンは水溶性のため、血液に溶け込んでしまい、肝臓になかなか到達しないそうです。
  • 活性酸素を除去するのに8時間かかるので、朝とるのがいいそうです。

この他にも、ごまには、二日酔い防止効果(お酒を飲む前)や悪玉コレステロール(LDL)を低下させる効果があるそうです。

●生田智子さん(コンサドーレ札幌の中山雅史選手の奥様)の「ごまバナナジュース(通称ゴン汁)」

【材料】

  • バナナ 1本
  • 牛乳 半カップ
  • 飲むヨーグルト 半カップ
  • きな粉 小さじ1
  • 黒すりごま 小さじ1
  • 抹茶 小さじ1
  • 青汁(粉末) 1袋

【作り方】
1.材料をジューサーにかけるだけ。

■アンチエイジング ごま+ビタミンE

ビタミンEはごま(セサミン)と一緒にとることでアンチエイジング効果を高める。

ビタミンE自体に強いアンチエイジング効果があり、セサミンとビタミンEを一緒にとることで、およそ2倍になるそうです。

ビタミンEが豊富な食材としては、カボチャやイカ、ほうれん草、アボカド。

【下準備のポイント】

いりごまでもいる(香りが増す・気を付けるポイントは焦がさないこと)

押しつぶす。(ごまの脂質とたんぱく質が混ざる)

●奥薗壽子さんによるごまとカボチャの豆乳ポタージュレシピ

【材料(2人分)】

  • オリーブオイル
  • ベーコン 2枚(18g)
  • タマネギ 1/2個
  • カボチャ 1/8個
  • 昆布(細切り) 1枚
  • 水 1/4カップ
  • 塩・こしょう 適宜
  • 豆乳 1カップ(200cc)
  • すりごま

【作り方】

  1. フライパンにオリーブオイルを入れてベーコンと玉ねぎを炒める。
  2. 玉ねぎがしんなりしたら、かぼちゃを入れ、だし昆布を細切りにして加え、水を加えてふたをそし、中火で10分間。
  3. 火が通ったら、かぼちゃをつぶす。
  4. 豆乳を入れて、塩、こしょうで味を調え、盛り付けるときに、すりごまをいれる。

■お肌の手入れにごま油

モデル生方ななえさんは、毎晩のお肌のお手入れにごま油を使っているそうです。

ごま油をとって、手で温めてから、腕や足(マッサージ)に塗り、またひじやひざなど乾燥しやすい所に塗ると肌がしっとりとするそうです。

モデルの仕事は立ちっぱなしのため、足がむくみやすいので、1日1回脚のマッサージを行っているそうです。

ごまのオイルを塗るとぽかぽかして血流がよくなる感じがするそうです。

また、ボディケアや顔のケアもしているそうです。

リップクリーム代わりに使っている人もいるそうです。

※ごま油には、スクアレンが保湿効果をもたらしていると考えられているそうです。

→ ごま(ゴマ)の栄養・健康効果(効能) について詳しくはこちら