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肝炎対策大使に就任した小室哲哉さんは過去血液検査でC型肝炎がわかり、治療してきた経験談を告白|知って、肝炎プロジェクト

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■肝炎対策大使に就任した小室哲哉さんは過去血液検査でC型肝炎がわかり、治療してきた経験談を告白

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by keepingtime_ca(画像:Creative Commons)

小室哲哉 C型肝炎に罹患した過去告白 肝炎対策大使に就任し経験談を

(2016/4/28、デイリースポーツ)

2013年秋の血液検査をきっかけに「まさか、ドキッとした」とC型肝炎が発覚し、世界保健機関(WHO)ルールに従った検査や治療を続けてきたことを明かした。

 肝炎は1カ月後に陽性から陰性に変わったが、規定で半年間は毎週検診を受けたという。

小室哲哉(当時57)さんは、肝炎総合対策推進国民運動「知って、肝炎」プロジェクトの肝炎対策大使に任命されましたが、その就任式で過去C型肝炎を治療してきたことを告白しました。

小室哲哉、C型肝炎治療の苦悩明かす 薬の副作用で「自分の言動が荒く…」

(2017/7/26、毎日新聞)

小室は、定期検診から感染が発覚したといい「僕の場合は(注射の投与で)幸い1ヶ月で陰性になったんですけど、半年間は定期的にやらないということで投与していました」と回顧。「副作用がキツくて、その間にテレビとか出る機会があったんですけど、自分の言動が荒くなっちゃっていた。

小室哲哉さんは『知って、肝炎プロジェクト Save The Life 2017』に出席し、C型肝炎における治療の副作用により言動が荒くなったと振り返っていました。

[音楽プロデューサー 小室哲哉さん]C型肝炎(2)失った心のよりどころ

(2017/10/18、読売新聞)

「すぐに治療を始めた方がいいですよ」。2012年10月、医師から告げられた。

 ショックはなかった。当時はC型肝炎に関する知識はほとんどなく、軽い病気だと思っていたからだ。

2012年10月に医師よりC型肝炎であると告げられていた小室哲哉さんは、C型肝炎が将来、肝硬変、肝がんになる恐れもある病気であるとは知らなかったそうです。

治療は、肝臓からウイルスを排除する薬のペグインターフェロンを週に1回注射し、リバビリンという飲み薬を毎日服用するものだった。この治療では、発熱や頭痛、 倦怠感などの副作用がある。

C型肝炎の治療は日進月歩で、現在では治療期間が短く、より効果が高い飲み薬による治療が中心になっているが、当時は過渡期だった。

C型肝炎の治療薬は劇的に進歩し、今では90%近くの患者が治るによれば、健康診断などでC型肝炎の感染がわかっても、自覚症状がなく、また症状の進行も緩やかであるため、治療をせずにそのまま放置している人も多いそうです。

15年ほど前は薬を使っても治る人の割合は20%であり、また治療期間が最大で1年間、さらに副作用も強いというものですから、医師の側も治療を患者に勧めにくいという理由があったため、病気が進行し、肝硬変などの深刻な状態になって初めて治療をするというケースが多かったそうです。

現在では、C型肝炎治療薬は劇的に進歩し、今では90%近くの患者が治るようになっているそうです。

肝臓がんの原因は肝硬変であり、そしてその肝硬変の原因はウイルス性肝炎(B型肝炎・C型肝炎)なのですが、ウイルス感染の予防対策が効果を上げ、C型肝炎が原因の肝臓がんが激減しているによれば、C型肝炎が原因による肝臓ガンは減少しているそうです。

肝臓がんを予防するためにもまずは血液検査で肝炎ウイルス検査を受け、もし陽性の場合には現在は劇的に進歩した治療薬があるので、しっかりと治療を行なっていきましょう。

→ 肝炎とは|肝炎(B型・C型・アルコール性)の症状・原因・チェック について詳しくはこちら







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日本と中国のがんの部位別症例の比較から考えられることとは?

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【目次】




■日本と中国のがんの部位別症例比較

Long waiting - Shanghai Pudong Airport

by Pedro Serapio(画像:Creative Commons)

中国のがん死者、1日7500人と推計 最新調査

(2016/1/27、AFPBB)

報告書によると、男性に最も多くみられたがんは、肺がん、胃がん、食道がん、肝臓がん、大腸がんなどだった。女性では乳がんが最も多く、中国人女性の新規患者全体の約15%を構成していた。乳がんに次いで多かったのは、肺がん、胃がん、大腸がん、食道がんなどで、これらが女性がん患者の大半を占めていた。

中国・北京にある国立がんセンターの陳万青(Wanqing Chen)氏率いる研究チームによれば、中国のがんの部位別症例は次の通り。

【中国の男性】

【中国の女性】

男性のがん、「大腸がん」が初の1位、「胃がん」を抜きによれば、日本のがんの部位別症例は次の通り。

【日本の男性】

  1. 大腸がん
  2. 胃がん
  3. 前立腺がん
  4. 肺がん

【女性】

  1. 乳がん
  2. 大腸がん
  3. 肺がん
  4. 胃がん

●日本に比べて中国では肺がん患者が多い

日本に比べて中国では肺がん患者が多いことがわかります。

バコが肺がんのリスク要因の一つであり、禁煙が肺がん予防の大事な予防法ではあるようですが肺がんは喫煙者だけにおこる病気ではありません。

肺がんを予防するにはどうしたらよいか?|肺がんは喫煙者だけにおこる病気ではないによれば、肺がんには大きく分けて小細胞がんと非小細胞がんの2種類があり、最も多いのは非小細胞がんに分類される腺がんで、これは喫煙の有無とは関係なく発症する危険性が高く、たばこを吸わないからといって安心はできるわけではないそうです。

もしかすると、世界最悪レベルとも言われる大気汚染が原因の一つとなっているかもしれません。

→ 肺がん について詳しくはこちら




●日本では胃がんよりも大腸がん患者が多い?

国立がん研究センターが公表した「がん診療連携拠点病院」(409施設)の2013年の診療実績によれば、男性の部位別症例数では、大腸がんが初めて1位になったそうです。

→ 大腸がんの症状・初期症状・原因 について詳しくはこちら

1975年型食事が健康によい!?|世界一受けたい授業 4月25日によれば、2000年代は脂質が多くなってくるのですが、肉を多く食べると大腸がんになるリスクが高いによれば、肉を多く食べる日本人は大腸がんになるリスクが高いことが、約8万人を対象にした約10年におよぶ国立がん研究センターの追跡調査でわかっています。

また、長時間イスに座っているのは、健康に良くないらしいで紹介したアメリカン・ジャーナル・オブ・エピデミオロジー誌に発表された研究によると、デスクワーク(長時間椅子に座ったままでの仕事など)は大腸がんのリスクを増加させる可能性があるそうです。

その他にも、糖尿病の人の大腸がんになるリスクは1.4倍、肝臓がんは1.97倍、すい臓がんは1.85倍も高いによれば、日本糖尿病学会と日本癌学会の合同委員会の報告では、糖尿病の人はそうでない人に比べて大腸がんになるリスクは1.4倍なのだそうです。

糖尿病の患者数の増加に伴い、大腸がんになる人も増えていると考えられないでしょうか。

つまり、中国でも日本と同じように、糖尿病患者の増加に伴い大腸がん患者が増えていくかもしれません。

→ 大腸がん危険度チェック について詳しくはこちら

●中国の女性・日本の女性ともに乳がんが多い?

乳がんの症状・原因・検査・予防法によれば、乳がんは、現在日本の女性の20人に1人が乳がんになると言われています。

<乳がん>飲酒量多い女性は注意を 厚労省調査(2009/12/25)によれば、毎日ビール大瓶を1本以上飲むような飲酒量の多い女性は乳がんになりやすいとお伝えしましたが、女性は少量の飲酒でも乳がんリスクが高くなる!?|米ハーバード大(2015/10/6)によれば、1日に缶ビール1本程度の飲酒でも女性の場合は乳がんのリスクが少し高くなってしまうそうです。

若い女性のアルコール依存症患者が増加傾向、厚労省研究班が報告女性は男性より肝臓へのリスクなどアルコールの影響を受けやすい。で紹介した厚生労働省研究班の全国調査によると、過去1年間に1回以上飲酒した人の割合(飲酒率)は、2003年の調査ではどの年齢層でも男性が高かったのに、08年は20代前半で、男性の83・5%に対し女性が90・4%と男女逆転したそうです。

飲酒する女性が増えていることが乳がんになる女性が多い理由なのかもしれません。

→ 乳がんの症状・原因・検査・予防法 について詳しくはこちら

●中国は男女とも食道がんが多い?

中国人の「熱い物好き」に警告、食道がんのリスク増加―台湾癌研によれば、熱すぎの食べ物や冷えすぎの食べ物は、食道がんなど消化器系の病気の原因になるそうです。

中国人がお客様をもてなすときには、「アツアツのうちに召し上がれ」という言葉を使うそうで、そのことが食道がんの原因の一つになっているのかもしれません。

もう一つ考えられるのは、飲酒・タバコです。

お酒に弱いのに飲酒・喫煙…食道がんリスク190倍にによれば、アセトアルデヒドをアルコールから作る酵素と、アセトアルデヒドを分解する酵素の2つが、食道がんのリスクに関連しているそうです。

アセトアルデヒドは、お酒だけでなく、タバコの煙に含まれているそうで、お酒に弱い人で、2つの酵素を作る働きが弱い人が、飲酒・喫煙をすると、アセトアルデヒドが増えることで、食道がんになるリスクが高くなるということになります。

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ウイルス性肝炎によって肝がんを発症した患者への助成制度創設 月1万円負担に|肝硬変は対象外

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■ウイルス性肝炎によって肝がんを発症した患者への助成制度創設 月1万円負担に|肝硬変は対象外

<肝がん>治療費軽減へ ウイルス性の患者、月1万円負担に

(2017/8/28、毎日新聞)

新たな助成制度の対象は▽入院治療費が高額療養費制度の対象になる月が過去1年間に4カ月以上あった▽住民税非課税世帯か年収370万円以下--とする。18年度予算の概算要求で13億円を盛り込んだ。

 これまで、ウイルス感染の検査や、インターフェロンなどの抗ウイルス薬治療への助成はあったが、重症化して肝硬変や肝がんになった場合の支援策がほとんどなかった。5年以内の再発率が70~80%と高く、治療費はがんの中でも高額だ。

厚生労働省はウイルス性肝炎が重症化して肝がんになった患者に対して2018年度治療費の自己負担額を月1万円に軽減する助成制度を始めるそうです。

【参考リンク】




■ウイルス性肝炎とは

 ウイルス性肝炎は、注射針の使い回しや血液製剤などでB型やC型の肝炎ウイルスに感染して発症する。感染者は300万人に上ると推定され、持続的な感染が肝がんの主要な原因とされている。肝がんでは年間3万人が亡くなっている。

肝臓がんの原因は肝硬変であり、そしてその肝硬変の原因はウイルス性肝炎(B型肝炎・C型肝炎)なのですが、ウイルス感染の予防対策が効果を上げ、C型肝炎が原因の肝臓がんが激減しているによれば、C型肝炎が原因による肝臓ガンは減少しているそうです。

肝臓がんを予防するためにも、まずは血液検査で肝炎ウイルス検査を受け、もし陽性の場合には現在は劇的に進歩した治療薬があるので、しっかりと治療を行なっていきましょう。

→ 肝炎とは|肝炎(B型・C型・アルコール性)の症状・原因・チェック について詳しくはこちら

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NASH(非アルコール性脂肪性肝炎)はどんな人が注意したい病気!?

The Thinker

by mendhak(画像:Creative Commons)

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■NASHとは

【検証 メタボリックシンドローム】NASH(非アルコール性脂肪性肝炎)

(2010/1/13、msn産経)

「同じ肝障害でもアルコール性肝炎と違って急変する病気ではない。

NASHは、内臓肥満をベースとした脂肪肝が何十年とかけ徐々に進行して、肝硬変から最後には肝臓がんにも至る可能性もある怖い病気なのです」と西原教授は警告する。

アルコールを普段飲まない人でも脂肪肝になることがあります。

それが、非アルコール性脂肪性肝炎、通称NASHとよばれる肝臓の病気です。

NASHは、肝硬変へと進行し、さらには肝臓がんになるおそれのある怖い病気です。

 

■どれくらいの方がNASHにかかっているのでしょうか?

西原教授によると、全国各地の報告を集計すると、「NASH」の罹患(りかん)者は、成人の1%超、約150万人と推定される。

米国では成人人口の約3%とされており、BMI(体格指数)30以上だと、10%がNASHの危険群だといわれる。

成人の1%、約150万人がNASHにかかっているそうです。

 

■NASHはどのように発症するのでしょうか?

西原教授によれば、ちょっと太めで脂肪肝のある人が要注意。

血液検査では、肝細胞が壊れて血液に流出する酵素「ALT」の値が高く、空腹時にもかかわらず、血糖値を下げるインスリン値が上昇している。

この段階は脂肪肝であり、日本肝臓病学会のガイドラインでは、脂肪がたまった肝細胞が、100個の細胞のうち10個あれば、脂肪肝と判定することになっている。

体重を3キロほど落とせばよくなる可能性が高い。

少し太めで脂肪肝のある方が要注意なのだそうです。

しかし、この段階では体重を3キロほど落とせばよくなる可能性が高いそうですので、そういった方は是非注意して体重を落とすようにしましょう。

ただし、そのままにしておくと、病気が進行していきます。

さらに、肥満状態が続くと、肝臓に炎症が起きてくる。

そういう慢性肝炎の状態が、『NAFLD(非アルコール性脂肪性肝疾患)』といわれる。

こうした慢性肝炎が何年も続くと、肝細胞が風船みたいに膨らんだり、線維化が進むNASHに移行し、肝硬変に行き着く。

その途中でC型肝炎のように、肝がんを発症することもある。

NASHの人が、体重を落とさずに、肥満の状態が続くと、肝臓に炎症がおき、慢性肝炎となる。

そして、慢性肝炎 ⇒ NASH ⇒ 肝硬変肝臓ガン となるおそれもあるそうです。




■NASHとメタボリックシンドローム

西原教授は「いずれにしても内臓肥満がベースになっていることは間違いありません。

40代後半から50代のメタボリックシンドロームの人には、NASHが隠れていると考えていい。

NASHは、メタボリックシンドロームの肝臓での表現型といえるわけです」と話す。

NASHの指標であるALTなどの検査値は、ほとんど生活習慣病の検査値異常と重なる。

つまり、生活習慣病の進行と同時に、肝障害も進んでいるわけだ。

日本では、BMI25以上の肥満患者では、6~7割がNAFLDの範囲に入る脂肪肝とされ、そのうちほぼ2割がNASHといわれている。

NASHもメタボリックシンドロームも内臓肥満がベースとなっており、40代から50代のメタボリックシンドロームの人は、NASHが隠れていると言っても過言でないようです。

■NASHを予防するにはどうしたらよいのでしょうか?

治療法というと-。

「BMIが増えるのが最初のステップなので減量するのが一番です。まずメタボリックシンドロームを解消すること。

糖尿病では、少しぐらい体重を落としても効果はないが、NASHでは、3キロ減でも随分、ALTなどの数値がよくなります。

肝臓は沈黙の臓器ともいわれ、黙々と働きつづけますが、いったん壊れてしまったら後戻りはできないので、その前にしっかりした対策が肝心なのです」と西原教授。

まずはメタボリックシンドロームを解消することが大事。

NASHの場合には、3キロの減量でも数値が改善されるようです。

まず食事と体重管理が大切。

糖尿病の人は別にして、1日1500キロカロリー。

1日体重50グラムずつ減る勘定で1カ月1キログラム強の減量がベストだ。

運動についても毎食前後に、とにかく15分くらい体を動かすこと。

強い運動でなくて、それぐらいでも体にたまった脂肪の燃焼には効果がある。そして、高血糖、脂質異常などの生活習慣病の改善。

とにかくメタボを解消して体重を落とすことが大事なのだ。

メタボを解消するためにも、運動と食事の改善でダイエットすることが大事ですね。

しかし、自分で、体重管理ができず、ALTの数値が上がってくるような場合には、薬物治療が追加されるそうです。

メタボリックシンドロームでNASHが気になる方は、予防するためにも、まずは、1ヶ月1キロのペースで3キロのダイエットを行いましょう。

→ NASH(非アルコール性脂肪性肝炎)の症状・食事・改善方法 について詳しくはこちら







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2012年に「がん」と診断された人は約86万人|11年よりも1万4000人増加

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by Nicolas Alejandro(画像:Creative Commons)

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【目次】




■2012年に「がん」と診断された人は約86万人

がん患者、12年86万5238人に増加 男性の大腸がん急増

(2016/6/29、日本経済新聞)

国立がん研究センターによる全国47都道府県のがん患者数の最新データによれば、2012年にがんと診断された人は約86万人と過去最多だったそうです。

国立がん研究センターによれば高齢化の進行が原因としています。

推計値と実測値(47都道府県単純合計値)の比較 グラフ

参考画像:日本のがん罹患数・率の最新全国推計値公表2012年がん罹患数86.5万人|国立がん研究センタープレスリリース(2016/6/29)

■男性では大腸がんの患者が急増

男性では、11年に4位だった大腸がんの患者が急増して2位となった。

<中略>

部位別にみると、男性が胃、大腸、肺、前立腺、肝臓の順になった。前立腺がんは増勢が止まったものの、大腸がんが増えている。女性は乳房、大腸、胃、肺、子宮の順で11年と同じだった。

男性のがん、「大腸がん」が初の1位、「胃がん」を抜き(2015/8/4)で紹介した国立がん研究センターが公表した「がん診療連携拠点病院」(409施設)の2013年の診療実績によれば、男性の部位別症例数では、大腸がんが初めて1位になっており、今回の記事を合わせても、男性の大腸がんが増えていることがわかります。

がん診療連携拠点病院」(409施設)の2013年の診療実績による部位別症例数のデータは次の通り。

【日本の男性】

  1. 大腸がん
  2. 胃がん
  3. 前立腺がん
  4. 肺がん

【女性】

  1. 乳がん
  2. 大腸がん
  3. 肺がん
  4. 胃がん




■がんの種類に地域差がある

がんの種類によって罹患率に地域差があり、胃がんは東北地方や日本海側で高い傾向にあることも分かった。肝がんは西日本で高い傾向がみられた。乳がんは東京で非常に高かった。

●胃がん

胃がん

参考画像:日本のがん罹患(りかん)数・率の最新推計値公開|国立がん研究センタープレスリリース

以前も取り上げましたが、なぜ胃がん患者は日本海側で多い傾向にあるのか?で紹介した国立がん研究センターによるがんと診断された患者数の都道府県別の推計値によれば、「胃がん」は、特に地域の特徴が顕著に現れており、日本海側の県で平均よりも多い傾向にありました。

なぜ、胃がん患者は日本海側で多い傾向にあるのでしょうか?

理由としては、今回の記事によれば、食塩の摂取量といった食生活が関係しているのではないかということでしたが、一番大きな要因はピロリ菌を持っているからではないでしょうか。

胃がんの原因としては、最近の研究によって、ヘリコバクターピロリ(ピロリ菌)が大きく関わっているのではないかと考えられています。

ピロリ菌感染者6000万人!|あさイチ(NHK)によれば、胃がん患者の98パーセントがピロリ菌の感染者であったという調査結果があるそうです。(もちろん、ピロリ菌感染者が必ず胃がんになるわけではありません。)

もしかすると、日本海側ではピロリ菌に感染しやすい環境、例えば、ピロリ菌感染者の親が口をつけた食べ物を子供に与える習慣を持つ家庭が多い、ピロリ菌がいる井戸水を使用していたりといったことがあるのかもしれません。

→ 胃がん|胃がんの症状・原因 について詳しくはこちら

●肝がん

肝がん

参考画像:日本のがん罹患(りかん)数・率の最新推計値公開|国立がん研究センタープレスリリース

肝臓がんは近畿以西の西日本に多い傾向があります。

肝臓がんになるほとんどの原因はウイルス性肝炎(B型肝炎・C型肝炎)から肝硬変になったものであるため、肝臓がんの予防するためには、肝硬変になる前に、肝炎ウイルス検査や肝機能検査を行ない、肝炎を早期に発見し、治療を行うことが第一です。

また、糖尿病の人はそうでない人に比べて、肝臓ガンになるリスクは1.97倍高いそうです。

→ 肝臓がん について詳しくはこちら

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●乳がん

乳がんは東京で非常に多かったそうですが、乳がんが高くなる要因に当てはまる人が多いのかもしれません。

乳がんリスクが高くなる要因

  • 初潮が早い(11歳以下)
  • 閉経が遅い(54歳以上)
  • 初産年齢が高い(30歳以上)
  • 妊娠・出産歴がない
  • 授乳歴がない
  • 祖母、親、子、姉妹に乳がんの人がいる
  • 肥満度が高い(閉経後)
  • 喫煙している
  • 大量に飲酒する習慣がある
  • 運動不足

→ 乳がんの症状・原因・ステージ分類・検査・予防法 について詳しくはこちら







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