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高齢者でも食べやすいカステラ「なめらかすてら」の開発|高齢者の低栄養の問題と嚥下障害の問題を解決する|ゆめカステラプロジェクト




■高齢者でも食べやすいカステラ「なめらかすてら」の開発|高齢者の低栄養の問題と嚥下障害の問題を解決する|ゆめカステラプロジェクト

高齢者でも食べやすいカステラ「なめらかすてら」の開発|高齢者の低栄養の問題と嚥下障害の問題を解決する|ゆめカステラプロジェクト
高齢者でも食べやすいカステラ「なめらかすてら」の開発|高齢者の低栄養の問題と嚥下障害の問題を解決する|ゆめカステラプロジェクト

だれもが安心安全に伝統食を味わう「なめらかすてら」試食会を開催

(2018/7/6、長崎大学病院プレスリリース)

このプロジェクトは2016年に開かれた「2025年問題」を話し合う医療および介護関係者のグループワークで、嚥下困難な食べ物として「カステラ」が挙げられたことをきっかけに 2017 年 1 月より発足した。高齢者や摂食嚥下障害のある要介護者にとっても食べやすく、安心で安全な長崎の伝統食品を製造し、摂食嚥下障害に関する知識と理解を深めることを目的としている。プロジェクトには大学病院の歯科医師を始め、医療、介護の多職種のみならず、洋菓子職人やデザイナー、学生などなど地域の様々な人々が積極的に参加し、交流をしながら進められている。

大学病院の歯科医師を始め、医療、介護、洋菓子職人、デザイナー、学生などが参加している「ゆめカステラプロジェクト」では、高齢者や嚥下障害をもつ方でも食べやすいカステラ「なめらかすてら」の開発が進められています。

カステラはエネルギー量が高いため、栄養量やタンパク量が不足しがちな高齢者にとって理想的な食品なのですが、比較的水分含有量が少なくスポンジ状のため、口の中が乾燥しやすい高齢者や摂食嚥下障害をもつ患者さんには不向きな食品の一つです。

今回のポイントは、高齢者の低栄養の問題と嚥下障害の問題の2つが背景にあります。

1.高齢者の低栄養の問題

要介護者の4割が低栄養傾向|家族の7割は「低栄養」の意味知らないで紹介した日清オイリオグループが60歳以上の要介護者(要介護度1~3)を在宅で介護しており、介護食を作っている100名を対象に実施した「低栄養に関する実態調査」によれば、要介護者の4割が低栄養傾向にあることがわかったそうです。

これまでにも要介護者の中にはたんぱく質が不足する低栄養の人が多いということを紹介してきました。

適切な食物摂取ができず、栄養状態が悪化していることを「低栄養」と呼びます。

低栄養になると、免疫が低下したり、筋肉が減少したり、骨が弱くなったりすることで、感染症に掛かりやすくなったり、骨折するおそれが高くなるようです。

今回紹介した厚生労働省のまとめによれば、高齢者はたんぱく質の摂取量が少ないと、フレイルティの出現リスクが増加するそうです。

なぜ高齢者になるとタンパク質が不足しがちなのでしょうか?

肉料理が苦手だったり、以前は、家族のために栄養を考えて、肉や卵などを使って料理をしていた人が、一人暮らしになってから、自分が好きなものだけを食べることで食が偏るようになって、肉や卵を使った料理を食べなくなってしまったり、食事の量自体が減ってしまったり、中高年の頃からのメタボ対策のための粗食を継続してしまったりすることで、たんぱく質が不足してしまうということがあるようです。

つまり、たんぱく質を摂るという面でみると、卵が原材料として使われているカステラはたんぱく質を補給するお菓子としておススメできるというわけですね。

2.嚥下障害の問題

要介護者の約6割に咀嚼や嚥下に問題がある|嚥下障害チェックテスト・嚥下障害対策(健口体操・嚥下体操)で紹介した日清オイリオグループが60歳以上の要介護者(要介護度1~3)を在宅で介護しており、介護食を作っている100名を対象に実施した「低栄養に関する実態調査」によれば、要介護者の約6割に咀嚼(そしゃく。かむこと)や嚥下(えんげ。飲み込むこと)に問題があるそうです。

高齢者は注意したい!誤嚥性肺炎の気づきにくい症状のサインとは?によれば、厚生労働省の人口動態統計の死因別統計によれば、「肺炎」で亡くなる人が年間12万人を超え、肺炎は「がん」「心臓病」に次ぐ第3位となっています。

高齢者にとって肺炎は怖い病気であり、肺炎を引き起こす原因としては、「嚥下障害(えんげしょうがい)」によって起こる「誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)」が挙げられます。

誤嚥性肺炎の原因は、食べ物や飲み物、唾液に含まれた細菌が気管から入り込むことですが、眠っている間に細菌を含む唾液を少しずつ誤嚥することがあるため、気づきにくいです。

寝たきりや脳血管障害、認知症の患者の場合は、嚥下反射やせき反射が低下し、細菌が気道を通じて肺に入り込みやすくなるため、誤嚥性肺炎のリスクが高くなるそうです。

誤嚥性肺炎の予防は、細菌を含む食べ物や唾液の誤嚥を防ぐことが重要となります。

単純に誤嚥を防ぐためには嚥下が難しい食品を食べないようにすると考えてしまいそうですが、そうしてしまうと、好きなものを食べる楽しみを奪ってしまう可能性があります。

「#口腔力」を鍛えよう!高齢者の介護から口から食べる楽しみを理解し嚥下障害対策を行おう!|#健康寿命では、先日介護に携わる方に話を聞いた際に驚いたのは、「食べる」という行為が人間にとっての喜びにつながっているという視点でした。

高齢者の介護では3分炊き、5分炊きといったように介助レベルに応じて食事を作り、提供するのですが、本当に食事が難しくなると、おかゆの液体部分をすくったようなものを食事として提供するそうです。

そこまでいくと、腹部に穴を開けて胃に直接水分や栄養を送る「胃ろう」を選択してはどうかと考えることもあるそうです。

ただ、大事なのは、食事における噛んだり、飲み込んだりすることの大事さであり、そのことが食べることへの喜びにつながるため、その選択をするのは難しいとのことでした。

つまり、高齢者や嚥下障害をもつ方でも食べやすいカステラ「なめらかすてら」は食べる喜びを守る食べ物ともいえるのです。




■まとめ

多くの高齢者がフレイル(虚弱状態)を経て徐々に要介護状態に陥る|厚生労働省
多くの高齢者がフレイル(虚弱状態)を経て徐々に要介護状態に陥ります。加齢に伴う変化(食欲の低下・活動量の低下・社会交流の低下・筋力低下・認知機能低下・多くの病気をかかえている)→危険な加齢の兆候(低栄養・転倒・サルコペニア・尿失禁・軽度認知障害(MCI))

参考画像:高齢者の低栄養防止・重症化予防等の推進について|厚生労働省スクリーンショット

「フレイル(高齢者の虚弱)」の段階で対策を行ない、要介護状態の高齢者を減らそう!で紹介した厚生労働省によれば、多くの高齢者が中間的な段階(フレイル)を経て徐々に要介護状態に陥るそうです。

食欲の低下や活動量の低下(社会交流の減少)、筋力低下、認知機能低下、多くの病気をかかえるといった加齢に伴う変化があり、低栄養、転倒、サルコペニア、尿失禁、軽度認知障害(MCI)といった危険な加齢の兆候(老年症候群)が現れますが、このタイミングで適切な介入・支援を行うことができれば、要介護状態に至らず、生活機能の維持・向上が期待できると考えられます。

低栄養になる理由の一つとして、メタボ対策からフレイル対応への移行ができていないことが考えられます。

要介護者を減らしていくためにも、フレイルという考え方を知って生活習慣を変えること、そして、「なめらかすてら」のようなアイデアで様々な問題を解決していけるといいですね。







【オーラルフレイル 関連記事】
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「魅力発信!ながさき商談会 2018」(2018年10月30日・31日)にハクライドウ(えごまそば)が出展しました!




■「魅力発信!ながさき商談会 2018」(2018年10月30日・31日)にハクライドウ(えごまそば)が出展しました!

2018年10月30日・31日に開催される「魅力発信!ながさき商談会 2018」にハクライドウも出展し、「長崎島原手延えごまそば(業務用)」を紹介しました。

ながさき商談会2018
ながさき商談会2018

長崎の新名物!?長崎島原手延えごまそば

「魅力発信!ながさき商談会」は、長崎県商工会連合会及び日本政策金融公庫が主催で、こだわりの逸品を全国に向けてPRしたい県内企業の販路開拓を支援するために、県内外のバイヤーを招いて行う商談会です。

魅力発信!ながさき商談会 2018
魅力発信!ながさき商談会 2018
魅力発信!ながさき商談会 2018
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魅力発信!ながさき商談会 2018
魅力発信!ながさき商談会 2018

■えごまそばとは?

【原材料】小麦粉、そば粉、えごま、天然塩、ゴマ油

【賞味期限】製造日より約1年

【保存方法】直射日光を避け、湿気の少ない風通しの良いところに保存して下さい。

【お召し上がり方】

1.たっぷりの沸騰したお湯に麺をさばきながら入れ、軽くかき混ぜます。

2.4~5分間ゆでたら火を止め、しばらく蒸らします。

3.お好みのゆで加減を確かめて、手早くざるにとり、冷たい流水にさらし、水を切ります。

*召し上がる直前に麺をゆでたほうがおいしいですよ!

そばつゆには、かつおベースのめんつゆがおすすめ。

滑らかな舌触り、のど越しで、ざらつきがなく、それでいてしっかりとこしがあり、そばとも、うどんやそうめん、ラーメン、きしめん、冷麦(ひやむぎ)、パスタとも違う独特な食感で、味も癖がなく親しみやすい味です。

えごまそばは、発売以来、多くのお客様にご好評いただいている人気商品です!

360年余りの伝統を誇る島原の手延技術で作る手延べえごまそば。

えごまそばは、期間限定で作られる大変珍しいおそばです。

ネット限定ここでしか買えません。店頭では販売しておりません。

年越しそばのお取り寄せ・お歳暮に!母の日ギフト・父の日ギフト・お中元ギフトでも人気でした。

■えごまそばのこだわり

1.清流の里、島原の水を使用。

2.特選素材国産えごまを使用。

えごまはテレビや雑誌で取り上げられている注目の健康食材です。

「えごま(エゴマ、荏胡麻)」は地方によって「じゅうねん」「あびらえ」などと呼ばれる東南アジア原産のシソ科で春に種をまき秋に収穫する一年草です。

成分はたんぱく質、脂質、食物繊維、カルシウム、ビタミンB1、B2、ナイアシンなどが豊富です。

α-リノレン酸とは、青魚に多く含まれ、DHA(ドコサヘキサエン酸)の前駆体です。

リノール酸もα-リノレン酸も人体内では、生成できないため、それらを含む食品を食べる必要があります。

よく間違われますが、「ごま」と呼ばれる植物とは全く違うものです。

えごまは、「芳香と旨味」があり良質の油脂が含まれているので栄養価が高く、「健康食品」としても注目され、古くから自家消費を目的として栽培されているところもあります。

3.そば粉は信州産を使用。

4.えごまそば作りは、期間限定。

*そば作りはそのときの気温や湿度、天候に左右されるため、6月から9月は生産できません。
*えごまそば作りは寒いときにしかできず、また湿度は高すぎても低すぎても作れません。
*えごまそばを作るときは、色むらが出ないように、カーテンを閉めきって作っています。また、曇りの日がえごまそば作りに適しています。それは、色むらが出ないようにするためです。快晴の日は、えごまそばのいい色がでないため、えごまそば作りには適していません。

5.手延べそばにこだわったつるっとしたのどごし。

*手延べと機械延べの作り方の違い。
 ・手延べの場合は、何度もローラーを通して、延ばしていくことで、麺の形にしていく。
 ・機械の場合は、例えていうと、ところてんのようにして押し出すことで麺になって出てくる。
*手延べと機械延べでは材料にも違いが出てくる。
*手延べの場合には、気候にも注意が必要。
*手延べで作る場合は、時間がかかる。
 (例えば、朝6時から作り始めた場合は、翌朝の8時までかかる。)
 (乾燥に時間、延ばすのにも時間、全てに時間がかかる。)

*製麺方法によっては、その多くの成分を失いがち。手間はかかりますが、丹念に手延べされた本品は、有効成分をできる限り残すために頑張った逸品です。

→ えごまそばができたきっかけやお客様の声 について詳しくはこちら

■えごまそばを取り扱っていただいているお店・応援していただいているお店

■えごまが育つまで

■最後に

2018年10月30日(火)31日(水)にホテルニュー長崎で開催される「魅力発信!ながさき商談会 2018」に「長崎島原手延えごまそば(業務用)」を紹介させていただきますので、皆様よろしくお願いします!

えごまそばはお取り寄せギフトにおすすめ!

長崎島原手延べえごまそば1kg|「麺(蕎麦)で食べるエゴマ」でオメガ3の栄養を手軽にとりいれよう!【ご自宅用・ギフトにも】

3,780円 → 3,402円(税込)

えごまそばには、話題の健康成分「αリノレン酸(オメガ3)」を含むえごまを練り込み、360年余りの伝統を誇る長崎県島原の手延製麺技術で仕上げました。

えごまそばは、発売以来、多くのお客様にご好評いただいている人気商品で、インターネット販売限定で10年以上のロングセラー商品です!

えごまそばは、インターネットではここでしか買えません!店頭では販売しておりません!

「麺で食べるえごま」は、蕎麦好きの方やご高齢の方、海外の方にも喜ばれています。







健康長寿日本一の長崎県づくりプロジェクト、クラウドファンディングで「サポートメイト」の活動の支援




【目次】

■健康長寿日本一の長崎県づくりプロジェクト、クラウドファンディングで「サポートメイト」の活動の支援

長崎県・長崎市の平均寿命・健康寿命・健康でない期間
長崎県・長崎市の平均寿命・健康寿命・健康でない期間

参考画像:長く元気で!プロジェクト~健康寿命を延ばそう!~(2017/5/17、長崎市)|スクリーンショット

健康長寿日本一の長崎県づくりプロジェクト クラウドファンディングによるご支援を募集します!

(2018/9/11、長崎県)

健康寿命を延ばして「健康長寿日本一」を目指し県庁で朝食の指導|長崎県によれば、一生涯のうち、認知症や寝たきりにならないで、健康で自立して生活できる期間を示す「健康寿命」で男性30位、女性28位の長崎県では健康長寿日本一を目指して正しい食生活の習慣を身につけてもらうため、県職員を対象に持ってきた朝食を食べながら食事に必要な栄養素について学ぶイベントを開くといった取り組みを行なっています。

長崎県では健康寿命を延ばす取り組みとして、県民会議の設置・サポートメンバー制度の創設・サポートメイト制度の創設を進めているそうです。

この中でも特に取り組んでいきたい施策が「サポートメイト」の活動です。

食や運動といった生活習慣の改善は、一人で取り組むよりも、仲間と取り組むことで、継続できるようになると言われており、仲間と一緒に時間を作る、きっかけを作ることで、健康づくりの取組をスタートしやすく、また、継続しやすくする仕組み、それが「サポートメイト」です。

そこで、「サポートメイト」の活動を広げていくためのガイドブックや資材の配布などをおこないたいのですが、県だけでは予算が限られているため、クラウドファンディングを実施するそうです。

健康長寿日本一の長崎県を目指して!県民みんなで健康づくり!!|クラウドファンディングReadyfor(レディーフォー)
健康長寿日本一の長崎県を目指して!県民みんなで健康づくり!!|クラウドファンディングReadyfor(レディーフォー)

参考画像:健康長寿日本一の長崎県を目指して!県民みんなで健康づくり!!|クラウドファンディングReadyfor(レディーフォー)|スクリーンショット

→ 健康長寿日本一の長崎県を目指して!県民みんなで健康づくり!!|クラウドファンディングReadyfor(レディーフォー) についてくわしくはこちら

■【夢のあるプロジェクトにするなら】長崎県が「健康」でICOをする

今回のプロジェクトをさらに夢のあるプロジェクトにするにはどうしたらよいか考えてみました。

地域通貨やふるさと納税はトークンエコノミーのステップだった!?あなたが住む都道府県でもICOをする可能性がある!では、地方自治体そのものをトークン化して、ICOをするというアイデアを紹介しました。

まずは、ICOとトークンの説明をしておきます。

#ICO とは?簡単にわかりやすく!|ICOとIPOはどう違うの?|トークンって何?【初心者向け用語集】によれば、ICOは、企業やプロジェクトが、独自の仮想通貨(トークン)を発行・販売し、インターネット上で資金を調達することをいいます。

#トークン とは?#トークンエコノミー とは?簡単にわかりやすく!【#仮想通貨 #ブロックチェーン 初心者向け用語集】によれば、トークンエコノミーとは、トークン(特定のネットワーク内でサービスを受けるための電子証票やデジタル権利証、引換券、優待券など)による経済社会という意味で、簡単にわかりやすく言うと、あらゆるものの価値の見える化をして、トークンで価値づけを行ない、そのトークンの価値を信用する人だけで行う経済圏のことです。

地方自治体がICOするというのはどういうことをいうのでしょうか?

より具体的に言えば、トークンエコノミーとは

将来価値を現在価値に転換する仕組み

であり、地方自治体は「集めたお金を使ってこのように地域を成長させます」というように具体的なビジョンを掲げ、トークンを購入してもらい、その財源を使って産業を誘致したり、育てることで魅力ある街づくりを行なうことができれば、そのトークンの価値が上がります。

トークンに投資した人は、それを長期保有してもいいですし、値段が上がったところで、転売することもできます。

企業と同じように、良いビジョンがあり、実行力のある自治体ほどお金が集まる仕組みであり、トークンを投資する側も地方自治に密接なかかわりを持つことができます。

日本再興戦略 (NewsPicks Book)

今のふるさと納税のアップデート版と言ってもいいかもしれません。

税金の控除や返礼品も!#ふるさと納税 を最もお得に活用する方法とは?|「楽天ふるさと納税」を活用してポイントももらおう!によれば、ふるさと納税は、寄付金の使い道を指定できる唯一の制度です。

例えば、子育て支援のためや産業・経済のため、福祉のためなど自分自身が関心を持つ用途を決めることができるんです。

また、このふるさと納税制度は出身地等に関係なく、関心がある自治体に、それも複数に納税することができます。

生まれ故郷はもちろん、あなた自身が応援したい地域を寄付金という形で応援できるうれしい制度ですね。

そして、ふるさと納税には自分自身にとっても大変お得な制度です!(これを楽しみにしているという方も多いのではないでしょうか?)

ふるさと納税により、寄付をすると、税金の控除が受けられ、特産の肉類や魚介類、野菜、施設の優待券、宿泊券といったその地域独特の返礼品を受け取ることができます。

地方自治体のICOというのは、寄付金の使い道を指定でき、なおかつ税金の控除や返礼品の受け取りをできるふるさと納税のアップデート版だと考えると、しっくりくる人も多いのではないでしょうか。

そこで、今回のアイデアは、長崎県は「健康長寿日本一」を目指すということなので、最も健康的な県は最も将来価値が高いということで長崎県が「健康」でICOを行なうのです。

最近では「健康経営」に注目が集まっています。

これからの企業の目標は「#健康経営」!?|「健康経営」のために企業はどのように取り組んだらいいの?によれば、健康経営とは、経営の視点から従業員の健康維持・増進について取り組むことが企業にとっての収益性・生産性向上につながるという考え方です。

生産年齢人口の減少や生活習慣病患者・メンタルヘルス不調者の増加といった社会情勢の変化によって、労働力の確保が困難になったり、従業員の健康悪化が企業経営に大きく影響を及ぼすことがわかってきていることから、企業が従業員の健康づくりを支援して、健康悪化による経営リスクを引き下げようという動きが健康経営に注目が集まっている背景にあります。

また、最近では、健康な人ほど得をする保険が出てきていますが、この動きは企業にも広がりつつあります。

東京海上日動火災保険は、「取引先企業の生産性や業績を健康経営で向上させたい」という目的で、社員の健康増進に取り組む「健康経営」を行なう企業に対し、保険料の割引特典をつけた制度を始めるそうです。

保険会社では、個人向けにですが健康増進活動に対するインセンティブを与えるというところも出てきています。

よく経営者・自営業者の方は「体が資本」といわれてきましたが、今までは実際的な価値はついていませんでした。

しかし、現在は「健康」それ自体に価値がつきはじめているのです。

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では、具体的にどのようなことをしていけばよいのでしょうか?

例えば、健康・医療・介護のPHRを基盤に、仮想通貨「HEALTH COIN」を作り、健康増進行動を促すための報酬としてトークンを付与し、ヘルスケア関連費用として支払う仕組みを作ろう!では、健康・医療・介護のリアルデータプラットフォーム(PHR:Personal Health Record)を基盤として、銀行や保険会社、企業が行なっている健康改善するともらえるポイントや割引を共通化して、新たな仮想通貨・電子マネー「Health Coin」を作り、健康増進行動を促すためのインセンティブ(トークンを報酬として付与する)が与えられ、トークン(電子証票)を受け取った患者は医療などのヘルスケア関連の費用として支払うことができるというアイデアです。

この考え方は国全体で考えていく必要があるため、長崎県だけで行なうのは難しいかもしれません。

ただ、長崎県自体を「健康特区」として考えることはできるのではないでしょうか?

健康に関心の高い企業を優遇したり、健康特区でしかできない取り組みを行なえる環境を作って企業の誘致を行なうなど。

そして、地方自治体のICOがふるさと納税のアップデート版だと書かれているのを読んだとき頭に浮かんだのが、「地域通貨」です。

地域通貨とは、ある目的や地域のコミュニティー内などで、法定貨幣と同じような価値として発行され使用される貨幣で、地元長崎にも「しまとく通貨」という地域通貨があります。

しまとく通貨とは?

簡単に言えば、長崎県内の複数のしま市町で共通に使用できる「プレミアム付き商品券」です。
長崎県内の複数のしま市町という特定の地域内でのみ流通し、しまの加盟店において商品やサービスの購入ができるものです

例えば、6000円分のしまとく通貨を5000円で購入すると、地域内だけで流通するため地域の経済振興につながり、また地域通貨を購入した人はお得に買い物をすることができる仕組みです。

このように考えると、すでに地方自治体はトークンエコノミーに移る準備を整えつつあるといえるのではないでしょうか。

長崎県の健康特区で利用できる「ながさき健康通貨」を作り、ヘルスケア・ウェルネス関連商品・サービスを提供している企業などで利用する仕組みであれば、「最も健康的な県は最も将来価値が高いのではないか?」という仮説を証明することができるはずです。

健康に関心が高い個人・企業・自治体・世界の国々がその取り組みに関心をもてば、そのプロジェクトを支援してくれるはずです。

こうなると、地方交付税交付金に頼らない県の運営ができていくでしょう。







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健康寿命を延ばして「健康長寿日本一」を目指し県庁で朝食の指導|長崎県

【目次】




■健康寿命を延ばして「健康長寿日本一」を目指し県庁で朝食の指導|長崎県

Toast 'n' Jelly

by Steve Snodgrass(画像:Creative Commons)

健康長寿めざし県庁で朝食の指導

(2018/6/12、NHK)

健康な体で日常生活を送れる「健康長寿日本一」を目指す長崎県は、正しい食生活の習慣を身につけてもらおうと、県の職員を対象に朝食を食べながら健康について学ぶ催しを開きました。

介護の必要なく健康的に生活できる期間を示す「健康寿命」について長崎県は男性30位女性28位と全国的に低いグループに入っています。

一生涯のうち、認知症や寝たきりにならないで、健康で自立して生活できる期間を示す「健康寿命」で男性30位、女性28位の長崎県では健康長寿日本一を目指して正しい食生活の習慣を身につけてもらうため、県職員を対象に持ってきた朝食を食べながら食事に必要な栄養素について学ぶイベントを開きました。

ニュースの映像を見ていたところ、県の職員の方たちはバナナや野菜ジュースといった食べ物を持ってきていて(催しを意識して持ってきているとコメントされている方がいました)、野菜や果物が健康をよくするイメージが高いことをうかがわせます。

ただ、バナナや野菜ジュースといった食事では糖質が多く、タンパク質が含まれていないことは気になりました。

県庁の食堂には20代から50代の職員およそ30人が集まり、まず、管理栄養士がごはんやパンといった主食や肉や魚の主菜について1日に必要な量を紹介して、「朝食で取れないものは昼食や夕食で食べるなど全体のバランスを考えるようにしてください」と説明しました。

一日や一週間というスパンでみて、トータルでバランスよく食べることが重要ですね。

ところで、朝食と健康にはどれほど影響があるのでしょうか?




■朝食の欠食状況

朝食欠食状況の変遷|平成28年食育白書
朝食欠食状況の変遷|平成28年食育白書

参考画像:第1部食育推進施策をめぐる状況|平成28年食育白書スクリーンショット

第1部食育推進施策をめぐる状況|平成28年食育白書

普段、朝食をほとんど毎日食べていると回答した成人は83.7%、小学6年生は87.3%、中学3年生は83.3%という結果でした。

一方、朝食の欠食状況について、朝食を「週に2~3日食べる」、「ほとんど食べない」と回答した成人は11.4%だったのに対し、朝食を「あまり食べていない」、「全く食べていない」と回答した小学6年生は4.5%、中学3年生は6.6%という結果でした(図表1-1-5)。

平成28年食育白書によれば、朝食の欠食状況について、朝食を「週に2~3日食べる」、「ほとんど食べない」と回答した成人は11.4%だったそうです。

朝食抜き、30代男性の30%超=10年で10ポイント上昇で紹介した厚生労働省の「2007年国民健康・栄養調査」によれば、若い男女を中心に朝食を取らない人の割合が増加傾向にあり、30代男性では10年前に比べ約10ポイント上昇し、30%を超えているそうです。

健康長寿めざし県庁で朝食の指導

(2018/6/12、NHK)

さらに、職員厚生課の担当者が朝食を食べない人の割合は20代の男性職員で4割にものぼるとした上で、「朝食を取らないと、集中力が低下したり昼食や夕食を食べ過ぎたりするので飲み物でもいいので食べる習慣をつけてください」と話していました。

今回のニュースでも20代の男性職員の4割が朝食を食べない習慣を持っているそうです。

■朝食の欠食と脳卒中の関連

朝食を食べる回数が週2回以下の人は、毎日食べる人に比べて脳出血リスクが36%高まるによれば、磯博康大阪大教授と国立がん研究センターなどのチームによれば、朝食を食べる回数が週2回以下の人は、毎日食べる人に比べて脳出血リスクが36%高まるそうです。

朝食の欠食と脳卒中との関連について|国立がん研究センター

脳出血の最も重要なリスク因子は高血圧で、特に、早朝の血圧上昇が重要なリスク因子であると考えられています。また、朝食を欠食すると空腹によるストレスなどから血圧が上昇することが報告されています。逆に朝食を摂取すると血圧上昇を抑えられることも報告されています。これらの報告から、朝食を欠食することで朝の血圧が上昇し、毎日朝食を摂取する人に比べて脳出血のリスクが高くなっていた可能性が考えられます。

脳出血の危険因子は高血圧で、特に早朝の血圧上昇が重要な危険因子なのだそうです。

朝食を食べないとストレスなどから血圧が上昇すると報告されており、そのことから、朝食を食べないことによって、脳出血リスクを高めると考えられるようです。

朝食をたくさん食べると、糖尿病や高血圧の予防になる!?|テル・アビブ大学によれば、たっぷり朝食を食べる派の人は、やせやすく、また糖尿病高血圧高コレステロール血症を予防できるという結果が出たそうです。

それは、食後の血糖値の上昇が緩やかであることにより、太りにくく、糖尿病高血圧高コレステロール血症といった病気にもなりにくくなっているようです。

→ 高血圧の症状・食事・数値・予防・原因・対策 について詳しくはこちら

■朝食欠食する子供は虫歯が多い

 虫歯は、朝食を欠食する子供に多い |富山大学
虫歯は、朝食を欠食する子供に多い |富山大学

参考画像: 虫歯は、朝食を欠食する子供に多い |長時間メディア利用、睡眠不足、朝食欠食の子供は虫歯になりやすい?(2017/5/29、富山大学)|スクリーンショット

なぜ虫歯は、長時間メディア(特にゲーム)利用、睡眠不足、朝食欠食の子供に多いの?|富山大学で取り上げた富山大学地域連携推進機構地域医療保健支援部門によれば、虫歯は朝食を欠食する子供に多いことがわかったそうです。

朝食欠食→空腹ストレスによって、交感神経活動が高くなり、唾液分泌量が低下する可能性があり、その唾液分泌の減少によって虫歯になりやすいと考えられるそうです。

■朝食を抜く食生活をしている人は、動脈硬化を発症するリスクが高くなる!?

朝食を抜く食生活をしている人は、動脈硬化を発症するリスクが高くなる!?で紹介した「Journal of the American College of Cardiology」に掲載された研究論文によれば、朝食を抜く食生活をしている人は、動脈硬化を発症するリスクが高くなるそうです。

なぜ朝食を抜く食生活をする人は動脈硬化の発症リスクが高くなるのでしょうか?

朝食欠食する習慣をする人は、全体的に不足した食事であったり、頻繁にアルコールを摂取していたり、喫煙といった不健康な生活習慣を持っていて、また、高血圧や過体重、肥満である人が多かったそうです。

■朝食をとることが体内時計のリセットする方法

研究論文によれば、朝食をスキップする人は体重を減らそうと思って朝食を抜いていますが、その後の時間帯に不健康な食事をたくさんとっていることが多く、その結果、ホルモンバランスが崩れたり、サーカディアンリズム(概日リズム)が乱れてしまう可能性があるそうです。

2017年ノーベル生理学・医学賞:体内時計を生み出す遺伝子機構の発見で米の3氏に

(2017/10/3、日経サイエンス)

2017年のノーベル生理学・医学賞は,サーカディアン・リズム(体内時計)を生み出す遺伝子とそのメカニズムを発見した米ブランダイス大学のホール(Jeffrey C. Hall)博士とロスバシュ(Michael Rosbash)博士,ロックフェラー大学のヤング(Michael W. Young)博士の3氏に授与されることになりました。

2017年のノーベル生理学・医学賞はサーカディアンリズム(概日リズム)を生み出す遺伝子とそのメカニズムを発見した3氏に授与されましたが、サーカディアンリズムと朝食には深い関係があります。

遅い夕食で体内時計が混乱し太ってしまう-早大によれば、体内時計をリセットする方法は「朝食を摂る」ことなのだそうです。

なぜ朝食を摂ることが体内時計をリセットする方法なのでしょうか。

まずは体内時計の仕組みから説明します。

体内時計の正体は、遺伝子に組み込まれている時計遺伝子です。

時計遺伝子とは、体内の様々な臓器の細胞に存在している遺伝子のことで、時間を刻んでいる遺伝子です。

時計遺伝子には、1日24時間を計る仕組みがあります。

まず時計遺伝子は細胞内にたんぱく質を分泌させる指令を出します。

このたんぱく質が砂時計でいう砂であり、細胞にたんぱく質がいっぱいになるまでに約12時間かかります。

次に、時計遺伝子は、細胞内にたんぱく質を減らす指令を出します。

再び、たんぱく質が細胞からなくなるまでにおよそ12時間かかります。

このように1周が約24時間となり、その人の生活習慣に合わせて、様々なリズムをコントロールしています。

そして、この時計遺伝子によって、理想的な食事時間も決まっています。

朝食の時間と夕食の時間は起床時間で決まります。

理想的な1日のリズムは、7時起床の場合は、起床から2時間以内に朝食、起床から10時から12時間の間に夕食を摂るのが理想です。

起床時間がずれれば、食事時間もずれてしまいます。

時計遺伝子は一日ごとにリセットされ、また新たに時計の針を動かしています。

体の場所によってリセット方法が違います。

脳:朝日がリセット方法

朝日を浴びることで脳のリズムがスタート

内臓:朝食がリセット方法

※内臓の時計遺伝子をリセットするには、たんぱく質が必要。

朝食にタンパク質を取ることで、その刺激が小腸に到達し、小腸の時計遺伝子を動かします。

すると、その信号が胃や肝臓にも伝わり、エネルギー代謝がはじまります。

そのため、タンパク質の少ない朝食の場合は、時計遺伝子はリセットされず、内臓の機能も低下したままになります。

食事バランスガイドを守ると死亡リスクが減少する!|バランスの良い食事をしようというメッセージは伝わっているの?で取り上げた国立がん研究センターの多目的コホート研究によれば、食事バランスガイドの遵守得点が高いほど総死亡のリスクが低下し、遵守得点が10点増加するごとに総死亡リスクが7%減少するという結果が出ているそうです。

ただ「バランスの良い食事にしましょう」というのは最も正しいメッセージですが、最も伝わりづらいメッセージでもあります。

『スイッチ!「変われない」を変える方法』(著:チップ・ハース&ダン・ハース)によれば、「もっと健康的な食生活を送る」といった総括的な目標は、不明瞭であり、その曖昧さが感情に言い逃れの余地を与え、失敗を正当化しやすくしてしまうそうです。

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つまり、「健康のためにはバランスの良い食事をしましょう」というメッセージは、受け取る側としてはわかりづらいもので、結果どうしたらよいかわからず、今まで通りの生活をしてしまうことになってしまいます。

そこで、「朝食を食べる」というシンプルなアドバイスをすることが、「健康のためにはバランスの良い食事をしましょう」よりもわかりやすいメッセージになるのではないでしょうか。

■まとめ

新産業構造ビジョン(2017/5/30、経済産業省)によれば、2030年代の⽬指すべき将来像における「健康を維持する」という課題に対して、健康寿命の延伸(健康寿命を5歳延伸、平均寿命と健康寿命の差を短縮)に取り組むことが掲げられています。

長崎県・長崎市の平均寿命・健康寿命・健康でない期間
長崎県・長崎市の平均寿命・健康寿命・健康でない期間

参考画像:長く元気で!プロジェクト~健康寿命を延ばそう!~(2017/5/17、長崎市)|スクリーンショット

長く元気で!プロジェクト~健康寿命を延ばそう!~

(2017/5/17、長崎市)

※健康寿命…一生涯のうち、認知症や寝たきりにならないで、健康で自立して生活できる期間。

「健康寿命」
=「日常生活動作が自立している期間の平均」
=「平均寿命」-「要介護等の健康でない期間」

長崎県が掲げた健康寿命を延ばして「健康長寿日本一」という目標は実にわかりやすい目標ですし、具体的な対策として「朝食を食べる」というものもメッセージもわかりやすくていいですよね。







P.S.
続きを読む 健康寿命を延ばして「健康長寿日本一」を目指し県庁で朝食の指導|長崎県