陥入爪とは?
「陥入爪(かんにゅうそう)」は、日本人の10人に1人が発送するといわれる爪の病気で、足親指の爪の角が皮膚に食い込んで、歩くと痛いという症状があります。
傷口から細菌感染するとさらに激痛を発し、手術をしないと治りにくいです。
爪の内側への巻き込みが強いと「巻き爪」とも呼ばれます。
陥入爪の原因
●サイズの合っていない靴
陥入爪の発症は爪が押されて皮膚に食い込んで始まるため、サイズの合っていないきつい靴で歩き回ったりする人や特にハイヒールなどつま先の細い靴を履くことの多い女性に起こりやすいです。
●深爪
爪の角を深く切り込んでしまう「深爪(ふかづめ)」によって、一時的に痛みは軽くなるが、それが悪循環のもとになることもあります。
深爪をしてしまうと、今まで皮膚への食い込みを押さえていた爪の角の部分がなくなるので、ますます皮膚に食い込みます。
このことを繰り返すと爪の角がうまく切れなくなり、食い込んだ角の部分がトゲ状に残ってしまうことになり、それが皮膚に刺さることで炎症を起こして、痛みがさらにひどくなります。
そして、その傷口から細菌が入り化膿すると、組織を修復しようとして、肉芽が盛り上がってくることもあります。
●爪白癬
「爪白癬(つめはくせん)」とは、足爪に水虫菌が住みつき爪を変色、変形させる病気ですが、爪白癬でも、巻き爪が起こり陥入爪を発症することがあるそうです。
爪白癬の場合、飲み薬で爪白癬を治せば、自然と巻き爪も治ることがあるそうです。
深爪をすると、一時的には痛みはなくなるのですが、次第に今まで皮膚への食い込みを抑えていた爪の角の部分がなくなりくいこむようになります。
陥入爪の治療
●テーピング(初期の段階)
初期段階ならテーピングで肉を引っ張っておき、爪を伸ばすだけで治るケースもあるそうです。
●爪矯正(軽症の場合)
軽症の陥入爪の治療では、爪にワイヤを通す矯正やアクリル爪(人工づめ)を付けたりする爪矯正があります。
●フェノール法
フェノール法とは、巻き込んでいるつめが生えないようにするもので、爪の端の部分を縦に切除して、爪母(爪を作る細胞)を石炭酸で腐食させる根治手術です。
陥入爪の予防
陥入爪の予防には、爪を切るときは角の白い部分は残して、平行に切ることが重要です。
特に糖尿病の人は足の傷は壊疽(えそ)の原因になるので、爪の切り方には十分注意してください。
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